[0749] 陶酔の時よ来い

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0749   2000/11/25.Sat発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 17139部
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 <僕の翻訳は原書1ページ分で挫折>

■デジクリトーク
 陶酔の時よ来い
 十河 進

■連載「ip2000-phase2」 疾走記(165)11/25
 120ピクセル画像の想像力
 川井拓也@東京

■コンテスト&展覧会案内
 「エプソンカラーイメージングコンテスト2000」受賞作品展 開催中




■デジクリトーク
陶酔の時よ来い

十河 進
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●挫折した「深夜プラスワン」の翻訳

村上春樹さんの名前で売れている部分もあるのだろうが文春新書の「翻訳夜話」
が面白い。柴田元幸さんとの共著で、ポール・オースターとレイモンド・カー
ヴァーの短編をふたりが訳していて、その比較も大変楽しめた。

実は僕も翻訳を試みたことがある。別に翻訳家になろうと思ったわけではない。
高校生の時から愛読しているギャビン・ライアルの「深夜プラスワン」を自分
でも訳してみたくなったのだ。

というより、菊池光さんの訳が素晴らしくて、それに馴染んでいたのだが、何
度も読み返すうちに「ここは原文ではどういう表現になっているのだろう」と
いう興味が湧いてきたのである。

僕は、30年以上前に出た早川ポケットミステリ版と1992年に出たハヤカワ文庫
版を持っているが、訳自体は改訂されていないようだ。最初の数行は以下のよ
うになっている。

──パリは四月である。雨もひと月前ほど冷たくはない。といって、たかがフ
ァッションショーを見るために濡れて行くのは寒すぎる。雨がやむまでタクシ
ーはつかまらないし、やめば用はない。数百ヤードの距離だ。いずれにしても
ぐあいが悪い。結局、ドゥ・マゴに腰をすえて杯を傾けながら、表のサン・ジ
ェルマン通りで青信号と同時にグラン・プリのようなスタートをきる夕方のラ
ッシュの騒音をきいていた。(菊池光・訳)

今や「新宿鮫」シリーズの人気作家になった大沢在昌が書き写して修行したと
いうハードボイルド・スタイルの名文である。

僕はこの名文に挑んでみたのだが、最初の一行でつまずいた。原文は「It was
april in paris」で始まっている。しかし、これは「April in paris」という
ジャズなどでもおなじみのスタンダード・ナンバーにひっかけているのに違い
ないと気付いたのだ。

そうすると「『パリの四月』だった」と「パリの四月」をカッコでくくって訳
したくなる。また、ジョン・フランケンハイマー監督作品「グラン・プリ」の
ように、ヨーロッパなら「グラン・プリ」という言葉は誰でもF1レースを思い
浮かべるが、日本人はどうなのか疑問に感じた。日本では「カメラ・グランプ
リ」なんて平気で使っている。

また、サン・ジェルマン・デ・プレのカフェ・ドゥ・マゴである。渋谷の東急
文化村に支店ができて「ドゥ・マゴ文学賞」なども出すようになり、けっこう
日本でも有名になったが、このカフェについてもいろいろ基本知識を説明しな
ければいけないか、などと考える。

先ほどの引用の続きは「このカフェはインテリのエリートの集まり場と自称し
ているが」となるのだが、ドゥ・マゴの2階にはサルトルの指定席があったと
いうのは有名な話だから、この後の皮肉が効いてくるのだ。

もちろん、そんなことをいちいち注釈など入れられるわけはない。しかし、文
中にそうしたニュアンスを表現した方がいいんじゃないか、などと考え込んだ。
結果、僕の翻訳は原書1ページ分で挫折。うーむ、翻訳というのはむずかしい
ものだ、と唸ったのである。

●詩の翻訳者たちはやはり詩人が多い

世界で最も有名な詩人はやはりランボオだろうか。人気者レオナルド・ディカ
プリオは「太陽と月に背いて」(TOTAL ECLIPSE/1995/112分)でランボオを
演じたが、広告の世界でもサントリー・ローヤル伝説のCM「ランボオ、あんな
男、ちょっといない」がある。電通の杉山恒太郎さんの仕事である。

