[1798] ほんの少しだけ背中を押してあげるお手伝い

投稿:  著者:  読了時間:24分(本文:約11,700文字)


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1798    2005/07/27.Wed.14:00発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 18406部
情報提供・投稿・広告の御相談はこちらまで mailto:info@dgcr.com
登録・解除・変更・FAQはこちら http://www.dgcr.com/regist/index.html
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

          <素人さんの突っ込みは本当に怖い>        

■ネタを訪ねて三万歩(6)
 ほんの少しだけ背中を押してあげるお手伝い
 海津ヨシノリ

■グラフィック薄氷大魔王(17) 
 鉛筆発見!
 吉井 宏

■情報
 Mebic扇町「扇町クリエイティブクラスター」掲載企業 随時募集中



■ネタを訪ねて三万歩(6) 
ほんの少しだけ背中を押してあげるお手伝い

海津ヨシノリ
───────────────────────────────────
デジクリ原稿は、以前から柴田さんネタで唐突に始まるというスタイルを貫い
てきたのですが、やはり限界に到達してしまいました。一番の要因は『最近ち
ゃんと編集後記を読んでいない』ことです。前回のネタにした、なぜか分から
ないけど「デジクリ」が突然スパムとして扱われてしまうようになったために、
読むタイミングが恐ろしくズレてしまうことも影響しています。とにかくこれ
ばっかりは反省というか、どうしようもないです。ごめんなさい。ということ
で枕をどうするかについては当分試行錯誤が続いてしてまうかもしれません。
まっ、その混乱も読み手には愉快かもしれないですね。もっとも退屈だと洒落
になりません。

しかし、まじめに定期購読(手続きであって読んでいるわけではありません)
しているメーリングニュースの数を調べてみたら、なんと80強もありました。
随分整理したのですが、まだ80もあるのは異常なのか普通なのか、私には考え
る気力もありません。要するにもう限界点を超えてしまっているわけです。こ
れをまじめに読んで、それ以外の個人的なメールに対応していたら、たぶん半
日では足りないでしょう。今こそSpotlightでおいしいところだけを後から読
むしかないのかもしれないですね。

欲しい情報を『本日のおいしい記事』ぐらいファジーに対応してくれるソフト
があったら最高ですよね。

ところで、とうとう長年愛用してきて最新版にアップデートしたばかりのメー
ラーを見限りました。最新版で起動障害や意味不明で落ちるなどのトラブルと
スパム処理の誤動作にとうとう『キレた』というわけです。そこで素直に
Mail.appに移行することにしました。このため、しばらくは混乱が続くと覚悟
していましたが、いい意味で予想は裏切られてしまい、もう戻れません。案外
人間のこだわりなんてこんなものなのかもしれないですね。

●去る者は追わず、来る者は拒まず

さて、今月でひとまず大学の前期の授業は終了です。しっかり筆記試験も行な
い先生を全うしました。採点はこれからでちょっと楽しみ。ところで、本年度
の私が授業で出会うはずのない学部の生徒数名を、ひょんな事から教えること
になってしまったのです。もちろん授業とは無縁です。時間も休憩時間を使っ
た50分ほど。もうほとんど『ナンチャッテ海津ゼミ』のような世界です。

こんなことを書くと、『IllustratorやPhotoshopのレッスンでしょ』と言われ
そうですが、説明すると長くなってしまいますので今回は触れませんが、そう
じゃないんですよね。そんなことも含めて、4月の最初の授業から色々とネタ
の宝庫状態で紹介しきれないほどなのですが、個人を特定せずに書いても大学
関係者にはバレバレになってしまうネタが多いので、原稿として使うのを諦め
てしまいました。もちろんネガティブな話ではないのですが、やはりまじめに
対応している生徒等の話を面白おかしく書いちゃまずいですからね。

