[1565] 不幸を生きる

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1565    2004/07/16.Fri.14:00発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 18653部
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           <惨敗、惜敗、そして惨敗……>

■映画と夜と音楽と…(220)
 不幸を生きる
 十河 進

■金曜ノラネコ便 
 俺にラリージャパンを見せろ!
 須貝 弦

■イベント案内
 森山大道×大竹伸朗のコラボレーション・フリーペーパー作品集「宇和島」

■展覧会案内
 ニューヨーク グッゲンハイム美術館展

■マガジンガイド&プレゼント
 Web Designing 2004年8月号 毎日コミュニケーションズ刊



■映画と夜と音楽と…(220)
不幸を生きる

十河 進
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●不幸を唱える大学教授

一年ほど前のこと、ひねくれ者の哲学者・中島義道さんの本を集中して読んだ。
「すべての人間の人生は不幸だ」と説き、駅のアナウンスなどの喧噪に抗議し
続ける、カントを研究している大学教授である。

中島教授の本は「働くことがイヤな人のための本」「ぐれる」「不幸論」「カ
イン 自分の弱さに悩むきみへ」「人生を〈半分〉降りる」といった買いにく
いタイトルなので、あまり書店のカウンターに出したくない。そこを我慢して
購入し、何冊も読んでしまった。

その中島教授が書いていた。

──無理に幸福を装って欺瞞的に生きるより、あっさりと不幸を自覚して生き
るほうがいいのではないか。そのほうが「よく生きる」ことができるのではな
いか。

人はもちろん幸福を感じて生きていたいと思う。だが、幸福は持続しない。だ
とすれば幸福感を抱いて生きることを望むより、不幸な思いを抱いていかに生
き抜くかを考えた方が長い人生にとっては有益かつ現実的なのではあるまいか。

村上春樹さんがエッセイの中で提唱した「小確幸」という概念(中島教授に影
響されたのか、哲学的用語を頻用してしまうなあ)がある。「小さいけれど確
かな幸せ」を縮めた言葉だ。「朝、バスがすぐにきた」とか「電車の中で座れ
た」といった類の幸せである。

こうしたことに幸せを感じられる人は、たぶん「自分は不幸である」といった
気持ちを感じずに生きていけるのかもしれない。しかし、世の中には漠然とし
た不幸を感じながら生きている人が多いような気がする。自分は不幸なのだと
自覚しているというより、なんとなく幸せじゃない気分で生きている……。

毎朝、勤めに出ようとする自分の顔を鏡で眺めながら、溜め息をつく。顔を洗
い歯を磨く。髪を整え、身だしなみに気を配る。家族の見送りもなく黙って家
を出る。バスが時間通りにくるかどうかが当面の最重要事だ。

バスが遅れ、待っている人々の列が増える。人々から目に見えるほどの苛立ち
のオーラが立ち昇る。ようやくきたバスはすでに混んでいて、列の人々を収容
できない。あきらめ顔の人が次のバスを待とうと再び列に立つ。それを見て後
ろからバスの入り口をめざして走り寄る人がいる。ぎゅう詰めのバスに真っ赤
な顔をして身を押し込む。

駅について電車を待っていると隣の若い男が傍若無人にスポーツ新聞を広げ、
新聞が肩に当たる。ムッとしながらも、目を向けると因縁をつけられるかもし
れないという思いから我慢する。電車に乗り込むと、揺れるたびに後ろにいる
中年男の鞄が当たり不愉快このうえない。ほら、勤めに出るだけでもこんなに
不幸がある。

帰りの電車の中も不愉快なことばかりだ。家に帰って部屋に入るとソファで本
を読んでいた妻は目を上げただけで沈黙で迎える。テレビを見ていた娘が立ち
上がる。進学のことでぶつかって以来、二年近く口を利いていない。黙って自
室に入って着替えながら「俺は不幸だ…」と心の中でつぶやく。

でも、人はそんな不幸に馴れて生きている。

●不幸を描き続ける映画監督

ラッセ・ハルストレムというスウェーデン出身の映画監督がいる。僕はかつて
彼の映画を二本紹介したことがある。「宇宙に打ち上げられた犬より僕はまし
だ」と自らを慰める少年が主人公の「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」と、
父が自殺し母は動けないほど太り知的障害者の弟を抱えて町の小さなスーパー
で働く店員が主人公の「ギルバート・グレイプ」だ。

