[0333] サンフランシスコにて

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【日刊・デジタルクリエイターズ】 No.0333 1999/05/27.Thu発行
http://www.dgcr.com/      1998/04/13創刊
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●サンフランシスコにて
 木曜日担当:森川眞行

●デジタル・クリエーターにとってアナログ的スキルとは? (投稿)
 2つの技能(能力)について
 藤川貴記

●サイト情報
 飛び出せ!ペーパークラフト



■ サンフランシスコにて
木曜日担当:森川眞行
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森川です。 サンフランシスコ に到着しています。月曜日から開催されている
Macromedia のユーザーカンファレンス(U-CON)に来ています。実は体調絶不
調、へろへろになってこれを書いています。

先週は沖縄に出張していて快適な環境で仕事をしたせいでしょうか? 飛行機
に乗ると暖かい場所に行くものだと、カラダが覚えているのかも知れません。
ところがこの時期のサンフランシスコって凄く寒い。街を歩いている人たちは
P コートを着ていたりして、びっくりです。結局到着直後にすっかり風邪をひ
いてしまいました。

到着初日は、明日から始まるU-CON のキックオフパーティがあったので、早速
参加してきました。U-CON 会場のモスコーン・コンベンションセンターの近く
のクラブを借り切ってます。

会場に入ると大音量のローリングストーンズ「ミス・ユー」、入り口付近には
明日から発表されるFlash4 のムービーが映し出されて、ごっついええかんじ
です。ちなみに森川はがんがんに発熱。その日はホテルに戻り即ダウンです。
とほほ。

今回のU-CONの目玉はFlash4。そしてshockwave.com。オープニングのCEOスピ
ーチではMacromediaのすべてのプロジェクトが詳しく紹介されるのですが、英
語なので何言っているのか、さっぱりわかりまへん。再びとほほ。何のために
来ているんだ?

熱っぽいアタマで会場に押し寄せる多くのユーザーを見ていると、アメリカで
はしっかりWeb がビジネスとして成立していることをひしひしと実感します。
当然Web サイトを制作するツールにも大きな注目が集まっています。この国で
はWeb制作がちゃんとビジネスとして成立しているのです。それはDreamweaver、
Fireworks、Flashの出荷本数をみれば良く分かります。

おそらく日本と大きな違いはそこなんでしょうね。日本でのWeb デザインは、
まだまだ仕事として認知されていない。でもこの国では本当にWeb デザインは
元気なんです。もちろん日本に比べて景気がよいせいもあるのでしょうけど、
参加しているクリエイターの顔つきをみていると、みんな真剣だし、なおかつ
楽しそうなんです。

Macromedia は今回のキーノートで、さまざまなWebビジネスの可能性の提案を
していました。今後FlashやDirector を使いこなした新しいビジネスの可能性
を感じてしまいました。

確かに新しい仕事に取り組むことって、時間がかかりますよね。誰もが簡単に
Web デザインのノウハウを取得できるわけじゃない。だから必死になって仕事
をする。新しい技術を覚えないと仕事ができない。すごく簡単な事なんです。

ビジネスとして、きっと何年もたたない間にWeb デザインというジャンルの仕
事は日本でももっともっとスタンダードなものになるのでしょう。アメリカで
はしっかり日常です。街中の看板や広告などにはしっかりURL アドレスが入っ
てます。今回のイベントに参加する人々、そして専門のWeb ツールを開発する
マクロメディア。…いろいろと考えることがいっぱいあります。

U-CON2 日目には、開発中のソフトウエアを紹介します。Dreamweaver、Flash、
Fireworks、FreeHand、GENERATORなどなど…時期バージョンを紹介するたびに
拍手喝采です。開発は続くよどこまでも…。ユーザーにとっては「終わりなき
戦い」なんです。技術は日々進化していて、開発は延々と続く。ユーザーは終
わりなき戦いに参加しなければ、仕事を獲得できないんです。

そのことを実感したサンフランシスコでした。

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■デジタル・クリエーターにとってアナログ的スキルとは? (投稿)
2つの技能(能力)について
藤川貴記
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日刊デジクリ、いつも楽しく拝読しております。 No.0331 1999/05/25.Tue.発
行で、デジタル・クリエーターにとってアナログ的スキルとは?というテーマ
での意見募集があったので、日頃(ただで)読ませていただくばかりでは申し
訳ない(^^)。ネタの足しにでもなればと思い投稿させていただきました。

簡単に自己紹介しますと、私は企業内でカタログや広告(最近ですとWEB サイ
トなんかもありますが)それらのデザインをやっております。そしてまた、管
理職(名刺には、広告宣伝課長などという肩書きが書いてあります)でもあり
ます。管理職というからには、やはり部下の、これまたいわゆるデザイナーが
いるわけです。

