[1231] 続・天職とは

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1231    2003/01/16.Thu発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 21142部
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        <ブランクは時間の浪費とは限らない>

■笑わない魚 52
 続・天職とは
 ~ぜーんぜん芽が出ないアーティストに勇気を
 永吉克之

■Powerbook Publishing Project ~ (38)
 サイトは人で持つ?
 8月サンタ

■新刊案内&プレゼント
 Web Designing 2003年2月号 毎日コミュニケーションズ刊





■笑わない魚 52
続・天職とは
~ぜーんぜん芽が出ないアーティストに勇気を

永吉克之
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私が一昨年、デジクリNo.0889 でデビューした時に書いたコラムのタイトルが
『天職とは』であったから、あしかけ3年ぶりの続編である。

別にネタに困って、大昔の記事を水増しして使おうというのではない。ネタは
腐るほどある。もう半分ほど腐っている。そうではなく、きっかけは、千葉県
にお住まいの読者が下さったメールの中で引用されていた、書物の一節である。

◎『「運命の道」は見つけられる』(諸富祥彦著、サンマーク出版)より引用。

・天職は何か特定の仕事ではなく、その仕事の実践の仕方なのだ。

・大切なのは、仕事の職種業種などではなく、その仕事に魂を込めて打ち込め
 るかどうか。魂を込めて取り組んだ仕事が「天職」に「なる」のです。

・この仕事こそ自分の「天職」であり、自分だけに与えられた固有の使命をそ
 の仕事を通して実現できているという実感があること。また、その過程で、
 「自分は、なすべきときに、なすべきところで、なすべきことをしている」
 という「生きる意味」の感覚に満たされること。

(以上、引用終り)

                 ■

ここで、私自身の経験談を述べさせていただくが、決してサクセスストーリー
ではない。なぜなら今に至るも、アーティストとしては無名だからである。
試しに、将棋駒の生産で有名な山形県天童市にお住まいの北川タツさん(82)
に「永吉克之ってご存じですか?」と尋ねてみていただきたい。もし「ああ、
永吉克之、知ってるだ」と答えたら、それはボケておられるのである。

■低迷するのも、また楽しからずや

40歳になって(現在46歳)画風を変えてから、急にコンテストでの入選入賞率
が高くなって、高額賞金だの、外国旅行だの、いい想いをさせてもらったが、
それまでのコンテスト歴たるや惨澹たるものであった。コンテストに応募し始
めたのが30歳過ぎてからということもあるが、入選2回、入賞1回。 戦績は3勝
10敗といったところだ。

10代や20代ならともかく、30代半ばでこの戦績では、普通、自分の才能を疑い
始めるものだが、私も例に漏れず、36歳の時に、浮沈を賭けて応募した作品の
落選通知を見た時「…もはやこれまでか。芸術家なんて志した俺の目論見違い
だった。この人生は失敗だ。これからは夢など持たず、残された人生を粛粛と
消費していこう。どうせ結婚なんかできないだろうから、70歳くらいになった
ら、木造モルタルの安アパートで、家賃滞納のまま孤独死してやろう」といっ
たビジョンが活き活きと眼前に展開した。

とはいっても、孤独死までにはまだ30年以上あったので、それまでやっていた
週三日のデッサン講師を辞めて、フルタイムの仕事を探した。業種は何でもよ
かった。ピンサロでも、造船会社でも、タレント事務所でも、全日本闘犬協会
でも、ポル・ポト派でもどこでも行くつもりだった。

どうせ俺の人生は終わったんだ、犯罪組織以外ならどこでもいいやと思ってい
たが、結局、友人の紹介で建築設計事務所でサラリーマンをやることになった。
そこでは建設物から印刷物まで、よろずデザインをやっていたので、幸か不幸
か「ヴィジュアル」とは縁が切れなかった。

しかし、もうすでに平成大不況に突入していて、36歳にして月収15万。家賃が
6万だったから、妻子がいなくてホントによかったと、あのときほど痛感した
ことはない。女に縁がないのが幸いすることもあるんだナ、と因果の妙に感嘆
したものだ。また、生まれて初めて公務員が羨ましく思えた。

その後、この会社はコケるのだが、その前にここの関連会社で、CGで建造物の
シミュレーション画像などを作っている会社に移り、初めてコンピュータで仕
事をすることになった。これが後にデジタル・アートを始めるきっかけになっ
たのだが、当時はこの会社に骨を埋めるつもりだった。「適職」にありつけた
という充足感があったからだ。

