[1084] 石ころだって役に立つ

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1084    2002/05/17.Fri発行
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<昼間から飲むなら「コロナ」か「コロニータ」>

■デジクリトーク 124
 石ころだって役に立つ
 十河 進

■デジクリトーク 金曜ノラネコ便
 ピンクのひ・み・つ/昼間っから飲みたい
 堀本真理美+須貝 弦

■セミナー案内
 女だらけのWeb座談会 ~デジタルライフで変わった人生~
 KANデジプレゼンツ「SOHOビジネス受注のツボ!」in 神戸



■デジクリトーク 124
石ころだって役に立つ

十河 進
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●この世に無用のものなど存在しない?

関川夏央さんの新刊が出た。「石ころだって役に立つ」(集英社刊)というタ
イトルだ。いつものように「うまいなあ」と思う。「石ころだって役に立つ」
というタイトルは、フェデリコ・フェリーニ監督の「道」(1954)の中のセリ
フからとっているのだが、それに着目するセンスがいかにも関川さんらしい。

初めて「道」を見た時に僕はひどく感動し、見終わって涙をぬぐった記憶があ
る。まだ十代半ばだった。その時の僕が「道」が描き出す人生の核(あるいは
悲哀)のようなものを理解したとは思えないが、ラストシーンのアンソニー・
クインの号泣につられるように僕は泣いた。

自分が棄てたジェルソミーナ(ジュリエッタ・マシーナ)の死を知った大道芸
人ザンパノ(アンソニー・クイン)は、浜辺で身を悶えさせて泣く。それまで、
粗暴で粗野なだけの男でしかなかったザンパノの号泣は唐突な気がしたが、お
そらく多くの観客の涙を誘ったはずだ。

「道」が語られる時、有名なテーマ曲と共にそのラストシーンは必ず話題にな
る。しかし、「道」には、もうひとつの印象的なシーンがある。

刃物沙汰を起こして警察につかまったザンパノを待つジェルソミーナに、一足
先に釈放された喧嘩相手の綱渡り芸人(リチャード・ベイスハート)が「俺と
一緒にいかないか」と誘うシーンである。「石だって何かの役に立っている」
というセリフはこのシーンで語られ、観客の胸に深く刻み込まれる。

綱渡り芸人は、ジェルソミーナの顎に手を当て「これでも女の顔か」とひどい
ことを言う。その後、「料理できるか」とか「歌や踊りはできるのか」「男は
好きか」などとジェルソミーナを問い詰め、彼女が何の役にも立っていないと
思わせる。ところが、ジェルソミーナが沈み込んでしまうと、急にそれまでの
からかうような態度を改めるのだ。彼は言う。

──前に本で読んだが、どんなものでも何かの役に立っている。
  たとえば、この石だって。
──どの石?
──どれでもいい。何かの役に立っているんだ。
──何の?
──それは……、僕に聞いてもダメだ。神様が知っている。
  人がいつ生まれ、いつ死ぬか……。
  この石もきっと何かの役に立っている。無用のものなどない。
  君だって、君だってそうだ。

ジェルソミーナは石ころを目の前にかざし、しみじみとうなずく。先ほどまで
の沈んだ表情が消え、目が輝き出す。動きが溌剌としてくる。精神の高揚が彼
女の全身から見て取れる。

彼女は、自分の存在理由、存在価値を自覚する。自分がこの世に生きている意
味を知り、初めて生きていく喜びを感じるのである。頭が弱く、不美人で、何
の取り柄もない自分でも何かの役に立っているのだと、彼女は実感する。

●愛されることで存在する意味を感じる

「道」は、後に世界的巨匠になるフェリーニが国際的に評価されるきっかけに
なった映画である。1954年、フェリーニ34歳の時の作品だ。イタリアが解放さ
れてからまだ10年しか経っていない。日本も貧しかった頃だが、イタリアの当
時の貧しさも映画からひしひしと伝わってくる。

海辺の村で暮らしていたジェルソミーナは、先に売られて大道芸人のザンパノ
の助手をやっていた姉が死んだため一万リラで売られる。多くの妹がいるジェ
ルソミーナの一家は、ひとりでも口が減れば助かるのだ。

しかし、ザンパノは粗野で乱暴で、繊細さのカケラもない男である。小悪党で
女にだらしない。ジェルソミーナを道端に残して、他の女とどこかへしけ込む
ような男だ。

ザンパノは「鉄の肺を持つ男」という呼び込みで、胸を縛った鉄の鎖を大きく
息を吸い込み筋肉で引きちぎる芸だけで生きている。オートバイに小型の幌を
張った車を牽引し荷物とジェルソミーナを乗せ、野宿をしながら町や村を巡業
している。

