[0233] 時代劇を描きたい!

投稿:  著者:  読了時間:14分(本文:約6,600文字)


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【日刊・デジタルクリエイターズ】 No.0233 1999/01/23発行
http://www.dgcr.com/      1998/04/13創刊
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●デジクリトーク
「時代劇を描きたい!」
 ゲスト:藤原ヨウコウ

●コンテスト情報
 ◎第2回 静岡コンピュータグラフィックスアートステージ99

●イベント情報
 ◎S2C Creators' Festival -1月29日(金)クリエイタの祭日-

●ホームページリニューアルインフォメーション
 ◎ルリユール(製本工芸)のホームページが出来ました。

●現在募集中
 ◎ノストラ、WEBデジクリの「マスコットキャラクター」「ロゴ」
 ◎読者プロフィール
 ◎ホームページリニューアルインフォメーション
 ◎新刊情報
 ◎デジクリClassifieds



■デジクリトーク
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「時代劇を描きたい!」
ゲスト:藤原ヨウコウ
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日刊デジクリの読者のみなさん、はじめまして。装幀挿絵画家の藤原ヨウコウ
というものです。1/3編集長、柴田”ゲゲゲ”翁からの依頼(脅迫?)でこのテ
キストを書いています。

僕の仕事は肩書きからもわかるように、本の装幀に使う絵を描いたり、挿絵を
描いたりすることです。中でも今僕が描きたいのは時代劇。それも国枝史郎に
代表されるような伝奇時代劇に絵を付けてみたいのです。

でもね、時代劇というジャンルはマニアが非常に多くて、絵を描くときも時代
考証に神経を使うんですよね。江戸時代ならまだ良いんですよ。資料もたくさ
んあるし。

でもね、昔をトータルで実際に経験することは出来ないんですよね。挿絵も装
幀画もテレビや映画もそうなんですけど、見てきたような嘘をつけなきゃいけ
ないんです。99.99%は事実(理想ですね)、残りの0.01%が嘘。じゃないと絵
にしたときに魅力的にならないと僕は思うんです。

嘘というと語弊があるかもしれません。現代性といっても良いでしょう。現代
に生きている人がイメージを膨らませて読むわけです。いくら歴史的事実であ
ろうと、違和感があればエンターテイメントとしては失敗だと思います。

多分、事実であればあるほど現代人は違和感を感じるでしょう。そんなことは
ないだろうと考えるあなた。もしあなたが時代考証の達人であったり、歴史考
証を趣味とはいえ比較的親しく接している方でない限り、我々の持つ過去の時
代のイメージって(もちろん自分が生きていない時代ね)結構ゆがんでるもん
なんですよ、実際の話。

でもね、0.01%の嘘ってめちゃくちゃむずかしんですよね。今の僕にはほとん
ど不可能ですね。だって100%の(もしくはそれに近い範囲で)事実がわからな
きゃ嘘のつきようもないですもん。だから出来るところからはじめてます。
やっぱ日本刀でしょう(なんて分かりやすいんだ)。

日本刀を腰に差したり、戟剣シーンを書くとき日本刀は重要です。まず重さと
長さを実感したい。そう思って昨年の正月に(忘れもしない1月3日でした。う
れしさのあまり領収書をもらい損ねてヨメに怒られました)模造刀を一本買い
ましたよ。いやー偽物とはいえ、あるとないとじゃ、かなりちがいますね。
買ってしばらくは(今でもだけど)夜な夜な狭い家の中で日本刀を振り回して
はトイレに起きてきたヨメをぎょっとさせてました。わははははは。

振り回して、と書きましたけどヘナチョコのおっさんでは振り回されてたとい
う方が正確です。日本刀振り下ろしたら止まらずに床に”ゴンッッッ”なんて
ことも枚挙にいとまがないし、30分ほど振ってたら次の日筋肉が悲鳴をあげて
たり、左足の親指に刺さったり、日本刀にまつわる恥ずかしい話はいくらでも
あるんですけどね。

