[1157] 非凡であること

投稿:  著者:  読了時間:23分(本文:約11,000文字)


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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1157    2002/09/12.Thu発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 21458部
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       <変な人間でなければ芸術家にはなれない>

■笑わない魚
 非凡であること
 永吉克之

■デジクリトーク
 自主制作3DCG作品「雪女郎御殿」制作秘話?!
 3DCGアニメーション作家の秘めたる喜び
 晶子 まんだら

■デジクリトーク
 この今だからこそ、テレホーダイの拡充を
 なゆみ かすい



■笑わない魚
非凡であること

永吉克之
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「お元気ですか、平塚らいてうです」とか「ご無沙汰してます、土左衛門です」
とかいった書き出しで、メールを書くことがよくある。
今までに使った中で気に入っているものに「こんにちは、莫迦です」「どうも、
死体です」「タラバガニです」などがある。

もちろんこれは相手がどんな立場の人間かを承知した上でのことである。企業
サイトの問い合わせフォームに「水戸肛門と申します」なんて書いたら、担当
者がいくらジョークの解る人でも激怒するだろう。

また、ユーモラスな書き出しのメールを送ったら、やはり相手にも「メールあ
りがとう、硫化水素です」とかなんとか返してほしいのであるが、それはアー
ティストが陥りがちな、自分の趣味の押しつけになってしまう可能性があるの
で、あまり気にしないようにしている。

しかし、笑ってもらおうと思って書いたメールに対して、木で鼻をくくるよう
な返信が来ると、やはりショックである。「こりゃ嫌われたな」と自分が哀れ
になるか、「やだね、シャレの解らねえやつぁ」と、こっちから願い下げにす
るか、のどちらかであるが、やはりこれも趣味の押しつけだろう。

ところで最近、面白い書き出しのアイデアが枯渇してきて、考え出すのに膨大
な時間を費やすようになってしまった。おかげでメールを書くのが苦痛になっ
てきた。やむなく「こんにちは、永吉です」などと書かなければならない時も
あるが、その挫折感と屈辱感は他人には解るまい。

                 ■

余計なことを、いっぱい書いてしまったが、要するにアーティストを自認する
以上は平凡な挨拶はしたくない、ひいては平凡な意見を述べたり、平凡なリア
クションをとったりしたくない、ということである。

美術学校の学生の頃、「変な人間でなければ芸術家にはなれない」と、スキン
ヘッドにしたり、手の甲にカミソリで模様を入れたり、火のついたタバコを押
しつけたり(いまだに切傷と火傷の一部が残っている)、朝から焼酎で酔っぱ
らって学校に行ったりしていた。その他もっと面白いが、ここに書くには不穏
当なことなど、とにかく他人のやらないことをすることに血道を上げていた。

つまり非凡人イコール変人と短絡していたのである。平凡な人間が非凡な人間
のように見せようとすると、いかにも奇をてらったような印象を与えるから、
やめた方がいい。

といっても、そういった退廃的なことばかりではなく、当時としては最先端の
エアブラシを使った平面のミニマル・アート(形状を最低限に抑えて感情的な
要素を排除したアート)を他の学生に先駆けて制作するなど、建設的な面もあ
ったことは、つけ加えておきたい。

今考えると、ずいぶん無意味なこともしたが、凡人であっても平凡な表現はし
たくないという気持ちは変わっていない。しかし、それが私を苦しめるのだ。

友人に送るメールの書き出しを考える度に、「先日はどうもマグロです・・・
平凡やなー。マグロやなくてイワシ? チョウチンアンコウ?・・・なんで魚
にこだわらなあかんねん。大塩平八郎は? オモロいかもしれんけど、人名は
よう使うから今回はやめとこ。いっそ無生物にしたろか。先日はどうも光化学
スモッグです・・・ちょっとようなってきたけどインパクトがないなあ・・」
とかなんとか七転八倒しながら考えぬいているのだ。

