[0397] ワン財源・マルチ購入

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0397   1999/08/21.Sat発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 13798部
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 <巨人ファン不機嫌>

●デジクリSPECIALコラム
 ワン財源・マルチ購入
 十河 進

●展覧会案内
 クロスコピーライト・グループワーク展「mixsix」
 web上での期間限定企画展。只今開催中!9月14日まで

●Webサイトオープン情報
だるまNOW



■デジクリSPECIALコラム
マルチユーザーはバージョンアップの夢を見るか?

十河 進
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エスクァイアUS 版が「スターウォーズ・エピソードI」のメインアクターのイ
ンタビューがとれなかったので、ヨーダのインタビュー記事を掲載したという。
もちろん、20年前に「スターウォーズ・帝国の逆襲」でデビューした、あの旧
ヨーダである。

今回の「スターウォーズ・エピソード I」には声がかからず、ヨーダはおかん
むりらしい。「自分の若い頃くらい演じられるぞ。まだまだ若い者には負けん」
と意気軒昂とか。

確かに、900歳のヨーダなら850歳くらいの役でもあまり変わらないだろう。そ
の他、ルーカスやかつての共演者についても歯に衣着せぬ発言をしているらし
い。ぜひ、インタビューを読んでみたいものである。

「スターウォーズ」の第一作目が公開されたのは1977年のこと。日本では、翌
年の夏休み公開になったが、事前に様々な情報がリークされ前評判が凄かった。
アメリカへ「スターウォーズを見に行くツアー」も企画され、見た人が全員、
宣伝マンになった。見ていない人もストーリーやキャラクターについてほとん
ど知っている状態で、公開前からマニアが誕生した映画は「スターウォーズ」
くらいである。

「スターウォーズ」の衝撃は、まずファーストシーンである。あの巨大なマザ
ーシップと、今までにないデザインでつかみはオッケー。いきなり「エピソー
ドIV」というのも「何だ、何だ」という感じだった。考えてみれば、戦闘シー
ンから始めるにはあの方法がベストで、とにかく悪玉と善玉がいて戦争をして
いるというストーリーを最初に説明してしまえばいいわけである。

ジョージ・ルーカスは公開直前、スピルバーグを相手に「とんでもない失敗作
を作ってしまった」と頭を抱えたそうだが、確かに単純な映画で、失敗作にな
りかねない映画ではある。「ルーカスとスピルバーグが映画を遊園地にしてし
まった」という批判は根強くあるが、少なくともスピルバーグは「カラーパー
プル」「シンドラーのリスト」「プライベート・ライアン」と続くシリアス路
線で、その批判をかわすことができる。

しかし、ルーカスは「スターウォーズ」「インディ・ジョーンズ」など、ジェ
ットコースター映画ばかりをプロデュースしてきた。インディ・ジョーンズの
2作目「魔宮の伝説」など、洞窟の中をトロッコで疾走する文字通りジェット
コースター映画である。1作目の「失われたアーク」を見たときに「これは見
る映画ではない、体験する映画だ」と思ったのを覚えている。当時、映画評論
家のおすぎは「手を開いたままで汗をかく」と言った。

さて、昨年だったか、「スターウォーズ3部作」がデジタル・リニューアルさ
れて、再びヒットした。最近はディレクターズカット・バージョンでの再上映
なども行なわれるようになったが、それまでの再上映はせいぜいがニュープリ
ントでの公開だった。オリジナル・ネガから新しくポジフィルムを焼き直すの
である。

しかし、ルーカスはすべてのシーンをデジタル化してクリアにし、現在のデジ
タル技術でジャバ・ザ・ハット(僕は家族から「ジャバ」と呼ばれている。理
由は言いたくない)を歩かせたりした。

デジタルデータにすれば新しい価値を付加しやすいから、20年以上経っていて
も再び商売ができるのである。そのことをルーカスは証明した。だから、ます
ますソフトは重要視される。価値あるコンテンツを持っていることが、財産を
産み出すのだ。おそらく今まで何度も公開され、累積で最も金を産み出したハ
リウッド映画は「風と共に去りぬ」だと思うが、「スターウォーズ」もそうな
りそうな映画だ。

デジタルマスターによる「スターウォーズ3部作」がDVD になると、マニアは
また買うに違いない。実は、僕もある映画をまず最初に出たLDで買い、その後、
ノートリミング版が出て買い、ディレクターズカット版で買い、初公開版で買
い、という経験がある。悲しい。

最近、もっと悲しいのはCD。音楽の世界もデジタルになって、2次、3次の商
売が成立するようになった。たとえばジャズ。ジャズの世界は古い音源を何度
でも買ってしまう、そんなファンが多い世界だが、まず、レコードで持ってい
るものをCDで買い直したと思ったら、今度は24ビット・デジタルマスタリング
&レコード時のオリジナル紙ジャケットでの発売が始まり、仕方なくどうして
も欲しいものは買っている。

これで同じアルバムがレコード、CD、紙ジャケットCDで揃うことになる。ワン
ソース・マルチユースはけっこうだが、こちらはワン財源・マルチ購入なので
ある。16ビットCDを持っている人はバージョンアップ料金で24ビット・デジタ
ルマスタリングCDが買えるとか、後からノートリミング版が出たらトリミング
版を買っている人はバージョンアップ料金で買えるとか、ならないもんでしょ
うかねぇ。

