[0901] 有名になりたい

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0901    2001/07/13.Fri発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 19231部
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 <退路を断つ>

■デジクリトーク
 有名になりたい
 十河 進

■イベント案内
 第28回日本映像学会デジタルメディア研究会
 ハリウッド映画と最先端CG映像

■イベント案内
 物学研究会特別セミナー
 ハリウッドの映像トレンド

■展覧会案内
 イームズ・デザイン展

■展覧会案内
 イタリア 科学とテクノロジーの世界
 ダ・ヴィンチ、ガリレオとその後継者たち

■展覧会案内
 ブルーノ・ムナーリ展





■デジクリトーク
有名になりたい

十河 進
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●本当の割れ返るような名声を……

───女流作家とか女優とか、そんな幸福な身分になれるものなら、わたしは
周囲のものに憎まれても、貧乏しても、幻滅しても、りっぱに耐えてみせます
わ。屋根裏住まいをしても、黒パンばかりかじって、自分への不満だの、未熟
さの意識だのに悩んだって構わない。その代わり、わたしは要求するのよ、名
声を……、本当の割れ返るような名声を。……(両手で顔をおおう)頭がくら
くらする、ああ!

舞台の中央に立ち、大劇場を埋め尽くした観客から会場をどよめかすほどの割
れんばかりの拍手を浴びた時、その拍手がいつまでも鳴りやまなかった時、人
はどれほどの幸福感に酔うだろう。

もしかしたら、その場で死んでもいいと思うかもしれない、とそんな経験は一
度もない(これからも絶対にない)僕としては、そんな風に想像することがあ
る。得意の絶頂──。しかし、僕にはまるで実感は湧かない。失意のどん底で、
人がどんなことを考えるかは身に沁みてよくわかっているのだが……。

さて、冒頭のセリフは有名なチェーホフの戯曲「かもめ」(神西清・訳)の中
でニーナが語るセリフである。昔、僕は俳優座の舞台中継で「かもめ」を見た
ことがあるが、その時にはニーナを若き佐藤オリエが演じていた。

このニーナのセリフ、薬師丸ひろ子ファンだった人なら聞き覚えがあるはずだ。
松田聖子の映画「野菊の墓」(1981/91分)で40歳を過ぎてから監督デビュー
した澤井信一郎が「女優薬師丸ひろ子の退路を断つ」と宣言して監督した「W
の悲劇」(1984/108分)の中で薬師丸が公園の野外劇場で喋るセリフである。

うまいセリフを見付けてきたものだな、と映画を見終わって僕は思った。これ
ほど見事に「Wの悲劇」のテーマを表しているセリフはない。有名になりたい、
多くの人から認められたい、評価されたい、讃えられたい、という人間の基本
的な欲望を女優になりたいという夢にシンボライズしている。そのために、ヒ
ロインは有名女優のスキャンダルさえ引き受けるのだ。

アイドル薬師丸ひろ子のファンに衝撃を与えることを意図したのだろう、「W
の悲劇」はいきなり処女喪失シーンから始まる。もちろんベッドにいるふたり
は暗い照明で実際には映らない。セリフのやりとりだけだが、薬師丸がいきな
りベッドシーンを演じたことに当時のファンたちはとまどった。

男は劇団の人気俳優。女は研究生。女が演劇をめざしたきっかけなどが寝物語
で語られる。カットが変わり朝帰りのヒロインが公園を歩くシーンだ。「ねっ、
私、変わったでしょ」と池の鳥に話しかける。僕は女性じゃないので処女をあ
こがれの男性に捧げた翌朝の気持ちはよくわからないが、このシーンはうまい
と思った。

誰もいない早朝の公園である。ヒロインはひとりで野外ステージの中央に立ち、
冒頭のセリフを喋る。その時、観客席からパチパチパチと拍手が起こり、世良
公則がベンチから身を起こす。──きみ、役者さんかい?

