[0944] 詩を書く少年

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0944    2001/10/02.Tue発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 16565部
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 <はなはだ胡散臭い>

■デジクリトーク
 詩を書く少年
 モモヨ(リザード)

■デジクリトーク SIPSのゆくえ 連載第3回
 毎日がゆーとぴあ
 -SIPSのスキルアップって-
 uz

■展覧会案内
 ハングルポスター展 韓国のグラフィックデザイナー17人

■セミナー案内
 「パワーアップセミナー in 大阪(企業活性化プラン01)
  ~不況こそ『変革脳』を働かせ~」

■イベント案内
 EPOC IN CG FROM THE WORLD

■新刊案内
 「ディジタルデッサン」



■デジクリトーク
詩を書く少年

モモヨ(リザード)
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十代に差しかかる頃から詩のようなものを書き始めた。

高名な詩人が、低年齢層に詩作させるのは百害あって一利なし、そんなことを
書いていたが、私の場合、似たような疑念は、詩を書き始めた頃からあった。

そもそも小学校高学年の児童に深い感情などあるわけもない。私が書いた幾つ
かの断片は、当時、周囲の大人たちから誉められたものだが、実際それが詩で
あるわけがないのを当事者である私自身がよく知っていた。

抽象画家、例えばミロの作品にしても、単なるインクのしみと大差ないものが
ある。誰かが無作為に絵の具を垂らせば、かなり高い確率で同じものができる。
しかし、絵画の世界では、二歳児がヨダレかけに描いたシミを誰も傑作とは言
わない。画家の道程のなかの位置、その座標軸が作品評価を決定する。

私の場合、詩は論理的文脈を無視した文章でしかなかった。自分がそう確信す
るのだから間違いない。接続詞の使い方を気にせず、かつ論旨の展開も考えず
に書いた。そして、それを評価された私は、いつか、それを詩であると勘違い
していくのである。

実際、詩の話のみならず、国語教育の現場には多くの問題がある。たとえば、
五七五の語をつらね、そこに季語が入っていれば俳句、という認識を生徒に刷
り込んでいる。これは犯罪に近い所業だ。

私たちが小学校で学習する俳句というものは、江戸時代にそのものとして存在
しなかった。この基礎的歴史認識が抜け落ちている。

教育論において、学習は系統発生をなぞるものが好ましいとされている。とす
れば、明治になってから、正岡子規が再発見したに過ぎない詩歌論によって句
を選別し、それを小学生にそのまま記憶させるのは理にかなっていない。子規
の句論が成立するためには俳諧や連歌、連句など座の文芸を知識の根底に持っ
ている必要がある。俳句という概念は、座の文芸伝統がコモンセンスとして生
きている中でこそ意味を持つものなのである。

≪座の文芸伝統については、それなりの専門書を読むことをおすすめする。中
世から江戸期の、連歌・連句の歴史が書かれたものなら似たような記述がなさ
れているので参考文献書名はあえて記さない≫

私たちが、俳句として学習するものは実は発句として知られた作品群だ。新た
に勃興した文学運動によって、過去の俳人の発句集、俳句集が再検討され、そ
うした中から伝統的な美を抽出し美学を再構成しようとしたのである。

歴史の転換点には、アンソロジーによって、あたらしい価値を生み出そうとす
る試みが、頻発する。例えば、古今和歌集、千載和歌集、そして新古今和歌集。
それぞれは常に新しい視点を鮮明にし、新しい美の創出につとめてきた。なか
には定家の百人一首など、後数百年のながきに渡って美の礎として全国津々浦
々に広まり、遊戯となって愛好されてきたものもある。ゆえに保守的なイメー
ジのみが語られるが、どれも編纂された当初においては革命的なものだったは
ずである。

詩歌集編集は旧来の美意識に対する反逆に他ならない、と私は考えている。こ
れは、どの分野でも、編集にあたる者は常に自覚しているべきことだ。

いや、話がかなり茫洋としてきた。
話を私の詩に経験に戻すとしよう。

話はもっとシンプルだ。小学生の私にとって、今、書いたような詩に対する自
覚などなく、単純に自分の思いの漂白、ひとりごと、モットーのようなものだ
った、そういうことである。論理の跳躍も思いのままだし、文法を意識せずに
書ける。まして、主語はたいてい《私》なので、気ままに書くだけで格好がつ
く。この垂れ流しを教師に誉めらた。すばらしい散文詩だ、と言われた。

