[0007] ストリーミング・READY TO GO !

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【日刊・デジタルクリエイターズ】 No.0007 1998/04/20発行
  <http://www.towers-inc.com/mag/daily/>
  情報提供はこちらまで 
  登録・変更<http://www.towers-inc.com/mag/daily/regist.html>
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●本日のコラム『ストリーミング・READY TO GO !』月曜日担当:神田敏晶

●本日のニュース
 ・改心した(?)某大手出版社
●創刊オメデトウメッセージ
 ・株式会社アスキー/ 中野 潔さん
●松本弦人展
●本日のTIPS/3Dアプリケーション編




【日刊・デジタルクリエイターズ】月曜日のコラム
 月曜日担当:神田敏晶「日刊!関西インターネットプレス」編集長

「ストリーミング・READY TO GO !」

まだ創刊一週間しかたたない間に、このデジタルクリエイターズは、かなり日
本をかきまわしているようですね(^_^)。
それではこのままのパワーで今週もいってみたいと思います!

■「トゥーゴー? オア ヒア?」
アメリカのファーストフード店では、必ず聞かれる言葉です。
店で食べるかテイクアウトするかということなんですね。テイクアウトってい
わないところがミソなんですね。

今月より「デイリー・ブリーフィング」が、ストリーミング・オーディオの
トゥ・ゴー・サービスを開始しました。
「yourbriefing to go!」のサイトでは、
http://www.dailybriefing.com/mobile/home2.html
のサイトにナビゲーションされ、自分の知りたいニュースの情報を購読するこ
とができます。まるでエスプレッソを注文しているような気分になるインタ
フェースです。

そして「トゥーゴー!」したい人は、「オーディブル・プレイヤー」で一気に
ダウンロードするのです。「オーディブル・プレイヤー」はまさにインター
ネットの飛び道具!もうこれで重たいモバイルコンピューターを持ち歩かなく
てすみます。車で移動するアメリカ人には、新聞よりもラジオでニュースを聞
いた方が便利なようです。それもカスタマイズされたラジオであればなおさら
絵…。

オーディブル・プレイヤー
http://www.audible.com/audible/real/
はそんなニーズに対応されて作られたようです。
リアルオーディオ(RA)ファイルをインターネット上からダウンロードして、
そのまま外へ持っていって聞くというが実現するのです。
「データ・ラジオ」というコンセプトから生まれた製品で、メモリ内に
RealAudioファイルをダウンロードし、それを再生するという単純なものなの
ですが、現行のラジオでできないことを可能にしています。

それは、いつでも聞くことができる「タイムシフト」と距離に関係なく聞くこ
とができる「エリアシフト」という2つのインターネット放送の「シフト」を
実現しています。これは新しいラジオの考え方ですね。

何年も前からこのような技術は、いろいろと試験的に試されてきましたが、
RealNetworks社と提携することによってほぼ業界のデファクドに近いポジ
ショニングを獲得することができたようです。まだまだ毎日必ず聞きたいなあ
というチャネルが少ないですけどね。

残念ながら、この「オーディブル・モービルプレイヤー」は、アメリカ・カナ
ダ以外には出荷していないので日本ではまだ入手できません。
これはぜひ試してみたいものです。ちなみにお値段は、$199でちょっと高価
です(中身はボイスメモと同じ構造ですからね)。

神戸の兵庫区では、ローカルFMのKISS-FMでさえ受信状況が悪いのですが、
「CNET Radio News」がインターネットで高品質でネットで聞けます。
http://www.dailybriefing.com/home/
せめて日本の難聴視地域をなくすという目的でも各局がストリーム放送をはじ
めてくれたらどれだけうれしいことでしょうか?

そう思ってると来月5月11日から国会は、本会議や各委員会などの審議の模様
をインターネット放送するというニュースが飛び込んできました(^_^)
http://www.sangiin.go.jp/online/
参議院事務局は「審議をガラス張りにすることで政治不信を払拭したい」との
ことなのですが、どうなることやら…。メールで投稿もできると面白そうです
ね。「そこの●●議員寝るな!」とか…。

■本日の猿でもできる!ストリーミング講座

さて、QuickTime 3.0の日本語版は、公約を守らないというお約束のとおり、
いまだに登場しないので、本日はチョー!簡単なTipsをひとつ。

QuickTime3.0がインストールされ、2.0のプラグインが入っていれば
http://www.knn.com/report/980330/980420.html
にアクセスしてみてください。

