[1494] 電子出版社は可能か

投稿:  著者:  読了時間:22分(本文:約10,600文字)


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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1494    2004/03/25.Thu発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 19328部
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           <地獄を受け入れよ>

■Powerbook Publishing Project 78
 電子出版社は可能か
 8月サンタ

■笑わない魚 106
 対人恐怖
 永吉克之

■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト
 「ズンボ」履いちゃうもん
 茂田カツノリ



■Powerbook Publishing Project 78
電子出版社は可能か

8月サンタ
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まもなくデジクリも節目を迎える。そろそろ集大成的な記事に入りたい。前置
きはなし、これから数週間おつきあいいただきたい。

●電子出版社は可能か

結論から言えば、『電子出版』は可能だ。多種多様な方法を駆使して、多種多
様なデータの配信が可能になった。今後もさらなる技術革新によって、デジタ
ル出版はバラエティに富んだ展開を迎えるだろう。

だが、単体黒字の、健全に成長可能な『電子出版社』は果たして可能か?

これこそがこのコラムの本題である。現在の状態では、答えは限りなく「ノー」
に近い、と言えると思う。『電子出版社』は、サービスプロバイダとしてのか
たちであれば、展開可能と考えるが、それは私が考える望ましい未来ではない。

未来とは何か。それは過去の延長である。望ましい未来とは何か。理想の過去
の再現である。

●微動だにしなかった『価値観』

ドッグイヤーと呼ばれる、ネット時代の時間の移ろいの速さだが、そんな中で
はや10年、デジタル時代ならではの変革の予感をさんざん期待させながら、結
局何一つ、変わらなかったものがある。

それは『共有できるものには金を払おうとしない』という、人の消費に対する
態度である。人が財布を開くときの動機は変化しなかった。

一方でデジタル以前もデジタル以後も、人は『私有』出来ると考えるものには、
いとも簡単に財布を開く。この行動原理は、今も、一ミリたりとも変わってい
ない。

●技術が『新時代の共有』を可能にしたが…

デジタルデータとインターネットの組み合わせはその特質を生かして、さまざ
まなファクターをダイナミックに広域に配信することを可能にした。デジタル
なので劣化しないから、同一ファクターが複数の場所に同時に存在可能だ。
ということはすなわち「ファクターの、複数人による完全共有状態」を意味す
る。これは今までにあり得なかった状態だった。『完全な共有』『ダイナミッ
クな共有』という状態は、人々の興奮を呼び起こした

が、その興奮は消費につながらなかった(投資にはつながったが…)。価値あ
る多くのファクター、文章、音楽、画像、人的資源etc...が共有状態になった
し、なり続けているが、そのファクターの真の価値とは無関係に、人は共有出
来る対象にはお金を払わなかった。私有できるものなら、実にくだらないもの
でもホイホイと簡単にお金を払うにもかかわらず…。

●『情報はタダ、労働は有償』の流れの意味

ほとんどの人は物事にいちいち『私有』『共有』という概念のレッテルを貼っ
たりしないだろうから、金を払うべき対象については、本能的に理解している
のだろう。千金に値することを自他共に認めるような素晴らしいファクターで
あっても、自分の私有物にならないものには、財布を開ける手をぴたりと止め
てしまう。首をまわして周りを見てみよう。

例外はある種の誤解を前提とする場合以外、見あたらない。見えないものや、
手に取れないものだがお金を支払うというケースは、労働の対価であることが
ほとんどだ。デザインや情報の内容・質自体には、どんどん値段が付かなくな
っている一方、労働には確かな値付けがなされるようになってきている。

『情報はタダ、労働は有償』の流れである。情報は共有出来るが、労働は共有
出来ないので、これは必然的なものだ。

見えないものと言えば、『コミュニティ』だってそうだ。コミュニティをビジ
ネスに結びつける動きが盛んだが、コミュニティを金に換えるには一度『私有』
の手続きが必要になる。私有出来ないコミュニティは、どんなに大きくどんな
に内容が良くても金にならない。

例えばあれほどの人間を集めながら、2ちゃんねるは単体コミュニティ・ビジ
ネスにならなかった。誰もが私有を許されなかったからだ。くだらない情報も
素晴らしい情報も日夜集まり続けているが、共有されてしまっているので代価
は払われない。

逆に、たった600家族の情報を、完全に私有することで、数千億円の価値を生
み出しているケースもある。他ならぬ、テレビの視聴率である。情報を囲いこ
んで私有するということは、強大な価値を生む。私有を徹底すればするほどに、
価値は高まるのだ。