散文詩というものは、とても便利だ。文章を書くには忍耐力が必要である。構
成力も、だ。定型詩では拍というククリがあるが、散文詩ではそれがない。

そもそも、私はこの定型詩という奴が好きになれない。詩そのものも胡散臭い
存在だったが、定型詩に至っては、なんとも無様なものに見えたのだ。うそ臭
かった。

ちなみに、日本の教育の現場では、定型詩について、世界的に酷くユニークな
ものの見方を教えている、そう私は思うのだ。国語教育における韻律は、日本
の場合、本来の韻ではない。そこでは、かな文字のカズ、表記上の文字数の並
びの形をそう呼ばせている。韻とは、リズム、つまり発語上で問われる存在で
ある。しかし、日本では、表記上のものとして子供達に教える。

文字数で表記上の制限を設けているのは漢詩の影響と言われる。そこを少し考
えてみよう。

どの文化圏においても韻による音としての言葉のリズムが詩歌の重要な一要素
になっている。漢詩の場合も例外ではない。表記上の字数の制限に加え、発音
上の韻も踏んでいる必要がある。つまり、単なる発音要素をそのまま筆記言語
とした英語、仏語などの類に比して、漢詩世界では、詩人は複雑な二重思考を
要求されているわけである。漢詩人は、二つのステージでほぼ同時に思考し創
作する。

皮肉なことに、漢字を借用して発音文字である仮名を発達させた日本には、そ
の輸入方法ゆえに、漢詩の踏韻法について十分な理解が届かなかったのみなら
ず、その形の輸入だけが行われた。日本の明治以降の国語教育における定型詩
とは、この域を出ていない。その世界にリズムはなく、単純に母音重視の拍
(ビート)だけの世界がある。

こんな面倒くさいことを小学校時代の私が考えたはずはない。ただ、私は、詩
作それ自体をはなはだ胡散臭いものに感じていたのだった。

そんな私が、散文詩と言うものを書き散らし、それを重ねるうちに、さらに深
くのめりこんでいくことになる。もちろん、これは高校生になるかならぬかの
年齢だった。幾つになっても自作の詩を信ずることはできなかったが、詩に対
して反応する自分がいることに気がつきだしたのだ。

思えば、これが全ての初めだったのだろう。私は、何冊ものノートに詩を書き
溜めた。萩原朔太郎の詩集を肌身離さずポケットに突っ込んでいた、そんな少
年だった。

今の世にも詩を書く少年たちはいる。そんな青少年から詩集を送られることは、
けっこう多い。そして、詩のそのものの内容とは関係なく、つい赤面してしま
うのは、彼らに若き日の自分を見たからなのかもしれない。

モモヨ(リザード) 管原保雄 momoyo@babylonic.com
責任編集 バビロニクス/音楽の未来を考える
http://www.babylonic.com

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■デジクリトーク SIPSのゆくえ 連載第3回
毎日がゆーとぴあ
-SIPSのスキルアップって-

uz
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ゆーとぴあっても桃源郷ではなく、元祖ゴムぱっちんギャグの「ゆーとぴあ」
です。先生と生徒がどたばたしている間になぜかゴムひもを口にくわえること
になってしまっている、というナンセンスギャグの定番。学生服バージョンの
他にも体操着バージョン、サラリーマンバージョンなどがあった。



業務範囲がいつのまにか広がってしまう会社というのがある。飲食業にもラー
メンからステーキまで食べられる店などあるが、そんな店の多くは、個別のニ
ーズに応えようとするうちに何でもやるようになってしまったパターンなのだ
ろう。ファミレスほど巨大な組織なればまだしも、個人経営でそうなってくる
とつらい。ラーメン専門店としての味は落ち、また何によって新規顧客をひき
つければいいか分からなくなってしまう。

SIPSの成り立ちは、特定の機能しか提供できないというSI、コンテンツ制作、
ホスティング業務などをすべて一社で提供した方が進行がスムーズである、と
いう動機から来ている。思い立ったのは、Webデザインのみの業務に矛盾を感
じたADや、表現とシステムの関係の深さに気付いたSEが中心だ。

しかし考えてみると、日本でメジャーになって日も浅いSIPSの中で、ノウハウ
の蓄積や人材育成に対するプランはどう考えられているのだろうう?

