[1367] 想い出があれば耐えられる

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1367    2003/08/22.Fri発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 20144部
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        <フツーに生きているフツーの少年たち>

■映画と本と音楽と… 180
 想い出があれば耐えられる
 十河 進

■かりん島
 電車は舞台だ! ~大阪車内演芸バトル~
 北川かりん

■ライフスライス研究所
 オリジナルデジカメ開発奮闘記(2003年8月22日金曜日)
 第11回「足りないコト~おもちゃデジカメ」
 ユビキタスマン

■イベント案内
 デジハリ主催「デジハリ主催デジタル業界探検バスツアー」

■ブックガイド&プレゼント
 動画見本帳-アニメーション制作のための下絵素材113-





■映画と本と音楽と… 180
想い出があれば耐えられる

十河 進
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●「おもいでの夏」と「少年の夏」を思い出す

石田衣良(本名は石平さんらしい)という作家は、以前から何となく気になる
存在だったが作品を読んだことはなかった。まだ新人作家の頃、「娼年」とい
う男娼の少年を扱ったらしい(読んでいないので詳しいことはわからないけれ
ど)小説を出し、意味のない文字遊びをする人なのだなあと思っていたら、や
はり元コピーライターだった。

その後、「池袋ウエストゲートパーク」がテレビドラマになったりした。僕は
風俗を描いた小説は嫌いではないが、風俗に寄りかかった小説が嫌いなので、
どちらかと言えば読む必要のない若手の小説家なのだと思っていた。

ところが、今年になって新聞に載ったエッセイを読むと、どうもきちんとした
家庭人らしい。書いていることは、しごくまっとうだ。アレッ、と僕は思った。
もっと変化球を投げる作家だと思っていたのだが、ストレートな剛速球を投げ
てくる。それに四十を遠に過ぎているではないか。

そんな頃、書店に並んだ「4TEEN」を見かけた。四人の十四歳の少年たちの物
語だった。その帯のキャッチフレーズが「14歳は空だって飛べる」である。少
年たちの友情物語を偏愛する僕としては、気になるのは当然である。

僕が秘かに愛する映画に「おもいでの夏」がある。十五歳の少年が友人たちと
夏を過ごし、年上の人妻と初めての体験をするという話である。主人公はいつ
も友人たちと三人で行動しているのだが、もちろん彼らの最大の関心事はセッ
クスである。

「おもいでの夏」は、そんな思春期の少年たちの生態をノスタルジックに描き、
ファンの多い映画である。セックスに関心を持ちながら、純情で何もできない
という状態が笑いを生む。多かれ少なかれ男たちの共感を誘う。だから、この
映画を好きだと正面切っては言いにくいけれど、秘かに男たちは愛するのだ。

「4TEEN」という本を見た時に思い出したものが、もうひとつあった。南らん
ぼうが歌った「少年の夏」という曲だ。十四歳の少年、夏、淡い初恋……、そ
んな情景を歌ったこの曲も僕は偏愛している。

「少年の夏」の少年は、雨の中を少女と一緒に濡れたTシャツのまま夏草を踏
んで歩き、少女の胸の線や腰のくびれにまぶしい想いをし、橋の向こうにかか
る虹を見て悲しみを感じる。また、眠れずに彼女の横顔をノートに描いた少年
は、心を重くする。

  愛だとか 恋と呼べない
  胸に痛い 少年の夏

そのリフレインの部分が、書店で「4TEEN」の表紙を見ていた僕の頭の中に響
いた。間奏に続いて南らんぼうの無骨なハミングも聴こえてきた。

それでも、僕はその本を買わなかった。今まで期待して買った本に何度裏切ら
れてきたことか。そんな経験が僕を押しとどめたのだ。もうそんなに時間はな
い。つまらない本を読んでいる時間はないのだ。僕は自分より年下の人間が書
いたものに厳しくなっていた。

