[1463] 裸のサージェントを聴いてみたい

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1463    2004/02/10.Tue発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 19568部
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      <深夜や早朝モード用はユニクロのスエット>

■デジタルサウンズ研究室
 裸のサージェントを聴いてみたい
 モモヨ(リザード)

■買い物の王子さま 26
 ギミックに弱い
 石原 強

■ライフスライス研究所
 オリジナルデジカメ開発奮闘記(2004年2月10日火曜日)
 第75回「デジクリ原稿、銀行、渋谷生活洋品メガストア」
 ユビキタスマン



■デジタルサウンズ研究室
裸のサージェントを聴いてみたい

モモヨ(リザード)
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基本的なデジタル音楽の話にGet Backしよう。

といっても、悲しいことに基本的音声再生技術、記録技術については、滅多に
ニュースは聞かれない。すでに発達し尽くしてしまったのか、5.1チャンネル
などの付帯的技術が大半を占める。今回とりあげる話題は、違法コピー防止技
術である。

コピー防止技術というと、最近実用化され、市販のCDに採用されたCCCDという
奴がある。コピードントロール(ド)CDの意である。この方式は、昨秋、リリ
ースされたビートルズの『Naked LET IT BE』に採用されて以来、一挙に、採
用の是非についての議論が沸騰。いまなお議論が交わされている。

採用否定派の多くは、音質劣化を最大の理由にあげている。ただし、私自身、
このCDを購入した一人として感想を述べれば、音質劣化派が、何を理由にして
このビートルズのアルバムの音質劣化を主張しているのか、そのあたりが理解
できない。きちんとした根拠をもって語っている人もいるのだろうが、一般の
音楽ファンがそうした資料を持っていたり、計測装置を持っているとは思えな
い。もし、以前、発売された『LET IT BE』と比較しているのだとしたら、こ
れは悲惨だ。

私達、プロの場合にプリプロ音源という奴があるが、今回リリースされた音源
はまさにプリプロである。メンバー間では完成がおぼつかないマスターテープ
をフィル・スペクターがオーバーダブによって商品化したものが従来の本作だ
から、その二つを比較して音質を云々するのは検討外れも甚だしい。この二つ
の差分抽出によって見えてくるのは、フィル・スペクターという男なのだ。

余談だが、サージェントペッパーでは、当然、プロデューサー、ジョージ・マ
ーティンがフィル・スペクターと同じ役目を負っている。裸のサージェントが
リリースされれれば私は絶対に買いだ、なんて私のような好事家は思う。
ジョージマーティンなら未完成の大作『アクロス ザ ユニバース』だって完
全版がつくれるのに、なんて勝手に思ったりする。……私は、どうしようもな
いほどに、ジョージ・マーティンファンが好きらしい。

それはともかく、上記のような、私自身は、音質談義はあまり具体性がない、
と思っている。

それというのも、コピー防止技術否定派には、一般に、MDの愛用者が多いのだ。
今の、ごく一般的なユーザーの一形態である。CDはレンタルで借りてきてMDに
コピーして聴く、という類。その音楽生活のコアであるMDだが、実際には、MD
化した際、音質はかなり変化する。CDの大きさとMDのそれを比較すればデータ
が圧縮されていることは明白だが、MDでは音声圧縮技術が採用されている。

今、私は変化と書いたが、当然のことながら劣化といえば劣化している次第だ
が、中にはその音がいいのだ、という御仁もいる。ために、こうしたデジタル
機器の音質劣化については、簡単に語れない。

メディアがMDなどでの音声の劣化をあまり語らないでいるのは、企業側の都合
もあるのかもしれない。デジタルでのコピーは、完全に同じものができる、そ
ういう論点から企業のデジタル複製防止熱は煽られている。ために、mp3が実
は致命的な劣化をきたす方式であるとか、MDだって劣化するなんてことが語ら
れるのは好ましくない(?)のかもしれない。音楽制作技術は金にならないが、
コピー制御は金の卵、金になる。……ということで、さらにトンデモな方向に
進化しつづけているわけだ。

