[0543] 「DAP」で弾んで奨励賞受賞!

投稿:  著者:  読了時間:28分(本文:約13,800文字)


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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0543   2000/02/29.Tue発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 15439部
情報提供・投稿・広告の御相談はこちらまで mailto:info@dgcr.com
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 <「レスキュー魂」には偽りナシだ>

■連載「ip2000」プロジェクト奮闘記 0030(2/29)
 「DAP」で弾んで奨励賞受賞!
 川井拓也

■デジクリトーク
 子供向け番組とCMの関係(のようなこと)
 なゆみ かすい

■デジクリレポート
 モーションキャプチャーデータ集「RIKIYA」体験レポート
 山本健介

■展覧会案内
 ディジタル・イメージ会員によるリレー作品展「RE・LATION・S」
 3 月より渋谷WcLockギャラリーにて開催
 第一弾 所幸則【眠ル繭写真展】3/5~3/31 無休24時間!!




■連載「ip2000」プロジェクト奮闘記 0030(2/29)
「DAP」で弾んで奨励賞受賞!

川井拓也
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「ip2000」とは5 月に出航して世界を一周するピースボートという船を移動デ
バイスとして使い、そこに映像、WEB、出版、デザイン、音楽を作るデジタル
ツールを満載し「BSデジタル放送」「CSデジタル放送」「WEB」「雑誌」「CD」
などのソフトウェアコンテンツを制作していこうという壮大なプロジェクトで
す。ソフトウェア業界の「WILL」プロジェクトと解釈していただくとより理解
しやすいかもしれませんね。

いよいよ28日月曜日は、CGARTS協会の主催する「プレゼンテーション競演会」
の「DAP」に出場!

●28日(月曜)
5:30-8:00
落ちた・・・友人の電話でハッと起きてあせる!

8:00-11:00
ピースボートの映像を使い、イメージビデオをReel tme NITRO でノンリニア
編集。イメージ音楽である「海の上のピアニスト」のテーマに合わせつつ船の
舳先の映像を中心にタイトルをのせていく。ツインCPU なのでリアルタイムで
合成されていくので、なんとか間に合いそう。複雑なフィルター処理を行なっ
ているパートはレンダリングが必要なのでかけて、その間に別のマシンでパワ
ーポイントの修正。

11:00-13:00
友人が助っ人に現れる。パワーポイントは、プレゼン用アニメーションを駆使
してあるので膨大な量になっている。これをプリントアウト用に12枚まで削減。
カラープリントする。って12枚分の内容しかないのか?! しかし間違えてペ
ージを削ったりして四苦八苦。と、あがったレンダリングを見ると一部コマの
欠落があるが、うーん、これをつぶしはじめるときりがないのであきらめて次
に進む。

まずはコピー作業。今回はプレゼンお持ち帰り資料として3 種類のものを作り
たい。ひとつがプリンタアウト、もうひとつがビデオだ。4 台同時に録画でき
るマトリックススイッチャーに接続して3 回録画して12本。コピーは1 度に12
分かかるから、さらにその間に別の作業を。パワーポイントとパワーポイント
ビュアー、そして友人の作ってくれたFLASHをHTMLに組みこみリンクをいくつ
か追加してコーディング。これも分りやすくショートカットにしてお気に入り
の220MB CD-RにVAIO で焼きこみ。この焼きこみが2 分、CD-R を最後に閉じる
のに3 分、つまり1 枚5 分と時間がばかにならない。そのCD-R は別のフロア
にあるので、焼き始めては別のフロアのカラーコピーで紙資料をコピー、30枚
ボタンを押してはCD-R を焼き・・とやっていたら先輩がCD-R は焼いておい
てやるよとうれしいお言葉。

13:00-15:00
音楽カウントダウン編集。次はBGV の音楽をCDからDVへ編集。その際に、30
分のプレゼンを時間とおりに終らせるためのタイムキーパー映像を編集。つま
り「30分」「29分」・・・というタイトル映像を1 分ずつNITRO で並べその映
像と音楽をDVにコピーするわけである。音楽を鳴らしながらDVウォークマンの
液晶に表示される数字を見ていくと「僕のためのADさん」ができあがりだ。

