[1354] ゲーム耳のはなし

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1354    2003/07/22.Tue発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 20115部
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            <Web上の反面教師>

■デジタルサウンズ研究室
 ゲーム耳のはなし
 モモヨ(リザード)

■電網悠語:Ridual開発記編(48)
 機内サービス
 三井英樹

■ライフスライス研究所 新連載予告
 想像力を取り戻せ!
 ユビキタスマン

■イベント・セミナー案内
 LiFE* with Technology 3rd
 真夏の夜の7days 今夜、ネットビジネスの花火を打ち上げよう!
 Online Game Fantasista(オンラインゲーム ファンタジスタ)



■デジタルサウンズ研究室
ゲーム耳のはなし

モモヨ(リザード)
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前回、ゲーム脳について、あれこれ書いてみたけれど、このゲーム脳、あまり
深刻に考えてはいけない。××脳というものの、右脳左脳のごとく具体的なモ
ノを示すわけでないから当然目に見えないわけで、語が示しているのは、脳機
能におけるある種の偏りである。しかるに、××脳というからは、例えば、狂
牛病のような、スポンジ化した脳そのものの在り様を想起するのが自然なはず。
とはいえ、プレーヤーの脳髄をカニミソ化してしまうような強力なゲームなど
存在するはずもなく、加えて一口にゲームといっても多種多様である。こうし
た事情からから、妙に煽動の匂いを感じてしまうのだ。

私のように、五十年近くも生きていると、いろいろと見なくてもいいものまで
見てしまう。

テレビが爆発的に普及すればそれが問題視され、コミックが市民権を得ると学
力低下の元凶と指弾された。新しいメディアが普及すると、それに呼応して大
げさなメディア論が出版され、時代の悪の元凶として槍玉にあげられる。かつ
て「ハレンチ学園」やドリフターズは俗悪番組と指弾され、子供に見せないよ
うに、そんな運動があったし、音楽の世界で言えば、ビートルズの音楽をただ
の騒音と言い切った高名な音楽家もいる。

エレキギターを少年少女の教育を阻害するものとして、市民会館などでのエレ
キギターコンサートを中止させた教育委員会さえあったくらいだ。このエレキ
騒動は、今時の人には、まさに「うっそー」というべき漫画じみた事態だが、
これは本当。六十年代、我が国では大多数の自治体でエレキギター追放運動が
起こったのである。当時の教育評論家の多くは、こうした状況に荷担したはず
だ。この事実は、いつか、だれかが、きちんと明るみにだしてくれるだろう。

ゲーム脳という言葉とその使われ方は、私に、そうした頑迷な大人たちの妄執
を思い出させるのである。例えば、前回話題にした、ゲーム脳とパンツの線な
どというような無理な関連づけをまことしやかに語る論文などを目にするにつ
け、どうしても、思いは、そちらに傾く。いわゆる、とんでもない話というや
つではないか? そうした程度で済ませられる問題ではないかもしれない。

個人的に言わせて貰えば、ゲームなどより、携帯電話の方がよほど社会問題に
直結する存在だと思っている。

例えば、携帯電話をかけながら歩いたり、自転車に乗っている女性はあちこち
で目にするが、ゲームボーイをやりながら歩いている少年少女は、めったいな
い。先日、ゲームをやりながら自転車に乗っていた少年を見かけたが、彼は、
私が注意する間もなく電柱に激突した。

しかし、私が住んでいる地域では、携帯電話をかけながら自転車に乗っている
女性が、ほんとうに多い。これが、特殊なのか一般的なのか、わからない。無
理に一般論化するつもりはないが、こと荒川区東尾久に限った場合、幾人も目
撃している。そして、これは、私の個人的な妄想にすぎないが、この携帯片手
に自転車に乗っている女性達がパンツの線を出している、ような気がする。私
にとっては、パンツの線の問題は、むしろ携帯電話の問題なのである。

冗談はともかく、傍目に見ていると、すでに携帯通話に依存する症状が発生し
ているケースもあるような気がする。あるいはすでに潜在的にそうした症例は
出ているかもしれない。私には、この方がよほど気になる。

いずれにしろ、ゲーム脳については、門外漢の私がこれ以上論じてもどうにも
ならない。しかし、私自身は、音楽家という立場から、ゲームの影響を危惧し
ていた時期があった。音階、スケール感が気持ち悪かったのである。