ま、なにはともあれ、それぐらい重さのあったものを武士は腰に差して、戦闘
時には自分の腕の延長のごとく自在に操っていたわけです(テレビや映画の時
代劇ほどじゃないでしょうけどね)。自然と、武士や浪人の描き方が変わりま
した。

日本刀は実に優美な曲線を持っています(まっすぐのもあるけど、とりあえず
は忘れといて下さい。時代とか用途によってこれもややこしいんだ)。この線
が直感的に把握できるようになりました。さらに、重さを支えるための筋肉の
張り、etc……。

実際に手にするまではわからなかったことが、経験することによって氷解する。
経験値って実に重要なんですよ。現代でも部分であれば経験しようと思えば出
来ないこともないし、少ないとはいえ経験が背景にあると自然と描くときの迷
いも薄れますしね。

でも貧乏な我が家では実際にできるのはここまでですな。ホントは鎧武者とか
描くとき用に具足を一式(いや本当のことを言えば複数だな)欲しかったりす
るんですけどね。んなことした日にゃヨメにミクダリハン突きつけられた上
に、どつきまわされて、変なウワサを近所に流されて出て行かれること請け合
いですね。

だからといって兜だけってのもみっともなくていけません。まぁ夜中に鎧つけ
て日本刀振り回してたらただの(いや、かなり)危ない人だけど。

さらに騎馬武者を描くためとかいって馬だ(アホか)、長指物だ、母衣だなん
て口が裂けても言えません。鎖帷子もちょっと欲しいな。喫煙具一式ってのも
おいしいですね。でも安物はいやだな。しっかりした仕事のやつ。印篭とかも
おもしろそうだな。刀の鍔もちょっとコレクションしてみたいし。日本刀以外
の武器もいいよな。火縄銃とか。馬上筒、短筒。鎖鎌なんかもあったらおもし
ろそうだし。あ、あと居合い抜きなんかもちょっと習ってみたかったりして。

書くだけならお金かからないから好き勝手書いたけど、現実はねぇ。まぁでき
るとしたら和服、それも着流し(浴衣は不可)が限界ですね。でも、自分で洗
濯しろとか、ちゃんとしまえとか言われること考えると、あっさり萎えちゃっ
たりするんですよね(それぐらで萎えるな)。

当分は、せいぜい時代劇映画のスチールなんぞを眺めて、着物のしわやらなん
やらを想像するしかなさそうですな。いづれにしてもここまでしてでも描きた
い時代劇の絵というのは、僕にとって実に妖しい魅力があるのです。ああ、時
代劇の仕事したいな。描かせてくれないかな。お金も欲しいからな。稼がない
とヨメさんに怒られるし。

と、ここまで時代劇を描きたいと声高に叫んでおいてどうかとも思うのですが、
現在SFマガジンで”萬古道具珍奇堂”なるものを連載しております。ぜひ一度
ご高覧下さいませ。

さらに、柴田編集長にとってはほとんど悪夢としか言えないような”電脳畸人
大博物図鑑”(柴田氏の編集したオンラインマガジンを二つとも休刊させた元
凶とウワサのある曰くつきのビジュアルノベル)の出版を企画中。うちで出版
してやろうじゃないか、とか興味をお持ちの太っ腹で理解のある出版社の方、
ご一報下さい。大人の楽しめるビジュアルノベルと自負しております。文章は
支離滅裂な藤原の書いたものではありませんのでご安心を。

【プロフィール】
藤原ヨウコウ
1965年生まれ
1990年京都工芸繊維大学 大学院 意匠工芸学専攻 修了
1993年独立
装幀挿絵画

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●藤原ヨウコウさんの制作物は以下のサイトで見られます。

http://ip-net.ieps.co.jp/ip/st/mag97_09/06_04/index.html
この「電脳畸人大博物図鑑」の続きは、以下のインデックスから。
http://ip-net.ieps.co.jp/ip/mag/index.html

http://www.nikkei.co.jp/nikkei-x/contents137/cg.html
http://www.mdn.co.jp/Gallery/Fujiwara/ ほか

