[1746] 人生に必要なすべては映画館で学んだ

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1746    2005/05/13.Fri.14:00発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 18545部
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           <不変の三本の映画がある>           

■映画と夜と音楽と…(254)
 人生に必要なすべては映画館で学んだ
 十河 進

■ショート・ストーリーのKUNI(10) 
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 やましたくにこ

■展覧会・イベント案内
 第22回ザ・チョイス大賞連動大阪展
 Web アクセシビリティ・シンポジウム



■映画と夜と音楽と…(254)
人生に必要なすべては映画館で学んだ

十河 進
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●その場その時で変動するベストワン

映画好きの人間にとっては、無数のベストワンがある。だから時々「ベストワ
ンの映画は何ですか」と聞かれると、戸惑ってしまう。たとえば僕にとってロ
ベルト・アンリコの「冒険者たち」はベストワンという捉え方では語れない映
画だし、数多いハンフリー・ボガートの名作群の中から、一体何をベストワン
に選べばいいのだろう。

僕が言えるのは「『冒険者たち』はリノ・バンチュラのベストワンですね」と
か、「ボギーはやっぱり『マルタの鷹』がベストかな。でも『脱出』『三つ数
えろ』『ハイ・シェラ』もあるし、『ケイン号の反乱』や『裸足の伯爵夫人』
といった歳とってからの作品もいいし。いやいや、ヘップバーンとの『麗しの
サブリナ』もあるぞ」といったようなことである。

映画の世界ではベストテン選びが盛んだ。作品の優劣に順位をつけるのはどう
かと思うけれど、僕も毎年のキネ旬ベストテンは気にしている。しかし、音楽
ならクラシック、ジャズ、ロック、ポップスなどジャンルが分かれているし、
小説だって一応、純文学とエンタテインメントはジャンル分けがなされたうえ
で評価されている。

ところが、映画だけは映像と音声で創り上げるという共通性があるだけなのに、
すべて同じ地平で評価されているのだ。だからイングマール・ベルイマンやテ
オ・アンゲロプロスの作品とハリウッドの超大作が同じ年に封切られたという
だけで、同じベストテンに並ぶことになる。

岩波ホールで単館上映するような作品とスピルバーグ作品を比較して、優劣を
つけているのだ。これって、大江健三郎の作品と京極夏彦の作品を同列に評価
しようとするのと同じじゃないか。しかし、そうはいってもジャンルを超越し
たベストテン選びが僕は嫌いではない。

以前、「出版人の映画の会」というグループの機関誌で「私のオールタイムベ
ストテンを選ぶ」という特集があり、僕も参加したことがある。もちろん、い
くつか条件を絞り込んでいかないと選べないから、「思い入れのある映画で、
外国映画と日本映画を半分ずつ、一監督一作品に限定する」ことにした。その
結果、その時の僕のオールタイムベストテンは次のようになった。

1.冒険者たち(ロベルト・アンリコ監督)
2.秋津温泉(吉田喜重監督)
3.ワイルドバンチ(サム・ペキンパー監督)
4.影の軍隊(ジャン・ピエール・メルビル監督)
5.めぐりあい(恩地日出夫監督)
6.けんかえれじい(鈴木清順監督)
7.さらば友よ(ジャン・エルマン監督)
8.仁義の墓場(深作欣二監督)
9.さらば愛しき大地(柳町光夫監督)
10.ビッグ・ウェンズデー(ジョン・ミリアス監督)

これを見て改めて思うけれど、やっぱりベストテンなどは選ぶものではない。
「浮雲」も「幕末太陽傳」も「東京物語」も入っていないし、だいたい加藤泰
監督作品が入っていない。フォード作品が入っていない。ハンフリー・ボガー
トの映画が一本も入っていない。

●不変の三本の映画がある

ベストテンについては、その時その時で変動するけれど、僕が映画ファンにな
るきっかけになった三本の映画は常に不変だ。あの三本立てを見たから、その
後、僕は映画を見続けることになったのだ、と思う。それは一本の映画ではな
く、三本立てだったからこそ僕に映画の幅広さを教えたのだった。

我が家にテレビがくるのが遅かったせいか、僕は「月光仮面」をテレビシリー
ズでは見ていない。東映映画の「月光仮面」を両親に連れられて見にいった。
おそらく父親は東映時代劇や日活アクションが好きだったのだろう、子供の頃
に見た映画は石原裕次郎、小林旭、中村錦之助、大川橋蔵、美空ひばりなどが
出るものが多かった。

