[1027] 本棚という宇宙

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1027    2002/02/14.Thu発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 20211部
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 <「けいぶんしゃ」が近くに欲しい!>

■デジクリトーク
 Powerbook Publishing Project ~ (4)  本棚という宇宙
 8月サンタ

■デジクリトーク
 これからのDTP環境
 小林章治

■展覧会案内
 ローランド・ブレナー+高島陽子 「エンズヴィル」



■デジクリトーク
Powerbook Publishing Project ~ (4)  本棚という宇宙

8月サンタ
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●「誰が本を殺すのか」

先々週の原稿を書いた後、とうとう佐野眞一氏の「誰が本を殺すのか」を読ん
だ。まず最初の感想は、「この本に書かれていることは事実だ」ということだ。

タイトルは刺激的で、いかにも「活字文化が滅びる!」などという煽り系の内
容を連想させるが、全然違う。佐野氏は単に当たり前の事実を、淡々と書いて
いるだけである。その事実こそが、ずっと日本の出版界が目をそらしつづけて
いて、今もそらしつづけている「流通構造の救いがたい老朽化」なのだという
ことだ。だから、自分に都合の良いところだけしか見ない出版人にとっては、
この本は「なかったこと」同然になる。今まで通り、「刷る側の都合」ばかり
ひたすら議論し、検討してその先は見ないということになる。直視出来るか、
出来ないか、そういう本である。

数行で紹介するのは余りに惜しいので、次週、まるまる一回使って、徹底的に
ご紹介したい。特に、出版業界内部に居る人より、webに携わる人が読んだ方
が、ためになっていいかも知れない。

●あの本棚が欲しい

この連載は「本が作りたい」というところからスタートしている。しかも、な
るべく「プロ」の助けを借りず、素材加工・編集・デザイン、出来れば印刷も
1台のPowerBookと、ソフトの力を借りて、個人で出来ないか、という試みだ。

人に頼めばお金がかかる。自分でやれば機器代とソフト代、あとは自分の手間
だけだ。一昔数億円かかり、個人の手に負えなかった可能性が、一台のノート
パソコンで持ち歩けるようになった。そんな便利さを実感してみたいと思って
いる。

インターネット環境が当たり前になってきた今、多くの人はもう自分のwebや
メルマガづくりで、似たようなことを体験している。「似たようなこと」? 
いや、最早同じ事かも知れない。違いはお金と物のやりとり、「流通と決済」
だけかも知れない。

いろんな参考資料を読みあさりつつ、コンテンツを準備している段階だが、今、
切実に、前回ご紹介した京都の書店、「けいぶんしゃ」が近くに欲しい! と
思っている。あの「本づくりの本」がビッシリならんだ棚の前に行って、興味
の欲するままに本を手に取ってみたい。これだ、と決めた本をそのまま、値段
も見ないでレジに持っていきたい。どの本がどれ、というのではなくて、その
棚全体がもたらしてくれる、知的な刺激が欲しいのだ。

今私は、新宿に住み六本木で働いている。だから書店の量的には申し分がない。
新宿はもちろん紀伊国屋を筆頭として、恐るべき数の本屋がある。六本木には
駅上のあおい書店が2フロアにまたがって量を確保しているし、その30m先の青
山ブックセンターが質にこだわった品揃えをしている。

量があれば、種類が数多く置いてあれば、中には良い本も見つかるだろう。事
実、けいぶんしゃの棚にある本と、青山ブックセンターにある本と、あおい書
店の棚にある本は重なっている。あおい書店という在庫のなかから、ざっとセ
レクトされた棚が青山ブックセンター、さらに絞り込まれた棚がけいぶんしゃ、
という印象だ。

だが、けいぶんしゃは「純度」だけではない。「配架」が違う。セレクトされ
た本が、その内容によって隣り合わせに並べられる配置の妙、その棚の前に立
つ人が、その本たちがそのように並べられることによって、例えば本づくりで
あれば「出版界」をひとわたりで見渡せるような気分にさせる配架がなされて
いる。

本屋は質が揃っていればいいというものではない。本と本を並べることで、別
の情報、価値が生まれるのだ。全く同じ品揃えの書店が、配架一つで別の物に
生まれ変わるのだ。今週はこのことについて書いてみたい。

