[0836] 怒れる若者もmarried peapleになる

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0836    2001/04/06.Fri発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 17774部
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 <必ず「大手企業に圧力をかけられている」というくだり>

■デジクリトーク
 怒れる若者もmarried peapleになる
 十河 進

■デジクリトーク インターネットの紆余曲折(3)
 本物と、そうでないものと
 8月サンタ



■デジクリトーク
怒れる若者もmarried peapleになる

十河 進
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●若者たちの怒り

ジュリア・ロバーツが「エリン・ブロコビッチ」(2000)でアカデミー主演女
優賞を獲得し、舞い上がって挨拶をしていた。あんなに嬉しそうな人を見てい
ると、こちらまで何だか感動してしまう。幸せそうで、思わず「よかったね」
と声でも掛けたくなった。

しかし、ヒロインのボスの弁護士役で助演男優賞にノミネートされていたアル
バート・フィニーは今回も落選し、これでノミネート回数の記録だけを更新し
た。「エリン・ブロコビッチ」では、でっぷりと太った老獪な弁護士役だった
けれど、やはりフィニーはうまい。イギリスの名優である。

アルバート・フィニーで思い出すのは「土曜の夜と日曜の朝」だ。アラン・シ
リトー原作で「怒れる若者たち」(アングリー・ヤングメン)と言われた世代
の代表のような映画である。

ジョン・オズボーンの戯曲「怒りをこめて振り返れ」(LOOK BACK IN ANGER)
というタイトルにちなんで、1950年代に登場したイギリスの文学ムーブメント
は「怒れる若者たち」と呼ばれるようになった。同じ頃、アメリカではビート
・ゼネレーションと名付けられたムーブメントが起こっていた。

映画版「土曜の夜と日曜の朝/SATURDAY NIGHT AND SUNDAY MORNING」(88分)
は1960年に制作されたモノクロームの映画だ。僕はもうずいぶん昔に見たから、
ほとんど細部は忘れてしまった。悪漢小説(ピカレスク・ロマン)の一種で、
主人公の工員アーサーは、酒を飲み人妻を誘惑し喧嘩をする。

工員アーサーは、月曜日から土曜日まで工場で働き、土曜の夜に一週間の憂さ
を晴らすように無謀な行動をする。彼はやり場のない怒りにとらわれていて、
すべての権力に反抗する。

イギリスは徹底的な階級社会だ。彼の怒りは、しがない工場労働者から一生抜
け出せないことに対するものなのかもしれない。徹底した階級社会では、どん
な夢も見果てぬ夢でしかない。先に何の可能性もないのなら、労働の憂さを晴
らすように無茶なことをやり続けるしかないではないか。

一時期、僕はアラン・シリトーを愛読した。特に「長距離走者の孤独」はお気
に入りだった。この短編もトニー・リチャードソン監督で映画化され、1962年
に「長距離ランナーの孤独/THE LONELINESS OF THE LONG DISTANCE RUNNER」
(103分)として公開された。

主演のトム・コートネイは、その後、あまり映画には出ていないが、共演にバ
ネッサとリンのレードグレーヴ姉妹の父親である名優マイケル・レッドグレー
ヴが出ている。

盗みをして感化院送りとなった少年は、その足の速さを買われてクロスカント
リーの選手にされる。彼の足が速くなったのは、子供の時から食べ物などをか
っぱらって逃げていたからなのだが、院長は感化院の名誉のために主人公に走
ることを強制する。

だが、彼は自分が一番であることを証明し、ゴール直前に次の選手に優勝を譲
るのだ。それは、院長という存在に象徴される権威・社会に対する彼の反抗な
のである。

そう、「怒れる若者たち」の怒りは閉塞した社会に向けられたものだった。い
つの時代でもそうだが、若者たちの怒りは権威や完成された社会や先行する世
代、自分に何かを強要する体制に向けられるものである。

●結婚した人々の倦怠

アルバート・フィニーで思い出すもう一本の映画は「いつも2人で/TWO FOR
THE ROAD」(1967/113分)だ。僕が初めて封切りで見たオードリー・ヘップ
バーンの映画である。僕がオードリーのファンになった時、彼女はまだ現役で
はあったが、すでに30も半ばを過ぎ汚れ役もやっていた。

