[0060] 高河ゆんの!ぱそこんぐらし

投稿:  著者:  読了時間:31分(本文:約15,000文字)



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【日刊・デジタルクリエイターズ】 No.0060 1998/06/20発行
  <http://www.towers-inc.com/mag/daily/>
  情報提供はこちらまで 
  登録・変更<http://www.towers-inc.com/mag/daily/regist.html>
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●コラム「高河ゆんの!ぱそこんぐらし」/ 高河ゆん

●「アップル・ポートフォリオ」大阪レポート

●本日のニュース
 ◎主要サイト情報
  Apple/ Microsoft/ Sun Microsystems/ SGI/ MetaCreations/
  Macromedia/ W3C/ Formz
●イベント・情報
 ◎michiko welcom パーティー開催



●コラム「高河ゆんの!ぱそこんぐらし」/ 高河ゆん

職業は、まんが家です。
パソコンについては、原始人です。
まんがというやや特殊な仕事(神秘のベールに包まれているでしょう?そうでも
ないか)をしているわたしの、原始的パソコンライフをこのたびは、書かせてい
ただきます。いちおう、パソコン歴は、5年くらいかな?

そもそもまんが描きの多くがパソコンを導入することの理由は、たぶん、だい
たい3つくらいしかなくて、それは「CGを描いてみたい」(これ一番多いかも)、
「ゲームをやりたい」、「インターネットでもやって、ホームページなんか作
るのもいいよね」。こんなかんじ。

最近は、どんどん「ゲーム」と「インターネット(ホームページ作成含む)」の
比重が入れ代わってきている実感があるのですが。以前は、必死にゲームやっ
てたんだけど、考えてみれば、当時はインターネットが普及してなかったのだ
から、当然かも知れない。

ほんとは、まんが描きの多くは(特に女の子は)、パソゲーはあんまりやらない
のです。一部にすっごくやる人もいるけど、時間を喰い過ぎる。まんがって、
描くのに結構時間が必要なので、あまりにも時間のかかる遊びは、ちょっとピ
ンチ。働く時間が!

ゲーム専用機はその点気軽です。(でも、FF7なんかカウンターストップの99時
間まで簡単にいってしまってるので、もうどのくらいプレイしてるのか、見当
もつきませんのでいっしょか。気休めですな。)

もちろん、わたしがMacを購入したのも、CGの為。
6100/AVを発売直後に、買いました。(現在はPowerMac5500/225、メモリ128に
増設。一体型好きなんだもん)

「CGをやるからには、多分、メモリなるものがたくさんあって、クロックとか
いうものも速ければ速い程よいはず」(間違ってはないよね……。)

そういう考えで、経済的に許す限りのハイエンドマシンに、走りがちです。自
分の、パソコンに対する無知無教養は置き去りで、「とにかく、パソコンの方
がなんとかしてくれるのだわ、だってパソコンなんだもん!」です。

そして、自分が扱いきれないことをたなにあげて、「なに、パソコンってこん
なことも出来ないの!?こんなめんどくさいものなの!?」になるのでした。ふっ…。

サルに上位機種を与えても無駄です。やはり階段をひとつずつ進むがごとくが
んばっていかないと。サルなわたしを救ってくれたのは、とりあえずパソ通で
した。NIFTYのスターターパックを本屋さんで購入、つなげばつなげるではない
かと気をよくして、次にインターネット。MacPeapleを見ながら単独、接続に成
功したわたしは、それだけでだいぶMacと仲良くなれた様な気がしたものでした。
うふ。

【プロフィール】
こうが・ゆん
1965年7月9日生まれ、東京都出身、B型。
1988年「アーシアン」(新書館刊)を発表し、デビュー当時から注目される。
代表作に「源氏」(新書館)、「妖精事件」(講談社)、「超獣伝説ゲシュタ
ルト」(エニックス)など。
趣味は、旅行、アニメ、ミニ四駆。

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●「アップル・ポートフォリオ」大阪レポート/ 濱村和恵
1998年6月15日(月)・16日(火)

