[1593] 新しいアイドルを見つけた

投稿:  著者:  読了時間:16分(本文:約7,800文字)


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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1593    2004/09/07.Tue.14:00発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 18319部
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           <間違われない傘が欲しい>

■デジタルサウンズ研究室 
 新しいアイドルを見つけた
 モモヨ(リザード)

■買い物の王子さま(52)
 ちょっと違うものを持ちたい
 石原 強

■クリエイター手抜きプロジェクト(15)
 Windows XP SP2でのJavaScript
 古籏一浩

■展覧会案内
 BRUTUS×篠山紀信「人間関係」写真展
 坂田栄一郎写真展「PIERCING THE SKY-天を射る」
 


■デジタルサウンズ研究室 
新しいアイドルを見つけた。

モモヨ(リザード)
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土曜日の昼、偶然つけたテレビでディエンビエンフー陥落に関するドキュメン
ト番組をやっていた。

ディエンビエンフーとは、インドシナ戦争の最後期に戦闘があった土地である。
ベトナムは、植民地から独立国家への道を歩むために、この地における最大の
戦闘を経験しなければならなかった。1954年5月7日、フランス連合軍の守るデ
ィエンビエンフーが陥落。これを境に、フランスはベトナムから撤退するので
ある。

この戦争をリアルタイムで知っている方は、デジクリ読者の中には、あまりい
ないかもしれない。しかし、これに続いて、二十年のながきに渡りアメリカと
戦った事跡の方は、馴染みがあろう。そう、ベトナム戦争である。

このドキュメント番組を見て、私は衝撃をうけた。

それが、何によるかというと、インドシナ戦争、ベトナム戦争という呼称のも
たらすトリックというか。私の中のロジックに仕込まれた罠に気付いたから、
だった。

インドシナ戦争は、多くは、南東アジアにおける独立戦争である。他方、ベト
ナム戦争は、共産主義の南下政策とアメリカの戦い。多くの史書には、そう記
されている。

しかし、ベトナムの人々にとってみれば、全てが、民族の自主独立のために経
験せねばならぬ過酷な通過儀礼であり、当然ながら、一貫した時間がそこには
流れている。

新聞や雑誌、歴史書、ベトナム戦争を描いた映画など、東南アジアの歴史に興
味をいだいたものは、たいてい、このようなメディアによって情報を得る。私
も例外ではなく、時間にレッテルを貼って安心していた。そのため単純なこと
が見えてこなかった。時間は連続体であり、そこに流れる当事者の強固な意志
を読み取らなければ、真実が見えてこないのだ。

この場合、強固な意志とは、民族の自主独立を願う心である。

ひどく感動したのは、ディエンビエンフーで戦った現在90歳を越えるという老
将軍の言葉だった。

「ディエンビエンフーは、過去と未来をつなぐ場所です。21世紀には全ての民
族がそれぞれに独立を勝ち得、それらが共に繁栄していく時代にならなければ
なりません。その始まる場所がディエンビエンフーなのです。それは、古い時
代の植民地支配が終わった場所でもあります」

90歳をこえるベトナム人のお爺さんは、こう言ってのけたのだ! かっこいい
じゃないか。90歳を越えてこんな台詞が吐けるなんて! この番組を見て以来、
私は、老将軍のファンになった。彼こそ私のアイドルである。

……今回は、音楽のことから少し離れた話題に終始することになった。それほ
どにこの老将軍の言葉は私に響いており、いまだその影響は去らない。

その代わりといっては何だが、残暑見舞いとして、私のサイトに小さなクイッ
クタイム画像をアップしたことをお知らせしておく。1980年に発表した
『Sa・Ka・Na』という曲に映像をつけたものだ。ロッカー自作の拙い映像だが、
残暑見舞いの愛嬌、ということで、お許し願いたい。

モモヨ(リザード) 管原保雄
http://www.babylonic.com/

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■買い物の王子さま(52)
ちょっと違うものを持ちたい

石原 強
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3年くらい使っていた傘をなくしてしまった。お店の傘立てに入れておいたら、
誰かが間違って持って行ってしまったらしい。新品でも高価なものでもなかっ
たので諦めたけど、今度は間違われない傘が欲しい。

デパートで傘を捜してみたが、高価なものかビニール傘より少し高い程度のも
のかの両極端。見た目には黒や紺色など地味なカラーが中心で、意外と選択肢
が少ないのです。

もっと個性的なものがないかと思って目をつけたのが、「LEXON HOOK
UMBRELLA」です。レクソンは、ステーショナリーを中心に、スマートなデザイ
ンの商品を数多く出しているフランスのメーカーです。

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国際的に著名なインダストリアルデザイナーやデザイン集団により構成されて
いる「LEXON」のデザイナーたち。世界各国で数多くの賞を受賞し、世界中の
ミュージアムで彼らの作品を見ることができます。
---

この傘は、持ち手の部分がユニークなデザインです。見なれた「J」でなく
「O」の形になっています。登山で使う「カラビナ」のように、一部分が開く
仕掛けになっていて、引っ掛けることもできるようです。こんな傘ほかに見た
ことがありません。

