[1732] サマータイムの逆説

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1732    2005/04/15.Fri.14:00発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 18384部
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          <デジクリ創刊して7年経過……>          

■映画と夜と音楽と…(252)
 サマータイムの逆説
 十河 進

■Powerbook Publishing Project 
 ノンプログラマーのためのOME入門ガイド(3)
 8月サンタ



■映画と夜と音楽と…(252) 
サマータイムの逆説

十河 進
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●様々な「サマータイム」を聴いた

最近、携帯電話の機種変更をしたら着メロに「サマータイム」が入っていたの
で設定し、電話がかかるたびに「ミードミー、レドレミッドラーミー」と歌っ
ている。僕がサックスでフルに吹ける数少ない曲のひとつなのである。

CDストックをデータベース化して以来、曲名検索ができるようになった。数年
前、「サマータイム」で検索し、全曲をMDに編集したことがある。70分以上に
わたって20人近いプレイヤーが「サマータイム」だけを歌い演奏してくれる。
しばらくは、そのMDばかりを聴いていた。

「サマータイム」はジャズ・プレイヤーが多く演奏しており、僕はソニー・ク
リスがアルト・サックスで軽快に吹きまくるバージョンをよく聴いた。対極に
あるのがフリー・ジャズの闘士アルバート・アイラーの「サマータイム」だろ
うか。「マイ・ネーム・イズ・アルバート・アイラー」という初期のアルバム
に入っている。

アルバート・アイラーの「サマータイム」を聴くと、僕は「破壊せよ、とアイ
ラーは言った」という中上健次のエッセイ集のタイトルを思い出す。確かにア
イラーは既成ジャズの破壊者であり、「サマータイム」も破壊的である。

しかし、何度も何度も聴いていると、何とせつなくなる「サマータイム」だろ
う。1970年11月の寒い朝、ニューヨークのイーストリバーに射殺体で浮かんだ
アイラーの短い人生さえ想像させるメランコリーに充ちた「サマータイム」だ。

絶唱と言われるのはロック・ヴォーカリストのジャニス・ジョプリンが歌う
「サマータイム」である。1968年発売のアルバム「チープ・スリル」で歌われ
た。ジャニスも1970年10月に薬物中毒で死ぬ。27歳の短い人生だった。彼女を
モデルにしベット・ミドラーが主演した「ローズ」が公開されたのは三年後の
ことである。

数年前、化粧品のテレビ・コマーシャルで使われた「サマータイム」に惹かれ
た。歌っているのは男か女かわからなかったが、スローテンポで心に残る歌い
方だった。元来、「サマータイム」はオペラのナンバーだから、そうしたスロ
ーテンポの歌い方が合っているのかもしれない。

その歌手はSLAVA(スラヴァ)というクラシックの男声歌手だと判明し、彼が
世界の子守歌ばかりを歌った「ララバイ」というアルバムを買ってきた。「ブ
ラームスの子守歌」「シューベルトの子守歌」「五木の子守歌」などと並んで
「サマータイム」が入っている。

そう、「サマータイム」は子守歌なのだ。「ドーンチュー・クライ」と歌詞の
最後に歌われる。「泣くな、よしよし」である。ちなみに歌詞の中に「フィッ
シャー・ジャンピング」と聞こえる部分があり、僕はずっと「どうして漁師が
跳ねるんだろう」と思っていたが、これは「魚は跳ねる」という意味だった。

  サマータイムは暮らしやすいよ
  魚は跳ねるし綿花は育つ
  父ちゃんリッチで母ちゃんきれい
  泣くな よしよし ねんねしな

かなり意訳したけれど、まあ、こんな風な内容なのだ。ジョージ・ガーシュイ
ンが1935年に初演した黒人だけのオペラ「ポーギーとベス」の中で歌われ、最
も有名になった曲である。

●貧しい黒人たちの世界を舞台にしたオペラ

僕はオペラ・バージョンの「ポーギーとベス」は持っていないが、マイルス・
デイビスの「ポーギーとベス」とテナー・サックス奏者のジョー・ヘンダーソ
ンが出した「ポーギーとベス」のCDを持っている。ジョー・ヘンダーソンのア
ルバムは「ACT1~ACT3」まで舞台に沿って構成されている。

第一幕は「イントロダクション」があって、すぐに「サマータイム」が歌われ
る。漁師の妻クララが赤ん坊を寝かしつけるために歌うのだ。この歌詞が哀し
いのは、現実はすべて歌詞の逆だということである。