  この町で僕たちは恋をし、傷つき、死と出会い、いたわり合い
  そして大人になっていく………。

そんな帯に刷られた文章が僕を誘った。だが、僕はその本を戻し、書店を出た。
結局、気になっていた「4TEEN」を読んだのは、その小説が直木賞を受賞した
からである。

●「スタンド・バイ・ミー」と「ジャック」を思い出す

直木賞を受賞したからといって面白い小説だとは限らない。僕が「今度の直木
賞作品」として同時代的に読み文句なく感心した小説は、阿佐田哲也こと色川
武大の「離婚」と佐木隆三の「復讐するは我にあり」くらいしか浮かばない。
向田邦子の作品だって連作としては面白かったが、この一編という名作ではな
かった。

だから「4TEEN」も、まあハズレではなかろう、というくらいの気持ちで読ん
でみた。しかし、時にストレートな描写に鼻白みながら、僕は「4TEEN」を一
気に読んでしまった。何度か涙を拭いながら……

近頃、珍しいまっとうな小説である。扱うテーマは、援助交際、拒食症、過食
症、不登校、ドメスティック・バイオレンス、同性愛、末期ガンによる死、父
親殺し、プチ家出、妊娠、などなど、まさに風俗作家としての面目躍如たる三
面記事的テーマばかりである。

だが、その描き方、少年たちのキャラクターなど、どれもがノーマルでニュー
トラルに設定され、そんなスキャンダラスなテーマを取り上げながらスキャン
ダリズムが感じられないのだ。テーマのスキャンダラスさで売ろうとしてはい
ない。どこかに志がある。僕はケストナーの少年小説さえ連想した。そう、あ
の名作「飛ぶ教室」である。

まさか僕は自分が「飛ぶ教室」を連想するとは思わなかった。だが、確かに何
か通じるものを感じたのだ。もちろん、それが何かはわかっている。今どき流
行らないかもしれないが、それは「少年たちの友情の厚さ」である。しかし、
作家は案外、「スタンド・バイ・ミー」の少年たちにインスパイアされながら
書いていたのかもしれない。

「4TEEN」は八つの短編から構成されている。中学二年生の一年間を八つのエ
ピソードで描いているのだ。冒頭の「びっくりプレゼント」が掲載されたのは
「小説新潮」1999年7月号だった。4番目に配置されている「十四歳の情事」は
「小説新潮」2002年8月号に掲載され、二編が単行本のために書き下ろされた。

おそらく最初は独立した短編として書かれたのだろう。だから冒頭の「びっく
りプレゼント」は起承転結のはっきりした物語の様相を呈している。それだけ
に結末の余韻が残る。本を閉じ、しみじみと浸っていたくなる。

●こんなプレゼントが欲しかった

東京・月島に住む四人の少年たちが物語の中心だ。語り手の「ぼく」はテツロ
ー。四人の中では最もフツーの男の子だ。ジュンは黒のセルフレームのメガネ
をかけた秀才で、仲間内の参謀格である。ダイは巨漢で、大食いの少年。そし
て、ナオトは早老症という人の何倍ものスピードで年老いていく奇病に罹って
いる。

ナオトは月島の超高層マンションに暮らす金持ちの家の子で、ダイは古い日本
家屋に住み飲んだくれの父親に毎日のように殴られながら生きている。最も平
均的なテツローは、中流のマンションでサラリーマン家庭の子として暮らして
いる。

ここまで読めば「スタンド・バイ・ミー」(四人の環境や性格付けや外見がよ
く似ている)や「ジャック」(ロビン・ウィリアムスが4倍の早さで歳をとる
病気になった少年を演じた)などからインスパイアされたのだろうと推察でき
るが、そんなことは気にはならない。それらの映画を見ていれば、かえってイ
メージが具体化され、より小説の中に入りやすくなる効果がある。