たとえ幼児でも、まじめに行動している人をからかってはいけません。よく得
意満面に人をからかったり、ちゃかす人がいます。私も絶対にしないというこ
とはありませんが、よほど親しい関係でないと誤解を生んでしまうので、最近
は特に気をつけて、基本的には慎むようにしています。人それぞれ気に障る部
分というのは、想像以上にデリケートだったりします。それを身をもって体験
してしまったのが引き金かもしれません。だから、何度も不快な思いをしたら
基本的にその方には近づかないようにしています。これは自衛と言うよりも、
気分悪くなりたくないという逃げかもしれないですね。

こちらの事情ではなく、求めてもいないのに、先方の勝手な冷やかしだけで不
快な気分になってしまうのは馬鹿げていますから。しかし、これが最近多くな
ってきている(?)ということは、『親しき仲にも礼儀あり』という日本の美
しき文化が消滅しちゃっているからかもしれないですね。嘆かわしいことです。
もっとも、逆のパターンで突然近寄ってこなくなる人もいるわけで、もしかし
たら私が結果的に嫌なことをしてしまっているのか、変な誤解が一人歩きして
いるのかは分かりません。難しいものですが、昔のようにいちいち気にとめて
いたらストレスの固まりになってしまいます。面倒な付き合いは嫌いです。

『去る者は追わず、来る者は拒まず』というもっともシンプルな自分で決めた
ルールが一番好きです。

嫌いといえば、生理的に受け付けない俳優さんがいるということは誰にでもあ
るのではないでしょうか。さすがに名前は伏せますが、私はある女優さんが生
理的にダメで、CMに登場しただけで不快な気分に陥ります。でも、そんな私に
対して『あんなにきれいなのにどうして?』と思う方の方が多いんです。しか
し、こればかりは私にもどうしようもありません。

そしてこれのテキスト版みたいなことを、最近強く感じることがありました。
要するに、ある特定の人物が書く文章が生理的にダメということに気がついた
のです。さりげない文章でも、いちいち癇に障るというわけです。第三者的に
見たら、もっと過激な表現の方がいるのに、その方にはそれほど反応しないの
になぜ? といわれそうです。そんなことを考え出すと、今更ながら改めて文
字表現の怖さを再認識してしまったというわけです。嫌な奴は放っておけばい
いわけですが、大切なのは自分が嫌な奴にならないことですね。

だからといって、八方美人はもっと最低ですから注意したいものです。よくい
るじゃないですか。初対面の時から妙に馴れ馴れしくて竹馬の友(死語)みた
いに振る舞う方が。概してこういった方は打算的に動く方が多く、自分にメリ
ットがないと思えば手のひら返したように冷たくなります。『そこまでドライ
に行動して逆に疲れませんか?』と思わず突っ込みたくなるほどに。人見知り
してしまう私には到底理解できない行動です。ある意味、そのくらいしたたか
でずるがしこくないとやっぱりダメなんでしょうね。完全に負けてしまってい
る自分に気がついて落ち込んでしまいますが、最近は元気に似たもの同士で楽
しく遊んでいたりします。

●ソフトウェアの使い方はあまり関係ない

ところで、今月はクローズドなセミナーが5本ほどあり、大変有意義な体験を
しました。クローズドというのは一般の方が参加できない特殊事情といったと
ころで規模は千差万別です。そして、そんな話をすると『今月はAdobe
Creative Suite 2のデビューの月だからでは?』という突っ込みが入りそうで
すが、ストレートにそれを目的としたセミナーは0本で、どちらかというと二
次、三次的な関わりです。世の中それほどベタに動いていません。

つまり、今回は企業内向けや専門学校といった場でのセミナーが集中したので
す。そして、たまたまその時期にAdobe Creative Suite 2がデビューしたとい
う偶然ですね。また1つのセミナーは担当者の直感で決まってしまった経緯が
あります。そしてほとんど大学の授業のような内容を求められました。

