[0484] 24時間ストリーミング生活

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0484   1999/12/06.Mon発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 14590部
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 <神田さん、昨日は歯ぎしりしてましたねェ…>

●デジクリトーク
 24時間ストリーミング生活
神田敏晶

●デジクリトーク
 あの鷺さんも圧倒的推薦!『ダブル・クロック』へ行ってみた
 柴田忠男



■デジクリトーク
24時間ストリーミング生活

神田敏晶
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KNN神田です。

12月1日より、部屋に24時間カメラがすえつけられ(自分でやりましたが)
プライバシーを完全に放棄した生活をおこなっております(^^)。

Y2K-Tokyo TVです。
http://www.y2k-tokyo.org/ram/live.ram

これは、これで、やってみるとけっこうキツイ…。まだ一週間にもならないで
すが、これでこのまま、2000年まで一気に駆け抜けていけるのかという疑
問もわいてきていますが…。

「神田さん、昨日は歯ぎしりしてましたねェ…」とか翌日いわれると、このシ
ステムの精度のよさを思わずウラんでしまいます。オチオチ寝言もいえません
ね。まるでSF小説によくでてくる、未来社会のコンピュータによる管理生活
を先取りしている気分なのです。

しかし、便利な事もたくさんあります。専用線でアクセスしているボランティ
アスタッフは常時、RealPlayerで接続しており、部屋でしゃべった事がダイレ
クトに伝わります。一斉同報型の未来のオンフック電話のようです。

ボクはいたってマジメにやっているのですが、やればやるほど、「電波少年的」
になってきているそうです。ま、本人は電波少年の前から電波少年をやってい
るのですから、「元祖」と名乗ってもいいのかもしれません(^^)。

しかし、ただ、一点ちがうのが、「仕込み」なしというところなのです。「仕
込み」と「ヤラセ」は同じようですが、意味がちがいます。番組をおもしろお
かしくするために、時折ありえない事を「仕込み」の必要性はあります。悪質
な「仕込み」をヤラセといいます(^^)

懸賞ナスビさんが本当にあの部屋で裸でいたのかどうか(?)は「仕込み」ぬ
きでは考えられません。ヤラセで騒がれた「別れる二人」も、「仕込み」で考
えればいいのです。対面番組で、25年ぶりのご対面で涙、涙の感動も番組が
終われば「おつかれさまでした~」です。しかし、感動の涙を流せたあなたは
十分、幸せだったはずです。ヤラセと聞いて流した涙が損した気分にもなりま
すが…。

しかし、そんな事はビビたる事です。第二次世界大戦中、ラジオで日本が連戦
連勝していると報道したのは完全な「ヤラセ」です。原子力が絶対に安全だと
言われても、信じるか信じないはみんなの自由です。

しかし、西暦2000年問題を「仕込み」なしで伝える番組が世界で一つぐら
いあってもいいのでは? というのがボクの考えです。思えばベルリンの崩壊
の時もどのチャンネルも同じ画像。香港返還の時も同じ画像。いつも歴史的な
事象をひとつのフィルターを通してしか見ることができないのです。しかし、
今やインターネット時代。従来のマスコミ情報だけに依存する必要はまったく
ないのです。

全世界が突入するミレニアムバグも、マスコミのフィルターを通してしか情報
を得る事しかできないのではなく、みずからビデオやデジカメ、PHSストリ
ーミングを駆使して、虫のような細かな視点で東京で「今」何が起きているの
かをインターネットで世界に向けて「ヤラセなし」で、お伝えする事は非常に
価値のある事だと思うのです。

24時間、部屋を放送しているのは、この事務局で何を伝えようとしているの
かを少しでも事前に知っていただくためなのです。完全に100パーセント生
で「素」のままなのです。

連日、21時より特別番組を1時間おこなっていますが、この1時間だけはス
トリーミング番組としての特徴をあらわす形態にしています。運営はすべて完
全ボランティアベースです。日本時間で21時からの放送は、バラエティ色、
ニュース色を活かした番組づくりに取り組んでいます。

また、バックナンバーが見られるテレビ局もめずらしいはずです。
http://www.y2k-tokyo.org/j/live/index.html

英語放送も今月の下旬からはスタートしますので、外国のお友達にも紹介のほ
どよろしくお願いいたします!