音階については、これまで幾度か書いてきたので過去の記事を参考にして欲し
い。ここでは、音階が数学的に処理しきれない、ということを思い出していた
だけばいい。しかるに、携帯型ゲーム機、例えばゲームボーイの初期型では、
音階を数学的に処理していたのだ。そのため、コード理論など音楽理論上正し
い音やハーモニーであっても、妙に気持ち悪い音程感、和声感になってしまう
場合がある。とくに、楽曲が複雑な構成になっていたり、ポリフォニックな壮
大な構想になっていたりする際には、頓珍漢な響きとなる。

例えば、初期のポケモン。曲の表現がすばらしいだけに、気色悪い響きがやけ
に気になる。

皆さんご承知のようにポケモンは大ヒットした。こんな、気持ちの悪い音を心
地よいと感じる世代が登場したら……。これまた老婆心ながら、そんなことを
考えたものである。幸い、その後、ゲーム機を構成するハードは急速に進化し
たため、今では、初期型のような音楽は姿を消している。

私の心配は杞憂に終わったわけだが、あるいは、こうしたゲームにのめりこん
だあまり奇妙な音楽感性を持つに至った新人類が幾人かは発生しているかもし
れない。そう思いもする。こうした新人類が次の世代の新しい音楽を担ってい
く……時代は、時に、そうしたブラックジョークを好むものだ。

※老婆心ながら付け加えておくが、これは、制作者側は、当然、周知のことだ
ろうし、彼らに責任があるわけではない。こうした音感は、科学教材の電子ピ
アノ工作キットでも味わえるので、読者の中には心当たりがある方もいよう。
ある時期、子供用の発音チップは、みなこの類だった記憶もある。テクノロジ
ーの発展途上において、最先端のものに思いもしない欠損があるのは、ある意
味当然のことだ。

モモヨ(リザード)管原保雄
http://www.babylonic.com/

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■電網悠語:Ridual開発記編(48)
機内サービス

三井英樹 / ※Ridual=XMLベースのWebサイト構築ツール
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約一年ぶりに海外出張に行く。航空会社は最近は○社に決めている。溜まった
マイレージが惜しいというのが本音だが、もう一つ理由がある。

この○社の機内サービスは定評がある。悪い方の定評だ。海外旅行を知ってい
る人に、○社で行くと云うと大抵は眉間にしわを寄せる。時には「マゾだった
のか?」と真剣に聞く友人や、航空券がそれしかとれなかったのかと同情の眼
差しを送ってくれるものもいる。

そんな機内サービスの劣悪さはもちろん乗っている私自身がよく知っている。
けれど、○社に乗る理由は、自分の感覚をちょっと確かめたいためだ。機内で
快適に過ごせたことなどないので、どうせならちょっと役に立つことをしよう
と思う。この機内で受けるほぼ全てのサービスが、私にはWeb上の反面教師に
なる。

先ず客室乗務員。多くが女性であるこの職種の体格を話題にすることは失礼こ
の上ないとは重々承知で書く。体格がミスマッチである。サービスを提供する
側の人間が、通路とほぼ同じ幅を持つ。客の誰もが交差して進むことができな
い。我がもの顔でサービスしてやっているという態度は、サイト管理者を思い
起こさせる。セキュリティだ、サーバメンテだ、それぞれに充分に必要性も重
要性もある仕事だが、さも自分がこのサイトの大将であるかのような振舞いで
したならば、きっとこの客室乗務員のように見えるはずだ。サーバは「お上
(かみ)」のようなイメージで捉えられがちだが、実はサービスするもの、仕
えるものから来ている。サービスを提供してやっていると思ったら、サイトの
目的は主客転倒する。そもそも「来て頂く」という感覚の大切さを思い出す。

出発して食事も終わると映画が始まる。その時には窓を閉める、閉めさせるの
が客室乗務員らの仕事だ。そのときの態度も勉強になる。客が寝ていようが何
をしていようが、ポンポンと肩を叩き、無言で窓を指さし、指をゆっくりと下
げる。一言も言わないこともある。もちろん機内はかなりうるさい、だから話
しても聞こえない可能性は高い。しかし、客を客と思っていないのは明らかだ。
どこのレストランで、客に窓を閉めさせるときにあんな態度をとるだろう。お
茶を配るときも、客がコップを差し出しても、受け取りもしないで空中で注い
だりする。間に別の客がいる場合など、どう考えても何滴かはしたたり落ちる。
でも客室乗務員らは窓を閉め(させ)、お茶を配るというタスクをこなしてい
ると思っている。私は何か勘違いしているように感じる。そんな彼らを見なが
ら、自分のサイトでこんな風に来てくださる方を扱っていないかと考え込む。

