[1541] blogとソーシャルネットワークの未来

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1541    2004/06/14.Mon.14:00発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 18824部
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    <印象に残らないプレゼンを見に行くのは時間の無駄>

■KNNエンパワーメントコラム
 blogとソーシャルネットワークの未来
 神田敏晶

■電網悠語:Ridual開発記編 54
 プレゼン
 三井英樹

■セミナー・イベント情報
 ネットオークション基礎講座
 ヴォイスギャラリー企画展「works on paper 想画集3」

■ブックガイド&プレゼント
 すぐ効く Mac OS X v 10.3 "Panther"のトラブルシューティング
 Windows秘宝館



■KNNエンパワーメントコラム 
blogとソーシャルネットワークの未来

神田敏晶
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KNN神田です。

blogは当然のことながら、ソーシャルネットワーキングも、かなり新聞メディ
アを中心に取り上げられるようになってきた。いろんなインタビューなどにも
答えてきたが、blogもソーシャルネットワーキングもひとつの大きなビジネス
の方向性が見えてきたと思う。

blogの定義づけも進み、単なる日記更新ツールというよりも、新しいコミュニ
ケーションツールとしての位置づけがようやく理解されてきたようだ。

【1】「RSSによる情報のリアル伝達機能」

興味のあるblogのRSSを受けとるように設定すれば、更新された時にその情報
を受信できる。またテキストで送られるため、携帯電話などへ転送すれば情報
をほぼリアルタイムに知る事ができる。

【2】「TrackBackによる引用通知機能」

今までは、リンクをしたければメールで許可を経て、リンクをするのが、マナ
ーとされていたHTML時代を、Movabletypeの登場以来、TrackBackという機能を
搭載したことによって、「引用の自由」という新しいコミュニケ-ション手法
が誕生した。

マスメディアでは考えられなかった、引用による新しい情報伝達が生まれる。
評価も批判もあり、ある意味、純粋なジャーナリズムに回帰する流れまでが、
個人ベースで形成されている。

【3】「SEO(サーチエンジンオプティマイズド)の効率化」

SEO対策にお金を払ったことのある企業は、一度でいいから無料のblogサービ
スに登録し、製品名やサービスのエントリーを打ち込んで相互にTrackBackし
てみるといい。お金をどれだけ、ドブに捨てていたことがよくわかることだろ
う。それくらい検索エンジン(特にGoogle)はblogが好きだ。

この一年で、blogは日本のISPにとって救世主のような存在となったことも考
えられる。年々、訪れる顧客の解約周期をblogサービスによって食い止めるこ
とができるようになった。ようやくISPがダイヤルアップ以外の「生きる道」
をblogによって見いだすことができたはずだ。


【4】「blogフォーマットの理解しやすさ」

僕は、blogのメリットはこれだとも思う。

自由に記述できるHTMLのデザインでは、どこに何があるのかが非常にわかりに
くかった。敵対的なユーザーインタフェースの温床でもあった。突然、意味も
なくFlashが動き出したり、どこに何があるのかわからないフォーマット。見
る人と見せる人の間には大きな溝があった。

しかし、blogでは、追記されるコンテントを【時系列】および【ジャンル別】
によって別けるという大きくしかも緩やかなルールが世界的に浸透している。
これはとても便利だ。スタティックなデータやバックナンバーは、右カラム
(もしくは左のカラム)にまとめられている特徴を持っている。ほとんど全世
界のblogはこのような時系列フォーマットの特徴を持っているので、ブラウズ
するのに知識や経験は不要となった。

これは今後、ECのサイトで、どのサイトでも自由に購入できるようなEC用のbl
ogなどが登場すると、ジャンルを登録すれば商品の購買を比較検討しながら、
「くし刺し購入」できるようなサービス化につながるだろう。ショップのサイ
トを選んでから、商品を比較検討する事から、商品を選んで条件のあうサイト
を検索するようになる。すると、今までの広告ビジネスのスキームや、「楽天」
などのECモールのスキームにも変化が訪ずれることであろう。

【5】「モブログという飛び道具」

はカメラ付きケータイが定額パケットになることによってさらにブレイクして
いくことだろう。画像をケータイから送信しても、定額であればモバイルblog
=モブログは新たなケータイ絵日記化していく。モブログによる購入リストな
どがRSSされると個人の消費動向のマーケティングツールとなることだろう。
また、ケータイによって、いつでもどこでも更新が可能なblogの可能性が広が
る。