「ポーギーとベス」は、1920年代のアメリカ南部の黒人たちを描いたオペラで
ある。貧民街のような黒人しか住まないキャットフィッシュ・ロウ(ナマズ横
丁とかナマズ長屋と訳される)を背景に、貧しく虐げられた黒人たちの愛と憎
しみの物語が展開する。

男たちは「リッチ」でもないし、女たちは生活に追われ「グッド・ルッキング」
でもない。そんな世界に生まれてきた赤ん坊は幸せではないかもしれない。だ
が、クララは「おまえの父は金持ちで、おまえの母は見目麗しい」と歌うので
ある。

主人公のポーギーは足が不自由でどん底の生活をしている。1920年代のアメリ
カ南部で黒人が身体的な障害を持って生きるとはどういうことなのか、僕には
想像もできない。1960年代に入り公民権運動が盛り上がり始めた頃でさえ、ア
メリカ南部で黒人は極端に差別されていた。

その頃のことは僕も覚えている。黒人差別のニュースが流れるたびに、人種問
題がアメリカ最大の恥部なのだと解説者は言い募った。「ミシシッピー・バー
ニング」として後に映画化される、公民権運動に参加していた学生たちが殺さ
れた事件も話題になった。クー・クラックス・クランという秘密結社は、日本
の小学生の間でも有名だった。

そんな時代より、さらに40年も前の黒人たちの物語なのである。貧しく過酷な
生活だろうことは想像に難くない。だが、悲惨で苦しい世界でも黒人たちは愛
し合う。妻は夫を想い、親は子を想う。

足の悪いポーギーはバクチのいざこざで人を殺して逃げたクラウンの情婦ベス
に心を寄せ、彼女を助ける。嵐の夜、漁に出たまま帰らない夫ジェイクの身を
気遣うクララは、愛ゆえに物狂う。自らの身を嵐の中に投げ出す。

父ジェイクと母クララが死んで孤児になった赤ん坊を抱いて、ベスがもう一度
「サマータイム」を歌う。その時、歌われる詞はなんと哀しく虚しく響くこと
だろう。

  何も怖くはないよ
  ダディもマミーもそばにいるよ

●絶望の中から小さな希望を歌う

「ポーギーとベス」は、シドニー・ポアチエとドロシー・ダンドリッジを主演
にして映画化(日本では「ポギーとベス」のタイトルで公開された)されたこ
とがある。監督はオットー・プレミンジャー。1950年代から60年代にかけて様々
な名作を作った監督である。

オットー・プレミンジャーは1954年に黒人だけのミュージカル「カルメン」を
制作し、ヒロインにドロシー・ダンドリッジを起用した。その結果、彼女はア
カデミー主演女優賞候補になる。黒人が主演賞にノミネートされたのは史上初
のことだった。

同時にノミネートされていたのは「麗しのサブリナ」のオードリー・ヘップバ
ーン、「スタァ誕生」のジュディ・ガーランド、「喝采」のグレース・ケリー、
「心のともしび」のジェーン・ワイマンの四人で白人女性ばかりだった。

それまで黒人のアカデミー賞受賞者は、たったひとりしかいなかった。「風と
共に去りぬ」のメイド役を演じたハティ・マクダウェルである。だが、1940年
という時代にはアカデミー賞授賞式に黒人が出席することは許されなかった。

14年後のドロシー・ダンドリッジは授賞式には出席できたが、もちろん賞はと
れなかった。有名になり「ライフ」誌の表紙を飾ったドロシー・ダンドリッジ
だが、黒人であるというだけで理不尽な差別を受け続ける。

1959年、ドロシー・ダンドリッジは再びオットー・プレミンジャーと組み、相
手役を「カルメン」のハリー・ペラフォンテからシドニー・ポアチエに変えて
「ポギーとベス」に出演する。

その映画の中でも冒頭で漁師の夫を待ちながらクララが「サマータイム」を歌
う。赤ん坊をあやしている。愛情を込めて歌いかける。

やがて、父と母が死んだ後、赤ん坊はベスの歌で「サマータイム」を聴かされ
る。そのベスがニューヨークに去った後、赤ん坊は、ナマズ横丁の肝っ玉母さ
んのようなキャラクターに託される。

そう、ここに登場する赤ん坊は「希望」であり、黒人たちの「未来」を象徴す
る存在なのだ。だとすれば「サマータイム」は虐げられた者たちの夢を歌って
いる。希望を棄てるな、と歌っている。どんなに過酷で悲惨な状況でも未来は
ある、と歌っているのだ。

黒人に生まれるとはどういうことなのか、僕はマイルス・デイビスの自伝を読
んで少し感覚的にわかった気がした。マイルスが喋りまくるのを、ほとんどそ
のまま記述したような長大な本である。その中で、ことあるたびにマイルスは
自分が受けてきた屈辱を罵っている。

