[1712] 自分のことは棚に上げよう

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1712    2005/03/17.Thu.14:00発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 18300部
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        <人が人を呼ぶように、仕事も仕事を呼ぶ>       

■笑わない魚(147) 
 自分のことは棚に上げよう
 永吉克之

■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト(57)
 息子との信頼を作った瞬間
 茂田カツノリ

■展覧会・イベント案内
 IdcNデザインミュージアム・コレクションシリーズvol.11「'30sGRAPHICS」
 第17回web creators conference
 JPCコンテンツマネージメント委員会定例セミナー
 大重美幸のActionScriptスーパーサンプルワークショップ



■笑わない魚(147) 
自分のことは棚に上げよう

永吉克之
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「センセイ」というのは、かつて地上に存在したあらゆる職業のなかで、最も
自分のことを棚上げしなければならない職業なのである。しかも、棚上げにす
るだけでは不充分で、なおかつ人格者と認められなければならない。

初体験が中学校一年のときで、卒業するまでに24人の女性と関係を持ち、その
うち9人を妊娠させ、その妊娠させた女性のうち3人が出産し、出産した女性の
ひとりが、自分のクラスの担任女性教師だったという過去があっても、センセ
イと呼ばれる職にある者は「中学生がセックスするなど早すぎる」「セックス
とはなあ、本当に愛しあった男女が、愛の証としてするものなんだ」などと、
虫酸が走るほどしらじらしいことを確信に満ちた態度で言わなければならない。

しかし棚上げしなければならないのは過去の罪業だけではない。

中東のテロ支援国家に武器を売却したり、核兵器の製造に必要なプルトニウム
を抽出する再処理工場を北朝鮮に建設するための資材を調達したり、探知機に
は反応しない地雷を開発してアルカイダに提供したりして世界中に戦争の火種
をまき散らし、それによって巨万の富を得る「死の商人」を副業にしていても、
センセイたるものは、「人類が犯したさまざまな過ちのなかで最も罪深いもの、
それが戦争なんだ。戦争に勝者も敗者もない。あるのは、死と狂気と憎しみと
涙だけだ。地上から戦争がなくなるかどうかは、君たち青年の力にかかってい
る!」と口角泡を飛ばして、涙ながらに訴えなければならないのである。

●なぜ棚上げが必要か

また、これは小中高の生徒を指導するセンセイ、いわゆる「教諭」に限ったこ
とではない。専門学校の講師とて同じことである。

「俺たちゃ教諭じゃなくて講師なんだよ、講師。しかも専門学校の。俺たちは
いってみりゃ、ビジネスとして職業訓練やってんだよ。だから、あるときは父
親のような包容力のある厳しさを、あるときは兄貴のようなモノわかりのよさ
を、またあるときは学校の先輩のような面倒見のよさをもとめられても困っち
ゃうんだよねー」とゴネてもダメなのである。

専門学校の生徒というのは、多くの場合、高校を出たてである。高校や中学の
の生徒にとって、センセイとは、友達か敵か、アカの他人のいずれかであり、
「師」と仰いで、日夜手を合わせている生徒なぞ、唐、天竺を探しても見つか
るまい。

そして、センセイとはそんなもんだという認識をもったまま、専門学校にスラ
イドしてくるものだから、講師としてはビジネスライクに生徒と対したいと考
えていても、一方的に友達にされてしまい、「センセイ飲みにいこうよ、今度
の土曜空いてる?」とか「どうもアタシ、この世界が向いてないような気がす
るんだけど、ほかにいい仕事ない? 相談にのってよ」といった要請や相談を
受けることになってしまうのだ。

しかしそこで「お前らみたいな浅はかなガキと飲んでも楽しくもなんともない
や」とか「向いてないと思うんなら、さっさと学校やめて、とりあえずピンサ
ロにでも行けや。俺のいきつけの店紹介してやるからさ」なんて正直な返答を
してしまうと、生徒様に嫌われて、授業を真面目に聴いてもらえなくなるのだ。

