[1616] 複合機「ミオちゃん」がやってきた

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1616    2004/10/13.Wed.14:00発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 18281部
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          <お盆休みに負けたから>

■MKチャット対談 特別編
 複合機「ミオちゃん」がやってきた
 まつむらまきお

■KNNエンパワーメントコラム 
 東京拘置所獄中記-6
 神田敏晶

■イベント案内
 Club Aquent Talk Session Vol.1 in Osaka

■ブックガイド&プレゼント
 デザインの極道論



■MKチャット対談 特別編
複合機「ミオちゃん」がやってきた

まつむらまきお
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笠居さんが風邪ひきダウンなので、まつむらが一人さびしくお送りします。

●FAXって使う?

FAXっていう機械はイマドキ、なかなか難儀なものである。10年前は仕事の必
需品だったのに、今やすっかり、しょーがないから置いておくレガシィなメデ
ィアになりさがってしまった。普段、打ち合わせはもちろん、イラストやマン
ガのラフも、メールで送ったり、Webサーバに置いて見てもらったりするよう
になっているためである。それでもたまに、FAXをどっさり送ってくれるクラ
イアントさんがいてるので、なくしてしまうわけにもいかない。

今まで使っていた機械は、どうやらあまりにも使用頻度が低いため、ダメにな
ったような気がする。どうしても紙にクセがついたり、インクがつまったり
(インクジェットだったのだ)、ホコリがたまったり。機械ってのは、使わな
ければいつまでも初期状態かっていうとそうではなく、ある程度動かしてやら
ないといけないらしい。オイルとか固まっちゃうんだって。

で、その調子の悪いFAXは、とりあえずメモリで受信してから印刷するタイプ
だったのでとりあえず受信はしてくれるがその後が大変。いざ印刷して取り出
そうとすると、紙がのみ込まれない、インクが出ない、インクカートリッジが
認識されないで、毎回15分以上FAXと格闘するはめになっていた。でも、使用
頻度が低いので、わざわざ新しく買うのもなぁ、と思って、だましだまし使っ
ていたのだ。メールでFAXを受け取るサービスなんかも検討したけど、それだ
と番号がかわっちゃうのが問題。

●複合機ってどうなの?

しかしそろそろ本気でやばそう、ということで、色々と物色していたら複合機
という機械に行き当たった。スキャナとプリンタをいっしょにしちゃえば、ス
タンドアロンでFAXもコピーもできるじゃん、というやつ。最近はカードリー
ダーがついて、デジカメのデータを印刷できたりするのでなかなか人気らしい。
複合機なら、FAXとしての使用頻度は低くても、プリンタやスキャナとしては
それなりに使うからいいんじゃないか? と思い至った。

でも、どこか壊れたら全部買い換え、というのもイヤな感じであるからあまり
高いものは買いたくない。色々調べてみたら、FAXまでできる機種というのは
案外少ない。キヤノンやHPから出てはいるのだが、こいつら、FAXはできるけ
ど、電話機がついていない。イマドキ、パーソナルFAXっていやぁ、留守電付
きが普通でしょ? 留守電だけまた別に買ってつなげればつかえるようだが、
うーん、めんどっちい。しかもハイエンド機なので高い。電話機別に買ったら
完全に予算オーバー。

で、まただましだまし言うことをきかないFAXを使っていたら、先日ブラザー
からMyMioという複合機が出た。マイミオ、通称ミオちゃん(笑)
http://www.brother.co.jp/jp/mymio/mymio.html

このミオちゃん、ちゃんと留守電もついてるし、コードレス子機もついてる。
さらに、LANに対応しちゃってるのである。LANに対応しているってことは、う
ちのLANにつなげれば、MacからでもWinからでも、無線のiBookからでもプリン
トできちゃうってこと。プリンタだけじゃなくて、スキャナもLAN対応。ミオ
ちゃんはえらいことに、OS9にまで対応しとる。えらいなぁ、ブラザー。値段
も3万円台。コードレス留守電付きFAXの相場が2万くらいなので、ちょっとプ
ラスでネットワークプリンタとして使えるなら、と発売と同時に購入した。

●LAN対応スキャナが便利

設置してつかいはじめて、ああ、便利だー、って思ったのは、意外にもスキャ
ナ部分。FAXの原稿って、シートフィーダーだから原則、定型にする必要があ
る。ミオちゃんはフラットベッド。これだとFAXにしろコピーにしろ、原稿は
定型である必要はないのね。新聞や雑誌をちょっとコピーしたいとか、小さな
メモをコピーしたいとかって、FAXのコピーじゃあできなかったことができる。

