[0375] 「Windows DTPはいま?」

投稿:  著者:  読了時間:15分(本文:約7,200文字)


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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0375    1999/07/15.Thu.発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 13423部
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 <アーティスト自身が使えるメディアの実現を!>

●デジクリSPECIALコラム
 Windows DTPはいま?
 水無月 実

●セミナー案内
 メディア・アーティスト協会(MAA)1999年度第3回例会

●柴田の新刊案内
 日経デジタルデザイン 99 summer

●新刊案内
 オンライン・ジャーナル『本とコンピュータ』7月号



■デジクリSPECIALコラム
Windows DTPはいま?

水無月 実
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Windows DTPはどこへいったのか? Windows 95 が発表された当時、非常に期
待されたWindows DTP市場であるが、それはどこへ行ってしまったのだろうか。
結論を先に言えば、Windows DTPの市場は未だに形成されていない。

どうしてそうなったのか? その理由はいくつもあるだろうが、まず Windows
ユーザーの層を読み違えていたのではないか。MacintoshではDTPが順調に成長
したのも、やはりそのMacintosh を使うユーザーがクリエイター、製版業、印
刷業中心だったからだろう。

それに比べて、Windows を搭載する前のマシンは社内でもOAを中心に使われて
いた。その違いが今のWindows にも引き継がれている。もちろん、Windows OS
がクリエイションに不向きということはない。それが証拠にマルチメディアで
はWindows OSが活用されている。

Windows DTPには優れたDTPソフトがなかったのか? それも違うであろう。む
しろ、Windows DTPにはそれ以前のMacintosh DTPが抱えていた問題点、高度な
日本語組版を実現しているものが、克服しているものが多い。また、ルビへの
細かい対応やいち早くUNICODEに対応しているものもある。

それらの特長を備えたWindows DTP であるが、もちろん問題点はある。そのひ
とつはWindows OSではカラーマネージメントへの対応が遅れたこと。そのため
に「カラー印刷はできないんじゃないの?」というよくない評判が拡がった。
しかし、この問題もWindows 98、Windows NTでは解決されている。

もうひとつの問題。それは出力時のトラブルであろう。「Windows DTP には出
力トラブルが付きまとう」という言葉はよく聞く。これは出力センターなどの
意見であり、どの程度の問題なのかという疑問点は残る。

しかし、このWindows DTPの出力もAdobe Acrobat 4.0日本語版(PDF1.3)で解
決されそうである。Windows版のPDF1.3にはWindows DTPフォントが埋め込める。
早くもあちこちで、「これで出力トラブルに対処できる」という声が聞かれる。

もちろん、PDF 1.3はカラーマネージメントに対応しているから、カラーDTPで
は問題がない。6月にAdobe Acrobat 4.0日本語版が登場したことで、Windows
DTPにも好転する機会が訪れたのではないか。

日本で開発されたWindows DTPソフトは標準価格が安く、日本語TrueType フォ
ントは低価格であるばかりか、その種類も多い。さらに、優れたデザインのフ
ォントも揃ってきた。最近ではWindows DTPソフト+日本語TrueType フォント
で人気作家の単行本が編集された例もある。

状況は刻々と変わっていく。周囲の環境も整っていく。Windows DTP 市場が成
長するための条件も整ってきたと思う今日この頃である。

【みなつき・みのり】
関西出身のテクニカル・ライター。1990年始め頃からDTP の世界に入り、現在
はDTP 、インターネット、マルチメディアと何でもあり状態。これまで、日刊
デジタルクリエイターズ、関西インターネットプレスは読者の立場だったが、
前回からコラムを書くことに。

前回のコラムには読者諸兄から早速ご意見を頂きました。ありがとうございま
す。今回もメールはMMinatsuki@aol.comまで。

技術評論社 Windows DTP PRESS
http://www.gihyo.co.jp/dtp/index.htm

Windows DTP 協議会
http://www.k-wind.ne.jp/

Windows DTP フォーラム
http://www.media-station.com/main_forum.html

関西DTP協会
http://dtp.digitalstudio.or.jp/index.html

JPC(Japan Publishing Consortium)
http://www.jpc.gr.jp/

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■セミナー案内
メディア・アーティスト協会(MAA)1999年度第3回例会
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「デジタル・メディアに関する、アーティスト自身によるアーティストのため
の団体」というのが、メディア・アーティスト協会(MAA)である。同協会
運営委員は、飯野賢治、河口洋一郎、黒川雅之、坂本龍一、佐野元春、中尊寺
ゆつこ、冨田勲、原田大三郎、松武秀樹の各氏。