ラスト1 分で「まき~」と出るようにした。未来の自分へのまきを作っている
のは奇妙なものだ(「まき」とはテレビ業界で「急げ!時間ないっす!」の意
味)。なんとか適した音楽を選曲してDVにコピーしている間に、プリントアウ
トが完成。自分の経歴をモノクロで出し、これもソーターでコピー。しかしひ
っかかる! プレゼン前のソーター機能の利用ほどいらいらするものはない。
「キーーー!」とか言いつつ、蹴り飛ばしながらコピーを済ませる。さて、製
本。友人がいるので助かる。と、製本していたら欲がでてきた。愛用のローラ
ースルーゴーゴーで飛出して、近くの文房具屋へ。クリアファイルを買う。海
のイメージのクリアーブルーのいい感じのものを発見。30揃わないので、違う
色も混ぜる。こういうときに限ってレジの新人がとろい。イライラしながら会
計して戻り製本続行! しかし、ひとつひとつについている値札がはがれにく
い。「キイーーー!」(爆発寸前)

友人が根気よくはがしはじめたのでまかせて、今度はビデオラベル作り。せっ
かく友人の作ったロゴがあるのだから、オリジナルラベルを作る。クラリスワ
ークスのドローモードでさっさと作り、プリントアウト&シール印刷。あ、カ
ッターマットがない! 思ったところに道具がないとイライラする。どこなん
だよ! カッターマット! キイーーーーーー!
あった、スパスパ・・・あっ、力入れすぎてラベルがひとつずつバラバラに。
このシールのポイントは面の皮1 枚残して切らないと、シールとしてはがす時
にタイムロスが生じる。ああ~1 秒を争っているのに自分としたことが、カッ
ターの力の入れ具合を間違った ~~~~~グアア~~~~~~~!

15:00-15:30
移動。なんとかそろったプレゼンキット(VHS、CD-R、プリントアウト)と機
材(VAIO C-1、DVウォークマン2 台、アタッシュケースセット=自作、スイッ
チャー)を抱えていざ赤坂へ!

15:30-17:45
会場につき早速スタッフに怒られる。「15:00 INって言ったじゃないですか!」
「すんませーん、焼いたり剥したり閉じたり切りすぎたりしてまして!」(意
味不明の弁明)会場のプレゼンの様子を覗く。まずは偵察。あれ? なんか学
会の発表会のようなムードだ。自分が異端になる予感が。機材の配線を確めつ
つ、トイレでイメージトレーニング。「俺はプレゼン上手のスティーブジョブ
スだ」ブツブツ言いながらあっちいきこっちいき。人が入ってきたので慌てて
出てジュースで一服。ぷは~~~~!・・・・・ZZZZ・・・・ああ! い
かん! 寝てはいかん! 会場には助っ人の友人が続々と来てくれる。僕はゾ
クゾクしてきた。

18:00-18:30
プレゼン・・・・・・・・・・・燃え尽きた・・・・・・

18:30-19:30
放心しつつ外で機材をまとめていると、いろいろな方が声をかけてくれた!
どうやら心には届いていたみたいだ。うれしい!

19:30-21:00
懇親会。いろいろな方と立食パーティ! 楽しいな! 40枚の名刺があっとい
うまになくなった。資金援助の可能性も出てきた。ムフフフフフフフフフフフ
フフフ・・・・となにやら発表が。なんか発表するようなメニューがあったん
だっけ? このイベントは? と思ったら、なんとベスト3 に贈られる「奨励
賞」受賞!