地味だけど大切な話という括りですね。最近こんな考え方が評価されてきてい
るので妙に嬉しくなってしまいました。まだまだちゃんとした考え方の持ち主
は随所に潜伏しているんだなと言う安堵感といったところですね。先日もある
デザイン学校で行った特別講義は予想外に好評でした。予想外という言葉を私
が使ってはいけないのかもしれませんが、もしかしたらPhotoshopや
Illustratorの使い方に終始した方がよかったのではという迷いが少なからず
私の中にあったからです。そういった意味では多少の冒険だったかもしれませ
んが、よい結果になったことは私の次の行動に弾みがつくのは確かです。

もちろんPhotoshopやIllustratorの使い方も大切な事で、更に私なりの磨きを
かけなくてはいけません。でも、それだけではない切り口の講義のようなもの
の依頼が出てきたことを、私は素直に評価したいと思っています。それは私自
身がまだまだデザインを勉強中の身だからです。

さて、デザインとは理屈ではなくて直感かもしれません。もちろん直感を磨く
ために学ぶ課程は必要です。そして課程を通り過ぎたら、とにかく作るのみで
す。外野のヤジは無視してしまいましょう。そして、プロジェクトへの基本的
な関わり方とプレゼンテーションだけはツボを押さえておくとナイスです。こ
う書くと誰でも出来てしまうと思うでしょ。実は出来てしまうんですよ。質の
善し悪しは別としてね。とにかく、こんな具合に専門外の方や、ナンチャッテ
系の方でもいいから、広く一般にデザインと関わるという意識が根付いてくれ
ればという思いが最近特に強くなってきています。

そこにはソフトウェアの使い方はあまり関係なくなってきます。もちろん、基
本的な使用方法をマスターしていることは大切ですが、どう表現するかという
部分を少しだけレクチャーすれば、打ち合わせの資料を『いい感じ』に作成す
ることができるようになるはずです。こうして底辺からのつるし上げが強くな
れば、結果としてナンチャッテデザイナーは淘汰されるはずです。

ほんの少し背中を押してあげるといった表現が正しいかもしれません。何度も
いいますが、デザインとはIllustratorやPhotoshopでコテコテにデコレーショ
ンすることではないんです。とにかく学生の方は専門家の意見に耳を傾け、社
会に出たら専門外の方の意見に耳を傾けましょう。それが自分の中のどこかの
スイッチがオンになるキッカケとなるはずです。そして出来るだけ同世代では
ない友人を沢山つくりましょう。

もっとも、専門家という立場でも随分怪しい方が多くなってきたのもデジタル
化の弊害なんでしょうね。スケッチの出来ないデザイナー、ライティングの基
本が理解できていない3D作家など、今の業界はB級映画のように突っ込みどこ
ろが満載です。つまり素人さんに突っ込まれてしまう隙だらけのプロが多いと
いうことです。専門外の素人さんの突っ込みは本当に怖いですからね。

とにかく、以前も少しだけネタにしましたが、専門外の人の意見というのは意
外と大切なんです。でもそれを取り合わないところが実に多いですね。『リサ
ーチなくしてマーケティングは語れない』って言うじゃないですか。たとえば
実際にあった話として、ある代理店がリリースしているソフトについて、率直
な意見として『操作方法が難解で専門用語が多すぎてよく分からない』と話し、
打開策案を提示したのですが、未だにそれは実現していません。私がその分野
では素人であったからかもしれません。

しかし、先日その分野のプロの方に伺ったところ『プロでもあれは意味不明だ
し、だいいち誰も使ってないよ』という話を聞いて唖然としてしまいました。
使うのが当然みたいなソフトだけど、蓋を開けてみたら使っているのは操作方
法を理解していない素人さんだけというわけです。まっ、それでも売れれば代
理店としては御の字なんでしょうけど、それほど売れている感じは受けません
でした。