やがて中学生になり、僕も自分の好みで映画を選ぶようになる。そして、僕は
その三本立ての映画を初めてひとりで見にいった。中学一年生で、僕はまだ十
二歳だった。1964年の秋、四国、高松市の飲屋街の真ん中にあった中劇という
二番館である。

当時、十二歳の少年がひとりで映画館に入るのは、スリリングな行為だった。
日常生活の冒険である。補導員に見つかれば、間違いなく何らかの処分に合う。
停学だってあり得たのだ。僕は映画に没入しながらも意識のどこかで補導員が
こないか常に神経を尖らせていた。

その年の夏、「太陽がいっぱい」が4年ぶりにリバイバル公開になり、四国新
聞に大きな広告が載った。海外ミステリにはまり始めた僕は、犯罪映画の傑作
として名高い「太陽がいっぱい」の話を様々なところで読んだり聞いたりして
いたものだから、矢も楯もたまらずその映画が見たくなった。

しかし、ロードショー上映の入場料が高くて僕は諦めたのだが、その二ヶ月後、
二番館に回ってきたのである。僕は少ない小遣いから入場料分を数えて握りし
め、自転車に乗って勇んで映画館へ向かった。

併映の「リオ・ブラボー」はジョン・ウェインの主演作だと知っていたが、も
う一本の併映作「恐怖の報酬」については何の知識もなく、「つまんなければ
見なくてもいいや」くらいに思っていた。

映画館に着いた時、「恐怖の報酬」は半分近くが過ぎていた。長い映画だった
から、その分、次の「リオ・ブラボー」が早く見られるなという気分で僕は中
に入り、端っこの席に腰を下ろした。

モノクロームの画面を見て、ずいぶん古い映画なのだと思った。トラックが暴
走していた。見たこともない俳優が怯えながら運転していた。やがて僕は彼ら
が一触即発(当時はそんな言葉をまだ知らなかったが)のニトログリセリンを
トラックに積んで運んでいるのだとわかった。いつの間にか身を乗り出すよう
にして僕はその映画を見ていた。

主人公らしき男(後にイブ・モンタンというフランスの歌手だと知る)が一緒
にトラックに乗り込んだ男(後にシャルル・バネルというフランスの名優だと
知る)をやむを得ず轢いたまま石油の溜まった窪地を抜けるシーンでは、人生
の残酷さみたいなものをしみじみと感じていた。

驚いたのはラストシーンである。もちろん僕はハッピーエンドの映画ばかりを
見ていたわけではなかった。しかし、「恐怖の報酬」の結末の苦さは十二歳の
少年にとって刺激が強すぎた。僕が「人生は苦い派(?)」になったとしたら、
あの時の衝撃が尾を引いているに違いない。

●様々なことを映画から学んだ

フーとため息をつく間もあらばこそ、今度はハワード・ホークス監督の脳天気
西部劇が始まった。男たちの絆、酔っぱらい男の誇り、鉄火女の純情、僕がそ
の後好きになるすべての要素がその映画には盛り込まれていた。そう、今にし
て思えば「リオ・ブラボー」も僕という人間を作ったのだ。

性的な目覚めもそこにはあった。恥ずかしながら今でも僕は女性の網タイツ姿
が好きなのだが、それは間違いなく「リオ・ブラボー」のアンジー・ディキン
ソンが源である。

百万ドルの脚線美で売り出したアンジー・ディキンソンは鉄火肌のバクレン女
を演じ、ラストシーンで網タイツ姿で酒場に出ようとするところを「俺以外の
男の前でそんな格好をすると逮捕するぞ」とウェインに言われ、それを脱いで
窓から捨てる。

それは、たまたま下を通っていたディーン・マーチンの頭にかかるのだが、そ
の時、タイツを脱ぎ捨てたアンジー・ディキンソンとウェインが何をしている
のか僕は気になって仕方がなかった。

しかし「ああ、網タイツ」と思いに耽っている暇もなく、続いて「太陽がいっ
ぱい」が始まった。水上機が海に着水するシーンに続いて何度もラジオで聞い
たテーマ曲がかかってきた。

凝ったタイトルに見とれているうちに、そのままローマの絵葉書にサインする
アラン・ドロンにつながるファーストシーンに感心し、どうなるのだろうと思
っていたのだが、かなり時間が過ぎた後にヨット上の殺人が起こる。

このヨットのシーンはショッキングだった。そして、その後の死体の処理シー
ンもゾクゾクするほど身に迫ってきた。帆を鳴らす風の音と波の音が急に大き
くなったような気がした。