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■コンテスト情報
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第2回 静岡コンピュータグラフィックスアートステージ99
http://www.city.shizuoka.shizuoka.jp/
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<主催者側からのコメント>
このコンテストは、全国のコンピュータグラフィックスを志す方々に作品発表
の機会としてご活用いただきながら、静岡の人たちにCG作品の鑑賞機会を提
供しようと考え始まりました(静岡にCG文化が芽生えるきっかけになれば最
高です)。賞金は決して多いとは言えませんが、気軽にご出品いただけるコン
テストとして、これからも続けていけるよう頑張りたいと考えております。ど
うぞよろしくお願いします。

<以下は主催者案内より抜粋。詳細はWEBをご覧ください。>

●募集内容
コンピュータグラフィックスによるアート作品。静止画部門、アニメーション
部門、インタラクティブ部門

●応募資格 応募作品の著作権を有する人
●賞  グランプリ1点=20万円 最優秀賞各部門1点=10万円 ほか
●締切 99年2月5日(必着)
●発表 2月中旬、入賞者に通知
    第一次審査通過作品は、2月23~28日まで静岡アートギャラリーに展示
●主催 静岡マルチメディア・ハイウェイ実験研究会 ほか

●応募先
〒420―8602静岡市追手町5―1 静岡市企画部 情報政策課内 
静岡マルチメディア・ハイウェイ実験研究会事務局 
[TEL]054(254)3915

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■イベント情報
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S2C Creators' Festival -1月29日(金)クリエイタの祭日-
http://s2c.sgi.co.jp/
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<以下は主催者案内より抜粋。詳細はお問い合わせください。>

「CGキャラクタ+アニメーションコンテスト」は、プロフェッショナルおよび学
生から、全382点の作品応募がありました。「S2C Creators' Festival」では、
同コンテスト結果を発表すると同時に、最新映像作品の講演/セミナー、弊社の
新製品であるビジュアルワークステーションによるアプリケーションの展示/デ
モンストレーション、懇親ならびに情報交換のためのパーティなど、盛りだく
さんの内容で実施いたします。

●日時 1999年1月29日(金)  14:00開場 15:0 開演
●場所 恵比寿ガーデンプレイス内/東京都渋谷区恵比寿
    第1部 恵比寿ガーデンホール      15:00~19:00
    第2部 SPACE VISION/タワービル2F 19:00~20:00
●入場 無料

●内容
新しいビジネスモデルを実現するビッグプロジェクトへの挑戦
『ファイナルファンタジーVIII 』発売前ダイジェスト映像解説
Visual Workstation 製品プレゼンテーション
Latice Structure技術プレゼンテーション
映画『白痴』の群衆シーン・シミュレーションと映画制作プロセス
報告『ガメラ3』の現場より ほか

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■ホームページリニューアルインフォメーション
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ルリユール(製本工芸)のホームページが出来ました
http://www2.odn.ne.jp/reliure/
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本といえば、書店で売っているものと思っていませんか?
このページは、ヨーロッパの伝統的な手法で制作された本を紹介しています。

これらの本は、その昔、宝石で表紙を飾られ、教会の財産として守られていた
ころの技術を受け継いでいますが、現代のアーティストたちがそれをどのよう
に表現しているか、ぜひご覧下さい。

作品の画像は、本物の迫力を伝えていません! それが残念ですが、今後、パ
ソコンを使った本づくりについても追加される予定なので、ぜひデジクリの皆
さんにも見ていただきたいです。

また、技術を習得したい方のための教室案内、その他のリンクもあります。

情報提供:GOGA Yuko
mushi@mue.biglobe.ne.jp
http://www2s.biglobe.ne.jp/~goga/

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■現在募集中
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●ノストラ、WEBデジクリの「マスコットキャラクター」「ロゴ」募集
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発行   デジタルクリエイターズ
     <http://www.dgcr.com/>

編集長  森川眞行 
     柴田忠男 
     神田敏晶 

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 担当:濱村和恵
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