食事の予告は、ここ十年間、一枚の紙が渡されるだけだ。そこには、一見配ら
れる時系列順にメニューが並んでいる。しかしよく見ると、「or」で結ばれた
メニューが混じっている。何度見ても左右に並列に並べて書いた方が分かり易
い。それでも、印刷の手間かデザイン代をケチっているのか直列に並んだもの
しか見たことがない。その紙切れを見ながら、もちろん頭はWebサイトのメニ
ューレイアウトやラベリングを想っている。客がそのメニューを前に頭を抱え
ている姿、あるいは色々廻った挙句に「先に言ってくれよ」と文句を言いたく
なるような難解なメニューを考える。

そして食事。よくもこうした素材をここまで不味く調理できるものだと感心す
る。別に私の舌は肥えている方ではないが、美味いと感じたことは殆どない。
これはサイトに掲載する商品の写真を思い起こさせる。例えばパソコン周辺機
器系のものだと、全体のデザインやどういったモノと接続できるか等の情報は
最早必須である。しかし、なんとなく格好よく見える角度からの写真しかなか
ったり、画像がチープで本来の質感を感じさせない写真。魅力を伝えない情報
で構成されている場合を思い出す。

但し、機内食はにはメリットもあって、機内食を全部しっかり食べると、渡航
先到着後に大抵お腹の調子が悪くなる。美味い不味いの問題ではなく、座り続
けるなかで通常と同じように食べること自体が、私には合わないようだ。これ
ももう少し考えると、ユーザの使っているネットの太さ細さにこじつけて教訓
に感じることもできるかもしれない。

客室乗務員に戻って、もう一つ見るべき点がある。日本発の国際線の場合、大
抵は日本語を話せる方が一人はいる。体格は体積比で1/2から2/3、機動力約2
倍、気の付きよう約3倍、が平均値。言葉は通じるし、客を客とみなして接する
点が、当たり前なのに嬉しく感じさせる。でも、感化され様に個人差がある。

その日本人客室乗務員の影響が、機内全客室乗務員に及んでいるケースには出
会ったことはない。大抵はその日本人が影響を受ける側だ。悪貨は良貨を駆逐
する。微妙に日本人らしい心配りが変質している。それが鼻に付くところまで
行っているか、そうでもない範囲か、見ていて興味深い。

もちろん、これでもサイト作りを思い起こす。何となく楽だから、何となく今
風だから、でサイトを作って行く姿。無意味なデコレーション、流行という思
考されていない構成。訪れる人にどの様に映るのか。エンドユーザの視点を忘
れまい、と思わされる。

映画。貧乏性な私はいつまでたっても楽しみにしてしまう。しかし今回は少し
参った。まぁ往路はともかく、復路はひどかった。復路は5回の映画が上映さ
れたが、3種類だった。2本は各2回上映。それぞれ最初の上映のときはまだ出
発して間もたっていないので皆が見ようとする。基本的に機内は皆が見れるよ
うには作られていない。何人かが背伸びするように見入れば、後ろの何人かは
確実に見ることができない。私は後ろの方で一生懸命首を左右に振って画面を
追う。疲れたなんてもんじゃない。

で数時間後、皆が寝静まった頃、同じ映画が上映される。先に言えよ。ジャン
ボとはいえ乗客約400人。その400人に今日のフライト情報のコピーくらい作り
なさい。コンビニでコピー作っても4000円の出費で情報を手元に渡せる。

eショッピングほど悪い体験をさせているものはない、という方もいるが旅行
も負けず劣らずである。時間を使い、最終的には一ヶ所に絞り込んだところで
サービスを受ける。利用される状況は似ている。もしかしたら、そこでその購
入するのも、その旅行をするのも、一生涯で1回きりかもしれない点も同じだ。
サービス提供側の努力を改めて考えさせられる。本当に気分のいいショッピン
グならまた来る、本当に楽しい旅行ならもう1回行く。

そして目的地に到着。ゾロゾロと通路を歩いていくと、「弊社をお選びいただ
きまして誠にありがとうございました...云々」という切って貼ったような丁
寧なアナウンスの中、笑顔で全客室乗務員が友人を送り出すようにたたずむ。
う~ん、そんなサービスだったか? サービス提供側が心の底から精一杯尽く
し切りました、という顔をされても、何だかとっても白ける。あ、あの指で指
図した奴だ。あ、あのお茶を膝の上にこぼして気付きもしないで進んでいった
奴だ。私の記憶によるとそんな感じだ。友人になった記憶はない。さて、そん
な「体験」をさせていないだろうか、自分の関わったサイトでは。

