[1662] 元旦遺書ビデオ

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1662    2004/12/20.Mon.14:00発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 18380部
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    <2005年、デジクリイベントやります。オフ会やります>

■KNNエンパワーメントコラム 
 元旦遺書ビデオ
 神田敏晶

■電網悠語:Ridual開発記編(76)
 クリスマス
 三井英樹

■イベント案内
 平成16年度[第8回]文化庁メディア芸術祭受賞作品決定

■デジクリからご案内
 『Creator's Table 2005』【クリエイターズ・テーブル2005】開催



■KNNエンパワーメントコラム 
元旦遺書ビデオ

神田敏晶
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KNN神田です。

2004年がもうすぐ終わろうとしている。みなさんのこの一年はどんな一年だっ
ただろうか?

ボクは今年の初めに思い描いた一年とは、かなり違った一年となった。「一年
の計は元旦にあり」とよく言われるが、元旦に一年間の行動計画を立てるとい
うことは、悪いことではない。いや、きっといいことだろう。

しかし、壮大な夢やストイックな計画ほど続かないものはない。人に公言して、
何とか実現する方法もあるが、もっと楽チンな方法がある。壮大な夢に向かう
のではなく、消去法で人生を逆算していく方法だ。

ボクがいつも元旦におこなう習慣が、「遺書ビデオ」の収録だ。かれこれ、数
年にわたっておこなってきた。

まず、最初にビデオテープに「遺書」というラベルを貼る。そのテープを入れ
たビデオカメラに語り続けるだけだ。毎年、同じテープに、続きを撮る。5年
前の自分とも対峙することとなる。目標ではなく、人生を予測して振り返るの
で、過去の自分の理想の生き方を知ることとなる。目標ではないので、達成す
るとかしないとかの結果がないため、自己嫌悪に陥ることもない。

そして、パブリックに話しているので、多少なりとも、外向きの理想が語られ
ている。しかし、本人なので、その時の雰囲気が思いだせる。当時使っていた
事務所や、懐かしい景色が入り込んでいるので、ついつい涙ぐむこともある。
自分だけの秘蔵コンテンツだ。

カメラに向かって、今年自分が死んだとして、今までの人生をプレイバックす
る。お葬式に流れることを想定して、真剣にしゃべるのだ。失敗しても続ける。
やり直しはなしだ。真剣に一発取りするのだ。時間は自由。自分の人生なんて、
振り返ってあいさつしても10分ももたないことにはじめて気づく。その気づき
が大事なんだ。

毎年、感じるのだが、もっと感動できた人生をすごさないと、このビデオ収録
で話すことが非常に少ない。

「本日はボクの○○年にわたる人生の最後の日にご来臨いただき、本当にあり
がとうございます。思い返せば、この○○年間。皆さんと共に人生を歩んでき
たことを非常にうれしく思います……」

で始まり、父母への挨拶、親しい知人へのメッセージが続く。ギブソンのギタ
ーは○○さんへ、リッケンは○○さんへと相続ネタも続く。毎年、新しく知人
になった人たちも加わったりして、相続品が変化するのも面白い。

自分が死んだ後のことなので、自分の大事なもの、大切にしたかったことなど
の総棚卸しができるのだ。

まず、本能的な欲望の棚卸をしてから、今年は、どのように生きていくのかを
葬式から逆算して考えてみる。奇抜なアイデアのようだが、実は理にかなって
いるはずだ。ユニクロの柳井元社長も「経営とは、本を最後から読むようなこ
と」とよく語る。

そう、どのような死に方で、自分の生きる方法を見つけるのが、この遺書ビデ
オによる行動計画の立て方だ。自分が何のために、今この仕事をしているのか?
 それは自分の目指した生き方とリンクしているかどうかを毎年、見極めてい
くことが必要だ。

多少、損をするかもしれないが、自分の人生を偽ることのほうが、長い目で振り
返ってみると、よほど損をしていることにも気づくだろう。

「元旦遺書ビデオ」は、だまされたと思って一度チャレンジしてみてください。
きっと新しい一年の生き方が変わるはずです。

今年は、最愛の母を失い、家族や子供とも離散して一年を経過した。今年の
「遺書ビデオ」は、昨年とはかなり違ったトーンになりそうだ。

それではまた、来年またお会いしましょう! よいお年を!