●珠玉の一冊、「イメージ生産の技術」

本と本を並べる、いわゆる配架術について、図書館的な分類学ではなく、その
創造性についてしっかりと解説された本はこの一冊しかない。西岡文彦さんの
書かれた「別冊宝島48・イメージ生産の技術」である。往来堂書店の店長から
bk1に行った安藤氏の「文脈棚」のコンセプトも同じだが、この本ほど、その
考え方と実践が判りやすくまとめられた本はない。

別冊宝島48 「イメージ生産の技術」 西岡文彦著 宝島社 1985年8月発行
ISBN: 4-7966-9048-4  価格: 981円(税別)

絶版だが、古書店で頻繁に見かけるし、宝島社は積極的にブックオフに卸して
いるので、近くのブックオフをまめに覗けば手にはいるかもしれない。クリエ
イターなら誰でも読んで損はない、珠玉の一冊である。例えば第一章「イメー
ジの転換術・展開術」の目次を紹介しよう。

「イメージの転換術」/地図化の手法/時間化の手法/遊技化の手法/文学化
の手法/教材化の手法/論理化の手法/記号化の手法

「イメージの展開術」/編集の手法/図解の手法/誘導の手法/注釈の手法/
分解の手法/歴史化の手法/地誌化の手法/神話化の手法/芸術化の手法/美
味礼賛の目次から

この17種の手法について、実践のサンプルと、実例のグラフィックが添えられ、
一切難解な言葉を使わず、イメージを形にする具体的な方法が説明されている。

例えば「地図化の手法」とは、ただの人体の絵に地図特有の地番や記号を付け
て「人体図」に変化させるサンプルから、映画「ミクロの決死圏」の人体内の
冒険や、「ガリバー旅行記」という人間のサイズの視点を変えたエンターテイ
ンメント、女性の体をアパートメントに見立てたアンディ・ウォーホールの映
画「チェルシーガール」のポスター、という風に次々展開させていく。勿論全
部図版入りで、いちいち巻末を見ないといけないような脚注もない。

その次の項では、出来上がった地図に日付記号を入れて歴史を付けたり、さら
にその次の項でコマを付け加えてゲーム化してみる、といった具合である。こ
の調子で、全編具体的なテクニックの解説が第6章まで続くのである。正直、
秘密にしておきたいくらい贅沢な本だ。見かけたら、是非手に入れていただき
たい。

●本棚の宇宙とは

この本の第5章の一部が「配架術」に割かれている。本を並べるだけの話のは
ずが、驚くべきエピソードとともに展開される。

まず最初は「悲しき本棚整理中毒」。筆者西岡文彦は、若くて貧しい日に、た
ったひと棚しかない自分の蔵書を、棚一本がすべて違和感なく並べられ、それ
でいて一冊一冊の内容が損なわれることなく、並んだ本がお互いに引き立て合
うような、「理想の並べ方」を求めて試行錯誤を繰り返していた。彼はその性
癖を恥じ、他人に隠していたが、後にそれが大きな意味を持つことに気づく。

そして「ヴァールブルグの書物劇場」。これはフリッツ・ザクスルの美術史に
関する本、「シンボルの遺産」中に登場するエピソードの紹介である。

ワイマール派の哲学者、ヴァールブルグが30年に渡って集めた資料、通称「ヴ
ァールブルグ文庫」を見に、ある日カッシーラーという学者が訪れる。ヴァー
ルブルグ本人は不在であったが、当時管理人であったザクスルが書架を案内す
るのだが、カッシーラーは集められた資料だけでなく、その資料全体が、哲学
の本の隣に占星術、魔術、民俗学の本を置き、芸術の部門を、文学、宗教、哲
学の本と結びつけて並べるという、「配架」そのものがヴァールブルグの研究
スタイルとリンクした「精神の地図」になっていることに驚嘆する。

棚から棚へと並べられた、その書物の配置自体の中を通り抜けることで、ヴァ
ールブルグのたどり着いた境地を体験出来るようになっていたのだ。

カッシーラーはその本質を一瞬で見抜き、この文庫を「おそろしいもの」と評
する。その後カッシーラーは二十世紀最大の哲学的成果に数えられる「象徴形
式の哲学」を著する事となり、管理人ザクスルは、当時のナチス政権からこの
資料を守るため、研究所を「亡命」させる。ほとんど無価値の第一次世界大戦
の蔵書二千冊を国家に寄贈することを条件に、六万冊の資料を二隻の小船に積
み、エルベ河を下って、ドーバー海峡を超え、ロンドンへ脱出させるのである。
このヴァールブルグ文庫は今では「ウォーバーグ研究所」と名を変えて、ロン
ドン大学の一機関となって健在である…