同協会からのメッセージを抜粋する。

【現在、デジタル・メディアを新たな作品流通経路とすべく、民間では様々な
技術開発が進められ、政府では著作権制度のあり方が議論されています。しか
し、作品を提供する肝心のアーティストがどのようなデジタル技術や著作権制
度を望むのかを明確にしないままでは、アーティストが使えないデジタル・メ
ディアとなってしまうのではないでしょうか。今や我々アーティストとしても、
デジタル技術や著作権についての最新の知識を身につけた上で、我々自身の意
見を表明することにより、アーティストが安心して利用できるデジタル・メデ
ィアの実現を目指すことが必要になっています。

そこで、本年2月1日をもって、「デジタル・メディアに関する、アーティス
ト自身によるアーティストのための団体」であるメディア・アーティスト協会
(MAA)を設立しました。多くのアーティストの皆様の加入を心からお待ち
しておりますので、よろしくお願い致します】

そのMAAのWeb サイトが公開された。ここに活動のあらましや会則などが掲
載されている。入退会規約もここにある。

【未だ「工事中」の内容が多々ありますが、今後は、会員向け最新時事情報や、
著作権に関する質問コーナー等、web-siteの内容をどんどん充実させ、アーテ
ィストに役に立つ情報を満載していく予定です。また、正会員であるアーティ
スト用のメーリングリスト<artists@maa.gr.jp> では、既に様々な情報交換、
議論が活発に交わされております。既に会員になられた方はもちろん、未だ会
員となられていない方も、ぜひこの機会にMAAに入会され、情報交換、議論
をさらに盛り上げていただければ幸いです】

http://www.maa.gr.jp/

メディア・アーティスト協会(MAA)1999年度第3回例会
日時:7月22日(木) 18:30~20:30
会場:「シンポジオン」東京都渋谷区猿楽町 17-16 代官山フォーラムB1
電話: 03-5458-6324 (地図 http://hiramatsu.co.jp/04/index.html)
会費(飲み物つき):MAA会員:1000円 非会員:5000円

第1部 18:30~19:10 第3回MAA著作権講座
What Rights Do You Have on the Net?
~アーティストはネット流通に何を主張できるのか?
インターネットでのアーティストの権利について学ぶ~

第2部 19:15~20:30 MAA講演&シンポジウム
「デジタルコンテンツ配信技術の現状とそれを用いたビジネス戦略について」
参加企業(予定)IBM マイクロソフト ヤマハ

第3回例会への参加申し込み締切は7月15日(本日!)
       ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
メディアアーティスト協会事務局
〒151-0062 東京都渋谷区元代々木町30-13日交元代々木ビル5F
TEL/FAX:03-5452-1607
info@maa.gr.jp

【7月17~20日まで秋葉原駅前広場において開催されます「AKIBAX'99 インタ
ーネットショーin秋葉原」の中において、7月19日(月)16:00~17:00に数名の
MAA発起人が参加して、デジタルガレージ代表の伊藤穣一さんとともに、イ
ンターネット上の著作権問題についての公開討論会を行う予定ですので、お時
間がある方は是非ご来場いただけますようよろしくお願い致します。

また、7月14日(水)にNHK衛星第一放送の『ネットワーク・ジャングル』で、
コアメンバーのうち坂本龍一、冨田勲、佐野元春がMAA の展望について語りま
すので、これについてもお時間がある方は是非ご覧頂ければと思います】

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■柴田の新刊案内
日経デジタルデザイン 99 summer
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この本ではエッセイを1本書かせてもらったので、昨日見本誌が届いた。これ
で3号目。いままでの2冊は内容もデザインのいまいちだったが、デザインが
菊池美範さんのエイアールに変わって、俄然きれいな本になった。デジタル、
デザインの分野ではもっとも美しい方だと思う。

内容は「DTP 環境下でのデザイン」。特集は3本で、こだわりのページデザイ
ン、デザインワークに使えるプリンタ&デジタルカメラ購入ガイド、フォント
の疑問をすべて解決!Q&A 55。誌面は美しいのだが、情報量はそこそこでちょ
っと食い足りない気がした。

最近のDTP 制作本のカラーがきたないのには辟易していたが、この本はきれい
だ。製品写真の見せ方も、色も美しい。田島照久さんの表紙に、記事が6ペー
ジ、ここだけがぎっしりレイアウト(わたしは好きなデザイン)で、1冊の中
でなんとなく居心地悪いなと思ったら、ここだけ田島さんのデザイン。

