[1723] Illustrator CS 文字の処理

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1723    2005/04/04.Mon.14:00発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 18354部
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            <すいません、無知で。>            

■クリエイター手抜きプロジェクト(40)
 Illustrator CS編 文字の処理2(カラー)
 古籏一浩

■ショート・ストーリーのKUNI(9)
 手紙
 やましたくにこ
 
■Powerbook Publishing Project 
 ノンプログラマーのためのOME入門ガイド(2)
 8月サンタ



■クリエイター手抜きプロジェクト(40)
Illustrator CS編 文字の処理2(カラー)

古籏一浩
───────────────────────────────────
前々回の続きのスクリプトです。使われている書体一覧よりも特定の書体以外
が使われていたら警告を出すスクリプトは以下のようになります。

check = [ "[TextFont HiraKakuPro-W6]",
"[TextFont Times-Roman]"];

function checkErrorFont(fnt)
{
var i;
for (i=0; i {
if (check[i] == fnt) return false;
}
return true;
}

function checkFont(fnt)
{
var i;
for (i=0; i {
if (errFont[i] == fnt) return false;
}
return true;
}

errFont = new Array();
CR = String.fromCharCode(13);
total = 0;

sel = activeDocument.selection;
for (j=0; j {
selObj = sel[j];
for (i=0; i {
fntName = selObj.textSelection[0].characters[i].textFont;
if (checkErrorFont(fntName))
{
if (checkFont(fntName)) errFont[total++] = fntName;
}
}
}
txt = "エラー書体の総数:"+total+CR;for (i=0; i {
txt += errFont[i] + CR;
}
resultRectObj = activeDocument.textFrames.add();
resultRectObj.top = 0;
resultRectObj.left = 0;
resultRectObj.contents = txt;

それでは次に文字のカラーを読み出すスクリプトです。これはCMYKモードで動
作するものです。テキストブロックを選択すると、選択されたテキストブロッ
ク内の文字の塗りのCMYKの値を表示します。

CR = String.fromCharCode(13);
sel = activeDocument.selection;
selObj = sel[0];
for (i=0; i {
cmykColor = selObj.textSelection[0].characters[i].fillColor;
c = cmykColor.cyan;
m = cmykColor.magenta;
y = cmykColor.yellow;
k = cmykColor.black;
alert("C:"+c+CR+"M:"+m+CR+"Y:"+y+CR+"K:"+k);
}

実際に表示してみると、カラーパレットで表示されている値と違うことが分か
ります。スクリプトで表示すると、より細かく値が表示されています。

カラーを表示するだけでは役に立たないので、特定の文字の場合のみ色を変更
するスクリプトが以下のものです。選択されたテキストブロック内に半角数字
の0~9がある場合に、暗い緑色に色を変更します。

colObj = new CMYKColor();
colObj.cyan = 100;
colObj.magenta = 10;
colObj.yellow = 100;
colObj.black = 20;

repStr = "0123456789";
sel = activeDocument.selection;
for (j=0; j {
selObj = sel[j];
for (i=0; i {
c = selObj.textSelection[0].characters[i].contents;
if (repStr.indexOf(c) > -1)
{
selObj.textSelection[0].characters[i].fillColor = colObj
;
}
}
}

2行目から5行目までが色の値を設定している部分です。CMYKの値ですが0~100
の値になり、単位はパーセントになります。50であれば50%、85ならば85%と
なります。repStrの部分がカラーを変更する文字になります。ここに色を変更
したい文字を指定します。
CMYKでなくRGBで指定する場合には以下のようになります。

colObj = new RGBColor();
colObj.red = 100;
colObj.green = 128;
colObj.blue = 255;

repStr = "0123456789";
sel = activeDocument.selection;
for (j=0; j {
selObj = sel[j];
for (i=0; i {
c = selObj.textSelection[0].characters[i].contents;
if (repStr.indexOf(c) > -1)
{
selObj.textSelection[0].characters[i].fillColor = colObj
;
}
}
}

