[0191] 超高精細モニタによるデジタルアニメーション制作

投稿:  著者:  読了時間:15分(本文:約7,200文字)



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【日刊・デジタルクリエイターズ】 No.0191 1998/11/28発行
http://www.dgcr.com/      1998/04/13創刊
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●「超高精細モニタによるデジタルアニメーション制作」
 ゲスト:小笠原たけし

●主要サイト情報
 Microsoft/ Macromedia/ Apple/ Adobe Systems

●展覧会情報
 STRATA GRAPHICS展



「超高精細モニタによるデジタルアニメーション制作」
ゲスト:小笠原たけし
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凸版印刷にて超高精細モニタによるアニメーション制作の機会を得たので、そ
の制作過程などを紹介しようと思う。

超高精細モニタ(SHD:Super High Definition Image)はCRTタイプでは現在も
っとも高品質、高画質なモニタだそうだ。NTTでは、現在このモニタ用の動画
システムを開発している。

モニタの表示サイズは500×500(mm)で正方形である。このモニタに2048×
2048ピクセルのデータを1秒間に60枚表示できる。通常のビデオ(NTSC)では
640×480ピクセル程度、1秒間に30枚なので、その表現能力は相当の違いであ
る(ハイビジョンの約6倍の表示能力だそうだ)。

凸版印刷はこのSHDを使用して様々なコンテンツのアーカイブの企画を行なって
おり、最初それらを見たとき、本当に素晴らしいモニタであることに驚いた。
見せて頂いたのは静止画が紙芝居形式で表示されるものであったが、モニタに
表示されているというより、印刷物をみているようだった。ちらつきもまった
く感じられず、画面に近づいても目が疲れない。

「これで動画ができたら、さぞきれいだろうな」とすぐ思ったのだが、なにし
ろ1フレームのデータが12MB、1秒に60枚表示したら、1秒間で720MBだ。「こ
りゃ無理だ」とその時は思ってしまった。

その後しばらくして、その動画が可能な機材をNTTが開発しており、借りられる
ことがわかった。動画をやって見ないか? という話をもらった時、すぐに
「やります」と返事をしたのだが、納期1週間で、こんな膨大なデータを作れる
のだろうか..。

ちなみにNTTのもっている機材は256枚を60枚/秒、SHDに表示することのできる
ワークステーションだ。すべてのデータ(256枚だと約3GB)をメモリに読み込
み表示するという、メモリのおばけのワークステーションだ。

3Dで作った花の上に3Dで作った蝶が舞う..というのが私の作品なのだが、こ
れを最初すべて3Dソフトで制作し、256枚レンダリングをさせるつもりだった。

ちなみに使った3Dソフトは3D Studio MAX2.5でマシンはWindows NT4.0、MMX
Pentium 200MHzという機材で、作品は約30万ポリゴンで2048×2048ピクセルの
サイズなのだが、一枚レンダリングに30分かかるのだ。これで256枚作ったら
5日以上かかる計算だ。納期1週間に対し5日のレンダリング時間というのは厳
しい。

そこで、バックとなる花だけをレンダリング、1回のみ羽ばたく蝶をレンダリン
グと2つを別々に作成して、アフターエフェクツで合成することにした。

アフターエフェクツは影を付けて蝶を配置できたり、時間軸を自由にいじれる
ため、蝶の羽ばたく速さ(飛ぶ最中で速く羽ばたいたり、遅く羽ばたいたり)
の調整が楽におこなえた。蝶の飛ぶ軌跡も納得いくまで、やり直しができる。
これをすべて3Dソフトでおこなっていたら、プレビューだけでも大変であった
ことだろう。

これで、アフターエフェクツ上でのレンダリングが始まった。ここでちょっと
した問題があった。出来上がったものを保存するハードディスクに3GB以上の空
きがないのである。しかたなく50枚づつレンダリングをしてMOに保存するとい
う方法をとった。

この作業はMacintosh上で行なったのだが、私のマシン(Power Macintosh
8500/180)で50枚のレンダリングに20分、それを640MBのMOに保存するのに30分
となり、レンダリングより保存の方が時間がかかるという状態になった。