最近では、スピーカーの前にマイクをセットしてもまともに録音できないコピ
ー制御方式(?)を某社が開発したなんてニュースもある。このニュースにつ
いては、次回、さらに追いかけた後に、また皆さんにお知らせしたいが、ある
音を録音すると、そこまで聴こえなかったノイズが聴こえるようになるという
技術だというから異様だ。

この技術の中にはかなりヤバイものが隠蔽されているような気がするが……。

モモヨ
http://www.babylonic.com/

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■買い物の王子さま 26
ギミックに弱い

石原 強
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仕事でもプライベートでも書類作成にはパソコンを使いますが、打ち合わせな
ど、メモをとることは頻繁にあります。今までは手近にあるボールペンを使っ
ていましたが、格好良いペンが欲しくなりました。

使い勝手の良いボールペンの中でも、水性ボールペンの柔らかい書き心地が好
きです。でも、いちいちキャップをするのが面倒。すぐ書き始められて、キャ
ップをなくさないノック式のものが欲しい。

とっておきのペンを探すためにアクセスしたのは「信頼文具舗」。その名のと
おり、こだわりのあるセレクトで定評ある文房具店です。厳選したラインナッ
プの中でも、トップページからリンクされた、店主オススメのペン「ラミー・
スウィフト・ローラーボール・ブラック」に目がとまります。

見た目は、なんの変哲もない黒いシンプルなボールペンですが、中に驚きの仕
掛けが組みこまれています。ペンのお尻をノックしてペン先を繰り出すのにあ
わせて、クリップが本体内に収納されるのです。

この仕掛けによって、ペン先を出したままポケットに入れたペンが服を汚すこ
ともない。またサッとペンを手にした時にクリップが当たって持ち替えること
なく、スマートに書き出せるというわけです。

サイトにムービーが掲載されてその動きを実際に見てみることができます。ク
リップがすこしずつ本体に入っていき、最後にぴったりと納まります。この4
秒のムービーを繰り返し見ていたら、このペンに夢中になってしまいました。

このページの最後はこんな言葉で締めくくられています。

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頼もしいオール金属ボディにはブラック塗装が丁寧にほどこされ、ドイツ製高
級カメラのようなおもむきです。
ながくご愛用いただけるローラーボールをお探しのかたにどうぞ。
----

ますます欲しくなってきました。でも価格を見てビックリ、7000円もするので
す。愛着を持って使えるいいものが欲しいと思って探していたので、ある程度
の金額は覚悟しているものの、さすがに躊躇してしまいました。

買いたいけど、どうしようかなと悩みながら、他のサイトを見てまわったとこ
ろ、同じペンを4900円で売っているお店を発見。ちょっと気が引けたけど、結
局こちらの店で注文しました。

届いた包みを開けるとシンプルなアルミのケースに入っています。ケースを開
けて手に取ってみると、プラスチックにはない金属特有のひんやりとした冷た
さを感じます。実際に手にとって動かしてみると、ノックはちょっと重いけれ
ど、動きは予想以上に感動ものです。

手にしっくりとなじむ重さで書き心地抜群で、いい仕事ができそうな気がして
きます。でも、仕事を忘れてこの動きに見とれてしまうかもしれません。

ボールペンを見つけたお店「信頼文具舗」
http://www.wada-denki.co.jp/bunguho/shop00.html

ボールペンを買ったお店「E-Shopモリタ」
http://www.morita.ne.jp/

【いしはら・つよし】info@webanalyst.jp
ウェブプロデューサー、ウェブアナリスト
「マトリックス リローデッド」の終盤に、ある人物がこのペンのシルバーの
モデルを手にして登場する。特徴ある部分が一瞬アップになるのではっきりわ
かる。興味のある人はビデオを見なおしてしてみてください。
ウェブマスターの情報源「ウェブアナ」http://www.webanalyst.jp/mt/
「お金をかけないサイト運営術」http://www.webanalyst.jp/magazine/

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■ライフスライス研究所
オリジナルデジカメ開発奮闘記(2004年2月10日火曜日)
第75回「デジクリ原稿、銀行、渋谷生活洋品メガストア」