受賞者には製作費の10%サポート! ということはプロジェクト予算20億を目
指す「ip2000」は2000万ゲットかああ!!!!!!! 
うごおおお~~~~~~~~~~~~~~~~! すごいすごい!
というのは甘く、賞品はBJプリンターだった。でもうれしい。早速ロゴを作っ
てくれた友人に報告してお礼にあげることにした。

21:00-23:00
カフェで打上げ。助っ人にきてくれた友人に「今日はありがとう! さあ、ス
キなものをおごるよ!」と大見得を切る。閉店間際のカフェには固くなりつつ
あるケーキとかしかない・・・ヒューーー。コーヒー飲みながらさまざまな話
をした。企画をひとつずつ詰めて行くと、うまくまとまっていきそうな「予感」
を感じた。

23:00-23:30
会社へ機材返却。部署の人間にはこのプレゼンを言ってあったので「受賞」を
報告。みなずかさず「それってどのくらいいい賞なんだよ? 何組中?」と聞
いてくる。一応15組中のベスト3。賞は「奨励賞」しかなかったというと喜ん
でくれた。

23:30-
あっ、「こんな上司の下だったら俺は名参謀になれるぜベイベ!」と思って尊
敬している代理店の人から、新しい仕事の発注メールが! あっりゃー! ま
た忙しくなるかあ~。と友人がどんどん「ip2000」のプレゼン用にいろいろな
人をセッテイングしてくれる。今週はイサイズの人からMXTVの人まで大忙し。
あっ、明日は夜バンタンで先生やるんだったんだ。テキスト作っていない!!
やばし!

今回プレゼン以降の文章までちょっとテンションを維持(意地?)できていな
いのは、疲れてはしょってしまったからです。ごめんなさい~。プレの資料な
ど郵送で希望者に送りますのでどしどしip2000事務局(VAIO C1のこと)にメ
ールお送り下さい!
kawai@taiyonet.or.jp

DAP弾もう! 映像コンテンツプレゼンテーション競演会
http://www.cgarts.or.jp/kyoenkai/index.html

▼奨励賞おめでとう。で、BJプリンターだけ?

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■デジクリトーク
子供向け番組とCMの関係(のようなこと)

なゆみ かすい
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最近、思うこと……この頃、テレビアニメで涙してない。いや、テレビ番組で
涙してないと言ってもいい。

そういうのなら最後にアニメで涙したのはいつだったかと思い巡らせば、最後
の名作シリーズとなった「家なき子レミ」だったと思う。もう3 年も前のこと
になるが、毎週のように涙していた気がする。

そして、その主人公レミ・バルブランの声をあてていたのは、あの堀江美都子
さんだ。ムスティである。同じ白いキャラクターでも、Dick Brunaの仔うさぎ
「ミッフィー」ではない。Ray Goossensの仔ねこ「ムスティ」だ。どちらとも
NHK 教育(以下、ETV)でアニメが放送されていた。というか、そういうのは
蛇足かもしれない。

また、おりしも同時期に放送されていて最終シリーズとなったセーラームーン
「セーラースターズ」では、銀河の支配者・ギャラクシアを演じていた。レミ
と相違反する悪の塊だ。このギャップが、何だか小気味よいような妙な感じだ
った。

そして、レミも、セーラームーンも、終わりを迎えた。しかし、それらの終盤
に重なるようにして始まって、またまた最後の勇者シリーズとなった「勇者王
ガオガイガー」が始まった。これは感動ものだった。第一話から釘付けになっ
たものだ。とても熱かった。

それにしても、終わり、終わりというと……この1 月の下旬から、2 月の頭と
いう、少し中途半端な時期にテレビ朝日の土・日の子供向け番組が他局に先駆
けて総入れ代わりした。

B(ボンバーマン)ビーダマン爆外伝V(ビクトリー)から、ニャニがニャンだ
ー ニャンダーかめん。救急戦隊ゴーゴーV から、未来戦隊タイムレンジャー。
燃えろ!! ロボコンから、仮面ライダークウガ。おジャ魔女どれみから、お
ジャ魔女どれみ♯(しゃーぷっ)といった感じだ。順に見ていこう。

