[1470] 泣きたい時に見る映画

投稿:  著者:  読了時間:24分(本文:約11,700文字)


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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1470    2004/02/20.Fri発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 19684部
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             <明日も…天気か…>

■映画と夜と音楽と… 202
 泣きたい時に見る映画
 十河 進

■かりん島
 展覧会も後1日だよ!全員集合!
 北川かりん

■ライフスライス研究所
 オリジナルデジカメ開発奮闘記(2004年2月20日金曜日)
 第80回「商社と価格交渉、ファミレス読書タイム」
 ユビキタスマン

■ニュース
 阪大フロンティア研究機構 2004年度デザイン理工学プロジェクト研究
 テーマを募集



■映画と夜と音楽と… 202
泣きたい時に見る映画

十河 進
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●泣くことで心が晴れることがある

泣きたくなることがある。無性に「泣きたい」と思う。何が悲しいというわけ
ではない。何かに感動して泣いた後で「心が洗われた」と思うことがあるけれ
ど、時に人は泣くことが必要なのかもしれない。

そんな要求に応えて、今まで様々な泣ける話が生産されてきた。最近では「世
界の中心で、愛を…」などという小説が代表的だ。昔なら「愛と死をみつめて」
である。難病の恋人の死を看取った大学生の手記だった。

江戸時代の歌舞伎や浄瑠璃を見ても「泣ける話」ばかりである。昔から観客は
物語や登場人物に感情移入し、涙を流す。芝居小屋で舞台の世界に浸りきり、
思い切り涙を流した後、人は爽やかな気分になって外へ出る。「いい芝居だっ
た」としみじみ思う。泣くことによって、人の魂は浄化される。

歌舞伎や浄瑠璃が伝統芸能になり、ハイブロウな人々に支持されるようになっ
た現在、「いい芝居を見て泣く」という大衆演劇のスピリッツは温泉場の芝居
小屋などにしか残っていないのかもしれない。今でも、ヘルスセンターなどで
は大衆演劇の一座が公演し人気を博しているという。

そんな芝居一座の人々に最も尊敬されている作家は、やはり長谷川伸だろう。
長谷川伸は、生涯に167編の戯曲を遺した。1884年に生まれ、1963年に没した
大衆作家であり、多くの後進を育てた。その門下からは、村上元三や平岩弓枝、
池波正太郎などが出た。

戯曲の中でも「瞼の母」「沓掛時次郎」「関の彌太っぺ」「一本刀土俵入り」
「雪の渡り鳥」などの代表作は、1928年から1931年までの四年間で書かれた。
それ以後、数え切れないほど舞台で演じられてきた。そして、多くの人々が感
涙にむせんできたはずだ。

今では知らない人が多いだろうが、僕の子供の頃にはまだ「瞼の母」や「一本
刀土俵入り」といった股旅もののセリフは多くの人がそらで言えるほど有名だ
った。「上の瞼と下の瞼をしっかり閉じりゃ会わねぇ昔のお袋の…」とか「意
見を貰った姐さんに、せめて見て貰う駒形の、しがねえ姿の土俵入りでござん
す」といったセリフは、一種の基礎教養だった。

有名な藤田まことの「てなもんや三度笠」だって沓掛時次郎のパロディである
餡掛時次郎だと知らないと、別に面白くもない(もっとも、僕は小学生の時に
「てなもんや三度笠」を見ていたので沓掛時次郎のパロディであることは、後
になって知った。そもそも餡掛という料理を食べたこともなかったし、沓掛と
いう地名も知らなかった)。

「一本刀土俵入り」は力士になろうと江戸へ上った百姓の少年が巡業先から江
戸へ返される途中、腹を空かせて取手の宿までやってきた時に、たまたま親切
にしてもらった姐さんに、十年後、無宿者になってしまった己の素性を隠して
恩返しをする話である。

長谷川伸は相当な苦労をした人で、母親とも3歳の時に生き別れたという。母
を偲んで「瞼の母」を書き、14歳の頃、品川の遊郭で出前持ちをしていた時に
親身に意見をしてくれた「たか」という遊女を偲んで「一本刀土俵入り」を書
いた。

●深夜に何度も見返す映画

萬屋錦之助は中村錦之助と名乗っていた東映時代に「瞼の母」「関の彌太っぺ」
「沓掛時次郎」を映画化している。「瞼の母」と「遊侠一匹・沓掛時次郎」は
加藤泰が監督し、「関の彌太っぺ」は山下耕作が監督した。どれも錦之助の代
表作として映画史に残っている。

