[0482] 買う前に、触れてみる

投稿:  著者:  読了時間:14分(本文:約6,900文字)


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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0482   1999/12/03.Fri発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 14271部
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 <どのオネエサンにするか?>

●デジクリトーク
 買う前に、触れてみる
 須貝 弦

●デジクリトーク
 こんなんで大丈夫か? 日本の印刷業界<その2の2>
 質の高いコンテンツ制作のノウハウがない
 花摘ゆうき
 
●デジクリWebサイト案内
 文化庁メディア芸術プラザ「モンキー・パンチ -デジタルへの挑戦-」 

●セミナー案内
 X2Webブラウザデザインシステム
 ソフトバンクとビー・エヌ・エヌが共催
 


■デジクリトーク
買う前に、触れてみる

須貝 弦
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神田さんがレーザープリンタを買いに行ったその日、私も例によって例のごと
く秋葉原にいた。自分が欲しいものを買いに行ったわけではなく、他人が欲し
がりそうなモノの価格を調べに行ったのである。

まず何に圧倒されたかと言ったら、やはりマネキンの数だった。売り場のそこ
ら中、マネキンのオネエサンだらではないか。しかも「デジタルカメラはいか
がでしょう~かぁ~」って、ほとんど新幹線の車内の安倍川餅と同じもしくは
それ以下か? というレベルにまで落ちている。

あんまりオネエサンが多いもんだから、安心して買い物ができない……と思う
のは、私だけだろうか。カラープリンターの売り場なんかでオネエサンにつか
まった日には、気の弱い私は閉店までその場を抜けだせないのではないかと、
いらぬ妄想をしてしまう。「どのプリンタにするか?」というより、「どのオ
ネエサンにするか?」という選択だ、とまでは言わないけど。

私は、店頭ではじっくりと触るタイプの人間だ。実は今DVカムがとっても欲
しいのだけれど、販売店の店頭であれこれ触り比べてみると、各機種ごとの違
いがよくわかって面白い。

たとえばソニーの縦型パスポートサイズは、メカっぽさはいちばんで、見た目
の所有欲はかなりそそられる。しかし一途なまでの立方体ボディは、手がでか
い私にとっては「手に馴染む」とは言いがたい代物だ。ズームのスイッチなど
常に触ろうものなら、指がつってしまう。これはパナソニックやビクターの同
じタイプにもそのまま当てはまる。

それよりもキヤノンの縦型モデルのほうが、ホールドする部分に緩やかなRが
あって、手にしっくりくる印象だ。しかしソニーと比べると、イマイチ全体の
質感が低い。その点はさすがソニーだと思う。

私には、縦型のパスポートサイズよりも、横型の従来からのハンディカムスタ
イルのほうがしっくりきた。やはり手の大きさがそうさせるのか。カメラのス
イッチとストラップ、そしてズームボタンの位置がしっくりくるのは、ソニー
の横型モデルだった。シャープのようなビューカムタイプは、両手で持たない
と使えないという点で失格だと思う。キヤノンからも両手でホールドするタイ
プが以前は出ていて、キヤノンのカタログにはまるで一眼レフを持つかのよう
にDVカムを持つ女の人が写っていた。

何でもそうだが、実際に触れてみることは大事だ。アップルはStore in Store
という新店舗展開で「触って体験できる」ということを全面に出してきたのも、
ユーザーニーズを考えると当然と言えば当然だと思う。Store in Storeでは、
インターネットに接続されたマシンや、DVが接続されたマシンなどがあり、
アプリケーションや周辺機器も扱っている。じゅう器は全てアップルの統一し
たデザインで、アップル専門の説明員も置かれているのだ。

でも、実際にあるStore in Storeをいくつか見たけど、まだまだという印象だ
った。マシンがインターネットにつながるのはいいが、デモムービーが常に全
画面で表示されていたら、それがネットにつながることを誰もわからないとか、
アプリケーションや周辺機器の数が少ないとか、言い出すと結構きりがなかっ
たりするが、そこは今後に期待したい。

【すがい・げん】gsugai@hh.iij4u.or.jp
本当に秋葉原漬けの生活だけど、いまは頑張って働く時期だと考えています。
冬眠したいような気もするけどね。
http://www.dgcr.com/mac/

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■デジクリトーク
こんなんで大丈夫か? 日本の印刷業界<その2の2>
質の高いコンテンツ制作のノウハウがない

花摘ゆうき
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WEB展開をするカタログや出版物についても、こうしてデータ探しをした上
に、画像変換作業やリサイズ作業があったりするわけで、ひどいもんだと表向
きには流用だけど、実際にはカラーから再分解してRGBのJPEG保存、な
んてことも多かったりする。こうしている間、担当の営業マンは「何がどう処
理されてるんだか、や~オレにはちんぷんかんぷんだわ」なんていってるもん
だから、実に頼りなかったりするらしい。「印刷は分かるんだけどその他なん
てのはさ~、もうおまかせだも~ん」といったところなのだろうか?

