[0373] こんなんで大丈夫か? 日本の印刷業界(その1)1999年の印刷営業マン

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0373     1999/07/13.Tue発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 13382部
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 <がんばれ、印刷業界>

●デジクリトーク こんなんで大丈夫か? 日本の印刷業界(その1)
 1999年の印刷営業マン
 花摘ゆうき

●イベント案内
 ImagIna CG映像フェスティバル'99
 '99受賞作品・学生優秀作品の上映会とワークショップ開催

●セミナー案内
 第32回光学五学会関西支部連合講演会「光を盗る」
 -デジタルイメージングの技術と活用-(追加情報あり再掲載)
 
●オフ&交流会情報
 日刊デジクリ初オフ会「デジクリ、パワーパーティー」
 ~来て、見て、遊んで、充実の一夜~



■デジクリトーク こんなんで大丈夫か? 日本の印刷業界(その1)
1999年の印刷営業マン

花摘ゆうき
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印刷業界で大きくアピールされている、情報サービス・情報加工産業というイ
メージとは裏腹に、こんなんで大丈夫か? 日本の印刷業界! と思ってしま
うような話題をちょっと取り上げてみたい。

これは業界に密接な接点を持つ私の、内部事情を憂える告発といえるかもしれ
ない。今回は、印刷会社の営業マンについて書く。

DTP 制作されたデータを、ろくに確認できない営業マンがものすごく多い。大
体、DTP なんてものがもう普及してしまってから結構久しくなってしまって、
特別な技術でも何でもなくなっている今、原稿となるデータを満足に受け取れ
ないこと自体がおかしいと思う。

MOとかCD-R、他の何でもいいけど、媒体に入っているはずのデータがどんなも
のなのか、ろくに知らないで持ち帰ってくるとは何事であろう。

アナログ時代なら、サムネイルだの、版下だの、カラー原稿だのと、受け取る
際にきちんと確認しながら受け取って(中にはそのままほいほい帰ってくる輩
も当然いたが)持ち帰ってきたのに、データになったとたん、「いやー、目で
見えないしねぇ」、「カンプつけてくんなかったし」である。

目で見えなくとも、データのリスト一覧(ウィンドウのハードコピー)や、最
終体裁のカンプをつけてもらうことは当たり前の世界だろ! っていいたい。
何のためにわざわざ足を運んで原稿もらいに行ってるんだろ。これじゃ、バイ
ク便やメッセンジャーボーイとかわんないやんけ(言いふるされたたとえ)。

でもって、「データだと怖いので、代わりに確認して下さい」とくるのである。
原稿を受け取ったら、その原稿に対して品質や納期などをクライアントに保証
しなきゃならないのに、保証どころではないわけで、営業として恥ずかしくな
いのかしら。

で、じゃあ自分でもデータを見てみようってことになって、Mac の前に座って
操作をし始める、もう少しマシな営業はどうか。これが、今度はMOとFDの区別
が付かなかったりする。おいおい。

そりゃーないだろー、いつの時代だよ。もう、DTPなんて、特別じゃないのよ。
って言っても、「だって、普段、Macなんていじんないんだもん」「Windowsと
違ってわかりにくい」などと答えが返ってくる。

そりゃー、普段に事務処理に使ってるマシンはWindows なんだけど、印刷会社
よ、ここ。Mac使えないは、まずいでしょうに。

1999年の世紀末に、こんな営業がごろごろしているのである。大きな会社なら、
なおのことうじゃうじゃしてるのだ。

営業教育だの、営業研修だのといろんなかたちでMac の基礎知識や操作、アプ
リケーションの操作、データの確認の手順など、一応はそれなりのものを受け
ているのである。

にもかかわらず、こんなていたらくなのは、スタッフへの依存心が高すぎる、
向上心云々と言うよりも、目の前の仕事だけに追われてしまっている、せっか
く研修などを受けてもそれを確認できる(試すことの出来る)環境が身近にな
い、といったことが重なり合っているからのようだ。

そして、印刷会社側も、きちんとした計画性のある研修を行なっていない、研
修を継続的に考えていない。これは大手印刷会社でさえ(大手だから特に?)
こうした傾向があるようだ。