そもそも、統合的に業務を行うためにプロフェッショナルを掻き集めた場所で、
SIPSたる業務を把握した、また全般をこなす技術を持つ人が育つだろうか?
新卒を採用しない企業?デザイン会社やSIが、いつまでもSIPSの養成機関を果
たし続けるのだろうか?



ラーメンの大家はステーキ屋のシェフになりきれるかどうか。システム屋とデ
ザイナーにも、相容れない部分は必ずある。またその下で「なんでも要員」と
位置付けられている若い輩など、目指すスキルの形が明確でないだけに、やみ
くもにあらゆる方向へ走るしかない状況。そして「ゴムぱっちん」に遭遇する。

Webデザインを行う。coolなページができてくる。しかし、そのおかげでサー
バーのメンテナンスがお留守になり、引き戻される。システムの構築をする。
データベース設計に夢中になっている間に、デザインでプレゼンに負け、一挙
に奈落の底へ突き落とされたりする。人数が少ない中で切り盛りしているSIPS
なんてまさにゴムぱっちんのくり返し。

しかも悲しいのは、ゴムぱっちんは、くわえる方もくわえさせる方も、カラダ
を張っている。最も理想が高く、スキルも高く、ついて来れないメンバーへの
憂いも最高潮のリーダー、自身も汗と涙をほとばしらせつつ。
「お前は人生がわかってないっ、これをくわえろ」
「いいか、人生は長い、長い道のりを歩かなければならない」
「どうだ佐藤、わかったかっ?」
佐藤が、はいっ、と返事をした瞬間、伸びたゴムは、くわえさせた先生を直撃。

分業化してSIPSの看板を下ろすか、こうしてすべてのことをカラダで覚えてい
くのか。知らない方向に走るにはそれだけスタミナが要る。がんばって走れば
走るだけ、伸縮が大きくショックもでかい。ゴムの弾力で飛んでいってしまう
かもしれない。

ましてWeb業界経験の少ない人など、ひたすらその痛みに慣れることを待つの
み。豪速で流れていく業界の技術と潮流。SIPSのスキルアップモデルが形成さ
れるのはいつのことだろう。いつまでたっても中途採用者に「よろしく~ネっ
!」と言い残して逃げ去っていくんじゃ済まない。



このゴムぱっちん地獄を抜け出すには。うーん、答えはまだ闇の中なのだ。た
いていの企業がそうであるように、社員が多くなると会社は分業体制に入る。
また分業体制下でも、特にディレクターなど、業務全般を広く見渡せる役割を
特定の人物に依存せずに輩出できるノウハウを、意識するべきとわかっていて
もなかなか行動には至っていないだろう。

SIPSカンパニーが日本にその業種を定着させるには、経験の蓄積と淘汰のため
の歴史が、もう少し必要なのかもしれない。その前に解散、消滅の憂き目にあ
わせないために、今は絶え間なく、新しいネタを投入している状況に見える。

しかしこの渾沌としたSIPSのゆくえの中で、いままでのネタを整理し、仮にで
も自社における鉄則が制定できるなら、下への流れを作ることが可能なのでは
ないだろうか。理念に基づく鉄則を土台に、ドキュメント化はもとより、研修
でロールプレイング、OJTなど、スキル伝承を進めることができる。

デザインの世界に脈々と息づく体力勝負、徒弟制度の部分を、ある部分では捨
てる覚悟のリーダーの勇気があれば、表現とビジネスの両得サービスたるSIPS
のノウハウを蓄積していけるはずだと思うのである。その先にある人材流出な
ど恐れている場合ではない。そう、そのゴムを捨てて。