【6】「進化するblogサービス」

http://blog.threetree.jp/
では、新規エントリーから関連するキーワードを抽出し、blog内を検索し、コ
メント欄に検索結果のURLをフィードバックするサービスを提供している。
http://blog.livedoor.com/
では、住所を打つだけで地図リンクが挿入できるなどの"WebService"や、アマ
ゾンWebサービスを利用できるblogを提供している。

今後、blogは、公開することだけが目的ではなく、個人的にデータを関連づけ
てローカルのディスク以外の場所にバックアップするための方法としても利用
されるのかもしれない。

【7】「会ったことはないけれど、自分にとても近い他人を発見できるツール」

blogの一番の特徴はこれであろう。TrackBackなどを追いかけることによって、
自分の興味あるblogを発見することができ、今までの社会では遭遇することが
なかったが、興味が自分に近い他人を見つけることがblogの魅力のひとつでも
ある。逆に、土地的要素や学校、職場などのバイアスがないので、本当に知り
合いになるべき他人と出会うことが可能なツールでもある。

反対に、ソーシャルネットワーキングは、「いつも会っているけれど、自分の
知らなかった知人」を発見できるツールである。blogが「エントリー」という
「記事単位」でコミュニケーションが成り立つのに対し、ソーシャルネットワ
ーキングは、「知り合い」が何をやって何を感じ、何をしているのかという
「人単位」でコミュニケーションが成り立つところが特徴である。

こちらは、来週の月曜日に!

KandaNewsNetwork,Inc. http://www.knn.com/
blog http://knn.typepad.com/
CEO Toshi Kanda mailto:kanda@knn.com
#617-10-18,Maruyamacho,Shibuyaku,Tokyo,150-0044

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■電網悠語:Ridual開発記編 54 
プレゼン

三井英樹
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※Ridual=XMLベースのWebサイト構築ツール

プレゼンテーション。最初に、これから話すべきことを簡潔にリスト表示する。
自己紹介と謝辞をいう。聞く人の目を見て、早口にならないようにゆっくりと
話す。資料は、レイアウト的にも色彩的にも見やすくし、全ページ数も表示し、
今が全体のどの辺りにいるのかを暗示させる。終了時には自分へのアクセス方
法を示し、今後につなげる。

最初の会社ではほぼこのように教わった。外資系であり、外人講師がやるとカ
ッコイイと思うものの、自分がやってもちっともサマにならなかった記憶があ
る。当時プレゼンを行なう方々は皆雲の上の方々ばかりだった。

道を踏み外し始めたのは、幕張で行なわれるようなEXPO的な大きな展示会に行
き始めた頃からか。いわゆる「ウケ」の部分への関心が高まっていった。自分
の中で「プレゼン」の定義が、「適切な情報を適切に手渡しする場」から「情
報以上のモノのやり取りの場」に徐々に変わっていった。

それまでは、「礼儀」という部分にかなりウエイトを置いていた気がする。し
かもプレゼンされる内容は「上」から示されるような権威をもった情報だった。
話す側にも聞く側にも漠然としたこの共通意識があった。プレゼンする側も緊
張して、とにかく正しく情報を伝えることに終始していた。それが礼儀であり、
正しいプレゼンだと信じていた。

それが徐々に変わっていき、違う世界が見えてきた。与えられた時間をどう
「有意義に過ごしてもらえるか」、それがテーマに変わりつつある。楽しんで
プレゼンしたいし、楽しんで「参加」して欲しい。一緒にいる時間が忘れられ
ない瞬間になって欲しい。俗に言うと「ショー」化しているのかもしれない。

90年代後半の幕張はそんなプレゼンの発祥地かもしれない。今のように各社独
自が行なうプライベートセミナーは余りない時代、殆ど全ての大きなベンダー
は集結し、喉を腫らしてプレゼン合戦をした。数万人が往来する大通りで数分
間立ち止まってもらう、そこに腕の見せ場があった。金持ち企業は女性を派手
な衣装でズラーッと並べたが、そこにもプレゼンで勝てるかという挑戦。

お話だけでは客は飽きてしまう。発表する製品自体もビジュアル的な仕掛けが
多かったので、視覚的効果は計算されて使われた。デモの手際も評価の対象だ
った。大会場で時間に追われながら行なうことは、正直言ってデモを行なう場
としては不適切だ。実際の使われる現場ともかけ離れている。でもそこでも見
せる、魅せることができるという点が、その商品の実力とも思われた。

