[1539] 頑張れ日本の若い男よ

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1539    2004/06/10.Thu.14:00発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 18829部
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    <「モチ」を駆逐すべく草の根運動を展開していく所存>

■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト 25
 頑張れ日本の若い男よ
 茂田カツノリ

■笑わない魚 
 ティ
 永吉克之

■展覧会・イベント案内
 「文字の文字」平野甲賀と字游工房展
 セミナー 築地書体の百二十年
 澤田知子展 ID400
 ブラジル:ボディ・ノスタルジア
 SFサカユメ・フィクション



■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト 25
頑張れ日本の若い男よ

茂田カツノリ
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前回の「少子化の本当の責任者」の続きを書かせていただく。

僕は本日6/10で39歳になった。デジクリ読者の年齢層はいろいろだと思うけど、
今回は一応、僕より年下で子供はまだいない、っていう男性に向けて書いたつ
もりだ。

●頑張れ日本男児

前回までの話をまとめると、子供を持ちにくい環境を作ったのはジジイ世代連
中の責任だけれど、その状況を打破できない若い世代の男も、もっと頑張らね
ばならない、って感じだ。

だからそうした若い男たちには、もっともっと「オス」の役割に目覚めてほし
いと僕は思ってる。仕事をして金を稼ぐっていうのは、すなわちエサを取るこ
とだ。しっかりエサを取って妻や子供を養うっていう考えは、生き物にとって
ごく自然だと思う。

エサ=お金だけが価値の尺度ではないけれど、必要なぶんのお金くらい稼がな
きゃね(僕も稼ぎはあまり良くないので頑張らねば)。

しかしエサを取る効率が悪くて、夜も家に帰れないというのも困る。ちゃんと
稼いだ上で、早く家に帰ってこなきゃ。男は妊娠も出産も授乳もできないんだ
から、せめて風呂入れたり哺乳瓶でミルクあげたりは、女性以上にこなしてい
ただきたい。だって自分の子なんだから。

中には「いまの会社は給料が安いから、子供は無理」なんて人もときどきいる
が、これは困ったものだ。自分の人生は自分で切り開くべきで、稼ぎが悪いの
を他人のせいにしてはいけない。

もちろんいま稼ぎがよくなかったりで、子供を持ってもちゃんと親としての責
任を果たるのだろうかという点は、真剣に考える必要がある。そういうこと考
えない人たちが起こすさまざまな事件のニュースを見ると、なおさらそう思う。

でも、ある程度稼げるようになったら、ぜひ子供を持つことを検討してほしい。

デジタル系のクリエータなお仕事の人なら寝不足にも強いから、赤ん坊の夜泣
きなんてへっちゃらだし、独立して家で働くということも、ほかの職種に比べ
て容易だ。だからそこそこ稼げるようになったなら、次はちょっくら子育てに
挑戦してはみませんか?

そして、ちゃんとエサも時間も確保し子持ちになったら、もう一つ男としての
責任がある。それは女性を母の役割に閉じこめてはいけない、という点だ。

子供もある程度の年齢になれば、子育ては一段落。その後の人生も長い。子育
てのために一旦社会の生産現場から離れてしまうとしても、その後ちゃんと戻
る場所が必要だ。

うちのように出産の前後も含めほとんど仕事をし続けるカミさんだと、先の人
生を心配する必要はないけれど。

子育てしつつ仕事もバリバリするには都心でSOHO構えるのが一番で、そのため
には中古マンションがもっとも自分たちらしく生活できる選択であった(リフ
ォームがまだ途中なのだが...)。

●とにかく子育ては楽しいんだってば

若い世代の男が、周囲から「子供を持ってよかった」という声を聞くことが少
ないのも、問題かもしれない。だから僕としても、いかに子育てが楽しいかっ
ていうことを、なるべく多くの人にちゃんと伝えたいのだ。

ちゃんとお金を稼ぐのも、質の良い仕事をするのも、いい映画や音楽で感性を
磨くのも、すべては「良い親」になるための手段に過ぎなかった、と僕は思っ
ている。子育てっていうのは、それだけ価値があることなんだってば。

僕は旅行好きだが、最初の子が産まれてからの約四年は、まったく海外渡航を
していない。子供といる方がずっと楽しく、ここに世界があるのだから、別に
旅行なんてしたくないのだ。

子供はまだまだ日本の中で見るものだけで十分に新鮮だから、まだ旅行に連れ
て行く必要はないかな、と思っている。あと一年くらいして下の子もしっかり
してきたら、みんなでどっか行こうかな。