で、お題の「デジタル・クリエーターにとってアナログ的スキルとは?」とい
う問いかけを見た時、日々身近にいる部下に思うことと重なる部分を感じ、意
見を述べさせていただこうと思い立ちました。

デジクリ誌面でもあるとおり、アナログ的スキルとは「何を指すのか曖昧な感
じ」であるのは私も同感。しかし、なにかそれらしい事象があるような感じも
するわけです。考えるにそれは2つの技能(能力)をひとくくりにして指して
いるように思えます。

ひとつは、まさしく“デジタル的スキル”の反対で、コンピュータ処理でない
ハンドワークでの技能。絵筆・鉛筆・ロットリング、各種絵具・工具、スケー
ル、カラス口、デバイダとかドラフタ、トレスコもひっくるめた様々な道具の
扱い(上手い下手)と、それを使っての「技法」なのかなと思います。

もうひとつは、おそらくデジタル、アナログ云々以前のスキルと言った方がい
いような能力。視点というか、その課題の本質は何かをじっくり考え、自分の
言葉で答えを導き出せる力・センスだと思います。

そして、前者の技能が今急速な勢いで消え(使う場面がなくなり)つつあり、
同時に後者の能力の鍛錬が十分にないまま育つ未成熟な「デザイナー」が、昨
今増えているのように感じます。

最近の若い人(ひとくくりにすると怒られそうですが)のデザインは今風であ
り、技術的にも非常にすばらしいものがあります。しかし何か薄っぺらという
か表層的な印象もまた同時に抱かざるを得ないのです。

で、君は何が言いたいの? 何がやりたいの……と思わず口をついて出てしま
いそうになるのです。表現以前のそこに込めたいメッセージや想い、狙いのよ
うなものが「からっぽ」なのです。

見た目は今風でキレイ。で、まあカッコイイ………でもそれだけ。

以上のような状況は、前述の2つの能力が不可分なものであることを意味して
いるように感じます。手を使うという行為(いうなれば五感全て~もっと言え
ば人生経験そのもの!?~)は、センスや発想力を鍛える(刺激する)効果を
持っているのだと想います。

ですから、「アナログ的スキルは必要ですか?」という問いには「必要ではな
いが、センスや発想力の鍛錬には効果的だから、若い(経験の浅い)人はやっ
た方がいい」、というのが答えなのかなと私は思います(そう考えると、古参
・ベテランであっても自己研鑽としてやらなきゃいかんのでしょうね。この手
の話はどうも自分に返ってくるなぁ...(^^;) 。

もっとも将来バーチャルなんとか等で、ハンドワークと同等の効果があるトレ
ーニング技術が出てきたら、その時は「アナログ的スキル(=ハンドワークで
の技能)」は過去の遺物ですね、きっと。学校で「昔のデザイナは……」と教
科書に載るだけのものになってしまうかもしれません……。

以上、駄文で恐縮ですが、ご参考になれば幸いに存じます。

藤川貴記 菊水電子工業株式会社 営業企画部門 広告宣伝課
E-mail:tfujikaw@kikusui.co.jp
WEB http://www.kikusui.co.jp/

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■サイト情報(投稿)
飛び出せ!ペーパークラフト
磯じしん<流通プランニング内 pln@mxa.nkansai.ne.jp
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これは、「デジクリ」なのか。
これは、単なる素人の遊びにすぎないのか、
はたまた、だだのキャンペーングッズなのか、
客寄せパンダなのか? 客寄せトキなのか?
VMAXは大熊にまかせるべきなのか、
それとも、鉄を、紙に変えた「工業制品」を完成するまでつくるべきなのか。
半分できたところで、自慢すべきなのか、
それとも、YAMAHAのマニュアルが不十分だと嘆くべきなのか。
それとも、半分もできたと自慢すべきなのか。
それとも、「VMAX完成しました?」と
いわれ続けることに堪えるべきなのか?
それとも最初からつくるべきではなかったのか。
やはり、大熊にまかせるべきなのか。
それとも、何も言わずに捨てるべきなのか。
そもそも手を出すべきではなかったのか。
なにはともあれ、ペーパークラフトリンク集!
つくれば、へたくそでも、必ず「3DG」をつくれることだけは確か
…………なはず。

http://www2.nkansai.ne.jp/shop/first/pcraft/pcraft.html

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■編集後記(5/27)
・新聞広告で買った、犬のひっぱり防止ベルトなるもの。ドイツの考案という
がこれで5000円かね、というくらいお粗末。ハニー号は当然いやがるし、装着
も多少めんどう、というわけで1回しか使われておらず無駄だった。(柴田)
・風鈴を買った。びんぼーな毎日を送っているくせに、南部鉄器のものを衝動
買い。おちょこをひっくり返したような形の3つの大きさの違う鉄の間をワッ
カが1つだけ泳いでいる。澄んだ音色のハーモニーが聞こえる。(ハマムラ)
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編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
        森川眞行 

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