●本の価値の底堅さを再認識

するとそもそも『共有可能な情報は金にならない』という、結論が出てしまう。
…当たり前すぎて納得できないくらいの真実である。公共の場所への情報発信、
それ自体は金にならないのである。その内容の質は問題にもされない。

ところが、その情報を紙に刷りつけて私有可能な状態にパッケージしたもの、
すなわち書籍は金になる価値がある。クズ本が多くなったと言われるが、知性
をそのまま手に取れる装飾物にしたような、『書物』の魅力は少しも落ちてい
ない。

そう考えると、書籍を製作して販売するという意味での出版業は、そうとうに
底が堅い商売だということがわかる。日本の出版界が沈没しているのは、主に
新刊と旧刊の流通の問題であって書物の内容の問題ではない。ネットとの競合
がよく言われるが、共有不可能な内容である限り、それを求める客は存在する。
書籍流通の矛盾をついたブックオフが、呻るような利益を上げ続けているゆえ
んである。

●ビットとの対決

『共有出来るものに人は金を払わない』という価値観が変わらなかったという
ことはいいとしよう。すると、いかにして『私有』化して商品にするか、とい
うことが商売の原点になる。あらゆる情報がデジタルベースになりつつある今、
出版業、それはビットとの対峙に他ならない。

次週は『奔放なビットの流れ、動かない現金の出所と権力』、その後は『それ
は『ユーザー』なのか『客』なのか~ネット貧民の出現』などなど、集大成的
なかたちでお送りしていく。よろしく!

【8月サンタ】santa8@mac.com
LondonとLyallとLeCarreを愛する35歳元書店員。
・ΣBookの広告がニューズウィークに載ってたのだが、何かへんだ。応援した
い立場だけど、肝心のデバイスの液晶画面一杯に合成で写り込ませた男性の写
真。想定ユーザーはあのおっさんなのか。あんなへんな売り方をしようとして
るところをみると、どうも失敗に終わりそうでとてもイヤだ。

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■笑わない魚 106
対人恐怖

永吉克之
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「文藝春秋」に載っていた、今年の芥川賞を受賞した二作品を読んだ。知人に、
貸してやるから読めと言われたので、うかつにも読んでしまったのだ。作品が
話題沸騰の間は無関心を装っておいて、ほとぼりが冷めてから密かに読むこと
に醍醐味を見いだしている私としては内心、忸怩(じくじ)たるものがあった。

とはいえ、綿矢氏の『蹴りたい背中』に漂っている、最近の高校生の対人関係
における疲労感のようなものには、主人公から見れば先祖くらい歳の離れた私
の世代にも共通するものがあり、単なる醒めた女子高生の閉鎖的な言葉遊びと
御沙汰を下して一件落着させるわけにもいくまい。

                 ■

よく「あたし、ちょっと対人恐怖の気があるの」と若い人(女性が多いような
気がする)が言うのを耳にする。実際、神経症としての対人恐怖もあるのだろ
から「気合いが足らぬわ!」と、片っ端から竹刀で殴るわけにもいかないが、
社交的でなく、人付き合いが苦手というだけで「対人恐怖」という、ちょいと
オシャレなブランド名を利用して、繊細な自分を演出している人もいると思う。

どうもこの対人恐怖という言葉には、あまり深刻な響きがない。高所恐怖や鬱
や被害妄想のように、安直に使われ過ぎたせいだろう。対人恐怖症の原因が過
剰な自意識にあり、他者の眼を異常なまでに気にする気質にあることを考えれ
ば、これが決してオシャレな病気でないことが判るはずだ。対人恐怖イコール
繊細ではない。

                 ■

人付き合いが苦手でさえあれば「対人恐怖」と称することが許されるなら、私
なんぞ、末期的対人恐怖症患者になれる。それどころか日本人の半分以上が対
人恐怖症になってしまうかもしれない。

例えば、誰かと二人っきりで食事をしにレストランに入って、向い合せにテー
ブルに着くと、料理がくるまで私は緊張感にさらされ続けることになる。相手
の眼を直視して話をすることができないからである。

だから相手の鼻のあたりを見て会話をするのだが、鼻ばかり凝視し続けるのも
不自然なので、話にあいづちを打ちつつも、それとなくテーブルの上や床に視
線を移しながら巧妙に相手の視線との衝突をさける。しかし時計だけは見ない。
相手に「あ、オレの話に退屈して早く終われと思ってるな」と疑われるからだ。