さらにコピーじゃなくて、それをパソコンに送ることができる。メモならなく
しちゃうけど、ファイルとしてパソコンに送っておけば、クリッピングができ
るわけ。ネットワーク対応なので、スキャンデータの送り先をミオちゃん本体
から選べるのも便利。

ただ、このスキャナ、CCDではなくて、CISなのが難点。被写界深度が浅いので
本なんかでガラス面から浮いてる場所だとすぐにピンぼけになっちゃう。また、
FAXの解像度ならめっちゃ早いけど、ちょっと解像度をあげるとスキャン速度
が遅いのが残念。とにかくLANスキャンが便利だったので、多少でかくなって
もいいからCCDで高速なスキャンを実現してほしかった。もともと使っていた
スキャナもCISで、同じような速度だったので、こちらはさっさと片づけてし
まった。

●仕事で使うプリンタなら4色!

プリンタ性能はイマドキ4色。画質もがんばってはいるものの、当然、写真画
質をうたう6色以上のプリンタには負ける....と思っていたら、これが4色で大
正解。4色ゆえに、IllustratorやPhotoshopのCMYKファイルがファイルに忠実
な色で印刷できるのだ。

実は6色プリンタにしてから、RGBのプリントアウトはキレイなものの、肝心の
CMYKデータの印刷に苦労していたので、これはとてもありがたい。ああもっと
はやく4色インクプリンタにしておけばよかった....普通のコピー用紙でもか
なり発色がいいのもびっくり。このあたりは「プリンタ」ではなくて「FAX」
として作られているからかもしれない。ちなみに、写真印刷も光沢紙をつかえ
ば、普通に見てる分には粒子などまったく気にならない。

また、給紙が前面からカセットなのもいい。上から差すタイプだと、差しっぱ
なしだと紙はよれるわ、ホコリはたまるわで、すぐに紙詰まりになっちゃうん
だけど、カセット方式だと紙がいつもベストの状態でたもたれる。普通紙なら
100枚ストックしておける。なんとも気持ちがいい。その分、設置面積はでか
いのだが、もともとのFAXだって設置面積は小さくても給紙トレイなんかがは
りだして結局投影面積はでかかったし、ミオちゃんはよけいなでっぱりなどな
いので、かえってすっきりした感じがするくらい。

●常時待機中がえらい

プリンタ、スキャナともLAN対応しているのも魅力。OS Xになって、WinとMac
でプリンタ共有できるはずなんだけど、うちだとなぜかいくら設定してもうま
くいかないし、共有だと所詮、プリンタをぶらさげているマシンが起動してな
いとダメなわけで、しょうがないから必要なときはUSBを抜き差ししていたん
だけど、LANって偉大だわぁ(笑)どのマシンからでもさっとプリントできる。

うちのLANはAirMacをつないであるので、無線LAN対応のiBookから印刷もでき
るし、スキャンもできちゃう。無線でFAXを打つことまでできる。コードレス
なiBookでちょっとWebを見ていて、印刷したいときに、なにも接続しなくても
印刷できるってのはすごいねぇ。

そうそう、ミオちゃんが一番エライところは、「いつでも印刷できちゃう」っ
てことなのかもしれない。なんせ、もともとFAXだから電源は常時入っている
状態がデフォルト。うちのEPSONのプリンタ、常時電源をいれたまま、しばら
く使わないと、インクがすぐにつまって、クリーニングをすることになるんだ
けど、ミオちゃんは未使用時間がある程度続くと自動的に軽くクリーニングを
してくれる。常に自分で健康管理してくれるエライ子なのである。常時電源が
入っているから、使いたい時につかえる。あたりまえのことだけど、けっこう
大事だなぁと、この機械にしてみて思った。

あと、複合機だと操作がややこしそうなんだけど、これ、素直にわかりやすい。
めちゃくちゃ使いやすい、というわけではないけど、使い方で悩む、というこ
ともない。この手の複雑な機械は、カタログの性能で買ってみて、性能はいい
けどひどく使い勝手が悪い、ということがよくある。

今回、購入前にメーカーのサイトでPDFのマニュアルがダウンロードできたの
で、事前に使い勝手を想像できたのがよかった。LANでの使い勝手なんか、店
頭で見ても聞いてもわかんないものね。いまだにマニュアルを配布してないメ
ーカーはあかんよ。