場所がミナミのアメリカ村にある、グランカフェというクラブで開催されると
あり、行く前から、期待は膨らむ。アメリカ村は、大阪の若い人達が好んで遊
びに来る場所で、グランカフェの入っているビルの1FはインディーズのCDを扱
うショップ。周囲は古着や小物など、ファッション性の高いモノ、面白いモノ
を扱うショップが沢山並んでいる。地下にある会場は狭くて薄暗い。大きな会
場で見られないようなムードのあるものであった。

15日のパーティーでは、原田永幸社長がスピーカーとなり、市場における取り
組みと、インダストデザインにおけるアドバンテージが紹介された。

パブリッシングにおいては、現在約60%がデジタルで作成されており、そのほと
んどがMacintoshである。最近のビデオノンリニア編集もめざましいものがあり、
アップルとしても、そういったプロユーザーに製品を積極的に使用してもらい
たいということから、このセミナーが行われたようだ。

セミナーで手元に置いて使用されるマシンは、PowerBookG3。モニタは
AppleStudioDisplay。これを2つのスクリーンに映し出している。また全てのビ
デオ映像はアビッドからダイレクトに送り出されていた。

これからのアップルはプロ向けとコンシューマ向けのアプローチを完全に分け
るとのこと。プロ向けのデスクトップ型が、先行しているG3マシンであり、コ
ンシューマ向けがiMac。ポータブルタイプは、PowerBookG3がプロ向けで、コン
シューマ向けPowerBookは来年発表されるそうだ。

G3のスピードは、同クロックのペンティアムIIに比べ約2倍のスピードであると
いうデモも行われた。同程度のマシンで、同時にディレクタームービーを再生
させ、スピードを比較するというもの。チップに関してはG3の次はAltiVec。ど
んどんと次の計画が発表される。内部処理を高速化させ、CGのモデリングやビ
デオ圧縮の性能向上をはかる。

USB対応はもちろんなのだが、来年以降、標準でFireWireがつくそうだ。DVの制
作にアップルが力を入れている証拠だと思う。

QuickTime3は、ソレンソンビデオになり画質向上。ストリーミング再生も可能。
ドラッグ&ドロップで編集が出来、繋ぎの部分もポップアップウインドウで多数
のパターンから簡単に選択出来る。WiredMovieでは、時間軸のないスプライト機
能拡張により、コマの表面画像の動くパズルが作成可能とのデモがあった。Color
Sync2.5は、IE4.01に対応。WEBコンテンツでの色問題を解決する方向に役立つと
のこと。

一連の説明が終わった後、ドリンク片手にギヤラリーに誘導された。円形に配
置されたG3 MT 300、PowerBook G3 Series、Apple Studio ディスプレイを実際
に触ることが出来る。iMacの実物を見ることが出来なかったのは残念。スピー
ドはもちろん、美しいインダストリアルデザイン性をアピール。その他、CG・
DV関連会社のデモもあった。
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16日のセミナーは、「3DCG&モーショングラフィックス」と、当日刊デジクリ編
集長・森川の出演した「デジタル化により変容する出版業界、新しい雑誌のエ
クイエティとは...」に参加した。両セミナー共、フリートークであった。

セミナー前に流れる「Think Different キャンペーン」に伴うCFや看板のメイ
キングビデオ、「iMac製作チームのコメント」で構成されたビデオは、感動的
なものであり、若い頃のジョブズや1984のハンマーガールも含まれ、設立当初
のアップルの精神を取り戻そうとするようなイメージを受けた。

その後、アップル社の渡辺氏より昨日のパーティーでも説明のあったアップル
の技術について話があった。

どちらのセミナーも、モデレータとしてApple Computer 鈴木・ロウ・トーマス
氏が登場。盛り上げる。終始和やかなムードである。

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「3DCG&モーショングラフィックス」

出演:ドローイングアンドマニュアル/ 菱川勢一氏
   NHK/ 中谷日出氏
   CGデザイナー/ 永田 太氏
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菱川氏。ラフォーレのオープニングビデオ製作や、モーション・グラフィック
ス展に参加。
http://www.d-a-m.co.jp/