こんなアホなことに、ここまでこだわることができる私は、絶対に表現者に向
いていると思うが、もう疲れた。

                 ■

平凡であることが悪いといっているのではない。私自身、平凡の権化のような
生活環境で育った。学生時代、ときどき奇行に走った本当の動機は、平凡に生
きてきた自分を罰したかったからだ。バカでも利口でもなく、ワルでも善人で
もない中途半端な自分を罰したかったというのが根本的な動機だったのだろう。

しかし、一貫して平凡な、あるいは非凡な人間なんているのだろうか。
映画監督、故溝口健二の生涯を、関係者たちのインタビューで構成した『ある
映画監督の生涯』という映画で、監督との恋仲を噂された女優、故田中絹代が
溝口をして「日常生活においては面白くも何ともない人」「ユーモアのない人」
と評する場面がある。

ミゾグチといえば、クロサワ、オズなどと並んで国際的評価の高い監督だが、
それを知らない人は、平凡で何のとりえもない単なるオッサンに見えたかもし
れない。

ところで小説家のフランツ・カフカは、その不条理な作風とは対照的に、本職
は半民半官の「労働者傷害保険協会」の役人だったそうで、奇行の変人には勤
まらない仕事である。良識ある社会人であることと、非凡な芸術家であること
は両立しうるということを証明するいい例である。カフカが不条理な役人だっ
たという話は聞いたことがない。

                 ■

一貫して平凡な人間がもしいたら、それこそ非凡なことというべきだろう。

「東京都世田谷区の分譲マンションの3階に並の容姿の夫婦が住んでいた。夫、
 正夫は45歳。区役所に勤める公務員。妻、和子は専業主婦で43歳。
 子供はふたり。息子の健一は公立高校2年生の17歳。大学は経済学部を志望。
 娘の弘美は区立中学3年生の14歳。ふたりとも成績は中の上。容姿は並。
 趣味は、父が読書。母が手芸。息子がパソコン。娘がテニス」

まさに、ザ・普通の家庭であるが、こんな家庭に限って部屋でヒグマを飼って
いたり、娘が幽体離脱をしたり、天文学的確率で隕石が衝突したりするのだ。

デパートの婦人服売り場の女性店員が、リンゴを握り潰すほどの握力を持って
いたり、北陸の田舎町の郵便局の局長がゾロアスター教徒だったり。むしろそ
れが普通だろう。

<本日の芸術>
http://www2u.biglobe.ne.jp/~work/kunst/009uh.html

【永吉克之/アーティスト】katz@mvc.biglobe.ne.jp
実験映像で有名なスタン・ブラッケージ監督の作品を、オールナイトでまとめ
てやるというので観にいったが、全8本のうち7本までが無音声で、足音すら入
っていない完全な静寂の世界。夜中に暗い会場でこんなものずっと睨んでいた
ら絶対に眠ってしまうワと思っていたら、その通りになった。そんなわけで、
お目当ての"DOG STAR MAN"の映像の記憶がほとんどないまま、空しさを噛み締
めながら早朝の電車に乗った。
EPIGONE / http://www2u.biglobe.ne.jp/~work/

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■デジクリトーク
自主制作3DCG作品「雪女郎御殿」制作秘話?!
3DCGアニメーション作家の秘めたる喜び

晶子 まんだら
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奇しくも今朝、ポルトガルのエスピーニョから朗報が届いた。

私の自主制作3DCGアニメーション「雪女郎御殿」が国際アニメーションフェ
スティバル「CINANIMA」に入選したことを知らせるmailである。

それ以前にも今年七月にブラジルのサンパウロとリオデジャネイロで開催され
た「ANIMA MUNDI」に入選し、(まさにワールドカップ優勝で沸き立っている
頃だ)作品が会場で上映されたようだ。(推測で言うのは、つまり自分は金欠
でブラジルまで行ってこの目でスクリーニングを確かめることができなかった。
<苦笑>通常、海外コンペ入選に賞金は出ない)

