[0380] 電子書籍の「標準交換フォーマット」公開

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0380    1999/07/22.Thu発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 13481部
情報提供・投稿・広告の御相談はこちらまで mailto:info@dgcr.com
登録・解除・変更・FAQはこちら http://www.dgcr.com/regist/index.html
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┏          日刊デジクリ初オフ交流会
┃       「デジクリパワーパーティー」開催決定
┃      参加申し込みを現在受付中!
┃     どなたでもお気軽におこしください。
┗    詳細は本日のデジクリにて。             ━━━┛
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 <これはもう来るしかないですよね!!>

●デジクリAPECIALコラム
 電子書籍の「標準交換フォーマット」公開
 水無月 実

●iMedio(イメディオ)あれこれ 第2回
 WEBクリエイターの祭典「iMedio WEB Live '99」について
 中村香織

●セミナー情報
 RealSystemG2教育コース開催

●Webサイトオープン情報
 ディジタリアンズ.ドットコム 21日正午オープン

●オフ&交流会情報
 日刊デジクリ初オフ会「デジクリ、パワーパーティー」
 ~自己PRコーナーを設けます。皆に作品を見てもらおう!~



■デジクリAPECIALコラム
電子書籍の「標準交換フォーマット」公開

水無月 実
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今回は「電子書籍」のお話をしたい。海外ではネットワーク+ハンディ端末で
の読書が始まっているようだが、日本でもそのための試みが各方面で行なわれ
ている。

先ごろ、日本で初めて日本電子出版協会が自ら提唱するフォーマット、JEPAX
の評価版(Ver.0.7 )を公開した。これまで、辞書、雑誌、新聞などの「標準
交換フォーマット」は提唱されてきたが、今回のものは文庫、新書、一般書な
どの「テキスト系」を対象としている。

日本電子出版協会は、出版社などがこのフォーマットを、電子出版のコンテン
ツの蓄積や交換を行なうための「交換フォーマット」として使うことを想定し
ている。

各種のコンテンツは、Free & Open (自由に使えて、無料)のこのフォーマッ
トに変換された後、それぞれ「配布フォーマット」に変換されて、市場に出る。

「標準交換フォーマット」JEPAX はXML(eXtesible Markup Language)準拠で
ある。XML が採用されたのは、XMLがデジタル業界の標準になりつつあること、
十分な将来性、拡張性があることを評価したからだ。XML を使っておれば、そ
のスタイルを決めるXSL(eXtensible StyleSheet Language)を通じて、さま
ざまな形式に変換できる。

例えば、インターネットへのコンテンツ配信には、新しいブラウザMicorosoft
Internet Explorer 5.0(IE 5.0)を利用する。このIE 5.0ではプログラム処
理されたXML ドキュメントを閲覧できる。また、それ以外の配布フォーマット、
OpeneBook、T-Time、Book Jacket、文庫DTD などには、それぞれのフォーマッ
トに対応したXSLフィルターで対応する。

JEPAX が日本の「標準交換フォーマット」である限り、漢字への対応は重要で
あり、特に、文庫、新書、一般書のテキスト系では、外字への対応が不可欠で
ある。そこで、JEPAXは Unicodeに標準対応している。

さらに、JEPAXではそこで規定した方式<UDC>タグでそれぞれの表示環境で表
示できる文字の範囲を拡張している。この<UDC>タグでは、
<udc set="mojikyo" number="(文字番号)"/>と書くと「今昔文字鏡」に収
集、分類されている9万字の文字を利用できる。もちろん、それぞれの文字に
対応するフォントも TrueTypeとGIFのビットマップで公開されている。

日本電子出版協会が発表した「標準交換フォーマット」JEPAXは評価版である。
同協会は出版社、印刷会社には「このフォーマットに従ったJEPAX コンテンツ
の試作」、ビュアー関連メーカーには「それぞれのビュアーに対応したフィル
ター開発への協力」を提唱している。

この秋には各方面からの評価版(Ver.0.7)への意見を元にJEPAX委員会で、正
式版JEPAX 1.0を制定したいと語っている。

日本電子出版協会
http://www.jepa.or.jp/

JEPAXメーリングリスト
http://www.jepa.or.jp/j/ml.html

Micorosoft Internet Explorer 5.0
http://www.microsoft.com/windows/ie_intl/ja/default.htm