また会話中は、基本的に顔は相手の顔がある方面から大きく外れないように気
をつけている。だから真横を向いて窓の外を見たり、壁にかかっている絵を見
たりしない。「あ、こいつ、何か他のこと考えてるな」と思われるからだ。ま
してやトイレに行くなど正気の沙汰ではない。「あ、この野郎オレのことを避
けてるな」と怒らせてしまうからである。会話中に鳴った携帯電話に出て話を
始めるに至っては、もはや鬼畜の所業である。殺されてもしかたがない。

                 ■

知り合いが一人も出席していない立食パーティも大の苦手だ。ひとりでポツン
と存在していると他人の視線が気になる。離れたところで、ひとり黙々と皿に
取った料理を食べていると、みじめーな気分になる。背後にいる一団から笑い
声が上がると、誰にも相手にされないでいる自分がネタにされているのではな
いかと疑心暗鬼になる。私がひとりで淋しそうにしているというのに、いつま
でたっても誰も話しかけてくれないと、世間に復讐をしてやりたくなる。

だからといって、哀れみに満ちた眼差しで「よろしかったら、ご一緒にいかが」
とグループに入れてもらうのも、また惨めな気分だ。「自分の存在を消してし
まいたくなる時」とはこういう時だろう。

                 ■

道で、知っている人が向うから歩いくるのが見えて、相手もこっちの存在に気
がついているのが判った場合、どのくらいの距離まで近づいたらコンニチハと
言えばいいか胸算用を立てながら接近していくことになる。

妥当な距離に達するまでは、地面を見るなどして視線が合うのを避けながらも、
視界の片隅で相手の出方を観察し、いつでも対応できるような体勢をとってお
いて、「このあたりで挨拶をしておかないと、タイミング逸して無視せざるを
えなくなってしまう圏」に進入する直前に、意を決して相手をハタと睨みつけ、
コンニチハを発するという手法を用いている。

これが親しい間柄なら、相手を認めた時点で、遠方からでも「おーい」なんて
手を挙げて絶叫することもできるので、こんな疲れる小細工をすることもない
のだが、どこでのたれ死にしようが知ったこっちゃねえ赤の他人でもないし、
かといって義兄弟の盃を交わした仲でもない、つまりどんな人なのかよく判ら
ないが、一応、面識はあって、挨拶くらいはしたことがあるという中途半端な
知り合いが、もっとも取り扱いに困るのである。

マンション住まいをしていると、日に二回も三回も廊下やエレベーターで同じ
人と顔を合わせることがある。そしてそれが中途半端な知り合いだったりする
と、気まずい雰囲気になる。今さっき挨拶したばかりだからシカトしちまえと
いうわけにもいかないので、やむなく「あ、ども」と最低限の文字数で、相手
の顔も見ずに挨拶をして、エレベーターが目的の階につくまで無言で通す。

これが三回目になると、さすがに何も言わなくなる。かろうじて判る程度の動
作で黙礼をするのが精一杯である。しかし、もし四回目に会ったときは、どう
なってしまうのだろう。

                 ■

以上のことは、程度や状況の違いはあれ、誰にでも心当たりがあるのではない
だろうか。こんなことで、いちいちオレは対人恐怖症だ、わしゃ鬱病だ、あた
いは痔だとみんなが威張りはじめたら、ほんとうにこの病気を患っている人た
ちの立場がなくなってしまうではないか。 

同じマンションに住む、かなり年輩の方が「あまり面識のない人と道で会って
も挨拶はしない。一度挨拶をしてしまうと、その後もずっとしなきゃならなく
なるから」と言うのを聞いたことがある。対人関係で疲れているのは、若者の
専売特許ではない。おっさん、おばはんも疲れているのである。若者の手本た
るべき人生のベテランがこんなことではイカンのですがね。

若者よ、歳をとれば対人関係をソツなくこなせるようになるなどという幻想は
捨てよう。今後、何十年も疲れ続けなければならないのである。
地獄を受け入れよ。そうすれば地獄を見なくてすむのだ。(詠み人知らず)

【ながよしかつゆき/アーティスト】katz@mvc.biglobe.ne.jp
今週から個展が始まる。作品の出来映えには不安はないのだが、プリントされ
た「キレイ」な画肌が、土の香りのするエスニックなカフェの武骨な壁面で、
どのような印象を与えてくれるのか、不安というか興味津々というか戦々兢々
というかデンデン太鼓というか、まあそんなところである。

