[0321] Webデザインを支えるプロフェッショナル

投稿:  著者:  読了時間:15分(本文:約7,400文字)


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【日刊・デジタルクリエイターズ】 No.0321 1999/05/13.Thu発行
http://www.dgcr.com/      1998/04/13創刊
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前号の発行部数 12280部
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●Webデザインを支えるプロフェッショナル
 木曜日担当:森川眞行

●カラーマネージメントQアンドA
 答える人:笠井享

●ニュース
 メタセコイア正式版が5000円で配布開始

●ニュース
 Adobe Acrobat 4.0 日本語版が発表された



■Webデザインを支えるプロフェッショナル
 木曜日担当:森川眞行
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先月、大阪で5時間にも渡るデスマッチセミナーを行った。内容はFireworks
2とDreamweaver2を使ったもので、単なるアプリケーションの使い方の紹介
ではなく、この2本のソフトウエアを使いこなすことによって、Webデザイン
やWebサイト構築のワークフローが大きく変わりますよ。といった内容である。
おかげさまで4日で120人の定員が満席になり、本人はびっくり、あまりの関
心の高さに本人は腰を抜かしている。

セミナー終了後も、参加者の方から多くのメールをもらった。他にも森川が運
営しているSilicon Cafe'のWebサイトでは、Fireworks のメーリングリストを
やっているせいもあり、多くのユーザーの人のナマの声を聞ける機会が増えて
きた。

森川自身の職業はグラフィックデザイナーで、大学を卒業してからこの道ひと
すじ、今年で18年目に突入する。クライアントから発注される仕事を限られた
納期で制作し納品する。そんな仕事をしてきた。決して人にものを教える職業
ではない。だから自分以外のユーザーが、何を考えているか…なんて知らなか
ったし、関心もなかった。

自分のWebサイトを開始して、もう5年目になる。単に仕事をしてきた自分が、
情報発信することの面白さにとりつかれて、気がつけば多くのコンテンツを用
意して自分以外の人たちに何かを伝えようとしてきた。それは文章だったりグ
ラフィックだったりする。だからG-TOOL を行ない、FIREWORKS徹底検証を公開
してきた。日刊デジクリの毎週一回のコラムだってそう。その延長で昨年末に
は初の書籍を執筆した。

昨年の末に、このデジクリの読者が1万人を突破したことを知り、そこでもい
ろいろ考えた。毎週一回原稿を書かせてもらっているが、書いている本人は1
万人の重みを感じていなかった。もっとも感じたからどうだのだ!…と問われ
ても何も言えないが。

その後、いろいろなイベントやセミナーに呼ばれ、終わった後に多くの人に声
をかけられる「デジクリ読んでますよ」ってね。ボクのサイトで毎日だらだら
書きなぐっている日記を読んでいる人も多くて、思わずこっちが赤面したりな
んかする。改めて発言の重みを感じたりする。そして今回のイベント。

今回のイベントで、みんなの顔がハッキリ見えてみたような気がする。Web デ
ザインに関わっている人たち。共通項はWeb ページを美しく仕上げたい、快適
な環境を整えたい、作業効率を向上させたい…ってな人たち。

かつて森川は関西DTP 協会という団体の会長を勤めていたことがあり、同じよ
うなセミナーを幾度か行なってきた。その時も、同じような悩みをもった参加
者のみなさんの視線のなかで、自分のもっている経験やノウハウを語らせても
らった。

今回のデスマッチと以前のセミナーと大きく違う部分。それは同じ悩みも持ち
ながらも、参加されるみなさんの職種がバラバラである…ということ。DTP の
時は100%職業としてコンピュータを使っている人たちだった。Webの場合はち
ょっと違う。

もちろんデザイン制作会社のみなさんが圧倒的に多い。が、それだけではない
時代を反映してか、デジタルの職種に就きたい学生さんも多いし、デザイナー
ではないが、個人でWeb サイトを運営している方々も多い。そして、その多く
は真剣に森川の話を聞いてくださっていた。イベント終了後も多くのメールが
やってくる。真剣なのである。

特に個人でWeb サイトを運営している人々。彼らはデザイナーではない。けど
自分の仕事、金を稼ぐ場所(=Web サイト)を見やすく快適にし、作業も簡単
に効率良くすることに対して非常に勉強熱心だ。プロフェッショナルなのであ
る。森川には、彼らの熱意こそが日本のWeb デザインを支えているのではない
か?と思った程だ。

