[0274] 私のスタートラインと、回帰

投稿:  著者:  読了時間:11分(本文:約5,300文字)


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【日刊・デジタルクリエイターズ】 No.0274 1999/03/12.Fri発行
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帰ってきたDTPウォッチ?「私のスタートラインと、回帰。」
金曜日担当:須貝弦
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今日は、回想から入りたい。

私は、大手プリプレス会社のアルバイトを経て、DTP雑誌の編集者になった。実
を言うとDTPの「現場経験」というのはそれほどない。どうしても現場の人手が
足りないときに、オペレーションを手伝ったくらいである。編集者になる前の
私がやっていた仕事とは、本当に「進行アシスタント」と呼ぶにふさわしい仕
事だった。

最初にやらされたのは「トラフィック」、ようするにお使いの仕事だった。ク
ライアントから入稿物をもらってきたり、こちらからゲラを届けたりというよ
うなことをやっていた。しかしある程度慣れてくると、規模の小さい媒体の進
行をまるまる任されるようになる。

そうなるとただの「お使い」ではすまされない。クライアントの編集者や進行
担当者から、DTPに関する疑問をバンバンぶつけられるようになったからだ。と
くに、DTPで内制化に取り組んでいるところからは、アレコレと聞かれた。

細かいオペレーションレベルのことを超えて、「もっとスムーズなワークフ
ローにしたいんだけど、どうしたらいいか」というような大きな相談を持ちか
けれたこともあった。

社内的にもいろいろと人や機械のボトルネックがあったり、所詮は人海戦術で
乗り切らなければいけないことも多く、自分としても「もっとウマイやり方は
ないかなぁ~」と、日経デザインやスーパーデザイニング、MacUserあたりを片
手に、ワークフローについていろいろと考えるようになった。

そうやって過ごした19~22歳の頃(あぁ、なんて青春だったんだ!)の経験を
もとに、私はDTP関連の雑誌で編集者をやっていたわけだ。しかし、私はある時
期「ワークフローや概念の話が中心か、それとももっと細かい現場レベルの
Tipsやテクニックが中心がいいか」と迷っていた。個人的には、アプリケー
ションのTipsにはあんまり興味が無かった。「いかにして出力するか」みたい
なものも、好きでは無かった。しかし媒体としてはそのような記事を読者から
求められる…。私は迷っていたまま会社を移り、そのまま辞めてしまったのだ。

今、私はやっぱり「ワークフローで行こう!」と思っている。

ふだんは乗らない板橋方面へ行く地下鉄に乗って、最近DTPでも成長著しいと
「されている」某印刷会社の営業マンに会いに行った。彼は「ココだけの話
し」としていくつか教えてくれた。

「ウチの会社の営業マンはMac触れないよ。営業にMacなんかないもん。お客
(出版社)と会社の間を封筒持って歩き回っているだけだよ。」

「入稿物の原稿点数数えることもできない。スケジュール表とにらめっこはで
きても、進捗状況のチェックはしない。」

「現場も現場で、平気で下版前の責了紙をゴミに捨てる。責了紙がポジと離れ
ばなれなんだよ!」

「ウチはキャリブレーションの取れていないA-Colorでお客に責了させて、それ
でCTPやっちゃってるんだよ、スゴイでしょ!」

今かなり伸び盛りとされている、それもDTPやCTPにかなり積極的に関わってい
ると言われている印刷会社でコレである。その印刷会社に発注している出版社
もコンピュータ関係じゃ今や日本有数の規模だ。

まったく別の出版社でこんな話もあった。

「うちはDTP止めたんだ。全部アナログに戻しちゃった。MacなんかSE/30の頃か
ら使ってたんだけどね、やっぱり文字に対するコダワリみたいのがあってね。
だいたいデザインの本質なんて、デジタルだろうがアナログだろうが変わらな
いでしょう。自分たちが安定した進行ができて、いい本ができればそれでいい
ワケですよ。」

結局この出版社の社内デザイナーはMacをカンプマシンとして使っている。それ
ではこの出版社は「遅れた出版社」なのだろうか。

ちなみに、ポジはきちんと原物をストックして再利用に備えている。もう
少ししたら、テキストデータも貯える仕組みを作るそうだ。また、社内では全
員にコンピュータが配られ、取材や執筆者とのやりとりにはインターネットが
しっかりと活用されている(この会社、取材交渉中。OKだったらデジクリに書
きます)。

そういう出版社があるかと思えば、まったく逆の出版社もある。以前、1/3編集
長の柴田さんも言っていたが、未だに編集者個人のメールアドレスがない会社
(や部署)もあったりする。そういう会社がデジタルについて云々言う資格あ
るのかどうか、私にはよくわからない。

某Mac雑誌の編集部は、下版前数日はみんな家に帰れない。なぜなら、深夜に平
気で6校7校が回ってくる。それでもまだ修正モレがあったりする。そういえ
ば原稿袋というものが存在してない…。

他にもたくさんある。
が、とにかく。

こうやっていろいろな印刷会社、出版社のワークフローを見聞きすると「何と
かしなきゃ!」という、意欲的なんだけどちょっとやり切れない、微妙だが強
い感情が湧き出てくる。自分がかつてプリプレス会社で学んだこと、DTP雑誌の
編集者として取材したこと、記事にしたことをいろいろと思い返す。

しかし、まだ自分には「実践」が足りない。編集者時代に進行管理も兼任した
ことがあったが、決して安定した進行とは言えなかった。自分としては問題点
はハッキリ見えていたつもりだったが、最終的には個人の意地の張り合いみた
いになってしまい、それがつまらなくて辞めてしまった。しかし、私のDTPのス
キルもそこで終了してしまっているような気がしてならない。実際、今仕事の
メインはMacintosh WIREだし。

しかしよく考えてみれば、今までの私のキャリアはソコソコに私は恵まれてい
たのではないか。いろんなことを考えてきたじゃんか。いい経験しているので
はないか。あのときから今まで考えてきたことをムダにしていいのか。ここで
終わらせていいのか――。

ひとまず、実は最近遠慮していたDTP関係の編集・執筆を再開させることにした。
もうしばらくすると書店でその成果をごらん頂けるはずだ。今日はなんかやた
ら個人的になってしまったが、話の続きは次回以降に譲りたいと思う。

あ、あと私、長髪切りました。今はめちゃくちゃフツーの人です。
とりあえず関係各位にご連絡マデ。

【須貝 弦】すがい・げん
書店のコンピュータ雑誌売り場で巨乳CGが目印の某雑誌を手に取ったら、中に
柴田1/3編集長の写真が載っていた。実はお会いしたことがないので「あぁ、似
顔絵ソックリじゃーん!」と妙に感心してしまった。茶髪も似合いそうだ。
mailto:gsugai@hh.iij4u.or.jp

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