しかし、神田の思いつきだけで1時間生番組をおこなっていますので、テーマ
にそった形で各曜日ごとにディレクター1名、アシスタントディレクター2名、
アナウンサー1名、レポーター2名、ビデオクルー2名、外国人英語キャスタ
ー3名を募集しています。ビデオクルーはビデオ経験者に限ってお願いしたい
と思います。

毎日21時より生放送中!「Y2K-Tokyo TV」
http://www.y2k-tokyo.org/j/live/program.html

テーマはこの通りです。
【月】ビジネス
【火】テクノロジー
【水】グローバル
【木】危機管理
【金】バラエティ
【土】家庭・生活
【日】スペシャル

応募は、 support@y2k-tokyo.org へ

subject に必ず、【ストリームスタッフ応募】と明記していただき、何曜日の
希望かも明記ください。勤務時間は各曜日の20時~23時半です。現在のス
タジオは、神田の千代田区一番町のワンルームスタジオです。

また、番組タイトルやジングルなども作れる方もご応募ください。番組オープ
ニングタイトル&ジングル30秒「Y2K-Tokyo TV」という文字を駆使して自由
にカッコいいのを作ってください。到着順に番組内で放送していきます。

VHSテープ(Sは不可)、DVCテープでお送りください!
東京都千代田区一番町4-24 ビューロー一番町#303
KandaNewsNetwork Y2K-Tokyo Project事務局
Phone 03-3221-9957

Y2K-Tokyo Project は完全なるボランティアですが、このプロジェクトでつち
かった人脈はいろんな意味であなたの人生を変えるターニングポイントになる
はずです。

Live now! my Tokyo studio http://www.y2k-tokyo.org/ram/live.ram
Y2K-Tokyo PROJECT http://www.y2k-tokyo.org/
The smallest digital TV station in the world
KandaNewsNetwork http://www.knn.com
Toshi Kanda mailto:knn@rr.iij4u.or.jp
111 N.market st.suite1000-17
San Jose,California.95113-1101 USA
Tokyo:4-22,ichibancho,tiyodaku,Tokyo 03-3221-9957
Kobe:2-5-10,kamisawa,hyogo,kobe 078-511-4647

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■デジクリトーク
あの鷺さんも圧倒的推薦!『ダブル・クロック』へ行ってみた

柴田忠男
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光陽社は昭和24年大阪に設立された、カラー製版の最大手の会社である。高
精度のスキャナとその運用ノウハウ、色を管理する技術については絶大の自信
を持ち、データを見ればそれがどう再現されるかは、長年の経験でわかる、ト
いう会社だ。日本の超ウルサ方のデザイナーたちの製版御用達としても有名だ。

さいきんWebサイトをのぞいたら「発想も、常識もひっくり返して、時代を
覆すデジタルの世界をつくりたい。『デジタルアート工房』の光陽社です」と
か「 私たちは、世にもユカイなデジタルファクリー、『デジタルアート工房』
です」とか、妙に軽くあかるい言葉が目についた。

重厚な技術優先の会社がこれはどうしたことだ。4年前に大阪本社に取材にい
ったときは、全然こんな雰囲気はなく、かたい会社だなあという印象だった。
どうやら、どんどん変わっているらしい。そんな光陽社が運営する新しい出力
ショップ(デジタル入出力センターと称する)「ダブル・クロック」が渋谷に
オープンした。

「わたしも利用させてもらっていますが、同じPM-9000 とは思えない仕上がり
にビックリ! 特に写真系の仕上がりが半端でない! ヘンミエミリもびっく
り! PM-3000C とかで出力したものをサンプルとして添付しておけばマッチン
グもばっちし! 土日も当然24時間対応! 料金は格安!」ト、感嘆符山盛
りメッセージを寄せてくれた鷺義勝さんに案内されて行ってみた。場所は渋谷
3丁目、明治通り沿いのかつてプロビジョンがあった所よりずっと駅寄り、近
所に「キンコーズ」まである便利なところ(笑)。

D:デジクリ(以下同)光陽社という伝統的な製版会社と、ダブル・クロック
という出力ショップの関連は?