逆に、古くからファンであり開発者も知っている、ある小さなソフトウェアメ
ーカーの製品が未だにMac OSXに対応していません。ただしモノはあるのです。
社長さんが、Mac OSXを使っている人がいないのに出しても意味ないと錯覚し
ているわけです。聞けば彼の周りには誰一人としてMac OSXユーザーがいなか
ったのが要因だったとか。今時それってちょっと凄い空間かもしれないですね。

まっ、でも例えばMacromedia(と思っていたら既にメーカー変わっていた)の
Fontgrapherは未だにMac OS9というか数年間アップデート止まってますし、頻
繁に利用している方にとっては移行できないでしょうね。実は私も持っている
のですが、ほとんど使わなくなってしまったのは良かったのか悪かったのか。
とにかく妙なソフトが部分的に未対応なのは特殊事例として、やっぱり逆の意
味で移行してしまうとソフトウェアをアップデートしなくてはならないという
余計な出費が頭痛の種かもしれないですね。

例えば私の場合、完全にMac OSXに移行して困った問題は、FileMakerかもしれ
ません。私のFileMakerは5.0です。数ヶ月前にアップデート(Mac OSX上で使
いたいというだけの理由で)をしようとしたら昨年末で優待が切れていました。
あとは次のバージョンがリリースされるときの優待に期待するしかありません。
なにせ住所録(これはかなり適当)と確定申告ぐらいにしか使っていないので
頻度はそれほど高くないですから、今すぐ実行する意味もないのでダラダラと
この有様。でもないと困る。

なんて考えていた私は、いかにオバカさんであったかを数日前に知りました。
私の使用範囲であればApple Worksで十分に代用出来て(多分)しまうからで
す。私は表計算ぐらいにしか使っていなかったんですが、Apple Worksの古く
からのユーザーなんです(FileMaker歴のほうが古いですけど)。まっ、そん
な事って意外と多いですよね。灯台下暗しってやつですね。

といいつつFileMakerをアップデートしてしまうかもしれませんが、その時は
それをまたネタにします。原稿のネタにでもしないと元とれないですからね。
と、ここまで書いてG5のプレインストールでFileMaker7の体験版が入ってい
るのを今頃知る私。

しかし、正直あれこれ昔のように片っ端からソフトウェアを購入しては、さし
て使ってもいないのにアップデートを繰り返した時と時代は違ってしまいまし
た。要するに、当時のように経費で落とせた時代は消耗品を買うみたいな感覚
でソフトウェアを購入していたんじゃないでしょうか。今じゃ、買った後に後
悔する余裕はありませんからね。

例えばTigerがリリースされたことでTiger対応版というふれこみによる新規バ
ージョンへの移行案内が、いくつかのツール関係を扱っている代理店から届き
ましたが、結果として別にアップデートしなくても基本機能はそのまま使えて
いるわけで、まったく全然困らないんですよね。分かっているのに随分無駄な
出費をしてしまいました。

次回からツール類のアップデートを誘う甘いキャッチコピーには注意しないと、
と分かっちゃいるけど止められない~ってやっぱり死語ですかね~。

【海津ヨシノリ】yoshinori@kaizu.com
グラフィックデザイナー/イラストレーター
7月20日の吉井さんのコラムでTDWを後から始めた私の方が多いと紹介されまし
たが、こんなに楽しいことをそそのかしてくれたのは吉井さんです。感謝感謝。
で、私は基本的に『画像合成~3D~Draw系~Paint系』と節操がないのと、完
成度は無視のラフスケッチバリバリだから続いていたのかもしれないですね。
実はここのところメチャクチャさぼっているのですが、忙しさとは意外と無関
係にアップロードしてしまうあたりが不思議と言えば不思議です。

<http://www.kaizu.com>
<http://graphic.pastel.co.jp/kaizu/>

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■グラフィック薄氷大魔王(17) 
鉛筆発見!