「ボクは図工の成績は、いつも1か2でした。それでも自分のやっている職業
がWeb に店を出店し、お店の飾り付けや掃除藻自分でせなアカンから、苦手な
仕事もやっているんですわ…」森川のデスマッチに参加してくれた某Web ショ
ップの店長さんの発言である。

森川がWeb デザインを効率良く、かつ優れたデザインを実現するために推薦し
ているMacromediaのツール。Macromediaは自社のプロダクトを「プロフェッシ
ョナルのためのツール」と位置付けている。彼らの言うプロフェッショナルと
は、デザインやクリエイティブ表現に関わるプロフェッショナルなのかもしれ
ない。

だが、一方で苦手なデザインやクリエイティブに必死になって取り組む人たち
もいる。彼らの姿勢こそが、プロフェッショナルなのである。でなければ、わ
ざわざ時間を割いて、身銭を切ってまで、森川の長時間の話につきあうはずが
ない(^-^;

一方で、DTPを中心とした平面デザインの仕事をしているクリエイターがWebに
対して腰が引けているのは気になるところ。いろいろな理由を付けてWeb に対
して取り組みを遠ざけている。

口癖のように「Web は仕事にならないからね…」と溜息をつくのだが、そうい
った姿勢はいつまで続くのだろうか。他人のことなので大きなお世話かもしれ
ないが、印刷業界にDTP が登場した時、「DTP は仕事にならないからね…」と
溜息をついていたデザイナーや印刷業界は5年後にはすべてMacintosh を導入
し、写植業界は壊滅してしまったのである。

アメリカと日本のクリエイティブ市場におけるWeb の割合は10倍ほどだと言わ
れている。それは日本が不景気だから…というだけの問題ではない。

こうしている間にもWeb の技術はどんどん進化し、新しい製品が次々に投入さ
れる。日本のWeb を支える人々は、苦手なデザインを克服しようと毎日必死に
コンピュータに向かっている。これが現実。森川はこれからも、多くのプロフ
ェッショナルのために仕事をしようと思っている。

【森川眞行】もりかわまさゆき
来週は沖縄で講演があります。無料なので沖縄方面のみなさん是非参加してく
ださいね。沖縄から帰ったらすぐに、Web トレーニングスクールを2日間やり
ます。16人限定なのでお早めに!
詳しくはSilicon Cafe'のWebサイトで御案内しています。
http://www.siliconcafe.com/

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■カラーマネージメントQアンドA
答える人:笠井享
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【読者からの質問】

先日の「日刊デジクリ[#319] クリエータ汎用 RGB→CMYK設定条件の提案」を
読みました。大変、参考になりました。ところで、質問があります。

よくIllustratorで作成したオブジェクトを、そのままコピー&ペーストで
Photoshopへともっていきますが、このときに若干色がかわってしまいます。
これはクリップボードを経由するのでどうしようもないことなのでしょうか?
それとも何かいい方法があるものでしょうか?

環境設定やらなんやらいろいろ試してみましたが、私にはどうすることもでき
ませんでした。ちなみに、現在はIllustrator8.0とPhotoshop5.0を使用してい
ます。

【回答】

おたずねの件、お答えします。
Illustrator7以降とPhotoshop5では、モニタ表示のカラーをかなり近似させる
ことができます。完全一致は難しいですが、実用上問題でしょう。
方法を下記します。

■システム環境
ColorSync2.1以上
Illustrator7以上
Photoshop5

■ColorSyncシステム特性の設定
前回のデジクリ解説の「準備編」にあるように、Photoshop でモニタプロファ
イルを吐き出し、コントロールパネルの「ColorSync 」を起動して、「システ
ム特性」としてこのプロファイルを読み込んでおきます。
※AdobeGammaなどの、モニタ調整ユーティリティでプロファイルを作って登録
しても原理は同じです。

■CMYKプロファイルの作成
前回デジクリ解説の「CMYK変換編」の手順-1を実行します。すなわち…
1:Photoshop5のファイルメニューから「CMYK」設定を選択。
ダイアログにて…
・「CMYKモデル」ラジオボタンを「内蔵」に
・「インキの色特性」を「東洋インキ(コート)」を選択【※1】
・「ドットゲイン」欄に「20」と入力 【※2】
・「色分解」の種類は「GCR」を選択
・「墨版生成」で「軟調」を
・「墨インキの制限」に「95」を
・「インキの総使用量の制限」に「335」を【※3】
・「UCA(下色追加)の量」は「0」を

その後、このダイアログの一番上のラジオボタンにて「変換テーブル」を選択
し、切り替わったダイアログで設定値を保存します。
保存先は、ColorSyncのプロファイルが納められている「ColorSync特性」フォ
ルダです。その後、もう一度、ダイアログを「内蔵」に戻しておきます。
念のため、マシンの再起動をしてください。

※「変換テーブル」に切り替えて保存すると「内蔵」の設定内容が ColorSync
のCMYKプロファイルとして保存できる…これはすごいことなのです!

