[0892] 早く人間になりたい

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0892    2001/07/02.Mon発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 19141部
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今年も夏がきます。P-Nutsの季節です。クリエイターネットワークP-Nutsが今
年もまた、展覧会を開催します。その名は第3回P-Nuts展。会場は、大崎ニュー
シティのO美術館。日程は、7月14日(土) ~17日(火)。
100名以上のクリエイターがおりなす、作品の世界と熱い思いを感じてください。
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 <「また、これかい!」>

■デジクリトーク
 早く人間になりたい
 神田敏晶

■展覧会案内
 2001ADC展

■公募案内
 SHONAN国際デザインアワード

■公募案内
 第7回学生CGコンテスト

■展覧会案内
 私の中のフリーダ/森村泰昌のセルフポートレイト

■展覧会案内
 ダ・ヴィンチとルネサンスの発明家たち展



■デジクリトーク
早く人間になりたい

神田敏晶
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KNN神田です。

早速、世界同時公開という「A.I.」のお話です。
http://aimovie.warnerbros.com/

これから見ようと思う人には、問題がある発言がないようにしたいと思います
ので、簡単なインプレッションのみをお話したいと思います。

【CAUTION!!!!!!!】
これから下記の本文には、映画のAI情報が不要という方は、
スパッと読み飛ばしてくださいね。

ボクは映画は完全に先行ロードショウか、初日に行くことに決めています。
「STAR WARS」「E.T.」「未知との遭遇」あたりの初日の話題は、待っている
人や、それに群がる人を何かと観察するのも楽しいものでもありました。どう
せ見るのなら、混雑していても話題性がある時に見たほうが、日本のバカがつ
くほどほど高い映画料金の元もとれて生きるものです。話題がのぼる度に、見
た人の仲間入りしてはじめて、映画代金が生きるものです。

今回の「A.I」、スタンリー・キューブリックの遺作となる予定で、スピルバ
ーグと取り組んできた作品でもあります。キューブリックがメガホンをとって
いたらとも、考えてしまいます。「アイズワイドシャット」が遺作というのは
不備で仕方がないです。子供版「時計じかけのオレンジ」のような映像に期待
したいところでした。しかし、やはりスピルバーグのテイストにうまくおさま
っています。

どちらかというと、ディズニー映画を見ている気持ちでもありました。やはり
スピルバーグは、ディズニーの影響を多大にうけていますね。

お話は近未来なのですが、たぶん21世紀中というイメージでしょう。見所はい
くつもあるかと思うのですが、主人公の両親のリアルな子供が戻ってくるシー
ンがあるので、見過ごしてしまいそうですが、あの"ginger"が登場するシーン
があるのです。これはぜひとも注目です。

そう、スピルバーグやジョブズが投資しているだけあって、足の部分がチラッ
とだけ写されますので、お見逃しなく。
http://ginger.patentcafe.com/

「人間になりたい」というロボットやキャラクターたちの切ない想いは、古く
からあります。鉄腕アトム、人造人間キカイダーや、妖怪人間ベム、百鬼丸、
そして、ピノキオにしかり。

こうも能力のあるロボット&キャラクターでさえ、人間になりたいという思い
をはせるほど、人間は素敵な生命体のようです。しかし、登場してくる人間た
ちといえば、そのロボットやキャラクターに対して惨い仕打ちをしてくる、最
低の人間たちばかりです。しかし、それでもロボットたちは人間に対しての憧
れを抱かずにはいられないのです。

この映画の中でも、アウシュビッツのごとく、ロボットたちが惨い仕打ちをさ
れるシーンがありますが、この部分には"シンドラーのリスト"をテイストを変
えて、訴求しています。

人間の本質的な部分を描くのに、人間以外が見たらどう見えるのかというのを
この映画はよく理解させてくれます。「家族愛」や「嫉妬」「想い」なども含
めて、殺伐としてきた世の中なだけに、人間の命の尊さを学ぶためにはいい映
画だったかもしれませんね。

しかし、やはりボクはスピルバーグのいつもの"オチ"には閉口させられてしま
います。「また、これかい!」と数人がツッコミ! をいれているのを感じた
ほどです。

ラストのタイトルに、「スタンリー・キューブリックに捧ぐ」とクレジットさ
れるところがまた、感銘ぶかいものでもありました。

KandaNewsNetwork & PineappleCompay COO
http://www.knn.com/ http://www.pineapple.co.jp/
Toshi Kanda mailto:kanda@pineapple.co.jp

「A.I.」OFFICIAL SITE
http://www.ai-jp.net/

CINEMACITY
http://www.cinemacity.co.jp/review/look_45.html

WEB SCREEN
http://www.kindaieigasha.co.jp/screen/new_cinema_line_up/cinema/ai.html