実に見事な導入部だと思う。監督と共にシナリオライターを担当した荒井晴彦
の手柄だろう。このシナリオは夏樹静子のミステリ「Wの悲劇」は劇中劇とし
てエッセンスだけで処理(推理劇としての「Wの悲劇」も楽しめる)してしま
い、ひとりの女優志願の少女を主人公にした青春ドラマに仕立てている。

「Wの悲劇」は一部のストーリーがアーウィン・ショーの短編「愁いを含んで、
ほのかに甘く」のエピソードに似ているというので盗作騒ぎになったが、あれ
を盗作と言ってはいけない。インスパアされたとは思うけれど、アレを盗作と
言ったら黒澤明の「七人の侍」も「用心棒」も鈴木清順の「殺しの烙印」も盗
作と言わねばならない。

●退路を断たれた薬師丸ひろ子の演技

「Wの悲劇」のヒロイン三田静香は、なぜ、女優に憧れたのか。芝居がやりた
いというより、有名になって拍手を浴びたいという欲求(その代わり、わたし
は要求するのよ、名声を……、本当の割れ返るような名声を)が彼女の女優に
なりたいという夢を後押ししている。

その夢を実現しているのが先輩の大女優・羽鳥翔(三田佳子)である。しかし、
彼女はなぜ有名なのか。もちろん運もあるだろうけれど、彼女が名女優だから
である。芝居がうまいからである。その芝居が人々を感動させ、惹き付けるか
らである。

彼女は有名になること、有名であり続けることに懸命であり、そのための努力
を惜しまない。そのためには若い研究生を脅しすかし、スキャンダルを肩代わ
りさせることまでやってしまう。

研究生である三田静香は、「『Wの悲劇』の舞台に立たせてあげる」という甘
い蜜を目の前にちらつかされて、そのスキャンダルを引き受ける。無名の研究
生になら世間の同情が集まるだろうという甘言に乗せられてしまうのだ。

しかし、「女優・薬師丸ひろ子の退路を断つ」と宣言した監督によく応えて、
薬師丸ひろ子はこの映画でアイドルから女優になった。スキャンダルを起こし
た女優として大勢の芸能レポーターたちの前で記者会見するシーンは何度見て
も素晴らしい。

このシークェンスは、全部で5分10秒ほどある。芸能レポーター梨元茂の「三
田さん、顔を上げてくれませんかね」というセリフで薬師丸を中央にして左に
劇団広報役の内田稔、右に演出家役の蜷川幸雄が座るテーブルを正面から撮影
したショットに切り替わる。

そのまま2分20秒ほどは、レポーターたちと薬師丸たち3人のショットがカット
バックされるのだが、それ以降の2分間は真っ正面からの薬師丸のショットに
なる。かなりの長回しであり、それだけの時間、観客を釘付けにする芝居を薬
師丸は見せてくれる。

そのショットは徐々にズームアップし、両脇にいる内田稔と蜷川幸雄が見えな
くなり、最終的には薬師丸ひとりのバストアップになるのだが、おそらく観客
はそのことに気付かない。なぜなら、薬師丸のひとり芝居が素晴らしく、その
セリフと表情に視線が集中するからだ。

ヒロインは公演先で宿泊したホテルの自室で病死した経済界の大物との関係を
「愛人関係だ」と決め付けられ、それに反駁するようにひとりで喋り始める。
感情が次第に高まり、涙が浮かんでくる。「食事も割り勘にして……、洋服も
『いりません』て返せれば…(略)………そうすれば恋愛だって認めてくれる
んですか?」としゃくり上げるところでヤマ場を迎える。

しかし、少し間があった後、「でも、たった一度、映画に行った時…、私のお
金でジュースとハンバーガー…、あの人、とても喜んで……」と薬師丸はさら
に熱演する。この会見をテレビで見るという想定の映画の中の大衆は間違いな
く彼女に同情するだろう。しかし、それは彼女の芝居であり作り話なのだ。自
分が舞台に立つために彼女は涙を流して嘘をつく。

その複雑な構造の心理的な演技を薬師丸ひろ子は見事に演じ切り、澤井監督も
その演技を正面から捉え2分間の長回しショットで見せ切った。

●オーラに包まれていた薬師丸ひろ子

僕は根がミーハーなものだから、有名人に会ったことを騒ぐたちである。何人
かで呑んでいる時など「有名人に会った」自慢を競い合うこともある。こうい
う場面では、なるべくミーハーな有名人を出す方がいい。古井由吉に世田谷の
馬事公苑で会った、などと言ってもあまり感心してもらえそうにない。