「太陽がいっぱい」は僕に一元的な価値観の否定を教えた。犯罪者をあれほど
魅力的に描けば、何が正義かわからなくなる。善と悪、正義と不正、罪と罰、
すべては相対的なのだと十二歳の少年に植え付けた。

世の中のことは、一元的な価値観だけでは計れないのだと僕は学んだ。すべて
を懐疑的に見る、様々な観点から見る、そんな気質を「太陽がいっぱい」は僕
に与えた。

さて、「太陽がいっぱい」の衝撃的なラストシーンの余韻に耽っている間もあ
らばこそ、「恐怖の報酬」が始まり僕は再び目を凝らさなければならなくなっ
た。その日、僕は一体、何時間、映画館の中にいたのだろうか。

考えてみると、人生に必要なすべてがその三本の映画の中に存在していたのだ
った。あの日、僕のすべてが形作られた、というのは大げさかもしれないが、
今から思えばそんな気分である。もちろん、そうしたことに感応する僕という
人間の基礎が、それまでの十二年間に作られていたのではあるけれど……

【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com
ゴールデンウィークでまったく原稿が書けなかった。映画はいろいろ見たけれ
ど、長い本も読み切れなかった。こういう時期は仕方ないので、音楽を聴いて
ぼうっとしているのが一番だ。ぼうっとしすぎて社会復帰できないかも…

デジクリ掲載の旧作が毎週金曜日に更新されています
<http://www.118mitakai.com/2iiwa/2sam007.html>

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■ショート・ストーリーのKUNI(10) 
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やましたくにこ
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彼は55歳であったが、激しい恋をした。

このことはひとつの困難を意味する。なぜなら、彼の脳内ディスクは55年にわ
たる経験と学習の蓄積で残り容量がかなり減っているが、一方で激しい恋とい
うものはそれ自体データ量が大変大きい。老後のことを考えると空きスペース
がまったくないというのも不安だ。つまり、彼がこの激しい恋を保存するため
には何かを捨てなければならないのだ。

彼はすべての脳内データを検証してみることにした。「連立方程式の解き方」
の最終修正日は37年も前だ。削除してもよさそうだ。「台形の面積の求め方」
「三角関数」「メンデルの法則」もまったく使われていない。ただし、削除し
てもそれによってできる空き容量が知れている。理科系科目が苦手でそれらを
必要としない職業しか経験していない彼のような人間の場合、もともとの理解
度も経験値も低いからだ。

「元素周期表」「二次関数」「酸素と水素が化合して水ができるときの化学反
応式」「対数」「ベクトル」等はほとんど言葉しか覚えていないという中身の
ないファイルなので、一切合切削除しても30キロ脳単位にしかならない。「小
学校校歌」でも6キロ脳単位、「さかあがりのしかた」でも10キロ脳単位だと
いうのに。

それでも、少しでも空きをつくろうと彼は市販されている脳内ファイルイレイ
サーを使ってひとつひとつ削除していった。このようなツールがなかった時代
ならいざしらず、いまはあるのだから使わない手はない。限られた脳内ディス
クを有効に使うためには不可欠といえる。
休日の一日をほぼ費やしてなんとか800キロ脳単位の空きをつくることに成功
したが、これでは焼け石に水だ。適齢期で特に障害となる要素のない独身男女
が出会い、いくつかのプロセスを経て性交渉に至る「平均的な恋愛」で1件5メ
ガ脳単位、ゆきずりの相手と一時的な関係を持ち、ひと月後には名前さえ忘れ
ているようなものでも0.3メガというのが相場だ。

彼が現在渦中にある恋はそんなものではなかった。それまで何の縁もゆかりも
なかった二人が出会った瞬間に恋におち、わけあっていまだ同居することがで
きないものの、ほぼ一日おきの逢瀬は並の若者も及ばぬほどに燃え、離れてい
るときは電話に手紙、メールとあらゆる手段を用いて思いを交わし合い、夜は
夢に、昼は妄想の中に面影を求めあう。出会ってまだ3か月だが、データ量は
すでに30メガを超えている。空き容量は200メガを切っているというのに。

ワープロの使い方も削除した。麻雀のルール、苦労して覚えた「Sound Of
Silence」の歌詞ももういい。前の会社で覚えた仕事の手順、つきあいのあっ
た会社の名前や所在地、上司の癖や同僚のあだ名ももう必要ない。削除だ。そ
れでも大した量ではない。彼はため息をつき、ふと、あるファイルに目をとめ
た。