中谷氏。長野オリンピックでの日本以外でのオープニングビデオを作成。人に
優しいモーショングラフィックスを目指している。モーショングラフィック研
究家。

永田氏。「A・R・M・O・R」のCG製作や「サクラ大戦」のCG監督。
http://solution.apple.co.jp/media/pdf/mm/mm_nagata.pdf

ARMORIIの暫定版公開。永田氏によるとPowerBookG3でレンダリングして作成し、
ほぼ2月かかったそう。

次に中谷氏によるモーショングラフィックスシュミレーションがスクリーンに。
単純なINOUTであっても、どのようなタイミングで映し出されるのが最適か秒数
を変化させてシュミレーション。今ストックされているモーションパターンは
700強で、1000を越えたら公開し、自由に使ってもらうよう考えているとのこと。

菱川氏は、7/15から行われる「モーショングラフィックス展'98」のビデオの一
部をプレ公開。これは漫画の書き文字という読者に情報を伝達する為のものを
デザイナーが自由に動かしてみようという試み。映画のスタッフロールを動か
してみたいな、とも。
ビジュアルランゲージとして、文字の本来持つアイデンティティを補完すると
いう話もあった。

以下永田氏の発言を「永」、中谷氏「中」、菱川氏「菱」と略してある。
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永「ひとつの情報をリアルに、そしてデフォルメをし、これ以上の情報は不要
  という基準を作り手が決めてもいいのではないか。日本はデフォルメの技
  術は優れていると思う。」
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菱「白いシャツにただキャラクターがプリントされている。それが可愛く、
  かっこいいと思わせるような、ファッション性が十分な、キャラクター作
  りが大切。」
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永「サクラ大戦に於いては、深度の濃い方に受けるものをと考え開発。女性の
  キャラクターをアニメーションにしたのには意味があり、日本ではアニメ
  はイメージとしてとらえられ易く身近な存在。

  3Dアイドルが今ひとつ受けないのには、イメージとしての人間臭さが稀薄
  であるからだと考える。ナイトメア・ビフォー・クリスマスに代表される
  クレイモデルによるストップモーションやアニメーションなどは、昔から
  あり、とらえられ易い。

  目に見えるものが、リアルであるかどうかよりも、情報が頭でどう消化さ
  れるかを考えれば、いいものが出来るだろう。CGだから何でも出来るとい
  うのは、難しい。用途を考えれば、リアルCGよりも、マッチ棒のキャラク
  ターが動く方が伝わりやすい場合もある。」
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菱「ウルトラマンのCGは、いくらCGで作ったとしても、吊っているように見え
  ないとダメだという話もある。それでないとウルトラマンでない、と考え
  る人もいる。」
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永「CGを始めたきっかけは、ありもしないものが作れるのが嬉しいから。たと
  えば、まだまだ行く人の限られる宇宙に簡単に行くことが可能。ハリウッ
  ドがいい例。CGが可能にしてくれた。」
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菱「天気予報の進化はめざましい。以前はただ単にフリップによって説明して
  いたものが、今やフルCGであったりする。情報デザインの最たるものかも
  しれない。

  フォント名を言えば、皆の頭にイメージが浮かぶように、モーションのパ
  ターンも名称で伝えることが出来れば面白いと思う。例えば
  「Helvetica-Black-Rocket」なんて指定すれば、Helveticaの文字がロケッ
  トで発射されたように動くようにする。今の気分は
  「Helvetica-Black-Rocket」で「わぁー」という感じ、なんてメールで書
  けばイメージが相手に伝わりやすかったり、実際動けば面白いだろう。共
  通言語としてのモーション。

  そのようにテンプレート化していけば、誰でもモーショングラフィックス
  を作れる。つまり、そこからが感性によるものとなる。テンプレートが沢
  山あれば、映像表現が上がるとただ単に言い切れるだろうか。