まさに戦争映画さながらのエピソードのなかに、西岡文彦は自分の本棚整理へ
の執念が追い求めていたものの正体を見つける。書物を、その内容に照らし合
わせて配置するという作業は、自分の中の、その書物に対するイメージ世界を
箱庭のように造り上げることと同じであると。

その後西岡文彦は「配架の芸術」を実践するようになる。その次の項「本棚変
奏曲」である。「いちばんくわしい世界妖怪図鑑」という、子供向けの本であ
りながら、ボッシュやブリューゲルの名画から、中世の版画、幻想・怪奇映画
のスチールまで収めた、大人でも読み応えのある本を使って、その本をあると
きは児童書の中におき、ある時は魔術研究書の中に、あるいは図版の詰まった
デザインのソースブックのなかに配置して、同じ本がどのように表情を変える
か実際に写真付きでやって見せてくれる。

西岡文彦氏の著作は常に具体的なので、イメージユニットとしての本の持つ力
に気づかされ、圧倒される。

●「本の魅力」を伝える魔法

本の魅力が、その本単体だけでなく、その置かれた配置状況にもあるとすれば、
本棚というのは単に自分の知識の在庫という以上に、可能性を持つことになる。
これらの考え方に触れたあとでは、いわゆる「人文」「科学」「歴史」といっ
た、図書館的配架というものがまるで混乱した整理法に思えるほどだ。

書店においては言わずもがなだ。限られた面積の中で、書店に出来ることは客
の要求に応える在庫を揃えることだが、それだけでは全体として、安くてお手
軽な方に流れていってしまい、行き着くのはコンビニの棚だ。書店の棚は提案
力を持っていなくてはならない。客に可能な限り知的な興奮を与えれば、高額
な本でも買っていく。書店界には棚毎の売上高にはセオリーがあるのだが、棚
の作り方によっては、単位面積当たり不可能といわれる売上をも上げられるは
ずなのだ。

この本棚の編集を実践していた書店が東京にもあった。冒頭にも少し触れた、
文京区千駄木にあった往来堂書店である。店長の安藤氏は「カリスマ店長」と
して、佐野眞一氏のインタビューを受けている。

「民法入門書の隣に家庭内暴力の本があり、その隣に心をいやすセラピー本と、
主婦でも取れる資格本がある。ひそかに離婚を考える女性が往来堂に紛れ込ん
だとすれば、にくたらしいほど読者の志向の「文脈」を読み込んだこの棚をみ
て、必ずやハマることだろう。」

「よく『編集』された往来堂の書棚を眺めながら、本好きならここに入って、
『余計』な本を何冊も衝動買いしてしまうだろうな、と思った。しかしそれこ
そが本屋というものである。極論すれば、本とは『余計』なものの最たるもの
である。」

・誰が本を殺すのか 佐野眞一著 プレジデント社 52、53ページより引用~

過去形なのは、この店の店長として棚を編集していた安藤哲也氏が、その後オ
ンラインブックストアbk1の店長に就任するからである。この安藤氏が往来堂
書店でやったこと、そして私が京都のけいぶんしゃの棚で見たことがどれほど
の奇跡であるかは、次週解説する。少なくとも、本の配置の魔法を知り、使い
こなせば、人の心は動くのだ。

この文章を書きながら、だんだん私は十代の、京都の小さな本屋の店員だった
頃に帰っていく。あのとき私は書店の本棚の中という、知識の宇宙の一部だっ
た。30過ぎて「本をつくりたい」と真剣に願いだしたのは、その頃の夢を思い
出したからだ。いい本屋のいい棚は、人を別世界へと連れて行く。

けいぶんしゃ
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/keibunsh/
オフィシャルページじゃないけど、このページと解説見ただけで涙が出てくる
私はバカかも知れない。本当に、今すぐ行きたいな。バカだな。

けいぶんしゃの地図
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/kosho/title/ftizu.html
びっくりするくらい見かけは小さいけど、中は広い。京都はやっぱりいいなあ。