僕も仕事でいろいろな人に会う機会はあったけれど、一般的な有名人というこ
とでは、絶頂期の薬師丸ひろ子に「おはようございます」と挨拶されたことが
「有名人に会った」自慢大会における僕の最後の切り札である。「どーだ、恐
れ入ったか」である。(最近は効果がなくなってきたが……)

それは「メインテーマ」(1984/101分)の公開直前だった。僕は「薬師丸ひ
ろ子写真集」を出していた写真家の小島由起夫さんの取材で撮影現場に入れて
もらえることになったのだが、そのスタジオにいる時にやってきた薬師丸ひろ
子に挨拶されたのである。

彼女はスタジオにいるスタッフ全員にひとりひとり挨拶していたから、僕はそ
のおこぼれをいただいたようなものだ。ただ、その頃の薬師丸ひろ子は歌もヒ
ットしていたスーパーアイドルで、スタジオ取材も頭の20分間だけという制限
が付いた。だから、挨拶した後、彼女はそのままメイクルームに入ってしまい、
撮影現場はまったく取材できなかった。

しかし、その時、僕はわかった。一瞬、本人を見ることができただけで、僕は
薬師丸ひろ子がオーラに包まれているのを確認した。特別の人間である。それ
が努力の結果、得られたものなのか天性のものなのかは別にして、何かを彼女
は持っていたのである。それが彼女を国民的アイドルにし、誰も知らぬものの
いない有名人にしたのだ。

人は誰でも有名になりたいと思っている。

そう断言するつもりはないが、人は誰でも人に認められたい(讃えられたい)
という欲求は持っている。だからこそ人は努力し、励むのだ。人に認められる
ことは、その人の存在価値・存在理由を保証してくれるからだと思うけれど、
人に認められること、より大勢の人々から認められたいと思うことが、人々が
有名になりたいと思う心理の本質なのではないだろうか。

「出世」という言葉は本来の意味を狭めてしまい、今では人気のない言葉(あ
るいは否定的に使われる言葉)になったようだが「世に出る」という意味では、
充分にひとつの価値観を表現していると思う。僕は「有名になりたい」と思っ
ている人より「世に出たい」と思っている人に好意を持つ。そこには努力の汗
があり、志を持つ人間の血が流れているような気がするからだ。

人はただ単に有名になるのではない。何かを成した結果、有名になるのだ。現
代は、テレビという巨大なマスメディアが存在し、アンディ・ウォーホルが言
ったように「誰でも15分間は有名人になれる」のかもしれないが、15分間有名
になったところで、長い人生の中では、一体、どんな意味がある?

僕は「あの人は今」的な番組が好きではない。そこには「かつて有名人だった
人が過去の得意の絶頂を忘れられず、いたずらに人生を消費している無惨な姿
を見ようとする多くの無名の観客たちの残酷な期待」を感じてしまうからであ
る。瞬時に人を有名にしてしまうテレビという装置は、「有名になりたいだけ
の人間」を利用し消費し続ける。

「有名になる」のは結果である。人々に讃えられるのは、その人が何かを成し
たからである。あるいは成し続けているからである。いい仕事をした結果、人
は人々から讃えられるのだ。

「Wの悲劇」で評判になったのは、ラストシーンである。

──自分の人生、ちゃんと生きてなくちゃ、舞台の上のどんな役も生きられな
いって、やっと女優に憧れていたバカな女の子がわかったんだから、だからふ
たりじゃなくてひとりでやりなおすの。

スカートをつかんで膝を折り、世良公則たったひとりのカーテンコールに応え
ながらの薬師丸ひろ子の泣き笑いは見事だ。その表情のままストップモーショ
ンになり、クレジットタイトルがスクロールされる。

単に「有名になりたい」と思っていたヒロインは、実績を残さない限り女優に
はなれないし、ましてや有名になどなれない(人々に認められ、絶賛を浴びる
ことなどない)と悟ったのである。