今昔文字鏡研究会
http://www.mojikyo.gr.jp/index_j.htm

電子書籍コンソーシアム
http://www.ebj.gr.jp/index.html

【みなつき・みのり】
関西出身のライター。1990年始め頃からDTPの世界に入り、現在はDTP、インタ
ーネット、マルチメディアと何でもあり状態。前回の原稿にも読者諸兄から貴
重なご意見を頂戴した。それぞれ、「日刊デジタルクリエイターズ」への思い
入れがあるようだ。ここでは私も新人ライターなので、お手柔らかに。今回も、
メールはMMinatsuki@aol.comまで。

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■iMedio(イメディオ)あれこれ 第2回
WEBクリエイターの祭典「iMedio WEB Live '99」について

ソフト産業プラザ「iMedio」スタッフ 中村香織
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こんにちは、ソフト産業プラザ iMedio 中村です。前回はさらっとiMedioの紹
介をしてみましたが、皆様ご記憶にありますでしょうか?

さて今回は先日、デジクリにも紹介していただきましたが、今月末にiMedio主
催で「iMedio WEB Live'99」というのを開催します。
※詳しくは URL:<http://www.imedio.or.jp/weblive99/> まで。

このイベントは、丸一日WEB一色に染まる、WEBクリエイターの祭典です。皆さ
んおなじみのあの「かさまつコンビ」が爆笑(?)ライブを、また森川さんが
「Dreamweaver& Fireworks」のテクニックライブをと、オフラインでしか味わ
えない充実した、楽しくて役に立つ実践セミナーを実施します。

※また、MKチャットに良く名前が出てくる、噂のマクロメディア社マーケテ
ィングマーネージャー阿部成行氏も登場されます。Macromedia社さんは、午前
中にFlash ユーザーに対するバージョンアップセミナーを同じ会場(WTC ホー
ル)で開催されます。詳細は、
URL:<http://www.macromedia.com/jp/>

プログラムを見ていただくと、「ん? UCON の大阪版じゃない?」と思われる
方もいらっしゃるかもしれません。実は、その通りだったりします(^^;が、し
かし、UCON(一部)が大阪でも開催されると開き直って考えてみると、結構喜
んでくださる方もいらっしゃるのではないかと個人的に思っています。

「iMedio WEB Live'99」の開催日は、たまたま日本語版Flash4の発売日だった
りと、盛り上るにはなかなかタイミングの良い日取り。UCONでFlash4の発売日
が発表された後、濱村さんから送られてきたメールの「ビンゴ」と書かれた文
字を読んだときは、一瞬???だったのですが、その数秒後、意味を理解した
私は事務所で浮かれ踊っていました。 (笑)

■↓■↓■↓■ 注 目 ■↓■↓■↓■

だから今回の「iMedio WEB Live'99」ではまだ誰も手にしていない【Flash4】
のプレゼント(もちろん全員ではありません)があります!!
これはもう来るしかないですよね!!
↑一人興奮する中村。スタッフはプレゼントの当選権はないのだろうか?

今年はiMedioも立ち上がったばかりでまだまだパワー不足のところもあります
が、来年からは WEBだけではなく、マルチメディア(コンテンツ関係)全般の
イベントを1週間くらいの規模でしていき、毎年恒例にしていければと考えて
おります。東京に負けないように、大阪からもどんどんと情報発信をしていき
たいと考えています。

お申込みは、こちら URL:<http://www.imedio.or.jp/weblive99/>です。
※先着500名様までですので、お早めにお申し込み下さい。

その他、iMedio 主催おすすめセミナーは、DTPにおける必須知識と実践テクニ
ックを講義と実習を交え、バランス良く構成された本格的DTP 講座、「実践!!
DTPディレクション講座 全9回」です。
URL:<http://www.imedio.or.jp/study/seminar/dtp.html>

お値段が少しお高いですが、それだけの価値はあるセミナーだと思います。皆
さん是非ともお申し込みをよろしくお願いします。

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■セミナー情報
RealSystemG2教育コース開催
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<以下は主催者情報>

リアルネットワークスではこの度、Web でストリーミング表現を考えている方
を対象に「RealSystemG2教育コースを開催することとなりました。SMILを使っ
たコンテンツ作成コースと、リアルサーバの運用を行うサーバアドミストレー
ションコースがあります。