●個展『特に意味はない』のご案内。
場所:伽奈泥庵(大阪市中央区)<http://www.kanadian.org >
会期:3/27(土)~4/10(土)営業時間:11am~11pm(木曜のみ~7pm)
※夜間は、たま~にライブをしている場合があり飲食のほかにチャージが必要
になるので、予めサイトなどで確認してください。また、会場がカフェなので
茶の一杯でもオーダーを頂ければ幸甚です。この店のチャイは絶品。

▼私が会場にいる日程が載っています。突然変更することもあります。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~work

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■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト 16
「ズンボ」履いちゃうもん

茂田カツノリ
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いや~、本当に引っ越ししてしまった。仕事スペースとリビングだけをなんと
か完成させて、食事も睡眠もリビングという状態だ。子供達はリビングから出
られないようガードを付けたら、割とおとなしく遊んでいる。

購入してみてわかったのだが、うちのように都心部で駅に近く、広くて管理も
良い物件はそう出るものではなく、出ても僕のような収入では到底購入できな
い金額になるようで、僕はラッキーであった。自分が決めた不動産屋に全面的
にまかせるという僕の戦略は、とりあえずは成功だった模様だ。

賃貸に住んでる人、都心中古マンションはたぶんいまがチャンスなんだと思い
ますよ~。本気で探してる人、メールしてみてください。僕の経験も多少は役
立つかもしれないから。

とりあえず住み始めることはできたから、あとは一部屋ずつじっくり作ってゆ
くので、徐々に報告してゆく。

ということで、今回はいつもの「子供ってこんなに可愛いんだよ」的な話をさ
せてもらう。

●子供の言葉と認識

主婦向け雑誌などに「うちの子がこんな面白いこと言ってたのよ」みたいなこ
とを投稿するコーナーが必ずある。昔の僕なら「ケッ、何を幼稚なことで面白
がってるんだよ」と思ったのだが、子持ちになったいまは面白さがすごくわか
る。子持ちになると、人間変わるものである。

だから子育て未経験の方、いま「ケッ」と思ったとしても、ちょいと我慢して
読んでおいてほしいのだ。

赤ん坊が最初に発した言葉っていろいろで、うちのムスメは「あった~」だっ
た。その次によくしゃべったのが「おんなじ~」で、家にあるものを店で見つ
けたり、町中で知ってるロゴマークを見つけると「おんなじ~」を連呼してい
た。

ムスメは言葉のほかにも、物事を関連づけて考えることが得意で、たとえば風
呂から上がりたくなったときは、シャンプーとかを指さし「あれ、あっちあっ
ち」と片づけるように要求することで、自分の希望を表現していた。保育園に
迎えに行ったときも、「パパ~」とこっちにくるのではなく、自分の荷物に向
かって全力疾走していたし。

ムスメ1歳の夏に、僕が東京音頭の冒頭を口ずさんだら、すかさず「はなのみ
~や~こ~の」と続きを歌い始めたのでとても驚いた。そのころに「5ひく3は?
」と聞いたら「に」と答えたり、Jesus Christ Superstarの歌を歌ってたりと、
ちょっと頭が回りすぎで、怖くなったこともある。

●男と女で反応が違う

そんなムスメもいま3歳。最近は普通の会話ができるけれど、それでも、近所
にないので知らないはずのローソンを見て「コンビニ~」と言うなど、どこで
学んだのか不思議に思えることが多い。先日もおばあちゃんと電話で話してて
「新しいおうちは、台所とか、ボロボロなの~」などと、余計なことまで詳細
に説明していた。

いまは「なんで~? どうして~?」を連発する時期で、僕としてもしっかり
対応したいので、なるべく説明に詰まらないように頑張って対応しているつも
り。

一方ムスコのほうはいま2歳で、姉の影響か男の子の割には良くしゃべるほう
だと思う。しかし姉の影響で“おネエ言葉”なのだ。太めでガッシリした体格、
誰よりも大きくゴツい顔をしてるくせに「わたし、靴履くわ~」という調子で、
見てる方がコケてしまう。

ムスコは「ズボン」がうまく言えず、どうしても「ズンボ自分で履いちゃうも
んっ」になるし、「きつね」はなぜか「つくね」に、「どろぼう」は「どぼろ
う」に、「てれび」は「てべり」になるので、結構笑ってしまう。