何かというと設備面、例えば生産台数がどうとか、印刷スピードがどうとか、
そんなハード面ばかりをとやかく言う傾向が強く、ソフト面、特に人材面では、
その場しのぎ的な考え、配置が強いようだ。

こうした問題をもっとちゃんと考えるように、今すぐ取りかかるべきだ、と私
は思うのだが。営業以外にも、印刷業界が怪しいというネタは色々あるぞー。

【はなつみ・ゆうき】
突如として現れる、ゲリラ的デジタルライター。印刷会社にいたこともあるが、
現在はフリーで、コンテンツ関係の制作などを手がけている。年齢、性別など
は不詳。

・1996年にSUPERDESIGNINGを16号で終えたとき、花摘さんにも印刷業界の理想
と現実について書いてもらったことがある。そして、あれから3年たった。花
摘さんからのこの原稿を見て、おいおい3年前に書いた原稿を間違って添付し
てきたのか? 昔と変わらんじゃないか、と文句メールしたら、なに言ってい
るんですか、現状ですよ、とのこと。本当か? だったら印刷会社の営業は10
年くらい前から進歩していないではないか。こりゃ、あかんわ。(柴田)

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■イベント案内
ImagIna CG映像フェスティバル'99
'99受賞作品・学生優秀作品の上映会とワークショップ開催
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<以下は主催者情報>

北米のSIGGRAPHと並ぶ、世界水準のCG映像フェスティバルImagIna(イマジナ)
http://www.ina.fr/imagina/)の'99 コンテスト受賞作品と学生優秀作品の
ビデオ上映会とワークショップが赤坂でおこなわれる。

主催:フランス国立オーディオビジュアル研究所(INA)フランス大使館文化部
映像放送課
後援:CG-ARTS協会、財団法人マルチメディアコンテンツ振興協会、映像新聞社

7月15日(木)
18時受付開始、ギャラリ開場
18時30分~20時 ImagIna99の受賞作品・学生優秀作品の上映会
入場料:一般2000円 学生1000円(税込み)当日会場にて支払い
定員:400名 先着順

7月16日(金)
第1部 9時30分 第1部受付開始、ギャラリ開場
10時~11時30分 上映会
11時40分~15時15分 ワークショップ、パネルディスカッション(途中昼食休憩)
第2部 15時30分 第2部受付開始
16時~19時 ワークショップ、パネルディスカッション
19時20分~20時50分 上映会

入場料各部:一般4000円 学生2000円(税込み)当日会場にて支払い
定員各部:400名 先着順
注意:第1部と第2部は同じ内容。

会場:国際交流フォーラム東京都港区赤坂2-17-22 赤坂ツインタワー1階
営団地下鉄溜池山王駅 出口12E

ImagIna上映会事務局
伊藤裕美 Tel:090‐8506‐4135 Email:hito@aurora.dti.ne.jp
http://www.wgn.co.jp/imagina/

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■セミナー案内
第32回光学五学会関西支部連合講演会「光を盗る」
-デジタルイメージングの技術と活用-      (追加情報あり再掲載)
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<主催者情報より>

第32回光学五学会関西支部連合講演会「光を盗る」-デジタルイメージングの
技術と活用-
日時:7月15日(木) 13:00から17:00
会場:大阪市立大学文化交流センターホール
大阪駅前第3ビル16F 大阪市北区梅田1-1-3-1700 電話:06-6344-5425
(問い合せは下記06-6605-2834まで)

主催:日本光学会(応用物理学会)、照明学会、日本色彩学会、日本分光学会、
日本写真学会各関西支部
協賛:電気学会、電子情報通信学会、日本印刷学会、応用物理学会、日本化学
会、映像情報メディア学会、日本材料学会、日本画像学会、レーザー学会、日
本人間工学会(各関西支部、近畿支部)、応用光学懇談会、近畿化学協会(順
不同)

プログラム:
1.ここまできたデジタルイメージング 市川泰憲 月刊「写真工業」編集長
2.デジタルカメラのイロハ        藤森秀之 ミノルタ(株)
3.デジタルカメラとカラーマッチング   笠井享  InfoArts(株)
4.デジタルカメラによる輝度分布測定 岩井彌  松下電工(株)
5.天体撮影におけるデジタルイメージング 山野泰照 ミノルタ(株)