欠点は、ちょっと作りがチャチなところかな。ギリギリまでコンパクトにデザ
インされているのはいいんだけど、スキャナのフタとか給紙トレイとかのプラ
がぱきっと折れそうなほど薄いのがちとコワイ。

変なのが電話の呼び出し音。なぜかメロディしかなくて、ベルなどのフツーの
音がない。メロディだと、大きくしていても別の部屋にいたりすると聞こえな
いので、これはなんだかなぁ。子機で留守電を聞けないのもちょっと不便。

まぁ、留守電転送機能で、外出時は携帯にかかってくるので、いいっちゃあい
いけど。あとは速度。スキャンについてはすでに書いたけど、プリントアウト
もちょっと遅い。FAXの解像度なら問題ないけど、写真品質にするととたんに
遅い。

まぁ、これらの不満も、元がFAXだと思えば充分に満足(実際ショップだとプ
リンタのところじゃなくてFAXの売り場に置いてある)。腹が立っても、「こ
いつはFAXなんだ、FAXなんだ」と自分に言い聞かせれば、とてもいい仕事をし
てくれる(^_^;) 

FAXにしろ、プリントにしろ、頻繁に使うならそれらの性能がよいのを買えば
いいが、データでのやりとりが中心の今の仕事だと、どれもそんなに使用頻度
は高くない。すべての性能はそこそこだけど、全部ひとつのマシンで済んで、
使い勝手がいいこの機械、かなり気に入ってます。

【まつむら まきお/まんが、イラスト、アニメーション作家】
先週AppleStoreのマカデミアで、据え付けのG5 2GDualでFlashつかってみたら、
えらく快適! うーん、買い換えたくなって困ってます(笑)
<http://www.makion.net/>

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■KNNエンパワーメントコラム 
東京拘置所獄中記-6

神田敏晶
https://bn.dgcr.com/archives/20041013110100.html
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3日目の朝。7時のラジオのベルで目が覚めた。窓からは明かりが見えている。
クーラーが聞き過ぎて寒い…。ラジオでは真夏日で寝苦しい熱帯夜が続いたと
いうが、拘置所は南極のようだった。

7:05 「点呼!」 「おはようございます! 200番神田敏晶!」で朝の仕事
は終わり。

7:30 朝食。とても動いてもいなくて、3食も食べないので苦痛だ。しかも朝
からパンではなく、鮭の切り身にモズクに納豆に、玄米。信じられないほど豪
華な朝定食だ。幕張プリンスのバイキングと勝負させたら拘置所が勝つかも知
れない。

また午前中は暇でのんびりしていたら、先生から購買品目の説明があった。部
屋にあるマニュアルでは、日本語が英語の翻訳のようで意味がよくわからなか
った。

購入するものは月曜日にマークシートに記入すると、届くのは木曜日であると
いう。もちろん土日は休みだ。いつでも申し込めるのではなく、申し込み日も
文房具は木曜日だけで、届くのは翌週の火曜日だ。ボクがいる間には、ノート
もボールペンも届かないではないか。これはきっと計画性を持って生活を強い
るためのシステムだったと思った。

そして、その後、先生の口から恐ろしい言葉を聴いてしまった。「月曜日から
盆休みになります。労役はありません」という。頭の中が真っ白になってしま
った。ヒマつぶしとなる労役が盆休みでなくなるという。

一週間の滞在にして、雑居坊での出来事を取材して…と描いていたが、この生
活であとの日々をすごすのはボクには辛すぎる。30分も黙っていることができ
ない性格がたたられる。

その日の面会に来た、バーチャル田中さんに、リングにタオルを投げてもらう
ことをお願いした。リングを去る理由は「お盆休みに負けたから」だった。

●あの組織はなぜ横柄にふるまうのか

お昼を食べた後、その日でお盆前の最後の封筒はりをして、お盆休みまでに出
所できなかったらと思いながらいると、荷物を持ってきなさいと別の先生に言
われた。思わず、「出所ですか?」と聞くと、「わからん」といいながら、ダ
ースベーダーの要塞を歩いていく。途中何人かの先輩と合流しながら、エレベ
ーターに向かう。なかなかの遠出だ! 散歩に連れて行ってもらえる犬の気持
ちがよくわかる。

到着は、初日に来たロビーである。桑田と長門のあわせた先生もいた。「出所」
を確認した。時計を久しぶりに見た。13時17分ほどであった。時を知ることの
喜びに浸りながら、出所準備をすることとなった。