ジェルソミーナは太鼓やトランペットを練習させられ、道化の姿でザンパノの
芸を盛り上げる。その道化のメイクをした大きな目をクリクリと動かすジェル
ソミーナの表情が悲しい。彼女は粗暴なザンパノに傷つけられているのだ。頭
が弱い女、客寄せの手伝いをさせる女としてしか扱わないザンパノ。彼女は肉
体以上に精神を傷つけられている。

ザンパノは昔なじみのサーカス団と出会い、その一座に加わることにする。ジ
ェルソミーナに人間らしく接してくれる人たちがようやく現れたのだが、いが
み合う綱渡り芸人とザンパノは喧嘩をして警察に逮捕される。

サーカスの人たちと一緒にいけばジェルソミーナはザンパノと別れられるのに、
なぜか彼女はザンパノを待つ。彼女はザンパノが自分を必要としているのか、
それも女として必要としているか、確かめたかったのではないだろうか。綱渡
り芸人は言う。

──奴はおまえに惚れているんだろう。あいつは犬だ。
  おまえに話しかけたいのに、吠えることしか知らない。

頭は少し弱いけれど聖女のような存在、というキャラクターは多く描かれてき
たが、ジェルソミーナは典型的な「聖なる愚者」である。傷つきやすい心と無
垢な魂を持っている。ジェルソミーナは、犬のように吠えることしか知らない
ザンパノを「かわいそう」とつぶやく。

彼らは再びふたりだけで巡業を始めるが、修道院の納屋に泊めてもらった夜、
ジェルソミーナはザンパノに「私が死ねば悲しい?」と聞く。その後に、彼女は
こう続ける。

──前は、あんたといるなら死にたいと思った。今は結婚してもいい。
  いつも一緒だし、石でも役に立つのなら。

──ザンパノ、私のこと好き? とジェルソミーナは問いかける。
 
愛されていること、それが人が生きていく理由になる。誰からも愛されていな
い、必要とされていない、死んでも悲しんでくれる人がいないと思った時、人
は真の意味での絶望を味わうに違いない。

●石ころほども役に立たない人間になった男の絶望

十代半ばという年頃は、今から振り返れば難しい時代だった。

自分が何者なのか、どんな人生を送るのか、将来はどうなるのか、今、自分が
いる場所は本当に自分がいるべきところなのか、誰か自分を愛してくれる人は
いるのだろうか、自分は誰かにとって必要な存在なのだろうか。

言葉にすれば、そんな不安と怖れがいつも気持ちのどこかに混沌と存在し、い
つどこにいてもその想いに迫られている。

そんな想いとは別に、社会に対しての幼い正義感が働き始める。新聞ではベト
ナム戦争の報道が増え始めていた時期だ。アメリカが北爆を開始し、まだアメ
リカの植民地だった沖縄から軍用機が飛び立った。アメリカ軍兵士によるベト
コン処刑の写真が公開され、逃げまどう難民たちの写真が週刊誌に掲載された。

そうした写真が少年に衝撃を与えないはずはない。社会に対して異議申し立て
をすべきだという想いは日々募った。しかし、何をしていいのか、どうやって
成すべきなのか、皆目わからない。焦燥感に責められる日々だった。自分が何
者でもなく無力な存在なのだと思い知らされた。

そんな頃だった。地方都市の映画サークルが一日だけ「道」を市民会館で上映
した。その上映会のポスターを学校帰りに見かけた僕は、友人を誘った。しか
し、彼は「『道』なんて今更、甘ったるいだけの映画だろ」と言った。

確かに僕らの世代は「道」を甘美なテーマ曲でしか知らない。名作の誉れは高
かったが、フェリーニ作品としてはその後に公開された「甘い生活」(1960)
や「81/2」(1963)の方が先進的な評論家や文学者たちには評価されていた。
それらの評論家たちの言葉をいくつか引用した後に、彼は断言した。

──フェリーニは「甘い生活」が一番だ。
  いや、「81/2」かな。あんなに前衛的な映画はないよ。

結局、僕はひとりで「道」を見に行った。そして、ジェルソミーナに「石だっ
て何かの役に立っている」と語り、彼女の瞳に希望の炎を燃え上がらせた綱渡
りの青年の言葉に、僕も慰められ励まされた。

──石だって何かの役に立っているのなら、僕を必要とする人がどこかにいる。
──石ころだって役に立つなら、僕を必要とする世界がどこかにある。

市民会館からの帰り道を自転車で疾駆しながら、夜空に向かって僕はそんな言
葉を叫んでいたかもしれない。市街から外れたたんぼ道で見上げた星空が特別
きれいに見えたことを覚えている。