                 □

しかし、会社の経営状態が劣悪で、最初の年の年収は50万だった。38歳の時で
ある。しかし「そーのうちなーんとか、なーるだろお~」と、植木等の無責任
哲学に基づいて楽観視していたが事態は一向に好転せず、それどころか、そん
な苦境時を狙ったかのように父親が亡くなり、葬儀の費用に、いろいろ含めて
160万ほど吹っ飛んでしまった。

葬儀の費用としては、決して高額ではないようなのだが、ろくに給料をもらっ
ていなかった当時の私には壊滅的出費であった。しかも、参列者が気を遣わず
に済むように「香典はご辞退いたしますシステム」を採用したため出費を回収
できなかった。

なんでまた、よりによってこんな時に死ぬんや、おとうちゃん。なんで生前に
「葬式は身内だけの密葬でよか。他人はせからしか」と言い残しといてくれん
かったんやと、つい恨み言をいってしまった。ごめんね、おとうさん。

■考え方を根本的に変えてみる                

そして預金が底をつき始めたころ、このままこの会社と曾根崎心中するわけに
はいかないが、かといって、ビジネスの才能のない自分には、適当な商売も思
いつかない。ならば、一度は諦めた芸術で稼ぐしかないじゃないか、こんどは
画風をがらっと変えて、デジタルで描いてみようと思い、とにかく作品を作っ
て、あるコンテストに応募したら、いきなり賞候補になった。その時40歳。

しかし賞候補では一銭にもならないので、さらに別のコンテストに応募したら、
優秀賞をもらって賞金が50万円。金のない時に、これは神の慈悲としか思えな
かった。そして翌年の、また別のコンテストでも入賞してニューヨーク旅行を
させてもらった。ホントはお金の方が助かったんだけど。

その後もいくつか賞をもらい、現在「ディジタル・イメージ」という大規模な
デジタル・クリエーターの集団に参加して、コンスタントに作品を発表する機
会にも恵まれている。このように突然、制作が波に乗り始めたのは、デジタル
に転向したことも無関係ではないだろうが、主に作風が変わった、つまり作品
に対する考え方が、根本的に変わったからだと思う。

以前は、とにかく成功を焦っていたので、意表をついた作品や個性的な作品、
入賞しやすいタイプの作品を作ることばかり考えていたが、 4年近いブランク
のおかげで頭が冷えた。ブランクは時間の浪費とは限らない。

自分の感性に忠実になることが個性的な作品への近道で、結果的に他人の作品
に似たとしても、仕方ないじゃん、と開き直れたのだ。といっても自分の感性
に忠実になるとはどういうことか、説明するのは難しいが、誤解を恐れずにい
うと「他人がどう思おうが気にせずに、自分が面白いと思うものを好きなよう
に表現しよう。色彩や構図に関する理屈が邪魔なら無視してしまえ」というこ
となのだ。

                 □

『アウトサイダー・アート』(求龍堂)という画集には、知的障害や人格障害
をかかえた人々の作品が満載されている。これらの作品は、作者が自分自身の
ために描いたものであり、発表を意図したものではない。彼らは他人の眼を気
にする必要もなく「感性に忠実に」描いている。その結果、こんな発想どこか
ら生まれてくるの、と思わずパクりたくなる作品であふれている。

個性的な作品とは意図してできるものではなく、結果的に生まれてくるものだ。
発表なんかせず、自分のために描く、理解なんかされてたまるか、といったよ
うな気持ちで作った方が、個性的なものが生まれやすいと思う。

カフカの小説があれほど独創的なのは、作品の多くが発表を意図したものでは
なかったからではないだろうか。彼は友人に、自作の全てを焼きすてるように
遺言したそうである。結局、その遺言は守られなかったのであるが。


■天職で稼ごうと思うな

結局、芸術をビジネスにすることはできなかったが、自分の感性や、やりがい
を最優先し、儲けを度外視することで、芸術が自分の「天職」だということが
分ったのである。実際、制作が順調な時は、生活の不安を忘れていられるので
ある。ええカッコして言っているのではない。ホントにそうなのだから仕方が
ない。とにかく制作することに生き甲斐を感じるのだから「天職」に決めた。

収入は、「適職」だと自分で勝手に思っている講師の仕事で得ている。これも、
財政危機のときに、タイミングよく知り合いが紹介してくれたもので、人と人
とのつながりの大切さが身に滲みた。非常勤なので収入は不安定だが、独身な
のでなんとかなっている。