僕がランボオの詩で最も好きなのは「いちばん高い塔の歌」(金子光晴・訳)
だ。実は、最初に読んだのは永嶋慎二のマンガ「若者たち」シリーズの中でだ
った。主人公たちのひとりに吟遊詩人がいて、失恋した彼はランボオの詩を口
にする。

束縛されて手も足もでない
うつろな青春。
こまかい気づかいゆえに、僕は
自分の生涯をふいにした。

ああ、心がただ一すじに打ち込める
そんな時代は、ふたたび来ないものか?

何と素晴らしい詩ではないか。18歳で詩を捨てた男の詩とは、とても思えない。
ランボオに人気が集まる理由は、さっさと18歳で詩を捨てアフリカの商人にな
ってしまったからだが、もちろんその詩も素晴らしい。

しかし、小説の翻訳なら訳者による違いはそれほど気にならないかもしれない
が(前述の「翻訳夜話」のふたりの翻訳の違いはそんなに印象に残らない)、
詩の場合はとんでもなく違うのだと、僕はその後、別の「ランボオ詩集」を読
んで気付いた。小林秀雄は「てっぺん塔の歌」とし、金子光晴が「ああ、心が
ただ一すじに……」と訳した部分を以下のように訳している。

時よ来い
ああ、陶酔の時よ、来い

この違いは、一体、どう理解すればいいのだろうか。僕は、その後、清岡卓行
の翻訳も調べてみたが、こちらは金子訳に近かった記憶がある。

翻訳者によってこれほど違ってしまうという謎は、結局、僕をフランス文学科
へと進学させる動機のひとつになった。しかし、今でもガリマール版の厚さが
5センチもある「ランボオ全集」を持ってはいるのだが、まったく謎は解けて
いない。

しかし、「幸福」という詩の原文で「オオ、セゾン、オオ、シャトー」(厚さ
5センチの原書を調べるのが面倒なのでカタカナで済ませます。悪しからず)
としか書いていない部分を金子光晴は以下のように訳している。

このよい季節よ。うつくしい館よ。

これは、もしかしたらランボオの詩を原型にした詩人たちの創作なのではない
か、と思えてくる。詩人たちが創作意欲を掻き立てられるほど、ランボオの詩
は素晴らしい。「地獄の季節」というフレーズを聞くだけで、ゾクゾクする言
霊を感じてしまう。

●「非情の大河」か「何でもない大河」か

ランボオの詩で有名なのは、「酔いどれ船」だろうか。北杜夫もこのタイトル
を借用して小説を書いていた記憶がある。しかし、この詩も訳者によって変わ
っている。「酔っぱらいの船」などとタイトル自体も変わっているのだが、あ
の有名なフレーズも意味が違うほど変わってしまう。

僕らが非情の大河をくだるとき……

そう僕も記憶していたし、昔、清水邦夫はそんなタイトルで戯曲を書いた(商
業演劇に進出する前の蜷川幸雄が演出した)。それに僕の友人もそう思ってい
た。ある日、友人は「おい、知ってるか。『僕らが何でもない河をくだるとき』
と訳している本があるんだぜ」と言った。ちなみに、金子先生は以下のように
訳していらっしゃる。

なんの手ごたえもない大河を僕がくだっていったとき……

僕がこの世で一番愛する映画はジャン・リュック・ゴダールの「気狂いピエロ」
(PIERROT LE FOU/1965/110分)だが、引用の映画監督ゴダールはランボウ
も引用する。ジャン・ポール・ベルモンドが顔にダイナマイトを巻き付けて爆
死した後、その爆発の炎と煙をロングショットで撮したカメラは、ゆっくりと
パンをする。海が見えてきて、その水平線に男女の会話がかぶさる。