本日の出所組はボクをあわせて4人。ボク以外の3人は20代中頃という感じ。会
話ができないので彼の持ってきた膨大な手紙の束を見て、その年月をうかがい
知る。取材感覚で来ていることを初めて申し訳ないと感じた。3人はかなり先
生に忠実であり、ボクが一番反抗的であったかもしれない。

「ES」という、新聞広告で集められた被験者を「看守役」と「囚人役」に分け、
模擬刑務所で生活をさせるドイツ映画があったが、まさにそのロールプレイン
グの状態が東京拘置所でも成立している。

公務員であるだけの看守の先生のお言葉はなぜか「絶対的服従」をいつも強い
ている。なんらかの理由で服役しているボクらの「辞書」からは、「反抗」と
いう言葉は破りすてられていた。「人権」がどうのこうのではない、最初から
「人権」なんてページは辞書に載っていなかった。

結果としてたったの3日間だったけれど、どうしてあんなにエラぶりたいのか、
不思議である。犯罪者だからか? しかし、あなたがそれに対して、エラくな
ったり、横柄に振舞う権利はないとボクは思った。自暴自棄になって暴れたい
気持ちもあるが、良識な市民として、大人として、この実情をなんらかの形で
社会に問いかけたいと感じた。

狭いロッカールームに入れられ、1時間も待たされる。「俺たちに人権はない」
トイレに行くのも、いやいや対応される。用意ができてから独房から呼び出せ
ばいいと思ったが、彼らにはそんな道理は通じない。ボクたちは犯罪者なんだ
から。

ゴザの上に3日前の衣服やカバンが戻ってきた。シャツを着て、ズボンをはい
ていくうちに、元の自分に魂が変身していくのがわかる。ようやく着替え終わ
ると、悲壮感のある自分ではなく、強い自分を取り戻した。

最後の先生に、出所後の予定を聞かれる。「会社に戻ります」というと、「会
社で仲良くしてもらえるか?」とやさしい言葉で聞かれた。ちょっと嬉しかっ
た。「自分の経営している会社なので」と答えるとニコっとしていた。人生イ
ロイロ、看守もイロイロだ。「電車賃はあるか?」「宿はあるか?」と他の3
人にも聞いている。まるで「砂の器」の巡査さんだ。

私服になった4人は厳重な出口のゲートをひとつづつ、超えていく。ボクはな
んだか、「ひとーつ」、「ふたーつ」、「みっつー」と数えていた。人間とし
て生まれ変わる門が開いていくような気分だった。

面会ロビーには、たくさんの家族がボクたちを待ち受けていた。待っていた家
族は、まるで拉致家族が開放されたかのうように、ボク以外の3人にかけよっ
て、「ご苦労さんやったねー」「あんじょうしてた?」「お疲れお疲れ」と銘
々に声をかけている。出所仲間として、密かに携帯で記念写真を撮ろうと思っ
ていたが、良心がとがめた。

一歩、外に出ると、すでに17:00すぎなのに、灼熱地獄だった。まるで東京拘
置所の中は、別世界のようだった。工事中の階段を超えてから、差し入れの雑
誌が届いていなかった事を電話で確認でき、差し入れの雑誌を拘置所のロビー
に取りにもどった。案の定、待たされる。待たされる。

待たされている間に、なぜか気持ちが妙にのど元にひっかかることに気がつい
た。彼らは17時で業務が終わりだったのに、新たな案件がきたので、如実にい
やな対応だ。

「ここで待て」「すぐに来るから」「誰が届けた?」「先生に聞いたか?」と
出所しているにもかかわらず、まだ犯罪者扱いされている。というか、言葉が
見下した感じだ。

それが服役を終えて、すべてを白紙にもどした人間に対する態度なのか? ま
た、差し入れをしかるべき場所に迅速にデリバリーできなかった組織人が言う
べきセリフだろうか?