C:ダブル・クロック管理部部長/千葉達也さん(以下同) 光陽社という会
社の中に、ダブル・クロックという名前の店舗があります、という位置づけで
す。ダブル・クロックは大阪、神戸、京都、名古屋、そして東京に2店舗あり
ます。それぞれの地域に光陽社の事業所があり、その中にダブルクロックとい
う店舗があるということです:

D:なぜ店舗展開を始めたのですか?

C:デジタル化によってボーダレスになってきました。デジタル化により、お
客さまの体質も変わってきています。いままでのように製版に特化してしまっ
ていますと、(お客さまは印刷会社が多いのですが)印刷会社も内製化して、
めんどうな仕事しかまわってこないご時勢です。そんな中で、デザイナーさん、
企画会社の方、そして一般の方までも、デジタルに関して層が広がり、幅が広
がり、われわれが納める製品メニューもふえてきています。

会社の玄関って非常に入りにくいものでしょう。とくにわたしどもの会社など
は、どこが入り口で、どこが窓口で、どんな価格かもわかりにくい。もっと入
りやすい雰囲気をつくりましょう、店舗をつくりましょう、ということです。
当然、出力センターという一般的な機能はもつわけですが、それにプラスアル
ファですね。全国展開でのバックボーンと、いままでの製版印刷に特化した技
術者が店頭にもいるという「クオリティ」の部分をやはり重視していきたい、
という位置付けでダブル・クロックの店舗をつくったわけです:

まず大阪ができて、次いで名古屋と京都がほぼ同時期にでき、神戸、そのあと
1年たって新宿、そして1年たって渋谷という展開。渋谷は今年10月10日
のオープンである。当然、この店舗内では設備も限られているので(とはいえ
ドラムスキャナもE-PRINTもある)、大きなロットものが入ったときは
新宿のバックボーン工場で処理する。従来のお客、つまり印刷会社だが、そこ
に対しては営業担当が従来通り進めているから、ダブル・クロックはすべて新
規開拓ということになる。

ダブル・クロックのコンセプトは、ハイブリッド環境(マックだけでなくウイ
ンドーズもという意味)のもと、業態を変革していきましょう、というもの。
デジタルならではの利用方法を提案していきたい、ということだろう。DTP
とは、あたまからおしりまでデスクトップでできてしまうものである。それを
プロユース向けに充実、展開していこう。要するに、川上から川下までお仕事
全部いただきましょう、ということだ(みんなそう言うけどね)。

ダブル・クロックの柱は、大型看板の施工までふくめたディスプレイ事業、博
覧会映像やゲームソフトのプレゼン用映像などを手がける映像部門、企画かお
まかせ下さいのDTP事業、そしてダブルクロック事業というかたちになる。
ダブル・クロックはアンテナショップ的でもあり、前者3つの柱を利用する、
ある意味代理店業務みたいなものだ。

C:製造業にこだわりたいですね。製造業の拠点が各々部門ごとにある。それ
をどうパイプとしてつなげていくか、そういうこともダブル・クロックの業務
なのです:

ダブル・クロックという名前だが、社内で募集して決めた。マウスのダブルク
リックと時計のクロック、24時間営業のシャレだ。新しいお客を対象に、は
がき1枚から高級印刷物まで、24時間受け付けている。

D:普通の出力ショップとはちがうところは? 優れたところは?