僕が泣きたい時に見る映画は、「関の彌太っぺ」である。心の中にわだかまる
何かを抱えた時、何かにこだわり強迫症のように神経が張り詰める時、深夜、
僕はビデオライブラリーから「関の彌太っぺ」を探し出す。何もかも忘れて没
入し、錦之助と共に泣く。

その後、何だか清々しい気持ちになっている。劇中のセリフを借りれば「おい
ら、お星様になったような気持ちだ」である。魂が浄化されたのだ。そして、
こう言い聞かせる。

──この娑婆にぁ、悲しいこと辛えことがたくさんある。
  だが、忘れるこった。忘れて日が暮れりゃ、明日になる。

この映画を僕が見たのは封切りの時だったから、1963年の秋のことである。僕
は12歳になったばかりで、まだ小学生だった。劇中、この言葉はまだ11歳ほど
の少女に向かって発せられる。それは、僕自身への言葉のようにも思えたのだ
った。

僕には、この言葉が身に沁みた。これから大人になり、自分の人生を生きてい
かなければならないのだと明確に思ったわけではなかったが、中学進学を目前
にして何かを感じていたのは間違いない。

ある日、通りすがりに川で溺れている少女を助けた旅人・彌太郎は、少女の父
親に肌身離さず身に付けていた五十両を盗まれる。彌太郎は11歳の時に生き別
れになったたったひとりの妹を探しているのだが、その妹が色街にでも売られ
ていたらその時は身請けの金に、というつもりで貯めていたものである。

しかし、同じように金を盗まれた旅人・箱田の森介によって少女の父親は斬ら
れ、彌太郎は死に際の父親に少女を澤井屋という旅籠へ連れていってくれと頼
まれる。森介が持ち去った五十両が気になりながらも彌太郎は、街道の辻で父
親を待っていた少女お小夜を澤井屋へ連れていく。

彌太郎はお小夜に生き別れになった妹の面影を見ている。兄妹ふたりで生きて
きたのだが、祭りの夜、妹が11歳の時に生き別れになったのだ。お小夜は、そ
の時の妹と同じ歳だった。彌太郎の中で妹は別れた時のままだ。彌太郎は、父
親の死んだことを知らぬお小夜を不憫に思いながら励ますように口にする。

──お小夜ちゃんていったな。おめぇ、強くならなきゃいけねぇぜ。何があろ
うが、元気出すんだ。いいか、いいな。お兄ちゃんもな、小せぇ時からさびし
く生まれついちまってよ、こうやって旅から旅をひとりで歩いてんだ。さびし
いことや辛えことはたくさんある。だが、忘れるこった。忘れて日が暮れりゃ
明日になる……、明日も天気か。

お小夜を澤井屋へ届けた彌太郎は、森介から取り戻した五十両を向こう十年の
預け賃として渡してしまう。だが、彌太郎が去った後、お小夜は行方不明にな
っていた澤井屋の娘が生んだ子だとわかる…

●号泣する錦之助と共に泣く

お小夜を届けた後、彌太郎は尋ねあてた取手の宿の色街で妹おいとの消息を知
る。女郎として出ていた妹は胸を病んですでに一年前に死んでいた。彌太郎は
「おいとは、あっしのことを何か言ってやしたかい」と訊ね、「言ってたどこ
ろじゃないよ。兄さん、兄さんて、まるで好いた男ののろけ話を聞くようだっ
たよ」と聞いて号泣する。

その後、シーンはいきなり十年後に飛ぶ。土砂降りの雨の中、天保水滸伝とし
て有名な笹川の繁蔵と飯岡の助五郎の利根川での大喧嘩が始まる。形勢不利に
なった飯岡方の子分が居酒屋へ走り、「客人、そろそろ頼みますよ」と言うと
酒を呑んでいた男が振り向く。それは、深い切り傷まで作り荒んだ顔に変わり
果てた彌太郎である。

何度見ても、この顔と表情の変化だけで十年という歳月を感じさせてしまう中
村錦之助の凄さに僕は感心する。探しあてた妹が哀れな境遇のままに死んでい
たことを聞き、生きる張りをなくし絶望した彌太郎は、腕一本を頼りに喧嘩暮
らしの助っ人家業で生きてきた。いつ死んでもいい、そう思って生きてきたに
違いない。彼には生きる目的も希望もなくなったのだ。