違うのは先頭のカラー設定の部分です。RGBの場合はred、green、blueに0~
255までの値を設定します。グレーカラーで指定する場合には先頭のカラー設
定の部分をGrayColorに変更し、grayに0~100までの値(単位はパーセント)
を設定します。実際のスクリプトは以下のようになります。

colObj = new GrayColor();
colObj.gray = 75;

repStr = "0123456789";
sel = activeDocument.selection;
for (j=0; j {
selObj = sel[j];
for (i=0; i {
c = selObj.textSelection[0].characters[i].contents;
if (repStr.indexOf(c) > -1)
{
selObj.textSelection[0].characters[i].fillColor = colObj
;
}
}
}

【古籏一浩】openspc@po.shiojiri.ne.jp http://www.openspc2.org/
説明よりスクリプトが長くなってしまいました。短くする事もできますが、
あんまり短くすると改良しにくくなってしまうかなと思うので、こんな具合で
ご了解のほどをm(_ _)m

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■ショート・ストーリーのKUNI(9)
手紙

やましたくにこ
───────────────────────────────────
ジョンが恋人メアリに手紙を書いた。

「愛しいメアリへ。僕は君がとても好きだ。しょっちゅう君のことを考えてい
る。きのうは君のことを205回思い出した。今日は君のことを185回思い出した。
これでわかるだろう。僕は君をとても、とても愛している」

ジョンは手紙を書くのが大変遅かったので、これだけ書くのに二日かかった。
それで書き終わると同時に書き直ししなければならなかった。

「愛しいメアリへ。僕は君がとても好きだ。しょっちゅう君のことを考えてい
る。さきおとといは君のことを205回思い出した。おとといは君のことを185回
思い出した。きのうは君のことを178回思い出した。今日は君のことを173回思
い出した。これでわかるだろう。僕は君をとても、とても愛している」

書き終わって読み返すと、ジョンは思った。回数が減ってる。僕はメアリのこ
とを愛してないのかもしれない。ジョンは悲しくなったが、正直に書かなけれ
ばと思った。それでこう書いた。

「愛しいメアリへ。僕は君がとても好きだ。しょっちゅう君のことを考えてい
る。さきおとといは君のことを205回思い出した。おとといは君のことを185回
思い出した。きのうは君のことを178回思い出した。今日は君のことを173回思
い出した。これでわかるだろう。僕は君を愛してないのかもしれない」

泣きながらジョンは手紙に封をし、この第一の手紙をポストに入れた。その夜、
寝床に着くとメアリの夢をみた。夢の中でジョンがメアリにキスをするとメア
リがほほえみ、そのほほえみはジョンを体の芯からとろけさせた。目覚めてか
らも指先に、くちびるに、いいにおいが残っているような気がした。ジョンは
はっとしてベッドから起き出し、第二の手紙を書いた。

「愛しいメアリへ。僕は間違っていた。昨日の手紙は嘘だ」

一日かかってそれだけ書くとあわてて封をしてポストに入れた。ジョンは後悔
していた。昨日はなんだってあんな手紙を書いたのだろう! まったくどうか
していた。メアリはすっかり誤解してしまったに違いない。ジョンは心配で心
配でいてもたってもいられなくなった。それで次の日、さらに短い第三の手紙
を書いた。

「愛しいメアリへ。僕は君がとても好きだ」

それだけを猛スピードで書くと懐に入れ、ジョンは馬に乗ってメアリの街に向
かった。

ジョンの住む街からメアリの住む街まで郵便が届くのに5日かかる。本当は3日
だが、郵便馬車は隣街Aとそのまた隣の隣街Bで一日ずつ休憩するとともに新た
な郵便物を集めるのだ。休みなしに走り続ければ郵便馬車を追い越すことがで
きるとジョンは考えた。
ジョンが最初の手紙を投函した次の日に、メアリもジョンに手紙を書いた。
「愛するジョン。あなたは世界一大切な人よ」