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■電網悠語:Ridual開発記編(76)
クリスマス

三井英樹
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もう何年も前の作品だけれど、「おやこ刑事(デカ)」(大島やすいち・林律
雄)というマンガが好きだった。幾つもの輝く短編の中で、クリスマスの話を
未だに思い出す時がある。デカ仲間で、プレゼントに何をもらったかを語る場
面……。

一癖も二癖もあるデカ仲間が昔の思い出を順々に話す。子馬をもらったという
ご令嬢のあとに、主人公の「文吾」が父親から将棋を教えてもらったという話
をする。文吾は父子家庭で、クリスマスの朝に、刑事である父とプレゼントの
約束をする。早く帰ると約束した父は文吾が寝てから家に辿り着く。足音を忍
ばせて部屋に入っ行く途中で約束を思い出す。

文吾が起きる。父は謝るしかない。困った父を前に、文吾が将棋台を運んでく
る。形のない大切なプレゼントを受け取った話を文吾が語る。下町の警察署が
舞台。その話を聞くデカ仲間の全員がしんみり暖かくなる。その夜も、現職の
デカである父は息を白ませながら張り込みをしている。

●多くのことを教会で学んだ

そんな話に共感を感じるような環境で育ってきた。でも、もっと暖かな家庭を
目指したいと思ってきた。でも気がつけば、いつも深夜帰りになっている。今
更ながら気が付く。息子も娘も大切な時期を過ごしている。私は、父親デカ程
に、何かをこの子達に手渡せているのかと。

積極的に子供たちに何かを教えていたのは、少し前の三年間。当時私は所属す
るキリスト教会の日曜学校の先生をしていた。始まった時は、生徒が五人。そ
のうち我が子が二人。毎週日曜日、礼拝が始まる前の三十分、ミニ礼拝という
形で聖書を一緒に学ぶ。

実を言うと、私のプレゼンのスタイルはこの時の経験から生まれた。Flashで
描いた紙芝居を前に熱っぽく語るスタイル。大抵は土曜日の昼頃から、何をど
う語ろうかを練っていき、夜にタブレットを使って絵を描き始める。出来上が
るのは、深夜から早朝。三人の先生で持ち回りをしたので三週に一回、そんな
生活を送る。きつかったけれど、場が与えられていたから続けられた。

プレゼンを指導してくれるのは、牧師ではない。目の前に居る子供たち。子供
たちは残酷だ。興味を感じなければ何も耳に入れない。セミナーで眠られるよ
りも、目の前で鼻をほじられる方がこたえる。「あー、つまんない!」叫びだ
す子も居る。授業参観でも知っているが、子供たちは大人の話を聞くことに何
の敬意も払わない。プレゼンの練習をする場としてこれほど効果的な場はない。
幸いFlashプレゼンは子供たちには受けた。とは言っても、語る内容は聖書の
話である。誤解している人が多いと思うが、聖書は信仰心篤い善良な人達の話
ではない。基本的に神に背を向けた人達の苦悩の歴史である。そもそも子供た
ちが喜んで聞く題材ではない。でも、当初の五人が三年間の間に十人強になり、
何人かの親まで参加するようになった。

平日我が子と接する時間は取れなかったが、自分の子供も含めた集団に接する
親の姿を見せられたのは良かったように思う。生活の主軸を「仮想」に置いて
いるがこそ、リアルな子供たちとの接点は大きな支えになった。

そして、子供たちばかりではない。教会という場所は、規模の大小に関わらず、
大抵がまさに老若男女が集う場であることが多い。赤ん坊からご老人までいる
空間は、独りよがりのユーザビリティ感覚を壊してくれる場でもあった。年齢
幅を考えると、文字や言葉の認識も、食事についても、ゲームにしても、一つ
の形で全員が満足することはまず在り得ない。それが目の当たりにできる。私
はWebに適応可能な多くのことを教会で学んでいる。