彼は絶望し、自虐的になり、自分を肯定できないでいる。自分が何のために生
きているのかわからない。だが、喧嘩の最中、十年前に妹の消息を教えてくれ
た昔なじみの老旅人と箱田の森介と再会し、老旅人から「美しく育った澤井屋
の娘が恩人に会いたがっている」という話を聞く。

大人になったお小夜に遠目に会って去ろうと思っていた彌太郎だが、箱田の森
介が恩人を騙って澤井屋に入り込み、お小夜に惚れて無理難題を押しつけるの
を見て森介を呼び出し「お小夜は、十年前、お前が斬ったごまのはえの娘だ」
と知らせ、そのまま立ち去らせようとする。だが、森介と斬り合いになり、心
ならずも斬り捨てる。

澤井屋で「森介は旅に出してやりました」と告げて去ろうとする彌太郎にお小
夜が問いかけ、その会話の中で彌太郎は十年前と同じ言葉を口にする。「さび
しいこと」を「悲しいこと」に変えて…

──お小夜さん、この娑婆にぁ、悲しいこと辛えことがたくさんある。
  だが、忘れるこった。忘れて日が暮れりゃ、明日になる。
  明日も…天気か…

その言葉を聞いた途端、お小夜は彌太郎こそが恩人だったのを知るのだが、す
でに彌太郎は姿を隠し、飯岡の助五郎一家との果たし合いのために村はずれへ
と向かっていた…

かつて生き別れた妹に会えるという希望を抱いていた頃の彌太郎が口にする言
葉と、何の目的も持たず一刻後には死ぬかもしれない身で言う「明日も…天気
か…」には大きなニュアンスの違いがある。彼は自分の人生を見限り絶望して
いる。十年後に発せられたこの言葉は、彌太郎自身に言い聞かせているのだ。

死んでしまった妹の身代わりのようなお小夜だけは幸せになってほしいと願い、
希望を失うなと絶望の底から我が身を振り返り慚愧の念に耐えて彌太郎は口に
する。彼は悔恨にとらわれているが、お小夜に尽くす自分がまだ存在していた
ことによって自分を棄てずにいられた。

陰ながらお小夜を守る彌太郎の心根に触れる時、死んだ妹への愛が重なってい
るにしろ自分を棄てて懸命になっている彌太郎の姿を見る時、僕は涙が止まら
なくなる。無私の行為、私利私欲ではなく誰かのために生きること、献身、自
己犠牲、そんなことを考えさせてくれる。

──どこの旅先で、いつ障子越しに白刃が突き出るかわからねぇ躰でござんす。
そうつぶやくしかない男は、たった一度「お星様になったような気持ちを味合
わせてくれた」思い出を胸に抱いて死地に赴くのである…

【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com
リビングのテープデッキが壊れ、HDD&DVDレコーダーを遂に購入した。接続も
終えたところでWOWOWだけが映らない。なぜだ、と騒いでいたら「デコーダー
からの入力は『入力2』に接続と書いてあるわよ」とカミサンにクールに言わ
れた。普通、空いてれば入力1につなぎますよね。

旧作が毎週金曜日に更新されています
http://www.118mitakai.com/2iiwa/2sam007.html

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■かりん島
展覧会も後1日だよ!全員集合!

北川かりん
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このグループ展のお話を頂いたのが、ちょうど11月中旬。本当は11月の頭にメ
ールが届いていたのだが、subjectが英語だったので、てっきり海外からのエ
ロメールかと思い、放置していたおかげで、気付いたのが遅かったのだ。英語
の格好良さも、私にかかれば台無しである。

それから、ギャラリーを見に行って「やります!」と返答したのが、11月末。
なんと1か月満たないスピード決断だった。

というのも、何かやりたいなーという気持ちが昨年一年を通じてふつふつと高
まって、ちょうど沸点に達した頃にそのお話をいただいたので、タイミングが
と ても良かったのだ。ギャラリーの場が発する空気もとても良かったし、オ
ーナーの熱い気持ちも心地良く、これは何かを生み出すチャンスかもしれない
と感じだのだ。

そんな直感がありながらも、12月は仕事が忙しくて全く制作に着手できず、や
っと作りはじめたのが、1月からだった。だから、今回の作品は約1か月で仕上
がっているという事になる。

