[0006] タイポグラフィ

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【日刊・デジタルクリエイターズ】 No.0006 1998/04/18発行
  <http://www.towers-inc.com/mag/daily/>
  情報提供はこちらまで 
  登録・変更<http://www.towers-inc.com/mag/daily/regist.html>
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●コラム1『タイポグラフィ』/ 野上タカヒロ
●コラム2『これからのメディアは企業を丸裸にする』/ 寿円佳宏
●コラム3『かさいの戯言』/ 笠居聡宏

●本日のニュース
 ・日刊京都経済がキレイだ
●創刊オメデトウメッセージ
 ・IDGコミュニケーションズ/ 森屋義男さん
 ・Satoko Kokaiさん
●田島照久個展のお知らせ




【日刊・デジタルクリエイターズ】土曜日のコラム・その1
 ゲストライター:野上タカヒロ

「タイポグラフィ」 

mail magazineとのことなので。できたら「networkの話でも」と思ったの
ですが、僕的には最近どーもイマイチ(笑)。なのでちょっと地味な話(?)でも。

いま個人的に楽しいこと自体は、一般的にはレイアウトとゆった方が通りがよ
さそうな話なのですが、ここでは敢えてもちょっと拡げて(?)タイポグラフィと
呼びます。どーも最近、デザインとゆぅと「グラフィックス制作」だと思われ
ている気がするのですが、タイポにこだわらないで何がデザイナーなのか僕に
はちょっと釈然としません。でもでも!じゃあタイポはとゆぅと、どーもフォ
ントのデザインだけを指す人が多いような気が…。
#だいたいフォントってゆったらIBMの商標だと思うのですけどねぃ。
##ヨノナカなんて誤解とすれ違いで成り立っているようなものですが B)

さて。何年かに渡って、Macintoshを使って印刷物などを中心にデザインして
きたわけですが、いつまで経ってもホントに満足のいく組み版が難しいのが辛
いです(個人的な技量の問題?(汗))。もちろん、過去の植字システムに依存し
た話をするつもりはないのですが、デザインの遺産にはこだわりがあります。

そこで最近勉強し直しているのがバウハウス~スイス・タイポグラフィとゆぅ
よぉな流れです。先日、昨秋再版されたとゆぅことで、ブロックマンの「グ
リッド・システム」とゆぅ本を買い求めてみました。「仕事の大半は日本語組
み版だろう?」とゆー声も聞こえそうですが、興味のある方は見てみてくださ
い。スイス・タイポの流れはインターナショナル・タイポグラフィと呼ばれた
りということもありますが、それがどういうことか考えてみるだけでも、なか
なか興味深いです。
ただ、注意したいのはウルムでは表現至上主義が敗退(?)したとゆーことでしょ
うか。逆に、この辺りも“グラフィッカー”の人たちには考えてみて欲しいで
すけど。
#もし“作家”を志すなら、無視してくださって結構です =)
#有名な賞を両手分コレクションできれば食べるのには困らないでしょ ;)

僕にとってタイポの師匠(心の師?)は長岡造形大の小泉先生なのですが、そ
の小泉先生のやっているHyperTypo Projectはとても興味深いです(やっと
wwwの話!(笑))。そもそも、スイス・タイポをいまさら勉強しなおす気に
なったのは、このHyperTypo Projectを含む(他はまったく更新していない
(汗))サイトでADなどやらせていただいているからなのです。
日頃、コンピュータやネットワーク、ソフトウェアやそのTipsといった話(井
戸端会議?)の好きなデジタル・クリエイターの方々に、剥き出しのデザイン
とゆー行為自体を楽しんでもらえれば、とかゆぅ感じで覗いてみて欲しいで
す。
#皮肉じゃないですからね~(笑)

もちろん、クリエイターとゆってもデザイナーばかりではないかと思います
が、「クリエイティブ!」やその情報収集ばかりではなく、読書や基礎訓練
(?)も楽しいと思うのです ;)

PostScript...
でも来週はATM Forumです。もちろんオシゴトだから行くわけで、沖縄だか
ら行くわけでわありません =)

「Grid Systems in Graphic Design: A Visual Communication Manual」
 by Josef. Muller-Brockman Niggli刊
※たぶん日本では新宿の「朗文堂」(03-3352-5070)で入手するのが最短距
離?
「HyperTypo Project」
http://www.so-net.or.jp/dezagen/htypo/index.html

