[0624] 国際互聯網レポート

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0624   2000/06/12.Mon発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 16223部
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 <13億人の生活が国際互聯網を使いだしたら……>

■デジクリトーク
 国際互聯網レポート
 神田敏晶

■セミナー案内
 JPC6月定例セミナー『DRUPA 2000報告:これからの出力環境を占う』

■公募案内
 イラストレーション ヨコハマ コンペティション 2000 作品募集

■イベント案内
 エプソンスクエア御堂筋「プロジェクタWeek!」のお知らせ

■イベント案内
 デジタル業界の女たち -THE LIVE-
 


■デジクリトーク
国際互聯網レポート

神田敏晶
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KNN神田です。

中国からの国際互聯網(インターネット)レポートです。

この眠れる大国のインターネットのパフォーマンスは大きな意味を持っている
というのは誰もが感じているのですが、実際に北京にきてみて新たに自分の感
覚の中でもそれを感じ取れるようになりました。

今年度、中国のインターネット人口は、1500万人に達すると予測され、なんと
2004年には、3300万人というユーザー数に拡大すると見込まれ、1140億ドルの
市場を形成するそうです(IDC調査)。

・中国のインターネット人口の推移
 1994年  1万人
 1995年  8万人
 1996年 20万人
 1997年 62万人
 1998年 117万人~210万人
 1999年 400万人~600万人
 2000年1500万人(予想)
 2004年3300万人(予想)
(出典:IDCデータ&人民郵電)

しかし、もっと驚くべきは、3300万人でも、普及率がたった2.5%というこの
国の13億人という母数の数字のすごさなのです。

とにかく、この13億人市場というのは、中国国内だけに限らず、諸外国にとっ
ても魅力的なマーケットです。中国の携帯電話が、爆発的な普及率でインター
ネット同様、日本を抜き去るのは時間の問題です。

・中国の携帯電話販売台数の推移
1998年 2510万台
1999年 4300万台
2000年 7000万台 

パソコンの普及よりも、携帯電話や次世代通信のコミュニケーションマーケッ
トを考えると、携帯インターネットの市場は日本よりも中国の方がボリューム
的な可能性を秘めていることでしょう。中国のインターネットのビジネスにた
いして、世界のベンチャーキャピタルが目を向けています。インターネット用
の新規の固定電話回線は、地方都市や農村部でも1億1000万回線以上の需要が
あります。

●中国のインターネット普及の最大要素は?

そして、この巨大なマーケットが、日々消費するボリュームが市場を刺激しま
す。街角には、ネッスル、マクドナルド、コカコーラ、スターバックスなど様
々な外資系企業の進出が目立ちます。町中の中華料理一食分よりも10倍も高い、
カフェラッテに人が行列するという光景も不思議ではなくなってきました。

現在は限られていますが、欧米流のライフスタイルは、ステイタスとして確実
に浸透してきています。ファッションでもガングロはいないまでも、かなり日
本の流行と似ています。

インターネットを活用したBtoBのボリュームにおける資材調達力は、仕入れ供
給コストを限りなく限界地点に下げていくことでしょう。さらに、これらの人
たちが、オークションやECで生活をはじめたとしたら、その可能性は無限大に
広がることでしょう。

日本がco.jpというドメインにこだわる間に、中国では、comドメインでのイン
ターネットビジネスがさかんです。大半が中国語ですが、英語のカバー率も非
常に増えてきています。

インターネットの普及率が現在、1000万人に達していなくとも、北京市街の街
頭のドットコム系企業の宣伝力はアメリカ並です。さらにテレビなどでの露出
量でもひけをとりません。パソコンすら持っていない時に、ドットコム企業の
コマーシャルを覚えてしまうという「刷り込み」効果が狙われています。これ
はインターネットの特性の、早期にブランドを確立した者が勝つというセオリ
ーにのっとられているようです。