これは異例だ。なんせ、今までの制作期間は1年、もしくは毎日朝~晩までや
って、おまけに徹夜して3か月だったのだ。やっと、この手法に対して自分の
技術が身体に蓄積されはじめたんだな、という事を実感した。

当初、布に写真を転写してひとつの立体を作りあげようという事をやりはじめ
た時、一番苦労したのは技術面だった。ミシンや布の扱いにまったく素人の私
は何度も針を折り、きれいな縫い目を作れずに、ほどいては縫い直すという作
業の連続だった。

熱い思いと、早くどんなものが誕生するのか見たいという気持ちに急き立てら
れながらも、手がついていかない状態がもどかしかった。きれいなものを仕上
げなくてはいけないという気持ちだけは人一倍強くて、なのにボロボロな自分
の縫い目を見ると、何だか妥協しながら作らなくてはいけない事が悔しかった
りした。

それが、ちょうど2年くらい前の話である。あの頃は作品が出来ても実際、こ
れをどう扱ったものか、よくわからなかった。自分達では客観的に見れないの
で、持ち歩いてよく人に見てもらったりして、意見を聞かせてもらったりした
おかげで、写真という手法に出会えた訳だ。

多分この写真という技法に出会えてなかったら、ここまで自由な気持ちで作品
を作る事ができなかったと思う。

ひとつの作品が写真というフィルターを通過する事で、また新しいものに変貌
していくさまを見た時は、「なんておもしろいんだ!」と素直に感動した事を
覚えている。そして、これはもしかして自分達に何か新しいチャンスを与えて
くれる道具になるかもしれないとも、その時思ったりした。

もちろん、今回も写真撮影を敢行した。作品のテーマはズバリ「波」!。
うちから約2時間のところにある茅ヶ崎海岸に、制作する前から何度か足を運
んでは「波」観察を行なってきた。

ここ横浜の素晴らしい利点のひとつとして、海岸にすぐ出かけられるというの
がある。山に囲まれた大阪平野で育った私には眼前に広がる海は、毎回、新鮮
で驚きだ。

冬なのに真っ黒に日焼けしたサーファー達がサーフボードを自転車に積んで私
の横を通り過ぎて行く光景を見ていると、まるでユーミンの歌詞の中に入り込
ん だようで、夢心地である。

そして茅ヶ崎といえば、サザン。爽やかに吹きつける湘南の風。そんな爽やか
なイメージを踏み荒らすように、今回のモデル北川兼次と私はでっかい作品と
防 寒用のぶ厚いジャージに身を固め、海岸目指して歩いていた。

朝6時に起きて準備していたので、二人とも眠気で頭がボーッとしている。彼
の顔はかなり不機嫌そうである。そりゃ、朝早くに得体のしれない作品を持た
されて、髪を染められ、化粧され、加山雄三通りを歩かされりゃ、不機嫌にも
なるだろう。しかし、私はあえてそれには触れない事にした。

朝の海岸は犬の散歩や家族連れなど、意外と人が多く、モデルの中に羞恥心が
芽生えてしまい、撮影開始にてこずったが、何とか作品を持たせる事に成功し
た。作品に色々絡んでくれ!という私の要望に「無理だよー」と文句をいいな
がらも、仕方なく不器用に絡んでみせるが、でっかい作品を両手で持ち上げて
る姿 は、どう見てもクレクレタコラにしか見えない。

出来るだけ人の少ない所で撮影していたが、それでも時々人がやってくる。犬
は興味津々で、匂いをかごうとやってくるし、子供達も凝視状態、しかし大人
はまるで私達が存在しないが如く、会話しながら通りすぎていく。絶対見えて
るのに!

北川兼次が作品の下敷きになって私に写真を撮られてる間、石を投げてきたガ
キもいた。この事を今伝えると絶対暴れ出して撮影困難になると思ったので、
ガキをにらみつけ、沈黙の圧力で他所へ追っ払った。

後でこの事を話すと案の定、激怒していた。お兄さんとお姉さんは朝、機嫌が
悪いんだよー。よゐこのみんなは覚えておこうねー。

このコラムが出てる頃、ちょうど展覧会も後1日だ。今回の作品、自分でいう
のも何だけどマジいいっ! たくさんの人に見てもらいたい! と、こんなに
強く思ったのは初めてかもしれない。
土曜日は会場にいます。みんな見に来て~。

