[0325] カラーマネージメントQアンドA

投稿:  著者:  読了時間:13分(本文:約6,200文字)


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【日刊・デジタルクリエイターズ】 No.0325 1999/05/18.Tue発行
http://www.dgcr.com/      1998/04/13創刊
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●カラーマネージメントQアンドA
 CMYK変換は制作者が自らやるべきではないか?
 構成:柴田忠男 回答:笠井享

●展覧会案内
 石川浩二 個展「Happy Days」

●セミナー案内
 ピラネージ無料体験セミナー
 (PC上で手書風建築パースを描いてみませんか)

●説明会開催案内
 プロデューサーズ・ギルド説明会



■カラーマネージメントQアンドA
構成:柴田忠男 回答:笠井享
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319 号記事は大きな反響を呼んでいます。いくつか寄せられた感想、質問の中
から、CMYK変換は制作者が自らやるべきではないか、クリエイター側のプロ意
識はどこにあるのか、という疑問に笠井さんが答えます。

◎質問

はじめまして。私は印刷会社に勤めるDTP オペレーターです。デジクリ319 号
のTipsは大変ためになりました。ただ、私の中でどうしてもふに落ちない点が
あり、疑問が拭いされないので、メールさせて頂きます。

私の仕事のほとんどは、デザイナーさんから指定原稿をいただいて、その通り
にデータを作成するいわゆる「オペレーター仕事」です。印刷業界には、 Mac
intosh DTP黎明期にその可能性に魅かれ、足を踏み入れました。

私がこの仕事に着いた頃は、データ入稿というカタチはなく、従来通りの文字
原稿、レイアウト原稿、色指定原稿の3つが揃わないと仕事になりませんでし
た。私はその無駄の多いやり方に不満を持っており、そのうちにデータで入稿
されるようになるだろうと夢見ながら日々の仕事をこなしておりました。

ここになってようやく念願のデータ入稿が主流になり、よかったよかったと小
躍りしていたのですが、ここでRGB データの色化けという大きな問題にぶつか
りました。

私自身は芸術系の学校に通ったことはありませんが、絵を描くのは好きで、家
では3DCGをつくって遊んだりしています。それでも職場において私が不審に思
ったのは、いままではCMYKで色指定をしていたのに、なぜデータ入稿になると
RGBなのか? という点です。

Web デザインならともかく、印刷することが分かっているなら、CMYKで色をつ
けるのがあたり前だと思うのです。個人が趣味でやっているのではなく、お金
をもらってデザインしているのだから、自分の作ったものがどう使われるのか
は初めからわかっているはずです。それがプロ意識だと思うのですが、この考
えは間違いでしょうか?

Mac に限らず、グラフィックソフトの高機能化で、表現の幅が広がりました。
RGB データは確かにすごく鮮やかでキレイで、やはり目を奪われるものがあり
ます。しかし、最終的には4色(プラスα)のインキで刷られるのです。

できるだけナマの色に近づくようにデータを補正することもあります。私はそ
れをするのが後ろめたいのです。天使の羽をちぎりとるような気分なのです。
本当にデザイナーが表現したい色が出ているのか? それが不安になるのです。

カラーマネジメントの勉強はしていくつもりですが、CMYKに変換する側として
は、このクリエイター側のプロ意識についてのご意見をお聞かせ願いたいと思
っています。


◎笠井の回答

基本的に、「プロ意識」の問題と、CMYK変換の技術的事実=サイエンスの問題
は、分けて考えたい。その上で、こう考えます。

■RGB を出稿する側の立場から発言させていただきます(笠井は逆の立場にな
ることもありますが)。

自分側でよかれと思ったCMYKを作って出稿すると、印刷側から「こんなK 版の
入り方じゃこまるよ」とか、うちのドットゲインはもう少し高いからこのCMYK
だと中間が重く仕上がるよ…と言われます。こちらは、逆に、よその印刷会社
に同じCMYKを出したことがあるけれども、このままでうまく行きましたよと反
論します。

すると、あちらはあちら、うちはうち…となってしまいます。どうすればいい
のかな? と悩んだすえ、RGB で渡すからそちらのよかれと思う方法で変換し
てよ…と、以降、RGB での出稿があたりまえになる…。そういう構造がいつの
まにかできあがったのではないでしょうか?

■CGアーティストは、昔からRGB なんです。グラフィックデザイナはCMYKのプ
ロですが、それは網指定などの場合でして、写真画像は昔のそのまた昔はアタ
リの紙焼き(したがってRGB でもない単なる参照画像)までしか責任も技術力
もなかったのです。
プロ意識を持っていればいるほど、自分の領分をわきまえていて、ここから先
はまかせたいという願望があるのではないでしょうか? もっとも、プロと言
っても、最初からDTP世代にプロが増えていますから、何とも言えませんが。

■誰に責任があるかという問題ではなくて、誰もが4色プロセスオフセット印
刷で出せる色、出せない色について、ちゃんと定義していない点は困ったもの
です。同様に、出ない色が存在することすら知らない方々がいるのも困ったも
のです。

■「意識」のありかた…と、CMYK変換パラメータのありかたとは別のものです
よね。笠井が発言したいのは、サイエンスとして事実があって、その事実すら
いっこうに定めようとしない風潮のある点です(事実と真実は違います。
Photoshop5だってまだ真実に達しているとは思えません)。

たとえば、当社の印刷条件では、かれこれしかじかの方法でCMYK変換してくだ
されば、この色は再現できます。この色は絶対に出せません。この変換方式の
制限事項はどこそこです。