ここには「不幸を生きる」人々がいる。どんな映画を作ってもラッセ・ハルス
トレム監督のテーマは不変だ。つまり、「不幸」を描き続けているのである。
不幸とは何か、人は不幸にどう立ち向かうのか、あるいは不幸とどう折り合う
のか、不幸を受け入れてどう生きていくのか、が常に描かれる。

ラッセ・ハルストレムは、その後、「サイダーハウス・ルール」(1999)、「シ
ョコラ」(2000)、「シッピング・ニュース」(2001)とコンスタントに作品を作
っている。「サイダーハウス・ルール」では、やはり「不幸と不条理の作家」
ジョン・アーヴィングと組んだ。

ジョン・アーヴィングは原作を提供しただけではなく、脚色をしシナリオを書
いた。彼はそれでアカデミー脚色賞を獲得したが、その年のアカデミー賞授賞
式の会場前では「サイダーハウス・ルール」のノミネートや上映に反対する人
々がデモを行ったという。

なぜなら「サイダーハウス・ルール」のテーマが「望まれない誕生」と「子を
産むことによって不幸になるなら堕胎は救いだ」ということだからだ。堕胎を
これほど正面から描いた物語はない。それも「不幸な女たちを救うために堕胎
を積極的に行う医師」が重要な人物として登場する。

昔、日本では恋人を孕ませた男の苦悩を描く小説が流行したことがあり、斉藤
美奈子は「妊娠小説」と名付けた。そうした個人レベルの堕胎小説は数多くあ
るのだが、アーヴィングのように「堕胎を描くことで人間の社会と歴史を捉え
た」(翻訳本の帯のコピー)作家はいない。

しかし、ピューリタンの国であり、未だにダーウィンの進化論を教えられない
州があるほどキリスト教が支配的なアメリカだ。信仰の厚い人は保守的なのか、
堕胎は罪だと唱え続ける。アメリカでは、堕胎医が狂信的な男に射殺されると
いう事件さえ起こっている。

生命の誕生は祝福されるべきことだというのはタテマエである。いかに世の中
には望まれない生命の多いことだろう。セックスと生殖は別なのだ。人々はセ
ックスはするが避妊をし、妊娠すれば堕胎する。胎内に生命を宿すことで不幸
になるとしたら、何という不条理だろう。

生命の誕生が不幸なことだとすれば、人がこの世に生まれ育ち、生きていくこ
とはさらなる不幸に他ならないではないか。

●不幸と不条理を描く作家

「サイダーハウス・ルール」に登場する産科医ラーチは、青年の頃にたった一
度の娼婦とのセックスで淋病になり、以後、一度も女性とは接触せず、孤児院
の院長として、産科医として、そして安全で清潔な処置をする堕胎医として生
きている。

彼は若き日に堕胎を拒否したが故に死なせてしまった娼婦の記憶にさいなまれ
ている。彼女はドクター・ラーチを罵って去り、もぐりの堕胎屋でひどい処置
を受け骨が崩れるように無惨に死んでいったのだ。

その罪の意識から彼はついに堕胎に手を染め、以後、不幸な女たちを救うため
に安全な堕胎を実行している。彼が院長を務める孤児院では、堕胎ができない
ほど育った胎児はとりあげて孤児院で養育し、堕胎を求める不幸な女たちには
彼女たちの望む処置を行う。

主人公ホーマーは、そんなドクター・ラーチに愛されて育った孤児である。や
がてラーチの助手として働き始めるが、彼は頑として堕胎には手を染めない。
ある日、恋人と一緒に堕胎のためにやってきたキャンディに惹かれ、彼らと一
緒に孤児院を出て、キャンディの実家が経営するリンゴ園で働き始める。

戦争が始まり、キャンディの恋人が出征する。キャンディは恋人の不在に淋し
さを感じたのか、次第にホーマーに惹かれ始め、ふたりは愛し合う。しかし、
愛する女性ができたのにホーマーの澄んだ瞳にはいつも不幸を感じさせる光が
宿っている。透明な青い目が悲しみをたたえて世界を見通す。

リンゴ園では黒人を中心とした季節労働者たちが働いている。そのリーダーが
ミスター・ローズだ。彼は娘を連れて農園を渡り歩いている。ある日、娘が妊
娠しているのが判明する。彼女は父親の名を明かさない。娘の瞳には怒りと絶
望が顕われる。

やがて娘の妊娠が悲劇を生む。同じ頃、キャンディの恋人が戦争から戻ってく
る。下半身不随で車椅子を離せない躯になって…。心優しいホーマーはキャン
ディを奪えない。彼は身を引くしかないのだ。