マイルス・デイビスは1926年生まれだ。とすると、「ポーギーとベス」でクラ
ラに抱かれて「サマータイム」を聴かされる赤ん坊が生きる人生は、マイルス・
デイビスが生きた時代とほとんど重なるではないか。

心なしかマイルスのアルバム「ポーギーとベス」には、マイルスの静かだが激
しい思い入れを感じる。「サマータイム」のアドリブ・パートにマイルスの希
望を聴く想いがする。

【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com
自室から見下ろすと並木道の桜が満開だ。遠くからわざわざ見にくる人もある
くらい、この時期の我が家の周囲は桜があふれる。しかし、一週間が寿命だ。
風に吹かるる山桜花…、という句が浮かぶ。

デジクリ掲載の旧作が毎週金曜日に更新されています
<http://www.118mitakai.com/2iiwa/2sam007.html>

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■Powerbook Publishing Project 番外編
ノンプログラマーのためのOME入門ガイド(3)

8月サンタ
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●バラバラの反応の意味

先日のデジクリイベントでは、海津ヨシノリさんというゲストスピーカーのも
つ、お話の内容のレンジ、カバーする内容の広さで「この方にきていただいて
良かった」とつくづく感じた。なにしろ「オンデマンド」と銘打つ以上、迎え
撃つ壇上の講師の側に、なんでもござれの懐の広さがなくては成立しない。本
当にお疲れ様でした。

一方、クリエイターであるお客様サイドの受け取り方も気になった。終了後に、
いろんな方に「本日はいかがでしたか」とたずねてみたときに、「いやあ、私
はPhotoshopがメインなので、同じAdobeのソフトでも、Illustratorについて
のパートは、正直眠かったですね」

あるいはその逆で、「イラレの部分は、帰宅後即役に立つお話があったけれど、
Photoshopの部分はつらかった」など、興味をひく、ひかない、が非常にきれ
いに分かれている印象があった。

長丁場のイベント中、後ろからずっとビデオ撮影しながら、お客様の反応をつ
ぶさに見ていた古籏一浩さんに伺っても、海津さんのお話しする内容に対し、
会場の反応、例えばメモをとるポイントなども、ものの見事に、まったくバラ
バラだったという。「いやあ、全く反応しているところが違うんですよね」

各自興味を持つポイント、ジャンルがばらばらで、反応が個々に違うというの
は、当たり前であって、決して悪いことではないはずだ。同じ状況に置かれて
いる人たちばかりではないから、逆に言えば、きちんと内容を参加者各自が、
正面から受け止めているが故の、バラバラの反応と言える。なんとなく調子を
あわせて、おざなりの受け止め方をしている、ということなら、こうはならな
いはずである。充実はしていたのだ。

しかし、「Photoshop使いの人が、Illustratorの操作、TIPSに関心を持たない
あるいはその逆」ということは、私にとっては、ある予感を裏付けるものだっ
た。最近、本当に人の抱く関心の範囲、活動の範囲というものが細分化され、
個々のレンジ、ジャンル内では豊かに、深くなっているものの、ジャンル間の
壁を超えるということがあまりなくなっている。興味ある、興味ないの差が激
しすぎる。

何度も確認しなくてはならないが、悪いことではない、とは思う。巨人・大鵬
・卵焼きの時代ではないので、人は社会側の要求ではなく、自分の側の要求と
して、興味のあることに、自分なりのスタンスで取り組むことができるように
なった。ある意味で理想的な状況である。

●細分化されすぎるとつまらない

一方では、やっぱり、イラレとフォトショップの客がきれいに分かれる、とい
う状態にも違和感を感じるし、つまらない、と思う。別にグラフィックソフト
の定番二種の話を強調したいわけではなく、個々の人の取り組み、興味のあり
ように文句をつけたいわけでもなく、「細分化に、行き過ぎを感じる」という
ことなのだ。

私の持論として、「面白い人は、ジャンルを超える」「達人は、自らがジャン
ルとなる」というのがある。イベント企画時に、ゲスト候補を選ぶとき、例え
ば海津さんであれば「イラストレータ」というジャンルがあるのではなく、
『海津ヨシノリ』というジャンルがある」と力説したのである。私としては、
そのジャンルの広がりの面白さを、そのままお客さんに受け止めてもらいたい
と思っていた。だからこそのライブイベントだと思っているところがある。