これは、もうボクでもたった2秒でできるテキストストリーミングです。
29.99ドルで購入したQuicktime3.0のMoviePlayerで、テキストファイルを
File/importしただけです。それを例のごとくストリーム用で「sorenson」
圧縮しました。設定をかえるだけでいろんなタイプのテキストストリーミング
があなたののサーバーでも楽しめます。コントロールも実は簡単なのでいろん
な事ができますよ。
タネ明かししますと…。

textをimportしたQuickTimeを今度は、逆にexportするのです。そして、ダ
イアログから「text to text」を選び、次に「option」を押して「show
text,Descriptors and time」を選び、「second」を「1/60」にしてくださ
い。そして「OK」するとどうでしょう?
980420.movの場下記のようなファイルが書き出されました。
------------------------------------------------------------
{QTtext} {font:Osaka} {bold} {size:12} {textColor: 0, 0, 0}
{backColor: 65535, 65535, 65535} {justify:left} {timeScale:60}
{width:450} {height:48} {timeStamps:absolute} {language:0}
{textEncoding:0}
[00:00:00.00]
「ストリーミング・READY TO GO!」
[00:00:01.00]
■「トゥーゴー? オア ヒア?」
[00:00:02.00]
アメリカのファーストフード店では、必ず聞かれる言葉です。
[00:00:03.00]
店で食べるかテイクアウトするかということなんですね。テイクアウトって
[00:00:04.00]
いわないところがミソなんですね。
[00:00:05.00]
今月より、「デイリー・ブリーフィング」のストリーミング・オーディオ
[00:00:06.00]
のトゥ・ゴー・サービスが開始されました。
[00:00:07.00]
「yourbriefing to go!」のサイトでは、
[00:00:08.00]
http://www.dailybriefing.com/mobile/home2.html
[00:00:09.00]
のサイトにナビゲーションされ、自分の知りたいニュースの情報を
[00:00:10.00]
------------------------------------------------------------
このように、QuickTimeにテキストを表示するタイムコードが自動的に
打ち込まれていたことがわかります。
すると[00:00:00.00]で区切られたところを修正して再度「import」すると今
度はそのタイムコードにあわせてTEXTが表示されるようになります。

文字で書くとわかりにくいですが、やってみるとチョー!簡単でしょ!

う~んQuickTime3.0やはりおそるべし!はやく日本語版だしてね~!

【プロフィール】
神田敏晶/かんだ・としあき
KandaNewNetwork ビデオジャーナリスト
1961~1971年頃生まれ B型 大阪学院大学経済学部卒業 出身地=神戸
東京でワイン関連のマーケティング業からコンピュータと出会い、コンピュー
タの道にハマル。以後、神戸で 1991年、関西のMacintosh生活情報誌
「MacPress」を発刊。1995年、コンピュータ雑誌の連載コーナー名がそのま
ま社名となり独立ビデオジャーナリストとして、デジタル業界をリポートす
る。1997年、関西発信のデジタル生活情報誌「関西インターネットプレス」
発刊。1998年、関西のマルチメディア情報が毎日届くメールマガジン「日
刊!関西インターネットプレス」発刊。世界で一番小さなデジタル放送局
KandaNewsNetwork代表。テレビ、新聞、雑誌、講演、世界旅行、ワイン、
ロックバンド、インターネットとリビドーの命ずるまま行動する。
2001年12月01日バージニア州の民間航空宇宙企業が開発した「ツー・ビーク
ル式スペース・クルーザー」で宇宙旅行を遂に予約してしまった(^_^)。

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■今日のニュース

●改心した(?)某大手出版社

「Professional DTP」という本がある。内容はそこそこいいのだが、デザイ
ンが良くない。「どこがProfessionalやネン」と言い続けて早何年?真面目
ないい本なんですがねェ……。その4月号の特集が「日本語の文字組版」で、
<日本語の文字と組版を考える会>世話人にして、Professional組版屋の前
田年昭さんが書いている。「行頭の字下げと行頭の括弧類」の記事で、<改行
行頭全角二分下げ、折り返し行頭二分下げ>という、もっともみっともない方
式を基本にしているのが某大手出版社(実名入り)である、とはっきり書いて
いて気持ちがいい。この本が出たのは3月8日だ。すると……3月16日に某大手
出版社の出版部は「組方原則の変更について」という文書を関係各位にまわし
た。従来の組方を変更するというお達しだ。<行頭の起こしのカギは改行のと
き全角下がり、折り返しのときベタとする>というまともなものになったので
ある。これは偶然であろうか。ま、いいでしょ。日本語の組版は少しずつ良く
なっている(ならいいが)。いずれにせよ、前田さんという<組版業界の突破
者>の存在は貴重である。(柴田)


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■祝・創刊メッセージ
【日刊・デジタルクリエイターズ】創刊に際して、多くの方々よりお祝い・激
励のメッセージを数多く頂いております。ありがとうございます!
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『伝統と創造との間』
 株式会社アスキー/ 中野 潔

自分には、デザインなどの才能がないので、クリエーターと名乗れる人たちを
尊敬している。随筆や小説などの文章書きをクリエーターと呼ぶことは滅多に
ない。文章書きを本業としていない人で、プロより文章がうまかったり、ベス
トセラーを出したりする人はいるが、美術や写真のプロでないのに、画集や写
真集のヒットを飛ばす例はほとんどない。