それでもって、制作単価がまた安かったりするもんだから、利益を確保するの
も大変であったりするのだ。下手に知識がない営業やディレクターが制作進行
をしている場合などは、どうするのだろうか? 作ったはいいが制作費を支払
えば、実はトントンだった、なんてことも多いらしい。ものによっては赤字す
らあるという。おお、怖いもんである。

こんなふうに簡単に例を挙げても色々あるが、関係者にいわせれば実はもうひ
とつ目に見えていない、決定的なアタマの痛くなる話があるのだという。

大手や準大手などの印刷会社はこぞってデジタル制作全般を統括する、マルチ
メディア事業部やデジタル事業部などの組織を新たに創設に取り組んでいる。
大手印刷会社はその資本力にものをいわせて、実に多くの事業を手がけていた
りする。デジタルコンテンツビジネスとよくいわれるが、こうした分野ヘの参
入である。

そのビジネスの内容は、美術品の画像販売で知られるデジタルアーカイブ、最
近ではMP3の登場で華々しく話題になる音楽コンテンツのプロモーションや
販売、そしてこれらに伴うEコマース利用関連、デジタル放送やBS・CS放
送などの番組コンテンツなどがある。

これら多くのビジネスは、これからの有望産業の中に含まれているが、大手印
刷会社各社が実際に利益を確保し、事業として採算をあげていくまでには至っ
ていないことが多いとのことだ。そして最も大きい問題点は、これら肝心とな
るコンテンツ制作のプロデュースが出来ないことや、ユーザーを魅せて離さな
い質の高いコンテンツ制作のノウハウがない、そうした人材が育たたず確保が
難しい、企業体質や発想がいまだに古い、といったことが事業展開の今後にお
いて憂慮すべきことだという。

大きな声ではとても言えないが、技術的な下地は出来ていても、コンテンツと
しては魅力がない、つまらないものしか出来ないという見解が営業スタッフ内
部でも大勢を占めているというのだ。

これは、なんということだろう! おいおい、こんなんで21世紀を乗り切れ
るのか? そういえば代表的な印刷会社では、マルチメディア関連事業をこと
ごとく別会社にまとめてしまったり、事業部もまだ利益を計上できていないと
いった話も聞いている。

これに加えて、前回の話題を蒸し返すわけだが、デジタル制作に明るくない営
業担当が多くゴロゴロしている状況なのだろう(前回は印刷会社の営業について
お話ししたのだけど、覚えてるかしら?)。

これから10年、いや30年先位まで見越した対策ってもんを真剣に考えなく
ちゃマズイのと違うか? 印刷会社のマルチメディア事業って、結局はデータ 
の加工事業を指すんだよ、な~んてことになりかねないんと違うだろうか? 
マルチメディア事業は所詮、放送媒体のメディア企業や広告代理店の独壇場な
のか? しかし、にわかに信じがたい話である。これでは我々クリエイターに
とってはお寒い限りではないか!? オー・マイ・ゴーッド!!

ああ、ニッポンの印刷業界よ、いい加減目を覚ましていただきたい。このまま
いけば、日産自動車のように抜本的改革が必要となるのか? カルロス・ゴー
ン氏のような改革者がある日、海に向こうからやってくる、な~んてこともこ
のままではひょっとするとひょっとするかも。。。

がんばれ、ニッポンの印刷業界!まだまだ業界話は続くぞ!