多分活用しきれもしない情報入力を求め、それを入力しないと次画面に進めな
くし、何画面も飽きるようなキータイプをさせて、微々たる価値を提供してい
ないか。本当にユーザは喜んで次回もここを訪れてくれるようにしているか。
画面という半分ヴァーチャルな世界ではピンと来ない状況を、○社機内では存
分に擬人化して味わえる。貴重な場だ。腰は痛くなるし、気分は悪くなる。で
も、こういう自分の感じ方も含めた定点観測も必要かもしれない。

しかし、いつか○社のサービスがガラッと変わった瞬間に立ち会いたいってい
う想いもある。そんな日は来るだろうか。使い易いWebサイトが巷に溢れるの
と、どちらが先だろうか。

ps.機外編:
US出発時には、チェックイン時のボディチェックでは靴まで脱がされる。ベル
トのバックルが引っかかったらしく、物々しいチェックをされる。出発予定時
刻まであと10分。バックルが引っかかったおかげで、手荷物に入れていた3台
のPCの起動確認が忘れられた。もとよりハサミも含めてNGなモノは入れていな
い。私には時間が省けてラッキーだが、本末転倒だぞ。
チェックが済んだら、3人の関門が待っていた。ボーディングパスを見せろと
それぞれが言う。急いでいると伝えても、とにかく見せろという。見せると、
急げという。それを3回繰り返した。そのチェック係は、自分の同僚がすぐ横
で何をやっているのか見ていない。自分に与えられた使命=目の前を横切る者
全てのボーディングパスを目視せよ=だけを懸命にこなしている。もはや滑稽
を超えて迷惑だ。4人目が居たら問題を起こしそうなくらい腹を立てながら、
サイトを思う。横の部署が開発しているセクションに無関心なサイト構造、あ
りがちだ。隣はなにをするひとぞ。類似情報を何度も入力させられるユーザは、
これほど腹を立てているのだろう。

【みつい・ひでき】 h-mitsui@nri.co.jp / ridual@nri.co.jp
US滞在中、T3が公開される。公開3日後、普通の路上でT3のDVDを販売していた。
横に並んでいるのは、いづれも公開後一週間ていどのモノばかり。黒い布切れ
の上に並べられ、値札もない。警官が来たら、布を丸めて走り出すのが見えそ
うな販売スタイル。こういうの買っちゃいけないってのを知りつつ、買えばよ
かったと思ってしまう。なさけなや。でも、それで映画館でビデオ撮影したよ
うな映像だったら、腹がたつかな。自分の反応にも興味アリ。

・Ridual(XMLベースのWebサイト構築ツール)公式サイト
http://www.ridual.jp/

・超個人的育児サイト(書籍は絶版中)
http://member.nifty.ne.jp/mit/MilkAge/

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■ライフスライス研究所 新連載予告 (2003年7月22日通算0号)
「想像力を取り戻せ!」

ユビキタスマン
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我が輩はユビキタスマンである。名前はちょくちょく変わる。

いつでも通信してネットにアクセスするなんて、誰でも当たり前のことをして
いるからユビキタスマンなのではない。「おまえ、なんでここにもいるの?」
と言われるくらい、さまざまな環境に出入りして、かつそこに登場したことが
その環境になんらかのいい影響を与えることを、ライフスタイルの目的として
いるからである。

メールアドレスの kawai@ubiquitousman.jp は、海外の人に会ったときもす
ぐに「カワイという名前の日本のユビキタスな男か!」と理解されるようにな
っている。実はこの男、前にもデジクリで連載したことがあった。しかも毎日。
アホである。アホにはアホなりの理由があった。

デジクリでの神田さんの文章にエネルギーをもらい、「こんな生き方ありなん
だ!」と思った。当時CM制作会社でプロデューサーになりたてだった20代後半
の男は、ある日「世界一周する船の上に放送局を作ろう! そして船に缶詰に
なっていろんなメディアを作ろう!」と思い立った。しかし、その夢と自分が
置かれている現実のギャップがあった。不可能と思える自分の夢を実現させる
ために、とった手段はひとつだけ。「公言する」ことだった。