同じ創作活動でも、特定分野の人だけをクリエーターと呼ぶのは、そうした分
野における才能のきらめきの必然性が、文章書きのように誰でも参入できる業
界とは違うからであろう。デザインや美術や音楽の世界のプロがクリエーター
と呼ばれるのは、そうした業界でプロとして仕事を続けているだけでも、創造
者として尊敬するに値する仕業であるということだ。

京都に住んでいた何年間かの間に、寺社を数十カ所、回った。いろいろなとこ
ろに、狩野派の描いた襖絵の類がある。何十世代も、伝統の技法を伝え続けて
きた狩野派の中にも、特にこの人とこの人は評価されているという、特別扱い
が何人かいるのである。冒頭述べたように、筆者(中野)には絵心がないから、
この人は特別と言われたところで、どこがどう優れているか、判断ができな
い。

それでも、机上の論として理解できたのは、伝統を受け継いだ中でも、その枠
を破るべく冒険して新しい一歩を踏み出した人がいて、彼らが評価されている
という事実である。しかし、伝統の枠を本当に破っていたら、狩野派を破門に
なっていたはずである。伝統を守ることと破ることとの紙一重のところで、創
造性を発揮したに違いない。

話しの舞台を現代に移す。クリエーターに、デジタルクリエーターとアナログ
クリエーターとがいるわけではなかろう。クリエートしている人と、オペレー
トはしているがクリエートはしていない人との、2種類が存在するだけであ
る。デジタル云々は、道具の話しにすぎないからだ。小説家にアナログ小説家
とデジタル小説家とがいないのと同様である。

ただ、昔は烏口で線を1本引かせればプロかどうかわかったという話しがある
ように、アナログの時代には、どうにか仕事ができるようになるまでの最低限
度の習熟期間が必要だった。ディスプレイ上で線を引く時代には、その期間が
大幅に縮まる。真の創造性による差異が、以前よりも早い段階で露呈する。

一定の習熟期間が必要だった時代には、それなりの仕事ができる人数が限られ
ていたから、真の創造者のレベルに及ばない者でも、その習熟を買ってもらっ
て仕事にありつけた。デジタルの威力は、すべてに等しく効く加算の原理では
作用しない。才のあるものの才をさらに大きく伸ばし、及ばざるものの才は、
その少ない才に比例してほんの少々だけ伸ばすという乗算で効く。

これを「デジタルは及ばざるが如し」という。

【プロフィール】
中野 潔/なかの・きよし
1956年生まれ。機械メーカーA社、出版社B社、機械メーカーC社などを経
て、現在、(株)アスキー 報道局ゼネラルマネージャー。立教大学 社会学部
の非常勤講師を兼ねる。
http://www.nakano.net/

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■イベント告知

「松本弦人展」

グラフィックデザイナーで「PopUpComputer」(マルチメディアグランプリ
受賞)や「Jungle Park 」(AMD Award 1996 Best Visual Designer 賞
受賞)などで知られる松本弦人さんの個展が幕張のキヤノンワンダーミュージ
アムで開催される。
期日:4月13日(月)~6 月26日(金)10時~17時 土日祝日休み
会場:キヤノン ワンダーミュージアム 千葉市美浜区中瀬1-7-2
   043-211-9541
詳しくは <http://www.canon-sales.co.jp/>


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■本日のTIPS/3Dアプリケーション編
【日刊・デジタルクリエイターズ】では毎日クリエイティブ関連のアプリケー
ションのTIPSを掲載していきます。
TIPSの難易度は、5段階で★印を文末に付けています。
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●StrataVision3D Ver.5.0編/「ハードウェアによる高速化」

市場に出回っているQuicKDraw3Dボードの効果はどれぐらいあるのでしょう
か。現状では3Dアプリケーションで劇的に向上することは少ないようです。特
に期待していた「複雑なデータをサクサクと動かしたい」という希望にはほど
遠く、実際軽いデータは効果がありそうですが、データが複雑になればなるほ
どその恩恵は無くなっていくようです。
ゲーム用などの3Dボードは対応ソフトで効果があるようですが、
QuicKDraw3Dの制約が3Dボードの能力を使い切れていないようです。残念。
特定のソフトや他のボードと相性の問題があったりする場合もあるので、情報
収集は必須でしょう。
結論は「効果のある場合もある」ということです。
★★(W by 松岡アキラ)

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【日刊・デジタルクリエイターズ】 No.0007 1998/04/20発行
発行社  タワーズ株式会社
     <http://www.towers-inc.com/>
     大阪市中央区高麗橋1-5-6 東洋ビル3F
     TEL:06-231-1011 FAX:06-231-0838

編集長  森川眞行 
     柴田忠男 
     神田敏晶 

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