「びっくりプレゼント」は、入院しているナオトを見舞いにいくシーンから始
まる。三人は、それぞれ自分たちの趣味で選んだエロ本を持ってナオトの病室
にいく。テツローは純情そうな女の子が脱いでいる写真集、金髪好きのジュン
は外人ヌードのエロ本、ダイはコギャルをナンパして脱がせているというスト
リート系マガジンを持参する。

ナオトがいいと言ったのはダイの雑誌だった。それが伏線になる。彼らはナオ
トの誕生日が近いのを思い出し、誕生日を病室で迎えねばならないナオトのた
めのプレゼントを考える。春休みのある日、三人は地下鉄に乗って月島から渋
谷へ出る。彼らは援助交際をしていそうなコギャルを探すのだ。そう、彼らは
ナオトにセックスしてくれるコギャルを贈ろうとしている。

──けれどもぼくたちは怖くて誰にも声をかけられなかった。…(中略)…ぼ
くたち三人のうち誰ひとり、街頭でナンパしたことなんてないし、援助だって
やったことない。そんな勇気があればクラスのかわいい子にとっくに声をかけ
ている。

そんなフツーの中学生の感覚で物語が語られていく。「ぼく」は109の地下二
階ソニープラザにたどり着き、階段に座ってつまらなそうにタバコを吸ってい
るひとりの女子高生に声をかける。「わたしは高いよ」という彼女は、「やる
ことはちゃんとやる」というプロ意識を表明する、なかなかカッコいいキャラ
クターである。

そして、ナオトの誕生日。「ぼく」は彼女を迎えにいき、病院まで案内する。
入り口のガラスのドアにふたりの姿が映り「高校生の姉と中学生の弟に見えな
くもない」と思う。いつもつまらなそうな顔をしている彼女だが、早老症で老
人のようになった白髪のナオトを見ても驚きもせず、とろけるような営業用ス
マイルを浮かべる……

ここから先の展開は、小説を読む楽しみを奪うから書かないが、かつて仲間た
ちとの約束が最も大切だった時代がどんな人にもあったのだと、そんな時代が
あったが故に生きてこれたのだと、読んだ誰もが改めて思い、何かを噛みしめ
るだろう。

──今から何年かして、自分がだめになりそうになったら、今日のことを思い
だすようにしよう。あのときすごくいいやつらが四人いた。自分だって人生の
最高のときには、あのメンバーにはいれるくらい絶好調だったって。

テツローは中学二年生を終え、もうすぐ十五歳になろうとする夕暮れ、仲間た
ちを前にそう語る。人は、そんな美しい想い出を持つが故に、どんな悪い時期
にも耐えられる。生き延びられる。

そう、これは近頃珍しい少年たちの友情物語なのである。現代では、まるで少
年たちの友情が絶滅したかのように言われることもあるけれど、フツーに生き
ているフツーの少年たちは、まだまだ大多数なのだと思う。

彼らは、僕が過ごしたと同じような少年時代を生きているに違いない。仲間た
ちとの友情を大切に生きているに違いない。

【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com
15日から三連休をとったのだけど、雨ばかり。九月になれば、帰郷する予定だ。
この時期、「九月になれば」というフレーズが、いつもロマンチックに浮かん
でくる。しかし、台風だけはこないでほしい。せっかく超割でとった便だから。

旧作が毎週金曜日に更新されています
http://www.118mitakai.com/2iiwa/2sam007.html

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■かりん島
電車は舞台だ! ~大阪車内演芸バトル~

北川かりん
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新大阪の駅に降りた途端、モワーっと熱波に襲われる……筈だったのだが、今
年の夏はニュースでも報じられている通り冷夏のせいか、駅構内は涼しげで拍
子抜けした。

改札を出て、駅のコンビニに立ち寄ると茶髪のおねえちゃんが関西弁のイント
ネーションでしゃべりかけてくる。
「あ、私と同じ言葉をしゃべってる!」
当たり前である。ここで育ったのだから。でも、自分と同じ言葉を、しかもこ
んなに自然にしゃべってる人が目の前ににいるのは久しぶりだ。