そして、彼らの生活スタイルは、あくせく働くのではなく、ゆとりを持って働
きたい、常に誰かと喋りながらというコミュニティと接していたいというのも、
チャットなどのプログラムを促進することでしょう。

インターネット普及の最大要素は、アメリカ同様、リアル世界でのサービスの
悪さでしょう。米国でも店舗で買うよりも便利な通販、お金を持つよりも便利
なカードが普及し、それらのサービスがさらにインターネットで便利になりま
した。

中国では、アメリカ以上に商売に対して、いやサービスという文字が見当たら
ないほどサービスにはうとい国です。一流ホテルでさえ、日本の4流並のサー
ビス。笑顔ひとつあたりのコストはおそらく世界で一番高い国でしょう。品揃
え、カスタマー満足など当然、リアルな世界からは感じられません。

だからこそ、インターネットでそれらの満足できない部分から解放される事に
より、13億人の生活が国際互聯網を使いだしたらすごい事になりそうな感覚を
強烈に感じるのです。

今はインターネットは、一部のホワイトカラーと学生たちのものですが、中国
で携帯電話インターネットがブレイクした時に、私達は何をすべきかをそろそ
ろ考えておくべきかなあ感じました。

The smallest digital TV station in the world
KandaNewsNetwork http://www.knn.com
Toshi Kanda mailto:knn@rr.iij4u.or.jp

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■セミナー案内
JPC6月定例セミナー『DRUPA 2000報告:これからの出力環境を占う』
http://www.jpc.gr.jp/index2.html
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<主催者情報>

第一部「Adobe Illustrator 9」「Adobe LiveMotion」紹介。
第二部「DORUPA2000」視察報告。
第三部パネルディスカッション
『日本の出力・印刷環境のこれからを占う』

日時 6月19日(月)13:30~17:00 ※13:00より受付開始
場所 東京オペラシティタワー48階 アップルコンピュータ(株)
本社セミナールーム
京王新線・都営地下鉄新宿線「初台駅」 新宿より笹塚方面に一駅
参加費 JPC会員¥5,000 JPC団体会員¥7,000 非会員¥10,000

内容:『DRUPA 2000報告:これからの出力環境を占う』
印刷機のトレンドは「4色プロセス印刷機から多色プリンターへ」。「印刷」
の概念を根底から揺さぶる新技術と製品群を一挙紹介。先月ドイツで行われた
世界最大の印刷機材展「DORUPA2000」での視察報告をもとに、印刷における
「世界」のトレンドと「日本」の現状とこれからを提案する。

●第一部:13:30~14:30
「Adobe Illustrator 9」「Adobe LiveMotion」紹介。業界標準ソフトウエア
Adobe Illustratorの新バ ージョンの新機能と、Web用アニメーションソフト
ウエアAdobe LiveMotionの実力を一挙紹介。アドビシステムズ

●第二部:14:30~16:00
「DORUPA2000」視察報告。先日行われたDORUPAの様子を多数の写真を交えて報
告する。恒陽社 CPL室長 石塚 晃

●第三部:16:45~17:00
パネルディスカッション『日本の出力・印刷環境のこれからを占う』
DORUPAで発表された新しい印刷機もまさに「無版の多色(6色)プリンタ」と
いった印象を受ける。また、CMYKが主体だった出力ショップのカラー環境に、
RGBデータの占める割合が急増しているという。CMYKからRGBへ---。
今回は「色」をポイントに、出力・印刷環境の現状とこれからを考えてみる。

パネラー:石塚 晃、冨山詩曜(グラパックジャパン グラパック六本木)三邊
眞吾(株式会社広告製版社 ネットワークソリューション室 スタッフリーダー
JPCカラーマネージメント部会チーフディレクタ)
モデレータ:石橋俊彦(四丁目ファクトリー 取締役副社長 JPC出力ショッ
プ部会チーフディレクタ)