●創造することの醍醐味

四年の歳月を制作に費やした処女作品を完成させて、半年以上経つ今の心境う
んぬんをこの場をお借りして、少し語ってみたいと思う。

この作品はデジタルな縮緬の日本人形を主人公とし、日本固有の艶美な世界観
の中で自作のオリジナルストーリーを表現した。ストーリーは一応あるが、
Music Video Clipのように、曲にリンクした構成を目指した。

曲はUTTARA_KURUの「WoodenShip」。メインの使用ソフトはLightWave 3D。四
年の歳月を掛けて丹念に織り込んだ、自分にとって高価で大切な錦(にしき)
の帯のようなものである。

何故四年もの歳月がかかったか、CG業界で働いている方々だったら言わずもが
な察しがつかれていることと思う。つまり企業で3DCGデザイナーとしての顔を
持ちつつ、自宅でちまちまとマシンに向って、気が付くと三年の歳月が流れて
いたという訳である。

最後の一年は会社を退職し、自宅に引きこもってただひたすらバーチャルの箱
庭的空間に、自分の語るべき王国を作り続けた。マシンに触らなかったのは多
分お正月に里に帰った時くらいだろう。

3DCGはとにかく一人で全てできてしまうのが幸か不幸か、結局自分一人でやっ
てしまうことになる。プロデューサー、監督、カメラマン、美術、照明、音響、
編集、原作者、大道具、小道具、俳優業、演出、なんでもできなきゃ駄目だ。

おまけに海外コンペの出品となると、慣れない英語の渦巻く中で何だかんだと
手配しなくちゃならないことが出てくる。そして一人でやるということは、ま
さしくカナダの大御所フレデリック・バックもどき膨大な時間が費やされると
いうことを意味している。

フレデリック・バックは「木を植えた男」で特に知られているが、作家性を究
極まで突き詰めたヒトである。この作品だけ挙げても六年もの歳月をかけて二
万枚の原画をほとんど一人で書き上げている。

現在、個人で3DCGを制作されている作家たちも豊かではない経済的環境の中で、
一台か二台のマシンに昼夜問わず毎日何十時間も向かい合っているはずである。

そこでだ、ここまで読んだ人は3DCGアニメーションなんて辛いばっかで何の報
酬もなくていいことないぢゃない、と思われるかもしれない。ところがどっこ
い、私自身においては、雑務の煩雑さと資金不足を除けば、このクリエイティ
ブカンヅメ生活、何でも屋生活が楽しくてしょうがない。

苦しすぎて脳内麻薬ホルモンのエンドルフィンが多量に放出して快楽と勘違い
しているわけではないと思うが、とにかくもくもくと、マシンのディスプレイ
に向って、両手を動かしているのが楽しくてたまらないのである。

自分の頭の中のものが着実に形として目の前に現れ、まるで生命をやどしたピ
ノキオのごとく動き出すのである。まさしくピノキオを作り出したおやじさん
の喜びそのものであり、自分が創造主となり、つまり神となってその空(くう)、
真空の世界、に有を生み出す。

これこそまさに創造することの醍醐味である。架空(バーチャル)の無の空間
の中に有を生み出す0と1との魔法である。映画監督になる勇気や行動力、資金
集めの能力のない凡人にも、このデジタルな魔法の箱はとりあえず平等に私た
ちに微笑んでくれる。絵が下手だってへっちゃらだ。まさにこういう世に生ま
れさせてくれてありがとう、である。

●制作費の問題

しかし、個人の3DCG作家がやりたいことをやれるインフラができているとは決
して言い切れない。HDやSOFTの技術が発達しても、優れた作品を作り出す作家
が存在していたとしても、その作品制作を支える、つまりスポンサーというお
金を出してくれる人達の手助けが必要不可欠だ。

現在、個人の映像作家に対して、ましてや一人で作品を作り挙げてしまおうな
どという大志を抱いても、金銭的回収が見込まれなければなかなか出資してく
れる企業などないかもしれない。しかし、今の日本のように国内消費に息詰ま
り、経済成長が望めなくなった今こそ、閉塞的な空気に飲み込まれてはいけな
いと思うのだ。