【プロフィール】
野上タカヒロ
楽しむ者。もしくは享受する者。人生ダンスステップ(笑)。要はオプティミス
ト? =D 
10年を越える無駄な思考に贅肉はなくても、髀肉の嘆の現実(自業自得?)。
座り業は嫌いだぅ(涙)。networkとはmail & chat。ターマックは好きだけど
500V due欲しいなぅ。
夜と音楽とgirl friendsのおかげで生きてます =) くらぶぴーぽーを信用して
はいけない(笑)

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いつもはデジタルクリエイター=制作する側のみなさんのコラムを掲載してい
ますが、今回は仕事を発注する側の意見も掲載することにしました。
今回のゲストはスポーツメーカー・エスエスケイの企画広報部/ 寿円さんの
コラムです。
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【日刊・デジタルクリエイターズ】土曜日のコラム・その2
 ゲストライター:寿円佳宏 エスエスケイ企画広報部

『これからのメディアは企業を丸裸にする』

突然場違いな所に登場して恐縮なのですが、SSKというスポーツの会社で企
画広報を担当しているjuen♪寿円佳宏です。ご近所のスポーツ情報と名打ち
「ウェブリーグ」<http://www.ssksports.com/>というページも作ってい
ます。よかったら覗いてみてください。ときっちり宣伝するあつかましさが大
阪のノリアリズムなのです。

これまで、テレビだ、新聞だ、雑誌だと、様々なメディアに多少なりかかわ
り、しかもクライアントの特権を思いっきり振り回し、自分で製作までやって
きたのです。そういう意味では、大会社と違ってけっこうフレキシブル(ええ
加減)なノリでやっていた。それがウェブに出会ってびっくり。自由さ、ダイ
レクトな反応の嬉しさと恐さ、低予算。やる気にビンビン応えてくれるので
す。こんな事今までなかった。本当にいい時代に生まれたものです。しかし逆
に考えれば、これまではやりたいことがあるけど、予算が、時間が、人がと理
由をつけて逃れていたのが、もうダメ。できなかったのは誰のせいでもない、
アンタそうアンタができないのよってわかってしまう恐い世の中なのです。会
社にしろ個人にしろ、誰でもが自由に発信できるけど、発信する得意技や個性
がないと、目の前にいるのに存在しないことになってしまう。ごまかしが効か
ないのです。

これからの企業PRやコミュニケーションは本当に大きく変わると思う。よそ
行きのすました態度は通用しない。いいコミュニケーションをしようとするな
ら、まず自分に正直であること。それが相手にとって素敵に見えた時、いい関
係が生まれると言える。日頃の行いが肝心なのです。インターネットはそんな
事を教えてくれました。

コミュニケーションという目で見ると、CFとウェブって結構面白い関係にあ
るのかもしれない。最近の外資系や関西系のインパクトの強いCFをやってい
る会社のウェブってきっと面白いはずです。CFとなると制作費も放映費もそ
こそこまとまった金額になり、企業としても様々な欲が出る。せっかくの企画
が代理店の営業、担当者、担当部長、役員、社長と通過する内に平均化され全
くインパクトのないものになることも多いのです。総体的に考え方のシンプル
な会社やワンマンオーナーの会社がいいCFを作っています。
デジタルはスピーディで、フレキシブル。様々なトライができる。それなのに
旧来の儀式を通過させ、色褪せた内容にしてしまっている所が多いのは本当に
もったいないと思う。

ウェブだからとかCFだからという問題ではないのでしょう。企業が持つ文化
が形は違うにしろ見えてしまっているのです。企業(個人も同じだが)にとっ
ては、自由な社風とか哲学、等身大の姿をどうデザインできるかがとても大切
になっています。技術よりアイデアのシンプルさが勝負の分かれ目になるとも
言えます。

【プロフィール】
寿円佳宏
スポーツ会社勤務。入社以来ずっと広告宣伝担当。4年前、何とか会社に来な
いで仕事をと決意。すべての仕事のデジタル化に取り組む。DTP4年生、
WEB2年生。好きな所できままにお仕事の予定が、今は家に会社がやってきて
いる。もう少しの辛抱と言い聞かせているが、その気配はない。スポーツとコ
ミュニケーションが目下のテーマ。衣食住の次に欲しいもの、健康・交流・知
識では。
スポーツとデジタルはそれを可能にしてくれそう。「ウェブリーグ」というサ
イトもそんな気持ちから始めた。(1954年兵庫県洲本市生まれ)
juen♪寿円佳宏 
ウェブリーグ <http://www.ssksports.com/>

