[0301] 1年目の家族会議

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【日刊・デジタルクリエイターズ】 No.0301 1999/04/13.Tue発行
http://www.dgcr.com/      1998/04/13創刊
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前号の発行部数 11673部
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日刊・デジタルクリエイターズ、一周年記念!

■オープンソース、コミュニティ活動宣言。
神田敏晶

■「もうアカン」と思っても諦めないこと。
森川眞行

■つまり、部活感覚。
柴田忠男

■育てていて良かったな、と思います。
濱村和恵




■オープンソース、コミュニティ活動宣言。
■神田敏晶

KNN神田です。

この4月1日にサンフランシスコのSOMAの「サウンドファクトリー」クラブで
モジラの満1才のパーティーに参加してきました。オープンソースから一周年。

マーケティング部門のパーティーでなく、モジラのエンジニアたち主催のパー
ティーが開催されました。

しかし、パーティーといっても、セレモニーもなければ、式次第もない。ただ
集まってガヤガヤしているだけ。しかし、AOLとの買収で別れた人たちもこの
パーティーには参加されます。外部の提携会社のエンジニアもたくさん訪れま
す。ネットスケープ社のモジラをサポートする人たち、いやネットスケープで
はなく、モジラをサポートする人たちが、このクラブに集結しました。

「マークはどこ?」と聞くと「膨大な庭の芝刈りで大変なんじゃない」とか、
「ここはエンジニアの集まりなんだけど……(笑)」とちょっと皮肉が一杯。
しかし、もうすでにモジラのソースは、すでにネットスケープそものでもなく
もちろんAOLのものでも、マーク・アンドリューセンのものでもありません。

それがオープンソースの持つ雰囲気なのです。誰もが「モジラ」を、どこから
か買い漁ってやってきた「植民地の探検隊」よりもいいものにしようとして戦
っています。メリッサについても、「メリッサの被害にあうソフトを使うから
さ」とのこと。

Linuxもそうですが、誰かが管理するわけでもなく、コミュニティが一緒に育
てているからこそ、世界最高水準のギャラで集めた技術を使っても駆逐できな
いのです。それがコミュニティの強さだと思います。

デジクリは、「ボランティア」といってしまえばそれまでですが「無料奉仕」
とは、ちょっとニュアンスがちがいます。デジタルでクリエイトする人たちの
「コミュニティ」だと思うのです。

このコミュニティではプロもアマもありません。どんな権威のある人も無名の
人もすべて一緒なのです。生まれながらの有名な人はいません。みんな何かを
やって名を残してきたと思います。デジクリはそんな何かをやりたい人の背中
をツンツンと押せる媒体なのです。

デジクリもおかげさまで満一年を迎えました。非常に未熟児の1年間でした。
何度もタンカにのせられて、病院にかつぎこまれました。心臓停止からもなん
とか奇蹟的に蘇生してきました。現在もまだ病気がちの虚弱児です。

2年目を迎えるにあたり、どうするのがいいのかを森川・柴田・濱村・神田の
4人で話を決めました。これからは、編集としての柴田編集長、濱村デスクの
体制。そして、森川・神田はそのコミュニティ側としてデジクリをサポートす
る任務につきます。

デジクリが経営的に、そして法人化できなかったのは、企画・マーケティング
担当である神田の責任にあると責任を感じています。社長探しから、法人化、
米国進出、スポンサーさがし、とある商社に身売りも考えました。

しかし、2年目を迎えるにあたり、このコミュニティで苦し紛れの商売を考え
るよりも、このコミュニティで何ができるのかを読者のみなさん、経営メンバ
ーのみなさん、そしてワーカーの皆さんと同じ立場で考えてみようと思いまし
た。前にも言いましたが、責任をとってやめるは責任をとったことになりませ
ん。責任をとるために続けたいと思います(^_^)。

でも何もしないで机にいながら考えるよりも、いろんなことをこの1年に経験
できました。一度いろんな事にトライしたことを一度すべてリファインし、一
からのスタートに臨もうと思います。

そのセクションとして「デジクリアソシエイツ」という部門を設けました。メ
リットはなにもありません。デジクリを助けることがメリットと思える人のコ
ミュニティです。
読者であれば誰もがその権利を持つことができます。森川さんと、ボクはその
一員として、デジクリを助けることに喜びを感じるアソシエイツとなります。

モジラのパーティーで新しいデジクリの体制をインスパイアされました。これ
からもデジクリをよろしくお願いします。

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■「もうアカン」と思っても諦めないこと。
■森川眞行

Silicon Cafe' / 森川眞行です。

今回からデジクリも新しい体制になり、森川はアソシエーツとしてフロントか
らは退きますが、今後もデジクリに関わっていきますので、よろしくお願いし
ます。

日刊デジクリを開始したのは昨年の今頃、当時タワーズという会社でデジタル
クリエイターを対象にしたWebサイトを構築していた頃でした。それでなくて
も忙しい時期に、神田さんから悪魔の囁きメールがやってきます。