■Illustratorからプロファイルを読み込む
Illustraor7(8)を起動して、「カラー設定」ダイアログの「プリンタ(CMYK)」
ポップアップメニューの選択肢に、今保存したファイル名が見えますからこれ
を選びます。同じダイアログの他の設定は下記の通り。

・モニタ(RGB):ColorSyncコントロールパネルのシステム特性と一致してい
 るはず
・変換方式:何でも構わない(ColorSync2.6なら通常Adobe CMS が見えている
 はず)
・マッチング方法:知覚的または相対的がいいでしょう。知覚的の方が
 Photoshopと親和性がいいです。
・埋め込まれた~:オフ
・表示にもプリントカラーを使用:オン

これで準備が終わりました。

あなたの方法でコピー・ペーストやドラッグ&ドロップ(あるいはファイル経
由)してみてください。カラーチェンジが最少に押さえられているはずです。

カラーマネージメントに関するご質問は、CMS@infoarts.co.jpへ。
メールで回答できる範囲に限定して対応させていただきます。

・汎用性のあるQアンドAは今後も不定期で掲載します。319号の記事は役にたっ
たという声が多く寄せられています。笠井さん、ありがとう。(柴田)

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■ニュース
メタセコイア正式版が5000円で配布開始
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5月10日、Windows 95/98/NT4.0 で動作する低価格・高機能のポリゴンモデラ
ー「メタセコイア」が正式にリリースされた。シェアウエアとして販売され、
価格は5000円。発売前から3DCG制作者の間で大きな話題を呼んでいた。
入手方法は、当面は開発者O.Mizno氏のWebからダウンロードし、銀行振り込み
で代金を払いライセンスを受け取る方法だけ。β10.3版 (6月15日までの使用
制限付き)は無償配布である。

metasequoia Web site
http://www1.sphere.ne.jp/mizno/
STUDIO MOMO
http://www.3dcg.ne.jp/~momo/bbs/metasequoia.cgi

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■ニュース
Adobe Acrobat 4.0 日本語版が発表された
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5月12日、アドビシステムズが、Adobe Acrobat 4.0 日本語版を発表した。イ
ンターネット時代のドキュメント共有プラットフォームとして、デジタルパブ
リシングの切り札として、待ちに待たれていたものである。発売は1999年6月
18日、価格はオープンプライス(市場価格は3万円前後)。Acrobat Reader
4.0日本語版は、アドビのWebサイトから無償でダウンロードできる。

Acrobat 4.0 では、12種類の言語をサポートし、日本語、中国語、韓国語とい
ったダブルバイトのフォント埋め込み機能も加わり、OSがサポートする言語と
は無関係にPDFの表示/印刷が可能だ。詳しくは、プレスリリースをWebサイト
からダウンロードして読んでみよう。

http://www.adobe.co.jp/product/acrobat/index.html
<アスキー24>に詳細なレポートがある
http://www.ascii.co.jp/ascii24/call.cgi?file=issue/990512/soft03.html

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「読者限定」キャンペーン実施中です。今回、お馴染みのPhotoshopや
Illustrator、プラグインなど、ラインナップを増やしました。
どうぞ価格チェックを!! 詳細は上記アゴストのサイトへゴー。

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■編集後記(5/13)
・アクロバット4.0がいよいよ登場。これで日本のデジタルパブリシングは大き
く進展するだろう。それにつけても、日本初のPDFマガジン<月刊アイピーネッ
ト>のコンセプトに間違いがなかったことを今さらながら実感する。(柴田)
・ユーゴ問題に絡む反日デモで日本人留学生が大学を除籍されたと新聞に書か
れてあった。中国のメディアはこれらの件を一切報道していないこと、ネット
上で日本人非難の声が寄せられているといったようなことも。詳細が見えない。
どこか曖昧。分かる人いたら教えてください。ネット上のことを大げさに受け
とめた記事が最近多い気がする。ネットから情報拾ってどーする!(ハマムラ)
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発行   デジタルクリエイターズ
     <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
        森川眞行 

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 担当:濱村和恵
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