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【日刊・デジタルクリエイターズ】土曜日のコラム・その3
 ゲストライター:笠居聡宏

『かさいの戯言』

こんにちわ。はじめまして。
でじくり初回のゲストライターに指名されました、笠居聡宏と言います。

ご存じの方はご存じでしょうが、実は僕の今のメインアプリはMacromedia
Flashなんです。もちろん一応デザイナーの看板上げてるんで、Illustratorも
Photoshopもそこそこ使えます。雑誌の記事とかもちょこちょこ書いてるの
で、おもだったグラフィックソフトはひととおり使ったことがあります。で
も、こういうとこでネタにできるのってFlashだけなんですよね(^^;)。

ところが、このデジクリでは水曜レギュラーのまつむらまきおさんが、Flash
ネタを担当しちゃってますから、もーなーんも書くことがないわけです。はは
ははははは(涙)
しかたがないので、僕のまわりで色々とヘルプしてくれる人達の事を書いてみ
ようと思います。僕を中心とした人間相関図って感じですね(笑)

まずはこのデジクリの編集長であらせられる森川さん。最初は僕のサイトのゲ
ストブックに書き込みをしてくれて、リンクを張ってもらったのがきっかけで
した。その後、とあるオフで秘書の濱村さんと遭遇。と思ったら僕が主宰して
いるFlash-MLに二人とも入会されて...僕らの本「みんなのFlash2」にG-
TOOLからサウンド素材を提供してもらったり。でも結局訪ねるたびに行った
「焼鳥屋」や「カラオケ」が一番楽しかったっすね(^^;)。(また行こうね~~)

それから、まつむらまきおさん。彼とはやはり「みなふら」が縁で...あのカ
バーイラストのおかげで本の売り上げもアップしたはず。お返しに、今度まつ
むらさんがだした「おしえて!!Flash2」の装丁なんかをやらせてもらいまし
たが、でもやっぱりまつむらさんとも会うたびにビール飲んでるような.....。

次は野上タカヒロさん(僕は“わさび”って呼んでるけど)。実は「みなふ
ら」の影のプロデューサーは彼です(笑)。僕らが「本書きたいなー」って
言ってるのを聞いて、出版社の手配とかMacromediaに話つけてくれたりと
か、そりゃーもう世話になりました。最初に知り合ったのは、あるオフ会。そ
れから会うたびにやっぱり飲んでる。

NIFTYのグラフィックフォーラムでは海津宜則さんと知り合って、なんだか知
らないウチにサブシスなんか引き受けちゃって、もちろん彼が関西へ来たとき
は僕がオフ会の幹事(笑)。FGRAPHICでは、他にも遠藤悦郎さんとか中嶋か
をりさんとも知り合いましたし、「みなふら」を一緒に書いた、小泉茜や北田
信明もFGRAPHICの仲間でした。

忘れちゃいけないのは桑名正博さん。桑名さんと知り合ったのもオフ会(^^;)。
それからCGIのこととかFlashのこととか、いろいろレクチャしてたら仲よく
なっちゃって、今は仕事のスケジュール管理とかを、桑名さんのマネージメン
トしてる山根女史にやってもらってるので、なんか辿っていくと紐でつながっ
てる~~状態(笑)。
#でも去年桑名さんが禁酒してたときには家に遊びに行っても酒飲めなかった
んでつらかったよ(^^;)。

こうして書いてみると、僕は周りの人達とネットで繋がってるのがよくわかり
ます。そして酒でも繋がっている(汗;)。
もちろん彼らからお仕事廻してもらったり、助けてもらったりしてますが、基
本的には「おともだち」です。仕事をベースにしたつきあいではありません。

で、なんだ?僕は何が言いたいんだ?
えーと、要するにデジタルクリエーターに必要なのは「ネット」と「友情」と
「酒」なのだ! うん、そうそう。これがいいたかったんだよ、うんうん。
って、こんな制作と何の関係もない話書いちゃって良かったのか?(汗;)

【プロフィール】
笠居聡宏(かさいとしひろ)
デザイナー・テクニカルライター
兵庫県伊丹市在住
Macromedia Flash - Mailing List 主宰
NIFTY-SERVE FGRAPHIC Sub-SysOp
共著書:みんなのFlash2・デザイナーが遊ぶWebデザイン等
http://www.mad-c.com/