…といった、毅然とした態度で印刷会社さんがデザイナ側を指導してくだされ
ばと思います。「クリエイター側のプロ意識」のないプロがいらっしゃること
も、オフセット印刷がそんなに簡単に標準化できないことも承知の上で、それ
でも印刷側に求めたい点を述べました。

・このやりとりについて、読者の意見を求めます。(柴田)

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■展覧会案内
石川浩二 個展「Happy Days」
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イヌやネコなど動物を擬人化したイラストレーションでおなじみのデジタルイ
ラストレーター石川浩二さんの個展。作品はすべて、Macintosh上でPainterと
Photosohop を使って描いたもの。「Happy」をテーマにして描いた、元気な線
と明るい色彩による楽しい新作を中心に、広告や雑誌などに発表した自信作も
併せて約25点を、インクジェットプリンターによる大判出力などで展示する。

また、新しい試みとしてカラープリンタで出力した型紙を組み立てる「デジタ
ル紙彫刻」も展示する。なお、サイン入りのオリジナルプリントも販売。入場
は無料。協賛(株)ワコム、用紙提供(株).Too

石川浩二 個展「Happy Days」
6月7日(月)~18日(金)     
11:00AM~7:00PM (月~金)、土曜日は4:30PMまで。日曜休廊。

場所 ギャラリー・エフ   TEL 03-3475-4878
渋谷区千駄ヶ谷4-19-7 さくらマンション2階 (千駄ヶ谷駅から徒歩5分) 
ホームページに会場の地図を掲載。 
http://www1.odn.ne.jp/koji
koji-i@pop11.odn.ne.jp

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■セミナー案内
ピラネージ無料体験セミナー
(PC上で手書風建築パースを描いてみませんか)
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<以下は主催者情報>

日時:5月19日(水) (1)10:00~12:00,(2)13:30~15:30
   6月30日(水) (1)10:00~12:00,(2)13:30~15:30
場所:東京都品川区 JR品川駅より徒歩10分
内容:ピラネージ体験コース2時間+体験版CD-ROMプレゼント

●ピラネージとは
3 次元ペイントレンダリングソフトです。従来のレンダリングソフトとは違い、
ペイントによるレンダリングですので、レンダリングの計算時にかかる待ち時
間は一切かかりません。かつ、ピラネージでは静止画としてペイントをしてい
きますので手書風なイメージが自在に描けたり、リアルな写真の点景を手軽に
配置したりしていくことができます。また、様々な CADソフトとの連携も取れ
ますので、現在運用されているデータに容易に着色していくことができます。
この今までにない革新のペイントソフト「ピラネージ」を是非一度、体験して
ください。
建築関連に限らず、様々なジャンルの皆様の参加をお待ちしております。

ピラネージに関する詳細、出力サンプル、セミナーのお申し込みはこちらをご
覧下さい。
http://www.informatix.co.jp/piranesi/index.htm

お問合せ先:
(株)インフォマティクス
AEC事業部セールスグループ
金野(こんの)
TEL 03-5460-1531
FAX 03-5460-1815
e-mail koji.konno@informatix.co.jp

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■説明会開催案内
プロデューサーズ・ギルド説明会
http://www.blockbuster.co.jp/MPU/guild.htm
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<以下は主催者情報>

新組織「プロデューサーズ・ギルド=Producer's Guild Of Japan」を編成しま
した。プロデューサーズ・ギルドは、マルチメディアタイトルおよびデジタル
コンテンツ制作において豊富な実績と経験を有するプロデューサー・ディレク
ターをメンバー登録し、クライアント様、パブリッシャー様、そしてプロダク
ション様のご要望・ご要求を満たしうる作品づくり、コンテンツ制作を実現す
る、プロフェッショナルなメンバーによる実働組織です。

つきましては、このプロデューサーズ・ギルドの主旨とシステム、今後の活動
内容等に関する説明会を下記のとおり開催します。

日時:6月3日(水) 16:00~17:00
場所:日本電子出版協会 会議室
http://www.blockbuster.co.jp/MPU/guild_map.htm
参加費:無料
内容:
 ・新組織「プロデューサーズ・ギルド」の主旨
 ・プロデューサーズ・ギルドのシステム
 ・今後の活動内容
 ・プレゼンター 竹内 好(MPUチェアマン)
         菅野冬樹(Hollywood Screen Actor's Guild Producer)

お申し込み方法:
出席申込書に必要事項をご記載の上、電子メールにてお申し込み下さい。
http://www.blockbuster.co.jp/MPU/guild.htm

お問い合わせ・お申し込み先:MPU事務局
E-mail mpu@blockbuster.co.jp
TEL 03-5457-1131 FAX 03-5457-1132

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■現在募集中
http://www.dgcr.com/etc/invite.html

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■編集後記(5/18)
・昨日の神田さんのテキストで、スペルミスがあった。PowerBool3400Cではな
くてPowerBook3400C、急いで作ったのでうっかりミス。発行してすぐ、沖縄の
プールサイドにいる森川さんから連絡が来た。そのすぐあとに、神田さんから
しまった!というメール。これから「スター・ウォーズ」に並ぶという。まっ
く、ノドカでいいなあ。一方、ハマムラは特急仕事でまた徹夜らしい。(柴田)
・特急仕事ですわ。でも仕事があるというのは有り難いことですね。出してく
れる先々はいいところばかり。一緒に戦っていたり。人と人の繋がりが嬉しい
です。メールやデジクリ仕事が遅れ気味なのが申し訳ないです。(ハマムラ)
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発行   デジタルクリエイターズ
     <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
        森川眞行 

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 担当:濱村和恵
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