決して関東で優雅な標準語をしゃべってる訳ではないし、たまには大阪嫌いの
人にも出会うが、周囲は私の事をあたたかい目で見守ってくれているので、そ
れほど、自分を曲げて暮らしているつもりはなかったが、こうやって以前の環
境を突き付けられると、やはり、少しは自分も変わっているのかもしれないな
と思う。

地下鉄御堂筋線に乗り込み、騒がしい車内に腰をおろしてやっと大阪に帰って
きたという実感が少し湧いてきた。背広姿のおっちゃん達が酒に酔った赤ら顔
で会社の話に花を咲かせている。

私の持論だが、大阪では車内はさしずめ、舞台だ。大きな声で話している以上
は、おもしろい話でなくてはならないと私は信じている。大声で話しているの
が、他人にとって迷惑なのは、つまらん話をするからで、他人が笑える話なら
メチャメチャウエルカムである。

もちろん、ひとりよがりで自分だけオオウケは論外。芸人として車内全員を笑
わせるくらいのワザがないなら、大人しく黙って座ってるのが、公共マナーと
いうものだ。

かつて、私が通勤に利用していた地下鉄中央線は車内の演芸バトルが激しく、
朝乗り合わせる女子高校生の会話のおもしろい事この上なかった。彼女達も聞
かれているのを知ってか、話に起承転結がうまくついていて、昨日の晩から練
習してたのでは?と思うくらい、絶妙な間で笑いのツボを毎朝刺激してくれた。

車内=舞台という概念をはじめて私に教えてくれた彼女達だったが、今まで一
番おもしろかった私の中でのグランプリは、大阪のおばちゃん三人組である。
年季の入った大阪のおばちゃんにはやっぱりかなわない。

おめかしした三人組のおばさんが並んで座っていた。久々のお出かけなのか、
心はずみ過ぎて、互いをよく見て話そうと、前のめりになって話している。
端っこに座っていたおばさんが鼻を突き出して、他の二人にこう言った。
「なあなあ、奥さん、ちょっと嗅いでみて。ええ匂いしてるやろ?」
「いやー、ほんまや、めっちゃ、ええ匂いやわー。奥さんも匂ってみぃー」
「いやー!! ほんま、ええ匂いやわー! 何? これ何の匂いなん?」
「フフフ、なんやと思う?」
「うーん、なんやろう? 何の香水かなー?」

私もここで一緒に考えた。シャネルとかきっと舶来物の高価な香水の自慢がし
たいんやろう? おばちゃん?

「わからん?」
「うーん、わからんわー。何なん? 教えてー」
「ふふふ、ソフラン」

みなさん、わかります? <ソフラン>て柔軟材の事ですよー。お洗濯物をふ
んわり仕上げるあの柔軟材。これを聞いた時、あまりのベタさ加減に参りまし
たと頭を垂れたのを覚えている。

それに比べると、新大阪から乗り合わせたこのオヤジ達はあまりおもしろくな
かった。それでも、このあつかましい喧騒も懐かしい。ドアが開いて電車を降
りようとすると、目と鼻の先におっさんの顔が飛び込んでくる。そう、大阪で
は降りる人が先なんてルールは建前としてしか存在していないという事まです
っかり忘れていた。歩くスピードもずいぶん人に遅れる。こんなに遅かったっ
け? 私?

