[0657] この疑問、誰に聞こうか?

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0657   2000/07/21.Fri発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 16401部
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 <みんなダフ屋に見えるし(笑)>

■デジクリトーク
 この疑問、誰に聞こうか?
 須貝 弦

■展覧会案内&リレー連載(4)
 MAX "MIX" ART SHOW
 プリンタワークの大冒険
 木村智博

■リレー連載 泥縄式☆展覧会開催法
 P-Nuts展ができるまで<虎視眈々篇>
 鈴木眞美子

■連載「ip2000」プロジェクト奮闘記 0118 7/21
 ラスパルナスカナリア非上陸日記
 ------(フェーズ1)航海日誌64日目-------
 川井拓也@sea

■デジクリトーク
 ラジカル鈴木ニューヨークに行く(2)
 黒田征太郎さんにお会いする
 ラジカル鈴木



■デジクリトーク
この疑問、誰に聞こうか?

須貝 弦
───────────────────────────────────
はるか昔、私が某雑誌の編集部にいたときのこと。編集部の電話が鳴った。大
事な読者さまからの貴重なご質問である。

「フィルムスキャナを導入したいが何がよいか?」

どうやら印刷会社さまらしい。電話に出た同僚から「なんて答えればいい?」
と聞かれた私は、当時民生用でいちばん新しいものでも言っておけばいいだろ
うと思い、「CanoScan 2700とでも言っときなよ」と、気の無い返事をした。
通常、雑誌の編集部が特定の製品を勧めるということはないが、仕方なく、で
ある。

ところが電話の主は「もっとわかる人に代われ」とのたまうので、私が出るこ
とになった。聞くと「印刷会社で買うのにCanoScanはないだろう」と言うのだ。
ならばということで私は「本気で仕事で使うならTangoですね」と答えて差し
上げた。800万円くらいするんだけど。すると印刷会社さまは「そんな高いも
のは買えない」「個人で買えるくらいの金額でいいモノはないか」と、ブーた
れはじめた。いい加減アタマに来た私は「その程度の認識ならスキャニングの
仕事なんかやらないほうがいいですよ。どうしてもやりたかったらご自分で調
べてください」と言ってさしあげて、ようやく電話は終った。

別の編集部に転職してからも、私は読者さまからの質問の電話に悩まされた。
建前では大切な読者さまだが、雑誌の編集部に「Illustratorでトンボの出し
かたがわからない」だとか「メガピクセルのデジカメは印刷で使えますか」と
かって電話してくるという、その思考のロジックがわからなかったし、今でも
わからない。そんな電話に出るたびに切れそうになる自分を、押えるのに精一
杯だった。

「知らないこと、わからないことを聞く」という行為の前に「自分で調べる・
考える」ということができない人が多い。「知らないこと、わからないこと」
自体はまったく問題ない。誰だって最初はそうに決っているから。しかし、
「調べる前に人に聞く」となるとお手上げだ。そんな人に質問されて笑顔で答
えるほど、私はやさしい人間じゃない。

まぁ逆に、ダイヤルQ2の回線を引き込んで「パソコンなんでも相談室でーす!」
っていうのもアリかなぁとは思うけど。

ただし、自分の思っている以上に、知っている人と知らない人との差は大きい。
同時に、相当な数の「わかりにくいモノ・コト」が存在する。たとえば電車や
バスの乗り方を知らない人は想像以上に多いし、同時にJR東日本が導入してい
るタッチパネル券売機とか新幹線の自動改札なんかは、かなり不親切だ。そう
いう両面があることは、常に忘れてはいけないとも思うのだ。

【すがい・げん】gsugai@hh.iij4u.or.jp
Cubeはほしいな。クルマじゃないよMacだよ。

MACKER
http://www.dgcr.com/mac/

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■展覧会案内&リレー連載(4)
MAX "MIX" ART SHOW
プリンタワークの大冒険