経済が、円熟期に入った今こそ文化的役割の大きさという側面が求められるの
ではないかと思う。全てが成長、拡大、迅速と追い立てられていた私たちは、
その豊かさを謳歌しつつも満たされない心の空白を感じていたはずだ。

経済成長が必ずしも人間を豊かにするわけでないのは経験ずみである。多くの
人々は物質的消費にはもう余り魅力を感じなくなってきている。高価な物をい
くら沢山持ったからって、心が豊かに感じられないことに大衆が気が付き始め
てしまったのである。

これからは心の豊かさ、本当の人間の豊かさにもっと価値やお金が与えられる
べきであると思う。消費拡大を望むなら、国はもっと文化、芸術面の成長を促
すべく援助支援すべきである。それが行く行くは国益に繋がるかもしれぬのだ。
これからは物質的生活はシンプルに、そして精神的にはさらに豊かに……これ
が人間の進化、エボリューションであろう。

私自身のことを言わせてもらえば、現在、次回作に取り掛かって、絵コンテを
描き終えたばかりである。今度は8分以上になりそうだ。「雪女郎御殿」のよ
うな艶っぽい内容ではないが、とても美しい映像となると思う。メッセージ性
も前作より強い。

しかし、ここでいつもの問題がついて回る。そう、その制作費の問題だ。映画
のような一本何十億、何百億もの莫大な制作費など無用である。基本的に作品
制作は私一人でやっているのでそれ相応の制作資金で十分だ。この機会に是非、
私のホームページを覗いてみて頂きたい。前作の「雪女郎御殿」についてのコ
メント、シノプス、原作、Movieも小さいがフルで見られるようになっている。

これなら次回作に期待できそうだと感じられた企業、個人の方々、是非とも作
品のスポンサーになってください。共鳴してくださった皆様の助けにより、作
品作りの環境が維持できればありがたく思います。できるだけ多くの方々のご
支援をお待ちしています。

つれづれなるまま、自分のクリエイティブカンズメ作家生活及び、フリーのCG
作家が置かれた社会的現状について書かせて頂いた。

最後に、日本のCG作家がより自由にゆとりを持って自主作品をつくることがで
きるよりよき環境になることを切に願う。

・晶子 まんだら のデジタル人形浄瑠璃
http://www.aurora.dti.ne.jp/~orcakte/

【晶子 まんだら】orcakte@aurora.dti.ne.jp
1995年より、ハイテック・ラボ・ジャパン、ゴンゾ、デジメーションなどのCG
プロダクションにて3DCGデザイナーとして、ゲームのムービーやO.V.A.(オリ
ジナルビデオアニメーション)、TVプログラムのアニメーションなどの制作に
携わる。1998年より、企業に勤めながら、自主制作「雪女郎御殿」を自宅にて
制作し続け、2001年12月完成。

「雪女郎御殿」は各国開催のコンペに参加。ブラジル「ANIMA MUNDI 2002」、
ポルトガル「CINANIMA 2002」に入賞。現在は某専門学校にてLightWave 3Dの
教鞭をとっている。今後もフリーの3DCG Artistとして、多くの自主制作を作
り続けていきたい。
・Game Works.....
東京シャドウ / ディープ・シー・アドベンチャー / ボトムズ / クライシス
・シティ / チョコボレーシング / 青の6号 / マクロスプラス / 餓狼伝説 /
グランディア / 真.女神転生 /
・TV Program and O.V.A......
スピード・ファイター / D / 青の6号 / バンドレッド / ペコラ(カナダで放
映された子供向けアニメ) /特命リサーチ200X(日本テレビ)

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■デジクリトーク
この今だからこそ、テレホーダイの拡充を

なゆみ かすい
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未だに安価な常時接続サービスが全く提供されていないところに住んでいます。
いや、提供のしようがないのです――云々、と草稿では脇道に外れつつ長々と
書いていましたが、先日(9/2)、似た内容の記事がありましたので、大幅に
自粛(になってない気もするけど)してお届けします。

いちおう要約を書いておくと「バックボーンとの接続がコスト的に困難(帯域
幅にもよるけれどカタログ通りだと1ヶ月あたり軽く数千万円はかかりそう)
な地域の人間に、どう期待しろと?」的な内容でした。