「いつも2人で」は「シャレード」に続くスタンリー・ドーネン監督の作品で、
現在と過去を巧みに交錯させて構成し、12年間にわたる一組の夫婦の歴史を描
いていた。ヘンリー・マンシーニの音楽も心に残った。

ほとんどすべてがヨーロッパを旅するシーンで構成される。学生時代にふたり
が初めて出会う貧乏な旅、オンボロなMGでの新婚早々の仲むつまじい頃の旅、
友人夫婦とその子供との5人での旅、倦怠期になってからのふたりの旅、そし
て現在の冷え切ったふたりの旅が時間軸に沿ってではなく、ほとんどアトラン
ダムに描かれる。

僕は高校生の時に見て、その洒落た時制の描き方にすっかりまいってしまった。
考えてみれば映画的な、あまりに映画的な描き方で、もしかしたら僕が「映画
の文法」を意識した最初の映画だったのかもしれない。

たとえばこんなシーンがある。

仲間と別れてふたりだけで貧乏旅行をすることになった若き日のオードリーと
フィニーが道を歩いていると突然の雨、ふたりは木陰に逃れて走ってくる車に
乗せてもらおうと親指を立てるが、車はふたりを無視して走り去ってしまう。

次のカットはその車の中だ。倦怠期の夫婦が口論をしながら運転している。そ
れは結婚して10年経ち、夫の浮気を知って自分もフランス男と不倫をしている
オードリーとフィニーである。そんな風にいくつかのふたりの旅はすれ違い交
錯し、時には錯綜するのである。

この映画のテーマは「結婚とは何か」である。最初から「マリッジ」という言
葉が頻繁に出てくる。そして「マリッド・ピープル」という言葉も……。

村上春樹に「僕も今や married peaple の一員になった」という映画エッセイ
がある。初期のエッセイで1982年に「私の一本の映画」(キネマ旬報)という
本の中の一編として書かれたものだから、彼のエッセイ集にはおそらく入って
いないと思う。

そのエッセイの中で村上さんも書いているが、新婚旅行中のふたりがホテルの
階段を昇りながら、レストランで無言で向かい合ったまま食事をしている男女
を見て「どうして話をしないのかしら」とオードリーが聞き、フィニーが
「they are married peaple」と答えるシーンは、やっぱり印象に残る。

●無言のまま向かい合う食事とは何か?

ふたりが出会った時、フィニーはヨーロッパ建築を見て回っている貧乏な建築
家のタマゴで、オードリーは仲間と旅行をしている女子大生である。ふたりは
知り合い愛し合う。結婚し、貧しいながらもオンボロな車で旅行に出る。その
時に知り合ったフランス人の金持ち夫婦にオードリーはフィニーを「優秀な若
手建築家」として売り込む。

それから10年が過ぎて、フィニーはその金持ちの仕事をきっかけにして裕福な
建築家になっている。オードリーは贅沢ができる妻の身分だが、ふたりの仲は
冷え切って罵り合ってばかりだ。

妻は夫が仕事ばかりなのが気に入らない。子供にも冷たいと思っている。「僕
を売り込んだのは誰だ」と夫は妻の不機嫌さに苛立つ。オードリーがフランス
男に口説かれ夫への当てつけのように一夜を共にした翌朝、ふたりの前に現れ
たフィニーは妻と和解するのだが、さらにその数年後のふたりは前にも増して
憎み合っているように見える。

今やオードリーとフィニーも無言のまま向かい合って食事をするような
married peapleになっているのだ。一度は妻を許したものの、結局、いつの間
にか再び相手を傷つける言葉として「あいつと一緒になってればよかったんだ」
みたいなことをフィニーは言う。

現在のオードリーは、その不倫相手とパーティで再会し夫に見せつけるように
仲良くダンスをする厭な女になっている。妻との仲は冷え切っているくせに、
フィニーはそんな妻が気になってならない。

そんな夫婦でありながら、ふたりは別れきれない。ふたりは言葉で傷つけ合う。
だが、ふたりの背後には長い歴史がある。かつて愛し合ったという記憶がある。
そこには、愛し合い十数年を共にしてきたふたりの人間がいる。その過去を簡
単に精算することはできないのだ。

夫婦を長くやっている人間なら、このあたりの機微が理解できると思う。もち
ろん、僕は初めて見た高校生の時にはよくわからなかった。村上さんと同じよ
うに「そういうものかな、そういうものなんだろうな」と思っただけだった。