メアリはさっさと手紙を書くとポストに入れた。この第一の手紙はただちに集
配人によって郵便局に運ばれた。

次の日の朝、戸棚の前のかごににんじんが入っているのが見えた。それを見て
いるとジョンが以前、メアリに「君の顔はどこかにんじんに似ているね」と言
ったことを思い出した。ジョンはメアリを怒らせるつもりはまったくなかった
のだが、メアリはそのときとても腹が立ったのだ。

許せないわ、本当に失礼なひと! まざまざとそのときの記憶がよみがえり、
メアリは第二の手紙を書いた。

「ジョンへ。私はあなたが大嫌い」

メアリは今度もまた、すぐに手紙をポストに投函したが、その直後、猛烈に後
悔し始めた。何だって自分はあんな手紙を書いたのだろう! 過ぎたことなど
どうでもいいではないか。でも、もう手紙を取り返すことはできない。手紙は
刻一刻、ジョンの元へと近づきつつあった。どうしたらいいのだろう! メア
リは嘆き悲しむばかりだった。
そうこうしてる間にジョンの第一の手紙は隣町Aに着き、一日分の休憩を経て
隣街Bに向かいつつあった。同じころ、第二の手紙は隣町Aで休憩中、メアリ
の第一の手紙は隣街Bで休憩中の郵便馬車の中にあり、ジョンは休みなしで馬
を走らせていた。

そして隣街Bをジョンの乗った馬が駆け抜けるとき、そのすぐそばで2台の郵便
馬車が正面衝突するという事故が起きた。悲鳴と嘶きと破壊音の中、双方の御
者は即死、折から発生した火災に巻き込まれ馬車は炎上、この2台の馬車には
それぞれジョンの第一の手紙とメアリの第二の手紙が積まれていたが、他の満
載された手紙類とともに灰になった。

翌日、本来なら第一の手紙がメアリの元に着くはずだった日にジョンは第三の
手紙を携えてメアリの元に着いた。メアリは「愛しいメアリへ。僕は君がとて
も好きだ」と書かれた手紙を読んで感激の涙を流し、ふたりはキスと抱擁を繰
り返した。その翌日、ジョンの家にはメアリの第一の手紙が無事に届いたが、
同じ頃、メアリの家にはジョンの第二の手紙が届いた。

「愛しいメアリへ。僕は間違っていた。昨日の手紙は嘘だ」

【やましたくにこ】http://www1.odn.ne.jp/%7Ecay94120/
3月24日に大阪で行われたセミナー「三井英樹のWebサイト構築指南塾」に参加。
素人は素人なりに得るところあり、楽しめた。ただ、頻出する単語「SI(エス
アイ)」「SIer(エスアイヤ)」の意味がわからず、某氏にこっそり聞き、や
っと「System Integrate」なる用語があることを知った。すいません、無知で。

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■Powerbook Publishing Project 番外編
ノンプログラマーのためのOME入門ガイド(2)

8月サンタ
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●「餅は餅屋」というのがOMEだ!

メールソフトOMEには、最近の市販ソフトのように、かゆいところに手が届く
ようなサービスは装備されていない。「テキストデータとして、メールを送受
信する」ことに徹した単機能ソフトである。おまけに基本的に「必要なものは
自分たちでなんとかしていきましょう」というスタンスだから、公式サイトで
提供されているアプリケーションそのままでは、快適なメール環境にならない
のは当然なのだ。ではそんなソフトの何がアドバンテージなのだろうか。

・MacOMEオフィシャルサイト
<http://mac-ome.jp/site/index.html>

個人にとっての情報の入り口であり、毎日、最も頻繁に使うソフトウェアのひ
とつだから、市販のソフトは各社それぞれ工夫を凝らしており、今ではたいて
いのメールソフトは「そつ」がなく出来ている… 有名どころのソフトは、定
番的な機能は十分に備えているので、まずは普段の使い勝手には不自由するこ
とはない。

ただし、細かな使い勝手には皆、不満が残る。「不満が残る」と断言するのは、
全ての機能を兼ね備えつつ、誰にでも使い勝手の良いメールソフトというのは
存在しないからだ。ソフトの作り手側も、使い手側も、千差万別の状況を抱え
る以上、それは仕方のないことだ。