もちろん子育ての苦労は多い。公立の保育園にはそう簡単に入れないし、なん
とか入れても一人50,000円近くかかるし(高いよ)、子連れで道を歩くと馬鹿
野郎がぶつかってくるし、レストランに入ると隣でタバコすうヤツはいるし、
公園で遊んでるとキャッチボール始めるヤツはいるし、といった感じだ。

仕事だって、やっぱり思い通りには進まない。フリーの僕にとって子ナシのと
きは24時間が自分の時間であって、その間で仕事をこなせばよかった。それが
子供によって時間が決められてしまう部分は、確かにある。

でもね、そんなこと全部吹っ飛ばすほど、子育ては本当に楽しいのである。特
に赤ん坊時代の一年間は本当に楽しかったなあ。いまももちろん楽しいんだけ
ど、赤ん坊時代はそりゃ特別。ああ、もう二人くらい子供ほしいなあ。

これから仕事での地位を作りたいという若い世代の男は、しっかり稼ぎ、しっ
かり貯蓄もし、しっかり旅もして、人生を学び自分を磨き、そしていい女の人
を見つけてください。その先にあるのは、楽しい楽しい“子育て”なのです。

あ、それと、もし現時点で明確な目標が見いだせないという人は、まず体を鍛
えましょう。僕はそれをしなかったことを40歳を前にしてとても悔やんでいる。
まあこれから頑張るけれど。

【しげた・かつのり】shigeta@amonita.com
Webプロデューサー/テクニカルライター、あるいはファイルメーカーPro7の
執筆を多数抱えて気が遠くなっているただの凡人。子育てSOHO生活を、心の底
から思いっきり楽しんでる。
生き物っていうのは人間の男と女に限らず、どれも興味深いものだ。その中で
も奇妙な外見、種類の豊富さで見るものを飽きさせない「ウミウシ」の図鑑が
登場した。
・本州のウミウシ(本日発売!)/沖縄のウミウシ(7/10発売予定)
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どちらも税込2,980円、全国書店および上記URLにて発売中です。

[有限会社アモニータ]
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■笑わない魚 115
ティ

永吉克之
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もともと日本語には「ティ」といった発音はなかった。だから"artist"という
言葉が入ってきた当初は、近い音ということで「アーチスト」という表記が当
てられたのだろうが、今では「アーティスト」が主流になっているようである。
googleで検索すると「チ」が138,000件、「ティ」が3,500,000件。約25倍だ。
「アーチスト」は今年中に絶滅するだろう。

英語の語尾につく"tic"においては、いまだ「チ」に牛耳られている観がある。
さすがに「オートマチック」「プラスチック」「ロマンチック」などの老舗で
は「チ」がまだ根強い人気を維持している。だが驚くべきことに「エロチック」
ほどの名門でも「ティ化」の波には逆らえず、検索のヒット数では「エロティ
ック」に倍も水をあけられている。

ともかく「ティ」は「フィ」「ジェ」などとともに日本語の発音として定着し
ている。「ティラノザウルス」を「チラノザウルス」、「フィルム」を「フイ
ルム」、「ジェット機」を「ゼット機」と発音する人は、よほどの年輩でない
限り、もういないはずだ。

                 ■

しかし、そんな傾向をあざ笑うかのように、自らの存在を誇示しているのが、
口にするのも穢らわしいが、例の「モチベーション(motivation)」である。
こんな恥ずかしい言葉を使うくらいなら、日本語で「動機づけ」と言う方が、
四兆倍くらい気が楽である。

どこのどいつか知らないが、この語をこんな不様な発音で日本語の日常会話に
持ちこんで定着させたスットコドッコイが、まだノウノウと生きているはずだ。
あまりに腹が立つので会話体で、そいつに訴えたい。

アンタ、どういうつもりやねん。ま、これが50年前…いや、30年前やったら、
オレも話のわからん人間やないから、なんも言わんわ。そやけど、この言葉が
日常会話のなかに入ってきたんは最近のことやろ? その前に日本人はみんな、
「ティ」と発音するようになっとったやないか。リアリティ、ティータイム、
ビューティフル、ユーティリティ、インタラクティブ、なんぼでもあるで。