それでは、本題です。

ふと思ったのですが……今、常時接続サービスの提供が困難なら、見通しすら
示さないままいつまでも待たせたりしないで、既存のサービスを改善してくれ
ても罰は当らないのではないかな、と。

つまり、ここでいう既存のサービスというのはテレホーダイのことです。まだ
まだ便利に活用している人も少なくないと思います。このテレホーダイが拡充
されたらなぁ、というわけです。

●現行のテレホーダイの問題点

テレホーダイにはサービス開始当初からいくつか問題点がありました。ここで、
主な点を挙げてみます。

1.深夜~早朝の間だけしか提供されてない
2.離島の場合、INSテレホーダイで隣接地域(島外)にあるAPに接続しよう
とすると、通話モードにしかサービスが適用されない
3.ビジネスプランの場合、基本料金と同じように割高

1.は、時間帯が合わなくてインターネット自体を敬遠している人も少なくない
はずです。また、家庭にパソコンはあっても料金を気にして子供にインターネ
ットを使わせてないこともあると思います。せめて、夜7時台からのサービス
でないと。

2.は、多くの人には該当しないのですが、離島への通話あるいは離島から通話
には「離島に関する通話料金の特例」というのが適用されていて、料金の算定
において距離が無視されています。距離を適用してしまうと隣接する商圏との
通話でさえとんでもない料金になってしまうからです。

そんな区間はただでさえ路線が長いわけですから、おそらくは専用線(距離に
応じて料金を算出)との絡みもあっての制約かと思われます。しかし、広帯域
の通信というわけでもないのだから、なんとかしてもらいたいところ。

さもなければ、契約しているプロバイダーのAPが市内にない場合、ISDN回線に
する意味はとても希薄になってしまいます。市内限定のi・アイプランだって
使えません。

ちなみに、うちの市内にあるAPはというと、OCNだけ。このOCN、プロバイダー
意識が低いのか、ISDN接続には対応していてもアナログ接続は未だに33.6kbps
以下のAPを置き換えてないこともあります。仮に、市内にAPを持ったプロバイ
ダーが選べるほどにあったなら、誰もが他社サービスへと流れてしまっている
ことでしょう。

もしかしなくても、ISDNとOCNをセットで使えというしたたかな戦略なのか、
それとも、ただ単にやる気がないだけなのか……。

3.は、深夜から早朝にかけて勤務する事業所なんて、そうあるものではありま
せん。ふつうの会社なら仕事をするのは昼間。自動巡回とかに使えないことも
ないけれど、なんて無意味なサービスなんでしょう。(※ でも、多くの電話は
日中にかかってくるわけで、ジレンマも)。

●「24時間テレホーダイ運動(とその反対運動)」はどこへいった?

今ではすっかり影を潜めてしまいましたが、以前「24時間テレホーダイ運動」
というのがありました。ほんと、あの気運はどこにいってしまったのでしょう。

まぁ、それはそれとして……24時間とかいう無理難題をいきなり掲げる必要は
ないと思います(もちろん、24時間の方が良いし、料金も据え置きの方が良い
に決まってますが)。これまでにもあった声ですが、この提供時間をいくらか
延長してくれるだけでどれだけ利便性が増すことでしょう。

そして、都市部で提供されているサービスの早期実現また実現自体が困難なら
その旨をすみやかに表明してもらえたら、どれだけすっきりすることか。特に
ADSLはユニバーサル・サービスの目処が立ってないし、将来は光ファイバーに
移行するという事情もある中、中途半端な常時接続サービスを広く展開したり
せずに思い切ってスキップしておけば無駄な設備投資をしなくて済みます。

また、これから何年も経って、ようやくフレッツ・ISDNやxDSLサービスを提供
してもらったところで遅きに失するだけです。そういうのはうんざり。極論を
云うと、もう光ファイバー以外は来てもらわなくて構いません。