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■展覧会案内
2001ADC展
http://www.recruit.co.jp/GG/2001/g8-0107.html
http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/gki/g182/g182ki.html
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ADC(東京アートディレクターズクラブ)は1952年、広告関係者により結成さ
れ、現在トップクラスのアートディレクター85名により構成されている。この
会員が審査員となって行われる年次公募展がADC展である。ここで選出される
ADC賞は、日本の広告やグラフィックデザインの先端の動向を反映する権威あ
る賞として、内外の注目を集めている。

応募対象作品は、2000年5月から2001年4月までの一年間に国内で発表、使用、
掲載されたもの約10000点から、ADC会員が4日間にわたって審査し、受賞作品
と年鑑収録作品を選出。これらの作品は「ADC年鑑」(美術出版社刊) に収録
される。その受賞作品、優秀作品をクリエイションギャラリーG8[一般(非会
員)作品]とギンザ・グラフィック・ギャラリー[会員作品]の両会場で展示。

会場 クリエイションギャラリーG8
   東京都中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル1F TEL.03-3575-6918
会期 7月3日(火)~7月31日(火) 土・日・祝祭日休館 入場無料
   11:00~19:00(水曜日は20:30 まで)

会場 ギンザ・グラフィック・ギャラリー
東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F TEL.03-3571-5206
会期 7月3日(火)~7月31日(火) 日・祝祭日休館 入場無料
   11:00~19:00(土曜日は18:00まで)

構成 東京アートディレクターズクラブ
   http://www.TokyoAdc.com/

●クリエイションギャラリーG8(第127回クリエイティブサロン)
テーマ:「KDDI」企業キャンペーン広告制作裏話

日時 7月17日(火)19:00~20:30 入場無料、要予約
会場 ギャラリーカフェ(リクルートGINZA8ビル1F ギャラリー隣)
ゲスト 佐々木宏(クリエイティブディレクター)・澤本嘉光(プランナー)
・中村禎(コピーライター)
   クリエイティブサロンの予約、問い合わせ TEL.03-3575-6918

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■公募案内
SHONAN国際デザインアワード
http://www.design-award.com/index.html
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今日のスピードある情報化時代の要請にも応え、さらに10年先をも見通したオ
ーセンティックなデザインを募集。
総合テーマ Next 10 Years, Next 10 Seconds.

応募資格 年齢、性別、国籍、プロ、アマチュア、個人、グループ問わず
応募作品 オリジナル作品であること。未発表のものに限る。
応募方法 サイトを参照
応募締切 4月24日~7月20日
賞    グランプリ1点賞金20000米ドル 各協賛企業賞
審査発表 9月上旬
     SHONAN国際デザインアワード実行委員会より本人に直接連絡
発表授賞式 9月17日・18日(湘南国際村)

協賛企業による課題
課題1/富士通株式会社
インターネット社会における新しいサービスとメディア(機器等)の提案
課題2/株式会社三松
着物のテキスタイルデザイン
課題3/株式会社ミナミ
湘南の海に似合うかっこいいボードデザイン
課題4/ 三菱電機株式会社
コミュニケーションツールとしてのウェアラブルタリスマン
課題5/シチズン時計株式会社
女性用のスポーツウォッチ
課題6/株式会社ファンケル
ファンケル化粧液『小ビン』のデザイン
課題7/株式会社リコー
防水デジタルカメラのデザイン

主催 SHONAN国際デザインアワード実行委員会
事務局 株式会社ライトボックス
神奈川県横浜市港北区太尾町186-14
TEL.045-423-2825 FAX.045-423-2826

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■公募案内
第7回学生CGコンテスト
http://www.cgarts.or.jp/scg/
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<主催者情報>

CG-ARTS協会では「第7回学生CGコンテスト」の作品募集を9月1日から開始。応
募部門は静止画部門、アニメーション部門、インタラクティブ部門の3部門。
デジタルで制作されたイラストレーションやアニメーション、シミュレーショ
ン映像、Web、ゲームなどの多岐にわたる作品が対象になります。

応募期間は9月1日から10月15日迄。表彰式と受賞作品展は、来年2月28日から
3月10日迄、文化庁メディア芸術祭の協賛事業として東京都写真美術館にて行
ないます。

また、多くの中学生や高校生がCG制作に取組んでいる現状をふまえ、今年度か
ら新たに[U-18賞](アンダーエイティーン賞)を設け、18歳以下の若い才能
の発掘と育成を目指していきます。