一つのソフト内ですべてリクエストに応えようとすると当然、プログラムは肥
大化する。あの機能もこの機能も充実させようとすると、開発費も時間もかか
るし、それでいていいものが出来る保証は何もない。具体的に言えば、何でも
ついてるが、使い勝手の悪いアーミーナイフみたいなものである。

・ヴィクトリノックス・スイスチャンプ。子供の頃は、これが一番格好良いと
思っていたものです…。
http://www.jumi.co.jp/shop/knife/victorinox/vnkswisschmp.html

それよりは、「文章の編集・制作はエディタで」「自動整形処理、エクセルな
どへの受け渡しはファイルメーカーで」「添付書類はMicrosoft Wordで」と、
それぞれの専門職を上手く組み合わせた方が高度な処理ができる。「餅は餅屋」
という発想を徹底的に突き詰めれば、特定のメールソフトに依存しなくても、
使い勝手の良い環境が出来るかも知れない。それがOMEの思想である。

●テキスト職人御用達仕様? 「OME+Jedit」

OMEの面白さを体験するには、やはりエディタと組み合わせるのが一番だと思う。
電子メールは基本的にテキスト文で、その文章を編集するのに最適のアプリケ
ーションがテキストエディタなのである。一度も使ったことのない人も多いと
思うので、Macユーザーに大変評価の高いテキストエディタ、Jeditとの組み合
わせを、初心者には試してみて欲しい。

・もはや定番のテキストエディタ、Jedit。OMEと組み合わせるなら、今のとこ
ろは4.0の方をどうぞ。
http://www.artman21.net/product/Jedit4/

・そしてOMEサイトの「Jeditで読み書きする」ページの説明に従い、
1.OMEのエディタにJeditを指定し、(必須)
2.JeditのマクロフォルダにOMEの送受信機能スクリプトをインストールしよう。

・ガイダンスページ「Jeditで読み書きする」
http://mac-ome.jp:80/site/manual/c00/c01-0.html

これだけで、メールのリスト閲覧以外はJeditから出来るようになってしまう。
届いたメールのリスト確認は、前回も記したとおり、MacOSのFinderで、InBox
フォルダをそのままメール受信フォルダとして使うことをおすすめする。末尾
に、拡張子がygmとついていたら新着メール、読み終わったら(開いて閉じた
ら)mailという拡張子に自動的に変わる。

テキストエディタのツールとしての使いやすさは、使い込んでいる人にはもは
や説明不要だが、「タブで整形して、そのタブをスペースに変換する」「強力
な検索・置換処理」など、メールソフト内では実現しにくく、慣れると手放せ
なくなる便利な機能が満載である。

エディタの良さがわからないと、OMEの良さもわかりにくいのではないかとも
思う。使ったことのない人は、是非おためし下さい。もちろん、Jeditだけで
なく、miなど、他のエディタもそれぞれに良さがあるけれど、一度手に馴染ん
でしまうと、非常に乗り換えにくいのもエディタの特徴だったりする。

●AppleScriptは必須

JeditとOMEを連携させているのは、AppleScriptという、OSが備えている「か
らくり仕掛け」である。行数もないので結論から言えば、ノンプログラマーは、
このAppleScriptの書き方をゼロから覚えよう、などという効率の悪いことを
せず、ざっと仕組みを眺めたあとは、先人のつくってくれたスクリプト例を開
いて、自分に必要なぶんだけカスタマイズして使わせてもらうのが一番早い。

まずはAppleScriptに関して、リアルタイムで素晴らしい情報源。
・AppleScript PARK
http://homepage1.nifty.com/ton_b/

またサンプル豊富で、とても参考になったのはこのサイトである。充実した
PDFのドキュメントも置いて下さっている。
・株式会社フォーサイト Scripting Serviceのページ。なんて有り難い…
http://www.fsight.co.jp/script/applescript_examples.html

さらに、AppleScript生成がノンプログラマーにとってとても楽になる、こん
なツールも発売している。
・UI Browser 1.2
http://www.fsight.co.jp/products/uibrowser/index.html