「初恋」

そのファイル名を見ただけでまぶたにモルタル造りの中学校の校舎が浮かび、
耳にはチャイムの音が響き渡り、ざわざわと廊下にあふれる男女生徒の姿が視
界にひろがり、その中の一人がまるでスポットライトをあてられたようにくっ
きりと浮かび上がった。こちらを見た。中田まゆみ。14歳で出会い、4年間を
ともに過ごした。今でも、まるで昨日のことのように思い出せる。その声。笑
い方。制服に包まれた肩。かばんを提げて、少し左に傾きながら歩く癖。待ち
合わせの場所に小走りでやってくる姿。際限なく浮かんできては彼を40年前に
連れ戻そうとするイメージの群を必死で振り切り、彼は数値を見た。

57メガ

でかい。これを削除すれば、ひと息つけるというものだ。彼は迷いを断ち切る
ように震える指でカーソルを合わせ、クリックした。その瞬間、彼は目をつぶ
った。再び開けると、赤い「!」マークとともに警告メッセージが表示されて
いた。

このファイルを本当に削除しますか? 2754の依存ファイルがこの作業によっ
て破損するおそれがあります。

彼はうなだれ、恋人にわびた。

「大切なひとよ。僕を笑うがいい。僕はファイルひとつ削除できないなさけな
い男だ。それにしても初恋のファイルが当時の友人や先輩、飼っていた犬の名
前や住んでいた街にリンクされているのはまだしも、現在の服や読書の好み、
鼻をかむときの癖、さらに今の会社に就職することになった理由、任されてい
る仕事にまでリンクしているとは思いもよらなかった。確かにそれ以後40年近
く、僕はあの時代をひきずりながら生きてきたのだから当然かもしれない。も
しそれを無視して削除すれば、いまの僕が僕でなくなるだろう。ああ、でも、
君がそれを望むなら削除してもいい」

彼より1歳年上である恋人はほほえみながら言った。

「私の大切なひと。何を思い悩むことがあるでしょう。そもそも、恋を保存し
ておく必要がどこにあるかしら? 脳の奥深くに保存された恋がそうでない恋
にまさるなんて誰が決めたのかしら? あなたの未来において、何かを保存す
るためにスペースをつくる必要ができたら、迷わず私たちの恋を削除してちょ
うだい。私たちの恋は若いときの恋と違って何の依存ファイルもリンクも持た
ない、自由で純粋なファイルなの。過去も未来も関係なく、もっとも安心して
削除できるファイル、それが私たちの恋じゃないの。余計なことは考えず、こ
の恋を日々更新しましょう」

彼は恋人の言葉に感動し、にわかに心が軽くなるのを感じた。その日彼は恋人
といつにも増して濃密な時間を持ち、離れがたい思いを抱きながら帰路に着い
た。そして、たぶん疲れていたのだろう、地下鉄のホームで一瞬足元をふらつ
かせて線路上に落ちた彼の上を列車が通り抜け、彼はあっけなく55歳の生涯を
閉じた。脳内ディスクにはまだ200メガ脳単位近くも空きスペースがあったの
に。

【やましたくにこ】http://www1.odn.ne.jp/%7Ecay94120/
この小説を書き始めたころ、映画「エターナル・サンシャイン」を見た。恋の
記憶を消そうとする話で、正直、しまったと思い、よほど書くのをやめようか
とも考えた。結局、似たようなことを考える人がいても不思議ではない、仕上
がりは別物になるはずだからと、開き直って書いてみたのだが、さてどうか。

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■展覧会案内
第22回ザ・チョイス大賞連動大阪展
<http://www.genkosha.co.jp/il/topics/choicet22.html>
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会期:5月16日(月)~26日(木)9:00~17:15 土日祝休
会場:平和紙業ペーパーボイス(大阪市中央区南船場2-3-23 TEL.06-6262-
0902)
内容:「イラストレーション」誌の2004年度「ザ・チョイス」に入選した57名
の作家による計143点の作品を展示します。今年は例年に比べ作品数が多く、
見応えも充分。イラストレーション界の明日を担う、新鋭たちのパワーは圧巻
です。

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■イベント案内
Web アクセシビリティ・シンポジウム
「JIS化されたWebアクセシビリティへの対応、さあどうしますか?」
<http://www.harmony-web.org/symposium525/>
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だれもがアクセスし、活用できるWeb(ホームページ)に。このシンポジウム
はユーザー自らが声をあげて実現したシンポジウムです。利用者・発注者・開
発者が一堂に会し本音で語ります。