しかし、数年前に見直した時には、冷え切った夫婦の現在の話が非常に理解で
きたものである。我が家の夫婦関係が冷え切っているというわけではないけれ
ど(念のために断っておきます)、うちのカミサンは元々無口で昔からあまり
無駄話をしない人だから、気が付くと僕らも無言で向かい合って食事している
ことがある。

昔、「they are married peaple」のセリフのことをカミサンに話したことが
ある。その後、カミサンはテレビ放映で「いつも2人で」を見て気に入ったよ
うで、ふたりで無言で食事をしている時などいきなり「they are married
peaple」と言ったりする。そうすると僕は仕方なくニッと笑う。

それは端から見たら変な光景だろうと思うけれど、共通するベーシックな部分
があればあるほど簡単な言葉で通じ合うことがあるのだという証明にもなって
いる。

だからといって、僕のことをカミサンが完全に理解しているとは思えない。ど
ちらかと言えば30年以上付き合っているのに、どうしてこんなに俺のことがわ
かっていないのか、と唖然とすることの方が多い。

もしかしたら、長い年月をかけて「どんなに身近な人間であっても理解し合え
ることはない」と確認するのが夫婦なのかもしれない。それは諦めるというこ
とではなく「そういうものだ」と素直に受け入れることができる境地になると
いうことだ。

結局、結婚という関係をうまく乗り切った(相手を全的に受け入れる境地に達
した)夫婦の象徴が、向かい合いながらの無言の食事なのではないだろうか。
長い年月を愛し合い、互いに頼り合い、時には傷つけ合って持続してきた夫婦
がたどり着くのは、無言で食事をする関係なのかもしれない。

もっとも、その歴史や内実については夫婦の数だけの事情があるのだろうけれ
ど……。

we are married peaple

【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com
雑誌編集者。遅ればせながら、ようやく「文人悪食」を読み切った。名著であ
る。嵐山光三郎は本名をユージョーボー・ヒデアキと言う。こんな名前を持っ
ていたら嵐山光三郎と名乗りたくなるのは、よくわかる。

昔書いた文章が「投げ銭フリーマーケット」に出ています。デジクリに書いた
文章も数編入っています。
http://www.nagesen.gr.jp/hiroba/

エリン・ブロコビッチ
http://www.spe.co.jp/movie/erinbrockovich/

アラン・シリトー
http://homepage2.nifty.com/kenjyo/alan%20sillitoe.htm

ヘンリー・マンシーニ作品リスト
http://member.nifty.ne.jp/mb/orchestra/hmlist.html

スタンリー・ドーネン監督リスト
http://village.infoweb.ne.jp/~fwnk1502/film2/donen.html

いつも2人で
http://village.infoweb.ne.jp/~fwht0183/itumo.htm

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■デジクリトーク インターネットの紆余曲折(3) 
本物と、そうでないものと

8月サンタ
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<前回までのあらすじ>
私、8月サンタは親父から頼まれて、日本の紙加工用機械を、アメリカの親父
の会社を通じ、フィンランドに売る、というプロジェクトの手伝いをすること
になった。契約は既に成されていたのに、フィンランド側では融資がおりず、
何らかのトラブルが発生していたようだった・・・。

●駆け引きのない商売がいい、と思っていた子供

最初に親父にこの話に「やります」と答えたのは、シンプルな、「駆け引き無
し」のビジネスだと思ったからだ。つまり、その価値がはっきりと判っている
商品を、それを切実に必要としている会社に売る、そんな話ならば誰も損する
ことがない。誰にもウソをつく必要もない。

実は日本にいたときから、親父の仕事は「特許関係」「技術関係」と言えば聞
こえがいいが、九割以上が詐欺師と山師を相手にしなくてはならない、魑魅魍
魎の世界だった。親父のところには毎日のように、新しい技術の売り込みや儲
け話の売り込みが現れる。

ほとんどの客は何らかの技術やアイディアを持っているのだが、自分で特許を
申請したりする事務手続きや、どこに売り込めばよいのかという営業に疎いの
で、親父のコーディネータとしての仕事が発生するのだが、実際は売り込みで
ものになった仕事は、一つもない。

それどころか、ほとんどの話は詐欺のオンパレードと言えるものだった。おか
げで私は子供の頃から実に様々な詐欺師とその手口を、間近で見ることになっ
た。例えば「自動車の燃費を良くする画期的な装置」というのがあるとする。