オンライン書店bk1
http://www.bk1.co.jp/

【8月サンタ】ロンドンとル・カレを愛する33歳 santa@londontown.to
ら~いどんた~いむ こころに火をつ~けて~ と~びたつたまし~いに と
いうわけで、山下達郎師のリマスター7枚一挙発売!お薦めは"It's a poppin'
time"だ。ツアー中のライブアルバムだけど、あんた、キーボード坂本龍一、
ドラムス村上ポンタですぜ! くそう、今度のツアーも行きたいよう… 

・ロンドン好きのファンサイト
http://www.londontown.to/

・デジクリサイトの「★デジクリ・スターバックス友の会★」
http://www.dgcr.com/

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■デジクリトーク
これからのDTP環境

小林章治
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いよいよモリサワより、OpenTypeFontが発売されることになりました。日本の
DTPは未だにフォントによって支配されていると言ってもいいのではないでし
ょうか。私は、OpenTypeの出現によって少しばかりは現状を打破することが出
来るのでないかと期待しているのです。

ご存じのようにこのような不況に中、印刷業の単価は恐ろしいまでに下落して
おります。特に製版業界では廃業するものや、倒産するものも少なくはありま
せん。それというのも設備投資に多大な金額が必要だからです。

確かに専用システムから現在のような、MACやWINを使うようになってオペレー
ションシステムにはそんなに経費はかからなくなったでしょう。しかし、どう
しても必要なフォントはモリサワのほぼ一社独占的な状態によって、必ず揃え
なければならないものでありました。

生き残りを賭けてイメージセッタなどを導入した小規模な製版会社にとって、
一番の負担になるのはフォントなのです。MACにインストールするATM専用、カ
ラープリンター用の低解像度用、イメージセッタに絶対必要な高解像度用、そ
れらをすべて購入するとかなりの金額になってしまいます。

もちろん、業務に必要なわけですから購入するのは当たり前かもしれません。
しかし、がちがちのプロテクトのためにインストールにフロッピードライブを
強要したり、インストールしたハードディスクをイニシャライズいた場合は、
フロッピーの書き換えを強要したり、あまりにもメーカー側が傲慢ではないで
しょうか。

イメージセッタは一台ですが、当然MACは数台ありますね。それら一台一台に
もすべてフォントは購入する必要があります。しかしその一台一台すべてにフ
ォントを購入している印刷会社、製版会社、デザイン事務所など私は見たこと
がありません。かなりの規模のところでもそうです。小規模なデザイン事務所
にあるMACすべてについてフォントを購入するなんて事は不可能でしょう。そ
んなことをすれば経営できなくなるかもしれません。

日本語フォントの開発には多大な時間と人とお金がかかっていることでしょう。
しかしです、そこまで徹底的にやられると当然、海賊版が出回ってきます。実
際それらは普通にシステムにインストールしても問題なく使えることがほとん
どです。そのせいでCIDフォントに移行出来ていないのが現状です。製版会社
でもイメージセッタにはCIDフォントがインストールされているが、作業する
MACにはOCFフォントがインストールされているというのがほどんどです。また、
デザイン事務所などから回ってくるデータもOCFフォントを使われているのが
ほとんどです。

現在でも、NewCIDフォントを使ってPDFに埋め込んでしまえばイメージセッタ
にフォントがなくても出力することは可能です。しかし、そのためには全ての
NewCIDフォントとInDesignが必要になります。

まだまだ普及していないInDesign。QuarkXPressに比べて取っつきにくいこと
も確かです。それにRIPによっては出力出来ないモノもあります。

製版業界ではフィルムからCTPに徐々にではありますが、シフトしていってお
ります。これからCTPを導入しようと検討している製版会社や印刷会社は、新
たな機器の購入とフォントの購入も考えなければならないでしょう。現在のイ
メージセッタに入っているフォントがOCFの場合、フォントの移行は出来ませ
ん。それでは、NewCIDフォントを購入しなければならないのか。そうではなく
MACにOpenTypeFontをインストールすればいいのです。

しかし、最も普及率の高いQuarkXPress3.3はOpenTypeには対応してないですね。
また、やっぱりOpenTypeFontも購入しなければならないのでしょうか。結局か
なりの出費を覚悟しないと行けないのか。

ちょっと考えてみましょう。どうしてもモリサワフォントを使わなければいけ
ないのでしょうか。そんなにモリサワフォントが好きですか? 他のフォント
ではいけないのでしょうか。Mac OS Xを購入するとヒラギノフォントが付属し
ています。また、InDesignやIllustratorを買うと小塚明朝とゴシックが付属
してきます。それらのフォントとダイナフォントなどのPOP文字などを使えば
問題なく仕事は出来るのではないでしょうか。それならそんなに高い出費は必
要ありませんね。

