[0195] <webdesign="f1f8f3+d">

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【日刊・デジタルクリエイターズ】 No.0195 1998/12/03発行
http://www.dgcr.com/      1998/04/13創刊
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●「<webdesign="f1f8f3+d">」
 木曜日担当:森川眞行

●書評
「PostScript & Acrobat/PDF」

●主要サイト情報
 Microsoft/ Sun Microsystems/ Apple/ Adobe Systems

●セミナー案内
 日本語の文字と組版を考える会第12回公開セミナー
「新しい読書」をめぐって----



「<webdesign="f1f8f3+d">」
木曜日担当:森川眞行
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Webデザインの仕事をしているボクに重要な3つのF。バージョンはF1、F8、F3。
これらは全て同じ会社で開発されているアプリケーションなのだが、それぞれ
に異なったアプローチでWeb制作を提案している。そして、共通しているのは
ページ全体をアプリで制作してしまえるということ。Web素材を作り、それらを
エディタを使いHTMLタグを打ち込んでレイアウトするっていう手法は過去のモ
ノになりつつある。

ホームページ制作用無料素材集「G-TOOL」なんてサービスをやっているボクが
言うのもおかしいが(笑)、Webページをデザインするときに、ボタンや見出し
などのビジュアル部品をバラバラで作り込むと出来上がりの印象としてはどう
しても統一感のないものになってしまう傾向があった。部品ひとつひとつを丁
寧に作っている時は、それなりに集中している。しかし部品を作り終えて、
HTMLエディタで編集する段階になり、他の部品とのバランスがとれていないこ
とに気が付く。結局部品作りに戻って、細かな訂正をする。
最初からページ全体を眺めてレイアウトも考慮しながら、デザインする方がい
いものができる。

F1(Fireworks1.0)は、Webページ全体を考えてデザイン作業を進めることが
できる。新規ドキュメントを作成する時点で、ブラウザの左右幅を考えて作成
する。そしてここにはタイトル、写真、ボタンなどの部品を配置してスライス
して書き出せば、ドキュメント内で作成された通りのWebページが完成する。
スライス時に画像フォーマットを細かく設定もできる。アニメーションしたも
のや、JavaScriptによるロールオーバーもスライスできる。テキストエリアに
関しても同様だ。ただし、テキストの部分はドキュメント内に直接反映されな
いので、仕上げはDreamweaverを使うのがベスト。

これに対してF8(FreeHand 8)はテキストの部分もそのままHTMLテキストとし
て書き出してくれる。作り方はFIREWORKSのように1ページ単位でデザインでき
るのが嬉しい。スライス書き出しと同じようにInsta HTMLを使うと、部品と
HTMLファイルを同時に書き出してくれる。みなさん「Insta HTML」は使ったこ
とありますか?これはけっこう便利。なしにろ、プレビューされているテキス
トがそのままHTMLテキストになるのは嬉しい。そして書き出しファイルの選択
肢にFlashの.swfが使える(ただし静止画としてのFlash)。書き出し時にダイ
ナミックHTMLを使うと、ピクセル単位での細かなレイアウトを実現するので、
このへんの機能は是非Fireworksにも取り入れてほしい。

実は、ここのところボクの密かなマイブームがFreeHand 8なのである。10年前
からIllustratorのユーザーだったボクに、FreeHandは最初とっつき難い存在
だったのだが、最近はFreeHandの方が気に入っている。そしてFreeHandを知れ
ば知るほど、Fireworksがバージョンアップした未来の姿を感じてしまうので
ある。

さて、最後のF。F3とはもちろんFlash3。ちなみにMacromediaのWeb製品ってFと
Dで始まるものばかりなのね(笑)DとはDreamweaverとDirector。先週アナウン
スのあったDirector 7も完全にWeb制作を意識したバージョンアップになってい
るものね。

ボクにとってのFlashは究極のレイアウトツール(笑)HTMLに頼らずにデザイ
ナーが組んだレイアウトを有無を言わさずに表示させることができる。Webデザ
インを本業としはじめて2年めの昨年、Flash2の登場時には本当に驚喜した。そ
の後なにかの機会ではじめて笠居さん(水曜日のコラム担当)にお会いしたと
きに、ボクがFlashで一番に気に入っているのは、デザインとかレイアウトの部
分です。って言ったら、笠居さんもそれに同意してくれたことを思い出す。

