[1711] 自家用車について考えてみた

投稿:  著者:


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1711    2005/03/16.Wed.14:00発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 18294部
情報提供・投稿・広告の御相談はこちらまで mailto:info@dgcr.com
登録・解除・変更・FAQはこちら http://www.dgcr.com/regist/index.html
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

       <趣味のカメラにウン十万使ってますが……>       

■MKチャット対談 
 自家用車について考えてみた
 笠居トシヒロ&まつむらまきお

■ショート・ストーリーのKUNI(8)
 番組
 やましたくにこ

■イベント案内
 Photo Imaging EXPO 2005
 関西電塾第57回セミナー 関西電塾 with APA関西
 Power of DIGITL 写真展 <APA関西支部展>

■Webサイト案内
 特別寄稿「無名無冠の種字彫り師―活字書体を支えた職人たち」



■MKチャット対談 特別編
自家用車について考えてみた

笠居トシヒロ
───────────────────────────────────
今回は、前回お休みした罰(笑)として、笠居がピンでお届けします。
んで、今回は全然「デジ」でも「クリ」でもない話です。スンマセン(^^;)

●なぜ車で出かけるのか

ご存知の方はご存知かと思いますが、ウチの近所(徒歩3分)には大型のショ
ッピングモールがあります。自宅で仕事をしている私としては、とても便利で
具合がいいのですが、週末はちょっとブルーになります。というのも、このシ
ョッピングセンターに買い物に来る人たちの車が、周辺道路にミッシリと渋滞
の列を作るからです。ちょっと出かけるにも、家の前の道路をなかなか横断で
きなかったりしてイライラします。

何でこの人たちは、混むのがわかっていて自家用車でショッピングモールに来
るんでしょうか? このショッピングモールは郊外型の「クルマでないと不便」
な立地ではありません。すぐ目の前のJRの駅(ちゃんと快速も停まる)とオシ
ャレな陸橋でつながってるし、まん前にバス停もあります。

ということは、推測ですが、ショッピングモールに来る(買い物をする)こと
が必須なのではなくて、「車でどこかへ出かける」ことが主目的なのじゃない
かと思ってしまいます。

「車でないと買い物した荷物を運ぶのが大変なので」

いやいや、そんなに大量に買い込むなら配達してもらえばいいのでは? もし
どうしても自分で持って帰りたければタクシーだって使えます。

「毎回タクシーなんて贅沢でしょう。せっかく車があるんだから使わないと」

を、今回の話の核心に入ってきました(笑)。デジクリ読者の多くの方は、自
家用車をお持ちだと思います。というか日本の自家用車の保有率は、80~90%
以上だということですから、日本のほとんどの家庭では、自家用車があること
がアタリマエなわけです。ですから「せっかくあるんだから……」という意識
もごく普通だと思います。が、しかし! ここでもう一歩引いて考えてみまし
ょう。

●ホントに自分の生活に自家用車が必要なのか?

すでに持ってるし、あるのがアタリマエ、みんな持ってるし、車好きだし、と
いった要素はひとまず横へどけておいて、どんなときに本当に必要なのか、を
考えてみたいとおもいます。

毎日使う用途としては、通勤・通学、日々の買い物、子どもの送り迎え、など
があると思いますが、マイカー通勤(いまどきこんな言い方するのかな?)は、
禁止されている会社や学校が多いと思いますし、普通は公共交通機関を第一候
補に考えるでしょうから、これは却下とします。

買い物は「日々の」が頭につくのであれば、そんなに大量ではないでしょうし、
近所で済ませられるものが多いと思いますので、徒歩、または自転車で充分事
が足りるでしょうから、これも却下。

子どもの送り迎えに車を使うというのは、昨今、世の中が物騒なので容認した
いところですが、これもせいぜい幼稚園までの話ではないでしょうか。小学生
以上の子どもを、毎朝校門の前まで車で送り届けてたら、どこの富豪様かと思
ってしまいます(笑)

