[1600] 捨てるのは賢明か

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1600    2004/09/16.Thu.14:00発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 18350部
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           <気がつけば、1600号!>

■笑わない魚(127)
 捨てるのは賢明か
 永吉克之

■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト(37)
 SOHOオヤジ in アリゾナ(3)-DevCon収支決算
 茂田カツノリ


三人展 仲條正義・水野卓史・土屋耕一「ハッピーアワー/happy hour」
大重美幸のDirectorワークショップ「ゼロからはじめよう」

■マガジンガイド
 「コマーシャル・フォト」2004年 10月号



■笑わない魚(127) 
捨てるのは賢明か

永吉克之
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●ポマード

21世紀に入ってから、ずっと迷っていたのだが、捨てることに決めた。

私のサイトには、3Dソフトで描いていた頃の静止画が、まだ未練がましく載っ
ている。最も古いのは96年の作だから、もう8年も前である。8年前と聞いても
古すぎてピンとこない人は、252,288,000秒前といえば分っていただけるだろ
うか(閏年は無視)。その頃の作品を今週中に削除しようと決めたのである。

理由はいくつかある。ひとつには、3Dソフトの機能の向上が著しいため、機能
の古さが作品の見栄えに反映しやすいことである。今、あらためて当時の作品
を眺めてみると、たしかにアイデアは素晴らしい、未だかつてこんな感性には、
お目にかかったことがない。これでは捨てる気になれないだろう。いったい誰
が描いたのだ。会ってみたいものだ。

しかし質感の表現などに古さが見られる。特に頭髪だ。今でもそうだが、3Dで
頭髪のサラサラ感を表現するのはむずかしい。当時の技術では、どうしても、
ポマードでコテコテに固めたようになってしまうのだった。まだ男性はいいと
しても、女性の頭髪がトタン板のようになっているのは辛い。これらの古さに
レトロな感傷はなく、単に時代遅れな外観を呈するのみである。

●本塁打

もうひとつの理由は、過去を引きずってはならんということだ。でないと前に
進めないのである。例えば野球で、それまでビシビシ三振を取っていた投手が、
うっかり甘い球を投げてコーンとホームランされると、とたんに次のバッター
からボコボコ打たれだしたりするのは、「おれの失投のせいで、敵に点をやっ
てしまった」という近過去を引きずるからである。

「ホームランって何の話? ここは誰? ボクはどこ?」という精神状態にリ
セットできる投手こそ、前に進むことができるのだ。

過去の私の作品は失投ではないが、いつまでも目につくところに置いておくと、
アイデアに窮したときなど、苦し紛れに、使用済みのアイデアをリサイクルし
ようなどと考えてしまうのだ。自分の旧作で温故知新をしようとするのはワン
パターン化、マンネリ化の蟻地獄への王道だ。

●愚考               

これまでに何度も引っ越しをして、その度にモノをバサバサと捨ててきたのが
行事になって、三年に一度の「過去を清算トリエンナーレ」で、録りだめした
ビデオや、読み終えた本、見飽きた装飾品などをドサドサ捨てるか、人にくれ
てやることにしている。

まあ、ビデオや本などを捨てるのは、たいして惜しいとは思わないが、煩悶の
末に捨てるモノもある。「なら捨てなきゃいーじゃないかー(`ε´)」という
意見もあるだろうが、捨てられないもののなかには、行動の足枷になっていて
いるものもあるのだ。それに、どんな大切なものでも、いずれ別れなければな
らないのだから、捨てられるうちに捨てておいた方が賢明ではなかろうか、と
愚考する次第である。

●熱海

おそらく、最も捨てにくいもののひとつが写真だろう。なにしろビジュアルな
記録なので、当時、自分のおかれていた境遇や関係した人たちや出来事をまざ
まざと思い出させるアイテムがそこここにはびこっているからである。

例えば、ふたりで熱海に旅行したりなんかして、海岸伝いにハーブ園まで歩き、
園内で同じ風景を水彩でスケッチしちゃったりなんかして、絵馬に願いごとを
書いちゃったりなんかしたりした後で撮ったトゥーショット写真からは、幸せ
だったころの、ふたりの笑い声がこだまし、彼女の髪の香りが漂い、握った手
の感触がよみがえり、甘い会話が聞こえてくるのだ。