それをやなあ、なんで今さら「モチベーション」やねん。なんで「チ」に退行
せんならんねん。アンタは復古主義者か。「アイスクリン」て言いたいんか。
こんなもん、アメリカ人に言うても通じれへんで。「モチベーション? ナニ
ソレ、ソンナエイゴナイ。ニホンジン、ロクネンカンモエイゴベンキョウシテ、
ハツオンゼンゼンダメネ、アホネ」とかなんとか言われるで。国辱やんか。

いやオレもな、原語の発音に忠実に「モウティヴェイション」と発音せえ言う
てんちゃうねん。「モーティベーション」で充分やがな。これやったら、アメ
リカ人にも通じるやろ。簡単な発音やおまへんかいな、大将。

                 ■

しかし、私が何を言っても後の祭である。もうなにもかも手遅れだ。アロンア
ルファのように強固に定着してしまったのだ。gooでこの語を調べると「新語」
として登録されている。すでに市民権も永住権も選挙権も得てしまったのだ。

たしかに、50年代ごろから「モチベーション・リサーチ」(購買動機の調査)
という用語は使われていたが、それはあくまで専門用語であって、それをその
まま日常語として使う義理はない。専門用語は硬直しているから、放っておく
しかない。プログラミング用語の"routine"は「ルーチン」が正しい読み方と
決められている。アントニオ猪木ですらこれを変えることはできないのだ。

将来も長きにわたって「モチ」は日本国民の口から発せられ続けることだろう。
そして日本人はいつまでたっても外国語音痴の三等国民として蔑まれ続けるこ
とだろう。中国の映画『瘋狂英語』のなかで主人公が「日本人の英語はぜんぜ
ん解らない」とバカにしているが、それもこれも全面的に「モチベーション」
が悪いのである。この語さえなければ、日本はとうの昔に国連の常任理事国に
なっていたはずなのだ。

しかし救いがないわけではない。「モーティベーション」も471件ヒットする。
まだ見ぬ、これら志を同じくする人々との連帯を深め、「モチ」を駆逐すべく
草の根運動を展開していく所存である。

                 ■

私はカタカナ言葉の不必要な使用はしていない。適切な日本語があるのなら、
わざわざ外国語を使うことはない。しかし、どうせ外国語を使わなければなら
ないのなら、国際的にも通じる発音で使った方が合理的ではないか。

日常会話のなかに、どこかの唐変木が間違った発音で持ちこんだために、それ
が正しい発音だと思いこまれている外国語なら、他にいくらでもある。例えば
「プロフィール」「プライベート」「パイレーツ」などだが、学校で英語を勉
強するときに改めて「プロファイル」「プライヴィット」「パイアリッツ」と
根本的に憶え直さなくてはならない。

そんなムダを避けるためにも外来語の「チ」を「ティ」と発音する習慣をつけ
るべきではなかろうか。

「キャッティボール」「ティーズケーキ」「ティャールズ・ティャップリン」
「マッティ売りの少女」「パティンコ」「ティ葉県八ティ代市」など、原語に
忠実に発音できるようになれば、日本人の国際的評価も向上するというものだ。

【ながよしかつゆき/アーティスト】katz@mvc.biglobe.ne.jp
前回のコラムに関して、お三方から全く違った切り口でメールをいただいた。
お一人は水曜レギュラーの、まつむらまきお氏で「断言」することの悲壮美に
同感していただき、「呑みましょう」ということになった。そしてデザイナー
のKさんは、私がコラムのなかで「感性」という言葉を用いたのに反応して、
「感性とは何か」という哲学的問いかけをくださった。またK.M.さんは「脳死
状態の患者でも漫才ができる」という箇所が不謹慎であるというニュアンスの
ご批判をくださった。たしかに「脳死」については自分でも少々不穏当かなと
感じてはいた。不快な思いをされた方にはお詫びをしたい。

《個展@東京・阿佐ヶ谷、今週からです》
会期:6月12日(土)~7月15日(木)月曜休
会場:JR阿佐ヶ谷駅北口徒歩2分、DJバー「我無双」内『ギャラリー・CHROMA』
営業時間:20-26時(火水木)20-29時(金土)20-24時(日)
※初日は20時からオープニング・パーティを行います。パーティといっても、
バンド演奏もビンゴもカラオケもない、飲み会の延長のようなものですから、
安心して参加してください。参加費不要。▼地図など詳細は私のサイトで。
EPIGONE / http://www2u.biglobe.ne.jp/%7Ework