文字入力をするときに、「あ」と打つだけで「赤坂何丁目」のような変換を仕
込んでおくようなTipsから、料理番組のように「流れ」を説明して仕掛けると
ころまで見せて、予め用意しておいた完成品を見せるというのも流行った。あ
えて、その場でやってみせるツワモノもいた。冷静に見れば、その製品の新機
能として、できて当たり前ことが目の前でできたことに対して、演じる側も見
る側も拍手をした。

有名なプレゼンテータがいた。A氏。彼の話を聞きに行くのが目的だったこと
もある。技術的な新しい話を期待しないで出向いたときもある。彼の視点と話
し口を体験したかった。正直に言えば、技術的にはアヤフヤな発言は多かった。
しかし、それで問題はなかった。技術畑の人間でないことは殆どの人が知って
いたし、初心者レベルのことでも彼がやろうものなら、こちらがドキドキした
ものだ。

何故それで「問題がない」のか。彼は誤った情報を示したと分かったら、きっ
ちりと謝ったからだと思う。礼儀も正確さも吹っ飛んで納得した。会場から出
るときに私が持って帰ってきたものは、情報ではなく熱意に近いものだった。

Webの情報氾濫は当時よりも強まった。しかし、大抵の情報がネットに落ちて
いるという常識も同時に形成した。その状況でわざわざ足を運んで情報に接す
る目的は何だろう。ショー化したプレゼンはそれを先取りしていた気がする。
印象に残らないプレゼンを見に行くのは、時間の無駄だろう。

但しその印象を生むメカニズムに個人差がある。Tipsで満足する人もいれば、
情報源URLを取得できれば良しという人もいる。有名人の声を聞くことで満足
する人もいて、千差万別。でも不思議と、「印象に残ったのは?」と聞くと、
結構「本当に良い」モノが上位に来る気がする。

あとで、そのA氏の逸話を聞いた。担当するプレゼンの練習にどれほどの時間
を割いたか。社長自らが前に座った会議室。何度も何度もリハーサルをしたそ
うだ。社長曰く「俺を納得させられないで、客を納得させられるか」。愛想笑
いにも見えた笑顔の裏に努力が蓄積されていた。だからこそ、外人のやる「レ
ディース、アンド……」の格好よいだけのプレゼンよりも遥かに記憶に残るプ
レゼンだったのだ。

●変わってきたプレゼン

最近、プレゼンの流れは変わってきている。誰もがPowerPointを使うようにな
ってからプレゼンコンテンツの平均的「質」は明らかに下落した。どう考えて
も読めない量の情報を5秒しか見せない画面に押し込める。テンプレートの概
念も無視され、ページごとに企業ロゴの場所が左右に揺れ、タイトルの位置も
文字体も統一感がない。

デモ機がフリーズする頻度は以前同様レベルだと思うが、プレゼンテータが固
まってしまう頻度は異常に高くなった。「あれ、どうしたのかなぁ」のつぶや
き連続攻撃や、沈黙しての復旧作業。そこが壇上である意識がまるでない。機
械ではなく人間が行なっている理由に、アドリブができるという点も入ってい
るだろうに。聞いている側の人間の醒める速度が読めていない。

自分のプレゼン能力も高くはないので責める立場にはないが、(私的には)A
氏を中心として築かれてきたプレゼンノウハウが断絶の憂き目に会っているよ
うに感じる。当時の観客への配慮やオモテナシや敬意が、希薄になって来てい
るように思うのは私だけではないだろう。

更に、最近はプレゼンする場面も多様化してきている。機能を見せる場面だけ
でなく、プログラムコードを見せる場面も増えてきた。しかし、これは会場と
かインフラも遅れている。縦長の会場では、数十行のコードを前列の人からか
ら最後列の人までキチンと見せるには、常識的に言って無理がある。

しかも、演じる側も何を(コード紹介か機能紹介か……)メインにするのかを
告知しない場合もある。観客は好きな期待を抱いてプレゼンを見て、満足する
人もいれば、裏切られたと思う人もいる。

会議のような場でも、文字情報ならファイル共有をしている限りあとでじっく
り読める。それを作者に朗読させる意味は何だろう。棒読みならば多分無意味
だ。読んでも分からない部分を補ったり、読むこと自体を省略できなくては、
本末転倒だ。でも、それができるための条件もある。数十ページの計画書を5
分で説明しろといっても、それは無理。それがしたいなら聞く側との相当の共
通意識がないとできる訳がない。でもそんな要求も稀ではない。じゃあ、伝え
るべきモノは何だろう。

