[0229] やっと気がついたSOHOの重要な機能

投稿:  著者:


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【日刊・デジタルクリエイターズ】 No.0229 1999/01/19発行
http://www.dgcr.com/      1998/04/13創刊
情報提供・投稿はこちらまで mailto:zacke@ppp.bekkoame.ne.jp
登録・解除・変更・FAQはこちら http://www.dgcr.com/regist/index.htm
広告の御相談はこちらまで   mailto:sales@dgcr.com
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

---PR-----------------------------------------------------------------
■□■□■□■□■□ ♪ガーラフレンド♪ □■□■□■□■□■□■□■
□┏━┳━┳━┳━┓  14ジャンルの日本最大級の電子コミュニティ □
■┃G┃A┃L┃A┃      自分の掲示板が無料で持てる!    ■
□┗━┻━┻━┻━┛ http://210.228.141.247/go.cgi?c0010m0024A
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ♪会費無料♪ ■□■□■
------------------------------------------------------PR--------------

●「やっと気がついたSOHOの重要な機能」
 火曜日担当:柴田忠男

●デジクリ・トーク
 人生、イッスン先は闇? (そしてデジタルへ)2
 服部幸平

●読者プロフィール募集
 ◎デジクリWEB版新企画。画像で思い思いの世界を表現してください。
  アマもプロも、ジャンルも関係ありません。

●イベント情報
 ◎mACademia 第49回「初春のサンフランシスコ便り」

●現在募集中
 ◎ ホームページリニューアルインフォメーション
 ◎ 新刊情報
 ◎ デジクリClassifieds



「やっと気がついたSOHOの重要な機能」
火曜日担当:柴田忠男
----------------------------------------------------------------------
会社員編集者の時代から、いつも最先端のものを追いかけていて、いちはやく
DTPを導入したり、新雑誌を創刊したり、イベントを企画したりと、新しいトラ
イを繰り返してきたという自負はある。もちろん、そう簡単になにごともうま
くいくはずもなく、相当痛い目にあっていたのだが(昔から「懲りない」わた
しであった)。

3年前にインターネットで雑誌を出すプロジェクトが社外で持ち上がり、私は編
集長に任命された。部活感覚で気楽に参加したのだが、未開拓の分野なので大
変な苦労を強いられた。本職の季刊雑誌編集長と、部活のオンラインマガジン
編集長の両方に力を注いだ、生涯で最も忙しい時期でもあった。

経費や流通の面で紙の出版の限界を感じていた私は、オンラインなら現状を変
える可能性があるのではないかと、紙からデジタルに転身した。トいうのは、
後からつけた都合のいいコメントであり、要するにその時期にインターネット
の面白さにはまってしまったわけである。

50歳を機に、自分が好きな仕事だけにうちこみたかったから、というのも「え
えかっこしい」のコメントである。DTPが日本に入ってきてからの約10年間の動
乱期に、リアルタイムで渦中にいたという面白い体験をした私の、「次のオモ
チャ」がインターネットであったわけだ。面白い仕事がしたいというだけで、
先のことをあまり考えずにフリーになって、おかげで会社員では絶対に味わえ
ない苦労をしている。

会社をやめた当時は、たんにフリー編集者になっただけであった。SOHO者を名
乗るようになったのは、一昨年、自宅にOCNエコノミーを導入してからだ。それ
からは電話代がみるみる減っていったが、OCNは企業はともかくSOHO者にとって
は過酷に高い。OCN代を払うのは苦痛である。しかし、専用線並みの使い勝手だ
からやめられない。

SOHOのよいところといえば好きな仕事を選んでできること(というのはウソで、
いただける仕事はまず断わったことがない)。経費がかからないこと。これは
確かで、確定申告の経費ネタが少なくて困る。ネットで取材するようになって、
わざわざ出かける必要がなくなり、交通費も減った。 

SOHOの悪いところといえば、けじめなく仕事を続けてしまうことか。でもそれ
はあまり苦痛ではないから、いいか。座っている時間が多いので、太る、腰を
痛める、これは確かにある。それから前にも書いたが、家屋が汚れる。会社員
時代には、週末にあてていた家屋のメンテナンスができない。いつでもできる
と思うと、いつまでもできない。