この2~3ヶ月で、特にFlashを取り巻く状況はますますよい方向に向かっている。
ブラウザやOSが積極的に取り込んでいるFlash。なかでも前回も書いたWeb-TVで
のFlash画面ってのはボクにとってひとつの大きな決意をもたらした。リビング
に鎮座しているテレビモニタで見るWebは、HTMLよりもFlashベースのインター
フェイスが似合っているとつくづく実感したのだ。全てのページをFlashで作成
することが特別なことではなくなる。もちろんインターネットの検索にひっか
からないとか、細かい問題はそれなりの工夫が必要だが。それも自分のコンテ
ンツや引き受けた仕事の内容による。とりあえずクリエイターとって表現上で
の足枷はどんどん外れてきていることは確かだ。

3つのFと2つのDがますます重要度を増す。特にMacromediaのまわしもの(笑)
になったつもりはないのだが、気が付くとしっかりハマっている。だって他に
なんにも必要ないんだも~ん。

【森川眞行】もりかわ・まさゆき/ Silicon Cafe'
1958年茨木市生まれ・1981年大阪芸大学美術学科卒業。デザイナー歴17年。
10年前Macintosh に遭遇して、カッターナイフとシャープペンと写植見本帳を
窓から捨てる。以降の活動はサイトを見に来てね!
http://www.siliconcafe.com/profile/

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■書評
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「PostScript & Acrobat/PDF」
PostScriptエラーに悩む人からAcrobatの可能性を知りたい人まで、DTPユー
ザー必携の一冊!
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データ渡し直前に、最終校正出力がPSエラー……。こんな経験は、皆さんも必
ず一度はあるだろう。それまで何の問題もなく出力できていたデータがいきな
りエラーを起こす。しかも手がかりとなるエラー表示は、%%[Error:
limitcheck, OffendingCommand: dic]%%などと、訳のわからないコメントが並
んでいる。

こうなると、普通のDTP関連の本は解決の役には立たない。データはちゃんとつ
くったはずだし、今までは出力できていたのだから。知りたいのは、「なぜエ
ラーが起きたのか」、「データのどのへんが怪しいのか」、そして「どうすれ
ばちゃんと出力できるのか」ということなのだ。

こんなときに役立つのがこの本だ。今までの技術解説書とは違い、読み物とし
てPostScriptの使い方の基礎から内部動作を解説している。さらに、エラーコ
マンド別PostScriptエラーの対処法やEPSファイルのトラブル解決法、フォント
のインストール、主要アプリケーションのPostScript3への対応、Acrobat
DistillerとPDF WriterがつくるPDFの違いと各オプション設定など、最も知り
たい、実際の作業に即した事柄までフォローしている。「PostScriptの流れ」
がつかめる良書だ。

PostScript関連の本といえば、コマンドと記述の仕方を解説した『PostScript
リファレンスマニュアル』(アスキー、通称「レッドブック」)他3冊と、網点
生成について詳しい『ポストスクリプト・スクリーニング』(エムディエヌ
コーポレーション)などがあるが、どちらも技術書の部類に入るので、読みこ
なすのは非常に難しい。

その点、この本は実際にDTP作業を行なっている人にとって身近な部分をわかり
やすく解説しているので、トラブル対策用に常備しておくと良いだろう。この
本を読み、さらに詳細を知りたくなったら、先に挙げた本を読むかAdobeのサイ
ト<http://www.adobe.com/supportservice/devrelations/technotes.html>か
ら仕様書をダウンロードすればいい。

惜しむらくは、日本語(2バイト)フォントに関する具体的な記述が少ないこ
とと、本が厚く電車の中で気軽に読むのに不向きなことぐらいだろうか(私は
中央線で読んでいたが……)。また、続刊が気になるところだが、どうやら同
じ著者・訳者でAcrobatによるウェブパブリッシングの本が既に進行中らしい。
前述の2バイトフォントまわりの拡充も含め、期待したい。