●クリスマスという言葉の神聖さ

それにしても、世界中の人が一人の男の誕生と死の場面を漠然と知っている。
不思議な話だと思う。イエス・キリスト。信仰の有無も含めてその捉え方は
様々だし、クリスマス自体も商業主義的な色彩が強まってはいるが、何かしら
人の気持ちを潤す響きは失わない。

「人を殺すなかれ」、神が人に示した戒めの最初の言葉。その言葉の書を引用
して戦争が開始され、殺戮は止まない。宗教という言葉でくくられた政治が立
ち往生している。信仰、自分の心の中心に何を置くのか、2004年はそれらが厳
しく試されたように感じる。それでも、この時期のケバケバしいネオンの下で
さえ、クリスマスに、何かしら人の気持ちを潤す響きは失われていない。

クリスマスが12月とされたのは、本人の誕生から随分と経ってからのようだ。
冬至という夜が最も長い日、翌日から陽の照る時間が徐々に延びる日。闇が次
第に追いやられて行き始める日。それがイエスの誕生日に相応しいとされた。

誕生はこの世で一番みすぼらしい場所。馬小屋はともかくとして、最初に置か
れた場所は、飼い葉桶。餌の入れ物である。出産を経験したり立ち会ったこと
があるならば、それがどれほど非常識かが分かる。同時に、そこに入れざるを
得なかった両親の痛みも。神の子が、神々しい光と共に天井に降り立つのでは
なく、この世で一番底辺に現れた。しかも、赤子という一番非力な姿で。

クリスマスという言葉の神聖さは、光り輝く神々しさではなく、闇の中にかす
かに一つ灯ったキャンドルのような光に感じる。そして、それは、マリヤとヨ
セフという、これもまた恵まれているとは言い難い二人が、喜びながら赤子を
授かるという場面に集約されている。

普通の家族の営み。普通の家族の喜び。その「型」がここにある。苦しさの中
にあってさえ、馬小屋で生まれた子供を想うと、その子の祝福を願いたくなる。
同時に、こんな自分でさえ祝福に預かれる、預かって良いのだと思える。教会
学校で子供たちに伝えることの大半は、ここにある。あなたは愛されています
よ。こんな赤面するような台詞を大真面目に語れる場は他に思い当たらない。

●何かがずれているWeb業界

最近、Web業界従事者の生活の悲惨さを聞く場面が増えてきた。私の関心がそ
こにあるからなのかもしれない。大方の人が「インターネット=Web=ホーム
ページ」と思っている気がするにも関わらず、世間一般が「インターネット」
と聞いてイメージする華やかさはない。深夜まで働き、体を壊し、入院し、退
職する。「もう続けられない」。Web大好きな人達のそんな話がゴロゴロして
いる。

せめて、クリスマスの季節にもう一度、自分の普通の生活を考え直したい。何
が苦しめているのか、何が長時間労働につながっているのか。何かがずれてい
る……。

先週、私の14回目の洗礼記念日に娘がカードをくれた。「パパ、おめでとう」。
私は歴史に残るWebサイトを作って来た訳でも、革新的な技術を練り上げて来
た訳でもないけれど、こんなところまで来てしまっている。目頭が熱くなる。
クリスマスは家族で夕食を共にしよう。

重い話になりましたが、皆様も良き聖夜を。

ps.
・多くの教会で12月24日夜にクリスマス礼拝がもたれます。
・自作のクリスマスページ
 http://homepage3.nifty.com/mitmix/Bible/Story/christmas.html
・自作の教会学校素材(一部)
 http://homepage3.nifty.com/mitmix/Bible/

【みつい・ひでき】 h-mitsui@nri.co.jp / ridual@nri.co.jp
自作のクリスマスの絵は、もう何年も前に描いたもの。数年毎に描き直しを企
画するけれど、毎回越せなくて使い続けてます。当時は紙にGペンにスキャナ
に、Adobe Streamline。