だから「土曜日? もちろん空いてるよ。一度君らと飲みながらじっくり話を
してみたかったんだ。楽しみだなあ」とか「入学して一年もしないのに学校を
やめようなんて考えるのは軽率だよ。でもね、もし他の仕事につくとしても、
お金がいいからっていうんで、安易に風俗営業店なんかで働いちゃダメだよ」
とかなんとか歯の浮くようなことを並べ立てて人格者を演じなければならない。

だからたとえ非常勤講師といえども、市役所の役人のように、終業時刻がきて
タイムカードを押したら最後、もう他人が介入することのできない静謐な世界
に没入するということはできないのである。

●私はこう棚上げする

白状すると、高校のときの私は、ワルではないが、実にふざけたクソガキで、
今、自分が先生と呼ばれる立場に立って振り返ると、あのときゃ先生たちもき
っとハラワタ煮えくり返ってたんだろうなと思える事例が、押し入れのなかか
ら発見された累々たる乳児の屍体のように、次々と転がり出てくるのである。

自分勝手な理由で、無関係な友達まで引きずり込んで授業ボイコットするわ、
授業中に堂々と花札はするわ、堂々とではないが学校で酒は飲むわ、タバコは
吸うわ。これ以上は書けないが、あれやこれやで、何度、親が学校に呼び出し
をくらったか憶えていない。ともかく、もし私がその時の担任なら、懲役覚悟
で息の根を止めていたであろうほどの放埒三昧であった。ところで、名誉のた
めに言っておくと、暴力行為には一切かかわらなかった。

だから、自分がセンセイの立場にたったら、羽目をはずす生徒の気持ちも理解
してやらなければならないはずなのだが、私はイヤだ。そんなとこまで面倒見
てやるのはイヤだ。

講義中、私が大切な話をしているときに、携帯メールを打っている悪党がたま
にいる。私がその生徒の立場なら、つまらない講義よりも友人とのメール交換
の方が大切と感じることもあるだろうが、私は生徒ではないのだから、そんな
ことは知ったことではない。

「おい、携帯なんか打ってんじゃない! 教室という神聖な場を汚しやがって、
貴様あ!」といいながら、その生徒の携帯をぶんどって、まっぷたつに叩き折
り、「これでお前は退学だが、それがイヤなら明日までに50万用意しろ!」と
恫喝する権利を講師はあたえらえるべきである。

●棚上げをを恐れるな

センセイに限らず、警察官だって、政治家だってそうだが、てめえがどうかな
んて気にしていたら何にもできないのである。交通課の警官でも、非番のとき
は、ちょっとした信号無視くらいはしてしまうだろう。だからといって、暴走
族を取り締まるときに「すいません、私も信号無視したことがあるんで、こん
なこと言うのも恐縮なんですが、なにぶんにも、あなた様の運転が道交法に違
反していると判断せざるをえないんで、どうにも、その…」なんて遠慮してい
たら、仕事にならないのである。

よく「あなたに、そんなことを言う資格はない」というセリフを聞くが、これ
は取り扱い要注意である。

例えば、女ったらしで、すでに妻がいながら、高校生と援助交際をして、会社
の女子社員をマンションに囲い、キャバクラ嬢には大金を注ぎ込んでいるのを
知って、妻が「きー、もう赦せない。私も浮気してやるわ!」と言った場合も、
「なにをバカなことを言うんだ。浮気なんて人の道にはずれたことが許される
とでも思っているのか、神を恐れよ」と言い返せばいいのである。なぜなら、
その通り、浮気は人倫に反するからである。

言っていることが正しければ、自分のことは棚上げにしていいのだ。

【ながよしかつゆき/アーティスト】katz@mvc.biglobe.ne.jp
いままで花粉症でなかった人が、ある日突然、花粉症になることがあるという。
「ある朝、グレーゴル・ザムザがなにか気がかりな夢から目をさますと、自分
が寝床の中で花粉症に罹っているのを発見した」。おもろくも何ともないがな。
・EPIGONE
http://www2u.biglobe.ne.jp/%7Ework

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■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト(57)
息子との信頼を作った瞬間

茂田カツノリ
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どうもこんちは~ 茂田です~。2週間休載して、もうみんな僕のことなんて
忘れちゃったと思うのですが、思い出してください。