木村智博
───────────────────────────────────
従来の高画質を最優先するプリントアウトとは異質のプリンタワークにチャレ
ンジしたデジタルアーティストたちの作品を展示する「MAX "MIX" ART SHOW
--プリンタワークの大冒険--」が開催される。参加予定作家は、井上和洋、井
上佳子、木村智博、成光雄、藤原ヨウコウ、山田真屋、YUMEの7氏。

・会期 7月24日(月)~28日(金)9時半~17時半
・会場 「EPSON SQUARE 御堂筋」大阪市中央区淡路町3-6-3 NMプラザ御堂筋
Tel.06-6205-2727 Fax.06-6205-2728

リレー連載(4)木村智博
コンピュータとプリンターは画材だ

コンピュータで作品を制作するようになり、今まではコンピュータの中だけで
作品を完成させてしまおうという意識が僕の中にありました。しかし、作品を
ただプリントアウトしてそれで完成? という思いが最近でてきて、コンピュ
ータで制作したものを、プリントアウトする素材や加工によってなんとか油彩
や版画のような、画材の良さを活かした作品にできないだろうかと考えていま
した。

そんな時にこの企画に誘っていただき、自分なりにコンピュータの良さを活か
したおもしろい方法はないかと考える、良い機会になりました。

コンピュータとプリンターを画材だと考え、その画材の良さは一体なんだろう
と考えると、手軽にいろんな素材に印刷でき、データさえあれば何度でも印刷
できたり、大きさも自由に変更できるといったことではないかと思います。し
かし、プリントアウトでは筆跡が残らなかったり、厚みがない、思うような色
がでないといった課題もあります。そして、何度でも印刷できるからこそ、プ
リントアウトしたものにあまり価値が生まれてこないという問題です。

そこで、プリントアウト後にどうしても出力できない色を後からアクリル絵の
具で塗り、メディウムなどを上から塗って質感をつくりました。多少手間はか
かりますが、後から手を加えることによって、その作品自体に全く同じものが
できないという価値も生まれてくるのではないかと思います。

もうひとつは、プリンターの白い部分は印刷されないというところに注目しま
した。透明のものに印刷すると、当然白い部分には印刷されないので透明のま
まになります。このことを利用して、フォトショップのレイヤーのように、下
に質感のあるのもを置いて、面白い効果がだせないかと考えました。この作品
は説明するのがややこしいので、実際の作品を見ていただけたらと思います。

この企画展を見ていただいて、これが本当にプリントアウトしたもの? とか、
こんなこともできるの? といった驚きや、可能性を感じていただけたら、う
れしいです。僕自身、他の作家の方々がどういった作品をつくっているのかも
楽しみですし、

今までにない展覧会になると思いますので、みなさん、ぜひ御覧になってくだ
さい。よろしくお願いします。

【きむら・ともひろ】arumik@tcp-ip.or.jp
1973 京都府生まれ。オペルデザインコンテスト’97/スカラシップ賞、MdN賞。
第2回東レデジタルクリエーションアワーズ/グランプリ。他多数受賞。ディジ
タルイメージ会員。
http://www.tcp-ip.or.jp/~arumik/


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■リレー連載 泥縄式☆展覧会開催法
P-Nuts展ができるまで<虎視眈々篇>

鈴木眞美子
───────────────────────────────────
第1回P-Nuts展が終わりました。そして結果は大成功! しかし、スタッフ、
出展者のほとんどは完全燃焼し、燃え尽きて灰になってしまいました。

そんな中で、第1回P-Nuts展で、久々に学生時代のグループ展や芸術祭の熱い
気持ちがよみがえってきて、この展覧会は是非継続させねば! と決意した者
が約数名。

そして何ヶ月か過ぎました。P-Nutsメンバーで表面上は無益にみえる飲み会を
重ねている内に数名が、第2回P-Nuts展をやろうと虎視眈々と水面下で動き始
めました。

●まずは会場を探すのだ!