参加費  主催・協賛学会員4000円 会員外5000円 学生1000円
申込方法:氏名、勤務先(学校) 、連絡先、所属学会を記入のうえ、下記申
込先まで葉書、ファクス、またはメールでお申し込みください。参加費は当日
会場でお受けいたします。

申込先:〒558-8585 大阪市住吉区杉本町3-3-138 大阪市立大学生活科学部
生活環境制御講座 土井正 TEL/FAX:06-6605-2834 doi@life.osaka-cu.ac.jp
参加ご希望の方は予約無しで直接おこしいただいても大丈夫と思います。

<笠井享さん情報>追加情報 kasai@infoarts.co.jp

今回の笠井の講演についてご興味のおありの方は、学会レジメのPDF を提供可
能です。個別にご連絡くだされば、対応させていただきます。

◎本件に関して、レジュメPDF をご希望の方は、恐れ入りますが、各位さまの
ご職業、所属部署、業務内容、他、簡単な自己紹介をお願いします。公表する
ことはいっさいございません。またPDF の配信は、学会発表後とさせていただ
きますとともに、ご希望者リクエスト受付はは7月15日で終了させていただき
ます。あしからずご了承下さい。

なお、PDF の配信時データ容量は2.6MBほどになります。Nifty経由では受信で
きませんし、メールサーバーによっては添付書類データ容量に上限を設定して
いる場合があります。これらへの対応はいたしかねますのでご容赦下さい。

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■オフ&交流会情報
日刊デジクリ初オフ会「デジクリ、パワーパーティー」
~来て、見て、遊んで、充実の一夜~
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以前に告知しましたが、デジクリオフ会の開催が決定いたしました。iMedioさ
ん主催の「iMedio WEB LIVE '99」終演後、同じ建物の48Fで行います。
http://www.imedio.or.jp/weblive99/ (iMedio WEB LIVE '99詳細ページ)
プログラムの詳細などは追って告知いたします。ぜひご参加のほどを!

日 時:1999年7月30日金曜日 18:30~20:30
会 場:WTCコスモホール
    大阪市住之江区南港北1丁目14番16号 WTCコスモタワー48F
交 通:ニュートラムテクノポート線 トレードセンター前駅下車徒歩5分
定 員:150名(先着)
入場料:5,000円(税込)
    ※当日お支払い頂きます。
協 力:財団法人大阪市都市型産業振興センターソフト産業プラザiMedio

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■現在募集中
http://www.dgcr.com/etc/invite.html

読者プロフィール(投稿大歓迎!)
ホームページリニューアルインフォメーション(見て見て更新したよ!)
新刊情報(編集者が著者が宣伝しちゃう!)
デジクリClassifieds(売ります買います)など、
クリエイターに有益なもの全般!!

■編集後記(7/13)
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・STARLOGが復刊した。78年にツルモトルームから創刊され10年続いたが休刊、
11年ぶりに再スタートというわけだ。今度は竹書房だ。ライターにはなつかし
い人が何人もいたが、やはりというかアドバイザーにはこの世界で有名な2人、
エフツーの黒川文雄さんとスタジオハードの高橋信之さんが! 内容は昔コー
フンして読んだ時代に比べるとまったく退屈だ。今日は朝から雨なので、昔の
STARLOGをひっぱり出してみよう(全冊あるのだ!)。(柴田)

・うんうん唸りながら CGIをやっている。間違いがないはずなのに動かない。
あとからあとから要求が来るので、応急処置をしていたのが悪かったようだ。
こりゃ一から組み直しだな、と腹をくくる。一番避けたかった事態に。うう。
ああ眠い。金曜日にデジイメ展に行った。編集長や何人の方と生で会えて嬉し
かった。でも10分一緒にいられたかどうかって感じ。お気に入りの画像がいく
つかあって、このまま持って帰れないかなぁ、と密かに思ったりした。人間、
バカにならないとね~、と最近特に思ったりする。谷脱出?(hammer.mule)

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発行   デジタルクリエイターズ
     <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
        森川眞行 

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 担当:濱村和恵
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