「絵馬になんて書いたとや」
「辰之さんと早よう所帯ばもてますようにて書いたと」
「そうか、俺は、里美にバレんごつ浮気ができますようにて書いたばい」
「あた、いっつも、そげん意地悪ば言うけん、好かーん」

失恋したばかりのアナタ、一刻も早く喪失の苦しみから解放されたいならば、
恋人の写真は直ちに捨てなさい。「そぎゃん言うたっちゃ、思い出がいっぱい
詰まっとるとよ」というかもしれないが、だからこそ捨てるのだ。そんなもの
いつまでも持っていたら、アナタは何度も何度も眺めては「忘却」という癒し
が訪れるまでの懊悩の期間をいたずらに長引かせることだろう。

●十二指腸

私には、近い将来、十二指腸をネジ切られる思いで捨てなければならない写真
がワンサとある。そのひとつが、亡き父のアルバムに収めてある写真だ。学生
時代から軍役、就職、結婚など、日本の高度成長期を支えた男の人生の断片が
セピア色になって眠っている。軍服を着て日本刀を下げている父の写真なんか
見ると、コレ捨てられまっか、あんさん、と空気に問いかけるしかない。

しかし、いずれ捨てなければならないのである。しかも私には妻子がいないの
で、写真の処分を丸投げできる人間がいないから、てめえが執行者にならなけ
ればならないのだ。おやじの痕跡を消すのが放蕩息子の最後の親不孝でぃ。

でも、どうやって処分すればいいのだろう。まさかゴミ袋に入れて回収日に出
すわけにゃいかんじゃろな。やはり最も威厳のある処分の仕方は、炎によって
灰燼に帰させることだろう。といっても、量が多いから燃やす場所がないのだ。
近くの公園に持っていってガソリンかけて燃やしたりなんかしたら、消防法に
ひっかかるんだろう、なんてことは、そんときになって心配すりゃいいんだよ。

【ながよしかつゆき/アーティスト】katz@mvc.biglobe.ne.jp
先日、行きつけの店に久しぶりに飲みに行ったら、「やあ、この前ちゃんと帰
れたー?」と常連さんのひとりに言われて、憶えてはいなかったが、ああまた
やったナ、と推測がついた。かなり足がフラついていたそうで心配してくれて
いたらしい。そういや、その前も店の人に「この前、タクシー乗場まで肩をか
して連れていったんやで」とまったく記憶にないことを言われたが、もうそん
なことでは驚かなくなった。そんな自堕落な人間なんです、私はっ!

《個展『放蕩息子の乾燥』のご案内》
10/26(火)~11/7(日)港区麻布のカフェ「縁縁」において開催します。
詳細は近日中に私のサイトにて。

・縁縁 http://www.enyen.jp/
・私のサイト http://www2u.biglobe.ne.jp/%7Ework

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■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト(37)
SOHOオヤジ in アリゾナ(3)-DevCon収支決算

茂田カツノリ
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さて、ようやくFileMaker DevConの内容評価について書くことにする。仕事で
あるからには、かかった経費・拘束された時間と、その結果得られたものとの
バランスというものを考えねばならないから(そんなこと考えてたらつまらな
くなる、というのも真実ではあるが)。

●どんな形態だったか

場所はフェニックスの空港からクルマで30分ほどの、砂漠の中にあるリゾート
ホテル「JW Marriott Desert Ridge Resort and Spa」。プールやSPA、ゴルフ
コース等が付いてる。

外気温は40℃以上だが湿気がないのでジーンズで歩いても汗ひとつかかない不
思議さ。日本に戻ってからのほうが汗だくで不快だった。そして会場内は22℃
くらいと、キミタチ冷やしすぎ。長袖が必須である。

肝心のセミナー内容は常に4つ並行して行われ、もちろん全部英語。初日はキ
ーノート+3コマ、第2・3日めは5コマ。1コマ1h15mで8時~17時までと、座っ
て聞いてるほうも割と過酷。

昼食時にはサードパーティがFM関連商品を紹介するセミナーをしていたから、
これも数えればプラス1コマ。僕はアホなので集中力が持続しきれず、昼は呆
然と空を見ていたが。

ハンズオンセッションなどはなく、すべては講師のしゃべりを聞くスタイル。
みなさんプレゼン慣れしてて内容もまとめられてて(一部を除く)、金の取れ
る話であった。

英語は、思ったより理解できずちょっと悔しい。専門用語がわかるからもっと
頭に入ると思ってたのに。

●かかったお金:

- DevCon参加費…$999(早期割引適用)
日本では「高い」とか「FileMaker社が負担してタダにしろ」とかいう意見が
出そうだが、私はこの額は実際の内容からすると全然妥当だと思う。

てゆうかたぶん「知識に金を払う」ことを当然と思うなら、1日35,000円程度
なんてタダみたいなものと思えるはず。これを高いと感じるとしたら、その感
覚のほうがおかしいと思う。

逆に言うと、日本でこの額でやって、この人数は集まらないと思う。日本じゃ
物として形になってりゃ金出すけど、無形のノウハウなどには出し渋るでしょ。
逆にアメリカは、日本と比べて物は限りなく笑っちゃうくらい安く、ノウハウ
とか良質のサービスとかは高い。

そんな調子だからIT産業において大幅に遅れを取っているわけだが、これから
頑張らねばである。

- 飛行機代…101,630円(成田空港使用料・アメリカ税等含)
前回等も書いたが、コンチネンタル航空なら84,000円だったがヒューストン乗
り換えで遠いし、万が一の欠航時の代替便がないことを考えノースウエストに。
予約したシアトル便がオーバーブッキングで搭乗拒否! だったが、すぐロサ
ンゼルス経由に振り返られた。仕事で行くならこうじゃなきゃ、である。

- ホテル代…3泊で$444.86($129/日+税金等)
ま、このクラスとしては格安。節約するなら3人までシェア可能かな。

- その他生活費…$200くらい
夕食は2日目以外は自腹だが、大勢で行ってシェアすれば安上がり。量が多い
からね。

- 自分の人件費…20万円
自営業が成り立つ最低ラインって、僕は50,000円/日だと思ってるので、拘束
4日として計算。ほんとはこれじゃ安いのだが、僕はいま収入低いし会社とい
ってもカミさんと2人だから、このへんで。

ということで、ざっくり48万円という出費で、得られたのは知識、そしてちょ
っとした人脈、あとはFileMaker Proのライセンス1本(39,000円相当)。今回
は特別にFileMaker Server 7 とFileMaker Server 7 Advancedのテスト用ライ
センスももらえた、という結果であった。

データベース開発をお仕事にされてる方ならば、この額は全然楽勝でペイでき
るだろう。金額に見合っておつりがくるほどの知識が得られたのだから。

ところが僕のように、FileMakerに対して書籍執筆を中心に関わっていると、
出版不況で初版部数も印税も削られてる状況もあり、経済的にはまったく合わ
ないのがツラいところである。

事実僕は、自分の書籍のクオリティを多少なりとも上げるために、金もないの
に自腹切り参加したわけだが、それに対しての出版社側のプラス評価はまった
くない。単に1週間不在にしたことで出版スケジュールがずれたことへの、批
判のみであった(スケジュールの遅れはDevConとは無関係で、全面的に僕が悪
い)。

書籍のクオリティを上げたいがために、初版印税の大半にあたる経費をフッ飛
ばしてきたこと考えると、なんだかなな、ではあるが(いかん、愚痴になって
きた)。

著者というのはコンテンツを作って売る立場なわけだが、その流通方法として
書籍出版という形は、もう限界なのかもしれないと思って、ちょっと悲しくな
った。

●宣伝

ま、とにかく自腹でDevCon行って、帰国後版元に拉致されながら死ぬ思いで作
った本ですので、皆さん買ってくださいませ。

★「FileMaker関数・スクリプト事典 ver3~7対応版」
  茂田カツノリ著/ラトルズ刊
9/25頃の発売が決定しました。なんと計600ページに増大し、お値段据え置き
の2,800円!(+税)。ぜひぜひよろしくお願い致します。

●不思議だったこと

とても不思議だったのが、ファイルメーカー社の日本法人から誰一人参加して
ないということ。僕はぜんぜん部外者だから事情は何も知らないけど、この集
まりに誰もいないっていうのはかなり不自然なことだ。

♪なんでだろ~、なんでだろ~♪。

●本当に大切なことは

実は一番大事なことというのは「DevConに行きたいと思ったら行ける自分を作
っておく」ということのような気がするのだ。

これには、飛行機代や参加費を余裕で払えるのは当然として、1週間の不在で
も仕事が回るような体制を作ることと、スケジュールに沿って行動できること
など、この年齢になったらば絶対に実現しておかねばならない要素があるんだ
と思う。