申込み方法:JPCサイトから申し込めます。
http://www.jpc.gr.jp/index2.html
メールでの申し込みも受付:info@jpc.gr.jp
ファックスでの申込みも受付: FAX No03-5275-9139 JPC
事務局定例セミナー申込係
*メール/ファックスでのお申し込みの場合、会社名/部署名/名前/電話番
号/FAX番号/メールアドレスを必ず記入してください。

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■公募案内
イラストレーション ヨコハマ コンペティション 2000 作品募集
http://www.asahi.com/information/acc/illust/index.html
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<応募規定>

テーマ 自由に設定。
点数 何点でも応募できる。
応募資格 日本在住であれば、国籍、職業、年齢など不問。

賞 最高賞(l名)賞状・賞金50万円・グループ展、優秀賞(1名)賞状・賞
金20万円・グループ展、佳作(4名)賞状・商品券5万円分・グループ展、入選
(35名)賞状。審査員の眼(4名)賞状:各審査員が選内選外を問わず個人的
に印象に残った作品を選出。受賞者6名には約10日間のグループ展が開催され
る。受賞・入選者の中から1名に朝日カルチャーセンターの2001年度総合パン
フレットの表紙絵を描いてもらう。

作品規格 B1サイズ、木製パネル張り、ビニールシート掛け。B1サイズより小
さい作品は、B1サイズの木製パネルに自由にレイアウト。額装での応募は不可。
応募料 1点5000円、1点増すごとに3000円(消費税込み)。
応募方法 ホームページを参照
搬入方法と締切 直接搬入の場合:7月1日(土)2日(日)10:30~20:00 
搬送搬入の場合:6月24日(土)必着。
朝日カルチャーセンター・横浜 〒220-0011 横浜市西区高島2-16-1 ルミネ横
浜8F TEL.045-453-1122 

審査員 安西水丸、佐藤晃一、谷口広樹、若尾真一郎
結果発表 7月4日の朝日新聞朝刊紙面、7月7日以降はホームページにて発表。
受賞・入選・作品展 8月5日(土)~8月13日(日)11:00~18:00 
会場:ヨコハマ ポートサイド ギャラリー 横浜駅東ロポートサイド地区横浜
クリエーションスクエアビル一階
授賞式&トークショー 8月5日(土)14:00~18:30 会場:ヨコハマ ポー
トサイド ギャラリー 出演者:安西水丸、佐藤晃一、谷口広樹、若尾真一郎
入場料:700円(消費税込み、要予約)。
問い合わせ先 朝日カルチャーセンター・横浜 ヨコハマ・コンペ係 
〒220-0011 横浜市西区高島2-16-1ルミネ横浜8階 TEL.045-453-1122 

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■イベント案内
エプソンスクエア御堂筋「プロジェクタWeek!」のお知らせ
http://www.i-love-epson.co.jp/products/square/osaka/index.htm
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<主催者情報>

期間 6月12日(月)~ 6月16日(金)9:30~17:30

おかげさまでエプソンスクエア御堂筋は5月26日にオープン1周年を迎えまし
た。そこで開館1周年記念イベント第2弾として、6月12日(月)~16日(金)
の期間、「プロジェクタWeek!」として下記の様なイベントを開催いたします。
プロジェクターを使った「あんな事、こんな事」にEPSONがチャレンジ致しま
す。是非、あなた自身で体験してみませんか?

