[1042] 情報を書くと情報が集まってくる

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1042    2002/03/07.Thu発行
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 <自分が何を知らないのかを知ることが一番大事だ>

■デジクリトーク
 Powerbook Publishing Project ~ (7) 情報を書くと情報が集まってくる
 8月サンタ
 
■デジクリトーク
 神
 永吉克之



■デジクリトーク
Powerbook Publishing Project ~ (7) 情報を書くと情報が集まってくる

8月サンタ
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●本の流通の話を、もう少しだけ

前回の記事の後、業界の読者の方から、BNNの件も含めて、本屋・取次・中小
出版社の関係を簡潔に指摘していただいた。特に前回、中小出版社が取次に本
を納品するときに、「半額の支払いがある」と書いたが、「半額あるのは相当
な老舗の出版社であり、よくて30%の内払いで、その内の15%が3ヶ月の手形
払い、ということも多いのです」とのことだ。

簡単に言えば、中小出版社は取次に本を預けて(委託して)街の書店で売って
もらおうとしても、かなりキツイリスクを負わなくてはならない。そしてどの
出版社も同じ条件であれば問題はないが、大手出版社、老舗の出版社、新しい
出版社とでは仕入れ条件・支払い条件が前者ほど有利に差別されていて、しか
も不透明である。その条件はもちろん「本の出版しやすさ」に直結する。大手
はリスクが少なく、出しやすい。中小出版社にとって出版とはリスクそのもの
だ。即ち、書店というマーケットに本が並ぶ前に、本の質とは全然関係がない
ところで、選別が行われているのだ。

書店だってリスクを負わなくてはならない。同じ方に指摘していただいたが、
書店は、「倒産」した出版社の本の在庫を、取次に返品出来なくなっているの
だそうだ(これは不当なリスクの付け回しじゃないかと思うんだけど…)。と
にかく利幅が薄い中で必死に本を売っている書店は、一冊でも返品できないと
大損害である(本屋にとって不良在庫と万引きほど恐ろしいものはない)。だ
からシビアな書店は「危険信号」が出た時点で、自衛措置としてその出版社の
本をすぐに返品しようとする。これはとても危険な状態だ。BNNが実際に倒産
していないにも関わらず、MACLIFEが店頭から素早く姿を消したのも、このた
めらしい。

取次だって楽ではないはずだ。出版社から「売りたい、売りたい」と新刊の洪
水を受け止めて、それを流す書店の方からは委託制度を最大限に利用した返品
の山が「いらない」とドカドカと返ってくる。何度も書くとおり、最早パンク
状態なのは誰の目にも明らかだ。「本屋好き」な人にこそ、「本屋さんはパン
クしている」ということを知って欲しい。

それにしても出版界への新規参入障壁は高い。不当に高く、厳しい。

●版元ドットコム

別の読者の方からは、「版元ドットコム」をご紹介いただいた。
http://www.hanmoto.com/

こうした試みはとても健全で意欲的で嬉しくなるけれど、この版元ドットコム
のサイト内で、はっとする記事を見つけた。

「誰かがまだ本を読んでいるに違いない]
http://www.hanmoto.com/diary/diary010808-1.html

本が売れない、売れないとつぶやく裏に、「本を出せば誰もが読むに違いない」
という著者側の過剰な思いこみがあるということを指摘したコラムである。確
かに作り手のモチベーションがなければ本など出来ないのだが、世の中そんな
に甘くないぞと冷や水をぶっかけられたような気分になった。作家志望の人な
ら、一度は読んでおく価値があるかも知れない。

●情報を書けば情報が集まってくる

私は結局、重く、かさばり、ゴミになりかねない「在庫」を持たないですむ、
オン・デマンドな出版の形を探している。既存の流通を横目で見れば、答えは
そこにしかない。

このコラムを毎週書きながら、PowerBook出版の企画・コンテンツづくりを少
しづつ進めている。早くしないと、PowerBook Publishingの仮想のライバル、
Windows-Microsoft Office-Publishingの時代が始まってしまう。WordやExcel、
Power Pointでつくった書類がそのまま出版できたら素晴らしいと思っている
サラリーマンオヤジは世界中にいるはずだ。XMLを核にして、Wordの書類から、
あるときは印刷物、あるときはweb、あるときはPDF…という、ワンソース・マ
ルチユースの実現は、目と鼻の先に迫っている。…好きと嫌いに関わらず。