さて、まずは会場をどこにしようかと模索します。夢と妄想だけはどんどん膨
らんでアイデアだけはなぜかポンポン浮かんできます。

第1回P-Nuts展の会場は渋谷という好立地ながら、普段は会議やセミナーをや
っていて、展覧会は前代未聞という不思議な場所だったので、今度は指向を変
えて、凄い所でやりたいねっ!と、候補にあがった会場が以下。

・幕張メッセのマックワールド
・スパイラル
・日比谷野外音楽堂
・東京ドーム
・O(オー)美術館

…とてつもない夢だけは広がっていきました。

そして、無謀にも幕張メッセのマックワールドでP-Nuts展をしようと企んだ我
々。2ブース借り切って、畳にちゃぶ台、その上にiMac、などどいう恐ろしい
パースを書いた企画書まで作ってしまいました。

しかし、スポンサーに鼻で笑われて断念。

その後、無謀にも青山のスパイラルを借りようと画策した我々。しかし、一日
の貸し出し料金が××万円と聞きまたもや断念。

日比谷野外音楽堂、東京ドームにいたっては、じゃあ、世界初、歌って踊れる
ハイブリッド展覧会!? と思いきや、これも仲間内での猛反対により断念。

そして残るはO美術館。これが立地条件も料金も広さも素晴しくいい条件! 
しかし、難点は一つ。会場は抽選なのです。

●抽選が当たらない!

毎月第1週目、それがO美術館の抽選期間なのです。

しかしこれが当たらない! こんな素晴しいO美術館なので大人気、ライバル
殺到なのです。普段、無神論者の私もお百度踏んだり、古今東西あらゆる神に
祈ります。他のメンバーはハンドパワーや透視力を鍛えたり、と各自トレーニ
ングに励みます。

そんなある日電話が鳴りました。なんと「補欠当選」。つまりお情けで貸して
やってもいいけどね~とのこと。しかし開催日は5ヶ月後にせまっていました。
                  
●とにかく人を集めるのだ!

またもや闇雲に走り始めたP-Nuts達。まず出展者を募らなくては! その為に
は告知しなくては! そしてその為にはまずはスタッフを集めなくては!

幸いにも、日頃からの「この業界は人脈だっ!」との洗脳活動が効を奏してか、
一声かけると芋づる式に金の卵達がザクザク集まります。

それからは、寝る間を惜しんで連続起床時間の自己ベストを更新しながら、参
加者150名を集め、後援、協賛を名だたる企業にいただき、審査員には柴田忠
男さんをはじめどえらい方々に来ていただけることになり、フライヤー、 ポ
スター、名刺、ポストカード、Web、CD-ROMとガシガシ制作にはげんでいくの
でした。

では、次回はP-Nutsの生きた化石、内藤あんもさん登場の「あとは野となれ山
となれ篇」で、第2回P-Nuts展開催直前の緊迫した状況を語ってもらいましょう。

【鈴木眞美子/Webデザイナー】mamix@mamix.com
第2回P-Nuts展代表。
日々腱鞘炎と戦いながら、陣頭指揮にあたる毎日。どなたか腱鞘炎にきくクス
リがあったら情報求む!

【Creator's Network P-Nuts】
第2回P-Nuts展まであと8日!果してどんな作品がとびだすのか?
<http://www.p-nuts.net/>


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■連載「ip2000」プロジェクト奮闘記 0118 7/21
ラスパルナスカナリア非上陸日記
------(フェーズ1)航海日誌64日目-------

川井拓也@sea
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【現在の船の位置=凸】
東京>>香港>ベトナム>シンガポール>スリランカ>セイシェル>ケニア>
エリトリア>エジプト>イスラエル>ギリシア>クロアチア>イタリア>カナリア
>凸>>キューバ>メキシコ>カナダ>ロシア>東京
Transported by http://www.peaceboat.org/
Planning&Produced by http://www.taiyokikaku.com

【ip2000チームが航海しながら制作・発信中のコンテンツ】
●本日発売「ビデオサロン8月号」
カラー4ページip2000奮闘記撮影編掲載!