ところが、のんきなSOHO論をいっている場合ではなくなった。わが家に突然
「介護」が出現した。わたしの年代の夫婦で、その両親が健在というのはそん
なに多くはないと思う。年賀状でも、ここ何年も同年代から、喪中につき……
という葉書を年内にもらっている。そういう年代なのだ。

わたしは妻の両親と2世帯住宅に住んでいる。73歳の母が昨年11月に脳梗塞で体
がきかなくなり入院した。内臓も悪いところだらけである。妻がほとんど毎日、
2駅先の病院まで通っている。残された85歳の父は、母よりも早く昨年夏に足の
血のめぐりが悪くなり入院している。退院しても運動能力は著しく低下した。

母が年末年始に帰ってきたが、寝たきりである。自分で動こうという意思がな
い人は、体重が軽くても動かすのは大変である。父も体は不自由なので、介護
は妻とわたしの担当だ。わずか2泊3日で疲労コンパイである。病院に戻っても
らって正直ホッとした。

ここにきて、今度は父がインフルエンザで倒れた。肥満体で足が悪い。妻とふ
たりがかりで起き上がらせるのもやっと。しかもトンデモな自己チューな人物
であった(泣き笑い)。3食の世話して、濡らした下着やシーツの洗濯などにて
んてこまいの妻である。そのうえ、母の病院にも行かなければならない。父は
風邪だからそのうち直ると思うが(少し怪しい雰囲気だ)、もしこのままの状
態が続いたらと思うと目の前は真っ暗だ。

「あなたが3年前に会社をやめて家で仕事をするようになったのは、このため
だったのね」としみじみ妻が言う。人生において両親の介護という場面は必ず
やってくる。突然やってきたので妻のショックは大きい。寝たきりの父や母を
一人で動かすのは絶対に無理である。運よく、病院がめんどうみてくれるにし
ても、いろいろな負担が降りかかる。こんなときに、わたしは仕事があるから
とさっさと会社に行っていたらどうなるか。次に倒れるのはまちがいなく妻で
ある。

「ああ、こういうことだったのか」と、疲れた体のわたしも納得したのだが、
SOHOにはこんな重要な機能があったのだ。これから来る超老齢化社会。老人が
超老人のめんどうをみなければやっていけない恐ろしい社会になる。「超老齢
化社会とSOHO」なんて、原稿執筆のいいテーマになりそうだが、そんなことを
言っていられない今日この頃である。

■しばたただお 新年から元気のない話題でもうしわけない。デジタルクリエ
イターと全然関係ないですねえ。すいません。年賀状に「ソーホー者」と書い
たら、親切なイラストレーターさんがこっそりと「ソーホー者って言葉は、下
品な雑誌の流行語で<早漏包茎者>のことだそうですよ」と教えてくれた。ハ
ズカシー。さて、1999年はどうなるのか? 恐怖の大王なんてお笑いだが、
2000年問題ってもしかしたらカタストロフィの本命かもしれないと思う。本気
で少しコワイ。

______________________________________________________________________
■デジクリ・トーク
人生、イッスン先は闇? (そしてデジタルへ)2
服部幸平(フリーイラストレーター)
http://www.asahi-net.or.jp/~pg9k-httr/
----------------------------------------------------------------------
『ペインター』を起動し、モニターにパレット類が現れました。もちろん何が
なんだかは分かりません。適当に新規書類を開き、マウスでいたずら描きを始
めたのです。

そして、衝撃が走りました。「これはスゴイ!」

そこには永年追い求めていた、自分にとっての理想の画材がありました。実は、
僕はどうしてもアナログの画材が肌にあわずにいたのです。アナログ画材の物
理的制約という壁に、いつもイライラさせられていました。

やり直しがきかない、なくなったら新たに買わなければいけない、保存には場
所を取る、値段が高い、そしていつまでたっても「自分に合う」画材が見つか
らない。そんなジレンマをずっと抱えていました。