  これからは遊びの方向、つまりエンターテインメントに向かいたい。」
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全員「新しいものを拒絶する傾向がある。それはどの世界でも同じだ。」
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永「CGにしても、元は紙にラフを書いていく。パースも手の感覚なんだ。じゃ
  あどうしてデジタルを使うのか。第三の筆として、使い勝手がいいから。
  手段としてなんだ。」
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菱「谷口一郎氏は、皆が使っているのと同じツールを使用している。彼には、
  とにかく(オブジェクトを)回転させる、というクリエイターとしてのこだ
  わりがある。そのこだわりや感性から作られるものは、同じツールを使用
  しても、ツール自体が進化しても、他の人のものとは違ってくる。

  ソフトが使いこなせたら高収入が得られる時代は終わり。使えるマシンは、
  売りにならない。

  何が作りたいかというヴィジョン。明確なコンセプトを持って、CGに頼ら
  ずに作る。何かがないとダメだろう。イメージだけでなく企画書、絵だけ
  でなくイメージのストックをどれだけ持てるかが大事。

  非常口や甲子園の入場行進時に掲げるボード(の中の文字やマークも動かす
  事が出来る、遊ぶことが出来る)、ネタがそこらに溢れている。」
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「CGをやろうとする方へのアドバイス。」
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永田氏。
何か作りたいという情熱や、いいフラストレーションのあることが大事。イ
メージしているものがあって、それを起点にどういう表現方法を取るか。こだ
わればこだわるほどいいものが出来る。ヴィジョンを見つけてから道具を探せ
ばいい。2Dや3Dは、極端に言えばソフトはひとつづつでいい。結果は大差な
い。こだわりの為の時間や手数、その人自身というソフトウェアが充実しない
とダメ。一緒に進みましょう。
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中谷氏。
人に優しいモーショングラフィックスを。かっこいいだけの時代は終わりかも
しれない。メディアの審美観に振り回されず、価値観をシュートしていい。
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菱川氏。
全ては発想に繋がるのでは。Think Differentの本当の意味が伝わっているだろ
うか。じっくり考えてみるべき時が来ているかもしれない。

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「デジタル化により変容する出版業界、新しい雑誌のエクイエティとは...」

出演:CGデザイナー/ 永田 太 氏
   タワーズ・日刊デジタルクリエイターズ/ 森川眞行 氏
   ドローイングアンドマニュアル/ 菱川勢一氏
   (途中参加。乱入と鈴木氏は表現)
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漫画家、北条司氏が急遽出演出来なくなり、ビデオで挨拶。

森川氏。関西DTP協会創設者であり、初代会長。JPCよりも先だという話。DTPか
らWEBデザイナーへ。気まぐれで作ったG-TOOLサイトが、製品になり、流通コス
トを考え直販に至った経緯を語る。HPをメディア・媒体と捉え、訪問者を読者
とみなす。そこからもっと情報を発信しようと考え、日刊デジクリの発行にい
たる。

永田氏。集英社「BART」から新創刊されるデジタルフィクションの話。3次元を
アニメ化したり漫画に近い方向にも行きたい。今までのは手法としてCGなだけ。
今度は紙媒体にそれを持っていきたい。今までえがききれなかったストーリー
をも。

以下永田氏の発言を「永」、菱川氏「菱」、森川氏「森」と略してある。
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森「マルチメディアという名前が出る前から、マルチメディアをしていた。今
  はCD-ROMがついた雑誌は珍しくない。昔音楽に関するミニコミ誌を作って
  いた。当時珍しいソノシート付きで、ソノシートに合わせ正方形にした。
  1冊作る度に200万の赤字が出たが(笑)

  10年前に、DTPならもっと面白いことが出来ると思ってDTPを始めた。

  これ動いて欲しい、動けばいいのにな、という考え方と同じ。モノ作りを
  する人間にとって、映像に於けるAfterEffectsであっても、MIDIでもシー
  ケンサーでもPhotoshopのレイヤーワークは考え方の部分でよく似ている。