ぜーんぜん芽が出ないアーティストの方々、芸術が自分の天職だと思うなら、
30代や40代で諦めてはいけません。「その時」は50代でやってくるかもしれな
いのです。仮に一生、芽が出なかったとしても「天職」という「生きる意味」
を与えられたのですから、それ以上求めるのは、ピラフをおかずにしてご飯を
食べるようなものです。

【永吉克之/アーティスト】katz@mvc.biglobe.ne.jp
時々、思いついたようにメールをくださる読者の I.Mさんは凄まじい貧乏人で、
自治体から失業者への援助を受けつつ、また、膨張を続ける借金と闘いつつ、
アーティストとしての成功を目指しておられるそうだ。彼から見れば、私なん
かブルジョワに見えるだろう。芸術家=貧乏人という公式は不滅だ!
EPIGONE / http://www2u.biglobe.ne.jp/~work/

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■Powerbook Publishing Project ~ (38)
サイトは人で持つ?

8月サンタ
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今回は「自分でWebサイトを開設して情報発信」という基本中の基本のところ
を、振り返ってみたい。自分でもサイトを作って最初の頃は、アクセス増に本
当に苦労したが、今でも新規参入する人たちが、大変なことには変わりはない
はずだから…

●豪快な大阪のお姉さん

昨年末、「ホテルの遊び方」というサイトの制作者、西田年志さんにお会いす
る機会があった。年志というと男みたいだが、本名は淑子さんという、「ビー
ルは」と聞かれて「樽で持ってきてもらえますか?」とつい言ってしまう、派
手な大阪の美人のお姉様である。(京都の番茶のCMに出ていた、市田ひろみさ
んをイメージしてもらうとわかりやすいと思う)三泊の予定で東京にやってき
たが、全て宴会の予定で詰まっているらしい。

・「ホテルの遊び方」
http://www.oct.zaq.ne.jp/hotelasobi/

その日は「泥酔して次の日起きたら、顔の半分が内出血で真っ黒だったが会社
に行った」とか、実にくだらない話で終わってしまったのだが、びっくりした
のはその二日後、クリスマスの連休明けで、今日は8時間かけて大阪へ帰ると
聞いていた日に、朝からいつもの「ホテルの遊び方」メールマガジンが届いた。

後日聞いてみたら、西田さんが発行しているメールマガジンは、全て一週間前
に内容が出来上がっていて、発行予約システムで、事前に配送日と時間をコン
トロールしているそうだ。本人は「昨日も飲んでしもた~」とか言いながら長
距離バスに乗っているのだが、読者には変わらずメルマガが几帳面に配送され
てくるという、そのギャップが面白かったのだが、この人がもう二年間以上、
同じことをこなしているということに気づくと、どきっとさせられる。

●「ホテルの遊び方」が出来るまで

西田さんは二年前まで都ホテルの現役社員だった。大学卒業後すぐにホテルに
入り、16年間勤務、最後は広報というポジションにいて、個人的にサイトを作
り、メルマガを発行し始めたそうだ。(年齢は書かないぞ)

驚いたのは、西田さんはそれまで普通にワードとエクセルを使うOLだったのだ
が、独学で全部立ち上げてしまったということ。頼りになる人も回りにいなく
て、「誰に聞いても、結局私が一番詳しかった」という状態で、ゼロからここ
まで来たのだという。

その後「ホテルの事はだいたい分かってしまったし、もう、ええかなと思って」
会社を辞め、今は旅行関係の講師などを勤める、全くのフリーである。月曜日
から木曜日まで自宅のパソコンから週四日、ずっと続けてきたメルマガは、現
在約9500人前後の購読者がいる。たった一人で、技術やメディアの経験がなく
ても、ゼロからここまで行ってしまうのである。

ちなみにサイト運営は今に至るまで、全てが試行錯誤だったそうだ。(当たり
前だが)メルマガの方も発行システムを何度か変え、広告メルマガのように強
制登録形式にしたこともあったが、大変不評だったのでやめてしまったという。

懸賞、競馬、アダルト、英会話以外で完全任意登録のメルマガの読者を増やす
というのは大変なことなのだが、だいたい一年間で9000前後まで来て、その後
は増えたり、減ったりを繰り返している。「なかなか10000の大台は超えない」
とのことだ。読者は大半がホテルの利用客だが、現場で働くホテルのプロも多
い。月曜日は読者からの投稿を掲載しているが、毎週メールが届かない日は無
いという。