【uz】ur7y-skkb@asahi-net.or.jp
某コンピューターパッケージベンダー勤務を経て、現在はWeb系ライター、Web
サイト構築業務に携わる。
「映画を研究する人々のためのサイト Urban Cinema Squad」もよろしく。
http://www.u-c-s.org/

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■展覧会案内
ハングルポスター展 韓国のグラフィックデザイナー17人
http://www.dnp.co.jp/gallery/contents.html
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15世紀中期、李氏朝鮮の国王により制定されたハングル文字は、当時の音声学
の最先端であり、今なお、その合理性と見た目の面白さで、世界の言語学者の
関心を引きつけてやまない。今回のギンザ・グラフィック・ギャラリーでは、
現代韓国を代表するデザイナー、アン・サン・スーを中心に、17人の韓国の作
家たちによるハングルポスターを通して、韓国のグラフィックシーンを紹介。


会期 10月2日(火)~10月26日(金)11時~19時(土曜18時)
会場 銀座グラフィックギャラリー
   東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F

●ギャラリートーク 「ハングルタイポグラフィとブックデザイン」
出演 チョン・ビョンギュ+浅葉克己(東京TDC会長)
日時 10月2日(火) 16:00~17:30 <<今日です!!
会場 DNP銀座ビル5階  入場無料 
問い合わせ TEL.03-5568-8024

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■セミナー案内
「パワーアップセミナー in 大阪(企業活性化プラン01)
 ~不況こそ『変革脳』を働かせ~」
http://www.monz.co.jp/semi/semi01.html
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印刷之世界社は、9月21日に発刊した「2003年からの印刷業界」の完成を記念
し、11月8日「パワーアップセミナー in 大阪(企業活性化プラン01)~不況
こそ『変革脳』を働かせ~」を開催する。セミナーは3部構成となっており、
第1部はパネルディスカッション、第2部は対談、第3部では講演を行う。セミ
ナー終了後には、「情報交換会」を企画しており、親睦を深めながら今後の印
刷業界の在り方や業界の将来などについて語り合う場が提供される。

日時 11月8日(木)16時~
会場 太閤園・ダイヤモンドホール(大阪市内)

第1部 パネルディスカッション 16:00~17:00
「IT時代を乗り越える経営ヒントがここに」
コーディネーター:松口正(大阪シーリーング印刷)
パネラー:遠藤士郎(遠藤写真工芸所)岸徹(トライス)藤田靖(プリプレス
センター)宮城荘一郎(ハイデルベルグ・ジャパン)矢猛(米谷印刷工業)

第2部 対談 17:10~17:55
「ピンチはチャンス」~変革期における企業経営に必要なものは何か~
 岡早苗(あさひ高速印刷)岩下登(登プリント社)

第3部 基礎講演 18:00~18:30
「デジタル時代に対応する企業活性化プラン」井戸剛(不二印刷)

情報交換会 18:30~20:00
参加料 7000円(税込)
定員 140人
主催 株式会社印刷之世界社

問い合わせ、申し込み
株式会社 印刷之世界社 大阪府大阪市中央区内久宝寺町3-3-15 Tel.06-6764-7491
担当 吉武 mailto:ryo-yoshi@monz.co.jp
http://www.monz.co.jp/

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■イベント案内
EPOC IN CG FROM THE WORLD
http://www.mex2001.net/MeX2001_TF_j01.htm
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MeX2001では、短編映画館トリウッドと共同でヨーロッパのCG短編アニメーシ
ョンセレクションを上映する。3大アニメーション国際フェスティバルAnnecy
2001での受賞作品や期待の新人監督の作品をセレクトして期間限定で紹介する。
World PC Expo 2001スペシャルセッションのヨーロッパフィルムギャラリーで
好評を得た作品もある。

上映期間 11月14日(水)~12月7日(金)火曜日休
(11/14~23)  平日一日3回、土・日・祝日4回
(11/24~12/7) 平日一日2回、土・日・祝日3回
会場 短編映画館トリウッド
   東京都世田谷区代沢5-32-5/2F TEL.03-3414-0433
入場料 600円
トリウッドサイト http://homepage1.nifty.com/tollywood/