ユビキタスマン
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04年2月3日(火)スライス間隔10分、スライス開始06:38 スライス終了22:20

今日は早起きしてデジクリ原稿。事務所には着替えがあり深夜や早朝モード用
はユニクロのスエットだ。会社を作ってからスーツが多くなってきたので、長
時間のデスクワークの時はリラックスする格好になる。

昨日会った人にハガキを印刷。「ある手法」で印刷されたハガキにコメントを
書く。50円もかかる営業だが、利く人には利く一種のリトマス試験紙になって
いる。最近は熱烈なファンになったトリガーデバイスに、このハガキを送った
が二人とも熱烈なメールで答えてくれてうれしかった。

銀行の営業時間がはじまったので、近くの三井住友銀行に。法人の口座が設立
できたので、その通帳を発行してもらうためだ。待っている間に「三井グラフ」
※を読む。と「昭和テーマパーク特集」というナイスな特集。結構緻密な取材
で、読み込んでしまった。スライスで表紙をパチリ。134号だ。本当に欲しく
なったらこの号を広報に問い合わせて探すことにしよう。

銀行での用事が終わったので大丸ピーコックで弁当を買う。500円以下で割と
うまい弁当が買える。同じ弁当でもコンビニの弁当を「またコンビニのだ」と
思いながら食うより、ピーコックの弁当を近所の主婦に混じって選んで事務所
のレンジでチンさせて食べるほうが、少しだけ精神衛生上いい感じがする。感
じがするだけだが。

事務所に戻る道には「ヒマナイヌ」のモデルになった犬がいたので挨拶してい
く。のっそりとした動きが愛嬌がある。適当にのんびり相手してくれる感じが、
いいキャラなのだ。と思っていたらこの前、女性にははちきれんばかりに尻尾
を振っていた。こいつめ。

自分が連載している雑誌の「DVJ」※の原稿が上がっていた。デザインが反映
されたもののチェック。送られてきたPDFを印刷してチェック。いくつか画像
の差し替え箇所があった。

それが終わったら渋谷へ出発。某生活用品メガストアのフロアでパートナーと
待ち合わせ。ベンチャーフェアで声をかけてくれた担当者さんだ。フロアごと
に主任がいて、買い付けの担当になっている仕組みらしい。隣のビルに案内さ
れると、そこは休憩室になっておりずらっと店員さんがタバコ吸ったりジュー
ス飲んだりしている。なんか「マルコビッチの穴」みたいな風景でびっくり。
なんてことはない風景なのだが、大集合!感が妙にユーモラスなのだ。

持参したボードを元に説明。最近パワポはなしだ。もっぱらアナログのボード
と書類資料。担当の人もデジカメは好きだが、ライフスライスが持つ「無作為
の写真」に興味を持っているようだ。好意的な反応にホッとしつつ「盗撮の問
題などは過去には?」との鋭い質問も飛ぶ。

どのデバイスも盗撮の問題はあるが、口コミだけで広がっているに近い良質な
ユーザーに使われてきたので、そのような問題は発生していないと説明。不特
定多数に販売する今後は、パッケージに携帯カメラと同じような「撮影時」に
関する注意書きは入れる予定だ。担当者の人に1台サンプル機を預けて商談終
了。前向きに検討いただけるとのこと。ワークショップの開催なども熱烈にリ
クエストしてきた。返事を待つとしよう。

※「三井グラフ」
 http://www.mki.co.jp/mitsuiPR/graph/
 「DVJ」
 http://www.videojournal.co.jp/dvj/

ライフスライスブランドカメラ発売まであと25日!