  クリエイターのハートからビジネスに繋がって行く。」
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永「業界誌にCD-ROMは当たり前になったが、単なるソフトのインストーラーと
  化している。BARTから創刊される、サラリーマンの27才プラマイ5才をター
  ゲットとしたビジネス誌にCD-ROMをつける試みをする。ネタを作り込み、
  写真集のメイキングビデオを収録したりして楽しめるCD-ROMにしたい。読
  み物としても、しっかりしているものを提供したい。

  従来の漫画表現を、どう越えるか。未来形を作ろうと思うと持ちかけた。
  既存の漫画雑誌ではなく、BARTがのってくれたことが嬉しい。

  未来形として漫画にデジタルで味付けしてみようと思う。実写を取り込む
  方法を取った。数年前ならダメだったが、今なら商業的にもペイ出来るよ
  うになった。」

(画面上のPhotoshopで仕上げられた原稿やビデオを見ながら説明)

永「ラフに合わせ、モデルがポーズをとる。素材としてタレントを使う。小物
  や衣裳、背景をも厳選されたものを使用し、プロのカメラマンが、モデル
  を撮影。その画像をコマに組み合わせ、人物のみに、北条司氏が面線を入
  れる。高解像度なので毛穴まで見えてしまう為、Photoshopによる補正が
  必要で、テストしながら仕上げて行く。

  北条さんは、紙のみ。デジタル作業をしたくないのではなく、その逆。の
  めり込むタイプなので奥さんのストップがかかっているらしい(笑)。作業
  の進行は、従来の制作スタジオ的と同じ分業作業です。アシスタントの代
  わりをコンピューターにさせているだけ。」

(北条氏。ビデオで登場。)

永「ひとりで行うとしたら、季刊誌でも無理だろう。漫画=コマを量産するもの
  だから。作業を軽減することにより、クオリティを上げていく。」
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森「一方では、DTPでは他の領域の仕事をすることが当たり前になったように、
  ひとりの人間が多くの作業を行うこともある。昔では考えられない。例え
  ば3Dをすることすら当たり前になってきている。

  それは作業の道具がMacintoshだから可能になったのでは? Macintoshに
  は全てのアプリケーションに統一された“なにか”がある。いい意味での
  “いい加減”さがある」
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永「自分は工業系出身で、本来はCAD/CAMの人間。だが、作りたいものを作る道
  具とは思えなかった。しかしMacintoshだから、ここまでできるようになっ
  たと、心から実感している。今はSGIもNTも使うし、好きだが、他のプラッ
  トフォームはどうしてもビジネスライクな気がする」
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菱川氏、乱入。先のセッションに出たモーショングラフィックス展の話から。

菱「昨年は企業のロゴを動かしてみようと思った。6000人の来場があった。今
  年は書き文字(マンガの擬音)来年は映画のエンドロールかなぁ。映画の
  テロップをデザインとして動かしたのは、カイル・クーパーが一般的には
  最初かな。Sevenとかミッション・イン・ポッシブルとか。」
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森「Webパブリッシングには動きが導入されはじめている。作る側としては発想
  の切り替えが大切だと思う。グラフィックデザイナーがモノを動かすこと
  はなかった。今はTVを見ても勉強になる。平面をやっている人が、TVをそ
  んな風に見たことはなかったと思う。」
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菱「逆に、映像側としては、制作の際に参考になるものは平面・刷り物で、真
  似てみたりする。イメージインスパイアを受けやすい。」
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永「2D、3D、アニメーション、静止画のボーダーラインがない。綺麗に並べる
  よりもインパクトのあるものの方が良かったりする。印刷業界は隔たりが
  あって、導入が遅れていて、コミュニケーションが取りにくい。」
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菱「デジタルはそんなにやっかいなものではなくて、表現の幅の広がるものだ。
  デジタルならではの恩恵も大きいしね。今ならステイタスもあるかもしれ
  ない。印刷だけではなく、映画や音楽も。」
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森「やったことがないからやめとこう、よりも、いいじゃん、やってみよう!
  で動きたい。そこからビジネスも広がると思う」
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菱「エライ人は、儲かることを考えるが、クリエイターは純粋に面白いものが
  作りたい」