北川かりん
http://www.h3.dion.ne.jp/~tasu/

●展覧会「アンドロイドは電気羊の夢をみるか?」
http://www.h3.dion.ne.jp/~tasu/dm.htm

Pepper's Gallery Expriment Program
Do android dream electric sheep
Figuer,Dolls and Others Exhibition
Group Exhibition 北川かりん、琥珀、吉田陸斗、秋田麻衣

2004.2/16 mon~2/21 Sat
*北川かりん在 17(火)、19(木)、21(土)
AM11:00~PM7:00(sat~PM4:00) sun close
at Pepper's Gallery

・Pepper's galleryへのアクセス
〒104-0061 中央区銀座7-13-2 銀座パインビルB1
TEL.FAX 03-3544-3240
地下鉄銀座線銀座駅A3出口より徒歩5分
または東銀座駅A1出口より徒歩3分

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■ライフスライス研究所
オリジナルデジカメ開発奮闘記(2004年2月20日金曜日)
第80回「商社と価格交渉、ファミレス読書タイム」
ユビキタスマン
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04年2月9日(月)スライス間隔10分、スライス開始16:18 スライス終了22:37
http://www.himanainu.jp/ls/blog/view.cgi?thisday=20040209&id=jp_kawai

神戸訪問でオリジナルグッズを作るにあたり、コスト的な問題が発生。調整の
ためカメラの仕入れ先に料金交渉に行く。浅草なのに浅草橋で降りてしまい、
歩くハメになってしまった。焦ってスライスがゆがむ。

交渉先に※到着して担当の人と打合せ。2000個のオリジナルキットを作るので
基本2000個買うことになるので価格を○円下げて欲しい、ということと夏まで
には売り切りたいので毎月100個程度という出荷制限をはずしてほしいという2
点。先方にも事情があり、あまり急激に大量に在庫を出すと赤字が膨らむとい
うことで結論は持ち越し。緊迫のまま打合せは終了。

余興のように次期カメラのプレゼン。今後の製品提案のイメージを伝えた。固
めの担当者もその妙なアイデアをおもしろがりうち解けた雰囲気。ふう。駅に
向かうと駅貼りに「人生で一番知りたかったこと」とある。そういえば、この
人の本、一度ちょっとそれ系にはまっている女の子に強引に読めと言われたこ
とあったなあ。感じるところ全然なかったけど。

浅草から池尻大橋の自宅へ戻り、仮眠。椅子を会社に運ぶ準備を。強引にも電
車で持っていく。夜はデニーズで夜デニセット※。今晩は読書タイム。ファミ
レスの適度な環境騒音は個人的に作業や読書がはかどる。これがドトールだと
タバコの煙がいやになり、スタバだと密度高くて落ち着かない。

友人が貸してくれた「思いつき!を会社にする」※を読む。前半ワクワクして
きたが、だんだんこの手の本のパターンになり読書スピードが落ちていった。
タイトルの印象よりかなり普通の本だ。本を読む時は表紙を撮るようにすると、
あとでおもしろい。書名を入れればそのままデータベースになるからだ。いず
れ、これらの画像からテキストマイニングを行い、あとで入力せずとも検索対
象に入れることになるだろう。

事務所に戻り仮眠。一夜明けて電話が一本。仕入れ価格を交渉価格で売っても
いいとの連絡。一歩前進。

※交渉先
 http://www.m-infotec.co.jp/
 夜デニセット
 http://www.dennys.co.jp/dj/topics/topic13/topics13.html
 書籍「思いつき!を会社にする」
 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484031124/249-6157979-5650708

ライフスライスブランドカメラ発売まであと15日!(発売4日目)

ユビキタスマン(川井拓也)jp_kawai@lifeslice.net

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■ニュース
阪大フロンティア研究機構 2004年度デザイン理工学プロジェクト研究テーマ
を募集
http://www.frc.handai.com/design/
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川崎和男氏が特任教授をつとめている大阪大学のフロンティア研究機構(FRC)
が、デザイン理工学の来年度の研究企画を公募しています。採択されると、内
容に応じてデザイン開発研究費が支給されます。
既に研究を進めているもの、今後開発・研究予定のもの、また、大学内の研究、
企業内の開発プロジェクト、行政の研究企画、個人のプロジェクトなど、組織
・所属など、いっさい関係なく、デザインとして、価値のある研究企画を募集
するものです。
締切:3月12日(金)12:00まで(サイトから申込)
問い合せ:FRCデザイン理工学プロジェクト TEL/FAX.06-6878-8593
Eメール:design@frc.handai.com