・Ridual(XMLベースのWebサイト構築ツール)公式サイト
 http://www.ridual.jp/
・超個人的育児サイト(書籍は絶版中)
 http://homepage3.nifty.com/mitmix/MilkAge/

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■イベント案内
平成16年度[第8回]文化庁メディア芸術祭受賞作品決定
<http://plaza.bunka.go.jp/festival/>
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文化庁メディア芸術祭実行委員会(文化庁、CG-ARTS協会)は、審査委員会で
の審査を経て本年度の受賞作品を決定した。今年度はアート、エンターテイン
メント、アニメーション、マンガの4部門で作品募集を行い、世界43ヶ国から
1,498作品の応募があった。同芸術祭の認知度や評価の高まりとともに、海外
からの応募は573作品に増えている。各受賞作品の詳細および2月末から行われ
る受賞作品展やシンポジウムなどのイベント概要については、サイトに掲載さ
れている。

大賞受賞作品(賞/作品名/作者/種類)
・アート部門
3 minutes2(※「2」は二乗)/Electronic Shadow/インスタレーション
・エンターテインメント部門
まわるメイドインワリオ/まわるメイドインワリオ開発チーム代表 阿部悟郎
/ゲーム
・アニメーション部門
マインド・ゲーム/監督・脚本 湯浅政明/原作 ロビン西/劇場公開
・マンガ部門
夕凪の街 桜の国/こうの史代/ストーリーマンガ

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■イベント案内
富士ゼロックス株式会社+デジタルクリエイターズ presents.
『Creator's Table 2005』【クリエイターズ・テーブル2005】開催
<http://www.dgcr.com/table2005/index.html>
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・クリエイターを対象とした、充実したトークとディスカッション中心のイベ
ントを開催。
・参加費は無料、最前線で活躍するスペシャリストをゲストに迎えます。

【主催】富士ゼロックス株式会社、デジタルクリエイターズ
【日時】2005年1月22日(土)13:00~19:00
【場所】富士ゼロックスepicenter(品川インターシティ A棟14F)
【対象】現役のクリエイター、フォトグラファー、ライター、編集者、印刷関
係者など。デジクリの読者の皆様。
【定員】70名
【費用】無料
【受付】2005年1月上旬より、デジタルクリエイターズのWebサイトにて、先着
順に受付を開始いたします。
サイトURL:<http://www.dgcr.com/>
【ゲスト】第一回のゲストは、デジタルパブリッシングにおけるカラーマネジ
メントについて、過激で多彩な啓蒙活動を続けるMD研究会より、上原ゼンジ氏、
庄司正幸氏、東陽一氏、マスター郡司氏の4氏を迎えます。

"Creator's Table 2005"「RGBは美味しい」
~「カラーマネージメント」とは「RGBフロー」である~

第1部=MD研究会トーク
・イメージした色を再現するために
・色再現の標準化とRGBワークフローの関係
・B2Cによるオンデマンドビジネス実践

第2部=パネルディスカッション「RGBは美味しい」
・今頃「CMSにもいろいろある」とか「CMSはケースバイケースで」なんて言っ
てる場合ではない。印刷におけるCMSは、かつては机上の空論だった。しかし
CTPによって、印刷におけるCMSは画に描いた餅ではなく、実際に食べられるよ
うになった。カラーマネージメント、RGBフロー、CTP、PDF/X-1a、色校正、デ
ザイナーの職分、カメラマンの職分、そのほかについて、参加者を交えての公
開討論。必見。

第3部=ミニ・パーティ
クリエイター同士の交流を目的とした、ミニ・パーティを準備しております。

・富士ゼロックス epicenter
<http://www.docu-plaza.com/epicenter/open.html>
・MD研究会メールマガジン「デジタル画像でお困りではありませんか」
登録用URL <http://www.daigakujin.com/md.html>

●2005年、デジクリイベントやります!