母や祖母や友人と話していると、前と大きく変わったところなんて何ひとつな
い代わりに、横浜での生活にささいな事柄がたくさん抜けている事を発見する。
前は何も思わなかった車の走る音がうるさかったり、テレビの音が大きすぎる
と感じたり、人の話し声が大きく感じたり、少し痩せた母の顔を眺めたり……。
少しずつ故郷とのズレを感じる事で、時も人も流れている事を再確認する。そ
れは、少しさびしい作業だ。

しかし、大阪の街のエネルギーは変わらない。阪神が快進撃を続けている事で、
今まで溜まりにたまった鬱憤が阪神を通して放出されているように見えた。阪
神を昔から愛して応援している人もたくさんいるけど、多くは阪神という球団
と大阪という街を重ね合わせて応援しているように思う。弱小と嘲られたチー
ムが根性だけで優勝に進む姿は、底冷えの大阪経済の復興に突き進む姿に似て
いる。

人々の祈りの念がそうさせるのか、はたまたただの便乗かよくわからないが、
とにかくどこへ行っても何でも阪神ロゴマークが入って売り出されている。コ
ーヒーやらお菓子やらモズクやら、中身は以前と同じだが、ロゴマーク使用料
分値段が少々高めだ。

しかし、そんな事気にせず両脇にいっぱい阪神グッズを抱えてレジへ人々が押
し寄せていく。噂には聞いていたが、どうやらスゴイ事になってるらしい。こ
れで経済が上向くなら結構な事である。

黒と黄色の縦縞にジャックされた阪神フィーバーに燃える大阪を堪能して、ま
た横浜へ戻る。新幹線に乗って日常への帰還の旅だ。片手には感化されて買っ
てしまった阪神タイガース公認ネギ焼きせんべい。巨人ファンの多い関東でこ
んなものを配るのは暴挙としかいいようがないが……。

横浜に戻って出社すると、何事もなかったかのように、また日常が始まる。大
阪はどうだった? と同僚の女の子に尋ねられ、こんな事があったと世間話を
していたら、世田谷にお家のあるおしとやかなお嬢様の女の子にこんな事を聞
かれた。

「大阪の人はみんなテレビに映ってるような人たちばかりなのかしら?」
「うーん、あれがすべてではないですが、割合としては多いですねー」
「あのね、大阪の人で内気で何も言えないような人っているのかしら?」
「そりゃあ、いますよ。(笑)」
「で、でも、大阪弁でおしとやかな人ってどんな感じの人なのかしら?」
「ここにいてますやん!(自分を指差す)」
「…………」

お嬢様というのは素直である。私は大阪代表として新たな使命を得た。大阪弁
のおしとやかな人として関東をこれから巡回する。
……いや、やっぱり無理かもしれないが、これだけは言える。

「大阪で育ったらどこでも生きていける!」

【北川かりん】
TASU ART WORK
http://www.h3.dion.ne.jp/~tasu/

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■ライフスライス研究所
オリジナルデジカメ開発奮闘記(2003年8月22日金曜日)
第11回「足りないコト~おもちゃデジカメ」

ユビキタスマン
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一万円以下で売られているおもちゃデジカメというジャンルがあります。かわ
いいデザインとそこそこの画質。バカにしがちなこの種のカメラには実は優れ
た点があります。コストの問題から液晶を搭載していないことが、撮影する時
の気軽さを生み、消費電力の小ささから単四電池で1週間もったりします。

肥大化した高機能デジカメが、予備バッテリーや予備メモリーを常に気にしな
くてはいけないのとは対照的です。そして驚くべきことに一万円そこそこで動
画を撮影できる機種も増えてきました。映像で遊ぶ、ということにおいてはDV
カメラなどよりおもしろいぐらいです。撮った映像もすぐネットで配信できた
りします。

しかし、その安っぽいデザインとコストダウンのための質感のなさは、文字通
りおもちゃの域を脱していないのです。

おもちゃデジカメに足りないコト、それは「ブランドイメージ」です。

ちなみに、私が今一番ほしいおもちゃデジカメは、動画も静止画も気軽に撮影
できるコレです。
http://www.iodata.co.jp/promo/motionpix/