あれから長い時間が過ぎてゆき、1993年にフェリーニは死んだ。翌年、彼を追
うように半世紀を夫婦として、監督と女優として、共に生きたジュリエッタ・
マシーナも死んだ。だが、彼女は無垢な魂を持つジェルソミーナとしてスクリ
ーン上に永遠の姿を遺した。

初めて「道」を見た時、僕の涙は哀れなジェルソミーナのために流れた。そし
て、ラストシーンのザンパノの涙も僕は贖罪の涙だと理解した。あるいは懺悔
の涙だと……。

だが、今の僕にはわかる。あれは、自分を愛して(必要として)くれた人間、
そして自らも愛して(必要として)いた人間を失い、自分が石ころほども役に
立たない人間になった男の心の底からの悲しみと絶望の涙だったのだ、と……

【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com
雑誌編集者。連休で2回分休めた。この時期にストックを書いておくことにし
ているから、仕事の文書も含めて原稿ばかり書いていた。仕事でも原稿書きは
苦にならない。やっぱり書くのが好きなんだろう。今までどれくらいの原稿を
書いたことやら。

ネットギャラリー&オリジナルプリント販売
http://www.genkosha.com/gallery/photo/

CM音楽検索サイト
http://www.genkosha.co.jp/cm/music/

撮影スタジオ・撮影関連サービス・フォトエージェンシー検索
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■デジクリトーク 金曜ノラネコ便
ピンクのひ・み・つ/昼間っから飲みたい

堀本真理美+須貝 弦
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当面「ふたりで1.5人前」を目指す金曜ノラネコ便。相変わらず「デジクリら
しさ」とは無縁ですが、画像も2点同時アップでパワー全開(かも)

●Side-A「ピンクのひ・み・つ」――堀本真理美

女性の皆さんにお聞きしたいのですが、外出先で「なんとなく自分に対する人
々の視線がいつもと違う」と、感じる日がありませんか。これは男性にも当て
はまる事なのかわかりませんが、少なくともわたしにはそうした日が時々ある
し、他の女性にも必ずあるはずです。

その理由はきっと、楽しいことがあったから/新しい服を着ているから/メイ
クが決まっているから/ミニスカートをはいているから、など様々なものだと
思います。

先日わたしは、その“なんだかいつもと違う視線”を感じ、ふと10年以上前に
読んだ群ようこ氏のエッセイを思い出しました。たしかそこには「街で男性と
すれ違うとき、ズボンではなくスカートをはいていると、明らかに反応が違う。
ズボンでは見向きもされないがスカート姿だと必ずと言っていいほど顔を見る」
というような事が書かれていました。そのときはあまり深く考えなかったので
すが、今になってみると妙に納得がいくじゃありませんか。

単に「人の注目を集める」ということなら、派手な色使い服や変わった格好を
すればいいでしょうが、「人の注目を集める」ことを仮に「女性が男性に印象
づける」と限定するなら話は違ってきます。

その日のわたしは、ピンクのブラウス+黒のパンツ+黒のサンダルという格好
で、仕事の打ち合わせに出かけました。そう、“なんだかいつもと違う視線”
の理由は、ピンク色の為せるワザだったのです。

ピンク(例:R255 G204 B255, R255 G153 B255)には「優しさ・愛情・若々し
さ」が表れるため、人に柔和で上品な印象を与えます。また、女性がピンク色
の服を着ると年齢に関係なくほぼ確実にかわいらしく見えるそうです。したが
って、女性がピンクを身につけると男性に好印象を与えるわけです(ただし、
過剰なのはダメ)。

例えば、女性がお見合いや初めてのデートで好印象を与えるためのイチオシは
「白かパステルピンクのワンピース」と言われていて、同じワンピースでも赤
や黒といったはっきりとした色使いはタブーとされています。

と言っても、男性クライアントに対してことさらに女性らしさを強調して仕事
を取ろうなどという浅はかな魂胆などありません。それどころか、昔からわた
しを知る人が「ホリモトマリミがピンクを着る」と聞いたら、さぞ驚くことで
しょう。

ピンクはこれまでのわたしにとって「甘すぎる、過剰に女らしい」色でした。
“永遠のロック少女(注:わたしの事です)”のメインカラーは、なんといっ
ても黒、そして紫でしたから、いわゆるパステルピンクやベビーピンクと呼ば
れる色の服は長い間避けてきました。唯一ショッキング・ピンク(例:R255
G0 B204)だけを好んで着ていたのはこの色がロックな色(なんだそれは?!)
だったからです。

余談ですが、紺色は「バカが着ても利口に見える」得な色だそう。だから制服
やリクルートスーツは紺が多いのか……?!