まぁ、これ以外にどうしても毎日使う用途がある特別な方は例外として、普通
の一般家庭では特に毎日使わなければならない理由はなさそうです。ウチのマ
ンション(200世帯以上)でも、ほとんどの世帯が自家用車を保有しておられ
ますが、平日には殆どの車が駐車場に鎮座していることを見れば、あながちこ
の推論も間違ってはいないと思います。

で、週末になると「せっかくあるんだし、乗らなきゃもったいないし、どこか
出かけようか」となるのではないでしょうか。

「ウチはスキー(でも釣りでも何でもいいですが)が趣味で、毎年クルマで移
動するんで、どうしても必要なんですよ」

年に数回でしょう? 電車でも移動できるし、荷物運ぶのが大変というなら、
荷物だけ宅急便で送る手もありますし、どうしても自分で運転したければレン
タカーもありますよ。

「そもそも、ウチは立地的に不便なんで、クルマがないと常に移動が不便なん
です」

そうですね、都会ではともかく、郊外の住宅地にお住まいの方は多いと思いま
す。では、さらにもう一歩引いて、この「車がないと不便な立地」を改善する
方向で考えてみましょう。

「そんな便利なところに住むほど、お金に余裕がないですよ」

本当にそうでしょうか? まず自家用車に年間どのくらいのお金をかけている
か考えてみましょう。私が調べたところでは、自家用車を取得するときの平均
的な予算は約260万円、買い替えの平均的なスパンは、5~6年だということで
すので、ここから算出すると、自動車本体にかける年間予算は、1台あたり約
50万円ほどです。「ウチはもっと長く乗る」とか「ウチのクルマはもっと安い」
という方もいらっしゃるでしょうが、ここではあくまで「平均」で算出します
のであしからずご了承ください。

さて、自家用車を持つには「車庫証明」が必要です。というか駐車スペースが
必須ですよね。持ち家に駐車スペースがある、というリッチな方はちょっと置
いといて、駐車場の一ヶ月の賃貸料金は、およそ1万円というのが全国平均み
たいです。その他に、自動車保険が年間約10万円、車検が2年ごとに約10万円
といったところが主な費用として考えられます。

そして肝心のガソリン代ですが、買い替えまでに10万kmがんばって乗った、と
いう人は少ないみたいで、まぁここまで乗ると、中古車市場でも相手にされな
かったりしますから、年間1万kmくらいが平均でしょう。燃費をリッター15km
として、約75,000円を年間のガソリン代とします。その他、タイヤを交換した
り、洗車をしたり、カー用品を購入したり、といったことはあるでしょうけど、
平均値を出しづらいのでこれらは割愛して考えたいと思います。ここから年間
にかかる費用を算出すると、

自動車本体 500,000
駐車場代 120,000
自動車保険 100,000
車検費用 50,000
ガソリン代 75,000
-----------------------
年間総費用 845,000

ハチジュウヨンマンゴセンエンですよ、みなさん! ワタクシ、昨年から始め
た趣味のカメラに、うん十万使ってますが、クルマ持ってないからまだまだ余
裕ですよね(違)

●タクシーとレンタカーという選択もある

えー、話を戻しまして、これを月割りにすると約7万円です。さて、今お住ま
いのお家、家賃はいかほどですか? あと7万円プラスしたら、どれだけ立地
的に便利で広い家に住めるでしょうか? なんと「銭金」に登場するような貧
乏さん(家賃3万2千円)も、7万プラスすればごく普通の3DK/70平米とかに住
めます(ま、貧乏さんはクルマ持ってないですが……)し、ごく普通の3DK/70
平米に住んでる方は、4LDK/100平米超のマンションに住むことだって夢じゃあ
りません。
・銭金=銭形金太郎 水曜夜8時 <http://www.tv-asahi.co.jp/zeni/>

もちろん、どんな便利なところに住んでも、公共交通機関だけでは移動に困る
場合があります。電車やバスは時刻表を無視してまで、乗客の都合のいい時間
に動いてはくれませんからね。でもそんなときにはタクシーがあります。タク
シーは贅沢でしょうか?