爆外伝V は前シリーズと比べて、いまいち不発だったようだし終止符が打たれ
ても、やむなしといったところか。そして、登場したのが、やなせたかしもの
のニャンダーかめん。まだ第一話しか見てないが、やっぱり、やなせキャラ。

ロボコンは、渡辺いっけいがパパさん役で、一方、ETV のズッコケ三人組では、
担任の先生をやっていた。グッチさん(ETV のハッチポッチステーションでの
グッチ裕三の役どころ)の後釜でも狙っていたりして。な~んて、勘繰りした
くなるくらいだった。というのは、もちろん冗談だ。

次に仮面ライダーというと、ブラック以後のものは、放送当時は朝から部活で
見てる隙なんて無かった。だから、本放送を見るのはスーパー1 以来かもしれ
ない。なにやらハイテク武装してしまったやつだ。それから、その前のスカイ
ライダーも本放送を見た世代だ。それ以前のものは再放送でしか見ていない。

しかし、1 号からV3に、アマゾン、時々、ストロンガーやX あたりは、よく再
放送されていたと思うが、どうもスカイライダーやらスーパー1 の再放送を見
た記憶は無い。やはり、それらは不評だったからだろうか。それでも、スカイ
ライダーの村上弘明さんは、時代劇フリークとしては、今や時代劇に欠かせな
い存在だ。ついでに書いておくと、1 号=藤岡弘さんはNHK の連ドラ「あすか」
に出ているし、ブラック=倉田てつをさんもフジテレビの連ドラ「ザ・美容室」
に出ている。けっこう、仮面ライダーの血が今も電波に流れているものだ。

それで、新ライダーのクウガ。ハイビジョン撮影なのは別に良いのだが、照明
具合やら特撮具合が、記憶の中にあるものでは電脳警察サイバーコップを髣髴
させる(ような気がする)。

戦隊シリーズは、○○戦隊○○マンとか、○○戦隊○○レンジャーというのが
お決まりだ。初期は○○マンが多く、近年は○○レンジャーが多い。そんな中、
ゴーゴーV 。○○ファイブというとゴーグルファイブ以来だ。しかし、これは
ちょっと異質でいて、どことなくガオガイガーに通じるネーミング。ガオガイ
ガーの通称は「ガガガ」あるいは「GGG(秘密防衛組織:Gutsy Geo-id Guard、
または、Gao-Gui-Garの略)」であり、ゴーゴーVも「555」になる。

そして、内容もまたガオガイガーと同様、熱かった。5 人のメンバーは、覚醒
する等して集められたものとは一味違う。5 人とも実の兄弟という設定だった。
加えて敵もまた兄弟で、双方の母がカギとなっていた。「レスキュー魂」には
偽りナシだ。心までもレスキューできるのだから。Forever Rescue Spirit!!

ただ、謎めいていたのが宮村優子の出演。ボイスラッガーに出たバリアー星人
2 号(ETV の小学校2 年生向け算数番組「さんすうすいすい」のわるもの。98
年度で終了)=池澤春菜と張り合っているのか……とか、思いたくなってしま
うくらいだ。もちろん、名前の知れた人を話に潜り込ませるのは今に始まった
ことではないのだ

そうそう、戦隊シリーズというと、編集長のお気に入り(#450の編集後記参照)
さとう珠緒も戦隊シリーズに出ていた。オーレンジャーでオーピンクとして。

今度、始まるのはタイムレンジャー。これを書いている時点では、まだ放送が
始まっていないが、未来人4 人と現代人1 人らしい。

タイムトラベルもののストーリーは山のようにあるが、テレビドラマで記憶に
新しいところはというと、少し古くなるがチャイドルブームの一端を担ったと
いってもいいかもしれない番組で木曜の怪談「怪奇倶楽部」があったが、それ
と同じ木曜の怪談ファイナル枠で放送された「タイムキーパーズ」だろうか。