●「ドリームキャッチャー~人生の宝物~」
7/30より連続10週毎日ノンスクランブル枠で放映予定!
http://www.vaionet.com/

●@ぴあ「さすらいの通信芸人」
吉澤由香の洋上モバイル日記
http://www.pia.co.jp/sp/wwm/index.htm

【今日のコラム】
■■□□テクニカル度
■■□□旅行シズル度
□□□□おもしろ度
■■□□制作プロセス度

スペインのラスパルマスでは、テクニカルディレクターの鈴木健介が下船する
ことになっていた。番組の素材、デジカメの素材はもちろんのことメインマシ
ンとして使用していたG4も帰還することになるし、インマルサットやステディ
カムなども返却となる。前夜から夜を徹しての準備となったが、それでも間に
合わない。船は朝の4時にラスパルナス港に帰港していた。

私と鈴木は下船をほぼあきらめていた。データのバックアップやROM焼きに加
えて、ふたつのトラブルが。DV-VHSのダブルデッキのフューズが飛び交換する
必要があることと、レーザープリンターのトナーが切れていてなんとかして消
耗品のカートリッジを手に入れたいという事情である。

私たちは誰もいない船で作業を続けた。そしてはじめての寄航中の船内での食
事。当然人は少ない。そしてまた戻りひたすら作業。デジカメ写真も今や800
MBを超えているが、これらをネット用、雑誌用などにディレクトリーを分けな
がらサイズも変えてコピーしつつ関係者用のROMに焼いていく。映像はNITROで
ほとんどを編集しているので、字幕ありとなしの白完パケの2種類を出してい
く必要がある。

寄航中の船は当然のことながらまったく揺れないし、人もいないので静かであ
る。ことのほか仕事は進む。そして夕方やっとほぼすべてのデータの移植を終
えた。他のメンバーはそれぞれカナリアに上陸して一回りして戻ってきた。

今日はメンバーのうちのひとりのはなっちの誕生日であった。船では誕生日の
人は必ず夕食の時にウクライナレストランスタッフが全員で「ホッピーボース
デーツーユー」と訛った英語で歌ってくれるのだ。そして大きなケーキがテー
ブルにろうそく付きで運ばれレストラン全員の人に拍手してもらえる。(▼1)

はなっちの誕生日は今日であるが、夕食がある昨日祝ってもらった。そこで今
日はメンバーとカナリアで一杯というわけである。鈴木健介のお疲れ様会も兼
ねる。しかし、荷造りもあるので「一時間で戻ろう」という強行軍である。初
上陸としてスペインの地を踏みしめドライバーに「レストラン!ウィーハブノ
ータイム、ソーユーイントロデュースグッドテイストシーフードOK?」などと
無茶なオーダーをしていざシーサイドへ。席につくなりオーダーしまくり短い
宴が始まった(▼2)

ラスパルナスは色とりどりの色彩が美しい街である。といってもこれらの写真
は他のメンバーが撮影したものをうらめしそうにセレクトしたものなのでうけ
うりで書いている(苦笑い▼3)。そんなカナリアでも誕生日を迎えたはなっ
ちは、あるふたつのプロジェクトのためにデジカメをとりつづけている。ひと
つはこんな写真(▼4)港の職員さんがなにやらにこやかに笑っている。手に
もっているのは? このシリーズ写真は非常にユニークなものになるだろう。
そしてもうひとつが世界の子供達に「世界地図」を書いてもらうプロジェクト
だ。(▼5)これもすでにデータのセレクトが終わり、洋上で公開に向けて準
備が進んでいる。(▼6)