菱「紙は質感が伝えられていいよね。物(物質)として伝えられる。」
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Tom「だから、みなさんフィギアが好きなのでは?」
全員「好き!」
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菱「Macintoshは持ちたいモノ、そばにいて欲しいモノ。こっちのマシンの方が
  が早いんだから…といわれても、カッコイイものがいい。かっこよくない
  とイヤ! インターフェイスも手触りもいい。

  映像は花火! 綺麗! 以上!マル…って感じです。時間と空間の美かな。
  そういうものの対極として、モノとして欲しい雑誌。持っておきたい本。
  そういう感覚がある。そっちも大切にしたい」
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Tom「エライ人、決裁権を持つ人に、なにか一言ありますか?」
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菱「若い人は飢えている。面白いものが出来ることに飢えている。そういった
  フラストレーションは印刷業界は特に多いのでは。現場レベルの解放が欲
  しい。もう少し前向きな投資、受け入れる気持ちが欲しい。」
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森「サービスビューローは画材屋・コンピュータ業界が、製版業界からの転職
  よりも成功している。取り組みが遅かったので確実に仕事を逃した経験が
  ある。今後もこのままでは又、ビジネスチャンスを逃してしまう。

  ワンソース・マルチユースではないが、同じものを効率よく。不況で需要
  が減っているからといって、守りに入っているのではないだろうか。表現
  方向を模索する時だと思う。マーケットが大きくなってから、なんて言っ
  ているようではダメ。」
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菱「うちの会社は殆ど20~21才。だけどちゃんと考えて馬鹿馬鹿しいことをし
  ている。計算してて、結構したたか。キャラクターを考える時すら、商品
  化された時のイメージまで頭に入っている。なんだあいつら…といわれる
  人の方がよっぽど面白いよ。新しいものを拒絶したくはない。

  誤解されてはいけないので言うが、職人は凄く好き。この紙には、このイ
  ンクじゃないとダメといえるような職人がいい。ただ新しいものを拒絶す
  ると困る。デジタルの中での職人の技術を身につけてもいいのかも。」
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永「ゲーム・漫画・CGムービーというフィールドを見ると、印刷業界は遅れて
  いる。日本は印刷大国で、いいポジションのはず。部数の伸び悩みがある
  なら、新しいものに取り組めばいいのでは。

  ボーダーレスになっている。うちの仕事ではない…と言わず前向きに捉え
  るべきでは。不況で混沌している、つまり、新たなビジネスチャンスだと
  思う。若い子が、訳のわからないことを言っていると、表現が下手な為に
  誤解されがちだが、彼らはちゃんと考えているので、察知してあげて次の
  仕事に結びつけて欲しい。」
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森「自分は紙からWEBに移行した。なりゆきで移行したように言っているが、実
  は計算していた(笑)
  今は、やりたいことがビジネスになっている。もちろんリスクも考える。
  けれど、最終的には、やる気と体力。これをどういう風に生かそうかとい
  う姿勢が必要では。

  読者と真剣にコミュニケーションしているよ。メディアが大きくなればな
  るほど信用出来ないような気がする時もあるしね。

  WEBビジネスはハイリスクではないよ、きっと。」

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■本日のニュース

●主要サイト情報

Apple
~~~~~
iMac、6月22日NECC(National Education Computing Conference)において教
育者達に披露。
http://www.apple.com/pr/library/1998/jun/18necc.html

「iMacゲーム、進行中。iMacコンピュータでMacゲーマーに対する傾向は改善」
というPioneer Planetの記事を紹介。
http://www.apple.com/hotnews/

Microsoft
~~~~~~~~~
WINDOWS WORLD Expo'98 基調講演事前登録受付中。
http://www.microsoft.com/japan/ie40.asp

Sun Microsystems
~~~~~~~~~~~~~~~~
Sun StorEdge A1000/D1000 システムの紹介。
http://www.sun.co.jp/storage/A1000/

Silicon Graphics
~~~~~~~~~~~~~~~~
Silicon Graphics、6/18にオーランドで、オープンのDisney Questエンターテ
イメント施設の重要なテクノロジー面で協力。SGIのハードウェア/ソフトウェ
アが、Aladdin's Magic Carpet Rideなどの6つのアトラクションにおいて真に
迫った3Dの世界を繰り広げる。
http://www.sgi.com/newsroom/press_releases/1998/june/disneyquest.html