「森川さん、日刊のメールマガジンせえへん?」

あのメールから1年、途中で御存じのように発行元であったタワーズが解散し
て、何度か危機的状況に陥ってきたのですが、なんとか1年やってこれました。

で、ここまでやってこれたのはみなさんも御存じのようにデスク濱村さんのお
かげです。特にボクの場合、3編集長の中では一番何もできなかったと反省し
ています。

何もできなかったのは、自分のコトで精一杯だったのです。昨年夏のタワーズ
解散と同時に起こった個人的な事件が長く尾を引いて、デジクリWebを担当す
ることもできずに、スタッフのみなさん、読者のみなさんにも色々迷惑をかけ
ました。

途中、何度か名前ばかりの編集長が申し訳なくて、降番を申しいれたのですが
「デジクリを作ったのは森川さんだから」と言ってくださって、ここまでやっ
てこれました。そして何よりも読者のみなさんの励ましのメールに支えられて
ここまで来ました。ほんとうにどうもありがとう。

ほんまに人生には色々ありますな…。「もうアカン」と思っても諦めないこと。

デジクリの1年間で改めて教えてもらったことです。みなさんも色々あるでし
ょうけど頑張って継続してくださいね。継続すれば、また道は開けるものです。


今後もデジクリには原稿を書きますし、他にもボク自身のWebサイトやイベン
ト、セミナー、その他の執筆で、クリエイターの皆さんに「よいコンテンツ」
を提供していく意志は変わりません。
というか、以前よりも積極的に活動を続けていくつもりです。

今後もデジクリをよろしくおねがいします。
そしてボク自身も「発信すること」にこだわって頑張っていきたいと思います。

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日刊デジクリの組織(トいってもたった4人だけど)が少し変わります。
3人編集長+濱村デスク体制から、柴田編集長+濱村デスク体制になります。

日刊メールマガジン創刊というトンデモな企画をぶちあげた生みの親・森川、
神田は、編集制作の現場からチョット離れた位置から日刊デジクリをサポート
します。

現場が4人から2人になるなんて、エライ大変じゃないのか? ト思われるで
しょうが、その通りです。覚悟してます。ですから、これからは、読者のみな
さんのさらなる支援を期待しています。

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■つまり、部活感覚。
■柴田忠男

日刊デジクリは、わたしにとって3つ目のデジタルパブリシング活動です。そ
れらはすべて、ビジネスとしては成功していないというのが情けないところで
もありますが……。

ビジネスよりもコンテンツ優先、これは編集者としては正しい姿勢でありまし
ょう。ただ、ビジネスを目指した同志たちには申し訳ないと思っています。

日刊デジクリも、1万の大台を越えたあたりから、いろいろビジネス話もあっ
たのですが、それぞれが仕事を持つ4人の小世帯ではなかなかフォローできず
にいます。

今後どうなるのかというと、この1年間のビジネスのトライを貴重な経験とし
つつも、一度原点に戻った活動形態にします。つまり、部活感覚。わたしとハ
マムラさんのタッグで、いままでのクオリティを落とさないマガジンを目指し
ますが、世帯がますます小さくなったわけで、あまり戦線の拡大はできそうに
ありません。

わたしは主に紙の出版物の編集が本職です。ハマムラさんは主にWebのデザイ
ンが本職です。それぞれの本職の隙間を使って、デジクリの編集、発行をする
わけですから、正直シンドイときもあります。そんなときはゴメンナサイとい
う場面もあるかと思います。

日刊デジクリはデジタルでクリエーティブに関わる人たちの、ここちよいコミ
ュニティつくりを目指します。楽しく面白い読み物を中心に、役に立つ情報、
役に立たない情報(?)を提供します。

ただ、これからは、わたし送る人、あなた受ける人、という関係でなく、関わ
るみんなが情報を発信できるようにしたいですね。

そういうアクティブな読者を大歓迎します。

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■育てていて良かったな、と思います。
■濱村和恵

日刊デジクリが好きです。子供のような気がしています。思ったとおりにはな
りません。時には憎らしくて、うっとおしくて、腹が立って仕方なくなったり、

ふと気づいたら愛しくて抱きしめたくなっていたりします。

真剣に子供と対話しているからこそ、こういう気持ちになるのだと思っていま
す。生むのも大変ですけど、育てるのはもっと大変ですね。こういう感覚から、

自分の両親に感謝してしまったりします。

自分の子供が、学校で沢山の友達を作り、お互い影響しあい成長して行くのを
見るのは、親として育てていて良かったな、と思います。苦しい時に捨て子に
しなくて良かった、とも思います。これはライターさんや読者の皆さんの応援
があったからこそ、でした。ほんとありがとうございます。

今回、お父さんが柴田さん一人になります。今までは三人もお父さんがいて、
面白い子供になりそうだったのですが、子供の成長する方向が定まりにくく、
親子ともども戸惑っている時もありました。大事な大事な子供がもっと丈夫に
おおらかに育つよう原点に戻ってみたいと思います。

またしばらく、憎たらしくて可愛い子供を育てていきます。沢山の良いお友達
に恵まれて成長していってくれたらいいなと願いながら。

もちろん子供の人格は、もう既に出来上がっていますので、そう簡単には変わ
りません。これからも可愛がって貰えたらと思います。

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発行   デジタルクリエイターズ
     <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
        森川眞行 

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