ところで、その進行中のところを何故文章にするかというと、興味のある対象
について書くことこそは、最良の情報収集の方法だからだ。情報を書けば、情
報が集まってくる。インターネット時代の今、本当にそのことを実感するよう
になった。PowerBookと出版について書けば、同様の夢や悩みを持つ人、そし
て現場の正真正銘のプロの方たちからメールをいただけるようになった。
(今年に入って新しい方から本当に沢山メールをいただくようになった。1月
と2月だけで、昨年を全部合わせた分を超えてしまった。お返事まだの方、本
当にごめんなさい)本当に嬉しいことで、その分、なんとかしてお返しして行
かなくてはならないと感じている。

情報は貯めておくだけでは、腐るものでもあるようだ。そのことがらについて、
人と話すだけで、自分の分かっていなかったことが、あるいは分かった気にな
っていたようなことが、どんどんクリアになっていく。やはり、自分が何を知
らないのかを知ることが、一番大事だ。

情報は知ってる人から知らない人には流れない。「より知っている」人の所に
集まるのである。まるで邱永漢さんの「お金は寂しがりやです」みたいだが、
これは真実である。

●三澤春彦さんにお会いする

今週は月曜日から、一日二人の割合で面白い人にお会いする楽しい週だその
なかでも三澤春彦さんとの会食はとびきりに楽しかった。三澤さんは2月に光
人社から「日本全国レトロな乗り物の旅」という本を出されたばかりの、古い
電車と古い飛行機と英国と中華料理を愛するエッセイストである。

三澤さんとの出会いはインターネットならではのものだった。ロンドン関係の
本をあさるのは私のライフワークの一つだが、特にホテルに関しては「ザ・ホ
テル」という、クラリッジというロンドンで一、二を争う名門中の名門ホテル
に著者が半年間住み込み、その内実を描いたドキュメンタリーと、「英国ホテ
ルマン日記」という、インターコンチネンタル・ロンドンというこれまた名門
ホテルに4年間勤務した日本人が書いた本、この2冊が双璧だと思っていた。

ほとんどのホテル紹介本というものは、サービス論に終始して、決して裏側に
踏み込まない。曖昧な定価とサービス、その裏側の厳密なコスト計算、建前と
本音の両方をあらいざらい書いた上で、それでも人を惹きつけるホテルの魅力
を語れる本というのは余りない。

「英国ホテルマン日記」は面白かった。官僚的な日本のホテルのシステムと違
い、英国では自己責任において何もかもが交渉可能である。著者はセールス・
マネージャーとして企業向けにインターコンチの部屋を売っていたわけだが、
インターコンチネンタル・ロンドンといえばハイドパーク・コーナーの真正面
に立つ、モダンなデザインの堂々たるホテルである。(ちなみにロンドンのホ
テルはそのホテルが四つ星、五つ星を名乗っているかどうかに関わらず、地下
鉄ハイドパーク・コーナー駅前、ロンドン1番地ことウェリントン候のお屋敷、
アプスリー・ハウスに近ければ近いほど格式が高い、というのは私の説である)

もちろん日本人客も大量に泊まっているが、殆どの場合は日本人向けの定量化
されたサービスを受けて、満足して帰るに留まっている。英国のホテルの面白
い所は、交渉次第でなんでもアリなことであるのに。その辺を同じ日本人の目
線からばしっと書いてくれたのが「英国ホテルマン日記」だ。

「伝統のサービス」とか「老舗のプライド」とかどうでもいいことは書かない
で、今リアルタイムでスタッフのみんながどんなことを考え、どんな気持ちで
待ちかまえているか、教えてくれる本である。またロンドンの謎の階級、アラ
ブ人のホテルでの行状についても、他で読めない話が載っている。(それにし
ても、部屋の中でたき火するかねえ…)

「英国ホテルマン日記」三澤春彦著 光人社刊 \1500
ISBN:4-7698-0867-4

そのことをメルマガに書き、サイトに載せておいたら、ある日「英国ホテルマ
ン日記」の著者の方から直接メールが届いた。それがハリー三澤こと三澤春彦
さんだったのだ。聞けば横浜にお住まいで、毎週神田外語学院に講師として出
ておられるとのことで、早速お会いしましょうということになった。以来、楽
しいお付き合いをさせていただいている。