吉井 宏
───────────────────────────────────
実は、デジタル移行前からシャープペンや鉛筆で描くのは苦手。下絵を描くの
は難行苦行。デザイン事務所時代は、0.3mmシャープペンで細かいイラストマ
ップの下絵をスラスラ描ける人がうらやましかった。1992年にデジタルに移行
してからは、滅多に紙に描かなくなった。ラクガキはともかく、提出用ラフや
下絵として形を描く段階以降は、ディスプレイ上で作業してきた。Painterの
消しゴムは完璧に消せるし、切り貼り移動も簡単。紙に描いた下絵をスキャン
したのは最初の数度だけ。

●鉛筆発見!

2~3年前の話。物置部屋から昔の筆記用具各種いろいろを発掘した。その中に
学生時代にデッサン用に買ってほとんど使わなかったF~4Hの鉛筆があった。
試しに描いてみると、なんか異常に描きやすい。なんじゃ、このいい感じは…
…? それでわかった!!

僕は「絵を描くのは4Bなどの柔らかい鉛筆」と思い込んでいたらしい。柔らか
い鉛筆で描くと、軽く当たりを取る時に握る手に力を入れられず、思うように
形が描けない。描いたところを手で触ると擦れて汚れてしまうため、手を置く
場所に苦心する……などなど。硬い鉛筆で描くとそのあたりが全てクリアされ
てしまうことがわかったのである!!

というわけで、鉛筆でドローイングするようになったんだけど、過去30年間の
「僕は鉛筆で描くのが苦手」がひっくり返った。描ける描ける、形がどんどん
描ける! タブレットで形を描くのは得意だと思っていたけど、形の取りやす
さにおいては鉛筆にまったくかなわない。「鉛筆で下絵を描いてスキャンし、
パソコンでフィニッシュ」ってみんながやってるの、当然のことだったんだ…
…。

●色鉛筆発見!!

何百本も色鉛筆が入ってる箱を発掘した。描いてみた。こりゃ~描きやすい!
硬い鉛筆も描きやすいけど、描線が金属っぽく光るのと摩擦が良すぎて滑って
しまう弱点があった。色鉛筆は紙の上で滑らないし、擦れないし、何しろ色で
描ける! 消しゴムで消えないのはしかたないけど、もともと消しゴムはほと
んど使わないし。

紙は再生紙のコピー用紙もいいし、スケッチブックの紙、また、PMパッドとい
うレイアウト用紙もいい。PMパッドは色鉛筆やコンテにも最適。ただ、紙の目
がちょっと深いので、ぐりぐり描いても白い部分がかなり残る。まあ、描いた
感触や実用的にもこれが一番。

●芯ホルダー発見!!!

鉛筆や色鉛筆で描くようになってから、ほぼ一年後に発見したのが「芯ホルダ
ー」。2mm径の芯を使う製図用のアレだ。ただの鉛筆と変わらんのじゃないか
と思っていたけど、ちょっと試しに買ってみたところ、描きやすさにびっくり。
さすがプロ御用達。

シャープペンは芯の軋みが不快。黒鉛のツナギに粘土の代わりに樹脂を使って
るらしいから、たぶんそれが原因。芯を研がなくてもどんどん描ける快適さは
捨てがたいが、「キシッ」という感じがダメ。芯ホルダーにはそれがなく、気
持ちよく描ける。

芯は、ステッドラーの色芯がベスト。摩擦がいい感じなのだ。黒の芯では滑っ
てしまう。青芯で描きまくり、修正やバリエーションを赤芯で描き込む。最後
にFの黒芯で清書し、スキャンして青や赤を飛ばす(アクションに登録してFキ
ー一発)。そして、Photoshopでちょっと修正するだけで、きれいな線画がで
きてしまう。紙の段階で、多少デッサンが狂っていても、「ゆがみフィルタ」
や左右反転などを使って整えることを前提に鉛筆画を描くので、気がラク。ま
た、部分ごとに別々に描いて合成することも。