最近熱い方々のプレゼンに接する機会が増えていて、プレゼンそのものをもう
一度考えさせられている。資料は何の変哲もない数ページなのに、感動してし
まう、唸ってしまう時がある。別に顔を真っ赤にして熱弁奮っていないのに、
何かジンジンと響いてくる。言葉にできないけれど、プレゼン資料には載せ切
れない情報がある。それがプレゼンの根っ子なのか。

Webが情報配信・受信の仕組みである以上、その発展は従来のそれに影響を与
える。人対人というプレゼンの領域にも影響を与えても不思議ではない。どん
な情報がプレゼンする価値があるのかという根底から、熱意のような計測不可
能なものまで含めて、地殻変動が起こっている。eラーニングが当たり前の世
の中が来る前に、足元を見つめてみるのも面白い。

【みつい・ひでき】 h-mitsui@nri.co.jp / ridual@nri.co.jp
このコラムを書きあげた2日後にRIAについて、プレゼンをした。少しぼーっと
していて、忘れていた。私以外はセオリーに則ったきれいなプレゼン。私のは
何だか暑苦しい。そして、もっとこーすれば、あーすれば、とウジウジ悩む。
もっと場数が要る。
・Ridual(XMLベースのWebサイト構築ツール)公式サイト
 http://www.ridual.jp/
 ★Ridual、大幅値下げしました。既存顧客にも相当分送付済み
・超個人的育児サイト(書籍は絶版中)
 http://member.nifty.ne.jp/mit/MilkAge/

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■セミナー案内
ネットオークション基礎講座
<http://www.sansokan.jp/events/eve_detail.php?H_A_NO=03084>
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<主催者情報>
日時:6月24日(木)10:30~17:00
場所:南港ATC ITM棟6F ソフト産業プラザiMedio研修ルーム
対象:これから個人および販路の拡大を目的としてネットオークションへの出
品をご検討されている方。
内容:今まで閉鎖的な商取引だったオークションもインターネットを活用する
ことで販売価格帯の広さや手軽さを実感できるようになり、近年急激にユーザ
ーが増えています。本講座ではできるだけコストを抑え商品を紹介するための
ポイントや、数ある商品の中からいかに自己の商品を購入してもらうかといっ
た知識を「Yahoo!オークション」を例に学習していただきます。ネットオーク
ションに必要な知識も学んでいただけますので、初心者の方もぜひお越し下さ
い。
講師:片山綾子氏
費用:8,000円(お一人様・税込み)
定員:16名(先着)
主催:ソフト産業プラザ iMedio(イメディオ)

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■展覧会案内
ヴォイスギャラリー企画展「works on paper 想画集3」
<http://www.voicegallery.org/sc/sc.html>
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会期:6月22日(火)~7月18日(日)13:00~20:00 最終日19時 月休
第1期 6月22日(火)~7月4日(日)
エトリケンジ、張紅波、キタミノル、児玉太一、高嶺格
第2期 7月6日(火)~18日(日)
土橋晃、森本万智、山元彩乃
会場:ヴォイス・ギャラリー(京都市上京区河原町通今出川下ル梶井町448
清和テナントハウス2F)
内容:版画、ドローイングなど、紙の上の仕事をご紹介します。毎年開廊記念
の時期に開催する展覧会です。各作品を販売します。高嶺格のビデオ作品集
(1998年)も、本展に合わせて再版します。

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■ブックガイド&プレゼント
すぐ効く Mac OS X v 10.3 "Panther"のトラブルシューティング
<http://book.mycom.co.jp/book/4-8399-1446-X/4-8399-1446-X.shtml>
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著者:渡辺竜生
定価:1,995円(税込)
体裁:B5変型判 272ページ
ISBN4-8399-1446-X
発売日:2004年5月28日 毎日コミュニケーションズ刊

好評の「トラブルシューティング」シリーズの Mac OS X 10.3対応版。10.3
(Panther)の登場に併せ、Mac OS Xの基礎知識から、旧バージョンからの乗
り換え・アップデート、陥りやすいトラブルとその対策法、知っていると便利
な技、ツールの使いこなしまで、バランスよく構成していきます。10.3の新機
能はもちろん、iPodやiLife、.Macなど周辺情報までバッチリサポート。