親を知らず、孤児院で育ち、子供の頃から不幸に馴れてきたホーマーは、諦め
や悟りという意味ではなく、世の中の仕組みを見通している。彼は人間の不幸
を学んだのだ。人が生まれ、生きることの不幸を…

ミスター・ローズとその娘の悲劇を目撃し、世の中のルールを学んだホーマー
は孤児院へ帰り、ドクター・ラーチの後継者になることを決意する。彼は不幸
な妊娠をした女たちを救うために堕胎に手を染めるだろう。

それが女たちを救済することだとしたら、彼はその行為を行うに違いない。だ
が、そのことによって彼は世の中の不条理を感じ、絶望し、不幸と悲しみの中
で生きていくことになるだろう。ドクター・ラーチと同じように……。

人間は不幸かもしれない。しかし、不幸に浸るのではなく、不幸から再生し、
不幸と共に生きることを決意しなければならない。あるいは人は不幸であると
自覚して生きるしかない。

そのことによって魂は救済されるのではないか。何とか生き延びていけるので
はないか。結局、不幸を生きるしかないのなら、漠然と不幸を感じて生きるの
ではなく、自覚的に不幸を生きたいと僕は思う。

【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com
デジクリ・オフ会に出席。濱村さん、各筆者の方々などに初めて会う。多くの
読者の方に声を掛けていただき、名刺も沢山いただいた。すいません、僕は名
刺を持っていかなかったので……。しかし、セミナー形式で素面で話すとは聞
いてなかったので、少し慌てた。

デジクリ掲載の旧作が毎週金曜日に更新されています
http://www.118mitakai.com/2iiwa/2sam007.html

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■金曜ノラネコ便 
俺にラリージャパンを見せろ!

須貝 弦
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北海道に、自動車の世界ラリー選手権がやってくる。いわゆる「WRC」という
ヤツだ。本場はヨーロッパで、WRCが日本にやってきたことは、過去一度もな
い。クローズドサーキットで行われるF1とは異なり、公道をメインとするWRC
が日本で開催されることは、まずないと思っていた。

ところが、過去2年に渡りアジア・パシフィックラリー選手権として開催され
ていた「ラリー北海道」が、WRCに昇格した。絶対に来ないと思っていたWRCが、
日本に上陸する。このことは、モータースポーツファンに少なからず衝撃を与
えた。

ラリー北海道がWRCに昇格し「ラリージャパン」として開催されることが決定
したとき、友人と「見に行こう!」と話をした。日本で最初のWRC、もしかし
たら最初で最後かもしれない(といったら当事者には失礼だが)WRCである。
これはちょっと、見に行かないワケにはいかないだろうと、盛り上がっていた
のだ。

ラリージャパンは、9月の開催だ。「9月なんてまだまだ先だなぁ、どうやって
見に行けばいいのかなぁ」なんてボンヤリ考えているうちに、7月になってい
た。そして、気か付くと私たちは惨敗を喫していた。チケットやら宿やら何や
らの手配で、完全に出遅れたのである。

そもそもは、ツアーが組まれるだろうからそれに申し込もうと思っていたのだ
が、気づいたときには、JTB/近ツリ/日本旅行の3社のうち、日本旅行以外は
公式ツアーが売り切れていた。そして、最後に残った日本旅行にいたっては、
ツアー申し込みダイヤルが朝からパンク状態で一向に繋がらず、繋がったとき
には売り切れていたのだ。スバルファンの友人が密かに狙っていたスバルチー
ム応援ツアーは、抽選だったのだが、見事に外れた。

そこで私たちは、ツアー申し込みの惨敗を認め、自前で観戦プランを立て、チ
ケット等の手配を行う覚悟を決めた。まずは、航空便の確保である。エアドゥ
が羽田~千歳間10,500円というのをやっており、それが搭乗日2ヶ月前からの
発売なのだ。そこで、9月3日の2ヶ月前である7月3日、9;30からMacの前に座り
込んで、航空券の予約をする。

惜敗だった。個人情報を入力しているうちに、目当ての便が予約で埋まってし
まったのだ。しかたなく、往路は15,000円強、そして復路は17,000円強の航空
券を予約することにしたのだ。それでもまぁ、通常料金よりはずーっと安くな
っているので、まだこの時点では「ま、いっかぁ」と思っていた。

続いて、宿泊先の確保である。ラリージャパンは帯広周辺で行われるのだが、
見所となるステージは阿寒湖から近い。しかし阿寒湖は千歳から遠すぎるし、
帯広からもナニゲに遠い。もちろん、名の通ったホテルはすでに予約でいっぱ
いになってしまっている。