CD-ROMがついていないのが正解で、価格は安くなるし(1200円)、異物がはさ
み込まれていないから読みやすいし、たぶん環境にもやさしい。南伸坊さんの
エッセイは面白かったが、粟津潔を栗津潔としたり、宇野亜喜良を宇野亞善良
としたりと、トンデモない校正であった。

送られてきた封筒から出したら、一目見て、ゲゲゲの鬼太郎! かつてわたし
がやっていた「SUPERDESIGNING」とよく似たテイスト。ロゴの書体もそっくり。
ああ、わたしもまた紙のデザイン誌をやってみたくなったのであった。

http://www2.nikkeibp.co.jp/ND/on_sale/books/d_design/body.html

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■新刊案内
オンライン・ジャーナル『本とコンピュータ』7月号
http://www.honco.net/
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<以下は編集者からの情報>

今月号には、次のような記事がのっています。

・エディターズ・ノート
携帯電話で本を読む日がくる!?  室謙二
・地球きりぬき帳
チリ インターネットと出版の自由
日本 電子本は未来の文庫本なのか?
韓国 書き手と出版社を結ぶ新たな試み
フランス オンラインで実現した合作小説

・論考
インタビュー:ゲブラゲオルゲス・ヨハネス
インターネットはアフリカ出版界の福音となるか
室謙二  『本とコンピュータ』の刷新に向けて

・技術と日本語ものがたり(第四話)【英語版を追加】
ふりがな――日本語のちいさな虫 紀田順一郎

<おしらせ>
8月は、オンライン・ジャーナル『本とコンピュータ』の更新はありません。
その間、東京とバークレーの本誌編集スタッフは、『本とコンピュータ』の刷
新に向けて活動します。9月からは新しい紙面構成でアップロードを再開いた
します。公開日は、決まり次第、電子メールでお知らせいたします。

オンライン・ジャーナル『本とコンピュータ』
編集長 室謙二
e-Mail editor@honco.net

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■現在募集中
http://www.dgcr.com/etc/invite.html

読者プロフィール(投稿大歓迎!)
ホームページリニューアルインフォメーション(見て見て更新したよ!)
新刊情報(編集者が著者が宣伝しちゃう!)
デジクリClassifieds(売ります買います)など、
クリエイターに有益なもの全般!!

■編集後記(7/15)
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・この頃のわたし。7時少し前にハニー号に起こされる。朝の散歩。新聞をじ
っくり読む、これSOHOの快楽であり問題点でもある。8時半ごろから正午まで
が一番頭も働く。午後に昼寝、これSOHOの快楽。4時ごろハニー号と昼の散歩。
その後雨が降っていないときは自転車で書店やラオックスを回る。7時、ナイ
ターを見ながらビールをのみながら夕食。その後、ハニー号と夜の散歩。ナイ
ターもドラマも歌もどうでもいいのでテレビは見ずに、ベットで読書。早い時
は10時半ごろ寝てしまう。このリズムで早2カ月。太った……。(柴田)

・この頃のわたし。7時に目覚ましをかけてあるが一度で起きた試しはない。
階下の仕事場に行ってマックを起動+メールチェックしながら食事をする。新
聞をじっくり読む。これSOHOの快楽であり問題点でもある。9時ごろから正午
までが一番頭も働く。午後に昼寝、これSOHOの快楽。全然仕事進まない~と叫
びながら仕事をする。時々調べものにはまりネット寄り道による時間のロスで
冷や汗をかく。妙に郵便屋さんや宅配、テレアポさんらとの交流が深い。判子
はここだ。集金なら任せろ。居留守使わないぜ。DMも嬉しいぜ。夕方、家族ら
が帰宅。やたらと話しかけてくる。仕事だっつーの! 仕事のキリのつく9時
頃にドラマや新聞を見ながら夕食。パソコンの前にいる時間は長いのに収入な
いよなぁ効率悪いよなぁなどと問題点を検討するふりをしつつ12時まで仕事。
時々延長戦で牛乳屋さんや新聞屋さんの足音を聞いて焦る。外が白々し目がし
ょぼしょぼすると悲しくなる。思春期? 腰回りがどっしり。(hammer.mule)

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編集長     柴田忠男 <mailto:tdo@green.ocn.ne.jp>
デスク     濱村和恵 <mailto:zacke@ppp.bekkoame.ne.jp>
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