これを例によってETV 的に言うと、虹色定期便の第1 期(97年度)になる。こ
の虹色定期便は小学校高学年向けの道徳番組だ。しかし、確かに特撮していた
のだ。しかも、主人公の少女アスラは「祈り込めて、歴史よ、変われ!」と決
め台詞まで吐く始末だ。平日の昼間っから、こんなのを流されてしまうと、も
う降参するしかない。

さて、残るは、おジャ魔女どれみだ。これは「♯(しゃーぷっ)」が付いただ
けのリニューアル。ピカチュー(ETV 的には「キトとウーフル」のキト)の大
谷育江の扮するところの「赤ちゃん」がカギを握るようでガーデンニングや育
児あるいは母性のようなものをテーマにするらしい。

ところで、番組表での表記は「どれみS」となるようだ。もし、次も作られる
ことになって、ダブルシャープにでもなったら「どれみSS」なのだろうか。い
や、それでは、まるっきりセーラームーンではないか。

と、つらつらと書いてしまったがこれは前書きでしかない。本題は別にある。
それはタイトルにもある通りCMだ。但し、視点は一視聴者にすぎないことを、
あらかじめ、お断りしておく。

番組が切り替わる時期のCMでは、終了を迎えようとしている番組のキャラクタ
ー商品のCMを流すことはできない。かといって、未放送の番組のキャラクター
商品のCMも流せない。

とすれば、実際に流されたCMはどうだったかというと、幸いかどうかは知ると
ころではないが、番組の入れ代わりは時間帯毎に入れ代わる週が違えられてい
たため、既に始まっている番組や新たに始まった番組の各キャラクター商品の
CMは流すことができる。

しかし、それだけでは辛いところだ。他には何のCMが流されいたかというと、
連載誌の類はお決まりとしても、デジモンアドベンチャー(フジテレビ系日曜
朝9 時~)のプレイステーション用のゲームであったり、デジモングッズだっ
た。これらが、かなり流されたような気がする。これには「おい、おい、他局
の番組やろ~!」と、おもいっきり、つっこみたくなった。少なくとも曜日が
違えば、あまり思わないかもしれないが、テレビ朝日の日曜朝の子供向けの時
間帯は7 時から9 時まで。デジモンはというと、同じ日曜の朝9 時からなのだ。
背に腹は変えられないということなのだろうか?

でも、よく考えてみよう。テレビ朝日の4 番組とデジモンは時間帯こそ繋がっ
てはいるが、重なってはいない。それから、テレビ東京はポケモン、フジテレ
ビはデジモン、TBS はモンスターファームとあるが、テレビ朝日には無いでは
ないか、コンセプトやメディアミックスの路線で、かぶってしまう番組が。フ
ジテレビでポケモングッズのCMを流すのとは意味が違うのだ。(とはいえ、テ
レビ東京系がネットされない地域ではポケモンとデジモンが同じチャンネルで
放送されていることもある)

となると、既成概念の次元は超えて、今後もカウンターCMが続くのか、注目し
てみたいところだ。

そして、CMというと、それだけではない。子供向け番組では玩具メーカーや文
房具メーカー、食料品メーカー等とのタイアップは、とりわけ必須だ。

しかも、おんなのこ向け番組では、特に際立っている。おジャ魔女どれみ♯は
アイテムが総代りした。衣装は変わるだけでなく紋章付きのマントまで付いた。
魔法玉は魔法の実になり、ドレミタップはリズムタップになり、ペペルトポロ
ンはピコットポロンになった。他にも、いろいろと商品化されそうな気配だ。
これを書いている時点では、CM前後のアイキャッチに登場しただけで、本編に
は未登場だが、携帯電話かトランシーバーのようなお決まりアイテムも出てく
るようだ。また、育児がテーマである。ということは、人気次第で赤ちゃん人
形+育児セットのようなものも出てくるのではないかと推測される。更には、
ガーデニングであるから、商品を企画する側にとっては夢のような番組かもし
れない。