実は今の家に引越す前、とにかくちょっとした移動にもタクシーを頻繁に使っ
た年がありました。特によく使ったのは、自宅から駅まで片道1,000円前後の
距離(バスだと200円)ですが、これは週に2~3回は乗ってましたし、梅田あ
たりで飲んで遅くなると、迷わずタクシーに乗って帰りました(5~6,000円く
らいですか)。年度末には自分でも「やたら乗ったなあ」と感心するほど、タ
クシーの領収書が小山のように(笑)。年間の合計金額は35万円くらいでした。

おそらく、いま自家用車を使っておられる方が、車を使うすべての用途をタク
シーに代えても、こんなにはかからないんじゃないでしょうか。で、上記の計
算と比べてみれば一目瞭然ですが、これだけ使い倒しても自家用車維持費の半
分にも満たないんです。これでも、タクシーは自家用車を持つより贅沢でしょ
うか?

補足すると、私のタクシーの使用基準は今でも変わってませんが、自宅を交通
の便のいいところに越したおかげで、今期のタクシー代は、7万円ちょっとでし
た。

小さなお子さんがいる家庭では、車で移動するほうが便利だとか、田舎では公
共交通が発達してないから、いきおい自家用車に頼ることが増えるとかいうこ
とはあると思いますが、タクシーとレンタカーを好きなだけ使っていいよ、と
いうことになればちょっと話は変わってくるのでは?

「タクシーを拾うのが面倒で……」「ウチの近所はタクシー居ないから」

ご心配なく。タクシーは電話で呼べば来ます。年末年始の混雑時期でも、電話
して30分もあれば家の前まで来てくれます。その間にゆっくり身支度してお出
かけください(笑)。それにですね、タクシーで出かければ、いつだってお酒
が飲めます! 炎天下の遊園地で「くぁーっとビールでも飲みてーなー! く
そっ」と思ったことがあるお父さんはいっぱいいるんじゃないでしょうか? 
私はいつも遠慮なく飲んでます(笑)。帰り道も一人眠い目をこすって運転し
なくても、家族と一緒に寝てたっていいんですよ!

最近さかんに低燃費車のコマーシャルが流れますよね。条例によって低公害車
の指定を行ない、買い替えを推奨する都市もあります。低燃費で低公害の車
(でもガソリン燃やして排気ガス出すんだよねぇ?)に買い換えることはエコ
ロジーなんだそうで、エコロジーに貢献しようとする心正しい方は、低燃費の
車が出るたびに片っ端から買い換えなくてはいけません。しかも古い排ガス規
制のクルマにそのまま乗ってると、新しいクルマよりも、いっぱい税金払うこ
とになるらしいんで、だったら車を買い換えたほうが得ですよね(違)

国はずいぶん前に国営鉄道を民営化(切捨て)して、人口の少ない地域の赤字
路線は、どんどん廃線になりました。それに伴って駅との連絡手段としてのバ
ス路線も廃止になります。結果、国の赤字は減ったのかもしれませんが、それ
では不便なので、自家用車の保有率は増え、なぜか赤字路線を撤廃したような
地方にも、使いもしない高速道路は建設されたりしています。

私たちは、そろそろ「アタリマエ」だったものを考え直し「それが本当にアタ
リマエか」を考えてみないといけないんじゃないでしょうか。

【笠居 トシヒロ/WEBコンテンツクリエイター・デザイナー】
ウルトラ会長 寺田克也氏、スペシャル会長 スタパ齋藤氏が主催する、シンメ
トリー倶楽部に(勝手に)入部(笑)シンメトリー倶楽部とは、線対称な構成
を持つ写真を愛でるクラブ。サイトを公開してすぐに、ウルトラ会長より「キ
レイ系だ!」とのコメントをいただく(笑)。今後も精進します。
シンメトリー倶楽部:http://www.symmetryclub.com/
シンメトリー・フォトログ:http://fotologue.jp/madsymmetry/
なんとなく、なフォトログ:http://fotologue.jp/madcphoto/
<http://www.mad-c.com/>