私は今回のスタッフのデジカメ画像の吸い上げ担当であるが、特にカメラは素
人である彼女たちの腕がどんどん上がっていくのを見るのは楽しかった。すぐ
に見れて、かつパソコンで加工などしていると、自分の切ったアングルがどこ
が悪いのか? が分ってくる。そして毎日100枚も撮っていればコツをつかん
でくるというわけだ。短焦点のデジカメはアングルの切り方が命になる。使え
そうな写真が増えてくるのは楽しいものだ。

※文中▼がついている部分は以下のサイトの「日刊デジクリ with ip2000.net」
をクリックしてください。コラムに連動する写真が掲載されています。
http://www.ip2000.net/

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■デジクリトーク
ラジカル鈴木ニューヨークに行く(2)
黒田征太郎さんにお会いする

ラジカル鈴木
───────────────────────────────────
食べ物の話題は事欠きませんが、カレー屋がズラッと並ぶカレーst.でカシミ
ールカレーを食べました。香辛料が沢山入ってて美味しい。ミントも入ってた
りして、口の中がスースーするぞ(笑)。

ラジ・マハールというお店(笑)カレーst.はそう勝手に呼んでるんですが、
イーストビレッジです。カレーst.はそう勝手に呼んでるんですが、イースト
ビレッジ、EAST 6TH St.の1Av.と2Av.の間がインド人街で、ほとんどがインド
レストラン。本格的なカレーが食べれます。

チャイナタウンのペキンダックの店も行きました。とても美味しかったです。
しかし、結局2度もスシを食べちゃいました。なんか、やはり無性にご飯と味
噌汁が欲しくなるんですね・・日本酒も飲んじゃったり(笑)う~~~~~ん、
やっぱりうめえや!! なんて。

ウェストビレッジのバックフェンスというフォーク・バーが、すごくフランク
で気に入りました。フォーク・バーなんですけど出るのが素人ばっかりで、全
然商売っヶが無くて、店員も、ああ、来たの?ってな感じで、誰も音楽を聞い
ていなくてウチらのバンドも飛び入りで出ても誰も文句言わないだろうという
雰囲気。

チャージもナシで超リーズナブル。ピーナッツのカラを床に捨ててもいいし、
テーブルもぬれたまんまという超いいかげんな店。ブリッカーst.とトンプソ
ンst.のかどです。東京にもバックフェンスみたいなお店があるといいな~。

ブルース・バーも入ったけど、いい感じでした。あのあたりハシゴしたくなり
ます。教えてもらったアダルトトイの店、ピンクプッシーキャット、入ったけ
れど「ユーバイエニシング?」とコワそうなねいちゃんに言われてなにも買わ
ず出てきました。店中のショーケースには見るも艶やかな蛍光色のアダルト・
トイがズラリでした。ま、道玄坂にもこんな店はありますけど。こんなとこす
すめる知人も知人ですが。

あと、メトロのホームでいつもなんかライブやってるんですねー。アンプ持ち
込んで。なんでもアリなんです。こないだはマリンバ(?)とかいうおおきな
金属のバケツみたいなのでやってました。

その近所のオフ・ブロードウェイの小屋で10年くらいやってる人気のパフォー
マンス、『STONP!』を観ました。これは素晴らしかったです! しかし一番前
で観ちゃったのでした。ホコリ、木片、マッチ、水などをかぶりながら観てま
した。おかげで風邪気味だったのをすっかり悪化させたのでした。

も一つ話題のパフォーマンス『ブルーマン』は、歩き回ってるうちにすっかり
忘れてしまいました。『STONP!』はたまたま前を通りかかったのでした。ボッ
クスオフィスの係がやたら横柄で、カードだけじゃダメとぬかしたので、「ハ
ウバウト・キャシュ?」って言ったら「キャッシュイズファイン。ユーウェル
カム」ってコロっと態度が変わったのでした。まさに現金な連中。

その他のコンサートやらミュージカルは結局、チケットが手に入らなくて、観
れなかったのです。ダフ屋から買うことも考えたんですが、なにしろコトバが
よくわからないのとこっちのダフ屋のようにハッキリとわかる格好していない
し、みんなダフ屋に見えるし(笑)、もしかして大っぴらに売買できないから
どっか裏路地に連れていかれたりするのもイヤだな、とか考えちゃってやめま
した。