これを5回繰り返し640MBのMO、5枚におさめた。それでもすべて3Dでやった場合
の5日にくれべれば、相当な差であった。実際に完成した作品は,240枚を30フ
レーム/1秒で動かし8秒の作品だ。

これをNTTに持ち込み、タイトルの絵とナレーション、BGMを付けた。ナレーシ
ョンとBGMをあわせて1分45秒であり、これに合うように8秒の作品をループさ
せて、さらにフレームレートを1秒30枚にしたり、20枚にしたりで調整した。

さすがに、この超高精細モニタでの動画は今まで見たことのない映像であった。
しかし、このモニタもワークステーションも、個人では手のでない金額である
ので、沢山の方に見てもらえないのがほんとに残念である。

今回は大阪で10月6日から9日まで開催された凸版印刷のマルチメディアフェア
1998で展示された。殆どの人が初めてみるSHDの動画に感心しているようだった。

実際にやってみて思ったことだが、本当は60枚/1秒で動作させると、すごく滑
らかなのだ。今回はこれでは4秒になってしまい、残念であったが、いずれこの
SHDで60枚/1秒で30秒程度の作品を作って見たいものだ。それには21GB程度メ
モリーを積んだワークステーションが必要だ。

あと、超高精細の映像制作をパソコンレベルでも結構やれるじゃないか..と
いうこともわかった。という、今回はなかなか良い機会を得た。本当に有り難
うございました。 > 凸版印刷様、NTT様。
もっともっと、見たことのない映像の領域に挑戦してみたくなってきた。

超高精細モニタによるディジタルアニメーション
題名 発見
CG制作 小笠原たけし
企画・構成 凸版印刷株式会社
協賛 NTT

【小笠原たけし】 おがさわら・たけし
WEB全般、マルチメディア・印刷用のCG制作を主とするフリーランスCGクリエー
ター。国内・米国のデザインコンテストで多数受賞。グラフィックス・音楽・
インターフェースの総合的なデザイン、アートの世界を創造中。
URL http://www.graphic-art.com
E-mail oga@graphic-art.com

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■主要サイト情報
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Microsoft/ Macromedia/ Apple/ Adobe Systems
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▽Microsoft
~~~~~~~~~~~
文教分野向け製品別比較 公開
http://www.microsoft.com/japan/education/techinfo/

「マイクロソフト オフィス 教職員向け文例集」校務文例追加
http://www.microsoft.com/japan/education/ssp/default.htm

▽Macromedia
~~~~~~~~~~~~
マクロメディア株式会社、Student バージョンを12月11日より発売開始
http://www.macromedia.com/jp/macromedia/proom/pr/1998/1127_SU.html

マクロメディア株式会社、MacromediaTM Student Creators Club
Professional 開始
http://www.macromedia.com/jp/macromedia/proom/pr/1998/1127_MSCCP.html

マクロメディア株式会社,、MacromediaTM Web Essentials Macintosh版/
Windows版を各標準価格 58,000円で12月11日より限定1,000本販売開始
http://www.macromedia.com/jp/macromedia/proom/pr/1998/1127_WE.html

マクロメディア株式会社、Macromedia GeneratorTM 日本語対応版を1999年1月
18日より販売開始
http://www.macromedia.com/jp/macromedia/proom/pr/1998/1127_GE.html

マクロメディア株式会社、年末店頭キャンペーン 『Macromediaクリスマス&
お年玉キャンペーン』 実施
http://www.macromedia.com/jp/macromedia/proom/pr/1998/1127_CHAMP.html

米マクロメディア、Macromedia Dreamweaver 2をCNET's Builder.com Live conference

にて発表
http://www.macromedia.com/macromedia/proom/pr/1998/dw2_buildercom.html

米マクロメディア、Flash Player for Linux を発表
http://www.macromedia.com/macromedia/proom/pr/1998/flash_unix.html

米マクロメディア、 SunのSolaris向けGenerator dynamic graphics serverを
出荷
http://www.macromedia.com/macromedia/proom/pr/1998/gen_solaris_ships.html