ユビキタスマン(川井拓也)
http://www.lifeslice.net/
jp_kawai@lifeslice.net

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■イベント案内
~番組制作や雑誌編集、Web制作現場を訪問~
デジハリ主催「デジハリ主催デジタル業界探検バスツアー」
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<主催者情報>
このツアーは、クリエイティブの仕事に興味を持つ、未経験の方を対象とし、
その仕事内容や、職場の雰囲気、業界で必要なスキルなど、「もっと、具体的
に知りたい!」という声に応えて、今回の実施が決定したものです。当日は、
デジハリ大阪校で、業界についての説明や、実際にマシンを使用しての、デジ
ハリ講師による2Dグラフィックのプレ授業に参加して頂いた後、、バスツアー
にて各制作会社を一日見学、デジタル業界を皆さんにご理解いただくことがで
きます。

日時:8月24日(日)10:00~18:00
当日の内容/学校説明会、作品発表会、体験授業。食事付き。
会場:デジハリ大阪校(大阪市北区西天満6-5-17 デジタルエイトビル)
http://www.dhw.co.jp/school/location/osaka/location_osaka.html
定員:30名(要申込/無料/先着順)
申込方法:電話での申込は/0120-655-810
メールからの申込は/osaka@dhw.co.jp

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■ブックガイド&プレゼント
動画見本帳-アニメーション制作のための下絵素材113-
ビー・エヌ・エヌ新社刊
http://www.cbook24.com/bm_detail.asp?sku=489369975x
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<出版社より>
アニメーション製作初心者のために、下絵として使える動画サンプルを集めた
見本帳です。人や動物、自然現象などの基本的な「動き」のバリエーションを
113点用意しました。たとえば「歩く」という動作はアニメーションではどの
ように描くのか、を8フレーム/秒で表現しています。
アニメーション制作に必要となるソフトについても解説しています。本書を利
用した動画編集ソフトの使い方を、AfterEfects、AnimeAtudio、Aura、FLASH、
Fireworksを例に簡単に紹介。本書の下絵を実際にアニメーションさせたもの
を付属のCD-ROMで確認することもできます。

著者:鈴木伸一、中根敏裕
本体価格:2800円(税別)
B5版、320ページ、CD-ROM1枚(サンプルデータ収録)
ISBN:4-89369-975-X BNN新社刊

●本誌をビー・エヌ・エヌ新社よりデジクリ読者2名様にプレゼント。応募フ
ォームをつかってください。締切は9月5日(金)14時。
当選者(都道府県、姓)はサイト上に9月8日頃掲載予定です。
http://www.dgcr.com/present/p_dogamihon.html

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■編集後記(8/22)
・「たばこは決して趣味、あるいは嗜好品と言えるものではない。依存症を形
成して、やめたくてもやめられなくなるものであることを確認しておきたい」
と、朝日のオピニオンで医大の教授が語っていた。喫煙の効用として、たばこ
を吸うと落ち着く、いらいらが静まる、ストレスがなくなるというのはまやか
しで、要するにニコチンの禁断症状でいらいらするのが、たばこを吸うことで
とれるだけなのだ。酒を勤務中に飲むのは××の運転手くらいだが、たばこは
我慢できずに吸っている、これこそ依存症たるゆえんだ。愛煙家なんて言葉は
大間違いであり、「ニコチン依存症」という病気である。それは他人にも迷惑
をかける病気である。すみやかに治療していただきたいものだ。  (柴田)

・ドコモが迷惑メールに対して本気で取り組み始めた模様。大量にスパム送っ
た業者の契約している回線すべてをストップさせたり、一日のメール発信件数
を千未満(これは百でもいいと思うが)に制限するそうだ。公式コンテンツだ
けしか閲覧できないようにすることも可能になるらしい。  (hammer.mule)

<応募受付中のプレゼント>
 Mook1 Substance 1365号
 ComicStudioDebut2.0 GuideBook デジタルコミック実践テクニック 1366号
 動画見本帳-アニメーション制作のための下絵素材113- 本日号

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デスク     濱村和恵 <mailto:zacke@days-i.com >
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