【はなつみ・ゆうき】HAG03100@nifty.ne.jp
突如として現れる、ゲリラ的デジタルライター。印刷会社にいたこともあるが、
現在はフリーで、コンテンツ関係の制作などを手がけている。年齢、性別など
は不詳。

・花摘さんは超マジメ人物である。おかたい。だから、文章もかたいのだが、
一生懸命軽く、面白く書こうと試みているようすがうかがえる(ちょっとカラ
マワリ、ウワスベリしてる部分もあるが)。そこがほほえましい。(柴田)

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■デジクリWebサイト案内
文化庁メディア芸術プラザ「モンキー・パンチ -デジタルへの挑戦-」
http://plaza.bunka.go.jp/
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文化庁メディア芸術プラザ「美術館」第4回企画展では、学芸員にマンガ家の
モンキー・パンチ氏を迎え、12月1日より「モンキー・パンチ -デジタルへ
の挑戦- 」を開催中である。「ギャラリー」にはルパン作品群が19点、新作
書き下ろしが22点収容されている。「制作作業の流れ」ではPhotoshop を使
用して、雲の写真を下絵にして画像を完成させるまでの作業の流れを紹介して
いる。面白いのは、モンキー氏は雲から構図を発想するという話。

「アイデアが浮かばない場合、雲から構図を発想することが多い。雲を見てい
るうちに構図が出てくる。雲の写真はよくとっていて、最近はデジカメでとる
ようになった。雲を下絵にする場合はMac のみで描く。最近は下絵を手がきで
描くことはあまりなくなった」

このほか、制作環境とインターネット、デジタルによるマンガ表現、というイ
ンタビュー記事もある(つっこみは甘いが)。
開催期間 12月1日~2000年2月25日

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■セミナー案内
X2Webブラウザデザインシステム
ソフトバンクとビー・エヌ・エヌが共催
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Webブラウザを自由な形で開発できる、新しい概念の開発ツール「X2Webブラウ
ザデザインシステム」をビー・エヌ・エヌが販売代理業務を開始し、10月に
セミナーを実施する。

「X2Webブラウザデザインシステム」は、Webブラウザのデザイン・機能を Web
サイトの運営側が開発し提供できるものである。「X2Web ブラウザデザインシ
ステム」は、従来のWebをはるかに超える画期的な表現手段をWebサイトにもた
らすという。Web開発者やWebデザイナーにとってはまったく新しい開発ツール
として、 WebブラウザとHTMLコンテンツを組合せて充実した表現を実現する。

X2Web の発売元であるソフトバンク株式会社と株式会社ビー・エヌ・エヌは共
同で、「X2Web ブラウザデザインシステム」の詳細を解説するセミナーを開催
する。参加費用は無料。

◎大阪会場(ソフトバンク・コマース株式会社 大阪支社)
・第16回 大阪セミナー(1999年12月7日 16:00~)

◎東京会場(ソフトバンク・コマース株式会社 東京本社)
・第17回 東京セミナー(1999年12月10日 16:00~)

セミナーの申し込み 
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製品レビュー掲載 
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X2Web公式サイト 
http://www.x2web.ne.jp/

問合せ先
株式会社ビー・エヌ・エヌ 三瀬(ミセ)、片貝(カタカイ)  
TEL 03-3238-3020
〒102-0074 東京都千代田区九段南2-7-6 相互九段南ビル
mailto:info-x2web@bnn.co.jp

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■編集後記(12/03)
・「もも本」がそろそろ書店に出るころだ。思えば8月のオンライン展を9月
には本にして発行しようとしたのだが、データの受け取りなどのトラブル続き
でとうとう12月になってしまった。整理しているテキストが「暑いっすね」
とか「クーラー欲しい」とか、もろ夏の話題なのに、現実はどんどん涼しくな
っていくのにはあせった。とうとう12月、もう10回目の「もも展」がひら
かれている。「もも展」9回、10回参加者には「もも本」が特別価格で提供
される。くわしくは以下を参照。とってもおとくです! 本当です!(柴田)
http://www.3dcg.ne.jp/~momo/momo.html

・神田さんの395号のコラムが怪文書として出回っている。映画「 The Blair
Witch Project 」について触れていたからだ。考えてみると、この映画は公開
前にはほとんど内容はシークレットなのに、神田さんのコラムはかなり詳しく
書かれてあったと思う。もう公開なので怪文書としての役目は終わっちゃうん
だろうけど、まさか怪文書と言われるようなアンダーグラウンド情報類であの
「 KNN神田です」という文字が読めるとは思わなかった。あ、流した人は読者
でもあるのね。読みたい人は8月9日のバックナンバーを。(hammer.mule)
http://jazz.tegami.com/backnumber/frame.cgi?id=0000005757

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■ 日刊デジクリは投げ銭システム推進準備委員会の趣旨に賛同します ■
http://www.shohyo.co.jp/nagesen/ <投げ銭システムをすべてのhomepageに>
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発行   デジタルクリエイターズ
     <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
        森川眞行 

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