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■今日のニュース

●日刊京都経済がキレイだ

昨年の12月1日に創刊した「日刊京都経済」のデザインが向上した。新聞には
珍しい横組み、ハコ組みで、制作はWindowsDTP(方正の
FounderMEGALITH)、フォントはヒラギノ明朝体TrueTypeである。4月1日
から、懸案だったヒラギノ新聞仮名書体に切り換えて、ますます読みやすく、
美しくなった。現在使用しているのは、字面の大きなヒラギノ明朝体4 をベー
スに漢字はそのまま流用し、仮名は横組み新聞仮名(字游工房設計)、欧文は
ドイツのURW社製、横組みながら新聞っぽさを表現するステキな組みである。
「日刊京都経済」は土日祝を除く日刊、宅配エリアは京都市南部、月間購読料
は5000円。申し込みは0120-385-036。なんと、PDF版もあり、サンプルを
見ることが出来る。もっとも、ヒラギノ新聞明朝体仮名をもつ人はいるはずが
ないので、あなたのモニタで、そこはどう表示されるのだろうか。
URL は<http://www.kyoto-keizai.co.jp/>
なお、「日刊京都経済」の築地達郎社長を取材した記事が「月刊アイピーネッ
ト」にある。(柴田)
http://ip-net.ieps.co.jp/ip/st/mag97_12/09_01/index.html

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■祝・創刊メッセージ
【日刊・デジタルクリエイターズ】創刊に際して、多くの方々よりお祝い・
激励のメッセージを数多く頂いております。ありがとうございます!
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『こんなWebサイトを待っていました!!』
 IDGコミュニケーションズ Graphics World編集長/ 森屋義男

クリエイター/デザイナー向けのWebサイトが数々あるなかで、それぞれのア
プリケーションやハードウェア、クリエイター別にこれだけ充実した会議室が
あるところは、初めて見ました。
弊誌「Graphics World(月刊グラフィックスワールド)」も“制作現場のプ
ロフェッショナルから、趣味の日曜画家のみなさんまで「モノ作り」にトライ
しようとする全ての方を対象にしました”という【日刊・デジタルクリエイ
ターズ】の志に共鳴します。
弊誌は4月8日に創刊したばかりの新人ですが、いずれこのホームページの方々
と何かご一緒に生み出せればと考えます。
デジタルな表現装置の未来を一緒に盛り上げていきましょう。

※弊誌に関する詳細は<http://www.idg.co.jp/GW/>をご覧ください。

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読者の方々からも熱いメッセージをいただいています!
今回はその中でも編集者一同が感激したメッセージをお届けします。
ありがとうございます! 一緒に成長して行きましょう!!
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●Satoko Kokai

はじめまして。
このような素晴しいメールマガジンを読ませていただけることに心から感謝
し、お礼の言葉を述べたく、メールを送らせていただきました。

実は、私はまだ美術大学に通っているただの学生です。ですから、まだ技術的
なことは読者として大変申しわけありませんが殆ど分からない状態です。
しかしこの企画については、日刊ということで、毎日続けることがどれだけ大
変かくらいは私にも想像できますが、、、。

この春学校では相次いで新設コースや新しいカリキュラムが導入されるように
なりました。ですから、生徒は勿論のこと教授まで右往左往している有様で
す。広告映像コースというのを選んでみたのですが、履修について誰に相談し
てもあまり明確な回答が得られず、困っているところです。分かっているの
は、この春から最新の(定かではない)設備が導入されたこと、講師は若くて
ヤル気がありそうだということです。

そんなわけでこのメールマガジンが参考になり、また勇気付けられています。
それでは、私もこのDegital Creatersと一緒成長できることを願って、、、

Satoko Kokai

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■イベント情報

●田島照久個展

「恐竜」や「未確認飛行物体」、角川ホラー文庫の表紙カバー絵などで知られ
る写真家・田島照久さんの個展「GIANT STARS 展」が開催される。今度は
ヌードらしい。
期日:4月20日(月)~30日(木)11時~19時 日曜休み、最終日17時まで
会場:スペースユイ 東京都港区南青山3-4-11 ハヤカワビル1F
   03-3479-5889

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今日は最初の土曜日ということで豪華3本立てでお送りしました。感想・メッ
セージをでお待ちしております!
楽しい週末をお過ごしください!

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【日刊・デジタルクリエイターズ】 No.0006 1998/04/18発行
発行社  タワーズ株式会社
     <http://www.towers-inc.com/>
     大阪市中央区高麗橋1-5-6 東洋ビル3F
     TEL:06-231-1011 FAX:06-231-0838

編集長  森川眞行 
     柴田忠男 
     神田敏晶 

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