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ショート・ストーリーのKUNI(8) 
番組

やましたくにこ
───────────────────────────────────
うそじゃないよ、ほんとなんだ。

その日、うたた寝から目覚めるとすでに真夜中で、つけたままのテレビはざあ
ざあと砂嵐状態。よくあることだ。机の上にはやりかけの仕事がそのままで、
一部の書類は僕の腕の下でくしゃくしゃになっている。体がものすごくだるい。
僕はためいきをついてテレビ画面を見るともなく見た。すると、砂嵐が次第に
おさまり、薄れていくではないか。しばらくすると、画面はまったく正常にな
り、どこかのスタジオらしい風景が映し出された。ただしモノクロだ。思わず
時計を見たが、もちろん朝の番組が始まる時間でもない。

「どうしたんだ、不景気な顔してるじゃないか!」
画面から声が聞こえた。ビートたけしだ。画面いっぱいに大写しになり、僕に
話しかける。

「あんたやがな、あんた! よっぽど疲れてるねんなあ!」
今度は明石家さんまが笑いながら話しかける。僕はなんだか理解できないまま、
あいまいにうなずく。そんなときはいつもそうするのだ。

「うっひっひ、まだよくわかってないないとみえますね、はらほろひれはれ」
大橋巨泉。テレビに出るなんてひさしぶりだ。新番組か?

「さ、テレビの前のあなた、あなたのための番組です。目はさめましたか」
ハナ肇だ。死んだはずだ。

「全員集合!」
いかりや長介。また死んだ人だ。どうなってるのか。

「何だか腑に落ちない顔だな。どうだっていいじゃねえか。いまとにかくこう
いうことになってんだから」
たけしが言う。

「何か言いたいこと、ないんか? あるやろ、ほれ、たまってることが!」
さんまに促され、僕はふと思いついた。そうだ。

「実は…僕、人からしょっちゅう悩みとかぐちを聞かされるんです」
「はいはい」長さんがうなずく。

「なぜかみんな僕の顔を見るとぐちを言いたくなるみたいで、三日に一度は
『あなただけに言うんだけど』と悩みを打ち明けられるんです。別に聞かされ
るのがいやではないので、つい聞くんですが、それがたまりにたまって、なん
だかもう体中が悩みやぐちやもめごとでいっぱいになってるみたいなんです。
最近では体がずっしり重くて、一足動かすたびにたぷたぷとあふれそうです。
ちょっと吐き出してもいいですか」

「いいにきまってるだろ!」
「心配すんな。絶対秘密は守るよ!」

そこで僕は大きく深呼吸すると、体中にいっぱいつまったたくさんの人の悩み
やぐちや不満、不平をひとつずつ吐き出した。恋の悩み、仕事を認めてもらえ
ない不満、誰にも話を聞いてもらえないさびしさ、同僚が自分を裏切ったこと、
派手にふるまっているけど実は多額の借金を抱えていること、大切な人が不治
の病にあるがそのことを誰にも言ってはいけないこと、自分の嘘のせいで友人
の家庭は崩壊状態にあるが友人はそれに気づいていないこと、実は豊胸手術を
していること等々。

吐き出しているうち、どんどん体が軽くなり、気分がよくなるのがわかった。
呼吸がぐんと楽になり、頭の中のもやがはれ、急におなかがすいてきた感じだ。
ああ、誰かに話を聞いてもらうということはこんなに心やすらぐものだったの
か。何かをしてもらわなくても、聞いてもらうだけでこんなに落ち着くものな
のか。みんなの気持ちが少しわかったような気がし始めたとき、さんまが大き
な声を上げた。

「ストーップ、ストップ! そこまでや!」
「え、まだ半分以上残ってるんですけど」
「たいへん残念ですが、そろそろお別れの時間が近づいてまいりました」
 白いスーツを着たハナ肇が笑顔で言う。
「さよならするのはつらーいーけど♪」
 長さんが歌う。着物にたすきがけ姿だ。
「じゃ、また来週!」
 たけしが手を振る。
 