【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com
雑誌編集者。一番好きな季節は夏だった。短パンとTシャツでいられるだけで
嬉しい。昼間からビールを飲んでいても後ろめたい感じもないし。これで海が
近かったら言うことはないのだが。

昔書いた文章が「投げ銭フリーマーケット」に出ています。デジクリに書いた
文章も数編入っています。
http://www.nagesen.gr.jp/hiroba/

チェーホフ格言集
http://kuroneko22.cool.ne.jp/chekhov.htm

アントン・チェーホフ
http://www1.odn.ne.jp/~cci32280/pbChekhov.htm

薬師丸ひろ子ファンページ
http://www.din.or.jp/~daruma/

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■イベント案内
第28回日本映像学会デジタルメディア研究会
ハリウッド映画と最先端CG映像
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<主催者情報>

日本映像学会デジタルメディア研究会では、6月の「SIGGRAPH2001に向けて」
に続き、東京都写真美術館(恵比寿ガーデンプレイス)を会場に第28回研究会
を開催いたします。

今回は、ミュージアム映像研究会ならびに東京都写真美術館との協力により、
鈴木美智子氏による発表「ハリウッド映画と最先端CG映像」を行います。アメ
リカを拠点に活躍される鈴木氏が、ソニー・ピクチャーズやデジタルドメイン、
リズム&ヒューズ社などによる最新のデモリールや公開前のSIGGRAPH2001作品、
今年のアカデミー賞にノミネートされた映画のデジタルエフェクツを通してハ
リウッドの最新技術を語るなど、貴重な映像素材をふんだんに上映しながらデ
ジタル・エフェクツの最前線を紹介してくださいます。ぜひ最新の情報に触れ、
すぐれた映像表現を体験してみましょう。

同館で開催中のCG展、映像メディア展についても、あわせてぜひご覧ください。
また、終了後は、美術館の付近にてささやかな集いを持ちたいと思います。

「ハリウッド映画と最先端CG映像」
講師 鈴木美智子(映像プロデューサー、略歴参照)
聞き手 河口洋一郎(CGアーティスト)八文字俊裕(CGグランプリ事務局)
司会 森山朋絵(東京都写真美術館学芸員・ミュージアム映像研究会代表)

日時 7月26日(木)18:30~20:30
会場 東京都写真美術館 1階 創作室(カフェ横の廊下つきあたり)
主催 日本映像学会デジタルメディア研究会/同ミュージアム映像研究会
共催 東京都写真美術館
参加費:会員=500円 非会員=1000円
(当日受付可ですが、参加人数把握のため、できるだけ下記e-mailへ事前申込
/懇親会 参加の可否をお送り下さい。懇親会費用はおよそ¥3000~4000です)

講師略歴
鈴木美智子(Michiko Suzuki Durinski) michikod@csi.com
東京生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業後、米国Art Center
College of Designへ留学。現在LAでSony Pictures Entertainmentのデジタル
部門Imageworks内にオフィスを持ち、独立したプロデューサーとして、
Imageworks、Art Durinski(特撮監督)、Kyle Cooper(監督)Frank
Serafine(映画サウンド監督)等と共に数々の映画、TV-CMの仕事をしている。
Hollywood Visual Effect Society会員。

●開催中のCG展/映像メディア展
「東レDCA 5周年記念展『進化するCG』」7月24日~8月12日…3階展示室

東レ株式会社が、山口勝弘/河口洋一郎両氏らを審査員に迎えて実施してきた、
過去5年間のデジタルアートコンテスト優秀作品を、審査員作品とともに一挙
に展示します。

●「“呼吸する部屋”パトリシア・ピッチニーニ個展」7月6日~9月9日
遺伝子工学や自然と人工物のボーダーをテーマとするオーストラリアの女性作
家ピッチニーニが、体内世界の拡大を思わせる巨大新作インスタレーションを
展開します。

連絡先 CGグランプリ事務局 八文字(やつもんじ)0489-66-8127
   cggrand@po.iinet.or.jp (事前申込/懇親会参加の可否)
   日本電子専門学校 師井 03-3369-1995(幹事)
   東京都写真美術館(当日会場担当) 森山 03-3280-0031