●本誌を毎日コミュニケーションズよりデジクリ読者2名様にプレゼント。
応募フォームをつかってください。締切は6月21日(月)14:00時。
当選者(都道府県、姓)はサイト上に23日頃掲載予定です。
http://www.dgcr.com/present/20040614-1.html

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■ブックガイド&プレゼント
Windows秘宝館
<http://book.mycom.co.jp/book/4-8399-1465-6/4-8399-1465-6.shtml>
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著者:秋山智俊
定価:2,100円(税込)
体裁:A5判 280ページ
・ISBN4-8399-1465-6
発売日:2004年5月28日 毎日コミュニケーションズ刊

Windows ユーザーならば誰しも持っているハズだけれども、何故かほとんど使
われることのないツール類やファイルの数々を白日の下に晒し、大マジメに解
説します。自動的にインストールされるもののうち、普通は全くといって使わ
れないもの、ほとんど知られていないもの、あるいは使い方の不明なものなど
をピックアップし“普通の解説書”のように、真面目に解説する“非実用書”
です。しかし、「使われない=役に立たない」とは限らない点がミソ。

●本誌を毎日コミュニケーションズよりデジクリ読者2名様にプレゼント。
応募フォームをつかってください。締切は6月21日(月)14:00時。
当選者(都道府県、姓)はサイト上に23日頃掲載予定です。
http://www.dgcr.com/present/20040614-2.html

<応募受付中のプレゼント>
『COOL JAPAN~疾走する日本現代アート』
 以上デジクリ#1538号。締切は6月16日(水)14時。

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■編集後記(6/14)
・先週の金曜日の夜、永吉克之さんの個展のオープニングパーティに行った。
阿佐ヶ谷駅から数分、しかしよくまあこんなところにギャラリーが、と思わせ
られる不思議なロケーション。この作家さんは、たしょう薄暗くて飲食のでき
るスペースを好むらしい。大阪でもそうだった。そして、見に来てくれた知り
合いや知らない人に飲食をサービスする太っ腹な作家さんである。この日も参
加費不要ということで、お客は勝手にオーダーして飲んでいる。ここでは、買
い物の王子様や、プロがこっそり教えるウェブ制作術・小笠原たけしさんや、
本職は宇宙人のイラストレーター・高橋里季さんはじめ「ディジタル・イメー
ジ」のアーティストさんや、デジクリ読者さんや、和服の人や、3歳児とその
パパや、関係ない外国人さんや、いろんな人が集まっていた。わたしはギャラ
リーにこもるタバコのけむりを1時間必死で我慢してから脱出した。だから9時
以降はどうなったのか知らない。家に帰ってから、着ていたものを全部と自分
自身を徹底的に洗ったことはいうまでもない。永吉さんの偉容な(変換ミス:
異様な)世界は、むしろ明るい美術館の空間に置かれた方がショックがあって
おもしろいとわたしは思う。「なんの意味があってこんな……」という系列の
作品ばかりを集めた展覧会を企画している。そのうち実現させたい。(柴田)

・極真のウェイト制大会に行ってきた。代理で関係者席に座ったのだが、目の
前に松井館長、成嶋竜さんや木山さん、正道会館の中本本部長や後川さんらも
いらして、一般ピーポーな私は場違いな感じ。見るからに強そうなこういう人
らがベンツから降りてきたらコワイよな~。その強そうな人らが館長が来られ
ると同時に起立して深々とお辞儀をし、数分後に館長が座るまで着席しない姿
を見て、こういう厳しい世界のこと忘れてたよなぁと。今はすっかりぐうたら。
空手やっていた頃は、上が煙草を出したらさっと灰皿を差し出すようなことを
しつけられたもんな。男女問わず。吸う人あんまりいないけど。挨拶はおへそ
も相手の方を向いて、十字切って押忍。頼まれなくても必要だと思ったら用意。
相手が右に行こうとしているのか、左なのか、右なら駐車場だからあれを用意
して、左ならこれで、とか。相手の動きを読むことに繋がるのかしら。/極真
会館では、顔面攻撃などは認められないため、攻撃パターンが限られる。実力
が拮抗すれば延長での判定ばかりになるので、大会に派手さはない。でも軽い
パンチやキックを数多く出して心証を良くしようとする人や、相手に攻撃させ
ないようなラッシュをかけてくる人、冷静にさばいて時々重いローキックを入
れてくる重心がぶれない人などがいて見てて面白かったよ。(hammer.mule)

▼ね、デスクが武術家であることはわかったでしょ

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
リニューアル  8月サンタ
アシスト    鴨田麻衣子

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