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■展覧会案内
「文字の文字」平野甲賀と字游工房展
<http://www.jiyu-kobo.co.jp/menu/mojinomoji.html>
<http://www.deska.jp/>
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会期:5月21日(金)~6月18日(金)11:00~18:00 日月休
会場:Gallery5610(東京都港区南青山5-6-10 TEL.03-3409-9496)
内容:多くのユニークな文字をつくり続けている平野甲賀氏。今回の展覧会で
は、氏の描き文字の軌跡をたどると同時に、スタンダードなデジタルフォント
を開発してきた字游工房との仕事の手の内を明らかにし、タイポグラフィーの
可能性を展望する。

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■イベント案内
セミナー 築地書体の百二十年
<http://www.jiyu-kobo.co.jp/menu/tsukiji120.html>
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日時:6月26日(土)13:00~17:00(途中休憩あり)
会場:印刷博物館 グーテンベルク・ルーム(東京・飯田橋)
主催:築地電子活版、字游工房
協賛:大日本スクリーン製造 後援:印刷博物館 
講師:小宮山博史、岡澤慶秀
司会:府川充男、鳥海修
会費:1000円(印刷博物館の入場料300円が別途に必要です)
申込み: info@jiyu-kobo.co.jpまでお名前とご連絡先(メールアドレスまた
はfax番号)をそえてお申込ください
内容:第一部では日本の活字書体史上で最も枢要な位置をしめる築地体につい
て、小宮山博史氏により最新の研究成果を披瀝していただく。第二部では、デ
ィジタル・フォント制作プロセスを、字游工房で游築見出し明朝体、游築初号
ゴシックかな、游築初号かななどの覆刻フォント開発に当った岡澤慶秀氏に語
っていただく。
【配布資料】
・小宮山博史・府川充男・小池和夫『タイプフェイスとディジタル・フォント』
(画像差替え冊子版=第三版)
・丸山圭三郎・廣松渉『記号的世界と物象化』再版のジャケットと帯(「日本
の活字書体名作精選」の仮名各種と游築見出し明朝体の組合わせ例)
・『築地体の百二十年』(講演レジュメ/游築見出し明朝体と築地体三十五ポ
イント仮名の仮名・約物の一覧+対照表・組見本/游築初号明朝かなと築地体
初号仮名の仮名・約物の一覧+対照表・組見本/游築見出し明朝体と築地体三
号細仮名・江川活版三号行書仮名・築地活文舎五号仮名の混植例/ヒラギノ角
ゴシックと築地体三号太仮名の混植例/游築五号と築地体前期・後期五号の総
キャラクタ一覧と組見本対照表)他

セミナー開場前、途中休憩時、またセミナー終了後は、印刷博物館の常設展示
をお楽しみください(18時閉館)。

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■展覧会・イベント案内
ギャラリー移転記念 澤田知子受賞記念 澤田知子初写真集発売記念
「澤田知子展 ID400」
<http://www.seian.ac.jp/event/sawa_lecture2004/index.htm>
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会期:6月14日(月)~7月8日(木)12:00~19:00 土17時 日月休
会場:The Third Gallery Aya(大阪市西区江戸堀1-8-24若狭ビル2F TEL.06-
6445-3357)
 
●第29回木村伊兵衛写真賞受賞記念特別講演
日時:6月26日(土)14:30開場 15:00開演 19:00終了予定
第1部-澤田知子 いままでとこれから
第2部-対談:澤田知子×飯沢耕太郎(写真評論家)
場所:成安造形大学・大学ホール 本部棟3F(滋賀県大津市仰木の里東4-3-1)
入場無料・要予約・電話申込み。定員(200名)になり次第締切。
主催:成安造形大学芸術文化交流センター TEL.077-574-2118

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■展覧会案内
ブラジル:ボディ・ノスタルジア
<http://www.momat.go.jp/Honkan/BRAZIL/index.html>
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会期:6月8日(火)~7月25日(日)10:00~17:00 金20時 月休
会場:東京国立近代美術館(東京都千代田区北の丸公園3-1) 
内容:ブラジルの現代美術の魅力とそのルーツを探る展覧会。ブラジル美術の
特徴として「身体」というテーマへの飽くなき関心があげられる。この展覧会
では、絵画、写真、映像、彫刻、インスタレーションなど様々な表現手法を用
いてこのテーマに取り組んだ9名の作家を紹介する。
観覧料:一般650円、大学生350円、高校生200円、小中生無料