こんな番組に対して、かつて放送されていた「ママレードボーイ」や「ご近所
物語」のような現実に沿ったストーリーではスポンサー面において、なかなか
難しいところがあるのかもしれない。そこをいくと、NHK だと余計な問題もな
さそうな気配だ。あずきちゃんだって放送されたのだから。しかしながら、か
くいうNHK も、まさにそういう路線とは異なる「カードキャプターさくら」な
るものを放送していたりするので、あてにはできない……。

一方、おとこのこ向けはというと、戦隊シリーズでは武器や変身セットという
のはお約束。加えて、合体ロボット。これもお約束だ。これは最近では終盤に
近づくと3 機くらいになっていたりするのが当たり前の感がある。そして、そ
の全てが商品化されたりする。

ロボットアニメでもそうだが、物理構造的におかしいものは具現化できない。
すなわち、商品化が難しいことを意味する。まして、変形や合体をするものは
なおさらだ。特に昔のアニメでは、物理法則云々いう前に、物理構造に矛盾を
来しているものが多くて興ざめだったが、最近では変形や合体のギミックも、
しっかりしてきていて良い時代になったと好感を持っているところだ。

さて、タイムレンジャーの商品は、どう展開されるのだろうか?

続いてクウガはどうだろう。クウガの変身は1 パターンではない。色が変わる。
こういうのはトレーディングカード向きだ。もちろん、変身ベルトや人形もあ
る。この人形は、特に色が変わるところがミソかもしれない。こどもたちが全
バリエーションのクウガを買える・買ってもらえるわけはないので、着せ替え
セットにして単価アップを図ろうという寸法か!? あるいは、応募券を集め
て応募すると、特別版の着せ替えセットがもらえるとか、そんな……。

しかし、しかし、こういった、タイアップ商品のCMばかりを流すのとは対照的
なのが、デジモンのチャンネルであるところのフジテレビ系の日曜夕方の4 番
組。ちびまるこちゃん、サザエさん、こち亀、GTO。いずれも、一般的なもの
以外のキャラクター商品は作りにくい番組だ。それでも、ちゃんとCMは入って
いる。対象年齢も商品も多様なCMが。

視聴ターゲットを厳密に絞った枠、視聴ターゲットを必ずしも絞らない枠。こ
ういった視点で番組を見るのもまた面白いかもしれない。

【なゆみ かすい】mailto:kasui@flux.gr.jp
自称ETV ウォッチャー(充電中。但し、充電に失敗してメモリー効果でへたっ
ている気がしないでもない。だいじょうぶだろうか?)。ところで、今回は語
調が違う。こういう話題は、どうにも「です・ます調」では書きにくかったか
らだ。です。(^^;;

▼すいません、だいぶ前にいただいた原稿なんです。ちょっとタイミングのズ
レがありますが、お許しください。それにしてもディープだ。

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■デジクリレポート
モーションキャプチャーデータ集「RIKIYA」体験レポート

山本健介
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今回は柴田編集長からのご依頼で、モーションキャプチャーデータ集「RIKIYA」
体験レポートです。

MAX 版「力也」には、キャラクタースタジオのBIPED 専用のアニメーションフ
ァイルフォーマットBIP と、Biovision のフォーマットのBVH の2 種類が収録
されている。それらは、HTMLを使ったビューアーが用意されているので、WEB
ブラウザを使ってモーションのリストを確認や、指定のファイルの呼び出しが
出来る。

MAX でそれらのデータを利用する場合、プラグインであるキャラクタースタジ
オが必要になる。BIP ならばBIPEDS のモーションタブからファイルの読み込
みでお手軽に利用が可能。BVH はモーションキャプチャタブから「モーション
キャプチャファイルをロード」で読み込み可能。

ただしBVH は注意が必要。ほうっておくとフィギュアの構成、形状が変わって
しまうので、読み込み時に「フィギュア構造」に、あらかじめ保存しておいた
FIG ファイルを選択して使用のチェックを入れる。これでそのフィギュアデー
タで読み込んでくれるようになる。