応募期間 9月1日~10月15日(必着)
対象 学生が制作した作品(2001年3月卒業者の卒業制作作品も含む)
 
審査基準 アート的な側面だけでなく、なぜデジタルで表現しているのかとい
う論理性や、限られた環境の中での工夫なども評価のポイントとなります。
審査委員長 大平智弘(武蔵野美術大学教授)

最優秀賞(各部門1点)優秀賞(各部門数点)入選(各部門数点)U-18賞(全
部門から数点)賞品はパーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、プリンタ、
カラースキャナなどを予定しています。

発表 2002年1月31日(木) 協会Webサイトに て
表彰式 2002年2月28日(木)
受賞作品展 2002年3月1日(金)~10日(日)
      東京都写真美術館(東京・恵比寿ガーデンプレイス内)
      ※文化庁メディア芸術祭と同一会場で展示します。

主催 CG-ARTS協会(財団法人画像情報教育振興協会)
問合せ先 CG-ARTS協会内「学生CGコンテスト」係
     〒104-0031東京都中央区京橋1-11-2 TEL.03-3535-3501
     E-mail student-con@cgarts.or.jp

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■展覧会案内
私の中のフリーダ/森村泰昌のセルフポートレイト
http://www.haramuseum.or.jp/
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絵画の中の人物や女優など、さまざまな人物に自ら扮するセルフポートレイト
で知られる森村泰昌の新作は、20世紀メキシコの女性画家、フリーダ カーロ
をテーマにしたものになる。

日時 7月20日(金)~9月30日(日)月曜日休館(9月24日開館9月25日休館)
時間 11:00~17:00(水曜日は20:00まで)
会場 原美術館
東京都品川区北品川4-7-25 TEL.03-3445-0651
   JR品川駅高輪口より徒歩15分
入場料 一般1000円、大高生700円、小中生500円

「対談 森村泰昌×小池一子」
日時 7月20日(金)16:00~(要予約)
「レイトショー/モリムラからの贈り物」
日時 8月3日(金)19:00~21:00(要予約)
ギャラリーガイド 学芸員による作品解説
日時 日曜・祝日14:30~15:00

森村泰昌百貨店
http://www.morimura.gr.jp/

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■展覧会案内
ダ・ヴィンチとルネサンスの発明家たち展
http://www.nikkei.co.jp/events/italy/engin.html
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ルネサンスの「科学・工学」的な側面に焦点を当て、ルネサンスの興味を新た
な角度から掘り下げていこうというもの。ダ・ヴィンチとルネサンスの発明家
たちが残した図面や文献などから再現した模型や補完的なマルチメディア、映
像素材により、「見て、触って」理解できるような工夫が随所にちりばめられ
ている。なかでもダ・ヴィンチ設計の飛行機模型(12m)やブルネッレスキの
フィレンツェ大聖堂のクーポラの模型(4m)などが目を奪う。企画構成はフィ
レンツェ科学史博物館が担当した。

主催 日本経済新聞社、日本科学未来館、科学技術振興事業団、フィレンツェ
   科学史博物館、フィンメカ社
会期 7月10日(火)~9月2日(日)
   日~木10:00~17:00 金、土10:00~19:00 火曜日休館
会場 日本科学未来館
東京都江東区青海2-41 TEL.03-5255-2852
http://www.miraikan.jst.go.jp/
入場料 大人500円 18歳以下200円 特別展は別料金

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■編集後記(7/2)
・昨日プロ野球ナイトゲームに、アルモンテという巨体の投手が登場した。顔
の感じは曙によく似ていた。ところで、わたしは「松井=武双山説」を唱えて
いる(特許出願中)。大事なところでたいてい期待にこたえないで、どうでも
いいときにがんばっていて(ようにみえる)、けっきょくそこそこの成績。こ
れでは大リーグ入りも横綱も無理。いいポジションにいながら、それに応じた
働きのできないやつ、あちこちにいるよな~。まあ、いいケド。(柴田)

・寝坊した。仮眠をするつもりだったのに、寝過ごしてしまった。こういうこ
とが積み重なると、自分はダメな人間だと思ってしまうんだよな。自己管理だ
とか、健康管理だとかは苦手だ。永遠の課題にはしたくないのだが。/スケジ
ュール帳を開いてびっくり。もう7月だよ、7月。今年前半って何してたっけ?
先だと思っていた予定がいきなり迫ってきた~。      (hammer.mule)

・プレゼント。これも今週で締めきり。まだまだ先のことだと思っていたのに。
やっと、ほとんど全プレ状態賞品に応募があったのはいいんだけど、まだまだ
他との差は大きい。
http://www.dgcr.com/present/index2.html

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編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
        森川眞行 

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