値段がちょっと高いけど、他に持っている人はいないだろうと注文することに
しました。明るいブルーとグレーの2色ありましたが、持ち手の色と一体感の
あるグレーを選択しました。

お届け日数は「5日~12日」と表示されていますが、注文フォームでは到着日
の指定ができません。1週間しても音沙汰がなかったので、そろそろお店に確
認してみようかなと思っていたら、発送のお知らせメールがきました。注文後、
11日目のことです。翌日には細長い包みが届きました。

色は、ニュートラルなグレーに裏地はシルバーで、思いのほか明るい感じ。ア
ルミ製の軸は太くて、取っ手の丸っこさとあいまって、スマートというよりは、
愛嬌のある形です。週末に雨が降ったので早速、傘をさしてお出かけです。

サイズは思ったより大きくて、二人でも十分そうな大きさです。持ち手は、ザ
ラっとした手触りで濡れても滑らずいい具合です。でも傘を閉じた時にはちょ
っと不便です。腕に引っ掛けることができないので、いつも片手がふさがって
しまいます。

この傘が本当の力を発揮するのは、傘立てに入れた時です。どんなに沢山の傘
が刺さっていても、この持ち手のおかげで必ず一目で見つけ出せるのです。

傘を買ったお店「レクソンデザインショップ」
http://www.so-net.ne.jp/Shop/lexon/index.html

【いしはら・つよし】info@webanalyst.jp
ウェブプロデューサー、ウェブアナリスト
最近のように台風で風も強い日には、壊れても惜しくないビニ傘に逆戻りです。
新品の傘は、大事な家の傘立てに収まっているのです。
傘立て「SPLASH」
http://shop.h-concept.jp/shop/A119/QxD461VwC/syoinfo/3
・ウェブマスターの情報源「ウェブアナ」
http://www.webanalyst.jp/mt/

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■クリエイター手抜きプロジェクト(15)Web編
Windows XP SP2でのJavaScript

古籏一浩
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今回は手抜きではなくて先ほど遂に(?)出たWindows XP SP2ネタです。
Windows XPは、いろいろとセキュリティ上の問題が多く、対処すべく出てきた
のがSP2(Service Pack 2)です。変更点は多岐に渡るようですが、ここでは
JavaScriptの動作が、どうなったのかをちょっと見てみたいと思います。

まず、すぐに分かるのが(アナウンスしていましたし)サブウィンドウに関す
る部分です。サブウィンドウを開きまくって閉じられないという事態が多かっ
たせいもあるでしょう。

ページが読み込まれたら自動的にサブウィンドウが開くというスクリプトは、
ユーザーの許可なしには動かなくなっています。動かないと言うよりも、サブ
ウィンドウが開きません。メインウィンドウからサブウィンドウを制御しよう
としても、開いていない状態ではエラーになってしまいます。サブウィンドウ
にメニューを表示させているような場合も、サブウィンドウ自体が表示されな
いので注意が必要です。

これは、window.open()だけでなくモーダルダイアログ/モードレスダイアロ
グも同様です。もちろん自動的に開かずユーザーが手動でクリックした場合は
大丈夫です。また、古くからあるalert()、prompt()、confirm()はユーザーの
許可がなくても使用できます。createPopup()はひとつだけならOKという事で、
これはひとつだけであれば許可なく表示できます。

また、Intenet Explorerにはフルスクリーンモードで開くというサブウィンド
ウのオプションがありましたが、これも変更になりました。タスクバーやタイ
トルバーなどが完全に消える従来とは異なり、タイトルバーやステータスバー
などは表示された状態になります。

とにかくサブウィンドウは、許可なくしては使えないためJavaScriptでは事実
上封印されてしまったといえます。サブウィンドウを処理する場合にはSP2と、
それ以外で処理を分ける必要があります。

ちなみにSP2かどうかはnavigatorオブジェクトのuserAgentプロパティにSV1と
いう文字が入っているかどうかで検知することができます。JavaScriptでは以
下のようにして振り分けることができます。



WindowsXP SP2かどうか調べる






このコードはJavaScript例文辞典にも載せてあります。

http://www.openspc2.org/reibun/javascript/
http://www.openspc2.org/reibun/javascript/browser/017/index.html

あと、些細な部分で動作しなくなったものとしてFlashからVBScriptを経由し
てJavaScriptの関数を呼び出す、処理させることができなくなっています。
JavaScriptからVBScriptを利用するには

execScript("MsgBox('VBscript!')",'VBScript');

のようにしますが、これが動かなくなっています。VBScriptからJavaScriptを
呼び出すのも動作しません。相互連携ができなくなってしまったようです。
FlashからVBScript経由でJavaScriptを使ってブラウザを制御することは、ほ
とんどないと思いますが。

サイトを見てもらうのに、ユーザーにサブウィンドウを開くので許可するよう
に、とかいろいろ要求するのは無理があります。ユーザーに設定してもらわな
いと動かないものに関しては、使うのをあきらめるのが良いかもしれません。