一番若手の看守に「出所してもまだそのような口のきき方をされるんでしょう
か?」と他の看守にも聞こえるように、聞いてみた。3人の看守すべての言葉
使いが一斉に替わった。少し、小気味よかったが、すぐに、なぜ普通にしゃ
べれる人たちが、あえて見下すようしゃべるように教育されているのか、そ
の組織に問題があるかと感じた。

やはり時間外で対応できず、後日送付するということで話をつけた。3人の看
守は、「おつかれさまでした」と、今度は銘々が丁寧にお辞儀をしてくれた。
百貨店の閉店後によく見られる、丁寧なんだが、心のこもっていないお辞儀だ
った。

最寄の小菅駅に着いた。電車に乗ると、窓には、夕日に照らされる東京拘置所
がそこにいた。ボクの夏が終わった。

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■イベント案内
Club Aquent Talk Session Vol.1 in Osaka
<http://www.aquent.co.jp/newsArticles/topics/>
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<主催者情報>
エイクエント大阪によるトークセッションのお知らせです。大阪南船場にデザ
イン洋書専門書店ハックネットがオープンしたのは7年前。その後、仕掛け人
安岡さんは精力的に海外を回って日本に海外のデザイン書籍を紹介するととも
に、日本人クリエイターを海外に紹介するための本をプロデュースしたり、代
官山にハックネット2号店をオープンしたり、と大活躍。安岡さんご自身実は
元デザイナーで、NYでそのキャリアをスタートしています。そんな安岡さんを
Club Aquentにお招きし、お話を伺うことになりました。土曜の夕方、ワイン
などを飲みながら、いつもと違う時間を過ごしてみませんか?

日時:10月23日(土)16:30~19:00(16:00より受付開始)
後半は、ちょっとしたパーティーです。
会場:socrates(大阪市北区中ノ島4-1-18 graf bld.4F TEL.06-6459-2082)
参加料:無料
詳細、お申し込みはサイトをご覧ください。

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■ブックガイド&プレゼント
「デザインの極道論」アスキー刊
<http://www.ascii.co.jp/books/detail/4-7561/4-7561-4530-2.html>
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著者:川崎和男
体裁:A5 288ページ
定価:2,310円(税込)
発売:2004/09/17 アスキー刊
ISBN 4-7561-4530-2
内容:日本を代表するデザインディレクター川崎和男が、「デザインを極める
道=極道」を著す。30の形容詞と形容動詞をテーマに、デザイナーの感性を再
定義する。

●本誌をアスキーよりデジクリ読者2名様にプレゼント。
応募フォームをつかってください。締切は10月20日(水)14時。
当選者(都道府県、姓)はサイト上に10月下旬掲載予定です。
http://www.dgcr.com/present/20041013.html


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■編集後記(10/13)
・川崎和男著「デザインの極道論」を、楽しんで読んでいる。本のタイトルは
「感性の道を極める論考」という意図だという。全体の構成が形容詞29、形容
動詞1をお題とした30の文章からなっている。「マックパワー」誌2001年2月号
から、2003年7月号までの連載を再編集したものだ。ちょうど毎月、川崎さん
がその時代、その時期に、ひとつの形容詞で自分の感性的な「きもち」を陳述
したものであるという。やはり「喧嘩師」を自称するキャラクターによる、は
げしい、あつい、あらあらしい、そしてすがすがしい内容であり、どこを読ん
でも感動的におもしろいのだ。とても中年と言われるほど円熟などはしていな
い。遮二無二、剛速球ど真ん中の発言を続けるところがすばらしく、その挑発
的な物言いには、無条件に拍手喝采である。とことんやる人。超絶の理論家。
自分にも厳しい。こういう人に日本のグランドデザインをやっていただきたい。
とにかく、引用したい言葉がいっぱいで、ポストイットをいくつも貼った。わ
たしにとって、こういう本も珍しい。同誌で連載12年半、生まれた書籍は5冊
目になる。既刊4冊をぜひ入手しようと決意。川崎さんには、わたしが編集長
だった「SUPERDESIGNING」創刊号で、「Macintoshのあるデザインの現場から」
特集のトップに長文の原稿をいただいたのだった。なつかしく読み返していた
ら、小一時間経過、あれはおもしろい雑誌だったよと自画自賛。  (柴田)

・いま出ている「Web Designing」誌の白書は結構ショックだ。うそー、徹夜
が当たり前だと思っていたのに、半分以上の人が徹夜しないの? クリエイタ
ー=喫煙者のイメージがあったけど、喫煙者のほうが少ないなんて。東西での
価格差は頭ではわかっていたけど、統計でもそれが出ているね。と、まあいろ
いろ。見てみると面白いかもしれないよ。/自分の周りは何も変わっていない
んだけど、なんだか自分が変わりつつあるようで、今まで必要だと思っていた
ものがなんとなく不必要になったり、価値を感じなくなっている。持っている
ことすら忘れていた、そんなものを捨てたくて仕方がない。現実は仕事だ~、
大きな整理をする気力もない~、なんだけど。 (hammer.mule)

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
リニューアル  8月サンタ
アシスト    鴨田麻衣子

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