で、「お金になっているのか?」というと、バナーのアフィリエート・プログ
ラムでサーバ代金くらい、後は「全くお金になっていません」。確かにサイト
を作ったことで、新しい出会いは増えたけれど、特に仕事が増えたなどという
直接的な効果はまだ実感がないという。「お金になったらいいんだけどなー」
というお話で、それは全くその通りだと思う。実際、バナーで食べられている
サイト運営者などごく限られているし、西田さんを見ていると、基本的に普通
に顔が広く、かつての職場など、現実的なフェイスtoフェイスの人のつながり
が大きいので、ネットならでは、ということはあまりないのだと思う。

●まっとうな社会人にこそ出来る技

だが、やはり任意購読のメルマガで、10000近い発行部数を達成するのは簡単
ではないことに変わりはない。ミニコミ誌としても結構な部数だし、今後それ
なりの影響力を持っていくことは間違いがない。なんせ、もう普通に本にして
出版しても、読んでもらいたい読者に届けるのは難しい時代なのだ。

ともあれ、はっきりしているのは、西田さんはまぐれで9000部を達成したわけ
ではないということだ。読者数増加のセオリーと言えるのは、内容の面白さや
プレゼント企画ではなく、まず「発行し続ける」ということである。特に日刊
は(このデジクリだってそうだが)暴力的な効果がある。休まず出し続けてい
るマガジンは、確実に読者をつかんでいる。その上で平均的に読ませる内容で
あれば、紙に負けないメディアとして影響力を持ってくる。

日刊でメルマガを、しかも内容のあるものを発行し続けることは、大変な作業
である。「大変」で片づけてしまって悪いのだが、私がこの場合西田さんに思
うことは、会社員時代、「きちんとした社員」だったんだろうなということだ。

ホテルの従業員として、あるいは最後にはホテルの広報として、現場できちん
と仕事をこなせる、「欲しがられる部下」であったに違いない。現実にはどん
な会社であっても、全員がきちんと使命を果たしている職場は少ないものであ
る。限られた、仕事の出来る、辻褄を合わせられる人が、ただだらだらとリス
クを避けてぶら下がっている人たちを牽引していることが多い。

ただのサイト制作者として見れば「おっ、凄い人だな」で終わってしまうけれ
ど、実際に例えば自分が会社を経営していたとして、これだけのことをきっち
りやってくれる人を探すというところから考えれば、これはやっぱり、社会人
として有能であった人でなければあり得ないわざである。

この数年、多くのサイトの方と知り合いになり、直接お話を伺う機会に恵まれ
て来たけれど、基本的にメディア関係出身の方々は「饒舌であって当然」なと
ころがあって、表現も手慣れたものであり、それなりの成功を収めている。

だが、ごく普通の人々がサイトでデビューし、成功されている場合、まずはそ
の「本業」でうならされる場合が実に多い。バックグラウンドが違う、という
感じなのである。きちんとした仕事をして来た人は、やはり人の耳目を集める
だけのものを持っていて、インターネットという場所にさらされることで、表
現のつたなさを越えて支持されることが、あるのだと思う。(あー、俺はダメ
だ~)

というわけで、西田さんの顔を見てみたい人は下記のセミナー、大阪編へ行く
と会えます。よろしく~

・santa8主催のセミナーご案内

今週末、1月19日(日)15時半から2時間、Londontown主催で英会話セミナー、
やることになりました。(場所は東京国際フォーラム)

・セミナー案内&お申し込み
 東京会場  1月19日(日)~
http://www.londontown.to/misawa/hotel.html
 大阪会場  1月31日(日)~
http://www.oct.zaq.ne.jp/hotelasobi/seminar/2003a/
 大阪主催、サイト「ホテルの遊び方」
http://www.oct.zaq.ne.jp/hotelasobi/

まだ東京は数人OK。よろしく!

【8月サンタ】ロンドンとル・カレを愛する34歳 santa@londontown.to
・インフルエンザ大流行。皆様、お気を付け下さい。やられてしまった方はく
れぐれもお大事に。
・ところで、私の大好きな現場発信のサイトをご紹介。ごく一部の人にとって
たまらない商品を扱うスペシャリスト、鞍社長のキヤステル・オート。ここも
5~7日に一度、社長の手でずっと更新されてます。凄いです。1500万で、どや!
とか言われてもな…
http://www.people.or.jp/~castelauto/
・というわけで、今週の一曲は切替徹さんの歌う「やっぱりフェラーリ」。誰
か知ってる人いる?