ところが言い間違いをおもしろがって笑うと、ムスコは悔しいらしくスネてし
まう。ムスメの場合は親が笑うと一緒に笑うので、このあたりは男女の差であ
ろうか。

男は競争を重視し、女は協調を重視する生き物のようで、これは明らかに先天
的に組み込まれているもののようだ。

こうして考えると、女と男の両方を育てる経験ができるとは、何物にも代え難
い貴重な体験であり、僕はラッキーなのであろう。人生の運を使い果たした可
能性も考え、今後は雷に打たれたり電車とホームの間に落ちたりしないよう、
気を付けて生きていこうかと思う。

●子沢山はうらやましいなあ

よくTVで「子供10人!○○家の大騒動」みたいな番組やってる。以前の僕なら
「ケッ、考えもなしに子供ばっかり作って」と思ったものだが、いまは子沢山
が率直にうらやましい。子供は3人でも4人でも、8人でも10人でもほしいもの
だ。

いまは結構ビンボなので、これから仕事を頑張り経済的に余力を付けねば。余
力ができたらクルマ買ったり旅行したりするのではなく、養子をもらって育て
る、というのが僕のとりあえずの夢だ。

自分が死ぬ間際に大勢の子供や孫に囲まれつつ、土地の権利書だけはどっかに
隠して皆をパニックに陥れるようなジジイに、僕はなりたい。

【しげた・かつのり】shigeta@amonita.com
Webプロデューサー/テクニカルライター、あるいは新規事業を模索する迷い
人。子育てSOHO生活を、心の底から思いっきり楽しんでる。
リフォームの床貼りで腰が痛い。友人のN氏から「リフォームするとき腰痛ベ
ルトは必須」と忠告されていたのに、付けなかった私が悪い。体がカタいので、
床作業はツライのだ。

[有限会社アモニータ]
http://www.amonita.com/

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■編集後記(3/25)
・ソニー系電子書籍端末「リブリエ」がデビューした。ASCII 24のチバさんの
レポートによれば「紙の本のようにきれいな文字表示と、厚さ約13mm・重量約
190gと、左手で持ってもまったく疲れを感じないほどの薄型・軽量化を実現」
とはすばらしい。ΣBOOKにくらべると、なんやらボタンがいっぱいついている
が、辞書機能をつかうためのキーボードらしい(辞書なんかいらないのに)。
薄くて大きな電子手帳みたい。そしてテキスト形式の採用。ΣBookがひたすら
本を再現しようとしたのとは、まったく違うアプローチだ。端末がオープン価
格で市場推定価格は4万円前後とは高い。よって、現状ではあまり魅力を感じ
られない。また、ビジネスの方法は「ネットの貸本屋」である。1冊315円で60
日間読めるという。正直、利用したいとは思わない。たとえ本がデータのかた
ちになっても、わたしは所有したいのだ。わたしは「本を所有したい読者層」
なのだ。ここでまたΣBOOKの支持を表明するが、ΣBookサイトの体験版のお粗
末さは、すでに何度も書いたが、いまだにお粗末なままでいったい売る気があ
るのだろうか。なんであんなばかなビジュアルを放置するのだろう。(柴田)
<http://ascii24.com/news/i/topi/article/2004/03/24/648894-000.html >
<http://www.sigmabook.jp/info/simulation/index.html >ばか体験版

・デザインが得意だから、Webデザイナーになりたいと言われたら、ちょっと
返答に困る。グラフィックデザインをした方が自由にデザインできていいんじ
ゃないかなぁと。いいよ~、紙とインクだよ。触れるんだよ。わくわく。二次
がちにされるwebよりは、デザイン力を要求される場面が多いよ。デザインに
絶対の自信があれば、強引にでもデザインだけやる人になるか。それでもデザ
インだけで食べていけるデザイナーって少ないと思うぞぉ。そしてデザインっ
て何?、な人は、デザイン知っている人より勉強する覚悟がいるぞぉ。見た目
のデザインだけじゃなくて、構築デザインやらユーザビリティやら、モニタ特
性やら……。それらのプロに指示されるだけじゃ寂しいね。 (hammer.mule)

<応募受付中のプレゼント>
SOHO起業家として生きる 1489号
Web Designing 2004年4月号 1489号

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/ >

編集長     柴田忠男 <mailto:shibata@dgcr.com >
デスク     濱村和恵 <mailto:zacke@days-i.com >
アソシエーツ  神田敏晶 <mailto:kanda@knn.com >
リニューアル  8月サンタ <mailto:santa8@mac.com >
アシスト    吉田ゆうみ <mailto:yoshida@days-i.com >

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