ユビキタスマン(川井拓也)jp_kawai@lifeslice.net

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■編集後記(2/10)
・金曜日に松下電器マルチメディア・センターで開かれた、「電子書籍ビジネ
ス説明会」に参加した。前日、PAGE2004の会場で行われた「電子書籍ビジネス
説明会」が満員御礼のため、追加で同じプログラムで開催されたのだ。電子書
籍ビジネスビジネスコンソーシアム事務局長の、下川和男さんから同組織の目
的や事業などについて概略の話があり、松下電器産業とイーブックイニシアテ
ィブジャパンからビジネスモデルの説明があった。
電子書籍端末「ΣBook」、わたしはいいと思う。単行本サイズの見開き2画面
で、印刷物と同程度の解像度である180dpiを実現し、なかなか読みやすそうだ。
バックライトがないのは、いいのか悪いのかわからない。標準価格が税別で
37,900円というのは予想よりちょっと高いけど。コンテンツは、独自の画像フ
ォーマットによるコンテンツをすでに膨大に出版しているイーブックイニシア
ティブジャパンと、今後オープンするΣBook書籍販売サイトからダウンロード
購入し、パソコンに収納する。それをSDメモリに移して、ΣBook本体に差し込
めばいい。パソコンとSDメモリカードの間ではやりとりは簡単だ。これをムー
ブという。コピーではない。SDメモリにムーブすると、パソコンからはそのデ
ータは消える。そこでは、SDメモリを読み書きできる器具(SDメモリーカード
用USBリーダーライター)が必要なことがわかった。松下の一部のパソコンに
はすでに入っている機能だそうだが、一般的には「ΣBook」にこれを加えない
と電子書籍は読めない。いったいいくらするんだ? 3000円弱らしい。これで
40,000円をオーバーすることになる。
質問していくと、とんでもないことが判明した。コンテンツをパソコンにダウ
ンロードして利用できるのは、Windowsだけだという。またしてもMacintoshは
蚊帳の外だ。Macintoshユーザーはどうするんだ? とつめよると、大手書店
などに置くダウンロードBOXを使えば利用できるという。この場合はSDメモリ
リーダーライターは不要だ。しかし、パソコンとのやりとりはできないから、
SDメモリーカードの中にたまっていくだけだ。電子書籍ビジネスビジネスコン
ソーシアムは、メーカー、フォーマット、OSにとらわれず、ビジネスモデルも
複数存在する組織であるといううたい文句なのだから、Macintoshにも対応し
てもらわないと困る。と思っていた矢先、Macintoshに対応したコンテンツを
提供していた10daysbook Adobe館も2月13日にサービスを終了するという。結
局、ビジネスにならなかったということなのだろう。ところで、一時盛り上
がったアドビの「eBookソリューション」について、最近はどうなっているの
か知らない。eBOOKで世界を制覇するのは、やはりmade in japanかもしれな
い。電子書籍ビジネスビジネスコンソーシアムに対抗する(?)ソニー陣営も
がんばってほしい。でも頼みますから、Macintoshに対応して。   (柴田)

・木曜日の永吉さんのコラム。購読については私も気にかかっていて、このメ
ルマガ創刊当時にぶつぶつ言ってました。「貝」偏なのに~って。/十河さん
とはお会いしたことないのですが、文面からにじみ出るイメージから勝手に十
河さん像を作ってまーす。/「書類送検」って前科じゃないのだと初めて知っ
た。だってぼかしの入った怪しいTVニュースを見たから、とうとう神田さんは
犯罪者になっちゃったのかと。海外で新しい乗り物が生まれたというニュース
は、頻繁に報道されていたように思う。一般人が普通に得られる情報だ。輸入
されてからも、神田さんが指導している映像がどれだけ国内で流れたのだ?
石原都知事まで指導を受けていたぞ。ニュースをキャッチした時点で、警察は
国内での対応を考えるべきなんじゃないのか? 神田さんが輸入してからどの
くらい経つのだ? もう少し想像力を養うべきなんじゃないのか。誰一人その
ことに気づかなかったのか? あーあ、あんな面白い乗り物が日本では封印さ
れちゃうのね。空気を汚さないし、米では警官公式乗り物なのにね。日本の警
官も乗って、正しい乗り方の見本を見せてくれればいいのに。そういや電気車
椅子も事故が多いとかで、推奨されていないらしいね。   (hammer.mule)

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編集長     柴田忠男 <mailto:shibata@dgcr.com >
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