──見つかった
──何が?
──永遠が
──海が太陽にとけこむ

公開時の字幕とは少し違うが僕の持っているLDでは、こう訳されていた。しか
し、金子先生は、以下のように訳していらっしゃるのである。

とうとう見つかったよ。
何がさ? 永遠というもの。
没陽といっしょに、
去(い)ってしまった海のことだ。

詩は上田敏や堀口大学などの翻訳詩集の頃から、翻訳者のものなのかもしれな
い。ヴァレリーの「海のパルク」も「風立ちぬ、いざ生きめやも」と訳された
から有名になったのであって、「風が吹いた、さあ、生きよう」と訳されたの
では「???」と思うしかない。

●思い入れの強いものは改訳で印象が変わる

映画の字幕については清水俊二さんの著書に詳しいが、最近は昔の映画をビデ
オやLD、DVDにする時に新しく訳し直すことがある。しかし、新訳には違和感
を感じることが多い。「カサブランカ」は名セリフの数々で有名だが、10年ほ
ど前にNHKで放映された時、名セリフがすべて改訳されていてまったく印象が
違ってしまった。

清水俊二さんはレイモンド・チャンドラーの翻訳者としても大きな功績を残し
たが、癌で亡くなる直前まで「高い窓」の新訳に挑戦していた。その仕事の途
中で亡くなったのだが、その後を弟子の戸田奈津子さんが継いで完成しハヤカ
ワ文庫で出版された。

清水さんが「高い窓」の新訳を試みた理由は文庫の戸田さんのあとがきに詳し
いが、ポケットミステリ版の田中小実昌さんの訳が「おれ」になっていたから
だろうと僕も思う。最初に一人称が出てくる部分を、両方の版で比べてみた。

──ミセズ・エリザベス・ブライト・マードックという女とその家族がこの家
にすんでいて、ミセズ・マードックが、葉巻の灰など床におとさず、ピストル
も一つ以上はもっていない、おとなしい、きれい好きな私立探偵をやといたが
っているということのほかには、おれはなにも知らなかった。(田中訳)

──私がこの家の人々について知っていることはこの邸に住んでいるのがエリ
ザベス・ブライト・マードック夫人とその家族で、夫人が、床にタバコの灰を
落としたり、二挺以上の拳銃はけっして持ち歩いたりしない、品のよい、紳士
的な私立探偵を雇おうとしているということだけだった。(清水訳)

こうして比べてみると、ずいぶん印象が違う。同じフィリップ・マーロウだと
は思えない。個人的には「私」の方が、この思索的でジェントルでハードな私
立探偵には合っている気がするが、コミさんの翻訳も捨てがたい。

そういえば昔、早川書房で出ていた頃のシドニィ・シェルダンを僕は愛読して
いたのだが、同じ原作が「超訳」を売り物にして何とかアカデミーから出始め
た時、「真夜中の向こう側」の冒頭を読み比べてみて、まるで印象が違った。

J・D・サリンジャーのロングセラー「キャッチャー・イン・ザ・ライ」は「ラ
イ麦畑でつかまえて」と訳されているが、本来は「ライ麦畑の捕手」、つまり
「捕まえ手」と訳すべきなのに、僕は「つかまえて(ほしい)」というニュア
ンスであのタイトルを理解したので、その印象は30年たっても、その後、原題
を知っても書き換えられていない。

僕はサリンジャーの熱心な愛読者だが、荒地出版社版で翻訳本を揃えたため、
「フラニーとズーイー」を原田敬一さんの翻訳で読んだ。だから、よりユダヤ
系の言葉遣いや発音を優先して翻訳したという野崎孝さんの新潮社版「フラニ
ーとゾーイー」(まずゾーイーで引っかかってしまった)も買ったけれど、未
だに読めていない。

やっぱり、思い入れのある映画や小説や詩の場合は、最初にぶつかった翻訳が
すべての印象を決めてしまうのだと思う。

【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com
出版社勤務。流れ編集者、あるいは編集流れ者。柴田さんに大阪で行われるデ
ジクリの編集会議に誘われたが、あいにくその日も休日出勤。濱村デスクには
何度も仕事をお願いしたのに、まだ一度も会っていない。大阪の吹田市に30年
暮らす兄が9月に新居を建てた。一度、新居祝いにいかねばならないのだけど。