米マクロメディア、Director 7 Shockwave Internet Studio と Shockwave 7
を発表
http://www.macromedia.com/macromedia/proom/pr/1998/d7announce.html

▼Apple
~~~~~~~
「Mac Solution Circus'98 in Kansai」のお知らせ。
http://event.apple.co.jp/1998/1203msc98.html

Software Tech Info Library 日本語版、SEプログラム Technical Noteを追加。
http://svc.apple.co.jp/software/index.html

Apple スマートローン実施販売店リストを更新。
http://event.apple.co.jp/smartloan/shop/index.html

「G3 CD Update 1.0」の配布を開始
Power Macintosh G3 SeriesのCD-ROMドライブで,CDがドライブに入っている
状態でスリープすると、スリープ解除に非常に時間がかかる人は利用
http://ftp-info.apple.co.jp/reference/g3cd_update-j.html

「Appleネットワークアシスタント 3.5」の製品レポートを掲載。
http://asep.apple.co.jp/Techdoc/OSR/OSRdata/%2327/aosr27-2shou.pdf

Apple Open System ReportsにNo.26とNo.27を掲載
No.26には「WebSTAR 3.0日本語版」の機能紹介などが、
No.27には「QuarkXPress 4.0 日本語版 for Mac OS」や「ネットワークアシス
タント 3.5」の紹介などが掲載されている。
http://asep.apple.co.jp/Techdoc/OSR/OSRdata/%2326/aosr26+mokji.pdf
http://asep.apple.co.jp/Techdoc/OSR/OSRdata/%2327/aosr27+mokji.pdf

▼Adobe Systems
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Adobe Illustrator 8.0 日本語版店頭発売記念
11月27日(金)~29日(日)の3日間、全国28の販売店で店頭デモをする。
http://www.adobe.co.jp/product/illustrator/demoshop.html

Microsoft Word、一太郎、Lotus Word Pro、エルゴソフト EG Wordの正規ユー
ザの方を対象に、Adobe PageMaker 6.5 Jを特別価格45,000円で提供する「ワー
プロソフトユーザ対象ステップアップキャンペーン」を行う。
http://www.adobe.co.jp/whatsnew/events/pmspecial_w/index.html
http://www.adobe.co.jp/whatsnew/events/pmspecial_w/PDFS/DM.pdf

【▽担当 山口 壮/ えむ】 mailto:PXX06120@nifty.ne.jp
http://member.nifty.ne.jp/yamaguchi/

【▼担当 love miku】 mailto:ki-masui@jade.dti.ne.jp
http://www.jade.dti.ne.jp/~ki-masui/
*昨日のAdobe PageMill 3.0日本語版評価版は11/15までの利用制限です。
ZARDのシングルCD2枚が出ますが、価格は500円との事、両方欲しいです!

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■展覧会情報
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STRATA GRAPHICS展
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有志の方より情報をいただきました。

「STRATA GRAPHICS展」は米国STRATA,Inc.が開発した製品、STUDIOPro、
VISION3d、MediaPaint、VideoShop3Dといったツールに惚れ込んだユーザーの
集まりである、日本STRATAユーザーグループの有志による作品展です。

初心者からプロまでが扱えるようにと言う思想の元生み出されたソフトに呼応
して、参加者も趣味でCGを制作しているユーザーから第一線で活躍するプロま
で幅広い作品群となっています。ツールの力の限界を超え愛用するからこそ生
み出された作品の魅力をご覧下さい。

期日:1998年12月3日(木)
   ※Strata,Inc.東京事務所主催のSTRATAクリスマスセミナー併催
時間:13:00~19:00

会場:日仏会館 1F ホール
   渋谷区恵比寿3-9-25

協賛:STRATA,Inc.東京事務所
協力:エプソン販売株式会社

問い合わせ先:suga@j-link.ne.jp

Web展開催中!http://strata-g.kamekichi.co.jp/

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発行   デジタルクリエイターズ
     <http://www.dgcr.com/>

編集長  森川眞行 
     柴田忠男 
     神田敏晶 

情報提供・投稿・プレスリリース・記事・コラムはこちらまで
 担当:濱村和恵
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