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■イベント案内
物学研究会特別セミナー
ハリウッドの映像トレンド
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<主催者情報>

Hollywood Visual Effect Society会員の会員であり、フリーの映像プロデュ
ーサーとして、ハリウッドの映像・グラフィックデザインの最前線で活躍する
鈴木さん自らが選択した最新の映像ビデオを見ながら、ハリウッドの創造性に
ついて大いに語っていただきます。

主な映像
・Sony Pictures Imageworks/最新デモリール
・「Cast Away」/デジタルエフェクトのメイキング・オブで最新技術のレベ
ルを紹介
・ Kyle Cooper/ディレクター・リール/映画タイトル・モンタージュ/グラ
フィック系CMs/映画タイトル、フルで
・SIGGRAPH 2001 Media Spot
 *今年発表されるSIGGRAPH映像を公開前に
・Digital Domain/最新デモリール
・Rhythm & Hues/最新デモリール(/CMリール/映画のエフェクトリール)
  * カイルとスコット・ロスとジョン・ヒューズが彼女のために特別編集
・今年の夏公開される最新映画の中でデザインの優れたトレイラー数点
・鈴木さん一押しのNikeのCMs、他

日時 8月2日(木)18:30~20:00 講演会(質疑応答も含めて)
   以降懇親会
会場 パロマプラザ4F
  港区西麻布3-13-15
参加費 3000円(会場費と軽食代としていただきます。ご理解ください)

申込方法 下記のメールでお申し込みください。その際、お手数ですが、氏名、
会社名、参加者人数、電話、メイルアドレスを明記ください。
butugaku@za2.so-net.ne.jp

締めきり 7月23日(月)中

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■展覧会案内
イームズ・デザイン展
http://www.eames-design.net/
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チャールズ&レイ・イームズは20世紀アメリカデザインを代表するデザイナー
である。約250点の家具プロダクト、約20本の映画、そして多数の資料写真な
どによってイームズ夫妻とイームズ・オフィスの業績を本格的に紹介する日本
初の大規模な展覧会であり、イームズ・デザインの魅力とモダン・デザインの
原点をあらためて見直す絶好の機会なる。

会期 8月10日(金)~9月30日(日)月曜休館 9/24開館、9/25閉館
   9時~17時(入館は16時半まで)
会場 東京都美術館
   東京都台東区上野公園8-36 TEL.03-3823-6921
   http://www.tef.or.jp/tmm/
料金 一般1200円、学生1000円、小中高600円

会期 11月23日(金・祝)~2002年1月27日(日)月曜休館
   10時30分~19時30分(入館は19時まで)
会場 サントリーミュージアム[天保山]
http://www.suntory.co.jp/culture/smt/
大阪市港区海岸通1-5-10 TEL.06-6577-0001
   地下鉄中央線・テクノポート線「大阪港駅」下車徒歩5分
   市バス「天保山」下車徒歩3分(大阪駅88系、難波駅60系)
   阪神高速道路(大阪港線、湾岸線)天保山出口より車5分
   ユニバーサル・スタジオ・ジャパンからシャトル船便で10分
料金 一般1000円、学生700円、小中高400円

▼短編フィルム「パワーズ・オブ・テン」は、映像作家としてのイームズの名
を世界的に広めた作品。ミクロとマクロの間の大移動、初めて見たとき鳥肌が
たつほど感動した。

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■展覧会案内
イタリア 科学とテクノロジーの世界
ダ・ヴィンチ、ガリレオとその後継者たち
http://www.kahaku.go.jp/
───────────────────────────────────
<主催者情報>

本展は、レオナルド・ダ・ヴィンチからガリレオ・ガリレイまでのルネサンス
期における近代科学の芽生えに始まり、現在のハイテクに至るまでのイタリア
科学の探求の歴史をたどっていきます。同時に「科学と産業との接点」や「科
学と芸術の融合」など、今日のイタリア文化を特徴づける考え方を科学との関
連の中で紹介することにより、イタリアとその文化を広く知っていただくこと
を意図しています。