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■イベント案内
「SFサカユメ・フィクション」
<http://www.skipcity.jp/event/index.html>
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会期:6月8日(火)~8月1日(日)9:30~17:00 月休
会場:彩の国ビジュアルプラザ 映像ミュージアム3F先端映像コーナー
内容:若いクリエイターによる新しい発想のショートフィルムを上映している。
4人のクリエイターが作り上げた、オフビートでとぼけた不思議なSFワールド
「SFサカユメ・フィクション」をご鑑賞下さい。
「ゲートボール」/3分50秒/川島高、慶應義塾大学稲蔭研究室デジタルシネ
マプロジェクト
「Goldfish」/3分/高柳陽
「接触」/1分34秒/高田優子
「Newtown Blocks」/3分/吉野耕平
「Slide Show」/3分/吉野耕平
入場料:ミュージアム入館料大人(高校生以上)500円、小中学生250円
お問い合わせ:県民交流プラザ 048-265-2603

<応募受付中のプレゼント>
『COOL JAPAN~疾走する日本現代アート』BNN新社刊
 以上デジクリ#1538号。締切は6月16日(水)14時です。
 
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■編集後記(6/10)
・先日「文字の文字 平野甲賀と字游工房 展」に行った。スパイラルの裏(南
側)にあるすてきなギャラリー「Gallery 5610」で今月18日まで開催中である。
30数枚のB1プリントが整然と並んで気持ちいい。游書体による美しいタイポグ
ラフィ、「コウガグロテスク」で組んだユーモラスなタイポグラフィ、文字好
きにはたまらない空間だ。フォントを制作するアナログの手業も展示されてい
て、これはなつかしかった。この欄で何度も書いたことがあるが、わたしは大
学でレタリング研究会を興して、学業より熱心に活動していたのだった。この
展覧会を見に行った日にはまだ完成していなかった(ちょっとドジ)「游書体
ライブラリー」の見本帳4部(游明朝体R、游築初号ゴシックかな、游築見出し
明朝体、游築初号かな)を、デザイン・組版した向井裕一さんからもらった。
これがまた美しい冊子で、それぞれの書体の特徴、制作方法、組見本、総数見
本または文字セット表などが編集されていて、読み物としても興味深いものだ。
ぼーっと眺めていても楽しい。これは大好きな地図を眺めているのと同じよう
な感覚だ。これらはいま展覧会場で販売されているはずだ。525円が2冊、840
円が2冊。「コウガグロテスク」CD-ROMは13,650円。書体なんかなんでもよく、
スペースを埋めてさえいればいいという「なんちゃってDTP」が横行するいま、
文字本来の美しさ、楽しさを見つめ直すいい展覧会だ。大阪の方でも開催しま
しょうと主催者たちに申し入れて、いま各方面にあたっている。  (柴田)
「コウガグロテスク」CD-ROM
http://www.bzbz.org/kouga/

・プリンタ、FAX、電話、スキャナはあるけど、コピー機がない。コインコピ
ーがあるからいいや、と思っていた。不便することなんてめったにないし。が、
電話回線を増やしたので、どうせなら家庭・SOHO対象のインクジェット複合機
でも入れるかと思っているのだが、これがまぁどこのメーカーのものも一長一
短で。ダイレクトプリントと無線LAN対応のhpの2550はいいなぁと思ったりす
るがADFがない。メインはFAXだから6150にしようと考えつつ、USBしかないの
ねーと。canonの740は結構良さそうだけど両面印刷できなかったり全面給排紙
じゃなかったり。スキャナもCISだし。epsonはfaxがないので対象外。brother
の3820JNはLAN対応でいいけど、740と同じ理由で悩む。日本未発売のhpの7130
はUSBだけどダイレクトプリントとADF。/AirMac ExpressがあればUSBでもい
いよなぁ。うーん。/必要なのはFAXだけだし、もらえるとなったらどれでも
いいと思うんだろうけど。そろそろ新製品が出たりして……。(hammer.mule)
http://h50146.www5.hp.com/products/printers/inkjet/oj6150/  officejet 6150
http://h50146.www5.hp.com/products/printers/inkjet/psc2550/  PSC2550
http://cweb.canon.jp/bj/lineup/mp740/  PIXUS MP740
http://www.brother.co.jp/jp/mfc/info/mfc3820jn/mfc3820jn_ove.html
MFJ-3820JN
http://h10010.www1.hp.com/wwpc/us/en/ho/WF06b/18972-238444-410635-
12019-410635-91462-91467-91468.html  officejet 7130
http://www.apple.co.jp/airmacexpress/  AirMac Express

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
リニューアル  8月サンタ
アシスト    鴨田麻衣子

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