色彩に対する感情は、地域、民族、年齢、性別等によって多少違いがあるもの
の、色には人間の感情に働きかける作用があり、人は色に特定のイメージを持
つものです。つまりわたしは、ピンクという色の持つイメージと自分自身のイ
メージを重ねることに違和感があったから避けて来たんですね。

ところが、2年ほど前にカラーコンサルタントの友人に簡易カラー診断をして
もらうと、予想に反して比較的淡いトーンのピンクも似合うと言われたのです。
これは基本となるカラー診断で、その人の肌にはどのトーンの色彩が映えるか
を判断するもので自己演出のためのカラーコンサルティングではありません。
それにしても、実際ピンクの服を着て鏡に映った自分をみると……案外カワイ
ク見えてくるから不思議です。

マルチメディア(これってもう死語かしら)業界は、勤務形態や服装に寛容な
会社が多いので、一見ルーズな印象を与える人も少なくありません。しかし、
それも会社の肩書きがあるがゆえのこと。たしかに仕事がきっちり出来ればそ
れでいいのかもしれません。が、なんの後ろ楯もないフリーランサーは、一緒
に仕事をするであろう初対面の人には出来れば良い印象を与えたいものです。

学生時代から美術やデザインを学んできて、現在もウェブデザインなどを仕事
にしているので、仕事とは直接関係ないところでも色に関心を持ってはいまし
たが、たまたまカラー診断を受けたことで自分に似合う色を知り、セルフ・プ
レゼンテーションについて考えるようになりました。そして、先日の「ピンク
のブラウス」で色の効用を実体験したわけです。

けれど、この事実はもともとピンクが大好きで身の回りにおいている人にとっ
ては何の発見もないかもしれません。わたしがピンクという色の持つイメージ
から離れた所にいたからこそ価値があるのだという気がします。言ってみれば
秘密兵器のようなものです。

女性にとってピンクは恋愛の象徴でもあり、使うほどに美容と健康増進にも役
立つのだとか。フムフム。それじゃあ、この「秘密兵器」をプライベートでも
活用してみることにいたしましょう。そして、さらに“色が人に与える影響は
想像以上に大きい”ことを実証してみることにしましょうか……。

〈参考文献〉色の秘密/野村順一(著) 文春ネスコ

               ◆ ◆ ◆

●ちょっとだけSide-B「昼間っから飲みたい」――須貝 弦

あまり飲みに行ったりはしないのだが、酒を飲むこと自体は好きだ。ひととお
りその日の仕事を終え、自室でiBookに向かってくだらないネットサーフィン
をしつつチビチビとやり、適当に気分良くなったところで寝てしまうのが良い。
おかげで私の机の周囲には常に酒のビンや缶がいくつか転がっている状態だ
(←捨てろよ)。

初夏のお昼頃に外に出て太陽の光を浴びて最初に思うことは「こんな日は昼間
っからひとりで飲みたいなぁ~」ということだ。打ち合わせの予定をそのまま
キャンセルして、昼間っからオープンエアで飲めたら最高じゃないか。あ、オ
ープンエアと言っても駅のホームじゃないし、ワンカップ大関でもないぞ。

昼間から飲むなら「コロナ」か「コロニータ」に限るのだ。「コロナ」と「コ
ロニータ」はメキシコ原産の飲み味の軽いビールで、瓶の大きさで名称が違う
(後者が小さい)。軽いと言っても「水」と例えられる「バドワイザー」のよ
うなスカスカな感じではなく、キリッとしてカラッとした感じ(我ながら貧困
な表現だ)。ビンの口のとろこにライムを突っ込んでラッパ飲みするのが定番
である。

私が勝手に思っているだけかもしれないが、ライターや編集者、デザイナーに
はコロナが好きな人が多いような気がする。何人かで飲みに行ったとき、アル
コールのメニューにコロナの文字を見つければ迷わず「オレ、コロナ!」と声
に出すのだが、「お、いいねぇ~コロナ!」って感じで伝染してみんなでコロ
ナを飲んじゃう……なんてことも何度かあった。

仕事に煮詰まったら、コロナとライムを持ってテクテクと海まで歩き、浜辺で
ラッパ飲みしながらダラーンとして2~3時間を過ごして、気が済んだら部屋に
戻って原稿執筆にいそしむ。そんな生活に、やや憧れる――というかすーっご
く憧れる!!

「デジクリ・コロナの会」とかって、ダメ?