●注意!
なお、この本は当初11月中旬に発売されたが、付属CD-ROMのMacボリュームが
「Autostart-9805 C」ウイルス(特にファイルは破壊しないタイプ)に感染し
ていたため回収された。再発売は12月10日の予定だが、修正版はCD-ROMの取り
出し口に封かんシールと、「ウイルスチェック済み」のラベルが貼ってあると
のこと。もし、これがないものをお持ちの方は下記、東京電機大学出版局まで
お問い合わせいただきたいとのこと。
Autostartウイルス対策フリーウェア「WormScanner」
http://members.aol.com/jwwalker/

PostScript & Acrobat/PDF
著:トーマス・マーツ/訳:広田健一郎
発行:東京電機大学出版局
TEL 03-5280-3422
http://www.dendai.ac.jp/press/shinkan0.html
定価:5,500円+税
B5変形判、488ページ、CD-ROM(ハイブリッド)付
ISBN4-501-52890-7

【嬉野文左衛門】うれしの・ぶんざえもん
本業は某雑誌の編集者。中学時代から同人誌をつくり、一時はアニメーターで
生計を立てていた。その後改心(?)し編集者を目指すが、精興社の活版組み
とシステマチックなSAPCOLコマンドに魅せられ、無謀にも組版の研究をライフ
ワークにしようと心に決め現在に至る。ペンネームはデジクリ用に相方の駒込
屋(仮名)氏が考案。受け狙いらしいが、まったくすごい名前を思い付くもの
である。

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■主要サイト情報
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Microsoft/ Sun Microsystems/ Apple/ Adobe Systems
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▽Microsoft
~~~~~~~~~~~
SBN Japan 今週のコラム ~ Active Server Pages - Part 2 ~
http://www.microsoft.com/japan/sitebuilder/

▽Sun Microsystems
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Solaris2 FAQ (日本語版)更新
http://www.sun.co.jp/tech/faq/solaris2_ja/index.html

米サン、Ultra AXiマザーボードの価格を引き下げるとともに、パフォーマン
スの向上を実現
http://www.sun.com/smi/Press/sunflash/9812/sunflash.981201.1.html

▼Apple
~~~~~~~
システムエンジニアリングプログラムページに、
TechNote No.0299「AppleShare IP 6.1について」が掲載された。
http://asep.apple.co.jp/tn-bin/tn?TNNO=0299

▼Adobe Systems
~~~~~~~~~~~~~~~
Adobe ImageStyler 1.0(Windows版,Macintosh版) '99年1月14日に発売
価格は23,800円。
http://www.adobe.co.jp/

【▽担当 山口 壮/ えむ】 mailto:PXX06120@nifty.ne.jp
http://member.nifty.ne.jp/yamaguchi/

【▼担当 love miku】 mailto:ki-masui@jade.dti.ne.jp
http://www.jade.dti.ne.jp/~ki-masui/
99年1月登場MacintoshのロジックボードYosemiteの噂
http://member.nifty.ne.jp/fork/
P1とMacmateの噂もでています。
MacmateはPDA、P1はNewton MessagePad2000の後継 RFIのウェブサイト
http://www.pelagius.com/AppleRecon/

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■セミナー案内
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日本語の文字と組版を考える会第12回公開セミナー
「新しい読書」をめぐって----
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まだ席に余裕があるので、再び紹介します。

講師:富田倫生(フリーランスライター)
    インターネット図書館「青空文庫」運動の新展開
   萩野正昭(ボイジャー)
    T-Timeで新しい読書の習慣を提案
   松本 功(ひつじ書房)
    小出版社が賭けるインターネットの可能性--
書評ホームページと「投げ銭システム」
日時:12月6日(日)12:00開場、12:30-16:30
会場:シニアワーク東京(地下2階講堂)
   東京都千代田区飯田橋3-10-3(JR・地下鉄飯田橋駅から徒歩6分)
会費:2000円(報告書作成・送付費含む)
人数:250名
http://www.pot.co.jp/moji/index.html

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発行   デジタルクリエイターズ
     <http://www.dgcr.com/>

編集長  森川眞行 
     柴田忠男 
     神田敏晶 

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 担当:濱村和恵
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