●RealSystem G2コンテンツクリエーションコース
日時:1999年7月28日(水)10:00~17:00
会場:原宿コンピュータスクール グラヴィス
   (東京・原宿 JR山の手線 原宿駅徒歩1分)
参加費用:35,000円(消費税別)
受講対象:RealSystem G2を利用したコンテンツの作成を検討されている方、
     コンテンツクリエータ向け。
前提知識:HTMLなどのWebページ作成のスキル、OSの基本スキルのある方。
実習環境:Windows95 / NT
内容:RealSystem G2で新しく追加されたSMIL技術を中心として、RealMediaを
駆使したストリーミング Webサイトの構築方法をマスターできます。このコー
スを修了すれば思い通りのストリーミングコンテンツが作成できるようになり
ます。

●RealSystem G2アドミニストレーションコース
日時  :1999年7月27日(水)10:00~17:00
会場  :原宿コンピュータスクールグラヴィス
     (東京・原宿 JR山の手線 原宿駅徒歩1分)
参加費用:50,000円 (消費税別)
受講対象:RealSystem G2の導入を予定しているシステム管理者
前提知識:ネットワーク、OSの基本スキルのある方。
     RealSystem G2の知識は、問いません。
実習環境:Windows95 / NT
内容:RealServerのインストールからオンデマンド/ ライブシステムの作成を
実習形式でたった1日でマスターできるトレーニングコースです。

詳細:
http://www.jp.real.com/seminer/index.html

お申し込み・お問い合わせ:
info@realnet.co.jp
03-5371-9200
※お申し込みの際は「デジクリを見て」とお告げください。
※この夏、関西地区でのセミナーも開催予定です。ご興味のある方はお問い合
わせください。

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■Webサイトオープン情報
ディジタリアンズ.ドットコム 21日正午オープン
http://www.digitalians.com/
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デジタリアンズ・ドット・コムのWeb サイトが、21日の正午にオープンした。
そこで、本日22日の朝、締切前にあわただしく見せていただきました。

「digitalians.com (デジタリアンズ・ドット・コム)とは、デジタルツール
を活用して『創造的な生活』を実践していくすべての人々に向けた、総合 Web
サイトです。9月の本格運用へ向けて、日々コンテンツを充実させていきます」
とトップページにある。また、こう言う。

「digitalians.com は従来型のメディアサイトとは違いますし、従来型のコミ
ュニティサイトとも違います。これから盛り上がるであろうeコマースサイト
とも違ったものになるでしょう。digitalians.com はそれらすべてを高いレベ
ルで統合したサイトになることを目標にしています。

『知る』『集う』『体験する』という、人間の基本的な好奇心をコンテンツに
したサイト、それがdigitalians.comです」

コンテンツ内容は、デジタルクリエイターにとってもっともアクティビティの
高い話題を主軸においた記事、ニュース、イベントを展開するという。ニュー
スは、Design & Publishing 、Web Design、Digital Video & Audio の分野で
まず13本が掲載された。たぶん毎日更新があるのだろう。

今回の特集は「Volvo meets Acrobat 4」で、Acrobat4 を利用したフルデジタ
ル・カタログの制作工程のレポートで、これはなかなか面白い。ひとつのリソ
ースで、設定内容の異なるPDFファイルを作成するときのノウハウという解説
があり、わたしにはいまひとつよく理解できなかったが興味深い。

気の毒な間違いもあり、「埋め込み可能なNewCID形式の和文フォントがまだ少
ないこと。(略)フォントは、紙のカタログではモリサワフォントを使用して
いるが、PDFカタログではボルボ社の同意を得て、エヌフォーメディア研究所
のNew CIDタイプバンク書体に置き換えた」という。

こりゃイカンね。NewCID形式ってモリサワだけの商品名で、他社は同機能でも
NewCID形式とは言わない。エヌフォーメディア研究所が怒るよ、この記述。記
事にあるPDF カタログはダウンロードできるが、締切前にはトロトロ待ってい
る時間が惜しいので、後からゲットしようと思う。

気になったのは、特集にはライターの名前があったが、サイト中さがしても奥
付けがなく、編集長が誰なのかもわからない(探し損ねたのかも、だったらご
めん)。BNNとEXCEED PRESS が版元であることは著作権表示からわかるが。な
にか理由があるのだろうか。いずれにせよ、なかなか意欲的なデジクリ向けの
サイトであると思う。期待できます。(柴田)