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■新刊案内
「ディジタルデッサン」
http://www.cgarts.or.jp/index-jp.html
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<編著者から>

『ディジタルデッサン』と題する本を出版しました。これは、デジクリに寄稿
した「ディジタルデッサンのススメ」の記事がきっかけとなって、出版話が持
上がったもので、長い準備期間を経て、ようやく出版に至りました。

絵画彫刻など美術の世界だけでなく、3DCGなどのように演算に基づいて描き出
すコンピュータ表現の業界でも、例えばデザイン制作会社やゲーム会社のクリ
エイター採用試験などで、「デッサン力」が重視されます。アナログ・ディジ
タルに関わらず造形表現の分野では、なぜデッサン力の鍛錬を大切にするので
しょう。

一方、実はほとんどデッサンの経験がないにもかかわらず、リアリスティック
で美しいCG作品を作っているCG作家も多く活動しています。

これまで、デッサンをコンピュータで行うなどの発想はありませんでした。し
かし、CGという画材に、鉛筆や木炭デッサンにない魅力やスキルがあるのでは
ないか。画材として進化し続けてきたコンピュータで実践に即応した新しいデ
ッサンの鍛錬ができないか。そうした発想から本書の執筆にとりかかりました。

自分が勤める美術大学やデザイン専門学校の授業で学生・卒業生の協力を得、
ディジタルデッサンの課題を実施、デッサン技法や制作手順を検討しました。
その結果、従来のアナログデッサンからスタートしてディジタルデッサンを学
ぶことによって、物を観察し本質を見抜く目と表現する楽しさを学ぶことがで
きると確信しました。

本書では、アナログデッサン(鉛筆)、コンピュータによる2D、3Dソフトを用
いて実際にデッサンを行う方法を紹介し、楽しく学べるよう、カラー図版を多
く用いて解説しています。

また、第一線で作家活動を展開しているディジタルクリエーター大寺聡、花山
由理、Rey. Hori、三河一郎の各氏に、自身の作品制作の過程を中心にデッサ
ンについてのお考えを御執筆頂きました。

4年後にはきっと、クリエイターの面接試験では、ディジタルデッサン力が評
価される時代に入ると確信してます。

ぜひ、本書を参考に、ディジタルデッサンに挑戦してみて下さい。

川口吾妻
1957年東京生まれ。1984年武蔵野美術大学大学院造形研究科修了。武蔵野美術
大学助手、トキワ松学園横浜美術短期大学助教授を経て現在、女子美術大学芸
術学部メディアアート学科専任講師。日本デザイン学会、日本映像学会会員。
ディジタル・イメージ運営委員

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■編集後記(10/2)
・今日は快晴だが、昨日は雨だった。そんな悪天候のなか、伊豆大島で自転車
に乗っていたのはわたしです。JTBの超格安ツアーに参加して、大島へ。双胴
の高速船アルバトロスは小型なので、東京湾を出てからかなりの揺れで酔う人
が続出、いやだな~ト思っているうちに到着。現地は雨、ときどき大降り。民
宿の車を借りてドライブにいく人たちや、温泉にいくしかないという人たちの
中に、自転車に乗る! トいうおばかな3人がいて、そのうちのひとりとなっ
た。上下の雨具を着用し、雨の中を走る。海岸のサイクリングロードで元町ま
で行き、岡田に戻る2時間弱のコース。晴れていたら最高だが、ときどき土砂
降りでは最悪。雨と汗でずぶぬれになる。もちろんサイクリングしている酔狂
な人はひとりも見なかった。なんでもありのスーパーマーケットでシャツと靴
下、タオルを買い、民宿のシャワーを浴びてようやく人間に戻った。雨中を走
りながら、オレはなんでこんなことしているんだト何度も思った。(柴田)

・落ち着かない。仕事が進まない。じたばた。回線が繋がらない。人のマシン
からアクセスして、今日は発行するぞ。ううーん、何故だ。発行が遅れたのは
私のせいでございます。申し訳ありません。        (hammer.mule)

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発行   デジタルクリエイターズ
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編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 

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 担当:濱村和恵
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