日時:5月25日(水)15:00~19:00
場所:中野サンプラザ8F・研修室2
定員:80名(先着申し込み順)
参加費:3,000円
問い合わせ、申し込みはサイトを参照。
主催:だれもが使えるWebサイト実行委員会、読売光と愛の事業団、視覚障害
者と共に歩む会ハーモニー

基調講演:鳥原信一(慶應義塾大学大学院博士課程政策・メディア研究科文部
科学省21世紀COE慶應義塾大学RA研究員)
「さあ、どうする!JIS化されたWebアクセシビリティ」
パネルディスカッション
第1部:視覚障害者の強い味方に
司会=梅垣正宏(ウェブアクセシビリティ国際規格調査研究部会 WG2副主査)
パネラー=望月優(株式会社アメディア取締役社長)ソフト開発者、
佐藤裕之(NECデザイン・ソリューションデザイングループ・Webデザイナー)
、松田基章(View-net神奈川・事務局長)その他、全盲ユーザー2名と弱視ユ
ーザー1名
第2部:シニア・シルバーにも優しく
司会 太田知見(NECデザイン・ソリューションデザイングループユニバーサ
ルデザインセンター)
パネラー=濱川智(株式会社カレン・Webディレクター)、シニアパソコンイ
ンストラクター1名、シルバー2名

<応募受付中のプレゼント>
「デジタルフォトグラフィー ─エキスパートのPhotoshopテクニック」
♯1745号 5月18日(水)14時締切。


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■編集後記(5/13)
・今どきの土手はもう、緑と赤紫と白と黄だらけでものすごいことになってい
る。つい先日までは、どこからでも上り下りできた斜面が、もはや人外魔境と
いったかんじに植物が繁って、無防備に踏み込むの大いにためらう。最大勢力
はシロツメクサとアカツメクサの群落で、そのはびこりようは驚異的だ。草を
刈られて丸裸のときや、焼かれて真っ黒のときの土手の姿も見ているので、動
物がすんでいる環境ではないと思う。しかし、川を越えた川口市の堤防から川
に至る荒れ地には、あちこちに「マムシ注意」の看板が立っているからこわい。
こっち側にはいないと断言はできまい。だから、さいきんは草地を歩くときは
かなり慎重に踏み跡を選んでいる。やっぱり、アレがズズズ~と現れたらいや
だ。いままで一番こわい思いをしたのは、近江の山上にある西国霊場の寺にい
たる道でひんぱんに遭遇したマムシだかなんだかの長虫で、同じ道で山を下り
るのが本当にいやになった。棒を持っておそるおそる下ったことを思い出す。
この先の人生で、もうやつらにはあわなくてもいい。       (柴田)

・いつもスケジュールが直前まで決まらず、ぎりぎりになってからホテルをと
るので空いているところは限られる。なるべく泊まったことのないところを選
び、二泊する時は過ごしやすそうなところにする。急にスケジュールが空いた
時なんかは、駅の当日宿泊案内所でとったことがあるし、新幹線での移動中に
携帯(iモード)で予約入れたこともある。土地勘がないので、怪しいビジネ
スホテルに宿泊してしまったり(フロントのお兄さんらが同情的で妙に優しか
ったのを今でも覚えている)、ホテルはちゃんとしているけど周囲の環境が悪
かったり。王道なアパホテルなんてのもあるし、新宿方面に用事があるのに空
いてなくて門前仲町や菊川に宿泊したこともあった。なので富岡八幡宮と深川
不動、東京都現代美術館へ行ってみたり。ビジネスなら、アパみたいにチェッ
クアウトに時間のかからないところが、割り切れられてバリューあり。中途半
端な格のシティホテルより清潔で備品が充実しているし、禁煙室予約やLAN接
続を普及させたのが早く、ここしか選択肢のない頃もあった。アパも大阪の一
部のはサービス最悪らしいという噂なので場所にもよるみたい。東急ホテルチ
ェーンはどこも一定以上なので悩んだら東急にする。友人は大阪だとT'POINT
がお気に入りで、何年もここを利用している。デザインホテルなのにリーズナ
ブル。とその友人からこんなところもあるよーとメールが。駅から遠いのはパ
スしたいなぁ。                     (hammer.mule)
http://www.tpoint.co.jp/  T'POINT
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編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
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リニューアル  8月サンタ
アシスト    鴨田麻衣子

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