昔書いた文章が「投げ銭フリーマーケット」に出ています。デジクリに書いた
文章も数編入っています。
http://www.nagesen.gr.jp/hiroba/

日本翻訳連盟
http://www.trans-jtf.or.jp/index.html

翻訳のためのインターネットリソース
http://www.kotoba.ne.jp/

文芸翻訳フォーラム
http://www.nifty.ne.jp/forum/flitrans/

プロ翻訳者のための情報交換フォーラム
http://trans.kato.gr.jp/forum.html

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■連載「ip2000-phase2」 疾走記(165)11/25
120ピクセル画像の想像力

川井拓也@東京
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現在のオリビア号の位置(凸)
バルセロナ(スペイン)>ラスパルマス凸(カナリア諸島)>ハバナ(キューバ)
バルボア(パナマ運河)>カヤオ(ペルー)>イースター島>パペーテ(タヒチ)
>ラウトカ(フィジー)>ポナペ(ミクロネシア)>東京

写真の力というものがある。それが例え160ピクセル120ピクセル程度の低解像
度の小さなものだとしても。ピースボードには船から30k以内の画像が添付し
て送れるようになっている。この小さな画像でインパクトを与えるにはそれな
りの工夫が必要なのではあるが、とにかく写真がありとなしでは見ている者の
興味度が大きく違ってくる。

例えば、自分が乗船者家族だったとして家族宛のメールを読み終えたあとにふ
と読みたくなる他人の書き込みというのは、写真が魅力的なものに限るからで
ある。今回のサイトはより多くの人の「地球一周の感動」を生に近い状態でサ
ンプリングすること自体が広告になるという定義から制作されているから、こ
のように「ちょっと見てみよう」と他人の発言を覗きたくさせる工夫は重要な
のだ。

そこで、まず現在のデジカメを持っている人しか添付できないという欠点を運
営で補うために、各寄港地でデジカメによる撮影を始めた。ただ撮影するだけ
では意味がない。手法はこうだ。各寄港地では乗船者の人はみな写真を撮る。
しかし意外と自分がフレームに入っている写真というのは撮りにくい。そこで
「シャッター押します!」と申し出るわけだ。

そしてその人のカメラでパシャリと撮影したあとに「あ、デジカメでも一枚撮
りましょう」とパチリとやる。すかさずそのデジカメを再生モードにして本人
に見せながら、その番号をあらかじめ用意した小さなメモ用紙に書き込む。そ
してその番号を渡し「今撮影したデジカメ写真を無料でメール送信するサービ
スをやっていますから是非使ってくださいね!」と。このメモ用紙と引き換え
にデータを添付するというわけだ。

さらにカウンターでも新しくサービスをはじめる。書き込みが終わろうとして
いる時に「せっかくだから元気な顔を友人に見せましょうよ!」と甲板にすぐ
連れて行き、撮影してそれを添付するのである。かなり強引とも言えるが、み
な写真は添付したいがツールがなかったり自分が被写体になる機会が少ないだ
けということが分る。なによりこれらの手法で「いや、いいですよ~」と拒む
人はほとんどいなかった。

これにより「デジカメ画像添付90%強化デー」なるものを設けエジプト、イス
ラエル前後はとにかく画像を添付していった。一日の書き込みは40通前後にな
るのだが、やはり連続する写真は小さいながらもそれぞれの乗船者の地球一周
を確実に伝えていて、見ていて楽しいものになってきた。いずれインマルサッ
トの通信速度が上がれば、絵葉書についている画像をクリックすればそのまま
動画として動き出す日も遠くはないだろう。

それはip2000がやりたくて、でもちょっとトライが早すぎたパーソナルキャス
ティングのイメージだ。

http://www.japangrace.co.jp/board/

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■コンテスト&展覧会案内
「エプソンカラーイメージングコンテスト2000」受賞作品展 開催中
http://www.epson.co.jp/osirase/osirase2.html
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<734号で掲載>