笑える話だがこの「燃費改善装置」というのは毎年最低一件、風物詩のように
持ち込まれてくるトホホ物件の一つで、うちだけでなく、自動車雑誌や工場な
どはたいてい一度は遭遇している代物だ。車の燃料系に取り付ける小さな箱で
あることが多い。取り付けるとあら不思議、どんな車でも燃費が向上した上に
パワーが上がる。

これを発明したのは街の工場主だったり、大手メーカーを辞めた技術者だった
りするわけだが、本人が売り込みに来ることはまずなく、怪しげな中高年の男
が現れて、量産すれば一個8万円程度で売れる、最初はメーカーに売り込んだ
が皆取り合ってくれない、その理由は石油会社が燃費を劇的に良くされると困
るので、圧力をかけているからだ、しかしこの装置を使えばひいては環境のた
めにもなる、社会のためにも商品化したい、ついては一億円ほど、どこからか
都合がつかないだろうか・・・

笑ってはいけない。本人たちは全く詐欺と思っていないことも多いのだ。そし
てもしかして100件に一件くらいは画期的な技術なのかも知れない。しかし問
題は、ほとんどの場合は見た目通りの話ではない、ということだ。例えば「じ
ゃあ一億円出しましょう、やりましょう」とする。すると本当に技術を発明し
た人間の他に、「協力者」「仲介者」「債権者」などが突然わらわらと出現し、
資金を食い散らかすだけでなく、その技術が売れた場合のマージンまで要求す
る契約書を持ち込んでくる。気がつくと、カネだけがどこかへ消える、という
寸法である。

おわかりだろうか? この場合の「燃費改善装置」というのは、「資金を引っ
張るための良くできた筋書」なのだ。今風の言い方でいうと「ビジネスモデル」
である。これを抱えて、いいカモはいないかとうろうろしている詐欺師、山師
たちの群れがいるのだ。

彼らの多くは目先のカネのためなら、どんなウソでも真剣につく。ちなみに、
「ウソをつくなら大きなウソをついた方がいい」という金言があるのか、彼ら
の話のポイントとして、必ず「大手企業に圧力をかけられている」というくだ
りが出てくる。「燃費の装置」なら石油会社である。とにかく、大企業は詐欺
話の「ネタ」に良く使われる。

例えば今話題のNTTだが、勧告が出るほどだから、本当に一部ベンチャーに圧
力をかけていたのだろうが、その新聞記事を逆手にとって、多くの詐欺師が
「これが上手くいかないんです。(声をひそめて)・・・NTTですわ」と具体
的な事実もないのにあちこちでネタに使っているんじゃないかと思う。

よく分からないうちは、「自分のうちには凄いひとたちが出入りしている」と
思っていた。詐欺師や山師の特徴は、何よりまず自分を、そして相手を「切れ
者、大物」と思わせることから始まるからだ。今は理由あってカネもなければ
力もないが、それは切れすぎるから故、そして正義感故、という説明をみんな
用意してくる。本当にいろんな肩書き、いろんな話を聞かされた。「M資金」
詐欺の連中すら見たことがある。

しかし物心ついてくると、ネクタイを締めた大の大人が、自分をも騙している
悲しい構図がはっきりと見えるようになってきてしまった。詐欺師は横に子供
がいると、まずそちらから騙そうと試みる。そして、私の方は逆に意地悪く裏
を読んでしまっている。見透かされていると判ったときの怒りと悲しさは相当
のものだ。親父はそんな私の態度をいつも思い切り叱った。「人は信じるもん
や!」でも私は親父の所に出入りする人々が、どうしても好きになれなかった。

とにかく、駆け引きだけで一時のカネをかすめ取ろう、そんな連中を、子供の
ころから見過ぎてしまった。それが未だに「仲介者」に対する偏見になってし
まっている。親父はいつもそんな連中の相手を、我慢強く務めていたのだが。

●「ほんもの」の凄さ

しかし詐欺師ばかりで商売になるわけではない。世の中には「本当に必要とさ
れる技術」があって、その力は凄いものだった。親父のキャリアの中で、本物
だった技術は、その全てが一見何でもないような技術~例えば「~の故障率を
減らす技術」だったが、その場合はいきなり海外からオファーがやってきた。

