[1281] ボブ・サップの未来

投稿:  著者:  読了時間:16分(本文:約7,900文字)


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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1281    2003/03/31.Mon発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 20960部
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            <「今でもそうだよ」>

■KNNエンパワーメントコラム
 ボブ・サップの未来
 神田敏晶

■デジクリトーク
 オタクは恥ずかしいか
 永山ゴウ

■イベント案内
 ROBODEX2003

■展覧会案内
 藤井啓誌 GUPPA^ GU^展
 Grand Prix 中井勝郎展(前期)

■ブックガイド&プレゼント
 「Digital Information Graphics」
 「サーバのある仕事場 Mac OS Xでサーバをつくる」



■KNNエンパワーメントコラム
ボブ・サップの未来

神田敏晶
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KNN神田です。

東京のオフィスでSegway試乗会のプレテストを行ない、その模様がCNETでレポ
ートされた。
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000047674,20053204,00.htm

よくSegwayは安全な乗り物として、ちんたら走っているシーンが紹介されてい
るが、ビデオを見ていただくとわかると思うが、激しく乗るとなかなかスポー
ティーな乗り方ができるビークルだと思う。感覚的には「ジェットスキー」に
も似ているのかもしれない。

さて、昨日は「ミルコVS.ボブ・サップ戦」をフジテレビで見た。結果はなん
と左ストレート一発で、KOという結果。

あっけないというか、ものの見事というか野獣はしとめられてしまった。多忙
すぎるスケジュールも不幸な結果を招いた理由のひとつだろう。

現在のボブ・サップはCMの王者でもある。他の人気タレントよりもギャラが高
くないのと、キャラクターと話題性に富んでいるだけに、数々のCMに登場して
いる。

しかし、昨日以降ボブ・サップの人気には多大な影響がでていることだろう。
これがスポーツ選手の運命でもある。幾多のサップをCMに起用した企業の広報
および宣伝課は、本日は非常に忙しい日になることだろう。

しかし、ボブ・サップにとってこれはチャンスでもある。

この「負け」をどのように活かすのかが、重要である。多分にしばしはテレビ
の生番組出演は無理であれど、その後のボブ・サップの動向には自然と注目が
集まる。勝者であるミルコ以上に注目される。

現在のボブ・サップは単なる格闘家ではなく、タレントであるからだ。テレビ
の露出度に比例して、彼の知名度はもはや政治の閣僚以上に周知されている。
昨日の視聴率もかなり稼いでいたはずだろう。

再度のリングでの挑戦もありえるが、一気に弱点を克服することは不可能であ
ろう。もしかするとこのまま引退してしまうことも考えられる。

しかし、今の日本にとって、彼の「野獣」のキャラクターは、重要である。異
質なインパクトを放っている。弱点の克服と日本語を覚えることにより、彼の
もっているキャラクターはさらに強力となることだろう。

日本語がカタコトでも話せるのに約1年、2年あればなんとかコメントもできる
はずだ。しかし、その2年間、彼に注目させるためには、やはりリングに戻る
しかないだろう。あのインテリジェンスとサービス精神は現場からの評価も高
い。菊川玲に匹敵する高感度タレントであろう。

昨日の試合も、一瞬でもミルコが彼の連打を受けていたら事情は大きく変わっ
ていただろう。サップの持つ突進力からくるオーラは十分に放っていた。しか
し、結果は苦痛にゆがむ子供のように泣く姿をさらけだした。

強さと弱さの両面を持つボブ・サップは、今回の試合でさらに芸の領域をひろ
げたのかもしれない。単に強いイメージだけではなく、ボブ・サップの弱さを
ピックアップしたCMに期待したいが、このままではたんなる旬のタレントどま
りだ。

ボブ・サップが「あの人はいま」のタレントになってしまうのか、今後も一線
でがんばれるのかを考えてみた。

ボクも空手が先週、青帯から黄帯にかわった。黒帯まではまだ、緑、茶を経な
ければならない。しかし、ほんの一年前の白帯の頃のビデオを見返してみると
かなりの進化ぶりが本人でもわかる。素人でもこれだから、ボブ・サップには、
まだまだ期待できるはずだ。

選手としてのボブ・サップが本格的に成長するためには、タレントをとるか、
選手を選ぶのかの選択が必要な時期なのかもしれない。やはり王道は現在の旬
のタレントではなく、選手として基礎から総合格闘技を学び、もう一度、野獣
として帰り咲いてもらいたい。本物としてのバックボーンがあれば、タレント
やCMの仕事はしばし休んでもいいのではないだろうか?