●小谷彰宏展 「World Wide Watching」
清風学園美術講師 小谷彰宏氏を迎え、プロジェクターを取り入れたアートを
出品していただきます。内容としては、KOTANIアートを天井より吊るした特製
スクリーンに対し投影致します。幻想的な作品がご覧いただけます。

●ヴァーチャル・Cafe「Five Days」
期間中、21世紀のCafeをイメージしたCafe「Five Days」がスクエア内にオー
プンいたします。お客様が「Five Days」コーナーに近づくとビルボードビジ
ョンに映し出されたウェイトレスが、テレビ会議を使ってオーダーをお聞きし
ます。

●リアプロジェクションショー 「癒しのひとときをあなたに」
ここでは、80インチのリプロジェクションを展示し、「癒し」をテーマにお客
様にくつろぎと安らぎをご提供する試みをいたします。映像は、桜、花火、海、
お祭りなど、私たちの身近にありながら、忘れがちな(癒しをテーマとした)
映像を流します。また3つのヘッドホンをご用意し、ゆっくりとくつろいで頂
ける空間をつくります。

会場地図など、詳しくはホームページにて。

※このイベントに関するお問い合わせは下記までお願いいたします。
エプソンスクエア御堂筋
「プロジェクタWeek!」 スタッフ tel.06-6205-2727

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■イベント案内
デジタル業界の女たち -THE LIVE-
http://www.dhw.co.jp/
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<主催者情報>

「オンナだから、楽しく働く」IT業界で働く女性たちに、コラムニスト神足裕
司氏が鋭く切り込む。週刊アスキー好評連載中の「デジタル業界の女たち」の
ライブ版が、デジタルハリウッド東京、京都、大阪、福岡の4校で展開されま
す。女性はもちろん、男性も刺激を受けること間違いなし。お楽しみに!

進行:神足裕司氏(コラムニスト)/司会:福岡俊弘氏(週刊アスキー編集長)
※その他、デジタル業界で活躍中の女性ゲストを招いてお届けします

●デジタルハリウッド東京校(御茶ノ水)6月11日(日)に終了

●デジタルハリウッド京都校
日時:6月18日(日)14:00~15:30
会場:京都市下京区四条通柳馬場西入ルヤサカ四条ビル6F
申込:kyoto@dhw.co.jp

●デジタルハリウッド大阪校
日時:7月9日(日)14:00~15:30
会場:大阪市北区西天満6-5-17デジタルエイトビル
申込:osaka@dhw.co.jp

●デジタルハリウッド福岡校
日時:8月6日(日)14:00~15:30
会場:福岡市中央区大名2-1-5 SGビル5F
申込:fukuoka@dhw.co.jp

※タイトルに「デジ女DC0006」と記載して下さい。
※住所・氏名・年齢・職業・電話番号・E-mailアドレスを
 明記して下さい。確認メールをお送りいたします。

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【ip2000プロジェクト】6/12
「セイシェルの海は青かった!」 彼らはどんな海を見たのだろうか?
http://www.ip2000.net/
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■編集後記(6/12)
・ディジタル・イメージの会議を終えて、特急で家に帰り、大急ぎで食事して
マンション問題住民集会に飛び出さなければならなかった土曜日の夕方、家に
ついたらご飯が炊けてなかった。妻が炊飯器のスイッチを入れ忘れたというお
そまつくん。このごろ食事にまつわる妻のドジがよくある。食事を終えてから
電子レンジの中や、冷蔵庫の中から、出し忘れたおかずが出現する。わたしの
失敗は、昨夜「帝都物語」を録画予約して寝たが、うっかりWOWOWにあわせて
いた。これはNHKだったのだ。「インターネットTVガイド」は便利。(柴田)
http://www.tvguide.or.jp/

・先週の続き。不審なファイル群のコピーも終わり、フォーマットし直す。そ
のまま使うなんてことは怖くてできない。一番新しいMkLinuxを入れ直す。た
だこれが、まだ開発中のものなんだよな。2年ほど前のDR3は、めちゃくちゃ安
定していたので大好きだったんだけど、新しいライブラリが使えないので、開
発中のものを使うしかない。FTPで半日ほどかかってインストール完了。よー
し再起動。起動中にストップ。え、バグ? 以上のエラー文面をバグレポート
として送れ? ま、またですか…。           (hammer.mule)


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http://www.nagesen.gr.jp/  <投げ銭システムをすべてのhomepageに>
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編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
        森川眞行 

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