CRAYスーパーコンピュータシステムお客様向けの広報誌「CRAY World Vol.13」
を掲載。
http://www.sgi.co.jp/Overview/cray-w/

MetaCreations
~~~~~~~~~~~~~
MetaCreations、新ホームフォト/ビジネスプレゼンテーションソフトプレー
ヤー「Kai's Power SHOW 1.1」を出荷。
http://www.metacreations.com/press/show11.shtml

Macromedia
~~~~~~~~~~
「動くマンガ擬音」急募!モーション・グラフィックス展 '98 一般公募のお知
らせ。応募締切は6/30(火)必着。
http://www.macromedia.com/jp/macromedia/

W3C
~~~
ブラウザのアクセシビリティガイドライン(WAI Accessibility Guidelines:
UserAgent)のドラフト公開。
http://www.w3.org/Press/1998/WAI-UAGL

Formz
~~~~~
6月発行のWIRED Magazineにform・Z RenderZoneのレビューが掲載。また、
Architectual Record Magazineがform・zをフィーチャー。
http://www.formz.com/

嶋田美香

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■イベント・情報
 今見られるイベント・アート・セミナースケジュール
http://www.towers-inc.com/mag/daily/event.html

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●michiko welcom パーティー開催

「MTVに登場のキャラクターデザインを手がけた新進気鋭のデジタルアーティス
トMichiko StehrenbergerをNYから招聘」

彼女はアメリカ・ニューヨークを拠点とし、アニメーション・広告・ロゴ・雑
誌・単行本や、マルチメディアプロジェクトなど、数多くの分野で活躍してい
ます。彼女の「BimBionic」という名前のパワフルな女の子のキャラクターを
使ったストーリーは、アニメーション・出版物・マルチメディアの分野に発展
しています。

また一方で、女の子のキャラクター「MaxRacks」は、フリーポストカードに描
かれ、アメリカ中の著名レストラン・クラブ・コーヒーショップで配布され、
大変な好評を得ています。

作品は、MTVより出版された「Guide to Smart Sex」や、98年3月にリリースさ
れたポケットブック「Simon &」、新しくなったニューヨークのMTVコンコース
スタジオのために描いた12枚のポスターなど多くの作品をもっています。

michikoプロジェクトでは、彼女の日本進出を記念し、ウェルカムパーティーを
下記の要領で開催いたします。皆様のご出席を心よりお待ち申し上げております。


◆場 所:Xpカフェプランツ (渋谷区渋谷1-11-1 諸戸ビル1 B1F)
     電話03-5464-7864
◆日 時:1998年6月20日(土) 午後8時より
◆ゲスト:クラムボン/ サエキけんぞう/ 高野 寛
◆司 会:辻 麻衣
◆入場料:¥1.500 (ドリンク付き)
◆問合先:michiko Project事務局

http://www.michiko.com/
http://www.qfront.co.jp/ARTIST/MICHIKO/INDEX.HTM

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【日刊・デジタルクリエイターズ】 No.0060 1998/06/20発行
発行社  タワーズ株式会社
     <http://www.towers-inc.com/>
     大阪市中央区高麗橋1-5-6 東洋ビル3F
     TEL:06-231-1011 FAX:06-231-0838

編集長  森川眞行 
     柴田忠男 
     神田敏晶 

情報提供はこちらまで 
           担当:濱村和恵
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※リアルタイム編集後記「編集長はつらいよ」はこちら↓
http://www.towers-inc.com/square/editor/visit.shtml
※討論・激論・あったか感想・なんでもありの「日刊デジクリBBS」↓
http://www.towers-inc.com/cgi-bin/towers-inc/daily/dailybbs.cgi
※バックナンバーはこちらから手繰ってくださいね↓
http://www.towers-inc.com/mag/daily/
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許可無く転載することを禁じます。
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