データは、中身をチェックすると、すべてのフレームにキーが打たれている。
このままではさらに自分でモーションに変更を加えていくのが困難なので、キ
ーリダクションをするのだが、この際注意が必要となる。

まず、キーリダクションするにはBIP ファイルであってもBVH と同じようにモ
ーションキャプチャから読み込む。「変換」を「キー削除を使用」に設定。パ
ラメータはデフォルトの状態でもかなり良いが、モーションによっては調整も
必要となるかもしれない。

そして、問題は足のすべり。大きくずれる事はないが、キーリダクションされ
る事でフラフラと滑ってしまう。但しこれも回避可能。「足跡の抽出」を「オ
ン」にし、「許容範囲内の足跡の抽出のみ」にチェックを入れるとBIPED の足
跡が生成されて滑りがなくなる。

最終的には、このように足跡付きのフィルタリングしたモーションを利用する
事で、非常に使い勝手が良くなる。なにしろ足跡の位置を変えればそれだけで
違った軌跡をえがかせられるので、モーションキャプチャデータの範囲を超え
た使い方が出来るのだ。しかし、キーリダクションがこんなにすんなりいくと
は思わなかった。今まで扱ったモーションキャプチャデータは、いつもこの部
分に大量の時間を取られるという事態に陥っていたからだ。

さて、中身のモーションだが、数は約300 種。カテゴリーも豊富で、くせのあ
るモーションよりも汎用性が高そうなモーションをチョイスしてあるようで使
いやすい。手付けでは微妙なぶれを作るのが難しい転倒や衝突、回避モーショ
ンが多いのも非常にいい感じだ。歩くなどのモーションがループするように設
定されているのも嬉しい(ループ時に微妙なぶれがあるので若干の修正を必要
とするが)。

また、経験的に暴れやすいと思っていた側転などの激しい動作のモーションを
キーリダクションしてもきれいなのには驚いた。オシイと思うのは指。指を立
てる設定のモーションなどがあるのだが、実際は指にはモーションデータが入
ってはおらず、真っ直ぐ伸ばした指が宙を切る。せめてそういった特殊なモー
ションにだけでも指データをキャプチャ、もしくは手でエディットしてでもモ
ーション付けしておいて欲しかった。

また、欲を言えば格闘系のモーションがもっとあってもいいように思うが、殴
る蹴るよりも、殴られる蹴られる方がモーション付けが大変そうだと想像する
と力也のデータの選択は正しいのかとも思う。

こうしてみると、力也という力強い名前に似合わず一見地味だが、モーション
デザイナーの身になって考えられた、使い勝手の良いラインナップといえるだ
ろう。そしてまた、そうしたくせの無さは、もと素材がわかることで安っぽく
見えてしまうという要素を見えにくくしてくれるという利点もある。力也は縁
の下の力持ちだ。

このように、力也のデータは非常にすんなりと使えそうだ。キャラクタースタ
ジオの機能ともあいまって、応用の幅も大きく、さまざまなシチュエーション
に対応できる。全般的にはなかなか使えるモーションキャプチャ集だといえる
だろう。せっかくなのでシリーズ化して、時代劇編や戦争編、子供の遊び編な
どもおもしろいのではないだろうか。今後の拡充が望まれる。

「力也」は(株)ビューワークスの製品
http://www.viewworks.co.jp

【やまもと・けんすけ】neval@with.ne.jp
1970年生まれ。東京造形大学中退後、友人らとゲーム会社を設立するが、98年
よりフリーランスとなり、「バンダイビジュアル デジタルエンジン研究所」
にて「ガメラ3」の空中戦シーンのCG作成。99年「モーターライズ」にて「飛
ぶ」のCGを作成。
http://www.with.ne.jp/~neval/