デジクリには、その「公言」するために「プロジェクトが成功か失敗するまで
毎日連載させてほしい」と申し出たのである。連載はデジクリ507号から始ま
り、多くの人の支援をいただきプロジェクトは実現し、なんとか「有言実行」
となった。しかし、今そのプロジェクトの名前はあえて口にはしない。それは
もう過去のものであり、その男にとっては消化しきったプロジェクトだからだ。

それから3年。男は会社を辞めフリーランスのプロデューサー、プランナーと
して仕事をしてきた。CM、CG、映画、衛星放送、WEB、ブロードバンド、携帯、
と渡り歩いてきたが、突然「世界をつなぐメディアを作る」という夢に犯され
る。インターネットはすでに世界をつないでいる。しかし、まだまだ本当につ
ながっているとは言えない。つながっていると思っている世界は映画「マトリ
ックス」よろしく、偽物かもしれない。本当に世界をつなぐために、その男が
どうしてもクリアしなければいけない最初のマイルストーンがある。

それが「独自仕様のデジカメを作る」ということなのだ。

カメラ付携帯全盛の2003年になぜ、個人がデジカメなど作ろうというのか?
それはパケット代をせしめるため、カメラを数多く売るため、新しい便利を提
供するため、そういったメーカーが開発する動機では絶対できないデジカメだ
からだ。このプロジェクトの目標はただひとつ。

「人間が想像力を取り戻す」ことだ。

そのために必要なことを、ひとつひとつこれからクリアしていく。ゲームでも
テレビでも映画でもない、その男が作る新しい「人生ゲーム」にぜひおつきあ
いいただければと思う。また毎日やるらしい。懲りない男だ。

ユビキタスマン kawai@ubiquitousman.jp
1970年生まれ、東京在住。ヒトが普通に生きていることが他人を勇気づける世
界を実現させるため、00年からすべてのメールに(消印)を入れている。現在
は(消印)もバージョンアップし、直前に出会った人の名前も追加。ヒトの受
信箱に自分の生きた軌跡を残し続けている、それがユビキタスマン。この(消
印)に密かに影響されたヒトも少なくないという(ほんとかよ?)

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■イベント案内
LiFE* with Technology 3rd
http://cgi.digitalstage.net/jump.cgi?id=ml_lwt3
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デジタルステージが、motion diveとLiFE*の可能性をすべてつぎ込んだ、過去
最大のステージを展開する。

日時:7月26日(土)
会場:WOMB(ウーム)渋谷区円山町2-16 TEL.03-5459-0039
入場料:3,500円(税込)20歳未満の方のご入場をお断り。

第1部:テクノロジー・インスタレーション2
時間:21:00~23:00(2Fダンスフロア)
出演:株式会社デジタルステージ 代表取締役 平野友康ほか
第2部:クラブパーティー(PowerBook G4によるDJ&VJプレイあり)
時間:23:00~深夜(全フロア)
出演:DJs: HIROSHI WATANABE,HITOSHI OHISHI,es9,TECH RIDERS
VJs: Takuho Asanuma a.k.a. GLAMOOVE,MMM,UNU,KAITEKI,29970,ADD

・デジタルステージは、このイベントに100組200名を招待する。希望者は同社
のメールマガジンの要項を見て応募。
・過去のLWTのイベントレポート
http://apple.co.jp/life/event/

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■セミナー案内
関西のネットビジネスを加速する7夜連続セミナー
「真夏の夜の7days 今夜、ネットビジネスの花火を打ち上げよう!」
http://www.sitegram.com/kandigi7/
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関西ソーホー・デジタルコンテンツ事業協同組合が夏のウェブビジネスパワー
アップセミナーを7夜連続で開催! 8月2日(土)~8日(金)までの1週間講師
には関西ネットビジネスの戦略家、成功者がずらりと顔をそろえる。テーマは
ベンチャー支援、オンライン通販、セキュリティー、Flashコンテンツ、SEOと
広範囲。全セミナーはでインターネット生中継される。
関西以外の方はこちらで!
http://www.web-kyoto.com/kandigi7-Live/

8月2日(土)17:00~19:00 塩見政春
       「プレゼンに勝つ!WEBデザイン次の一手!」
8月3日(日)17:00~19:00 戸田克巳
       「金になるFlashコンテンツ 企業がやりたいコンテンツ」
8月4日(月)19:00~21:00 津田貴史
       「夏はやっぱり怪談話、セキュリティーの恐怖」
8月5日(火)19:00~21:00 岩城達夫
       「売れる仕組みはこう作れ!インターネット通販成功への道」
8月6日(水)19:00~21:00 稲木俊一
       「やっぱFlashでしょ!いやいやWeb3Dも面白いよ!!」
8月7日(木)19:00~21:00 石井研二&おかきた’まり
       「ログ解析&SEO・ウェブ専用の日本語とは?」
8月8日(金)19:00~21:00 吉田雅紀
       「人のフンドシで相撲を取る方法!教えます」