そして、今ならたとえ低速通信しかできなくてもテレホーダイの拡充には大き
な意義があります。殊更、既に時代遅れの感も否めなくなったフレッツ・ISDN
すら提供されていない地域(もちろん、地域を限定する必要はないと思います)
には……。

●具体的なサービス像

例えば、このようなサービス(勝手に考えたものです)を望みます。

* テレホーダイ・ナイトプラン (夜7時から、翌朝8時までの13時間)
* テレホーダイ・デイプラン (朝8時から、夜7時までの11時間)

料金は、もし、Bフレッツファミリー100(4,300円)よりも高かったりしたら
ためらわざるを得ないところ。アナログだと、どちらとも市内が2,000円台、
隣接・20km以内が4,000円台くらいまでが顧客満足的な限界になると思います。

それから、なんなら契約できるのは排他的にどちらか一方ということでも良い
かもいしれません。どの道、両方契約するとなると割高感が漂ってくるし……。

【なゆみ かすい】mailto:kasu1@flux.gr.jp
夏休みこども科学電話相談を聴きながら作業をしていたら今年はセミが少ない
と云っていた。後記で編集長も云ってたっけ。去年、家の周囲に限定(コレク
ション的な意図はないため)してセミの抜け殻を数えてあったので、また今年
もやってみた。すると、これがまた少ない。でも、例年と変わらないくらいの
数や種類のセミが鳴いていたし、少なくとも先月末の台風の前まではしきりに
鳴いていたから鳴き声で分かるほどに少ないとは思えなかった。たまたま家の
周りに産卵されなかった年にあたっただけなのかもしれない。でも、心残りな
のが今年はクマゼミの抜け殻がなかったこと……。

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■編集後記(9/12)
・異音が発生してから3週間が経過したがまだ動いているG4。昨日久しぶりに
凍り付いた。かなりの量のテキストを書き終えた後だった。こんな時に限って
自動的に保存はしないエディタで書いていたのだ。消してしまうのはあまりに
惜しい。しばらく考えたあと、そうだiBOOKがあるじゃないかト気づいた。G4
の画面を見ながらiBOOKに書き写し、後からThumbDriveでG4に戻した。時間を
損してばかばかしかったけど、気がついて良かった。異音についてはご近所の
読者さんから、ここをご覧になったらト以下の記事を教わった。(柴田)
マックっぽい:シズカなfujitsu
http://www.zdnet.co.jp/macwire/0007/27/c_ppoi.html

・「ヤフー!までが喪に服してます」というポストで、本家を見にいった。鳥
肌がたった。胸が苦しくなった。ああそうなんだ、と思った。これは以前から
書いている日経デザイン主催セミナーの、参加者オンリーMLに講師である福井
信蔵氏がポストされたもの。デジクリで紹介したいと思ったけれど、自分の発
見でもないのに堂々と書けないや、と福井氏にメールしたら(メールするのは
じめて)「いつまで残っているかわからないから」とキャプチャurlまで。あ
りがとうございます!/事件当時のタワー内映像を見た。パニック映画って嘘
だな、と思った。当事者には情報が伝わらず、傍目にはのんびりしているよう
に見える。過去の映像に向かって、早く逃げて、と叫びたくなる。「いま非常
ベルが鳴ってもあわてる人はいないだろうし、第一、非難しようとする人って
少ないよ、現実感ないもん」と友人に言われた。そうだね。タワー崩壊直前直
後の牧師さんの映像を見ながら、ここまでかけ離れていると現実味ないよなぁ、
これは絶対映画になるよなぁ、と思ってしまった自分がいる。(hammer.mule)
http://www.yahoo.com/  本家Yahoo!
http://www.altba.com/shinzo/20020911.html  キャプチャ
http://nd.nikkeibp.co.jp/nd/01/ws000.html  何度も紹介してるけど。

・今日も「写真を楽しむ生活」をよろしく!  http://dgcr.com/photo/
・「ベンチャー失敗の法則」をプレゼント。詳細は1152号。
・「ウェブサイト制作のワークフローと基礎技術」も。詳細は1151号。

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編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 

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