芯をとがらせるのには「芯削り器」という道具を使う。最初に買ったのはステ
ッドラーの小さいやつで、今もほとんどこれを使ってる。後でバケツ型のを買
ったのだが、使い方がわからない。ドラマで設計技師みたいな人がグルグル回
してたのを覚えてたんで、大きな穴に芯ホルダーの先を突っ込んで回すんだろ
うけど、他の小さい三つの穴が意味がわからなかった。

左右の穴は削り方を芯を出す長さで調整するものと判明したが、真ん中の穴が
謎。後日、ステッドラーのサイトで説明書PDFを見つけた。真ん中の穴は白い
スポンジがはまっており、削ったばかりで粉だらけの芯を突き刺して掃除する
役割があったのだ! そのスポンジ、ゴミだと思って箱といっしょに捨てちゃ
ったよ!

青鉛筆で下絵など、大昔からある定番中の定番なのだが、僕は鉛筆で描いてこ
なかったし、デジタルで直接スケッチするほうが便利と信じてたので、実に新
鮮だ。仕事でもこの手順でラフを描くようになり、線画を描くのが楽しくてし
ょうがない。繰り返すけど、30年も、ずうううう~~~っと、鉛筆で線画を描
くのがキライだったのだ。

っていうか、ラフ描くのに電気がいらないのが特に新鮮!

【吉井 宏/イラストレーター】hiroshi@yoshii.com
続編「スケッチブックは嫌いだ!」もそのうち書きます。芯ホルダーが気に入
ったとなると、伊東屋で売ってる全メーカー全タイプの芯ホルダーを買い込ん
でしまう僕です(楕円形の断面のは除く)。2H~Bと色芯もメーカーごとに全
部。しかし、アナログの道具って金かからないね~。

HP <http://www.yoshii.com>
Blog <http://graphic.pastel.co.jp/yoshii/>
ZBrush <http://www.zbrush.jp>

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■情報
Mebic扇町「扇町クリエイティブクラスター」掲載企業 随時募集中
<http://www.mebic.com/cluster/>
───────────────────────────────────
<主催者情報>
扇町クリエイティブクラスターは、大阪キタ・扇町エリアのクリエイティブジ
ャンルの企業・個人を紹介するデータベースです。
大阪市北区・大川が曲がる内側のエリアにはクリエイティブと呼ばれる職種の
個人事務所や小企業が集まっています。
このエリアが持つポテンシャルを見いだし、編集し、顔の見えるネットワーク
を広げていくこと、そして新しい動きがここから起こってくるような仕掛けを
考えるきっかけとなることを目的に「扇町クリエイティブクラスター」を開設
しました。
対象エリア・ジャンルの企業・個人の方で、扇町クリエイティブクラスターへ
の掲載を希望される方は下記までお問合せください。掲載料は無料です。

対象エリア:大阪市北区の扇町・南森町・天満界隈
対象ジャンル:映像、広告・企画、デザイン、ソフト系IT、編集・出版、他
掲載数:67社(2005.07.26現在)
掲載募集:随時
お問合せ:Mebic扇町 TEL:06-6316-8780 E-MAIL:cluster@mebic.com

---PR-----------------------------------------------------------------
     【 いまなら12冊の料金で + 1冊! 13冊お届け! 】

 Webサイト構築のためのトータルデザイン誌
  「Web Designing(ウェブデザイニング)」の定期購読キャンペーン!
 <http://www.fujisan.co.jp/Product/12805858/ap-dgcr>
-----------------------------------------------------------------PR---