そういう、専門家とか役職とかいうありがちな肩書きを越えた、人間ジャンル
と言うべき、面白い人々は、昔よりむしろ巷で見つけやすくなっているという
気がする。しかし、受け止める側のアンテナは、より狭量に、より鋭敏に、と
いう方向にしか進んで行っていない。ナローでシャープでスマートで洗練。

最初はとても素晴らしいことだと思っていたけれど、最近は、もしかして非常
に深刻なことではないかと思い始めた。簡単には説明出来ないけれど、時間を
かけてその深刻さを明らかにしていきたい。

●まだまだいくぞOME~ 具体的にどう便利なのか

さて、本題のOME、フリーのMac用メールクライアントのお話である。これを開
発している新居雅行さん自体、ライターとか某社社員(笑)というよりは、
「『新居雅行』というジャンルがある」と言う方が早い存在である。

・OME オフィシャルサイト
<http://mac-ome.jp/site/index.html>

OMEに限らず、説明しにくいアプリケーションの功徳を説くためには、具体的
な活用事例を出していくのが最も効果的である。今回はファイルメーカーとの
組み合わせを例として挙げたい。

・ファイルメーカーPro
<http://www.filemaker.co.jp/>

●Web上のフォームから届いたメールを、仕分けして処理する

デジクリイベントの受付は、Webページ上に設置した、ごく普通の、cgiによる
受付フォームである。空欄をユーザーに埋めてもらい、「申込」ボタンを押し
てもらえば、下記のようなメールがデジクリサイドに届く。

(以下例)
────────────────────────────
▼送信内容
────────────────────────────

name = ●川●子
age = 38
job = デザイナー
email = xxxxx@xxxxx.com
〒 = 000-0000
address = 東京都●●区●●24-1 ●●ハイツ305
phone = 03-xxxx-xxxx
comment = ※よろしくお願いいたします。

----------------------------------------------------------------------
Date : 2005/03/25(Fri) 10:28
Host : 219-xxx-xxx-xxx.xxxx.ne.jp
Agent : Mozilla/5.0 (Macintosh; U; PPC Mac OS X Mach-O; ja-JPM; rv:1.7
.6) Gecko/20050318 Firefox/1.0.2
----------------------------------------------------------------------
(以上例)

こんな受付メールを一般的なメールクライアントで受信した状態では、たんに
申込情報の羅列の山である。普通はコピー&ペーストでExcelに取り込んで整
理したりする。もう少し上手くやるとすると、サーバサイドにCSVの形で蓄積す
るようにして、Excelで処理するという手などもある。

いずれにせよ、通常のメールクライアントで受けてしまうと、なんらかの形で
表計算ソフトなどに転記しないと、使えるデータにはならない。そこでこのメ
ールをOMEで受信すると、一通づつが切り分けられた独立テキストとして、フ
ォルダにたまる。それを活用するのである。

ファイルメーカーであらかじめ、「名前」「年齢」「仕事」といった申込みの
記入内容に対する入れ物(フィールド)を配置したデータベースをつくってお
いて、この申込みメールテキストから個別に取り出してそれぞれを納めれば、
使い勝手の良い申込者名簿が出来上がる。手作業は面倒くさいので、当然切り
分けなどは自動でやりたい。

まずは、ファイルメーカー側にこのテキストそのものを収めるフィールドを、
設定・配置、「レコードの取り込み」>「フォルダ」を実行すると、一通一通
が1レコードづつになって取り込まれる。

次に、納められたメール(テキスト)データを、スクリプトを使って処理して
いく。ノンプログラマーにはここがつらいところだが、ファイルメーカーの場
合は日本語で書かれたメニューを組み合わせていけば、なんとか処理システム
をでっちあげられるところが良いところ、である。

例文のようなメールから、「分離したい項目と項目の境目を、目立つ単語に変
換して区切りマークとする」「不要な部分を検索・置換で取ってしまう」「区
切りマークの後ろに入力されている言葉を個別に取り出し、『名前』『年齢』
などのフィールドに個別に納める」というスクリプトをつくる。

細部ははしょってしまったけれど、デジクリ木曜日の茂田カツノリさん著の
「ファイルメーカーPro 関数・スクリプト事典」と首っ引きでやると、なん
とかなってしまうものである。(この本は身内ボメでなく、本当に名著である)

これもボタンにまとめて配置。すると、毎日適当な時間にボタンを押すだけで、
Webから申し込まれた個別の申込が、名前・連絡先などの属性に切り分けられ
たデータベースとなる。葉書の宛名用のレイアウトをつくっておいて、画面を
切り替えて印刷して、皆さんに発送している。また、報告書などの作成用には、
やはりExcel形式が便利なので、必要項目だけをExcel形式で書き出し、メール
に添付したりする。