実は2月後半に体調を崩し、そもそも年度末でいろいろ抱えてたもので仕事に
思いっきりシワ寄せが発生し、そのシワを伸ばすことに集中するがために、断
腸の思いで休載を申し出たのであった。

ということで、久しぶりなのでやっぱり子育てネタで。

●息子を信頼してよかったと思える瞬間

男の子と女の子とは、こうも違う生き物なのかといつも思う。女の子は言って
聞かせれば、とりあえずその場では言うことをきく。しかし男の子は、いうこ
とを聞かず直球で「ヤダ」などと反撃してきて、ときには親をひっぱたいてく
る。

だから親のほうも、押さえつけたり、部屋に一瞬閉じこめてみたりというよう
な対抗措置は、ある程度必須。ここで甘やかして、妙な万能感を持ったまま成
長されてしまっては、男親として失格というものである。

とはいえ、子供に好きなようにやらせて、それを我慢強く見ているということ
は、どうしたって必要。親がすぐ手を貸してしまっては甘い人間になるし、単
なる畏怖により押さえつけるようでは、下品な人間になってしまうだろうから。

で、先日、実に象徴的な状況に出くわしたので、その話を以下に。ちなみに息
子は3歳、娘は4歳だ。

いただきもののクッキー缶があったのだが、息子がその入れ物を見つけて「食
べたい」と言い出した。いままでならひとつずつ取り出して手渡ししていたの
だが、ふと思い立って、缶ごと全部渡し「ひとつだけ、ね」と言ってみた。

すると息子は、クッキー缶をかかえて隣室の娘のところへ。僕は物陰からこっ
そりと様子をうかがう。

息子は苦労して缶を開け、以下のような会話に。

息子「1個だけ取って」

缶を差し出し、続いて自分も取る。このとき一瞬2個を手に取るが、考え込ん
で1個を戻す。

娘「もう1個取って、いい?」
息子「1個だけ」
娘「そうパパが言ってたの?」
息子「そう、言ってたのっ」

息子は、缶のフタを必死に閉じ、僕のいる部屋に返しに来た。親がみていなく
ても約束を守った息子を偉いと思い、同時にこういう形で親子間の信頼を作り
上げていくことが、この先ずっと大事だなあ、と思ったのであった。

僕ら夫婦が子育てで最重要事項だと思ってるのは「自分で考えてしっかり行動
できる人間になる」という点。親からのプレッシャーがゆえに言うことを聞く
ような精神構造にはなってほしくない。

●毎度言うわけだけど、子供を持とうよ

僕は、少子化No.1の渋谷区在住だから、周辺の友達も子供がいない人が多い。
子を持つ持たないは、各自の事情なり考え方があるから自由。でも、子を持た
ない人との会話で、やや寂しく思えることが最近あった。

それは、結婚してる、あるいは事実婚してるが、夫が子作りに消極的であると
いう話。これはよく聞くパターンだ。そういう夫の多くは、しっかり働き、し
っかり趣味を楽しみ、野望も持っており、その姿自体は素晴らしいと思う。

でもね、子供を持つことが、生活を楽しむための足かせになると誤解してる部
分は、悲しいしもったいないなあと思う。

僕だって、そりゃいろんな趣味あるし、これからやりたいこともたくさんある。
子供がいることで、たしかに海外旅行はあんまり行けなくなったし、制約にな
ってる部分はある。でも、そんな制約の数億倍、子供のおかげで視野が広がり、
世界が広がり、人生が豊かになった。

僕みたいな子持ちが、子育ては実に楽しいんだってことを声を大にして言うこ
とが必要なんだろうなあ、と思う。だからウザがられてもなんでも、言い続け
たい。

だから、持てるのなら、子供持ちましょうよ。少なくとも、人生の選択肢とし
てしっかり検討してほしい。

【しげた・かつのり】shigeta@amonita.com
Webプロデューサー/テクニカルライター、あるいはすべての仕事が中途半端
なままで、日々苦悩するただの凡人。
うちの会社も、今期である程度の飛躍をせねばならない。ということで、
Movable Typeの設定とかテンプレート作りとかをやってくれる人、OSCommerce
がある程度できる人、募集中なのだった。