三澤さんは、「レモン・ハート」というマンガに出てくる主役の一人、松っち
ゃんこと松田さんというキャラクターを思い浮かべてもらえば間違いがない。
もしレモン・ハートが実写化されるなら、松っちゃん役はこの人しかいない。
ヒゲを生やした温厚な人で、元ホテルマンだけあって、とてもとても腰が低い。

しかしこの人の面白さは、絶対その著作を読まないとわからない。見かけは大
人しい人だけど、その経歴からしても、サラリーマン的な雇われ根性が一切な
い、自分の人生を自分でコントロールしている人である。

今度の「日本全国レトロな乗り物の旅」で著書は7冊めになるが、デビューし
た時のお話を伺うと、なんと企画は全て持ち込みだったとのことである。4年
間の英国勤務から帰国した後、40社程度に手紙を書き、最初に採用されたのが
光人社だった。光人社とはどんな出版社かといえば、歴史と伝統を誇る軍事関
係の雑誌「丸」の出版社だといえば話が早いだろう。その光人社がヨーロッパ
紀行ものを手がけることになり、たまたま英国担当の書き手が見つかっていな
かったので、どんぴしゃりのタイミングで採用されたのだそうだ。

とにかく文章と本人のギャップがほとんどなく、そんな苦労話もたわいもない
話に思わせてくれる、飄々としたエンターテイナー的な人だ。お会いするたび
にほっとする。将来は奥さんと共にイギリスでB&Bを開く予定だそうで、とて
もとても楽しみである。電車好きの人、英国好きの人、一度三澤春彦さんの本
をチェックしてみて下さい。面白いよ!

「日本全国レトロな乗り物の旅」 三澤春彦著 光人社刊 1700円
ISBN:4-7698-1034-2

【8月サンタ】ロンドンとル・カレを愛する33歳 santa@londontown.to
・春なのでダン・フォーゲルバーグ。デビューアルバム「アメリカの思い出」
から"Part of the plan"を聴いてます。みずみずしい感じが春っぽい?

・ロンドン好きのファンサイト
http://www.londontown.to/

・デジクリサイトの「★デジクリ・スターバックス友の会★」
http://www.dgcr.com/

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■デジクリトーク


永吉克之
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唐突だが、私は神を信じている。といっても特定の宗教団体に属しているわけ
ではなく、自己流で THE ALMIGHTY_全能者とでもいうべき存在を信じているの
である。

「神は絶対にいる。神に誓ってもいい」という人も、逆に「神なんか絶対にい
ない。もしいたら、全裸で靖国通りを背泳で縦断してやる」という人も、どち
らも日本では少数派だと思う。大多数の日本人は「うーん、いるような気もす
るけど、見たことないし、ご利益もないし、おらんかもしれんなー」といった
ような、どっちつかずの状態にあるはずだ。

打算的かもしれないが、神は信じておいた方が無難だ。というのは善としての
神を信じて、自分の信じるところに従ってヨイ行いをしておけば、仮に地獄に
落されても諦めがつく。しかし神なんかどうでもええワ、と悪らつ三昧の生涯
を送ると、死んでから自分が地獄にいるのに気がついて「うわ」と驚き、生前、
電車内で立っている年寄りに席を譲っておけばよかったと後悔することになる
かもしれない。

哲学的に考察すると、これがウルトラ・スーパー・エクストラ・シンプルな発
想であることは承知している。神がいるから地獄があるというのは、あまりに
短絡的だが、まあヨイではないか。

                 ●

特定の宗教団体に属してしまうと「~」と名前のついた神に帰依する儀式をし
たり、賛美する歌を歌ったり、踊ったり、変なものを食べたりしなければなら
なくなることがある。

実は私自身、しばらくバプテスト派のプロテスタント教会に通っていたことが
あるが、クリスチャンになるためには洗礼という儀式を行わなければならない。
バプテスト派では、裸になって水の中に全身を頭までゴボゴボと沈められるの
であるが、私はこの「儀式」を通過しなければキリスト教徒になれないという
ことに、どうにも納得がいかなかった。「信じるだけじゃ不足だってのかい。
愛してるってだけじゃ不満だってのかい。キスは愛の証にゃならねえ」と捨て
ゼリフをのこして私は教会を去った。