正直、普段の仕事の合間にいちいち申込メールから名前を抜き出したりしてい
ると、時間がいくらあっても足りない。しかし、この手の「ちょっとした」作
業は皆さんのまわりにいくらでも転がっているはずだ。

ファイルメーカーはデータベースソフトというくくりで扱われているが、私に
とっては「テキスト処理装置」にして、「Excelにプログラミングが苦手な私
でも出来るような、グラフィカルなマクロが扱えるもの」という認識だったり
する。

そして、実際、申込受付処理はほぼ自動で出来るようになったので、1000名だ
ろうが、負担はもうほとんどない。実際にはアフターフォローのメール送信ま
で、ファイルメーカーからやっていたりするので、本当に助かるツールとなっ
ている。

OMEは、それ自体が便利なソフトではなく、組み合わせるソフトウェアの美質
を引き出すプラグインのようなものなのである。今回の組み合わせはベストと
は言えないが、作業が溜まるにつれて、しみじみ有り難いものである。

ところで、今回ファイルメーカーとメール取り込みの話が出てきてしまった。
次回はとうとう発売日が決まったTigerとOMEの話、そしてファイルメーカーと
メールの関係について取り上げたい。

【8月サンタ】santa8@mac.com
LondonとLyallとLeCarreを愛する36歳元書店員。某超大手取次社員の経験アリ。
・アメリカン・ヒーローが帰ってくる!
<http://www.yodobashi.com/enjoy/more/i/36776415.html>
夢みたい。 20年以上待ち続けてた、あのパイロット版がでるよ! このドラ
マこそ、カルトじゃなくて、老若男女、みんなで見よう。笑って泣けて、カッ
コイイぞ。拝啓ラルフ・ヒンクリー様、ずっとあなたを待ってました!


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■編集後記(4/15)
・デジタル画像データをCDジャケットサイズ(12cm×12cm)、36ページにプリ
ント製本する「Photoback」というおもしろい記録メディアがある。カラーレ
ーザー・オンデマンドプリンティング方式で、簡易並製本、ジャケットカバー
付きだ。なかなかきれいでかわいらしい。子どもの成長記録や旅の思い出写真
集などに最適だが、作品集やアートブック、絵本などという使い方もある。作
り方は簡単で、オンラインでアップロードしたデータを、制作サイト上で自分
が順番、配置を決め、タイトルやキャプションを入れていけばいい。価格は1
冊1,890円(1冊~5冊まで)1,680円(6冊~12冊)と、高いか安いかは判断の
分かれるところ。このメディアを知ったのは、この会社コンテンツワークスか
ら「CG美少女の作品集をつくってみませんか」というナイスな提案をもらった
から。いま3人の作家がお試しで制作中だ。ところで、この「Photoback」を1
冊無料でつくれる(送料も無料)作成権をプレゼントしてもらったので、「デ
ジクリ」と「写真を楽しむ生活」読者計8名の方におすそわけしたい。ご希望
の方は、どんなテーマでつくるのかを書いてに「Photoback希
望」の件名で送ってください。Photoback.jpのサイトにいくと、有名写真家や
一般の人の作品集や写真集が150以上鑑賞できる。昆虫ものが好き。(柴田)
http://www1.photoback.jp/

・エンズのライブに行ったことを後記に書いたら、読者のKさんからメール。
彼女は東京オフ会にいらした方。「私もあの場におりました。できればあの声
をもっと聞きたかったなぁと思いながら終了後すぐに帰ったのですが。聞くと
自分の道を行こうと再認識できます。ライブの後、行き詰まっていたことも偶
然かもしれないけれど糸口が見えたりしました。」わかるなぁ。私もニュート
ラルに戻れたり、再認識できるから。個人的にいろいろ思うところもあって、
心臓掴まれているような感覚の時もあるんだよなぁ。他の方からもメールをも
らう。ありがとうございました! そういや同じくファンのMちゃんの就職が
決まって嬉しいなと。「エクセルとワードができる人と言われたけど、どこま
でできれば『できる』なの? 関数程度しか。未経験だし……。」「(できる、
なんて中途半端な言葉を使っていることから)人事もどの程度必要なのかわか
ってないから、できるって言えばいいって。入ってから勉強したっていいし。
大丈夫だって。」即戦力が必要なら派遣を頼むし、一般事務で高度なところま
では求めない(日常業務に必要ない)だろうから、人事はある程度パソコンが
さわれて、勉強する人ならいいと思っているだろうなと。人間性重視の面接じ
ゃないかなと思ったのだ。               (hammer.mule)

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発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
リニューアル  8月サンタ
アシスト    鴨田麻衣子

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