C:みなさんお困りの部分からサポートしたいという発想から、「カラーマッ
チング」ですね。色へのこだわり。たとえばレーザープリンタで出したものと、
通常の平台校正をいれたものと、まぁインクジェットの方は6色であざやかに
出る方向にあるのですが、そういったデバイスごとの色の違いを是正していき
たい。画面と刷り物というのはこれは非常に幅が広くて、そこまでのサポート
はむしろ次のステップです。

少なくともデバイスによる違いは是正しましょう、どれを見ても方向性として
同じといえるように、そのへんはご安心下さいというのがポイントになるかと
思います。ですから、東京で出しても、大阪で出しても同じですよ、それは基
本カーブが同じですから。われわれは自社内の色校正が標準であると考えてい
ます。印刷会社も何100社というお客さまを持っていますので、いいすぎか
もしれませんが、うちの校正はジャパンスタンダードであると:

作家の手元ではA4までしか出力できないとする。でもばっちり決まったこの
色でA1で出力してくれ、という要求も、同じ方式のプリンタであれば可能だ。
「方式も紙も全然違うのに、この色で出して欲しいという要求にもこたえてく
れますよ。しかも24時間対応で」と鷺さん。ヤレヤレ。

C:調整の仕方は数式でいく。数値で。最後の最後に残るのは目なんですよ。
数値的にはマイナスしなければいけないのだけど、プラスしなきゃ色が来ない、
というような最終決定はどうしても目になってくる。それで標準カーブを決め
ておけば、ベテランがやろうが新人がやろうが同じになります。

インクジェットはグレーが出ないんですよ、頭の中はCMYKで、CMYKのRIP を通
して出すのですが、グレーバランスの考え方をプリンターにもっていっちゃう
とグレーとして表現できないんですよ。全面スミベタのバックという場合、印
刷ではスミ100%、下地にアイ50~60%を刷ると黒がしまるというのは
常識論、だがインクジェットでやるとアイがどーんと浮いて出たりで全然うま
く出ない。そのへんのノウハウ、というかどういうバランスだとどうなる、こ
の紙だとこうだよ、という研究はいろいろしていてデータをもっています:

プリントの見本ファイルを見せてもらった。自慢の校正刷りにたいして、DD
CPピクトロプルーフも、カラーレーザーライタも、インクジェットもすごく
近い色を出している。同じ色といってもいい。校正刷り出さなくてもこれでオ
ーケーがとれるだろう。色校正のインキの顔料のにごり量を加味したかたちで
ピクトロ用の調整をしているそうだ。カラープリントのトナーであっても同じ。
また、紙の違いによる色の差もサンプルになっている。このファイルは説得力
があった。

C:デザイナーさんたちの、新しい表現へのチャレンジのお手伝いも積極的に
させていただいてます。新しい紙質やメディアに関するテストデータはすべて
プロファイルしていますから、このノウハウはぜひご利用いただきたいですね。
その際、企業秘密や出展作品、作家の作品などのセキュリティ管理も徹底して
いますので、ご安心ください:

デジタルデパート「ダブル・クロック渋谷」  
東京都渋谷区渋谷3丁目10-13 渋谷Rサンケイビル1階 03-3797-0621
wcsibuya@koyosha-inc.co.jp 

光陽社
http://www.koyosha-inc.co.jp

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■編集後記(12/06)
・風邪をひいた。おかげで今日午後の大事なプロジェクトに参加できなかった。
体が楽になるなら悪魔とでも取り引きしたい気分だ。(柴田)

・私も風邪でダウン。この冬2度目。早めに薬飲んで、うがい敢行してるって
いうのに仕事の区切りつくと油断しちゃうんだよね。最初のは鼻水の出る風邪
で、今のは咳がひどく会話が出来ない状態。こういう時は布団の中で仕事ので
きるモバイルマシンが欲しくなる。「予防のため睡眠を充分にとりましょう」
…できないから風邪ひくんだってば! 食が細いほうなので、無理してでも食
べるようにしているんだけど、なかなか体質改善はなされない。タフになるた
めには、良質の動物性および植物性タンパク質を多くとり、脂肪や糖分、炭水
化物を減らすと良いそう。「仕事と自分の体、どっちが大切なの?」わかって
はいるんだけどさぁ。体力のない自分に自己嫌悪。あーあ。(hammer.mule)

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■ 日刊デジクリは投げ銭システム推進準備委員会の趣旨に賛同します ■
http://www.shohyo.co.jp/nagesen/ <投げ銭システムをすべてのhomepageに>
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発行   デジタルクリエイターズ
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編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
        森川眞行 

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 担当:濱村和恵
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