8月サンタです。来年、といってもたったの一ヶ月後の、1月22日、デジクリは
富士ゼロックス株式会社さんと共同で、クリエイター対象のイベントを開催す
ることになりました。第一弾は知ってる人は知ってる、あのMD研究会の面々を
ゲストに迎え、たっぷり時間をいただいて、存分に語っていただきます。

お申し込みのご案内は、年明け、デジクリの第1号あたりで詳細にお伝えしま
す。さらにこの"Creator's Table"は、豪華ゲストを迎え第2弾、第3弾と「こ
れが無料!?」という、驚きの内容のイベントをお届けしていきます。
お楽しみに!

●さらにオフ会の予告です

2005年2月19日(土)、同じく品川の富士ゼロックス epicenter にてデジクリ
のオフ会を予定しています。今回は参加費も500円~1000円程度、学生さんも
参加していただけるような、トーク中心の気軽なオフ会になる予定です。また、
ついに創刊から3年目に突入の、姉妹紙『写真を楽しむ生活』の読者オフとの
合同開催も企画中です。
詳細は"Creator's Table"と同じく、年明けのデジクリでご報告いたします。
すでに木曜日担当・永吉画伯からの「危篤状態でも参加します」という力強い
メッセージをいただいております。デジクリ2月オフ会参加ご希望の皆様、2月
19日は品川集合ということで、ひとつよろしくお願い申し上げます。


<応募受付中のプレゼント>
 『商品撮影のための ライティング基礎講座』 「写真を楽しむ生活」519号
 (12/23締切)
 『Web Designing 2005年1月号』 本誌 1661号(12/25締切)
 
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■編集後記(12/20)
・デジクリは22日(水)をもって2004年はおわり、2005年は1月7日からです。

・酒井順子の「負け犬の遠吠え」とは、「30代以上、未婚、子ナシは女の負け
犬である」というテーマを深く深くおもしろく掘り下げた本だという。読んで
ないけど。インパクトあるから流行語大賞にも選ばれて当然だが、いやな言葉
だなあと思った。ところが、意外にもその対象者(?)からは肯定的に捉えら
れているとか。「30代以上、未婚、子ナシ」の理由をあれこれ聞きたがる人に
対して、「私って負け犬ですから」と言えば説明オワリ、という便利さが受け
ているようだ。「バツイチ」「できちゃった婚」「フリーター」とかいう表現
と同様で、それ以上説明不要というのはたしかに楽チンだけど。そこで、最近
買った三砂ちづる「オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す」を読ん
だら、「負け犬論争」は強者の理論だとあった。負け犬と自称する人は、メス
として強い、エネルギーのあるごく少数のエリート女性の話で、「普通の」女
性のことではない。いま心配なのは、強者の理論で切り捨てられるその他大勢
の女性である。女性だって仕事をしていればいいんだ、といったメッセージを
真に受けてやっていたら、あっというまに人生の女性としての持ち時間は終わ
ってしまいますよ、それでいいのですかと問いかける。わたしには子宮はない
から、この本に書かれている女性の身体性についてはわからないので読み飛ば
したが、全体として大切な提言であると思った。「わたしって、負け犬なのよ
ね」と、現状を肯定された気になっている「普通の」女性はぜひ読むべきであ
ろう。なお、同時に読み始めた正高信男「ケータイを持ったサル」こっちはタ
イトルは最高の出来だが、内容はいまいちであった。       (柴田)

・塊魂の2「みんな大好き塊魂」が来年発売。1で完結しているものなので、2
はどうなるのかドキドキ。/PSP。ゲーム中にCDが飛び出すらしい?/白蓮会
館の新人戦観戦。新人戦は面白いなぁ。アグレッシヴで何が起こるか予測不可
能。応援していた人たちはそこそこいい感じの結果。次回はもっといいところ
まで行きそうだ。/朝型にしたいと思い、光を顔に照射する目覚ましライト
「ASSA」を買った。が、どれだけ光が当たっても熟睡。規則正しい生活に近づ
けないと、このライトの効果は感じられないだろうな。早く寝られるようにす
るのが先だな。                    (hammer.mule)
http://www.mew.co.jp/Ebox/assa/   ASSA

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
リニューアル  8月サンタ
アシスト    鴨田麻衣子

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お届け時刻が遅くなることがあります。ご了承下さい。

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