また宗教が組織化すると、信者の心をひとつにするために、目に見える信仰の
対象として「聖域」とか「聖像」とかいったものが登場してくる。だから、な
かには聖域が汚されたといってケダモノのように怒り狂う信者がいるが、人間
に汚されるようなものなら、それは聖域ではない。ただの「空間」である。
「聖像」も同様。いつかは朽ち果てる「物質」である。

「涜神」という言葉にしてもそうだ。人間ごときに傷つけられてしまうような
神などいない。「ちくしょーバカにしやがってー。ぼくを何だと思ってるんだ。
ぼくは神だよ!(涙)」なんて怒るようなケツの穴の小せえ野郎が神さんをや
ってるたあ思えねえ。神を冒涜するなんざ、したくてもできねえのである。

神は外にではなく内に持ちましょう。そうすれば、汚されたり壊されたりする
心配がありません。

                 ●

まだアナログで絵を描いていた頃、一時期、なんとかして神が描けないものか
と苦心惨憺していろいろやってみたことがあるが、結局なにも描けなかった。
その苦心していた頃に考えたことを下に整理してみた。クリエーターにとって
参考になるかどうか分らないが、毒にゃなるまい。

●神様の絵を描こう!

* 特定の宗教の神を描く *

強烈に安直な手段だが、ヒンズー教のシバ神、ビシュヌ神などのように伝統的
に神の外貌が決まっていて、一般に知られている場合に限る。でないと知らな
い人には単なるオッサンや綺麗なおねえちゃんの肖像画になってしまうからだ。

イエスは子なる神なので、キリスト教をチョイスするのならイエスを描けばよ
い。外貌は、いろんなキリスト教の宗教画でウンザリするほど見ているはずだ
から、それを踏襲する。ブロードウェイ・ミュージカル『ジーザス・クライス
トスーパースター』の映画版でも、白い長衣に長髪で豊かにヒゲをたくわえた、
伝統的なイエスの外貌を踏襲している。

イスラム教では偶像崇拝が厳しく禁じられていて、アラーがどんな姿をしてい
るのか表されたものがない(と思う)ので神は描けない。古代ペルシャのゾロ
アスタ-教の最高神アフラ・マズダ-なんかもユニークでいいと思うのだが、
これも姿が分らない。残念だ。

七福神もだいたい外貌が分かっているので、それを描くのも日本人らしくてい
いが、神聖というよりもオモロくなってしまう危険性をはらんでいるので充分
に注意しなければならない。

* 神の姿ををデザインする *

神は全人類に対して平等であるべきだというのが一般的な観念だと思う。した
がって、その外貌はニュートラルでなければならない。つまり特定の人種や民
族、国、時代、性別などを連想させてはならないのである。「絵に描かれてい
るイエス・キリストはいつも白人の容貌をしている」と Malcom X も憤慨した。
 
神は素っ裸でツルツルの丸坊主でなくてはならない。衣服や髪形が特定の民族
や時代、性別を連想させてしまう可能性があるからだ。例えば、色は当たり障
りのない白、丈が足元まであり、頭と腕を出す部分だけに穴をあけた、いわば
長めのアッパッパーのようなものを髪の長い人に着せただけで、古代ギリシャ
人女性を思い浮かべてしまう。
 
ここで最大の問題は、素っ裸にしておいて性別を感じさせないデザインにしな
ければならないということである。体型は、逆三角形だと男で、その反対だと
女に見えるので長方形のズン胴。次に胸は平らにする。平らだからといって即、
男に見えるというものでもない。胸の平らな女性はたくさんいる。また女児は
乳房が未発達で平らである。

困ったのは、最も性差が表れる下腹部。しかしこれも乳房同様、平にしたから
といって即、女になってしまうわけではない。厳密には女も「ない」わけでは
ないのだから。よし、ここも平らにしてしまえ。

最後に皮膚の色だが、白系、黄系、黒系(褐色系)、赤系は使えない。緑にす
ると、植物の豊かな温帯や熱帯地方をひいきしたとして極地圏の人たちが憤慨
するだろう。

なら紫か? いや紫は貴族的なイメージがあるので、抑圧され搾取された荘園
の小作農民の反感を買うに決まっている。なら、もう青しかなくなってしまう
のだが、メジャーリーグのブルージェイズをひいきしたという非難を受ける可
能性があるので、これも却下だ。そこで、最も無難な色として黒と白の中間の
グレーを選んだのである。