RIPにはOpenTypeに対応していないものもあります。その場合にはPDFで出力す
ればいいのです。今のRIPにはPDFを中間ファイルとして使用するものが増えて
きております。PDFも使えない場合は、最後の手段としてフォントはアウトラ
イン化してしまえば、問題なく出力できます。このようにすればモリサワフォ
ントに縛られることなく安い出費で仕事をすることが可能になるのではないで
しょうか。

日本のDTPの普及にモリサワが多大な貢献をしたことは事実です。もしモリサ
ワが写研のようなことをしていたら、現在はどのような状況になっていたのか
想像も出来ません。しかし、いつまでもフォントで儲けることを考えているの
はいかがなものでしょうか。モリサワフォントが業界から使われなくなるなん
て事にならないようにも、本当の意味のOpenなFont環境を望みたいものです。

【こばやし・しょうじ】s-yashi@ba2.so-net.ne.jp
大阪の印刷会社で制作と製版を担当。

▼フォントについてはJAGATのサイトに興味深い記事があった
・出版物の再版と、フォント世代代わり問題
http://www.jagat.or.jp/story_memo_view.asp?StoryID=5312

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■展覧会案内
ローランド・ブレナー+高島陽子 「エンズヴィル」
http://www.ntticc.or.jp/
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エンズヴィルはローランド・ブレナーと高島陽子による、鑑賞者が都市を演出
するインタラクティヴ・インスタレーション。詳細はサイトで。

会期 2月15日(金)~3月24日(日)10時~18時 月曜休
会場 ICC ギャラリーB
   東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティ タワー4階 0120-144199
入場料 一般800円/大高生600円/中小生400円
主催 NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]

関連イべント 講演会 「脳から見た芸術」
講師 養老孟司(解剖学者/北里大学教授)
日時 2月16日(土) 14時~16時
会場 ICC 5階ロビー
入場料無料 定員150名(先着順)

ローランド・ブレナー+高島陽子 アーティスト・トーク
日時 2月17日(日)15時~
会場 ICC 5階ロビー
入場料無料 定員100名(先着順) *逐次通訳付き

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■編集後記(2/14)
・目がますます悪くなった。モニタを見るときにメガネをかけるようになって
から、近眼の度が進んだのであろう(モニタを見る姿勢は良くなったから、腰
痛は若干緩和されたのだが)。問題は、書店に行ったとき棚の本に近寄らない
と見えないことで、えらく疲れる。本を探す根気がなくなったというのがイケ
ナイ。日常生活でメガネをかけるのはうっとおしいからいやだ。でも、同年ば
かりか年下の友人も老眼メガネや遠近両用メガネを持つ人が多い。わたしは老
眼の兆候はまだないけど、ある日突然来るのかしらん。 (柴田)

・堀井和子、パトリスジュリアン、藤野真紀子、ケンタロウ、有元葉子、川津
幸子…。幾人かの人がうなづいてくれているであろう。H2O(NHK出版)とか好
きでした? 休刊残念でしたよね。ネットだの、仕事だのが存在する前からず
っと好きなもの、好きな時間を思い返すと、手芸なんかやそういう世界。で、
あんまり料理しないくせに、前述の人達の本が本棚に並んでいるわけで。平野
寿將さんの本なんて面白そうなんだけど、写真が。どうしても写真の汚い料理
本は買う気が起こらない。実用書が実用書として収まってしまったら勿体ない。
長嶺輝明さんなんかだと、ブツ取りってこんなに素晴らしいものかと唸ってし
まうくらい。いや、長い前振りで申し訳ない。堀井和子さんの本が、復刊ドッ
トコムで投票受付されているんですわ。絶版になった本が数万で取引されてい
るくらいの人気。このシリーズの本は何冊か持っているくせに、これは持って
いなかったので欲しいなぁと。同じ気持ちの方がいたらぜひ!(hammer.mule)
http://www.fukkan.com/group/?no=74  堀井さんの。パン本投票よろしく!
http://www.geocities.co.jp/Foodpia-Olive/2825/sweet.htm  一般の方の
http://www.felissimo.co.jp/classis/camera/camera.htm  長嶺輝明さん
http://www.miuseum.com/  番外。いい声だねぇ。

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 

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 担当:濱村和恵
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