[有限会社アモニータ]
http://www.amonita.com/

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■展覧会案内
IdcNデザインミュージアム・コレクションシリーズvol.11
「'30sGRAPHICS」アメリカン・アール・デコのグラフィックデザイン
<http://www.idcn.jp/pin.html>
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会期:3月18日(金)~4月17日(日)11:00~20:00 4/18~4/21休館
会場:国際デザインセンター・デザインミュージアム(名古屋市中区栄3-18-1
ナディアパーク・デザインセンタービル TEL.052-265-2106)
入場料:一般300円、学生200円
内容:デザインセンターの収蔵品であるアメリカン・アール・デコ作品をテー
マごとに紹介するシリーズ展の第11回展。メディアの普及とともに人々の生活
に大きな影響を与えた当時のグラフィックデザイン。本展では数々のポスター
を中心に、雑誌、広告など当時の多彩なグラフィック表現を紹介するとともに、
1930年代の万博公式ポスター、スーベニアグッズ等もあわせて展示する。出展
作品数約100点。

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■セミナー案内
第17回web creators conference「実践・アクセスログ解析」
<http://www.mdn.co.jp/webcre/conference/>
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日時:4月8日(金)15:00(3時間半程度を予定)終了後に懇親会(参加自由。
ドリンク付き)
会場:北青山・TEPIA
ゲスト:石井研二(有限会社いなかどっとコム 代表取締役)
料金:6,300円(消費税込み)
定員:200名(先着順に受付)
申し込み方法:サイトから
内容:第17回目を迎える今回のテーマは「実践・アクセスログ解析~Webサイ
ト運営に欠かせないアクセスログ解析の正しい知識と実践テクニック~」。今
やサイト運営に欠かすことのできないアクセスログ解析をマスターして、Web
クリエイターとしての自分の価値をアップさせたい方、アクセスログ解析の
より詳しい分析方法と解析結果の応用方法を学びたい方に、ぜひ参加してい
ただきたい内容です。今回のゲストは、著書に「アクセスログ解析の教科書」
がある石井研二氏。
・アクセス解析は何のためにするものか?
・アクセス解析の本質をつかまえる
・アクセス解析結果の活用実務

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■セミナー案内
JPCコンテンツマネージメント委員会定例セミナー
デジタルカラーの究極! 完全マスター「デジタルカラー印刷に最適!
デジカメ画像からデジタル印刷機を使ったRGBワークフロー」
<http://www.jpc.gr.jp/>
───────────────────────────────────
日時:4月6日(水)13:30~17:30 受付開始13:00~
会場:全共連ビル 本館4F 中会議室(千代田区平河町2-7-9)
最寄り駅:東京メトロ「永田町」駅 徒歩2分
http://www.jankb.co.jp/frame_kaigi.htm
参加費:JPC会員・団体会員無料、一般10,000円(税込)

内容:今回初めて実現!「コンテンツマネージメント委員会」「カラーマネー
ジメント委員会」「PDF委員会」横断でのJPC3委員会合同の定例セミナーを開
催。「PAGE2005」併設ジョイントイベントでも話題になった「RGBワークフロ
ー」がはたして本当にデジタル印刷に最適なのか? 「デジカメRGB画像から
カラーデジタル印刷機を使ったRGBワークフロー」がカメラマンにとって最適
なカラー写真集印刷を実現できるのか。また、セミナー会場では「デジタルカ
ラー印刷関連書籍」の販売も行います。

・3委員会横断合同セミナーについて
ザイコン ジャパン株式会社 桧山栄二(JPCコンテンツマネージメント委員会
委員長)
・PDF/Xの規格とその運用現状
有限会社 ビットカフェ 足立 仁(PDF委員会 委員長)
・カメラマンのためのデジカメデータ作成のポイント
カラーマネージメント協会ADAMS 運営委員 大野秀生氏(デジタルアドバイザ
ー)
・RGBワークフローでのオンデマンド印刷実践ガイド
有限会社デジドリーム 東陽一氏
・カラーデジタル印刷機のRGBワークフローに関する技術動向
有限会社バリューマシーン 宮本泰夫(コンテンツマネージメント委員会 副委
員長)
・質疑応答