・これが神の姿だ!
http://www2u.biglobe.ne.jp/~work/kami.html

結論としては、公平な立場で神を描こうとすると面白くもなーんともないデザ
インになってしまうということだ。しかし、これは人間と同じ被造物である動
植物や鉱物の存在を無視したデザインである。それらとの公平も保つべきなの
だろうが、大変だから考えるのは、もうイヤだ。

* 神を感じさせる *

神そのものを描くのではなく、例えば、大自然やそれが産み出す現象を描くこ
とで、神の創造の偉大さや深淵さを表現するわけだが、そのためには恐るべき
表現力が作者には求められる。

極めて主観的だが、私は18~19世紀のドイツの画家、カスパル・フリードリヒ
(Casper David Friedrich)の作品に、汎神論(神と世界は一体のものという哲
学)的世界観を感じる。

やはり、これが最も神性を表現するのに適した方法であろう。神そのものは姿
を見せない方が神秘的でいい。つまり、見る人のイマジネーションにまかせる
のだ。映画でよく使われる手法だが、歴史上実在した偉人を登場させるときは
そのカリスマ性を維持するために、顔は見せず、背後からしか映さない。それ
と同じで、神は「感じさせる」のがいい。

・フリードリヒの作品が見られるサイト
The Artchive
http://www.artchive.com/artchive/ftptoc/friedrich_ext.html

【永吉克之/CGアーティスト】katz@mvc.biglobe.ne.jp
私のネット環境は今に至るも 56Kモデムのダイアルアップ接続である。世界の
インターネット環境が、ブロードバンド化へ爆走しているときにDUに甘んじて
いるのは、接続するときの、あの「シャーピギャー」という音が私の脳幹に作
用し動物的生殖本能が刺激されるからではなく単に切り替えが面倒臭いからだ。
やっぱり私は機械嫌いなんだなー。CGアーティストなんか、ようやっとるわ。
URL / http://www2u.biglobe.ne.jp/~work/

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■編集後記(3/7)
・実家に行ってブロッコリーを収穫してきた。実はこの歳までブロッコリーの
なっている姿(?)を見たことがなかった。刃物で切り取るのも初めて、不思
議な体験だった。そのほか、小松菜とかカキ菜とかホーレンソーとか摘んだ。
兄貴が野生のカラシ菜を漬けたのをくれたが、これがものすごいカラシだった。
泣かずには食べられなかった。野生のカラシ菜を畑で育ててみたが全然辛くな
かったといい、休みには荒川の土手に採集に行っているようだ。わたしときた
ら、若い頃は農作業のまねっこをしたこともあるが、いまや畑で数分動くだけ
で腰が痛い。80歳を超えた両親のほうがよほど力強い。情けない。(柴田)

・ミルコ対シウバ? おおーっ。しかし美濃輪選手はどうなるの。PRIDE20の
話。先日のK-1は面白かったらしいが、私は見逃してしまった。早くレンタル
になってくれぇ。/プレゼントの応募受付中だ。簡単なアンケートをお願いし
ているのだが、ほんとにいろんな意見があって驚く。例えば、ある人のコラム
に関しても「この人のコラムはイヤだ」と「この人のコラムだけ読んでます」
というものが出てくる。それだけ独特で、受け入れられる人には、とことん受
け入れられるコラムなんだなぁと思う。このアンケートは編集長も目を通すの
で、何でも書いてください。私の後記がつまらないと言う人もいる。誤解なん
だけど、と思うものもあるのだが、まぁいっかと。箸にも棒にもひっかからな
いよりはいいっす、というか読んでくれてはるんやね、こんな下の方まで。当
たり障りのない言葉を書かないところがいいので、当選させたいなぁ、なんて
思うことすらある。技ありの文章を書く人もいて、つい吹き出してしまったり。
コラムに登場してもらいたい人も。当選者を選ぶのは私でも編集長でもないの
で、遠慮なく書いてもらってかまいませーん。よろしくです。(hammer.mule)
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http://dgcr.com/present/index2.html  プレゼント2 詳細は#1036

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編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 

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 担当:濱村和恵
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