とにかく一旦は稼いだ金で、本格的にトレーニングに励んでもらい、さらに強
くなったサップを見せてほしい。

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CEO Toshi Kanda mailto:kanda@knn.com
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■デジクリトーク
オタクは恥ずかしいか

永山ゴウ
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私が高校生の頃、オタク的なものに対する差別的な目というのは大変なものだ
った。中学まではノートにびっしり落書きをしていた私だったが、高校ではイ
ラストを描くのさえ恐くてできなかった。

高校2年生になったばかりの頃、教師が最初の授業ということでクラスの生徒
全員に自己紹介をさせた。一人づつ立ち上がって、名前と所属しているクラブ
などを言う。「テニス部です」「演劇部に所属しています」。私は帰宅部だっ
たので無難にこなせたが、私の右斜め前に座っていた女の子は悲惨そのものだ
った。

まだ知らない顔ばかりのクラスで、一人立ち上がって「アニメ研究部です」と
言う。これはもう、ちょっとしたカミングアウトである。彼女は耳たぶまで真
っ赤にして突っ立っていたが、なんとも痛々しい光景で、見ているこっちまで
苦しくなった。

なんだってアニメ研究部の部員であることを恥じる必要があるのか。彼女が何
か笑われるようなことをしたならまだしも、なにも恥ずかしいことはしていな
いように思う。なのに、とりあえず私の周りでは、そういったモノは嘲笑の対
象になっていた。

アニメや漫画好きはオタクという言葉でくくられて、なんだかよく分からない
けど、避けられる傾向があった。別にいーじゃんって、普通に考えたらそうな
るけど、高校生ぐらいはすごく気にするのだ。私などはイラストを描くのが好
きだったし、ゲームやアニメも好きだったが、それを出さないように神経を使
っていた。

「これ以上友達ができなくなったらヤバイ」って。もう10年も前の話である。

私がなぜこんなことを書こうと思ったかというと、それは先日の授業での出来
事がきっかけとなっている。私は仕事で高校生と接する機会があるが、ページ
のデザインを教えるための素材として、昔、自分が作った同人誌(?)を紹介
した。その時に、自分が高校生の頃はオタクはバカにされたという話をしたの
だが、生徒から「今でもそうだよ」という反応が返ってきたのだ。へー、そう
なんだって。

10年前っていったら「紅の豚」あたりかな。宮崎アニメは既にヒットを連発し
ていたが、アニメーションや漫画、ゲームといったものは、今ほど「文化とし
て」は認められてはいなかった。ジャパニメーションなんて言葉もなかったし、
ソニーが来るまではゲームもカッコ悪かった。村上隆さんも、まだ知られてい
なかった。

ところが今は(けっこう前からだが)、状況は違う。どちらかというと、昔オ
タク的と考えられていたものが日本で幅を利かせている。アニメが日本の映画
史上の全ての興行記録を塗り替えたり、ゲームはソニーのコマーシャル戦略に
影響されて、ずいぶんイメージが明るくなった。

パソコンなんて、昔はビン底めがねの男の子が使うものといったイメージがあ
ったが、今はデザインもスタイリッシュになり、普通に誰もが使っている。文
化庁メディア芸術祭では、アニメやゲーム、漫画といった娯楽も、しっかり文
化として評価されているようだ。

こうした状況からみて、高校生のオタク的なものに対する見方も変わっただろ
うと思っていたのだが。

私が高校生の頃、好きなものを好きと言えない空気は、とてもイヤだった。そ
んなのバカバカしいと思っていた。最初に例として出した女の子にしてみても、
アニメ研究部に入る時点できっと迷いもあったし、周りからの見られ方を予想
できなかったわけじゃないだろう。それでも自分の好きだって気持ちを素直に
優先させた、私なんかにはむしろ美しく見えたんだけど、誰もそういう人を褒
めてあげたりはしなかった。一方では「自分らしくあるのがカッコイイ」なん
て、よく聞く言葉だったけど。

今の私は、先生という立場で高校生と接することができる。昔の自分と比べて、
発言力もあるし、与える影響も大きい。もし、あの頃の自分たちのような個性
を見つけたら、味方になってあげたいと思う。

【永山 ゴウ/Go Nagayama】go_nagayama@ybb.ne.jp
ペインターを使ったイラストレーションが得意。他、LightWave3Dもいける。
平成13年度文化庁メディア芸術祭優秀賞。そろそろ何かしたい。
http://www.geocities.jp/aht1651/

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■イベント案内
ROBODEX2003 アトムが生まれた年の、人類のパートナーロボット博覧会
http://www.robodex.org/
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会期:4月3日(木)~6日(日)10:00~18:00(4日、5日は19:00)
会場:パシフィコ横浜(横浜市西区みなとみらい1-1-1)
入場料:大人1200円(前売り1000円)、小中学生600円(500円)
ROBODEX FORUMの事前参加予約をサイトで受け付け中。各200名を招待。

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■展覧会案内
藤井啓誌 GUPPA^ GU^展
http://www.gallery-h-maya.com/frame02.html
http://homepage.mac.com/hfujii/
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会期:4月7日(月)~12日(土)11:30~19:00
会場:ギャラリーハウスMAYA(港区北青山2-10-26 TEL.03-3402-9849)
内容:壁面には新作のGUPPA^GU^(バグの女の子)の4コマ漫画とイラストレー
ションを。展示会場に設置しているモニターでは「藤井啓誌+ふじいはるお」
のアニメーション、イラストレーション、仕事で使用された印刷物等の紹介。
「みかづきちゃん」ピクチャーブックの展示もする。