買わなきゃいいだけの話ですが……。

【そごう・すすむ】DG@genkosha.co.jp
玄光社入社以来、月刊小型映画、隔月刊フォトテクニックなどを経て、季刊ビ
バビデオ編集長、月刊コマーシャル・フォト副編集長をつとめる。現在は季刊
デジタルグラフィ(DG)編集長。「ジャバ」あるいは「飛べない豚」と呼ばれ
ることもある。昔は170センチで52キロだった。

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■展覧会案内  
クロスコピーライト・グループワーク展「mixsix」
web上での期間限定企画展。只今開催中!9月14日まで
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eimu eggの武田です。今回「mixsix」に参加しています。私にとっては、道で
すれ違うよりもWEB ですれ違う方が圧倒的にその人を知ることができておもし
ろいこの頃。ほとんどがざぁっとすれ違うだけなのに、ふと立ち止まってしま
った場所で妙に長居してしまうようなことの繰り返して繋がっていった仲間た
ちです。

モノを創ることに真剣な皆の創った作品を、企画の中だからこそ自由に料理で
きたことが新しい体験でした。そうして人の作品に手を入れていくうちにすっ
かり作者の気分は自分に伝染し、いつもと違うモノがポンッと出てみたりした
のです。

6人は住んでいる所も遠く、行動範囲もきっと全然違うのに、BBS を使って分
刻みで相談できました。気がつけば、膨大なカキコミ量が発生し、一喜一憂の
WEB 制作作業。意見交換も素材受け渡しも全てオンラインだけで行われ、実際
に完成できたことは価値ある経験です。メンバーが分業したWEB 制作も6人の
アイデアのmix作業の賜物です。

まとめてくれたえがわさんや、メンバーの皆の細々とした配慮を直に感じるこ
とができました。本当に6人皆がんばったー。

あ、まだまだ開催期間中なので、息を抜くのは早すぎました!
電車賃もいらないし、閉館時間を気にすることもございません。
開催期間だけは8月15日~9月14日までと決まっています。
ぜひ私たちの「mixsix」へお越し下さい。

武田瑛夢 "eimu egg"
http://www.t3.rim.or.jp/~eimu/

「mixsix」web上での期間限定企画展。只今開催中! 9月14日まで。
http://www.babybunny.org/mix6/

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■Webサイトオープン情報
だるまNOW http://www.amie.or.jp/daruma/
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自分の名前の「達磨」にあやかって、「達磨」に関する総合的な情報の発信を
意図しました「だるまNOW」を、皆様のご協力を賜り新設いたしました。本
サイトでは、「達磨」にもっともっと親しんでいただこうと、社会・民俗・宗
教・図像学的なアプローチを試みます。

今回は、「達磨さんお元気ですか」へ第1回目として、日本初の「全国の達磨、
だるま、ダルマやさん屋号調査(中間発表)」、達磨に関するあらゆるジャン
ルの資料の「いろいろな達磨さん」、「達磨さんこんにちは」では、達磨図に
描かれた「だるまさんのイアリング」他を掲載しました。

また、これも日本で初めての「達磨関連リンク集」は、あらゆるジャンルの達
磨に関連したページを、皆様のご協力をいただきリンクさせていただきました。
さらに、「文字・書体・デザイン・出版」の関連でも、小生の友人を含めて日
本でも有数のサイトにリンクさせていただきました。

杏橋達磨(kyobashi,tatsuma)
URL http://www.amie.or.jp/daruma/
E-mail kyobashi@amie.or.jp

・「日本語の文字と組版を考える会」の世話人長老による部活サイト。「文字
書体・デザイン・出版」の関連サイトへのリンクも充実。NTT のタウンページ
により、「だるま、ダルマ、達磨、達摩、daruma」と名のつくお店や会社等を
日本全国くまなく調査(いつそんなことやっているのかねえ)。日本全国に約
3000軒、60%以上が飲食関連だという。「誰か、パソコンで出来る達磨、とか、
丸い張り子の通常の達磨ではなく、四角い達磨とか、ネット上で自分の願をか
けると何か答えてくてるとか、面白いことやる人いませんかね。玩具や張り子
を集めて、ああでもないこうでもない、っていうのはもう終わっていますから
ね」とのこと。みなさん、情報あったらお願いします。(柴田)
 
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■編集後記(8/21)
・わが家ではジャバとは呼ばれていないが、ここ数年で確実に太った。そして
ここ半年でもっと太った。お盆に実家に行ったら母に「おまえ、太ったねえ、
顔が大きくなった」と言われた。会社員時代後期は除くが、約20年間、理想的
体型をキープしていたのが誇りだったが、これはどうしたことだ。(柴田)

・寝坊した。発行遅れたのは私のせいでございます。今朝の地震は怖かった。
阪神大震災を思い出してしまって、ずっと震えていた。皆さん、大丈夫でした
か? トルコの地震はもっと凄いのだと改めて考えた。義援金を送ることくら
いしかできないけど、被害が少しでも小さいことを祈る。(hammer.mule)

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発行   デジタルクリエイターズ
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編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
        森川眞行 

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 担当:濱村和恵
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