「そ、そんな…あの、ほんとに来週ですね?!」
僕がそう聞くのとほぼ同時に画面は再び砂嵐に変わった。ざあざあざあ。

ほんとだってば。

僕以外は誰も気づいていないようだが、翌日からのテレビ番組には確実に変化
がみられた。なんというか、ぐちっぽくなり、少し暗く、意地悪だけど奥深く
なった。一方で僕の体調はすっかりよくなった。

それ以後何週間もたつ。深夜、テレビが砂嵐に変わるたび、僕はひそかな期待
を抱くが、いまのところあの「番組」にふたたび出会うことはかなえられない。
あれ以後も僕はみんなから悩みやぐちを聞き続け、この調子ではもうすぐまた
いっぱいになりそうなんだけど。

【やましたくにこ】kue@pop02.odn.ne.jp
大阪は相変わらず景気がぱっとしません。うちの会社の隣にあった家電量販店
(関西系)は閉店・リニューアルオープンを繰り返し昨年ついに閉店、解体。
駐車場も含めたかなり広い敷地にはその後まずコンビニ、そしてついこの間有
料老人ホームがオープンしました。元気なのはこういう業界だけのようです。

・私のサイト「みっどないと」 
http://www1.odn.ne.jp/%7Ecay94120/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■イベント案内
Photo Imaging EXPO 2005(フォトイメージングエキスポ2005)
<http://www.pie2005.jp/>
───────────────────────────────────
会期:3月17日(木)~3月20日(日)10:00~18:00 最終日17時
会場:東京ビッグサイト
入場料:一般1,000円、中学生以上・インターネット事前登録・前売り券750円
内容:昨年までは「フォトエキスポ」「ラボシステムショー」「IPPF国際プロ
・フォト・フェア」として別々に開催されていたものを統合した大イベントに
なる。
「デジカメWatch」の「各社ブース予告 リンク集」が便利
<http://dc.watch.impress.co.jp/static/link/pie2005link.htm>

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■セミナー案内
関西電塾第57回セミナー 関西電塾 with APA関西
<http://www.denjuku.gr.jp/kansai/>
───────────────────────────────────
日時:3月26日(土)受付 10:00~17:00
会場:ビジュアルアーツ専門学校大阪校
http://www.visual-arts-osaka.ac.jp/contact/index.html
料金:一般4,000円、電塾/APA/JPS/WA各会員2,000円
関西電塾事務局  担当:村田、山本 TEL.0729-63-2055

【「Power of DIGITAL」展よりCMS を活用したプリントワークフロー】
今回の「Power of DIGITAL」写真展の作品制作の過程では銀塩プリント出力に
プリンタープロファイルを利用したCMSを活用しました。実際の作品を見てい
ただきながら、CMS の有効性と実作業における問題点を考えます。

【デジタルカメラの現状と展望 】
2004 年末からさらに充実してきた一眼レフタイプデジタルカメラを中心に
今後の写真業界の動向を紹介。このところ話題になっているRGBワークフロー
のメリットと、その運用の重要性を理解していただきます。
早川廣行(電塾塾長)

【パネルディスカッション~進化したデジタルカメラ】
撮影現場でのデジタルカメラの使用感や撮影後のデータ処理について、作品展
に出展したフォトグラファーを交え使用感や今後の可能性、現在の段階での問
題点についてパネルディスカッションを行います。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■展覧会案内
Power of DIGITL 写真展 <APA関西支部展>
<http://www.fujifilm.co.jp/photosalon/0503o.html#apa>
───────────────────────────────────
会期:3月18日(金)~24日(木)10:00~18:00 最終日15時
会場:富士フォトサロン大阪(大阪市北区梅田1-9-20 大阪マルビル3F 
TEL.06-6346-0222)
内容:今年度の関西支部展はあえてデジタルカメラによる作品に限定し、広告
業界・写真ファンに、広告写真家の持つPowerをアピールする。
 