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■展覧会案内
Grand Prix 中井勝郎展(前期)
http://www1.odn.ne.jp/nakai/
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会期:3月27日(木)~4月2日(水)11:00~19:00 2日17時
会場:ギャラリー絵夢(新宿区新宿3-33-10 モリエールビル3F TEL.03-3350
-4870)
内容:2001年、ブルガリア第15回国際「ユーモアと風刺」ビエンナーレでグラ
ンプリを受賞し、本年第16回展(5月17日~9月30日)に招待出品する中井さん
の作品展(国内展)。150号のデジタルアートが中心。

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■ブックガイド&プレゼント
「Digital Information Graphics」毎日コミュニケーションズ
http://book.mycom.co.jp/book/4-8399-0847-8/4-8399-0847-8.shtml
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・著者:Matt Woolman
・定価:本体3,800円+税
・B5変型判 176ページ
・ISBN4-8399-0847-8
・発売日:2003年3月28日 毎日コミュニケーションズ刊

あらゆる情報が氾濫している現在、真に必要とされているデザイン表現が“情
報デザイン”です。本書は、情報デザインの理論と実践手法を豊富な実例でビ
ジュアルに解説した、デザイン、Web、マーケティングなどに携わる人にとっ
ての必読書です。
【情報をいかにデザインするかをテーマにしたグラフィカル解説書(原書は
2002年秋刊行)の翻訳出版】

●この本を毎日コミュニケーションズから、デジクリ読者2名さまにプレゼン
ト。応募フォームをつかってください。発送をもって発表に代えます。応募締
切は4月14日(月)14時。
http://www.dgcr.com/present/p_dig.html

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■ブックガイド&プレゼント
「サーバのある仕事場 Mac OS Xでサーバをつくる」
毎日コミュニケーションズ
http://book.mycom.co.jp/book/4-8399-1068-5/4-8399-1068-5.shtml
───────────────────────────────────
・著者:向井領治
・定価:本体2,400円+税
・B5変型判 272ページ
・ISBN4-8399-1068-5
・発売日:2003年3月28日 毎日コミュニケーションズ刊

本書は、おもにMacを業務で使っている方々が、社内/自宅内ネットワークや
インターネットを介して、同僚や、お得意先・社外のスタッフなどと仕事で使
うファイルを上手にやりとりするための方法を解説しています。具体的には、
ファイルの置き場所として専用のMacを一台用意します。技術的に言えば、フ
ァイルサーバ兼ftpサーバを作って、インターネットから逆アクセスできるよ
うにします。

●この本を毎日コミュニケーションズから、デジクリ読者2名さまにプレゼン
ト。応募フォームをつかってください。発送をもって発表に代えます。応募締
切は4月14日(月)14時。
http://www.dgcr.com/present/p_moxs.html

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■編集後記(3/31)
・居間のテレビがおかしくなった。ときどき赤い色が抜けて、死人のような顔
色になる。接続を全部やり直したがダメ。そこで昔ながらの対処、叩いてみる、
するともとに戻る。だましだまし使っても、もうじき本格的に壊れてしまうに
違いない。耐用年数をとっくにオーバーしているのだから、まあ仕方がない。
そんなボケテレビに映るCM、社長の指揮のもと社員が踊る(?)アウ~トソ~
シング、ポッポ~ってなんだろう。こういう時期になんとも違和感たっぷり、
バブルの雰囲気怪しさ満点の企業CM。このおマヌケ感覚好きだなあ。(柴田)

・エレベーターに乗ったら地震。無事に着地。何故か毛布をかぶって歩いてい
た。駅へ向かうが迷う。黒い犬がついてくる。人なつっこい。知り合いと会う。
駅への道を訊く。別れ際に振り返ったら、その知り合いは変化していく。猫が
化けていたらしい。むかっときて、その猫の頭をこつん。駅に行く前、いろい
ろあって何故か機械を持っていた。電車に乗ったら、虎がいっぱい。そのうち
の一頭が、すり寄ってくる。最初は怖かったが、危害を与える気はなさそうだ。
その機械に虎が映ると、人間の顔に変化し話しかけてくる。下車しようとした
ら虎は泣いていた。別れが悲しいと思った瞬間、目が覚めた。(hammer.mule)

<応募受付中のプレゼント>
 Dreamweaver MX 至高のTips集 1274号。
 Adobe InDesign 2.0マスターブック 1274号。
 Web Site Design vol.7  1275号。
 DTP必携 改訂版  1276号。
 Web制作演習 Basic Studies  1276号。
 ファイルメーカーPro 関数・スクリプト サンプル活用辞典 1279号。
 デジタル・イラストレーション 1280号。
 Digital Information Graphics 本日号。
 サーバのある仕事場 Mac OS Xでサーバをつくる 本日号。

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編集長     柴田忠男 <mailto:tdo@green.ocn.ne.jp>
デスク     濱村和恵 <mailto:zacke@days-i.com>
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アシスト    島田敬子 <mailto:keiko@days-i.com>
リニューアル  8月サンタ <mailto:santa@londontown.to>

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