●今週の画像:マクロ対決になってます
http://www.macforest.com/dgcr/012.html

【ほりもと・まりみ】mari@macforest.com
ウェブデザイナー/フォトエッセイスト。風邪をこじらせたあげくに目から出
血(正確には結膜下出血という)という、実にサエないGWでした……。いま一
番したいことは部屋の模様替え。

【すがい・げん】sugai@macforest.com
全日本マウンテンサイクリング大会in乗鞍という、坂バカ・サイクリスト向け
レース(というかイベント)にエントリー。今から練習して間に合うのだろう
か?

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■セミナー案内
女だらけのWeb座談会 ~デジタルライフで変わった人生~
http://www.dhw.co.jp/school/location/kyoto/event_kyoto.html
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<主催者情報>

Web業界への転身を考え、そして現実に実行した女性達が座談会形式で本音を
繰り広げます。元主婦・元学生・元一般事務職といった、様々なバックボーン
を持つ彼女たちが、現実にWebの世界で活躍するようになるまでの奮闘ぶりを
語ります。また今現在の仕事内容から将来の目標までWebと共に生きている女
性達の生の声をお楽しみください。

日程 5月19日(日)13:00~ 要予約(無料)
会場 デジタルハリウッド京都校
http://www.dhw.co.jp/school/location/kyoto/location_kyoto.html

参加お申込はコチラ(↓)
http://www.dhw.co.jp/school/location/kyoto/event_kyoto.html
(5月19日の星印をクリックしてください)

お問い合わせは デジタルハリウッド京都校 TEL.0120-634-810

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■イベント案内
KANデジプレゼンツ「SOHOビジネス受注のツボ!」in 神戸
http://kandigi.net/semi2/
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<主催者情報>

兵庫県で活躍中のSOHO事業者、(株)ドアズ代表取締役 戸田克己氏の講演、
コンサル部会・クリエイティブ部会・システム部会それぞれの代表により、SO
HOビジネスでどのように受注をしたらいいのか受注のコツを、あきないえーど
所長吉田雅紀氏のコーディネートでパネルディスカッションする。

日時 5月22日(水) 18:20~20:40
   20:45~22:00 懇親会&個別相談受付(参加費2,000円)
会場 デジタルハリウッド神戸校 神戸市中央区加納町4-3-5 御幸三宮ビル4F
   http://www.dhw.co.jp/school/location/kobe/location_kobe.html

詳細・参加お申込は<http://kandigi.net/semi2/>から

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■編集後記(5/17)
・「だれが『本』を殺すのか 延長戦」を読む。講演、対談が中心だからすら
すら読める。ただし同じエピソードが何度も何度も出てくる。東京国際ブック
フェアの基調講演で聴いた(うまい講演だなあと思った)内容はそっくりその
まんま出ていた。ちょっとなあト思ったけど、意義ある著作なのでいいか。永
江朗さんとの対談が一番おもしろい。本を殺した犯人は団塊の世代のオジサン
であるト佐野さん自身が語っている。思っていたとおりである。日本人が劣化
し始めたのは、本を読まない団塊世代(それでも若い頃はよく読んでいたはず)
からである。ここでこの本の校正ミスを発見、対談なのに佐野発言が二度続い
ている。本を巡る業界はなるようにしかならない。いずれ映画産業のように、
一度地獄を見てから適正な規模におちつくだろう。そんなことより、個人情報
保護法という天下の悪法阻止に立ち上がるのが業界の最大の義務だ。(柴田)

・「パンがなければ、お菓子を食べればいいのに」とマリーアントワネットは
言った。昨日、新聞を読んでいたら、ある女優さんが「どんなに忙しくてもス
トレスたまらない」というコメントを残していて、うらやましい反面、そのス
トレス解消法がお風呂と書かれてあったのを見て、世界ちゃうわ、と思った。
忙しいとお風呂に入れない私であった。ベッドにも行けず(爆睡してしまうか
ら)、床で仮眠することもあるのだが…。仕事の掛け持ちもしないそうで、そ
りゃ私も掛け持ちしなくて済んだら、そうしますってば。女優がお風呂入らな
い生活なんて考えられないのは理解できるんだけどね。この人は10代の時に、
たくさんの仕事をしていた人なので達観しているのかも。長く留まるためには、
そのくらいペースダウンすることも必要か。ある社長さんは、忙しくても生き
生きし、長期に渡り発展しつづけていて憧れなんだけど、彼女は彼女でいい人
生送っているんだろうな。私は私の生き方しかできないしな。(hammer.mule)

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プレゼント応募よろしくです。詳細は1078号、1081号を。

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 

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 担当:濱村和恵
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