現状での問題点などを以下のページにまとめておきましたので参考にしてくだ
さい。

http://www.openspc2.org/JavaScript/WinXPsp2/index.html

【古籏一浩】openspc@po.shiojiri.ne.jp
ブラウザクラッシュ(ブラクラ)は減ると思うけどfor(;;) alert();という無
限地獄の意地悪なページは対処のしようがないかも。(強制終了させる程度)
手抜きプロジェクトWeb編としてみたもののネタがイマイチ。Web関連で何かリ
クエストあれば受け付けます。
・Open Space
http://www.openspc2.org/

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■展覧会案内
BRUTUS×篠山紀信「人間関係」写真展
<http://www.brutusonline.com/brutus/features/ningenkankei/>
───────────────────────────────────
会期:9月3日(金)~30日(木)10:00~21:00 
会場:名古屋パルコギャラリー(名古屋パルコ西館7F TEL.052-264-8370)
入場料:一般500円、学生300円、小学生以下無料
内容:「BRUTUS」で、1992年から現在まで続く連載企画「人間関係」。この連
載は、篠山紀信が人選に携わり、時代を走り抜ける人と関係のある人をゆかり
の深い場所で、すべて銀塩写真8×10で撮影し続けている。連載12年、連載回
数270回。出演者延べ540名の人々と篠山紀信とがつくりあげた「人間関係」。
まさに、篠山紀信の“ライフワーク”と言える写真集、ならびに写真展となっ
ている。

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■展覧会案内
坂田栄一郎写真展「PIERCING THE SKY-天を射る」
<http://www.syabi.com/schedule/details/sakata.html>
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会期:9月4日(土)~10月11日(月)10:00~18:00 木・金は20時)月休
会場:東京都写真美術館(東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス 
TEL.03-3280-0099)
入場料:一般700円、学生600円、中高生・65歳以上500円 第3水曜は65歳以上
無料
内容:今回は本展覧会のために約7年前より撮りおろされた未発表作品約100点
を展示。モノクロの人物と色鮮やかな自然との対峙を軸に、前作の「amaranth」
からのテーマでもあった「環境問題」を、より深く表現しています。相対する
写真の語りかけに込められた、慈雨のようなメッセージを受け取って下さい。
(サイトより)


<応募受付中のプレゼント>
 35mmカメラでは満足できない! そんな人のための
 『中判645カメラ 完全攻略マニュアル』姉妹誌「写真を楽しむ生活」448号
 (9/8締切)

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■編集後記(9/7)
・相変わらず続く「ニンニク攻撃」に悩む。昨日の夕方6時過ぎにまた猛攻が
あった。妻は風呂に入っていて、わたしは仕事部屋にいて、表のガラス戸は網
戸になっていた。フト気がついたときにはもう遅い。わが家の居間は強烈なニ
ンニク臭に満たされていて、めまいがした。頭が痛くなる。ほぼ犯人は特定で
きる。お隣さんだ。ニンニク調理の排気が、表のベランダ越しにわが家に侵入
してくるのだから、これは防ぎようがない。先日も、ニンニクラーメンが好き
な娘が、ベランダのロッキングチェアでくつろいでいたら、そいつが突然やっ
てきた。さすがのわたしも耐えられなかったよ~、といって逃げこんできた。
ニンニクで調理するのはご自由だが、できれば決まった時間に調理してくれな
いかなあ。普通の家の食事の時間に。その時間は戸を閉め切っておけばいいの
だ。ところが、その時間はいいかげんで、予想できない。とんでもない時間に
侵入してくる。一日に数回なんて日もある。それでもしばらくすれば臭いは消
えるので、あ~あまたやられたよ、で済んではいる。ここに住むようになって
から、ちょっとしたにおいにも敏感になって、来たぞ! 閉めろ! のアクシ
ョンは異常に素早い夫婦なのであった。             (柴田)

・そういえば分厚いビジネス書を読まなくなった。「ゴール」のような分厚く
ても物語性のあるわかりやすいものなら読むが、たいていは店頭で斜め読みで
きるようなエッセンスが詰まったようなものが多い。メモしたいな~とか、何
度か読み返したいな~という本を買って帰る。ユニクロ柳井会長おすすめの
「プロフェッショナルマネージャー」は、帯に惹かれて中をぱらぱらめくって
みたが、なんだか読むのがめんどくさいなぁと思って山に戻した。が、今頃に
なってやたら気になってきて、どんなタイトルだったっけ~と検索していたら
プレジデント社の「編集室より」がひっかかった。253回を読んで、やっぱり
この本は買おうと思った。うん、書店で買おう。     (hammer.mule)
http://www.president.co.jp/pre/special/editor/226.html 253回
http://www.president.co.jp/pre/special/editor/219.html 246回
http://www.president.co.jp/book/5002-X.html この本
http://book.diamond.co.jp/cgi-bin/d3olp114cg?isbn=4-478-42040-8 ゴール

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