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集後記(7/27)
・昨日は台風が接近してくるというので、朝からちょっとわくわくしていた。
台風の襲来を期待するなんて不謹慎だといわれるが、少年の心をもつおじさん
(?)だから仕方がないのだ。確かに午後になって強い風雨が見られて、いよ
いよ来るかと身構えたがそれも一時的なもので、夕方には台風を感じさせる天
候ではなくなって、犬の散歩もちゃんとできたし、スーパーにアルカリイオン
水を汲みにも行けた。どうなっておるのだ、台風なら強烈な風雨がお約束でし
ょう。夜になっても穏やかなものだ。そのまま朝になった。子供の頃の台風は、
それはそれは強烈だった。まだ明るいうちから雨戸を閉め切り、外に丸太をわ
たして雨戸が飛ばないように固定し、家のあちこちを補強して強風に備えた。
親たちがそういう作業をしているのを見て興奮しない子供はいない。そして、
本当にものすごい風雨が来襲して、家は悲鳴をあげていたからリアルに怖ろし
かった。たいていは停電も加わって、早々に布団にもぐりこんだ。一晩中、お
そろしい音が聞こえていた。そして、台風一過のすばらしい天気。水たまりで
の魚取り。台風はこわいけど興奮できるイベントだったのだ。今日は拍子抜け
のきれいな青空である。                    (柴田)

・朝型人間にしたいと常々思っているのだが、よくよく考えてみると子供の頃
から深夜ラジオ聞いてたり、テレビが終了するまで見るのが好き(砂嵐を見た
ら大人、勝った<何に?>と思う)だったので無理なのかもしれない……。夜
中の妙なテンションが好きなんだろうなぁ。サイキック青年団は聞いたことな
いけど、番組のプロデューサー板井昭浩氏がその前にやってらした日曜深夜の
番組(月曜の朝3時終了とかだったような)は、毎回UKとワールドのチャート
を発表する好みの番組だったのだが、音楽番組なのにモノラル時代のAMという
ところが惜しかった。ユッスー・ンドゥールを知ったのはこの番組だったと思
う。ハガキの数が少なく存続の危機と言われていたが、公開録音に二、三十人
ほど集まり、聴視者がいるからと継続が決定したのを覚えている。その公録後
に友人らと板井さんに話を聞きに行った時の録音テープが残っているかもしれ
ない。突撃なんて言い出すのは友人で、私はついて行くだけなのにいつの間に
か夢中で質問していたりする。今に思えばその友人の影響は大きいなぁ。/ア
マゾン一位の「マンガ嫌韓流」。そりゃ一つの流れが出てきたら、反対の流れ
も出てくるわな。まずいんじゃないかと調べてたら検索結果が大量に出てくる。
どうもタイトルほど嫌っているものではなく、あまり知られていない歴史と情
報の是正のためのものらしい。読んでみたくなってきた。  (hammer.mule)
<http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/ES/YoussouNdour/>
<http://www.shinyusha.co.jp/~kenkanryu/>  マンガ嫌韓流 ↑ンドゥール

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
発行   デジタルクリエイターズ <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
リニューアル  8月サンタ
アシスト    鴨田麻衣子

情報提供・投稿・プレスリリース・記事・コラムはこちらまで
                        
登録・解除・変更・FAQはこちら <http://www.dgcr.com/regist/index.html>
広告の御相談はこちらまで  

★等幅フォントでご覧ください。
★【日刊デジタルクリエイターズ】は無料です。
お友達にも是非お奨め下さい (^_^)/
★日刊デジクリは、まぐまぐ<http://mag2.com/>、
E-Magazine<http://emaga.com/>、カプライト<http://kapu.biglobe.ne.jp/>、
Ransta<http://ransta.jp/>、melma!<http://www.melma.com/>、
めろんぱん<http://www.melonpan.net/>、MAGBee<http://magbee.ad-j.com/>、
のシステムを利用して配信しています。配信システムの都合上、お届け時刻が
遅くなることがあります。ご了承下さい。

★姉妹誌「写真を楽しむ生活」もよろしく! <http://dgcr.com/photo/>

Copyright(C), 1998-2005 デジタルクリエイターズ
許可なく転載することを禁じます。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■