セイコーエプソンが主催する、デジタル出力した写真・グラフィック作品を対
象としたコンテスト「エプソンカラーイメージングコンテスト2000」の入賞者
が決定した。

今年は6211点(99年5,165点・前年比120%)の応募があった。今年は特に、組
写真・組作品、大判作品の増加が見られ、また、若年層からのみずみずしい応
募も増えたことが特徴としてあげられるという。

大賞は、東京都の池田加奈子(イケダカナコ)さんの作品「僕らは生きる」に
決定。有楽町マリオン朝日ギャラリーにて受賞作品展を開催、受賞作品および
各部門の入選作品を展示する。

・受賞作品展
日時 11月24日(金)~29日(水)11時~19時 入場無料
会場 有楽町朝日ギャラリー 
   東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン11階

・大賞 僕らは生きる (池田加奈子/東京都)
・写真部門 優秀賞 `passenger´(長尾浩介/東京都)
・グラフィック+アート部門 優秀賞 僕が呼んだ台風 (白井由美枝/東京都)

・審査員賞
伊藤俊治賞 金魚の休日 (磯部昭子/東京都)
大竹伸朗賞 Blue day (江川 淳/大分県)
勝井三雄賞 September note #4/2000 (桑田 覚/広島県)
サイトウマコト賞 パパの背中でおおはしゃぎ (大塚由美子/東京都)
藤原新也賞 ともだち (川西隆史/神奈川県)
森村泰昌賞 カエルの擬態 (長谷川裕子/新潟県)

・デジタルカメラ賞「falling gallery」 (小磯裕司/東京都)
・プロスペクト賞 Kiss me (岡村庸平/京都府)

・奨励賞
微睡みの淵 (小野寺 弘/徳島県)
灰 (上西英次/東京都)
街 (青木慧三/東京都)
龍に乗った家族 (久松美喜夫/大阪府)
北国から来た寝台特急列車「北斗星2号」 (並木運美/埼玉県)

入選30作品、佳作60作品

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■編集後記(11/25)
・(昨日の続き)本文だけで240ページくらいになる。校正するだけでも相当
の時間を要する。新幹線の中は校正作業には適しているのだが、あんまり集中
しないでのんびりやっていたら京都までかかった。全体を読み通すこと6回く
らいか。もちろん松永さんもその回数プラスわたしに引き渡されるまでの数回
計10回以上は読まれているはず、だが毎回赤字が入ってきた。自慢っぽく感じ
られないか、えらそうに書いていないか、それを気にしていつも意見を求めら
れた。広告業界のコワイ人、エライ人といわれているが、とても謙虚な繊細な
人なのだ。だが、ほおっておくとせっかくの勢いのある文章も平凡に書き直さ
れかねないので、もう直してはいけませんと宣告して仕上げに入った。週刊文
春で「それにしても、デザインがうまくて、さらに、文章が、私たちをおびや
かすほどうまいというのはなんともうらやましい」と海野弘さんに評されてい
るのを読んでうれしかった。「デザインの危機の時代に、この本が出るのは、
著者が、二十世紀のデザインの最良の部分を次の世代に手渡したいと思ってい
るからではないだろうか」と海野さんは結んでいる。意義あるいい仕事に参加
できて本当によかったと思っている。              (柴田)

・広い部屋に引っ越したいな、といろいろ調べてみたら、家賃分で家が買える
し、いい物件が安くなっている。これからの世の中、そんなに長く働けないよ
うな気がするので、長期ローンは大変だろう。かといって、働けなくなるなら
賃貸で一生は大変だ。マンションの景観と利便性は捨てがたいが、どうしても
一戸建ての気楽さが捨てられない。最先端技術を駆使した家のモニタとかあり
ませんか? ビジネスモデルならぬライフスタイルモデルになりますけど。増
加しているSOHOのために。いや、真剣なんですが。     (hammer.mule)

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http://www.nagesen.gr.jp/  <投げ銭システムをすべてのhomepageに>
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編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
        森川眞行 

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