そこで私が見つけたのが、浦幌という街にあるキャンプ場だった。バンガロー
があり、近くに公共の風呂もある。帯広まで50km弱、見所となるステージの陸
別まで80kmほどと、場所的には公式ツアーで利用する一部のホテルよりロケー
ションが良い。バンガローの予約状況をネットで確認したら余裕だったので、
宿はそのキャンプ場に決めた。

このように、航空券と宿という外堀を埋めておいて、いざ、ラリージャパンの
観戦チケットの購入だ。公道でやるレースだが、まともにバトルするのはスペ
シャルステージと呼ばれる、限られた区間だけ。スペシャルステージでは観戦
エリアが設けられ、そのチケットを購入しなくてはいけない。チケットの発売
は、ローソンのロッピーと、JR北海道の各支店などだ。

結果は、惨敗だった……。ロッピーでも、JR北海道でも、ほとんどのチケット
が売り切れていたのだ。数日前にロッピーで見たとき、各ステージのチケット
が商品項目として掲載されていたので、まだ発売していると思っていたのだが、
実際に画面を操作して進めていくと「売り切れです」と言われてしまう。だっ
たら、掲載するなよ! JR北海道でも、1つのスペシャルステージを残してすべ
て売り切れていた。

「よかった、エアドゥのお金払ってなくて。もうわかったよ、悪あがきはやめ
て諦めよう」なんて話をした7月9日、日本旅行のツアーが突如追加発売され、
当然ながらソッコーで売り切れた。鬱。。。

そんなわけで、ラリージャパン観戦の夢は大きく遠のいている。どうやら20日
に一部のステージのチケットが追加発売されるようだが、それもどうなること
やら……。

【すがい・げん】http://www.macforest.com/
クルマの免許は持っていないが、ラリージャパンが見たいったら見たい!
でも見れないなら見れないで、出費が減っていいかも!(なんだよそれ)

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■イベント案内
森山大道×大竹伸朗の豪華コラボレーション・フリーペーパー作品集
「宇和島」
<http://www.switch-pub.co.jp/coyote_free.html>
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旅する新雑誌「COYOTE コヨーテ」の創刊(今夏スイッチ・パブリッシング刊)
を記念して、写真家の森山大道さんと現代美術家の大竹伸朗さんの豪華コラボ
レーションによるフリーペーパー作品集「宇和島」(32ページ/オールカラー)
を、首都圏の大型書店、レコード店を中心に無料で配付する。
送料を負担すれば編集部より郵送される。希望者は、送料320円(1部あたり)
を郵便切手(80円切手を4枚)もしくは郵便振替で支払う。数に限りがあるの
で、問い合わせした方がいい。スイッチ販売部 TEL.03-5443-5529
info@switch-pub.co.jp

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■展覧会案内
ニューヨーク グッゲンハイム美術館展
<http://www.bunkamura.co.jp/museum/>
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会期:7月17日(土)~10月11日(月)10:00~19:00 金土21時
会場:Bunkamuraザ・ミュージアム 渋谷・東急本店横 03-5777-8600(ハロ
ーダイヤル )
内容:ルノワール、ルソー、セザンヌら、近代美術のはじまりを築いた画家た
ちの作品に加え、その流れを力強くおしすすめたピカソ、ダリ、エルンスト、
レジェ、カンディンスキーからウォーホルに至る近現代美術の名品79点が一堂
に会する。
入場料:一般1500円、大高生1100円、小中生500

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■マガジンガイド&プレゼント
Web Designing 2004年8月号 毎日コミュニケーションズ刊
<http://book.mycom.co.jp/wd/>
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<編集部より>
こんにちは、Web Designing編集部の木村です。
みなさん、「スピード」で思い出すものは何ですか? 身近なものといえば、
やっぱり乗り物ではないでしょうか。私の場合は、愛用していた水色のイタリ
ア産モペッド(自転車バイク)を思い出します。スピードがとても遅くて、最
高で50キロしか出なかったかわいい(?)ヤツです。よく後ろから抜かれて悔
しい思いをしたものですが、日本のスクーターだと80キロ以上も出るのだそう。
見た目は同じ乗り物なのに、ずいぶんと違うものなんですね。
さて、見た目は似ているのにどうしてこんなに違うの? という言葉、Webサ
イトの制作時にもよく使いませんか。たとえば、同じようなデザインなのに、
表示されるのが速かったり遅かったり‥‥。そんな疑問が口をついて出る“ペ
ージの表示速度”には、実はいろいろなからくりがあったのです。この秘密を、
Web Designing8月号では徹底解剖しています。ぜひ、本誌で確認してみて下さ
いね。