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■オフ&交流会情報
日刊デジクリ初オフ会「デジクリ、パワーパーティー」
~自己PRコーナーを設けます。皆に作品を見てもらおう!~
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沢山の方からご要望をいただいていたのでオフ会をすることになったのですが、
日程の関係なのでしょうか、なかなか参加希望メールが届きません。こりゃ大
幅な赤字が出ちゃうわ~、と頭抱えております。まいっちんぐ。締め切りは、
7/24なのでよろしくです。

個人的に「私が行ってもいいのでしょうか」「何もアピールできるものがなく
て」などというようなメールをいくつかいただいたのですが、どなたでもお気
軽に参加していただけるものですので、ぜひぜひおこしください。友達もひっ
ぱってきてくださいな。先生は生徒さんを引き連れて遊びに来てくださいまし。
この機会にいろんな方と交流を深めてくださいませ。

いろいろな方と同じ視線でお話の出来る機会って少ないですよね。この機会を
逃さないでくださいね。フライヤーなんかも会場に置いてくださって結構です。

当日、「自己PRコーナー」も設けます。自分の作品を皆さんに見ていただき、
PRをするというものです。プロジェクターを用意していただいています。詳細
は参加希望者の方への返信メールにて。

iMedioさん主催の「iMedio WEB LIVE '99」終演後、同じ建物の48Fで行います。
http://www.imedio.or.jp/weblive99/ (iMedio WEB LIVE '99詳細ページ)
ぜひお会いしましょう!!

日時:1999年7月30日金曜日 18:30~20:30
会場:WTCコスモホール
   大阪市住之江区南港北1丁目14番16号 WTCコスモタワー48F
交通:ニュートラムテクノポート線 トレードセンター前駅下車徒歩5分
会費:5,000円(税込)
協力:財団法人大阪市都市型産業振興センターソフト産業プラザiMedio

参加ご希望の方は、
info@dgcr.comまで以下のフォーマット、
subject「パワーパーティー」でご連絡くださいませ。

締め切り:7月24日

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【氏名】
【郵便番号】
【住所】
【TEL】
【メールアドレス】
【URL】
【ひとこと】
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■編集後記(7/22)
・昨日は首都圏で集中豪雨。昼に向井裕一さん宅でおこのみ焼とたこ焼をしこ
たまごっそうになり、雨が降りそうなタイミングで辞す。さいわい地下鉄駅ま
では降られずだったが、JR王子駅についたら相当の雨が降っていた。わたしが
地下鉄に乗っているあいだに豪雨があったようだ。南浦和についても雨が強く
しばらく大混雑の駅で待つ。小降りになったので階段を下りて行くと、駅前は
膝下まで冠水。そこで反対側の出口から出て、地下道を行こうとしたら潜水道
具がないといけないくらいの冠水。さらに歩いて陸橋へゆくと橋の袂が冠水。
どうにか橋にあがると今度は橋下が冠水。ここもなんとかクリアして、あとは
いく先々で交差点が冠水。迷路のようにあちこちめぐって、なんとか濡れずに
家に帰りついた。けっこう面白かったけど、町ってもろいものである。ものす
ごい雷雨だったそうで、ハニー号は玄関内に収容されたものの、おびえふるえ
泣きの小一時間だったとのこと。かわいそうに。(柴田)

・「喪があける」という言葉が心の奥に残っている。去年の7月30日にタワー
ズが倒れた。いろいろと強がってもがいてみたけれども、結局は倒れた時点で
のダメージからは抜けていないことを最近強く感じる。この不景気で、こうい
う人は多いんじゃないかなと思う。自分で選択した道ではない、仕方なく進ん
でいるような道で迷う人たち。捨てたいものがいっぱいあるのに、気遣ってし
まって捨てられない。 デザイン学校を出てから先の自分は、自信のなさから
閉じこもってしまう。気後れして動けない。だから実力をつけたいと願うが、
手にあまることも多い。もっとシンプルに生きたいな。ここ最近、自己嫌悪が
ひどい。ジャンプする前の溜めだったらいいな。(hammer.mule)

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発行   デジタルクリエイターズ
     <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
        森川眞行 

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 担当:濱村和恵
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