最初に書いたとおり、親父は英語が喋れない。特に事務所も海外向けに開いて
いるわけではない。しかし、いきなりスペイン人や北欧人が事務所にやってき
て、この技術の自国での代理店になりたい、とストレートに話す。本物の技術
は特に宣伝しなくとも、とんとん拍子に話が進む。そして、国境を越えてそう
いうものを探している連中が世界中からやってくる(この場合の北欧人とは、
スウェーデン人。魚を切るための刃物の加工技術のケースだった)。

そういうことは若い頃、一年かけて自分の技術を全米を回って売り歩いた、親
父自身が一番よく分かっていたはずだ。そして93年に事務所を閉じざるを得な
くなったときも、すぐにアメリカでそのまんま商売を続けることが出来た。
「ビジネスモデル」だけじゃなくて、「ビジネス」がちゃんとあるから、なん
とかやっていけるんだと思う。

上記のような経験と照らし合わせて、今回のフィンランドの一件は、私なりに
も「本物」の話と判断していた。浮ついたところが一つもない。フィンランド
という国柄も、駆け引きのない取引をするのに向いていると思った。

しかしトラブルが発生している。怪しい話ならそれで終わりだが、今回は関係
者である親父と日本の売り主、S製作所は簡単には引きかねるところがあって、
フィンランドから人を呼んで、直接事態を説明させることになった。

1998年4月下旬、ゴールデン・ウィークの直前に、日本の静岡にあるS製作所に
フィンランドの関係者、アメリカからも親父が駆けつけ、急遽直接会議が行わ
れることになった。私も通訳兼ガイドとしてフィンランド人に一週間、張り付
くことになった。                      (つづく)

【8月サンタ】ロンドンとル・カレを愛する32歳
先週末、市ヶ谷駅の上のスタバの窓際で桜を見ながらキャラメルマキアートを
楽しんできました。しかし、今年の桜はなんか色が悪いような気がするんです
が、皆さんどう思います? 今ひとつ感動が薄いのは私だけでしょうか?
(四谷周辺とか九段とか、東京都内のお話ですが・・・)

ロンドン好きのファンサイト
santa@londontown.to

どこかのスタバでお会いしましょう!
http://www.londontown.to/

▼デジクリサイトの「★デジクリ・スターバックス友の会★」も利用しよう
http://www.dgcr.com/

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■編集後記(04/06)
・あの花田紀凱さんの「編集会議」創刊2号を買う。創刊されたことは知らな
かった。その前のバージョンはたしょう役に立つ記事があったが、つくりがき
たないのと、気に入らぬ利権屋コピーライターが毎回主役級で出てくるのがイ
ヤだった。それでも何冊か買った。花田さんが編集長になってメジャーなイメ
ージの出版業界誌(?)になった。バラエティがあって、まあまあ楽しめる。
しかし、組版がひじょーにきたない。ぶっとい明朝を本文に使ったり、本文の
文字間がくっついているところもある。校正ミスもあちこちに。
 佐野眞一 タイトルに「本」と「殺」が入っている本は横溝正史の『殺陣
 殺人事件』しか思いつかない(笑)。
笑ってる場合じゃないだろうが。一番面白いのは一番最後のページの西原理恵
子の花田イジメだ。花田さんの編集後記は脱力モノ。相当平凡だ。(柴田)

・考えると、サイト丸ごと3万でwebデザインや制作はできないよなぁ、って。
実際にマシンの前に座るのは10日でも、とりかかるまでにいっぱい仕事してる。
会社に属しているわけじゃないから、費用的にも時間的にも、資料やハード、
アプリを自分で用意しないといけない。勉強時間をとらないとどんどん遅れて
しまい、仕事はなくなっちゃうだろう。1年だけ版下屋さんにいた。どんどん
DTP化される時期、世の中に遅れないために、マシン導入に合わせてほとんど
素人な私が採用された。皆は勉強しなきゃ、しなきゃと言いながら、日々の仕
事に追われて勉強できないままだった。写植や版下の技術がとても素晴らしく、
素晴らしいからこそ、その技術を捨てることはできなかった。私と、そこで長
い間働いていたお姉さんだけが、陰練というか仕事中はなかなか勉強できない
から、必然的に陰練をした。いまその版下屋はなく、お姉さんと私は業界でま
だ生きている。つづく。                 (hammer.mule)

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