会期 7月14日(土)~9月2日(日)月曜休館
   9時~17時(入館は16時半まで)
会場 国立科学博物館
東京都台東区上野公園 7-20 TEL.03-3272-8600

料金 一般・大学生1300円、小中高600円
主催 国立科学博物館、日本におけるイタリア2001年財団、日本経済新聞社

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■展覧会案内
ブルーノ・ムナーリ展
http://www.avis.ne.jp/~komuse/
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<主催者情報>

イタリアの芸術家ブルーノ・ムナーリの多彩で刺激的な活動をグラフィックア
ート、オブジェ、プロダクトデザイン、プレイングシングズ(遊具)、ピクチ
ュアブックス(絵本)の計約140点の作品を通して紹介。アートを楽しみ、体
験し、発見する展覧会です。

ブルーノ・ムナーリ(Bruno Munari)
1907年イタリア・ミラノに生まれる。1927年造形と絵で未来派展に参加。1930
年「役に立たない機械」を制作。1945年児童のための新しい様式の絵本を発表。
1967年ハーバード大学でビジュアルデザインの講座を担当。1977年ミラノのブ
レラ美術館で子供のためのワークショップを開催「アートと遊ぶ」方法を確立。
イタリア最高のデザイン賞「金のコンパス賞」他数々の賞を受賞。1998年死去。

会期 6月20日(水)~9月2日(日)火曜休館 8/7、14は開館
   9時~17時
会場 小海町高原美術館
長野県南佐久郡小海町豊里5918-2 TEL.0267-93-2133

入館料 大人500円(400円)、小中学生150円
主催 小海町高原美術館

●公開ワークショップ(実技講座)
ムナーリの「アートとあそぼう」を小海町の小学生が体験する模様を御覧いた
だけます。
日時 7月23日・24日 午前・午後各1回(約1時間)

●ガイドツアー
展示解説を行います。(約1時間)
子ども向け:クラス単位で美術館までお申し込み下さい。
大人向け:6/30、7/15・29、8/19・26 各日14:00~
ご希望の方は受付までお申し出下さい。(入場料が必要です)

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■編集後記(7/13)
・薬師丸ひろ子のオーラをわたしも見た。まだバブルな頃、資生堂はスペシャ
ルCMというぜいたくな企画をやっていて、わたしは薬師丸ひろ子の撮影シーン
の取材に行った。体育館が設定されブルマーをはいた薬師丸ひろ子(なんとい
うお宝なビジュアルだ)が飛び箱を飛ぶシーンを見た。もちろんその他おおぜ
いの女生徒役がいたのだが、彼女だけがハッキリ目立っていた。たくさんの中
にいてもたった一人で光り輝いてみえた。スターってすごいなあと感動したも
のだった。そのころはモノクロで取材していたが、貴重なフィルムは写真屋の
現像ミスで雑誌ではほとんど使いものにならなかった。その後も有名人のCM撮
影にずいぶん出かけたが、このときほどの驚きはなかった。昔話。(柴田)

・昔のアイドルに共通するのが、表情のワンパターンなところ。笑顔はコレ、
泣き方はコレ。自分を一番良く見せるために、表現としての演技は二の次にし
ている気がして、アイドル映画は好きじゃない。初々しさの見えるデビューも
のはまた別だけど、練習された奥行きのない表情や表現を見るとげんなりする。
無表情という表現や、ぐしゃぐしゃになって汚く惨めったらしく泣くという表
現がもっとあってもいいと思うから。あと、どんな映画やドラマに出ても、役
柄を演じきれてなくて幅のなさを感じたり。わざと同じような役しかやらない
のかな。最近のドラマやCMって、アイドルが鼻血を出していたり、汚れ役をや
っていたりして、なんかいいなぁと思ってしまう。とか偉そうに書きつつ、薬
師丸ひろ子は好きだったりしたのだ。オーラのせい?    (hammer.mule)

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編集長     柴田忠男 < mailto:tdo@green.ocn.ne.jp >
デスク     濱村和恵 < mailto:zacke@days-i.com >
アソシエーツ  神田敏晶 < mailto:kanda@knn.com >
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