会場:大阪ホームページマーケティング・ラボ(大阪市北区末広町3-7 矢崎
ビル1F(地下鉄堺筋線 扇町駅 5番出口より徒歩2分)TEL.06-6311-7755(代)
参加費:スポット参戦券3,500円/1夜 7夜通し券3000円×7夜=21,000円
定員:30人×7日(定員になり次第締切)
詳細&申込:http://www.sitegram.com/kandigi7/

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■イベント案内
Online Game Fantasista(オンラインゲーム ファンタジスタ)
http://202.232.90.164/bbserve/event21/
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ソフトバンクBBとビー・ビー・サーブの2社はオンラインゲームポータルサイ
ト「BB Games(ビービーゲームズ)http://www.bbgames.jp/」のオープンを記
念して日本初の巨大オンラインゲームイベント「Online Game Fantasista」を
開催する。事前登録受付中。入場料は無料。

・日韓ゲームメーカーが一堂に集結
・事前登録をした人のうち先着5000名に、豪華CD-ROM30枚セットをプレゼント
・広末涼子がスペシャルゲストとして登場
日時:7月25日(金)14:00-18:00(最終受付17:30)
会場:東京国際フォーラム B2F 展示ホール1(イベント会場)

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■編集後記(7/22)
・20日夕方、花火見物客の大波に翻弄されながら、赤レンガ倉庫の「J-ASEAN
VISUAL ARTS FESTIVAL in YOKOHAMA」というイベントのオープニングに参加し
た。日本ASEAN交流年2003 CG親善大使さくらさなえ紹介と、日本ASEAN交流年
の意義とASEAN諸国の紹介、関連事業「J-ASEAN POPS」の案内コがメインイベ
ントのはずだが、いまひとつ芸のない淡白で地味な「お役所仕事」的な展示だ
った。がんばっていたのは「アジアグラフィック」という作家集団(企画:喜
多見康)で、全スペースの約半分は彼らの作品に支えられていた。広報では
「協力」の末端に名前が載るだけという扱いだが、実際には彼らの出品がなか
ったら成立しないイベントだ。ネット上の広報に限っていえば、ほとんど情報
の体をなしていない。「CG美少女」サイトで簡単にレポートした。 (柴田)
http://allabout.co.jp/computer/virtualbeauty/closeup/CU20030721A/

・オフラインにする。仕事やネットから離れて、お掃除やお洗濯。仕事やネッ
トに振り回されすぎで、身体が警告を発していたから。日常をもっと大切にし
たいと、本来の自分が言っている。一日中パソコンの前で制作したりメール書
いたり。まぁ自営業なので休日がないのは仕方ないのかもしれないけど、たま
にはこういう日があってもいいだろう。寝る前に、仕事のメールが来ていたら
と心配になり、どうしても我慢できずネットに繋げてみる。見るんじゃなかっ
た。水曜日納品の仕事を火曜日にしてくれと。なんで? まだデータ全部揃っ
てないのに。だいたいこのメールは日曜日に送信されているぞ。普通の企業な
ら日曜日は休みじゃないか。仕事が残っているのに休暇をとったのが悪かった
のか? でも平日に仕事がなくても休暇にはならないぞ。働き過ぎとか、睡眠
をとれとか、規則正しい生活をと言われても。規則正しい生活をするにはどう
工夫すればいいのかなぁ。質の高い仕事をしていけるように、単価ももう少し
上げられるようにしたいなぁ。頭使わないとなぁ。     (hammer.mule)

<応募受付中のプレゼント>
 Web Designing 2003年7月号 1347号。
 Illustrator ロゴデザインテクニックマスターブック 1350号。
 Illustrator 図表デザインテクニックマスターブック 1350号。
 最新DVDレコーダー パーフェクトガイド 1351号。
 おしえて!! Macromedia Dreamweaver MX 1352号。
 Web Designing 2003年8月号 1353号。

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編集長     柴田忠男 <mailto:tdo@green.ocn.ne.jp >
デスク     濱村和恵 <mailto:zacke@days-i.com >
アソシエーツ  神田敏晶 <mailto:kanda@knn.com >
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