『ペインター』はそんな制約を一気になくしてしまいました。そして、「自分
に合う」と感じたのです。『こいつはイケルゾ!』。

興奮していました。まるで理想の女性に巡り会ったようでした。そして次の日、
僕は秋葉原へスットンで行きました。前の晩はよく眠れませんでしたが。
僕はペインターの最新版4.0とタブレットを買いました。もうデザインをやる気
なんて微塵も無くなっています。一刻も早く、このソフトを使ってみたい。そ
の気持ちで自宅へと急ぎました。

この日からは、今度はペインターと格闘する日々が続くのです。

______________________________________________________________________
■現在募集中
----------------------------------------------------------------------
読者プロフィール募集
----------------------------------------------------------------------
画像でプロフィール・ポートフォリオを。日刊デジクリ内でのアナウンス後、
WEB(http://www.dgcr.com/)に掲載していきます。コンテストに発展する可能
性もあります。思い思いの独自の世界をアピールしてください。
プロ・アマ問いません。

●サイズ:
縦75ミリ、横100ミリ(QuickTime Movieは汎用サイズにて)
重いものも可能ですが、WEB上でブラウズしてもらいにくくなります。

●フォーマット:
(静止画の部) JpegまたはGif、静止画
(動画Aの部)  Gifアニメーション、無限ループ不可
(動画Bの部)  要プラグインムービー、無限ループ不可

●締め切り:毎週月曜日、午前8時タイムスタンプ(日本時間)

●応募先:
mailto:zacke@ppp.bekkoame.or.jp

サブジェクト=「読者プロフィール」
本    文=郵便番号、住所、電話番号、名前、ペンネーム(なければ本名
       を公開)、メールアドレス、URL、本業、コメント、
       動画Bの部はWEB掲載用HTML
をご記入の上、画像を添付してお送りください。
全ての項目において、公開・非公開の旨をご記入ください。

______________________________________________________________________
■イベント情報
----------------------------------------------------------------------
mACademia 第49回「初春のサンフランシスコ便り」
----------------------------------------------------------------------
<以下は主催者案内より抜粋。詳細はWEBをご覧ください。>

●日時 1月22日(金)19:00~21:00
●場所 大阪・梅田・阪急電鉄本社ビル「1F/エコルテホール」
http://www.mACademia.org/map/map.html

●内容
・エキスポ最新情報
・新 iMac と G3
・ジョブズは何を語ったか
・今年も頑張る魚井先生!
・コバルトネットワークス社訪問
・iMacグッズ物色ツアー
・ネットスケープ・アップル訪問
・CES@ラスベガス レポート
・COMDEX@バンクーバー レポート
・スタンフォードでドラえモンを見た!?
●プレゼント
iMac ポスター等

●参加費 1,000円(紅茶・クッキー・デジプレ付)
●定 員 120名
●主 催 Team mACademia http://www.mACademia.org/
     阪急電鉄ネットナビ http://www.o-kini.or.jp/netnavi/
●協 力 よろしくネット http://www.yorosiku.net/
     デジ・プレ http://www.digipre.com/
     関西インターネットプレス http://www.kip.net/
     デジタルクリエイターズ http://www.dgcr.com/

●お問い合わせ 中西 博: nyan@mACademia.org まで

______________________________________________________________________
■現在募集中
「ホームページリニューアルインフォメーション」
「新刊情報」
「デジクリClassifieds」

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
発行   デジタルクリエイターズ
     <http://www.dgcr.com/>

編集長  森川眞行 
     柴田忠男 
     神田敏晶 

情報提供・投稿・プレスリリース・記事・コラムはこちらまで
 担当:濱村和恵
登録・解除・変更・FAQはこちら http://www.dgcr.com/regist/index.htm
広告の御相談はこちらまで   mailto:sales@dgcr.com

★等幅フォントでご覧ください。
★【日刊・デジタルクリエイターズ】は無料です。
 お友達にも是非お奨め下さい (^_^)

★日刊デジクリは、まぐまぐ<http://rap.tegami.com/mag2/>、
Macky!<http://macky.nifty.ne.jp/>で配信しています。

Copyright(C), 1998-1999 デジタルクリエイターズ
許可無く転載することを禁じます。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■