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■展覧会案内
ディジタル・イメージ会員によるリレー作品展「RE・LATION・S」
3 月より渋谷WcLockギャラリーにて開催
第一弾 所幸則【眠ル繭写真展】3/5~3/31 無休24時間!!
http://www2.gol.com/users/dnest/
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日本最大のCGアーティスト集団「ディジタル・イメージ」会員による作品のリ
レー展示が3 月5 日より、渋谷のサービスビューロー「WcLock渋谷」のギャラ
リースペースにて約一年間行われることが決定した。内容も出力された静止画
に限らず、作家によって動画、立体などディジタル・ツールから出力される様
々なカテゴリーの作品が出品される。これまでにない、フリースタイルのエキ
ジビジョンになる予定だ。

出品予定作家/所幸則 富岡聡 松林あつし 花山由理 竹田憲司 橋本聡 
齋藤浩 ミヤケシゲル 飯田HAL  鷺義勝 藤原ヨウコウ 武藤修 杠 聡 
北岡久美子 岩渕泰治 MASANTA 川越幸子 雨宮由里子 大賀葉子 横井由
美子 御竿佐知 市川祐司 小澤貴也 小谷光彦 喜多見康 江川宣宏 山田 
博久 菅原明彦 石川浩二 岡部タカノブ 扇原康成

その第一弾として、3 月23日にプレイステーションゲーム「眠ル繭」をリリー
スする所幸則氏による展示が決定している。ゲームの世界を体感しながら、監
督・ゲームデザイン・アートディレクションを務めた氏によって展開されるビ
ジュアルワールドを鑑賞出来る。時々内容も入れ代わる個展になる予定。また
会期中はトークショーも開催され、デジタルグラフィックに関する話題以外に
もゲームライター等多彩なゲストが予定されている。会期中の展示内容の変更
など詳細な内容は、「RE・LATION・S」公式サイトにて発表される。

「RE・LATION・S」公式サイト
http://www2.gol.com/users/dnest/

オープニング記念トークショーについて<詳細はホームページ参照>
お申込みはdnest@gol.comまで御名前・御住所・御電話番号・メールアドレス・
ご希望人数(2名まで)を御明記の上、メールにて御連絡下さい。(FAX・TEL
でのお申し込みは受け付けません)。定員15人ですが、取材などは別枠ですの
でどんどんお申し込みください。

・3月5日/19日
Part-1 忍者増田(ゲームライター)・新城健一(「眠ル繭」シナリオ)
・3月12日
Part-2 藤原ヨウコウ・弓田純大(ディジタルクリエイター)

お問い合わせ(有)ディーネストデザインスタジオ 03-3632-8820
dnest@gol.com

【特報!!「眠ル繭」3 月23日発売決定!!】
「眠ル繭」キャンペーン企画第一弾
「眠ル繭」をお店にて予約した伝票など、予約したことを証明できるものを個
展会場にもって来て提示した人先着100名様には、特製ポストカードセット5枚
(非売品)+所幸則ミニ写真集ポケットフォトグラフコレクションをプレゼン
トします(ちゃんと名前、電話番号など確認できるものにしてください)。今
週中には予約できる店も増えると思われる。たとえば恵比寿にあるグーチョキ
パー(3760-6642)とか、大手チェーン店とか、大手量販店とか。

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■編集後記(2/29)
・伊藤潤二の「うずまき」決定版を読む。厚さ40ミリもある長篇だ。主人公五
島桐絵の住む黒渦町の異変を描いて、話はどんどん異常な世界に拡大していく。
めちゃくちゃ不条理な世界で救いがない。このマンガも映画化されて公開中だ。
「ああ、きもちわるくて、きもちいい。」というコピーはなかなか傑作だ。映
画「富江」はまったくつまらなかったが、ああいう出来ではいかん。(柴田)

・昨日は友達が来ていて賑やかだった。いまひとりで仕事をしていたら、静か
すぎて不思議な気持ちになる。エアコンやマシンの音が聞こえる。昨日のこと
が嘘のように思える。淋しいんでしょうかね。       (hammer.mule)

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