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■編集後記(2/20)
・以前、大阪芸術大学「河南文藝漫画編」第3号誌上に、新人賞小池賞の田雑
芳一さんの受賞作品が掲載されていないがぜひ見たいと書いたら、ご本人から
メールが来た。126ページの作品なので、同誌では掲載しきれないようだとの
ことで、作品をFlashでコーディングしたCD-ROMを送ってもらった。
その作品「フォトグラフィア」は不思議な作品だ。マンガというより絵本か、
小説か。見開き片面がイラストで片面が文章という構成が基本で、全体に白地
の占めるスペースが多い。文章のないときはアルバムの写真が並んでいるイラ
ストであったり、ときには白地のままであったりする。ほとんどがモノクロの
世界だが、赤い傘と黄色い花だけが鮮やかな色を見せる。イラストはデッサン
のようなタッチで、人間のポーズなどに破綻がなく、非常にうまい。また構図
がじつに巧みで、映像的だ(作者は映像学科の出身だ)。
ストーリーはリアルであり、ファンタジーであり、ホラーのようでもある。写
真家の助手をしている「僕」の従兄弟が、なんの前触れもなく消息を絶ってし
まった。その母親から「なんらかの手がかりを見つけて欲しい」との依頼で、
「僕」は従兄弟が部屋に残していった膨大な量のアルバムを整理することにな
る。見進めていくうちに、アルバムの写真の中に一人の女性が現れ、年月の推
移とともに彼女の写真の量は増え続けていく。なにかに駆られるようにアルバ
ムの中の彼女を見ている「僕」。そのうちに彼女が実際に現れるようになる。
「僕」は夢を見ているような感覚で、幻と現実との区別が次第につかなくなっ
ていく……。
アルバムの写真は従兄弟の視点、従兄弟の人生でもある。それを見る「僕」の
人生とが交錯していくかのような構成がじつにうまい。自室のベッドにうつぶ
せになって、持ち帰ったアルバムを開く「僕」。そのとき背後に彼女がいて、
アルバムをのぞきこんでいる構図がこわい。開いたアルバムの写真の中に、リ
アルタイムの今、彼女が「僕」の後ろに迫っている写真が混ざっている。何度
も何度も見返したが、不思議な味わいのある作品だった。
田雑さんは、「河南文藝漫画編」第4号(4月発行)でも柴崎友香さん一緒に執
筆中だそうで、「こんな見せ方もアリなんだ」という提案をいろいろ盛り込ん
でいるとか。また新しいことをやっているようだ、大いに期待できる。(柴田)

・シネコンの株主優待券があって、月に2本は映画が見られる状態。おかげで
話題に事欠かないし、勉強になっている。一番のメリットは、仕事から離れて
気分転換ができることだな。もったいないオバケーズなので、捨てるくらいな
ら時間作るぞ~と。「ゼブラーマン」「ラストサムライ」「ブルースオールマ
イティ」「トゥームレーダー2」「ファインディングニモ」「フォーンブース」
「キルビル」「マッチスティックメン」「マトレボ」「マイビックファットウ
ェディング」……。「LOTR王の帰還」は混んでいるし4月まではやりそうだか
ら、先に「シービスケット」を見ようか。「ミスティックリバー」は終わっち
ゃったんだよなぁ。/これだけ同じシネコンに通っていると、いい席に座るコ
ツなんてのを自然と覚えましたぜ。好きなトイレとかね。/「NITABOH 仁太坊
ー津軽三味線始祖外聞」は今週公開か。自分に子供がいたら見せたい映画だ。
自分が同じ立場にいたら、あんな風に生きられただろうか。(hammer.mule)
http://www.wao-corp.com/animation/nitaboh/  NITABOH

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デジタル人物撮影 実践の書 1465号
コマーシャル・フォト データベース年鑑2004 1465号
素材辞典イメージブック8 1465号
「Web Designing」2004年3月号 1467号
「ファイルメーカーPro超実践的ビジネス活用術」 1469-2号
「llustrator 10 自動化作戦 with JavaScript」 1469-2号
「Web制作演習 Webプログラミング演習」 1469-2号
「ウイルス対策&セキュリティの基本」 1469-2号
「LightMellow和モノ669」 1469-2号

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