今回の参加は、かなり仕事的には無理してて、迷惑を承知で行かせてもらった
という感が強かった。それじゃダメなので来年までには僕自身の体質というも
のを、しっかり進化させておこうという所存なのであった。

さ~て、来年の開催地はどこかな。なんとなくシアトル周辺を希望。

【しげた・かつのり】shigeta@amonita.com
Webプロデューサー/テクニカルライター、あるいはファイルメーカーPro7の
執筆を多数抱えて気が遠くなっているただの凡人。子育てSOHO生活を、心の底
から思いっきり楽しんでる。
まだ1件の執筆が残っており、編集者に迷惑をかけてることで心を痛めている。
かなりの部分は書けているので、抜かした部分を埋めて早く提出せねばである。

[有限会社アモニータ]
http://www.amonita.com/

▼前回、連載の回数を(35)としたのは編集部のミスです。(35)が2回続き
ました。お詫びして訂正します。

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■展覧会案内
三人展 仲條正義・水野卓史・土屋耕一「ハッピーアワー/happy hour」
<http://www.deska.jp/>
───────────────────────────────────
会期:9月17日(金)~10月8日(金)11:00~18:00 日祝休
会場:Gallery 5610(東京都港区南青山5-6-10・5610番館 TEL.03-3409-9496)

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■セミナー案内
大重美幸のDirectorワークショップ「ゼロからはじめよう」
<http://www.67.org/ws/>
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内容:アニメーション、インタラクティブムービー、メディアコントロール、
Shockwave 3D、Flashの制御など、Directorはたいへん守備範囲の広いソフト
です。ワークショップ形式のムービー作りを通して、Directorの制作の基礎を
学びます。
受講対象:Directorをこれから始めたい人、始めたばかりの人。Directorを始
めたいFlashユーザー。
カリキュラム:
1日目(4時間):Directorでどういうものが作れるのか? 実際にムービーを
作ってみよう。
2日目(4時間):インタラクティブムービーを作ろう。Directorのプログラミ
ング。
講師:大重美幸(株式会社ロクナナ顧問/テクニカルライター/クリエーター
/プランナー)
Macromedia Director、Flashなどの著書多数。PCゲーム、展示施設用ソフト、
企業内プレゼンツール、Web連動型ソフトなどの開発を行う。Directorユーザ
ーを中心としたコミュニティ$4を主宰している。
http://4doll.oshige.com/
日時:10月16日(土)13:00~17:00 10月23日(土)13:00~17:00
定員:5名
受講料:32,000円(消費税込み)
その他、詳細や申し込みはサイトへ

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■マガジンガイド
「コマーシャル・フォト」2004年 10月号
<http://www.genkosha.co.jp/cp/0410/>
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別冊付録「2004-05 CM・映像ディレクターズファイル」つき
特別定価1,600円(税込)玄光社刊

・主な内容
特集=サントリー「伊右衛門」のブランド戦略
商品開発から広告展開まで、2年近く関わってきた HAKUHODO DESIGN 永井一史
氏のインタビューを中心に「伊右衛門」のブランド戦略を振り返る。

特集=EOS-1D Mark II 現場の必撮ワザ
820万画素の高画質で、8.5コマ/秒の連写性能を実現したキヤノン
EOS-1DMarkII。すでに導入している写真家の撮影現場をレポートすると共に、
このカメラならではの撮影スタイルやワークフローを紹介。
高橋ヒデキ・平山ジロウ・望月宏信・宮原康弘

特集=ハイエンドDVカメラは、どこまで仕事に使えるか
24Pで撮影できる機種の登場で、プロの現場でもハイエンドの民生用DVカメラ
が使われているケースが増えてきた。DVカメラがどのように仕事に使われてい
るかをレポート。
Panasonic DVX-100AでPVを撮る/キヤノンXL2でショートフィルムを撮る

フォトグラファー特集=日下将樹
マンスリー・ベスト・AD/マイ・ベスト・チョイス・CM 今月の新作グラフィ
ック&CM 紹介/新製品ニュース ほか

・別冊付録「2004-05 ZM・映像ディレクターズファイル」
~広告業界 who's who スタッフ・データブック~
CMや音楽ビデオ制作の第一線で活躍しているディレクター296人をチョイスし、
プロフィールと最新の作品4本を掲載。さらに、ポストプロ・テクニカルスタ
ッフ128名のプロフィールと最新の作品2本を掲載。CM・PV映像制作の際のディ
レクターチョイスに便利な、B6判のスタッフ・データブック。