宿の近くのマジソンスクエアガーデンで、ブルーススプリングスティーンのコ
ンサートがあったので見れたら見たかったのですが、やはりチケットが取れず。
ニュースでやっていましたが歌詞にまつわる殺人事件があったらしいです。あ
る歌の内容が、去年アメリカで起こった、黒人が警察官に誤って殺された事件
を元に歌われていて、警備員のストライキとかが有るとかないとかでコンサー
ト開催も危ぶまれていた様です。

●僕のポスターがNYADCで銅賞を受賞

実は僕のポスターがNYADCで銅賞を取って、6月から本当に丁度、偶然に展示し
てあって、会場に見に行きました。意外にも会場はミッドタウンで、これも宿
の近くでした。十分歩ける距離。自分の作品がNYに展示されているのを観た時
は感激でした。

ある方にご紹介していただいたおかげで、NY在住の黒田征太郎さんにお会いす
ることに成功!! ミッドタウンのロフトへ。お忙しいところにお邪魔しただ
けでなく、長い時間を割いて色々と勉強になる楽しいお話しをしていただいて
本当嬉しかった。

直後に、イタリアに発たれたらしいのですが、もうイタリアから帰られている
のでしょうか? 日本と全く違う価値観と環境の中で戦っていらっしゃる黒田
さんは本当に日本の誇る英雄だと改めて実感しました。

ご自宅はアッパーイーストサイドなんだそうです。NYでの活動を少しお聞きし
ましたが、国連ビルで、ジミヘンドリックスエクスペリエンスのメンツと共に
ライブペインティングしたり、お嬢さんの通っていた学校でもアングロサクソ
ン達の前でライブペインティングしたそうです。スゴイ、スケールが違います。
しかし全く気取らずにされるお話しに皆魅了されてしまいました。

スケールの大きなお話しを聞いていて、日本の中でチョコチョコと活動してい
るのがイヤになってきましたが、帰ってからすっかりそういう生活に逆戻りし
ています・・・アトリエも広くて、最上階なので天窓があり、とても素敵でし
た。SOHOでギャラリーShopをやっている方などにもお会いしましたが、少しの
間でも日本を離れると、少ない存在である他の日本人がすごく身近に感じられ
るということも実感しました。

黒田さんのようにNYで仕事することは、僕にとっては夢の夢ですが、今後も毎
年一回でも行きたいと思っています。

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■編集後記(7/21)
・中島らもが好きで、今読んでいるのはエッセイ集「固いおとうふ」だ。内容
はとくに面白いものじゃないが、やっぱりな~と思った記述がある。執筆中に
神様がおりてくるという。お筆先とか、オートマティック・エクリチュールと
かいうらしいが、憑依状態になって自分でも「あらあら」と思いながらどんど
ん書かされしまうという。若い頃の読書経験や薬物、酒などの効果かも。わた
しにも神様ちょっと立ち寄ってくれないものか。薬物、酒なしで。(柴田)

・柴田編集長と大阪デート…ではなく、こっそりひそひそ編集会議をした。い
ろいろと話したいことはあるものの、ほとんど会うことはないので、ちょっと
緊張。毎日メールのやりとりはしているのだが。翌日、鷺さんと会う。仕事の
関係で時間が取れなくなって、夜10時から40分ほどしか話せない。やはり緊張。
ロフトプラス1の話が面白かった。行きたいんすよ、ほんと。両日とも会見後
これからのデジクリのあり方について考え込む。ふと学生時代、学園祭運営委
員会の副委員長なるものに任命され、自分の就職よりも、学祭を優先させたこ
とを思い出した。でも後悔してないんだよな。       (hammer.mule)

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発行   デジタルクリエイターズ
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編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
        森川眞行 

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