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■セミナー案内
大重美幸のActionScriptスーパーサンプルワークショップ
<http://67ws.minidns.net/workshop/detail/026as.html>
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リッチメディアコンテンツの第一人者、大重美幸氏による「ActionScriptスー
パーサンプルワークショップ」を開講いたします。
日時:4月23日(土) 11:00~18:00(6時間、昼食休憩1時間)
定員:5名
受講料:35,000円(税込み)
講師:大重美幸
<http://67ws.minidns.net/workshop/instructor/oshige.html>
受講者特典:特製ストラップ付きUSBメモリー
場所:ROKUNANA WORKSHOP OF MEDIA DESIGN
<http://www.67.org/ws/>
内容:プログラム言語を身につける一番の方法は、たくさんのサンプルを見て
それを研究し、自分でも真似て作ってみることです。このワークショップでは、
「ActionScriptスーパーサンプル集」のサンプルムービーを使って実際のムー
ビーからActionScriptを学び取ってもらいます。
対象:Flash MX、Flash MX 2004の基礎知識があり、ActionScriptについても
少しは勉強した経験がある人。具体的なサンプルムービーを使ってAction
Script を学びたい人。「ActionScriptスーパーサンプル集」を使ってAction
Scriptの勉強をはじめたい人。

<応募受付中のプレゼント>
プロフェッショナル デジタルプリント 本誌1708号(3/20締切)


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■編集後記(3/17)
・うまい漬物を食べたい。生まれ育った家で食べていたような、いくらでもご
飯が進むうまい漬物が。その実家も代替わりしたので、ときどきもらう漬物は
塩味がきつくてもうダメ。しかし、スーパーで売っている漬物もダメ。白菜の
塩漬けなんかは、水っぽくて味が濃くて化学的な後味もある。旧中山道沿いで
古びた漬物専門店を発見、看板によると福神漬けが得意らしい。最初にアタッ
クしたのが昨年末、いくら声をかけても店の人が出てこないので撤退。次は先
月、今度はオヤジさんが出てきた。張り紙にあった手作りタクアンを求めたら、
ぶすっと「ない」の一言。じゃ、いまおいしいのは? と聞くと「これ、うま
いよ」と投げ出した(本当に)のが、べったら漬け。あまりの無愛想ぶりが芸
術なので、買いましたとも。これが、じつにうまかった。で、昨日、たまたま
店の前を通ったら、小袋に分けたいくつかの漬物が見えた。すぐに出てきたオ
ヤジさんは、やたら愛想がいい。この前の人とは違うのかも。白菜を指さすと
「カブもうまいよ。からし菜もうまいよ」と薦めるので、もちろん買う。一袋
税込み150円とは安すぎる。その白菜、昔の味だ。さくさくとした歯ごたえが
うれしい。後味のほんのりとした甘さが、そのへんの漬物まがいとは全然違う。
これから食べるカブとからし菜も楽しみである。この漬物店には、自家製以外
のパッケージものもあったが、プラスチックケース入りの梅干には「中国産梅
干」と大きくハッキリ書いてあるところに店のプライドを見た。それでもいい
なら買ってもらってもかまわねえ、そう言っているのだろう。 (柴田)

・私はセミナー後、質問がなくても講師に話しに行く。質問があったり、向こ
うが覚えてくれることを期待しているのではない。どんな人なんだろうという
純粋な興味だけだ。たいていの講師は、セミナー時には話せなかったんだけど、
といろいろな話をしてくれる。名刺を交換してもらい、年賀状を出したら返事
が来ることもある。接点なんて一生ないだろうと思っていた人からの年賀状は、
たとえ社交辞令としても不思議な気持ちになる。憧れていた人から直接会合に
呼ばれたりするようになるととても嬉しい。仕事をもらうようになった時も嬉
しい。人が人を呼ぶように、仕事も仕事を呼ぶ。人付き合いが苦手な私でも、
ネットワークの重要さはわかる。人との出会いがなければ、今の自分はいない
のだ。                         (hammer.mule)
http://www.dgcr.com/seminar/20050324.html  三井さんセミナー
http://www.dgcr.com/table2005/index.html  オンデマンド海津さん

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
リニューアル  8月サンタ
アシスト    鴨田麻衣子

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