要は、OMEはAppleScriptと組み合わせることで、エディタに限らず、ドックや
サイドバーといったFinder項目から操ったり、ファイルメーカーから送受信し
たりといった、ソフトのつなぎ目を越す操作が可能なのである。そして、今は
プログラミング言語として、ノンプログラマーには少々ハードルの高い
AppleScriptだが、まもなく登場のMacOS10.4 "Tiger"では、そのプログラム
が機能別のアイコンを組み合わせることで簡単に実現出来るような仕掛けがあ
るらしい… ので、要注目なのだ。

・その名もAutoMater。かなり未知数ではあるけれど、最高に期待。
http://www.apple.com/jp/macosx/tiger/automator.html

とここまで来たところで、時間も行数も尽きてきてしまった。さらに、次回に
続きます。ついでにファイルメーカーとメールとOMEの組み合わせについても
書いてみます。

ところで、新居さんは先日から会社員となるので、デジクリには不定期登場と
なります(涙)しかし定期連載は終わってもOMEは終わらない(むしろこれか
らが面白い)ので、応援していきたいのです。しかし、4月1日のテキストを見
ても、とことんDIYの人です。頭が下がります。。

【8月サンタ】santa8@mac.com
LondonとLyallとLeCarreを愛する36歳元書店員。某超大手取次社員の経験アリ。
・先々週末は"Creator's Table"第二回に多くの方にご参加いただき、有り難
うございます。海津さんはサービス精神有りすぎ。そして撮影班に古籏さんと
いうのも、贅沢過ぎると思うのであった…。

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■編集後記(4/4)
・吾妻ひでお「失踪日記」(イースト・プレス)を三回続けて読んだ。異常に
おもしろかった。吾妻ひでおといえば、かつて不条理とかSFパロディとか萌え
系(なんて言葉はなかったころ)美少女でマンガ界の最先端を走っていたカリ
スマ作家であるが、「描けない」(スランプ)という理由で社会からドロップ
アウトしてしまう。失踪、自殺未遂、路上生活の繰り返し、肉体労働、一時復
帰するもアル中で強制入院。「全部実話です(笑)」吾妻、と表紙に入ってい
るように、超悲惨な転落もようを淡々と、笑いまで仕込んで描いている。イン
トロダクションで、「この漫画は人生をポジティブに見つめ、なるべくリアリ
ズムを排除して描いています」「リアルだと描くの辛いし暗くなるからね」と
記している。自分自身を素材にして、往年の達者なタッチで、リアルな悲惨を
エンターテインメントに変えている。ホームレスの生活の知恵なんかじつに興
味深い。文章の本だったらこんなまねはできない。ホームレス作家という文芸
があったが、あれは読んでいてつらかったものなあ。吾妻ひでおのマンガでよ
かった(つげ義春ではこうはいかない)。アル中の幻覚、実態の場面はかなり
こわい。笑っている場合じゃないってかんじ。そして、何カ所か登場する女性
たちがかわいいこと! さすがである。何度読んでもまだ読める。吾妻ひでお
を知らない人にもおすすめだ。1,140円+税は安い。       (柴田)

・NHKの「日本の、これから」が面白かった。視聴者の意見アンケートをネッ
トでとりつつ、スタジオのゲストや一般参加席が討論する番組(ネット融合番
組)。初回は格差社会をテーマに取り上げていて、正社員とそうでない雇用形
式とが生み出す差や、成果主義など。あるゲーム会社では、ヒット作を生み出
したチームにボーナスを出すため、社員が続編をやりたがるとか、曖昧な評価
方法での成果主義はどうなんだとか、フリーターの年収が120万しかなく、夢
のためにフリーターを続ける人はいるが、選択の余地のない人もいるんだとか
の話を軸に意見が飛び交う。生放送ならではの緊張感もあり。/アンケート結
果はネットに掲載しないのか?             (hammer.mule)
http://www.nhk.or.jp/korekara/  公式

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
リニューアル  8月サンタ
アシスト    鴨田麻衣子

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