・関西支部展イベント APAフォトクリニック(仮)
日時:3月20日(日)10:00~16:00場所:富士フォトサロン梅田 
http://www.apa-japan.com/kansai/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■Webサイト案内
大日本スクリーン製造「千都フォトライブラリー」サイト
特別寄稿「無名無冠の種字彫り師―活字書体を支えた職人たち」
<http://www.screen.co.jp/ga_product/sento/>
───────────────────────────────────
連載「タイポグラフィの世界 書体編」第7回で、築地活版最後の彫り師・安
藤末松氏への35年前の貴重な聞き書き(本邦初公開)を中心に、日本の活字書
体を支えた彫り師たちの実像に迫ります。筆者は佐藤タイポグラフィ研究所の
小宮山博史氏。向井裕一氏(glyph)によるPDF版の美しい組版も必見です。

<応募受付中のプレゼント>
プロフェッショナル デジタルプリント 本誌1708号(3/20締切)


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集後記(3/16)
・マイ・オークションが燃えている。入札が始まる。ときどきチェックするが、
ウソ~! というような値段がついているのもある。雑誌や書籍を細々と出品
していたころは、3桁か4桁の下の方が多く、稀に5桁もあったのだが、「マン
ガ超古本されど程度はかなり良」という物件は、普通に4桁が出てきて、5桁さ
えも平気で現れるという異常な世界だった。出品者として、うれしくないわけ
はないが、ほんとにこんな古本をその値段で売るのが許されるの? って気分
である。なんてバブリーなんだ。物の価値がわからなくなる。「マンガ超古本」
出品で分かったが、中途半端なマンガ古本は見向きもされない。昭和40年代な
ら引く手あまただが、昭和60年代になるとむずかしくなり、いまでもブックオ
フで見られるような物件は全然だめである。比較的近めのシリーズ全巻初版美
本なんてのを(ちょっと自信を持って)出したが、3回続けて入札ゼロだった。
しかし、わたしの「マンガ超古本」の在庫には限りがあるので、そのうち売る
ものがなくなる。その後は、まだまだ雑誌創刊号やオカルト系書籍などが控え
ているが、バブルの味を覚えてしまったから、普通の取引がしょぼく感じられ
るようになるだろう。麻薬が切れたらこわいな~。        (柴田)

・凄い人たちが、ある特定のクラブやカフェ、会合に出入りしていたからと伝
説の場所として語られる。でも逆とも言える。ある場所に出入りしていたから、
特定の情報が手に入り、紹介されてチャンスに恵まれたり、濃い話からヒント
を貰ったり、触発されて皆が成長していったり、二次的、三次的に凄い人たち
が集まってくるのであって、同じ実力を持っていたとしても、その場所にいな
かったがために知られることなく芽が出るまで時間がかかる人もいると思う。
「こんなことできる人いない?」「取材できそうな人いない?」と聞かれても、
知らない人の名前は出てこないのだ。           (hammer.mule)
http://www.dgcr.com/seminar/20050324.html  三井さんセミナー
http://www.dgcr.com/table2005/index.html  オンデマンド海津さん

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
リニューアル  8月サンタ
アシスト    鴨田麻衣子

情報提供・投稿・プレスリリース・記事・コラムはこちらまで
                        
登録・解除・変更・FAQはこちら <http://www.dgcr.com/regist/index.html>
広告の御相談はこちらまで  

★等幅フォントでご覧ください。
★【日刊デジタルクリエイターズ】は無料です。
お友達にも是非お奨め下さい (^_^)/
★日刊デジクリは、まぐまぐ<http://mag2.com/>、
E-Magazine<http://emaga.com/>、カプライト<http://kapu.biglobe.ne.jp/>、
Macky!<http://macky.nifty.com/>、melma!<http://www.melma.com/>、
めろんぱん<http://www.melonpan.net/>、MAGBee<http://magbee.ad-j.com/>、
のシステムを利用して配信しています。配信システムの都合上、お届け時刻が
遅くなることがあります。ご了承下さい。

★姉妹誌「写真を楽しむ生活」もよろしく! <http://dgcr.com/photo/>

Copyright(C), 1998-2004 デジタルクリエイターズ
許可なく転載することを禁じます。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■