・ロンドン好きのファンサイト
http://www.londontown.to/

・投稿ロンドン写真館に写真よろしく~
http://www.londontown.to/cgi-local/upppu/upppu.cgi

・デジクリサイトの「デジクリ・スターバックス友の会」
http://www.dgcr.com/

▼「MacWIRE Express」も新記事を掲載。iBook2台目買っちゃいました。
http://www.zdnet.co.jp/macwire/0301/07/nj00_digicre.html

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■新刊案内&プレゼント
Web Designing 2003年2月号 毎日コミュニケーションズ刊
http://book.mycom.co.jp/wd/
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<編集部より>

編集部の山下です。2月号の表紙ですが、実は色校正の時点で一度変更になっ
ています(最初は地色がグレーでした)。最終的に決まった色は、淡い茶系の
色です。何色でしょうか。小豆色には薄すぎるし、オークルには濃すぎます。

今月もCD-ROMにフォントを収録しています。和文フォント200書体です。誌面
に掲載した書体見本を参照しながらご利用ください。なお、来月は記号フォン
トを収録する予定です。

●特集1「ブロードバンドでWebは変わったのか?」
ブロードバンド回線の利用者数は2年前に較べて40倍以上に増加したと言われ
ています。そんな状況の中、Web制作の現場ではどのような変化があったのか、
Web制作会社へのアンケートや、動画・Flash・Web3Dといったリッチコンテン
ツを取り入れているサイトへの取材(多数)を通して、考察しました。

●特集2「正しいSEO(検索エンジン最適化)のススメ」
記事のウラ話としては、当初この第2特集は別の企画を用意していたんですが、
諸事情により急きょこの企画に変更になりました。ちなみに編集担当は私です。
執筆していただいたライターの方々をはじめ、デザイナーさんや関係者の方々
にはスケジュールの面でご迷惑をおかけしてしまいましたが、そういったドタ
バタに関係なく、いい記事ができたと思います。はい。

小特集として、マイク・パチェロ氏をはじめとする米国のアクセシビリティの
第一人者たちに直接話を伺った記事「米国に学ぶ“Webアクセシビリティ”」
もご用意しています。どの話も具体的でわかりやすく、参考になることでしょ
う。足立裕司氏の連載「Web SPICES」では、CSSファイルを複数用意すること
なく、各Webブラウザで表示されるフォントサイズを揃える方法を解説。神崎
正英氏の連載「ユニバーサルデザインのためのHTML再入門」は最終回のため、
これまでの総集編的な内容になっています。

その他の連載記事などについては下記のURLからご確認いただけます。
あと、メールマガジン始めました。よろしければご登録ください。
http://book.mycom.co.jp/wd/

●毎日コミュニケーションズより本誌をデジクリ読者2名様にプレゼント。
ご希望の方は、プレゼントお知らせコーナーから応募してください。締め切り
は、1月31日14時。発送をもって発表に代えさせていただきます。
http://www.dgcr.com/present/index2.html

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■編集後記(1/16)
・年末に買った大当たりの本。それは野口悠紀雄著「『超』文章法」である
(中公新書)。かつて「『超』整理法」を読んで、その画期的でかつシンプル
な方法に感動したものだが、その後の「超」シリーズは敬遠していた。「超」
文章法? またかい、そう思って立ち読みして、たちまち引き込まれた。すば
らしい技の公開だ。プロローグを読んだだけで、これは使える本だと確信した。
「ためになり、面白く、わかりやすい」文章を書く。これはわたしも常に追求
してきたことだ。そういう文章を書くためのチェックリストとマニュアルがこ
れで、いちいちもっともだとうなづくことばかり。陳腐な表現で情けないが、
まさに「目から鱗」である。何度も読み直して必ずマスターしようと決めた。
だが、文章で成功するには、精霊や天使の降臨が必要だ。これは間違いないこ
とで、野口氏も何度も言っている。努力すれば、天使が見えるかもしれない。
永遠に見えないかもしれない。でも、今年は努力してみたい。   (柴田)

・体育に使うような笛の音がしている。うるさくて目が覚めた。時計を見ると
朝5時。何が起こっているのかわからない。寒くて外に出たくない。しばらく
すると、鉄を叩く音が響き渡る。なんなのよ、これ? 諦めて1階に降りると、
父親が犬の散歩から帰ってきたところ。聞くと、すぐ近くの家の2階にヘルメ
ットを被った男性がいて、窓の外の手摺りを叩いていたのだという。父親が安
眠妨害で警察を呼ぼうかと思いながら外に出たら、その男性は手をとめ引っ込
んだそうだ。何をしたかったのか理解不能。夜明け前の静けさに、自分がひと
りぼっちになってしまった気がしたのかなぁ。変な事件を起こさなければいい
んだけどなぁ。最近こわいこと多い気がするんですが。   (hammer.mule)
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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
アシスト    島田敬子 

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