<応募受付中のプレゼント>
(全て9/17日(金) 14時締切)
 FLASH MX2004 悩み&トラブル撃退マニュアル #1596号
 イラストレーター1年生 #1596号
 アニメ作画のしくみ~キャラに命を~ #1596号
 松永 真、デザインの話。+11 #1596号

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■編集後記(9/16)
・九州の友人から、今週末に東京に行くからおすすめスポットを教えてくれと
メールが来た。困った質問です。ここ数年、あんまり「上京」しないわたしで
ある。セミナーや仕事の打ち合わせなども、行って帰るだけで、新しくできた
面白そうな名所に立ち寄るようなこともない。だから、お答えできません。あ
っさりそう言うのもなんだから、写真ギャラリーでどうかと提案した。土日祝
に開いていて、しかも入場無料のナイス・スポットだ。銀座では、富士フォト
サロン、コダックフォトサロン、コンタックスサロン(キヤノンとニコンも無
休でやってほしい)。新宿では、コニカミノルタプラザギャラリー、新宿ニコ
ンサロン、ペンタックスフォーラム、エプサイト(このコースは午前中によく
行く。最後は「てんや」で野菜天丼を食べる)。恵比寿の東京都写真美術館、
ここは「坂田栄一郎展」を開催中、700円か、まあ手頃かも。「ウイリアム・
クライン展」が800円、合計1,500円は躊躇する金額だ。とかなんとかメールし
たら、「三鷹の牛腸展は、見逃すと一生オリジナルプリントを見る機会はなさ
そうですし、何とか時間をつくれないか、と思っております」と返信。しまっ
た、この情報は9月10日に出すべきだったのを落としていた。「牛腸茂雄展-自
己と他者-」9/11~10/24、三鷹市美術ギャラリーと三鷹市文化センターの二会
場だ。…それにしてもいい天気だ。休みの日には野外に出たい。日高市の巾着
田の彼岸花とか、鳩山の東京電機大学のアート展とか、行きたい!(柴田)
http://mitaka.jpn.org/calender/gallery/058.shtml 牛腸茂雄展
http://www.ioe-hiki.com/japan/2004/index.html 
国際野外の表現展2004比企

・fps2004の二次会で朝まで宴会。肩書きや性別を意識しない場所。日頃忙し
くしているので朝までいることは少ないし、だいたい宴会に参加すること自体
少ない。少人数でじっくり話すのが好きだから。でも朝まで宴会だと時間がた
っぷりあるので、話したいひととじっくり話せていいもんだなぁと思った。前
夜寝ないままイベントに突入し、へろへろのまま宴会。眠いもんだから身なり
にかまわないし、会話にもあんまり遠慮がない。流れで名前も知らないまま会
話したり、畳だったので寝ころんで仮眠とったりした。/とある場所で声をか
けられた。一緒にいた人がその場所の関係者だったので、呼ばれてますよ~と
伝えた。しばらくして気づいた。宴会で朝まで一緒だった人だ。会話したけれ
ど名前は聞いていなかった。服装が違うのでわからなかった。へろへろぼろぼ
ろな姿を見せてしまった後に、改まった場所で出会うと焦るねぇ。でもなんだ
か楽しい。今さら名刺交換しちゃったり。/昨日のまつかさチャット。まつむ
らさんと笠居さんだから手伝いたいという人が出てくるんだと思うんだよね。
人間性と面白いものになりそうだなというにおい。ビジネスを越えた普段から
のつきあい、本当の意味でのネットワーク。(お金も含め)利益全般を独占し
ないのもわかっているし。お金儲けのためにやっているわけじゃないから、想
定分以上の協賛金は参加者還元だし、その意味でもパーティーに出た人は料理
に驚いてもらえたと思うし(これは元iMedio下江さんのおかげ。ありがとうー
下江さんっ)。ユーザ主体のイベントっていいよね。スタッフしてて楽しい。
協賛会社さんらが朝まで宴会に参加してるっていうのも凄い。(hammer.mule)

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編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
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リニューアル  8月サンタ
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