・特集1「なぜ表示は遅くなるのか?―Webページの表示を高速化するノウハウ
を集約―」

Webページの表示速度を左右する、HTML/CSSやJavaScript、FlashやPHPなどの
各要因に対して、それぞれ表示を高速化するための方法を解説しています。た
とえば、Windows版IE6は互換モードで表示させると標準モードよりも2倍以上
表示が速くなったり、FlashのアニメーションでアンチエイリアスをOFFにする
と表示速度が 1.5倍になること、JPEG画像を「最適化」で保存すると表示が遅
くなることなど、目から鱗の実験データと併せてご覧ください。

・特集2「求められる人材、注目のクリエイター ―94%が“人手不足”。売り
手市場のWeb業界―」

Web制作や運営の現場からは、常に優秀な人材が足りないという声が聞こえて
きます。では、これらの業界で実際に求められる人材とは、いったいどのよう
な人々なのでしょうか? 今活躍中のWeb制作者へのインタビュー、ニーズの
高まるWeb関連の人材エージェントについてなど、さまざまな面で調査をしま
した。

そのほか、blogのニーズに合わせた最新サービスを取り上げたSpecial02や、
ついに公示されたWebアクセシビリティのJIS、『JIS X8341-3:2004』のポイン
ト解説など、Webサイトの最新情報をお届けします。毎号人気の「ツクルヒト」
や「モノサシに目印」など強力な連載陣とともに、情報満載の一冊です。どう
ぞお楽しみに。

●本誌を毎日コミュニケーションズよりデジクリ読者2名様にプレゼント。
応募フォームをつかってください。締切は7月23日(金)14時。
当選者(都道府県、姓)はサイト上に26日頃掲載予定です。
http://www.dgcr.com/present/20040716.html


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■編集後記(7/16)
・昨日の夜は、オールアバウトジャパンのガイドオフミーティングだった。ミ
ーティングのあと、恵比寿で懇親会があった。20人くらいいて、わたしのご近
所は、おもしろい人とマジメな人と美人な人で、話がはずんだ。11時過ぎに会
は終わり、駅に急いだ。なんと11時36分が最終の川越行き通勤快速だった。埼
京線はあきれるほど早く店仕舞いしてしまうのだ。しかも最終が通勤快速とは
どういう了見だ。止まらない駅があるのだ。わたしの戸田公園駅も、快速は止
まるが通勤快速は止まらない。3つ手前の赤羽か、3つ先の武蔵浦和にしか止ま
らない。それが最終便か。なんということだ。そこで考えた。武蔵浦和まで行
って、上りの電車を待つか。しかし、この時間、あるかどうかわからないし、
あったとしてもそいつが通勤快速だったら赤羽まで運ばれる。これはものすご
くリスキーだ。そこで赤羽で下りて、京浜東北線に乗る。こっちがもっと遅く
まで動いていることは、会社員時代の経験で知っている。荒川を越えて川口で
下りる。荒川さえ越えればなんとでもなるという感覚がある。12時10分、川口
から自宅まで歩くことにした。いつも自転車で走る道を、アイス最中をかじり
ながらのんびり歩くこと40分、汗みずくで到着。今日になって時刻表を検討し
たら、武蔵浦和まで行って上りを待つ作戦も通用しそうだった。でも、それを
実行するようなことはしたくない。今月は午前様がこれで3回目。 (柴田)

・第1回東京オフ会の記録を整理しましたが、これは写真付きで報告したほう
がよさそうなので、近く(いつになるか?)サイトに掲載することにします。

・水の話で思い出したが、数日前の新聞に、古い冷蔵庫の自動製氷器のカビに
注意と書かれてあった。水道水は殺菌されているのでさほど問題はないが、ミ
ネラルウォーターや浄水器の水で氷を作るとカビが発生しやすく、製氷器の掃
除を怠るとカビが発生するらしい。/いまはやりの「にがり」の成分中、ダイ
エットにきくのはマグネシウムらしい。なるほどダイエット向きの「コントレ
ックス」のマグネシウム含有率は他の水と比べて高い。イライラもおさえてく
れるとか。ただしとりすぎに注意、って。         (hammer.mule)
http://www1.sphere.ne.jp/jca-home/getuback/getuback1998.html  11月号
http://www.glico.co.jp/glico/navi/e02_2.htm  注意

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
リニューアル  8月サンタ
アシスト    鴨田麻衣子

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